JPS5861713A - 熱酒方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、清酒を容器に充填する前に加熱殺菌するだめ
の熱部方法及び装置に関するものである。

清酒は酒タンクに導入し、壜・缶等の容器に充填する時
点では優秀な酒であっても、市場に出てから白濁したり
うるみを生ずることがある。

これを火落ちと云い、火落菌が生育していること軒よる
が、大抵の場合清酒を酒タンクに導入する前に熱部装置
により加熱する際の温度（火入温度）の不足が原因とい
われ、清酒の加熱温度管理がついおろそかになったこと
が原因となっている。

火落菌侵入の原因は機械設備１缶・壜等の容器、王冠等
の保管状態、清潔度、洗浄、殺菌の不十分等々多々ある
が、これを殺菌するためには清酒温度を例えば６５℃に
厳守することが重要である。

中でも、注意したい点は熱部装置運転開始時は清酒温度
の設定値への到達までの時間遅れにより測温か低いとか
、熱情装置自体が冷えていたために測温が下がるとか１
清測温度測定用の温度計の精度の変化とか、あるいは運
転停止後の再開時や、熱情装置故障停止時に測温か下が
るとか等々で熱情工程の最初から最後まで測温を一定に
保持することは困難であり、火落ちの危険性は常に存在
している。

明治以来最近まで清酒にプルチル酸を添加し殺菌、抑菌
効果を高めたうえ更に熱情殺菌してさえ、それでも完全
を期し得なかったがザルチル酸添加を禁止された現在こ
そ清酒温度管理の厳密さが重要となった。

しかし現在の熱情方法及び装置では清酒温度を精度よく
管理することはできず、そのため上下限温度幅が３°〜
４℃と広く、下限の絶対温度の安全を保つため、設定温
度を更に１℃上乗せすることが行われており結果的には
清酒の上限温度は４°〜５℃高の６９°〜７０℃と希望
しない高温となっている。

清酒は６０″Ｃ台ともなると１℃上がる毎に味。

匂い等所謂酒質が大きく左右されるので、これが清酒の
上下限の温度幅の小さい熱部装置が必要とされる所以で
あるが、熱部装置の大型化のみが急務先行し未だ精度の
悪い熱部装置が設置。

運転されているのが現状である。

本発明は上記した点に鑑み提案されたもので。

その目的とするところは、酒の加熱温度を安定させ殺菌
効果を向上させて品質管理を容易にすることができる精
度の良い熱情方法及び装置を提供することにある。

本発明は、酒を温水と熱交換させて加熱する熱交換器の
出口及び入口の温水温度を検出し。

前記熱交換器を出た温水温度が設定温度になるよう蒸気
を供給して制御すると共に前記熱交換器に入る温水温度
が上限設定温度を超えると。

温水に水を供給し、下限設定温度より低下すると温水に
蒸気を供給して前記熱交換器に入る温水温度を設定範囲
に維持し、前記熱交換器に供給される酒を加熱するよう
にしたことを特徴とする熱情方法に係るものであり、こ
れによって熱交換器に入る温水温度を設定範囲内に精度
良く維持することができるため、酒の加熱温度は安定し
１品質管理、殺菌効果を飛躍的に向上させることができ
る。

また１本発明は、酒を温水と熱交換させて加熱する熱交
換器と、同熱交換器からの温水出口配管中に設けられ、
前記熱交換器出口の温水温度によυ制御される流量制御
弁を介１７て蒸気供給源に連なる第１ミキンングノズル
と、前記温水出口配管と接続される第１温水タンクと、
同第１温水タンクと配管を介して接続されると共に前記
熱交換器と配管を介して接続される第２温水タンクと、
同第２温水タンクの出口側配管と入口側配管との間に接
続されたバイパス配管と、同バイパス配管中に設けられ
、前記熱交換器入口の温水温度により制御される開閉弁
を介して水供給源及び蒸気供給源に連なる第２ミキ７ン
グノズルとからなることを特徴とする熱部装置に係るも
のであり、これによって温水と温水に供給される蒸気又
は水とを完全混合し、しかも、温水の一部をバイパス配
管により第２温水タンクに戻すようにしていることと相
まって温水温度の変動幅を微小にし、熱交換器に入る温
水温度を設定範囲内に精度よく維持するととができ、前
記熱情方法に適用して好適な装置を供し得る。

以下１本発明を実施例に基いて説明する。

第１図において、１及び２は第１及び第２温水タンク、
８及び４はボ／プ、５は第２温水タンク２の温水をかき
まわす攪拌機、６は第２温水タンク２の液面高さを制御
する流量調節弁、７及び８は紋り、９は熱交換器、１０
及び１１は第１及び第２ミキンングノズル、１２は矢印
２１で示す蒸気供給タンクからの蒸気を第１ミキ／ング
ノズルｌＯに送るだめの流量調節弁、１４は温水温度検
出部Ａからの温水温度に基き流量調節弁１２を制御する
温水温度指示調節器、１５は蒸気供給タンクからの蒸気
を第２ミキシングノズル１１に送るだめの開閉弁、１６
は矢印２２で示す水供給タンクからの水を温水配管に送
るだめの開閉弁、１７は矢印２Ｂで示す酒供給タンクか
らの酒を矢印２４で示すように充填機に送る開閉弁、１
８は温水温度検出部Ｂからの温開閉するだめの温水温度
指示調節器、１９は温水配管、２０は酒配管である。

なお、温水温度指示調節器１４は温水温度が設定温度に
なるように温水温度に応じて流量調節弁１２の弁開度を
調節するようになっており。

また温水温度指示調節器１８は温水温度が上限設定温度
を超えた場合、開閉弁１６を開、開閉弁１５を閉、下限
設定温度よシ低下した場合。

開閉弁１５を開、開閉弁１６を閉とし、上・下限設定温
度範囲内の場合は開閉弁１５及び１６をともに閉の状態
に維持すると共に温水温度が上下限許容設定温度範囲内
の場合、開閉弁１７を開、範囲外の場合開閉弁１７を閉
にするようＫなっている。

いま２図示しない温水源よシ温水を第１温水タンク１に
供給し温水が温水系路に定量供給されると中断される。

次いでポンプ８を運転し。

温水を第２温水タンク２に送り、さらにポンプ４を運転
すると温水は絞シフ１．熱交換器９．第１ミキシングノ
ズル１０．第１温水タンク１１ポンプ８．流量調節弁６
．第２温水タンク２を経てポンプ４に到る経路と、絞り
８．第２ミキンングノズル１１．第２温水タンク２を経
てポンプ４に到る経路とを循環する。

ここで攪拌機５の運転は温水タンク２の液面高官との兼
ね合いで開始される。

２ なお流量調節弁には運転開始時あるいは運転停止後の再
運転開始時において図示しない手段によって所定の弁開
度と所定時間蒸気を第１ミキシングノズル１０を介して
温水に与え温水温度を速やかに設定温度になるよう調節
される。

温水温度検出部Ｂの温水温度が設定温度に達すると温水
温度指示調節器１８により開閉弁１７が開となシ、酒供
給タンクからの酒は充填機へと送られる。この過程で低
温の酒は熱交換器９で温水の熱を奪い昇温し定温度に加
熱される。

次に温水温度を設定範囲内に制御することについて説明
する。

いま、温水温度検出部Ａにより温水温度が検出され温水
温度指示調節器１４によυ、その温水温度に応じて流量
調節弁１２の開度が決められ、蒸気は弁開度に応じた流
量で第１ミキシングノズル１０に送られ、温水と混合し
温水温度を設定温度に維持する。

一方、温水温度検出部Ｂからも温水温度が検出され温水
温度指示調節器１８の上限設定温度を超えていると、開
閉弁１６は開にされ水供給タンクの水は温水配管１９に
送られ第２ミキシングノズル１１からの温水と混合し温
水温度を設定範囲内に維持するよう下降させる。

まだ温水温度が温水温度指示調節器１８の下限設定温度
より低下すると、開閉弁１５は開にサレ蒸気供給タンク
の蒸気は第２ミキシングノズル１１に送られ温水と混合
し温水温度を設定範囲内に維持するよう上昇させる。

以上の作用により温水温度が温水温度指示調部器１８の
上・下限設定温度範囲内に制御され。

開閉弁１７は温水温度が温水温度指示調節器１８の上下
限許容設定温度範囲内にあるとき、開にされ酒供給タン
クの酒を充填機へと供給する。

なお、温水温度指示調節器１８の開閉弁１５゜１６を制
御する上・下限設定温度幅は開閉弁１７を制御する上・
下限許容設定温度幅より小さく設定される。

このようにして熱交換器入口温水温度を設定した温度に
対して極めて微小な変動幅内に維持し９月つその温度が
酒の温度を許容温度幅に保つに必要な温度幅内にあると
きのみ酒を送るようにするため、酒は常に正確に所定の
温度範囲内に加熱される。

以上に述べた点から明らかなように上記実施例によると
下記の効果を有する。

（１）　　熱交換器出口および熱交換器入口での温水温
度を検出し、熱交換器出口での温水温度は低温の酒によ
り常に下降することで熱交換器を出た温水が温水温度設
定値より低下したことに基いて温水に蒸気を供給し、し
かも蒸気供給量を温水温度に応じて供給するようにし、
一方熱交換器入口での温水温度はその検出部以前に温水
の一部を温水タンクに戻し常に温水温度の変動中を微小
に抑えるようにするとともに温水温度が上限設定値を超
えた場合は温水タンクに水を供給し、下限設定値より低
下した場合は蒸気を供給することにより熱交換器に流入
する温水の温度を常に設定範囲内に維持するようにしだ
ので、酒の加熱温度は安定し品質管理、殺菌効果が飛躍
的に向上する。

（２）　　熱交換器入口での温水温度が許容設定温度範
囲内から外れだ場合は酒を充填機及び熱交換器に供給し
ないようにしたので、常に殺菌効果が十分で、且つ意図
しだ酒質を保持した清酒を充填機へ供給することが出来
る。

（３）　　第２温水タンクの温水をかく拌するようにし
たので温水温度の平滑化が計れ温度コントロールの精度
を高めることができる。

（４）　　運転開始時あるいは運転停止後の開始時に流
量調節弁を所定の弁開度とし所定時間。

蒸気を温水に与えるようにしたので、運転に要する立上
り時間を短縮することができる。

（５）　　清酒の上・下限温度幅が小さくでき、そのた
め上限清酒温度が結果的に低くなり品質保持に役立つと
共に清酒の下限温度が正確に保持されることになり清酒
の下限温度設定を希望温度まで極度に下げることができ
る。

（６）　　主たる目的の火路殺菌が完全確実になされる
ことは製品出荷後の品質維持につながる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す構成図である。 ｌ：第１温水タンク、２；第２温水タンク。 ９；熱交換器、ｌＯ：第１ミキンングノズル。 １１；第２ミキンングノズル、　　］　２　：　Ｒｉｇ
節弁、１５，１６：開閉弁、１９：温水配管。 ２０：酒配管、２１：蒸気供給タンクからの蒸気、２２
：水供給タンクからの水、　Ａ、　　Ｂ：温水温度検出
部 ｔ！Ｊ　７閃 ＠発　明　者　舘栄二 名古屋市中村区岩塚町字高道１ 番地三菱重工業株式会社名古屋 機器製作所内 ■出　願　人　賀茂鶴酒造株式会社 東広島市西条本町４番３１号

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　酒を温水と熱交換させて加熱する熱交換器の
   出口及び人口の温水温度を検出し、前記熱交換器を出た
   温水温度か設定温度になるよう蒸気を供給して制御する
   と共に前記熱交換器に入る温水温度が上限設定温度を超
   えると、温水に水を供給し、下限設定温度より低下する
   と温水に蒸気を供給して、前記熱交換器に入る温水温度
   を設定範囲に維持し、前記熱交換器に供給される酒を加
   熱するようにしたことを特徴とする熱部方法。
2. （２）　　ＴＩ！！ｉを温水と熱交換させて加熱する熱
   交換器と、同熱交換器からの温水出口配管中に設けられ
   、前記熱交換器出口の温水温度により制御される流量制
   御弁を介して蒸気供給源に連々る第１ミキシングノズル
   と、前記温水出口配管と接続される第１温水タンクと、
   同第１温水タンクと配管を介して接続されると共に前記
   熱交換器と配管を介して接続される第２温水タンクと、
   同第２温水タンクの出口側配管と入口側配管との間に接
   続されたバイパス配管と、同バイパス配管中に設けられ
   、前記熱交換器入口の温水温度により制御される開閉弁
   を介して水供給源及び蒸気供給源に連なる第２ミキンン
   グノズルとからなることを特徴とする熱部装置