JPS5845953Y2 - 車輛用トノカバ−装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、車輌用トノカバー装置の改良に関するもの
である。

レザー等で形成されたトノカバーは、巻き取り装置を設
けて、巻取ることにより簡単に収納することが可能であ
るが、レザーのトノカバーの場合には、上に物を載せる
のは、ごく限られた軽いものだけであって重い物は載せ
られなかった。

又ボード等でできたトノカバーでは、こ１かく折り畳ん
で収納するか、又は収納できないような構造であった。

この考案の目的とするところは、ボード等の硬い物質で
形成されたトノカバーを折畳むことなく、取付け、取外
し、開閉及び収納を容易にし、而も′トノカバー装着中
はその上に重い物を積載することを可能にしたものであ
って、その要旨は、荷台フロア−上部の左右にトノカバ
ーサイドを設ケ、上記トノカバーサイドには、該トノカ
バーサイドから段落しに形成された、トノカバ一本体を
支持するための棚部が形成されていると共に、トノカバ
ー前部に、トノカバーサイド本体を立上がらせて棚部の
方向に延長された延長部と、該延長部と棚部との間にト
ノカバ一本体の収納用切欠部とが形成され、さらに、該
棚部の後端にトノカバ一本体の掛止部が形成され、トノ
カバ一本体は前記棚部に載置され、且前記掛止部に掛止
される被掛止部を有することにある。

図面に示す実施例について、この考案を説明すれば次の
通りである。

荷台フロア−３１の上部の左右にトノカバーサイド１１
．１１を設ける。

猶第１図においては片方のトノカバーサイド１１を図示
したものであり、又左右のトノカバーサイド１１．１１
は左右対称形である。

而してトノカバーサイド１１，１１の夫々の内側はトノ
カバーサイド本体１２から段落しに形成して棚部１３を
設け、トノカバーサイド１１、 、１１の夫々の前端附
近に、前記トノカバーサイド本体１２を立上らせて棚部
１３の方向に延長し、上記延長部１４と前記棚部１３と
の間にトノカバ一本体の収納用切欠部１５を設ける。

棚部１３．１３の夫々の後端にはトノカバ一本体の掛止
部１６を形成する。

１７はビートであってトノカバ一本体の上下方向のバラ
ツキを調整するために設けたが必ずしも必要としない。

トノカバ一本体２１はボード等の硬質板で形成されトノ
カバーサイド１１，１１の棚部１３゜１３上に載置可能
な巾と、トノカバーサイド１１゜１１と略等しい長さに
形成してあり、その後方に、掛止部１６，１６に掛止す
るための鉤形の被掛止部２２が形成されている。

猶掛止部１６と被掛止部２２は実施例のものに限らず、
係合穴と係合突起などで形成してもよい。

第３図において３２はバックドア、３３はリヤシートで
あって、リヤシート３３の背面側の荷台フロア−３１上
にさし込み溝３４を設けて、トノカバ一本体２１を図示
のように収納する場合を示したが、上記差込溝３４は必
ずしも必要ではなく、シート３３背而と荷台フロア３１
の前端との間に差込んでもよい。

又、トノカバーサイド１１゜１１０夫々の前記延長部１
４．１４はトノカバ一本体２１の先端が上に上がるのを
防止している。

上記構成によるトノカバーを使用する時には、トノカバ
一本体２１をトノカバーサイド１１゜１１の棚部１３，
１３上に載置するようにして後端方から前方のトノカバ
一本体収納用切欠部１５゜１５側に押し込み、その被掛
止部２２をトノカバーサイド１１，１１の掛止部１６，
１６に掛止する。

又収納する際は前記掛止を外し、トノカバ一本体２１を
前記トノカバ一本体収納用切欠部１５゜１５から奥方向
に押し込み、例えば第３図に示す状態とする。

この考案は以上述べたように、トノカバ一本体をトノカ
バーサイドの棚部に載置するようにして後方から押込ん
で止めることができるのでトノカバーの取付け、取外し
が簡単である。

尚実施例では掛止部に被掛止部が差込まれることにより
、トノカバ一本体を止めることができるので掛止部材の
構造も簡単である。

トノカバ一本体を収納するときは、掛止を外し、収納用
切欠部からトノカバ一本体を荷台フロア一方向に差込む
ことにより収納することができるので収納に苦慮する必
要がない。

又荷台上の荷物を取出す際も収納用切欠部からトノカバ
一本体を差込んで止めておけばよいのでトノカバーは簡
単に開閉することができる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の車輛用トノカバー装置の一部を断面
にした斜視図、第２図は同じく要部の拡大側断面図、第
３図は収納状態を示す側面図である。 １１・・・トノカバーサイド、１２・・・トノカバーサ
イド本体、１３・・・棚部、１４・・・延長部、１５・
・・切欠部、１６・・・掛止部、２１・・・トノカバ一
本体、２２・・・被掛止部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 荷台フロア−上部の左右にトノカバーサイドを設け、上
   記トノカバーサイドには、該トノカバーサイドから段落
   しに形成された、トノカバ一本体を支持するための棚部
   が形成されていると共に、トノカバーサイド前部に、ト
   ノカバーサイド本体を立上がらせて棚部の方向に延長さ
   れた延長部と、該延長部と棚部との間にトノカバ一本体
   の収納用切欠部とが形成され、さらに、該棚部の後端に
   トノカバ一本体の掛止部が形成され、トノカバ一本体は
   前記棚部に載置され、且前記掛止部に掛止される被掛止
   部を有することを特徴とする車輛用トノカバー装置。