JPS5917482Y2 - 連続鋳造鋳片内の非金属介在物減少装置 - Google Patents
連続鋳造鋳片内の非金属介在物減少装置Info
- Publication number
- JPS5917482Y2 JPS5917482Y2 JP16460580U JP16460580U JPS5917482Y2 JP S5917482 Y2 JPS5917482 Y2 JP S5917482Y2 JP 16460580 U JP16460580 U JP 16460580U JP 16460580 U JP16460580 U JP 16460580U JP S5917482 Y2 JPS5917482 Y2 JP S5917482Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molten steel
- cylindrical member
- continuously cast
- metallic inclusions
- tundish
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Continuous Casting (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、連続鋳造鋳片内の非金属介在物減少装置の
改良に関するものである。
改良に関するものである。
連続鋳造鋳片内の非金属介在物は、最終製品の用途のい
かんにかかわらず、その品質に極めて重大な影響を与え
るため、その介在物を可能な限り除去することが好まし
い。
かんにかかわらず、その品質に極めて重大な影響を与え
るため、その介在物を可能な限り除去することが好まし
い。
そこで、従来から連続鋳造の各種の行程において、
(1)取鍋固溶鋼の清浄化
(2)タンディツシュ内溶鋼の酸化防止
(3)タンディツシュ内での介在物の浮上分離(4)タ
ンテ゛イツシュからモールドへのスラグの巻き込み防止 (5)モールド内での介在物の浮上分離 (6)モールドフラックスの巻き込み防止など0非金属
介在物除去処理を行なっていたが、従来のこれらのいず
れの処理も品質向上の決定的な因子とはなり得なかった
。
ンテ゛イツシュからモールドへのスラグの巻き込み防止 (5)モールド内での介在物の浮上分離 (6)モールドフラックスの巻き込み防止など0非金属
介在物除去処理を行なっていたが、従来のこれらのいず
れの処理も品質向上の決定的な因子とはなり得なかった
。
この考案は、上記項目(4)に関するものであり、タン
ディツシュからモールドへのスラグの巻き込みを有効に
防止することにより、鋳片内の非金属介在物を十分に減
少させて製品品質の著しい向上を図るものである。
ディツシュからモールドへのスラグの巻き込みを有効に
防止することにより、鋳片内の非金属介在物を十分に減
少させて製品品質の著しい向上を図るものである。
第1図はスラグの巻き込み状態を示す断面図であり、タ
ンテ゛イツシュ1の浸漬ノズル2を介してモールド3内
へ溶鋼4を流し込むに際し、通常は、ノズル開口2aの
直上位置で溶鋼4に渦5が生じ、この渦5が溶鋼表面を
被覆するスラグ6をモールド3内へ巻き込むことになる
。
ンテ゛イツシュ1の浸漬ノズル2を介してモールド3内
へ溶鋼4を流し込むに際し、通常は、ノズル開口2aの
直上位置で溶鋼4に渦5が生じ、この渦5が溶鋼表面を
被覆するスラグ6をモールド3内へ巻き込むことになる
。
このため、第2図に示すように、溶鋼4に渦5を生じさ
せない各種の技術が提案されている。
せない各種の技術が提案されている。
その第1はタンディツシュ内の溶鋼深さを400 mm
以上に維持すること(第2図C参照)、第2はノズル開
口2aの直上位置に邪魔物たとえばダミーストッパー7
を配置し、このダミーストッパー7の下端から不活性ガ
スたとえばArガスを噴出させて溶鋼中にガスの上昇流
を生じさせること (第2図す参照)、第3はノズル開
口2aの近傍にトンネル塩8を配置すること(第2図C
参照)である。
以上に維持すること(第2図C参照)、第2はノズル開
口2aの直上位置に邪魔物たとえばダミーストッパー7
を配置し、このダミーストッパー7の下端から不活性ガ
スたとえばArガスを噴出させて溶鋼中にガスの上昇流
を生じさせること (第2図す参照)、第3はノズル開
口2aの近傍にトンネル塩8を配置すること(第2図C
参照)である。
しかしながら、第1の技術ではタンディツシュの大きさ
が大きくなって耐火物の費用が嵩む他、連々鋳の場合の
鍋交換時および鋳込みの最終時期にはどうしても湯面が
下がるので、渦が発生してスラグの巻き込みが起る問題
があり、また第2の技術では不活性ガスの噴出によって
生ずる溶鋼の流れでタンテ゛イツシュ内の溶鋼表面が乱
れてスラグの巻き込みが生じ易くなるとともに、湯面が
ストッパーの下端付近まで低下したときの渦の発生を防
止し得ない問題があり、さらに、第3の技術ではタンテ
゛イツシュ内に溶鋼を供給しているときには渦の発生を
有効に防止できるものの、その供給を停止して湯面が下
降した場合には、第1、第2の技術と同様に渦の発生を
防止し得ない問題があった。
が大きくなって耐火物の費用が嵩む他、連々鋳の場合の
鍋交換時および鋳込みの最終時期にはどうしても湯面が
下がるので、渦が発生してスラグの巻き込みが起る問題
があり、また第2の技術では不活性ガスの噴出によって
生ずる溶鋼の流れでタンテ゛イツシュ内の溶鋼表面が乱
れてスラグの巻き込みが生じ易くなるとともに、湯面が
ストッパーの下端付近まで低下したときの渦の発生を防
止し得ない問題があり、さらに、第3の技術ではタンテ
゛イツシュ内に溶鋼を供給しているときには渦の発生を
有効に防止できるものの、その供給を停止して湯面が下
降した場合には、第1、第2の技術と同様に渦の発生を
防止し得ない問題があった。
この考案はとくにトンネル塩を改良することによって従
来技術のこれらの問題を有利に解決するものである。
来技術のこれらの問題を有利に解決するものである。
以下にこの考案を図示例に基いて説明する。
第3図はこの考案の実施例を示す断面図であり、図中1
1はタンディツシュ、12はノズル開口、13はタンデ
ィツシュ内の溶鋼、14は溶鋼表面のスラグを示す。
1はタンディツシュ、12はノズル開口、13はタンデ
ィツシュ内の溶鋼、14は溶鋼表面のスラグを示す。
ここで゛は、タンディツシュ11内に、ノズル開口12
を囲んで円筒、角筒その他の筒部材15を配置し、この
筒部材15の高さを、その上端が湯面の上方へ突出する
よう選択する。
を囲んで円筒、角筒その他の筒部材15を配置し、この
筒部材15の高さを、その上端が湯面の上方へ突出する
よう選択する。
この筒部材15は、その下端部に一個もしくは複数個の
開口16を有する一方、上端に気密に接合されて筒部材
15を閉止する蓋部材17を有する。
開口16を有する一方、上端に気密に接合されて筒部材
15を閉止する蓋部材17を有する。
そしてまた蓋部材17に、不活性ガス、ここではArガ
ス吹込口18を設ける。
ス吹込口18を設ける。
この吹込口18にはArガス導管を直接的に接続できる
ことはもちろん、Arガス導管をそこへ挿入してそれを
気密に保持することもできる。
ことはもちろん、Arガス導管をそこへ挿入してそれを
気密に保持することもできる。
このような構成の装置は、それをタンディツシュと一体
的に構成できることはもちろん、それとは分離して構成
し、所要位置へ事後的に配置することもできる。
的に構成できることはもちろん、それとは分離して構成
し、所要位置へ事後的に配置することもできる。
この装置によれば、湯面と、筒部材15と、蓋部材17
とで囲まれた空間内へArガスを充填することにより、
Arガスはそれと接触する溶鋼の酸化を確実に防止する
。
とで囲まれた空間内へArガスを充填することにより、
Arガスはそれと接触する溶鋼の酸化を確実に防止する
。
一方、タンディツシュ11からモールドへの溶鋼13の
流れは主として、図に矢印Aで示すように、筒部材15
の外側から開口16を経てその内側へ入り、そこからさ
らにノズル開口12を経て、図示しないモールドに至る
。
流れは主として、図に矢印Aで示すように、筒部材15
の外側から開口16を経てその内側へ入り、そこからさ
らにノズル開口12を経て、図示しないモールドに至る
。
このため、溶鋼のモールドへの通常の流入状態下では、
ノズル開口12の直上位置で溶鋼13に渦が生ずるおそ
れはなく、従ってモールドへのスラグの巻き込みが起る
こともない。
ノズル開口12の直上位置で溶鋼13に渦が生ずるおそ
れはなく、従ってモールドへのスラグの巻き込みが起る
こともない。
なお、仮りにタンディツシュ内の湯面が極端に低下し、
溶鋼13の流線が、図に矢印Bで示すように変化してノ
ズル開口12の直上位置から溶鋼13がモールド内へ流
入することによって、溶鋼13に第1図について述べた
と同様の渦が発生してもその湯面はArガスによってシ
ールされているため、そこにはスラグが存在せず、従っ
てスラグがモールド内へ巻き込まれることがない。
溶鋼13の流線が、図に矢印Bで示すように変化してノ
ズル開口12の直上位置から溶鋼13がモールド内へ流
入することによって、溶鋼13に第1図について述べた
と同様の渦が発生してもその湯面はArガスによってシ
ールされているため、そこにはスラグが存在せず、従っ
てスラグがモールド内へ巻き込まれることがない。
第4図はこの考案に係る装置の性能を示す線図である。
ここには低炭素Alキルド鋼について、最終製品である
ブリキ板での磁粉探傷結果を示す。
ブリキ板での磁粉探傷結果を示す。
なお、ここで溶鋼成分はC: 0.055%、Si:0
゜018%、Mn : 0.36%、P:0.014%
、S : 0.013%、AI : 0.049%、O
:25ppmであり、タンテ゛イツシュ内溶鋼量は最大
20 ton、タンディツシュ内溶鋼深さは最大450
mmである。
゜018%、Mn : 0.36%、P:0.014%
、S : 0.013%、AI : 0.049%、O
:25ppmであり、タンテ゛イツシュ内溶鋼量は最大
20 ton、タンディツシュ内溶鋼深さは最大450
mmである。
図中、黒丸で表わす比較例■は非金属介在物の除去処理
を全く施さない例であり、鋳込みミドル部での欠陥率の
平均値は1.5個/m2、鋳込みの鍋交換部での欠陥率
の平均値は40個/m2である。
を全く施さない例であり、鋳込みミドル部での欠陥率の
平均値は1.5個/m2、鋳込みの鍋交換部での欠陥率
の平均値は40個/m2である。
また×印で表わす比較例IIは第2図Cに示すトンネル
塩を用いた例であり、ミドル部での欠陥率の平均値はo
、sm/m□、鍋交換部での欠陥率の平均値は8個/m
2である。
塩を用いた例であり、ミドル部での欠陥率の平均値はo
、sm/m□、鍋交換部での欠陥率の平均値は8個/m
2である。
さらに、白丸で示すこの考案に係る装置の使用結果によ
れば、ミドル部、交換部ともに欠陥率の平均値は0.5
個/mzであり、比較例I、IIに比して欠陥率の著し
く低い、高品質のぶりき板であることが確認できる。
れば、ミドル部、交換部ともに欠陥率の平均値は0.5
個/mzであり、比較例I、IIに比して欠陥率の著し
く低い、高品質のぶりき板であることが確認できる。
以上述べたところから明らかなように、この考案によれ
ば、比較的簡単で安価な装置によって、湯面の高低にか
かわりなく非金属介在物を常に十分に除去して高品質の
製品を得ることができる。
ば、比較的簡単で安価な装置によって、湯面の高低にか
かわりなく非金属介在物を常に十分に除去して高品質の
製品を得ることができる。
第1図はスラグの巻き込み状態を示す断面図、第2図は
従来例を示す断面図、第3図はこの考案の実施例を示す
断面図、第4図はこの考案に係る装置の性能を示す線図
である。 11・・・タンディツシュ、12・・・ノズル開口、1
3・・・溶鋼、14・・・スラグ、15・・・筒部材、
16・・・開口、17・・・蓋部材、18・・・不活性
ガス吹込口。
従来例を示す断面図、第3図はこの考案の実施例を示す
断面図、第4図はこの考案に係る装置の性能を示す線図
である。 11・・・タンディツシュ、12・・・ノズル開口、1
3・・・溶鋼、14・・・スラグ、15・・・筒部材、
16・・・開口、17・・・蓋部材、18・・・不活性
ガス吹込口。
Claims (1)
- タンテ゛イツシュ内に、そのノズル開口を囲んで位置し
、湯面の上方へ突出する筒部材と、この筒部材の下端部
に設けた一個もしくは複数個の開口と、筒部材の上端を
気密に閉止する蓋部材と、この蓋部材に設けた不活性ガ
ス吹込口とを具えてなる連続鋳造鋳片内の非金属介在物
減少装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16460580U JPS5917482Y2 (ja) | 1980-11-19 | 1980-11-19 | 連続鋳造鋳片内の非金属介在物減少装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16460580U JPS5917482Y2 (ja) | 1980-11-19 | 1980-11-19 | 連続鋳造鋳片内の非金属介在物減少装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5792453U JPS5792453U (ja) | 1982-06-07 |
JPS5917482Y2 true JPS5917482Y2 (ja) | 1984-05-22 |
Family
ID=29523326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16460580U Expired JPS5917482Y2 (ja) | 1980-11-19 | 1980-11-19 | 連続鋳造鋳片内の非金属介在物減少装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5917482Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101221994B1 (ko) | 2008-07-17 | 2013-01-15 | 주식회사 포스코 | 연속주조장치의 턴디시 |
-
1980
- 1980-11-19 JP JP16460580U patent/JPS5917482Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5792453U (ja) | 1982-06-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN109332625B (zh) | 一种改善塞棒控流Al脱氧钢水口堵塞的浇铸方法 | |
CA2162548A1 (en) | Tundish impact pad | |
US4715586A (en) | Continuous caster tundish having wall dams | |
CN111136256A (zh) | 一种钢水连铸用设备及连铸方法 | |
US5083754A (en) | Apparatus for retaining slag during the discharge of molten metal from a tundish | |
EP0714330A1 (en) | Purifying molten metal | |
US4619443A (en) | Gas distributing tundish barrier | |
JPS5917482Y2 (ja) | 連続鋳造鋳片内の非金属介在物減少装置 | |
JPS5731452A (en) | Tundish for continuous casting | |
CA1331510C (en) | Stopper for retaining slag and process for implementation and manufacture thereof | |
GB1391845A (en) | Process and apparatus for continuous casting | |
JPS5586662A (en) | Molten slag removing device in tundish in continuous casting | |
GB2149699A (en) | Method and apparatus for avoiding vortexing in a bottom pour vessel | |
US5071107A (en) | Metallurgical tundish with filter | |
CN207787694U (zh) | 一种连铸过程中减少钢水铸余量的装置 | |
JPS633731Y2 (ja) | ||
JPS5510312A (en) | Continuous casting method of steel | |
JP7397499B2 (ja) | タンディッシュに衝撃パッドを利用する溶融金属の鋳造方法 | |
JPS6316855A (ja) | 溶湯流出口を備えた溶湯容器の堰 | |
Roush | Effect of an alternative tundish configuration on product cleanliness | |
JPH0518743U (ja) | 遮蔽筒付き連続鋳造用浸漬ノズル | |
JPS6343752A (ja) | 堰を備えた溶湯容器 | |
JPS6120660A (ja) | 溶融金属容器の上ノズル | |
JPS63235050A (ja) | 浸漬ノズル | |
JPS57115950A (en) | Production of clean steel in continuous casting |