JPS582923B2 - 練歯磨組成物 - Google Patents
練歯磨組成物Info
- Publication number
- JPS582923B2 JPS582923B2 JP5968377A JP5968377A JPS582923B2 JP S582923 B2 JPS582923 B2 JP S582923B2 JP 5968377 A JP5968377 A JP 5968377A JP 5968377 A JP5968377 A JP 5968377A JP S582923 B2 JPS582923 B2 JP S582923B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foaming
- calcium sulfate
- toothpaste
- calcium
- composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は研磨剤として硫酸カルシウムが配合され、かつ
発泡剤としてアニオン系界面活性剤が配合された練歯磨
組成物に関する。
発泡剤としてアニオン系界面活性剤が配合された練歯磨
組成物に関する。
従来、練歯磨用研磨剤として硫酸カルシウムを使用する
ことは知られているが、硫酸カルシウムは第二リン酸カ
ルシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム等の歯
磨用一般研磨剤に比べて水に対する溶解度が10倍以上
も大きいため、その2価イオンCa2+が界面活性剤と
結合して不溶性塩を生ぜしめ、活性剤を失活させる問題
がある。
ことは知られているが、硫酸カルシウムは第二リン酸カ
ルシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム等の歯
磨用一般研磨剤に比べて水に対する溶解度が10倍以上
も大きいため、その2価イオンCa2+が界面活性剤と
結合して不溶性塩を生ぜしめ、活性剤を失活させる問題
がある。
一方、歯磨組成物中には洗浄作用を良好にして口腔内清
浄化をより効果的なものにするために界面活性剤が配合
されるが、配合される活性剤は泡立ちが良く、浸透性、
乳化分散性等が良好であると共に、毒性、味、臭い、口
腔粘膜への刺激性、他成分との適合性による安定配合、
経済的安定性、粘度指数への影響、チューブ容器の腐蝕
等に対しても十分対応し得るものでなければならないた
め、歯磨用界面活性剤としては、上記条件を比較的満足
するSDS(ナトリウムドデシルサルフエート)、AO
S(α−オレフインスルホネート)等のアニオン系界面
活性剤が広く使用されている。
浄化をより効果的なものにするために界面活性剤が配合
されるが、配合される活性剤は泡立ちが良く、浸透性、
乳化分散性等が良好であると共に、毒性、味、臭い、口
腔粘膜への刺激性、他成分との適合性による安定配合、
経済的安定性、粘度指数への影響、チューブ容器の腐蝕
等に対しても十分対応し得るものでなければならないた
め、歯磨用界面活性剤としては、上記条件を比較的満足
するSDS(ナトリウムドデシルサルフエート)、AO
S(α−オレフインスルホネート)等のアニオン系界面
活性剤が広く使用されている。
しかるに、これらアニオン系活性剤はCa2+等の2価
イオンの存在により水に不溶な塩となり、その機能が大
巾に減少する問題があり、従ってリン酸カルシウム等を
用いた場合に比べてかなり多量にCa2+が存在する硫
酸カルシウム配合歯磨においては、活性剤が失活して使
用感の非常に悪いものとなる。
イオンの存在により水に不溶な塩となり、その機能が大
巾に減少する問題があり、従ってリン酸カルシウム等を
用いた場合に比べてかなり多量にCa2+が存在する硫
酸カルシウム配合歯磨においては、活性剤が失活して使
用感の非常に悪いものとなる。
このことは第1図に示すリン酸カルシウム練水系Aと硫
酸カルシウム練水系Bにおけるアニオン系界面活性剤の
泡高さの試験結果からも明らかである。
酸カルシウム練水系Bにおけるアニオン系界面活性剤の
泡高さの試験結果からも明らかである。
即ち、第1図は下記処方プロピレングリコール
4 重量部グリセリン 17 〃 ソノレビット 18 〃 サツカリン 0.5 〃水
57.5 〃SDS
3 〃 の組成物に対してリン酸カルシウムと硫酸カルシウムと
をそれぞれ2重量%配合して得た練水系(従って、リン
酸カルシウム、硫酸カルシウム共に、それぞれの練水系
中に過飽和の状態で存在する。
4 重量部グリセリン 17 〃 ソノレビット 18 〃 サツカリン 0.5 〃水
57.5 〃SDS
3 〃 の組成物に対してリン酸カルシウムと硫酸カルシウムと
をそれぞれ2重量%配合して得た練水系(従って、リン
酸カルシウム、硫酸カルシウム共に、それぞれの練水系
中に過飽和の状態で存在する。
)について、所定期間毎にロス・マイルス法によって泡
立ちの程度を調べた結果であり、第1図の結果(5分後
の泡高さ)は硫酸カルシウム系の起泡力がリン酸カルシ
ウム系のほぼ半分乃至はそれ以下であり、かつ経時安定
性の悪さを示している。
立ちの程度を調べた結果であり、第1図の結果(5分後
の泡高さ)は硫酸カルシウム系の起泡力がリン酸カルシ
ウム系のほぼ半分乃至はそれ以下であり、かつ経時安定
性の悪さを示している。
また、硫酸カルシウム配合歯磨は、このように硫酸カル
シウムの溶解度が比較的高いことに起因して、発泡剤の
効力が押えられ、このため口腔内での分散性も悪く、使
用感に劣ると共に、保型性、長期保存後の液分離等の安
定性が劣る等、種々の問題を有しており、従って従来よ
り硫酸カルシウムを配合した練歯磨組成物の上述した欠
点を解決することが強く要望されていた。
シウムの溶解度が比較的高いことに起因して、発泡剤の
効力が押えられ、このため口腔内での分散性も悪く、使
用感に劣ると共に、保型性、長期保存後の液分離等の安
定性が劣る等、種々の問題を有しており、従って従来よ
り硫酸カルシウムを配合した練歯磨組成物の上述した欠
点を解決することが強く要望されていた。
本発明者らは上記事情に鑑み種々検討を行った結果、リ
ン酸水素二アンモニウム、硫酸アンモニウム、酢酸アン
モニウム、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム等の可
溶性アンモニウム塩が、研磨剤として硫酸カルシウムが
配合されかつ発泡剤としてアニオン系界面活性剤が配合
された練歯磨組成物に特異的に作用し、発泡効果を増大
させて従来のリン酸カルシウム配合歯磨以上の起泡力を
付与し、かつその泡質もきめが細かく、更にアニオン系
活性剤の溶解度を改良、向上させ、低温での析出抑制効
果を高めることを知見し、本発明をなすに至ったもので
、本発明は起泡力が高い上、きめの細かい良質な泡質を
有し、また口腔内でのアニオン系活性剤の分散性、水溶
性が良好で、優れた使用感を有すると共に、低温下での
流動性もよく、低温安定性、経時的安定性にも優れ、良
好な品質を有する練歯磨組成物を提供することを目的と
する。
ン酸水素二アンモニウム、硫酸アンモニウム、酢酸アン
モニウム、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム等の可
溶性アンモニウム塩が、研磨剤として硫酸カルシウムが
配合されかつ発泡剤としてアニオン系界面活性剤が配合
された練歯磨組成物に特異的に作用し、発泡効果を増大
させて従来のリン酸カルシウム配合歯磨以上の起泡力を
付与し、かつその泡質もきめが細かく、更にアニオン系
活性剤の溶解度を改良、向上させ、低温での析出抑制効
果を高めることを知見し、本発明をなすに至ったもので
、本発明は起泡力が高い上、きめの細かい良質な泡質を
有し、また口腔内でのアニオン系活性剤の分散性、水溶
性が良好で、優れた使用感を有すると共に、低温下での
流動性もよく、低温安定性、経時的安定性にも優れ、良
好な品質を有する練歯磨組成物を提供することを目的と
する。
即ち、本発明は研磨剤として硫酸カルシウム、発泡剤と
してアニオン系界面活性剤を含む練歯磨組成物中に可溶
性アンモニウム塩を配合したことを特徴とする練歯磨組
成物を提供するものである。
してアニオン系界面活性剤を含む練歯磨組成物中に可溶
性アンモニウム塩を配合したことを特徴とする練歯磨組
成物を提供するものである。
以下、本発明につき詳しく説明する。
本発明においで、研磨剤として使用する硫酸カルシウム
は、2水塩、■型−無水塩、■型無水塩等であり、これ
らの一種又は二種以上を練歯磨組成物中通常1〜60重
量%の範囲で使用する。
は、2水塩、■型−無水塩、■型無水塩等であり、これ
らの一種又は二種以上を練歯磨組成物中通常1〜60重
量%の範囲で使用する。
この硫酸カルシウムは、第1表に示すようにおだやかな
研磨効果を有し、従って硫酸カルシウムを主研磨剤とし
た歯磨組成物は歯牙過敏症等の歯牙の弱い使用者に好適
である 但し、 また、研磨剤として前記硫酸カルシウムを単独に使用す
る以外に、これに他の研磨剤、例えば第二リン酸カルシ
ウム、第三リン酸カルシウム、不溶性メタリン酸ナトリ
ウム、リン酸マグネシウム、ピロリン酸カルシウム、水
酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム
、結晶性シリカ、コロイド状シリカ、ベントナイト、珪
酸カルシウム、タルク等を併用することもでき、これら
研磨剤を硫酸カルシウムと併用しても歯磨組成物の安定
性、使用感が損われることはなく、かつこれら研磨剤の
併用により適宜な研磨性を有する歯磨組成物が製造され
る。
研磨効果を有し、従って硫酸カルシウムを主研磨剤とし
た歯磨組成物は歯牙過敏症等の歯牙の弱い使用者に好適
である 但し、 また、研磨剤として前記硫酸カルシウムを単独に使用す
る以外に、これに他の研磨剤、例えば第二リン酸カルシ
ウム、第三リン酸カルシウム、不溶性メタリン酸ナトリ
ウム、リン酸マグネシウム、ピロリン酸カルシウム、水
酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム
、結晶性シリカ、コロイド状シリカ、ベントナイト、珪
酸カルシウム、タルク等を併用することもでき、これら
研磨剤を硫酸カルシウムと併用しても歯磨組成物の安定
性、使用感が損われることはなく、かつこれら研磨剤の
併用により適宜な研磨性を有する歯磨組成物が製造され
る。
なお、硫酸カルシウムを含む全研磨剤の配合量は通常2
0〜60重量%である。
0〜60重量%である。
また、本発明で発泡剤として使用するアニオン系界面活
性剤は、歯磨用として一般に用いられているいずれの活
性剤でもよく、例えばSDS等の炭素原子10〜18を
有するアルキル硫酸の水溶性塩、モノグリセリドスルホ
ン酸ナトリウムのような炭素原子10〜18を有する脂
肪酸のモノグリセリドの硫酸エステルの水溶性塩、α−
オレフインスルホン酸塩等が使用され、通常のそのナト
リウム塩が用いられる。
性剤は、歯磨用として一般に用いられているいずれの活
性剤でもよく、例えばSDS等の炭素原子10〜18を
有するアルキル硫酸の水溶性塩、モノグリセリドスルホ
ン酸ナトリウムのような炭素原子10〜18を有する脂
肪酸のモノグリセリドの硫酸エステルの水溶性塩、α−
オレフインスルホン酸塩等が使用され、通常のそのナト
リウム塩が用いられる。
この場合、これらアニオン系活性剤を単独で使用しても
併用しでも差支えなく、また非イオン系活性剤等を併用
することもできる。
併用しでも差支えなく、また非イオン系活性剤等を併用
することもできる。
なお、前記アニオン系界面活性剤は通常0.1〜5重量
%の割合で歯磨組成物中に配合される。
%の割合で歯磨組成物中に配合される。
更に、前記研磨剤及び発泡剤に加えて、グリセリン、ソ
ルビトール、プロピレングリコール、ポリエチレングリ
コール等の保湿剤、それに粘結剤、香料、甘味料、色素
類、防腐剤、或いはフッ素化合物、抗菌剤、抗酵素剤等
の通常の練歯磨配合成分が配合される。
ルビトール、プロピレングリコール、ポリエチレングリ
コール等の保湿剤、それに粘結剤、香料、甘味料、色素
類、防腐剤、或いはフッ素化合物、抗菌剤、抗酵素剤等
の通常の練歯磨配合成分が配合される。
なお、粘結剤としては、研磨剤として用いる硫酸カルシ
ウムの水への溶解度が高いため、耐イオン性のものを使
用することが好ましく、例えばカラギーナン、ハイドロ
キシエチルセルロース、グアーガム、ローカストピーン
ガム、キサンタンガム、アルギン酸プロピレングリコー
ル、カルボキシメチルセルロース等が単独でもくくは併
用して使用される。
ウムの水への溶解度が高いため、耐イオン性のものを使
用することが好ましく、例えばカラギーナン、ハイドロ
キシエチルセルロース、グアーガム、ローカストピーン
ガム、キサンタンガム、アルギン酸プロピレングリコー
ル、カルボキシメチルセルロース等が単独でもくくは併
用して使用される。
而して、本発明においては、研磨剤として硫酸カルシウ
ム及び発泡剤としてアニオン系界面活性剤が配合され、
更に保湿剤、粘結剤等の所用成分が配合された練歯磨組
成物中にリン酸水素アンモニウム、硫酸アンモニウム、
塩化アンモニウム等の可溶性アンモニウム塩を配合する
。
ム及び発泡剤としてアニオン系界面活性剤が配合され、
更に保湿剤、粘結剤等の所用成分が配合された練歯磨組
成物中にリン酸水素アンモニウム、硫酸アンモニウム、
塩化アンモニウム等の可溶性アンモニウム塩を配合する
。
これら可溶性アンモニウム塩はそれぞれ単独で使用して
も併用しても差支えなく、上記アンモニウム塩の配合に
より、更に後述するように起泡力を増大させ、低温下で
の流動性を改良する等、硫酸カルシウムーアニオン系界
面活性剤系の練歯磨組成物の品質を著しく向上させる。
も併用しても差支えなく、上記アンモニウム塩の配合に
より、更に後述するように起泡力を増大させ、低温下で
の流動性を改良する等、硫酸カルシウムーアニオン系界
面活性剤系の練歯磨組成物の品質を著しく向上させる。
この場合、アンモニウム塩としては、1%水溶液のPH
が5以上で中性もしくはアルカリ性アンモニウム塩、例
えばリン酸水素二アンモニウム、リン酸三アンモニウム
、硫酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、塩化アンモニ
ウム、硝酸アンモニウム等を使用する。
が5以上で中性もしくはアルカリ性アンモニウム塩、例
えばリン酸水素二アンモニウム、リン酸三アンモニウム
、硫酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、塩化アンモニ
ウム、硝酸アンモニウム等を使用する。
また、特に硫酸アンモニウムやリン酸水素二アンモニウ
ムを配合した場合は、一般のリン酸カルシウム系のもの
よりその起泡力を増大させる。
ムを配合した場合は、一般のリン酸カルシウム系のもの
よりその起泡力を増大させる。
上記アンモニウム塩の配合量は、歯磨組成物中0.2〜
5重量%、特に0.3〜1重量%とすることが好ましく
、これよりも配合量が少いと歯磨組成物の起泡性が悪く
なる場合がある。
5重量%、特に0.3〜1重量%とすることが好ましく
、これよりも配合量が少いと歯磨組成物の起泡性が悪く
なる場合がある。
また、これよりも配合量を多くすると発泡剤が塩析し易
くなり、溶解性、流動性、起泡性に悪影響を及ぼす場合
がある。
くなり、溶解性、流動性、起泡性に悪影響を及ぼす場合
がある。
そして、本発明に係る練歯磨組成物は前記各成分より常
法によって製造される。
法によって製造される。
この場合、前記アンモニウム塩は水溶性であるため、単
に水に溶解して加えればよく、従来の製造工程を変える
ことなく簡単に歯磨組成物を製造し得る。
に水に溶解して加えればよく、従来の製造工程を変える
ことなく簡単に歯磨組成物を製造し得る。
次に実験例を示し、本発明の効果を説明する。
実験例 1
第2表に示す種々の添加剤を使用し、下記組成の組成物
(練水系)を調製した。
(練水系)を調製した。
糾成
水 255.5重量部サツカリン
2.5〃 プロピl/ングリコール 25 〃85%グリセ
リン 127 〃 60%ソルビット 190 〃 発泡剤(SDS) 19 〃 硫酸カルシウム・2水塩 10 〃 添加剤 適当量 上記各組成物を1週間放置し、系を安定にさせた後、ロ
ス・マイルス(Ross−Miles)法(JISK−
3362)により泡の安定性(5分後の泡高さ)、官能
テストにより泡質を測定し、その起泡性の結果を判定し
て第2表に示す結果を得た。
2.5〃 プロピl/ングリコール 25 〃85%グリセ
リン 127 〃 60%ソルビット 190 〃 発泡剤(SDS) 19 〃 硫酸カルシウム・2水塩 10 〃 添加剤 適当量 上記各組成物を1週間放置し、系を安定にさせた後、ロ
ス・マイルス(Ross−Miles)法(JISK−
3362)により泡の安定性(5分後の泡高さ)、官能
テストにより泡質を測定し、その起泡性の結果を判定し
て第2表に示す結果を得た。
なお、起泡性の評価は以下の基準に従った。
○:5分後の泡立ちが18cm以上で、きめの細い泡質
を有するもの 第1図の結果から知見されるように、18ぼ以上の泡立
ちを示すものは、リン酸カ ルシウム練水系のものと同程度の起泡力、泡の安定性を
有し、経時変化による起泡 力の減少も少い。
を有するもの 第1図の結果から知見されるように、18ぼ以上の泡立
ちを示すものは、リン酸カ ルシウム練水系のものと同程度の起泡力、泡の安定性を
有し、経時変化による起泡 力の減少も少い。
△:5分後の泡立ちが15〜18cmのものリン酸カル
シウム練水系のものに比べ、 起泡力、泡の安定性が若干劣り、経時変 化により起泡力が低下するものも存在す る。
シウム練水系のものに比べ、 起泡力、泡の安定性が若干劣り、経時変 化により起泡力が低下するものも存在す る。
×:5分後の泡立ちが15cm以下のものもしくはきめ
の荒い泡質のもの 経時変化を受け易く、第1図に示す硫酸 カルシウム練水系程度の起泡力に減退す る。
の荒い泡質のもの 経時変化を受け易く、第1図に示す硫酸 カルシウム練水系程度の起泡力に減退す る。
第2表の結果より、可溶性アンモニウム塩が起泡力を増
大させ、その泡の安定性を向上させると共に、泡質を改
善させることが知見された。
大させ、その泡の安定性を向上させると共に、泡質を改
善させることが知見された。
これに対し、ナトリウム塩、及びカリウム塩、バリウム
塩は発泡性改善の効果があまり認められなかった(なお
、リチウム塩、アルミニウム塩、マグネシウム塩の一部
の塩はその添加量を増大すると発泡性改善の効果が認め
られたが、後述するように実際の歯磨に配合した場合、
経時安定性、使用感を低下させる不都合が生じた)。
塩は発泡性改善の効果があまり認められなかった(なお
、リチウム塩、アルミニウム塩、マグネシウム塩の一部
の塩はその添加量を増大すると発泡性改善の効果が認め
られたが、後述するように実際の歯磨に配合した場合、
経時安定性、使用感を低下させる不都合が生じた)。
なお、他の陰イオン(例えばPO43−、CH3COO
−等)と前記陽イオンとの組合せにおいても同様の結果
が得られた。
−等)と前記陽イオンとの組合せにおいても同様の結果
が得られた。
実験例 2
実験例1と同様の練水系において、硫酸カルシウムを配
合した場合と配合しない場合についてリン酸水素二アン
モニウムの添加量が起泡力に及ぼす影響について調べ、
第2図の結果を得た。
合した場合と配合しない場合についてリン酸水素二アン
モニウムの添加量が起泡力に及ぼす影響について調べ、
第2図の結果を得た。
図中Cは硫酸カルシウムを配合した場合における1分後
の泡高さ、Dは同5分後の泡高さ、Eはリン酸カルシウ
ム系の1分後の泡高さ、Fは同5分後の泡高さである。
の泡高さ、Dは同5分後の泡高さ、Eはリン酸カルシウ
ム系の1分後の泡高さ、Fは同5分後の泡高さである。
第2図の結果から明らかなように、リン酸水素二アンモ
ニウム0.5%前後添加した硫酸カルシウム系の起泡力
はリン酸カルシウム系の起泡力よりも大きく、リン酸水
素二アンモニウムが硫酸力ルシウムーアニオン系活性剤
の系に特異的に作用してその発泡性を改善し得ることが
知見された。
ニウム0.5%前後添加した硫酸カルシウム系の起泡力
はリン酸カルシウム系の起泡力よりも大きく、リン酸水
素二アンモニウムが硫酸力ルシウムーアニオン系活性剤
の系に特異的に作用してその発泡性を改善し得ることが
知見された。
なお、リン酸水素二アンモニウムの代りに硫酸アンモニ
ウムを使用した場合も、その起泡力はリン酸カルシウム
系の起泡力より大きく、上記と同様の傾向が認められた
。
ウムを使用した場合も、その起泡力はリン酸カルシウム
系の起泡力より大きく、上記と同様の傾向が認められた
。
実験例 3
下記組成の練歯磨組成物を製造し、その3ケ月後の安定
性、泡立ち、使用感を調べて第3表に示す結果を得た。
性、泡立ち、使用感を調べて第3表に示す結果を得た。
研磨剤(硫酸カルシウムCaSO4・2H2O及び/又
はリン酸カルシウム) 50.0重量%ソルビット
液 25.0 〃カラギーナン
1.1 〃香料
1.0 〃サッカリン 0.1 〃
ソジウムドデシルサルフエート 0.5 〃添加剤
0.5重量%水
バランス 安定性 官能検査により調べた。
はリン酸カルシウム) 50.0重量%ソルビット
液 25.0 〃カラギーナン
1.1 〃香料
1.0 〃サッカリン 0.1 〃
ソジウムドデシルサルフエート 0.5 〃添加剤
0.5重量%水
バランス 安定性 官能検査により調べた。
○:成形性、はだの表面状態が良好で、液分離なし、
△:成形性、はだの表面状態、液分離性のいずれかがや
や不良 ×:成形性、はだの表面状態、液分離性のいずれかが不
良、 泡立ち、使用感 官能試験の結果を統計処理した結果 ○:リン酸カルシウム系と同程度もしくはそれ以上 △:リン酸カルシウム系に比べてやや劣る。
や不良 ×:成形性、はだの表面状態、液分離性のいずれかが不
良、 泡立ち、使用感 官能試験の結果を統計処理した結果 ○:リン酸カルシウム系と同程度もしくはそれ以上 △:リン酸カルシウム系に比べてやや劣る。
×:潟ン酸カルシウム系に比べて悪い
第3表の結果より、アンモニウム塩を配合することによ
り、硫酸カルシウム配合歯磨組成物の泡立ちを向上させ
ると共に、3ケ月後の安定性、使用感をも優れたものと
することができたが、アルミニウム塩、マグネシウム塩
、リチウム塩を配合したものは粘結剤が劣化し、液分離
、成形性に悪影響を及ぼして、安定性、使用感を低下さ
せた。
り、硫酸カルシウム配合歯磨組成物の泡立ちを向上させ
ると共に、3ケ月後の安定性、使用感をも優れたものと
することができたが、アルミニウム塩、マグネシウム塩
、リチウム塩を配合したものは粘結剤が劣化し、液分離
、成形性に悪影響を及ぼして、安定性、使用感を低下さ
せた。
従って、アルミニウム塩、リチウム塩、マグネシウム塩
は第2表に示すごとく発泡力の向上には効果があるが、
歯磨組成物用添加剤としては上記理由により好ましくな
い。
は第2表に示すごとく発泡力の向上には効果があるが、
歯磨組成物用添加剤としては上記理由により好ましくな
い。
実験例 4
実験例1と同様の組成物を製造し、各組成物中に溶解し
ている発泡剤(SDS)量を測定して第4表に示す結果
を得た。
ている発泡剤(SDS)量を測定して第4表に示す結果
を得た。
上記結果より、可溶性アンモニウム塩が硫酸カルシウム
存在下におけるアニオン系活性剤の溶解度を向上させる
ことが知見された。
存在下におけるアニオン系活性剤の溶解度を向上させる
ことが知見された。
以上説明したように、本発明は硫酸カルシウム及びアニ
オン系界面活性剤を含有した練歯磨組成物中にリン酸水
素二アンモニウム、硫酸アンモニウム等の可溶性アンモ
ニウム塩を配合することを特徴とするものであり、本発
明によれば、上記アンモニウム塩の配合により、 (1)通常のリン酸カルシウム歯磨以上に発泡性を向上
させることができ、かつその泡質もきめが細かく、この
ため、口腔内での感触の軟らかさ、適度な起泡性を保証
すると共に、使用感も著しく快適なものにすることがで
きる、 (2)硫酸カルシウム存在下におけるアニオン系界面活
性剤の溶解度を改良、向上させ、低温での析出抑制効果
を高めることができて、低温での長期保存による固形化
、チューブ容器からの押出しにくさ、及び析出による流
動性の低下を改善することができると共に、口腔内分散
性、水溶性を改良し得る、 (3)このようにアニオン系界面活性剤の歯磨組成物へ
の溶解度が向上し、またリン酸カルシウム配合系のもの
よりその起泡力が大きいため、同一の発泡性を上げるた
めの発泡剤(活性剤)の使用量を節減することができ、
これにより相対的に香料濃度をも減少することができ、
粘度指数に与える影響が小さくなり、ペーストを安定化
させることができると共に、使用者に爽快な清涼感と刺
激抑制効果等を与えることができる、等の特長を有し、
使用感に優れ、低温安定性、経時安定性も良好で高品質
の練歯磨組我物が得得られる。
オン系界面活性剤を含有した練歯磨組成物中にリン酸水
素二アンモニウム、硫酸アンモニウム等の可溶性アンモ
ニウム塩を配合することを特徴とするものであり、本発
明によれば、上記アンモニウム塩の配合により、 (1)通常のリン酸カルシウム歯磨以上に発泡性を向上
させることができ、かつその泡質もきめが細かく、この
ため、口腔内での感触の軟らかさ、適度な起泡性を保証
すると共に、使用感も著しく快適なものにすることがで
きる、 (2)硫酸カルシウム存在下におけるアニオン系界面活
性剤の溶解度を改良、向上させ、低温での析出抑制効果
を高めることができて、低温での長期保存による固形化
、チューブ容器からの押出しにくさ、及び析出による流
動性の低下を改善することができると共に、口腔内分散
性、水溶性を改良し得る、 (3)このようにアニオン系界面活性剤の歯磨組成物へ
の溶解度が向上し、またリン酸カルシウム配合系のもの
よりその起泡力が大きいため、同一の発泡性を上げるた
めの発泡剤(活性剤)の使用量を節減することができ、
これにより相対的に香料濃度をも減少することができ、
粘度指数に与える影響が小さくなり、ペーストを安定化
させることができると共に、使用者に爽快な清涼感と刺
激抑制効果等を与えることができる、等の特長を有し、
使用感に優れ、低温安定性、経時安定性も良好で高品質
の練歯磨組我物が得得られる。
以下実施例を示し、本発明を具体的に説明する。
実施例 1
常法に従い、下記組成の練歯磨組成物を製造した。
実施例 2
常法に従い、下記組成の練歯磨組成物を製造した。
実施例 3
常法に従い、下記組成の練歯磨組成物を製造した。
実施例 4
常法に従い、下記組成の練歯磨組成物を製造した。
上記実施例1〜4で得られた練歯磨組成物はいずれも泡
立ちが良く、使用感に優れていた。
立ちが良く、使用感に優れていた。
第1図は硫酸カルシウム練水系とリン酸カルシウム練水
系との発泡力を比較したグラフ、第2図はリン酸水素二
アンモニウムを配合した場合における硫酸カルシウム練
水系の発泡力を示すグラフである。
系との発泡力を比較したグラフ、第2図はリン酸水素二
アンモニウムを配合した場合における硫酸カルシウム練
水系の発泡力を示すグラフである。
Claims (1)
- 1 研磨剤として硫酸カルシウム、発泡剤としてアニオ
ン系界面活性剤を含む練歯磨組成物中に可溶性アンモニ
ウム塩を配合したことを特徴とする練歯磨組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5968377A JPS582923B2 (ja) | 1977-05-23 | 1977-05-23 | 練歯磨組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5968377A JPS582923B2 (ja) | 1977-05-23 | 1977-05-23 | 練歯磨組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53145929A JPS53145929A (en) | 1978-12-19 |
JPS582923B2 true JPS582923B2 (ja) | 1983-01-19 |
Family
ID=13120236
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5968377A Expired JPS582923B2 (ja) | 1977-05-23 | 1977-05-23 | 練歯磨組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS582923B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19911055A1 (de) * | 1999-03-12 | 2000-09-21 | Cognis Deutschland Gmbh | Verwendung von oberflächenaktiven Gemischen |
-
1977
- 1977-05-23 JP JP5968377A patent/JPS582923B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS53145929A (en) | 1978-12-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS5826814A (ja) | 改良された可溶性弗化物有効性を有する歯磨剤 | |
US3577521A (en) | Storage-stable frothing toothpaste | |
KR900006827B1 (ko) | 구강위생 조성물 | |
US3227617A (en) | Fluoride dentifrice composition | |
US4152421A (en) | Dentifice composition | |
US3634585A (en) | Dentifrice preparation | |
WO2007122146A1 (en) | Toothpaste | |
CN103269676B (zh) | 液体口腔用组合物 | |
CA2305750C (en) | Stable solution of zinc and bicarbonate ions | |
US3034967A (en) | Fluoride dentifrice with insoluble alkali metal metaphosphate and aluminum compound polishing material | |
JPS6360917A (ja) | 口腔用組成物 | |
JP2586896B2 (ja) | 口腔用組成物 | |
JPH0237325B2 (ja) | ||
JPS582923B2 (ja) | 練歯磨組成物 | |
JPS6320408B2 (ja) | ||
JPH0655662B2 (ja) | 口腔用組成物 | |
JPS62226921A (ja) | 皮膚洗浄剤組成物 | |
JPS5850963B2 (ja) | 練歯磨組成物 | |
JPS5840926B2 (ja) | 練歯磨組成物 | |
JP3983874B2 (ja) | 口腔用組成物 | |
JPS5845402B2 (ja) | 口腔用組成物 | |
JPS5840524B2 (ja) | 歯磨組成物 | |
JPS6133004B2 (ja) | ||
JPS5811926B2 (ja) | 歯磨組成物 | |
JPS6143327B2 (ja) |