JPS5918598Y2 - パツフア−形ガスしや断器

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【考案の詳細な説明】本考案はバッファー形ガスしゃ断器、特にしゃ断部支持
用の絶縁支持物との接続部構造に関する。

一般にバッファー形ガスしゃ断器は、金属製のタンク内
にしゃ断部を配置し、このしゃ断部を絶縁支持物によっ
てタンク内に支持している。

例えば第１図に示すように、絶縁支持物３，４と固定側
支持導体５、可動側支持導体６によす、シゃ断部２は金
属製タンク１内に支持され、かつ金属製タンク１と電気
的に絶縁されている。

支持導体５．６はしゃ断部２を支持すると同時に、導体
を兼ねていて、タンクの開口部に取付けられるブッシン
グあるいは絶縁スペーサーにより絶縁支持された母線導
体７，８ト接続されている。

またしゃ断部２は詳細な説明は省くが、公知のバッファ
一方式しゃ断部である。

電流は母線導体７から、固定側支持導体５、しゃ断部２
の固定接触子９、可動接触子１０、バッファーシリンダ
１１．バッファピストン１２とバッファーシリンダの軸
で狭まれた集電体１３を経て、可動側支持導体６から母
線導体８へ至る通路を流れる。

従来、可動側の絶縁支持物４への支持導体６の取付固定
方法はボルト１４で締め付ける方法をとっており、ボル
トの頭が外側に出張るため、この部分の電界が平等とな
らないので、この部分に電界を緩和するためのシールド
１５を取付ける必要があった。

本考案の目的は、ボルトの頭部が外部に出張らないよう
にして、この部分の電界を緩和しシールドを不要とした
バッファー形ガスしゃ断器を提供するにある。

本考案は、可動側しゃ断部支持導体のフランジを内部に
設けて電界緩和用シールドを不要とすると同時に、支持
導体のボルト取付用とガス排出用とを兼用した孔を設け
たものである。

以下、本考案を図面に示す実施例によって説明する。

第２図において、可動側しゃ断部支持導体６は絶縁支持
物４ヘボルト１４によって固定されていて、支持導体６
にはボルト取付用の孔２１が形成されており、この孔２
１からしゃ断時のガスが給排される。

上記接触部の詳細を第３図に示す。支持導体６の内部フ
ランジ２２は、ボルト１４により支持物４内に埋込んだ
金具２０へ固定されている。

支持導体６には、その周方向において複数個所あるいは
１つの孔２１が形成され、この孔２１は、少なくとも支
持導体６の下端部近傍にまで形成されており、ボルト１
４の締め付けのときに用いられる。

支持導体６の上等も内部フランジ、つまり内側に延びた
フランジを有して支持導体６内のボルト１６によってピ
ストン１７を固定するときは、孔２１は上端近傍にまで
延びて形成したり、孔２１とは別に同様の孔を形成した
りする。

またバッファーシリンダ１８の中心軸１９は中空管状に
威されており、固定接触子９に対向する可動接触子１０
が、この中心軸１９に取付けられている。

面接触子間に発生するアークに対して、バッファーシリ
ンダ１８とピストン１７に形成された室内のガスを圧縮
して吹付けが行なわれる。

消弧に寄与したガスは中心軸１９の中空部内を通り、排
出孔１９ａおよび孔２１を通って排出される。

この排出ガスは待温化されており、電界緩和用シールド
等に直接吹付けられるとシールドは損傷を受けるが、第
３図の如く絶縁支持物４と支持導体６間の接続部にはシ
ールドがなく、このような心配は全くない。

換言するなら孔２１の位置を絶縁支持物４側に近づけて
形成することが可能となり、支持導体６の軸長を短くし
、しゃ断部を小型にすることができる。

以上説明したように本考案は、支持導体の絶縁支持物４
側をその軸方向に対し直角で、かつ支持導体の内側に延
びたフランジとし、この部近傍に孔を形成したため、排
ガス用の孔をボルト締付作業用として兼用することがで
きて、電界緩和用シールドを除くことができる。

またしゃ断部の特に軸方向の小型化が可能である。

尚、本考案はシリンダーとピストンから成る圧縮装置の
可動要素と固定要素を逆にしても同じである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のバッファー形ガスしゃ断器の縦断面図、
第２図は本考案の一実施例によるバッファー形ガスしゃ
断器の縦断面図、第３図は第２図の要部拡大断面図であ
る。

【実用新案登録請求の範囲】