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JPS58171558A - 機械部品用強靭窒化用鋼 - Google Patents

機械部品用強靭窒化用鋼

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Publication number
JPS58171558A
JPS58171558A JP5265282A JP5265282A JPS58171558A JP S58171558 A JPS58171558 A JP S58171558A JP 5265282 A JP5265282 A JP 5265282A JP 5265282 A JP5265282 A JP 5265282A JP S58171558 A JPS58171558 A JP S58171558A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nitriding
steel
toughness
less
tough
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5265282A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Kobayashi
一博 小林
Takashi Sakagami
高志 坂上
Kazuichi Tsubota
坪田 一一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Special Steel Co Ltd
Sanyo Tokushu Seiko KK
Original Assignee
Sanyo Special Steel Co Ltd
Sanyo Tokushu Seiko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Special Steel Co Ltd, Sanyo Tokushu Seiko KK filed Critical Sanyo Special Steel Co Ltd
Priority to JP5265282A priority Critical patent/JPS58171558A/ja
Publication of JPS58171558A publication Critical patent/JPS58171558A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明鋼は、特定成分を有することにより、高い強靭性
を有し、かつ窒化処理中やそれに先立つ焼もどし時にお
こる靭性の低下(いわゆる焼もどし脆性)に対する高い
抵抗性を有する強靭窒化用鋼に関するものである。
焼入れを行なった鋼材を450〜600C前後の温度範
囲に焼もどす場合、加熱中或は冷却中に、靭性0低下が
起こることは古くから知られており、燐もどし脆性と呼
ばれている。
蛾近、AES (オージェ電子分光器)等の分析機器の
発達によりPやSなどの不純物元素の粒界への析出が焼
もどし脆性の原因となっていることが判ってきた。
電化処理は、一般に500〜580c前後の最も焼もど
し脆性の発生し易い温度領域において、数時間ないし、
長い場合には100時間以上の長時間にわたって処理さ
れる。そこで窒化中におこる靭性の低下を防止するため
に、一般にMOの添加が行なわれている。例えば、JI
S’jji化鋼の8ACM645では、Mo−0,15
〜0.30%が添加されている。しかし、とのMoの添
加によっても、窒化処理中に、コア部の靭性の低下が起
こることが確認されている。例えば日本金属学会編[新
制金属講座、新版材料編、鉄鋼曹」の333頁にも明記
されている〇 一般に、雪化処理は、耐摩耗性や疲労強度を向上させる
目的で施されることが多く窒化中におこる靭性の低下は
、これまで実用止金くといっていい糧問題にされなかっ
た。
しかしながら耐摩耗性や耐焼付性の上に耐くり返し衝撃
性の要求される機械部品に窒化処理f:施して用いる場
合、専用の窒化用鋼では高い表面硬さによって耐摩耗性
や耐焼付性は得られるが、靭性が低いために、くり返し
衝撃により破損に到る。
雪化処理は、専用の窒化用銅以外に、クロム鋼やクロム
モリブデン鋼などの一般の強靭鋼に施こす場合も多い。
しかし、この場合には、窒化後の表面硬さが低いために
、耐摩耗性や耐焼付性が不足する。また、窒化中に起こ
る焼もどし脆性のために、予期した靭性が得られない場
合屯ある。
本発明鋼は以上のような耐摩耗性や耐焼付き性の上に〈
シ返し[r撃性の要求される用途に適した材料として開
発した本のであり、その要旨とするところは、重量比で C:  0.25〜0.50% St:   0.50S以下 Mn:   1.00−以下 P:   0.020チ以下 S:   0.0201以下 Ni:   1.50〜2.50チ以下Cr:   1
.50〜2.50%以下Mo:  0.20〜0.7(
1% V :  0.05〜0.20S so4At:  0.010〜0.10 %0:   
0.0020−以下 残部Feおよび不可避の不純物からなることをSaとし
た、強靭性を有し、かつ窒化中におζる焼もとし脆性に
対する抵抗性の高い窒化用鋼である。
次に、本発明鋼の化学成分の限定理由について述べる。
CFi、焼入性の向上、焼入焼もどし後の硬さおよび強
度を維持する上で、重要な役割を演する最も基本的な元
素である。Cが増加するにつれて、強度は上昇するが、
50チを越えると飽和するようになり、一方靭性は低下
する。また、Cが多くなると窒化性をも阻害する。そこ
で上限を0.50%とする。
一方Cは、少ない程、窒化時の窒素の侵入深さが深くな
るが、必要とする焼入性や強度が得られなくなるために
、下限を0.25 %とする。
Stは脱酸剤として用いられ、また、焼入性の向上や、
フェライト地への固溶による強化に有効であるが、その
効果は余9大きくなり、多すぎる場合、靭性が低下し、
耐焼もどし脆性に対しても少ないほうが好ましい。また
、窒化性も阻害するため、上限をo、 s o sとす
る。
MnはSS と同様、脱阪剤としても用いられるが、焼
入性を向上嘔せる効果が大きく、焼入焼もどし後の硬さ
、強度を向上させ、窒化性に対しても有効に作用するが
、多すぎる場合、切削性や熱間加工性を低下させる。ま
た焼もどし脆性に対しても少ない方が好ましい、従って
、上限を1. OO*とする。
P及びSはともに靭性を著しく低下させ、また、粒界へ
偏析することにより、焼もとし脆性の原因となり、でき
るだけ少ない事が望ましい。
生殖性も考1’?l して0.020 %以下とする。
Niは、焼入性や靭性を向上させるために添加するが、
特に靭性の改善に有効でおる。しかし、多すぎた場合、
焼なまし硬さが高くなシ、加工性を著しく低下させる。
また、窒化性を阻害し、焼もどし脆性に対しても感受性
が増加する。
本発明鋼においてNiは、後述のcr%Mo、vとの関
連において1650〜2. s o %の範囲内におい
て、これらの特性のバランスした最良値が得られる。
Orは、焼入性および強度を向上させる効果が大きく、
また、窒化性に対しても大きな効果を有し、多い根室化
層の表面硬さと駿化深さを共に増大させる。しかし多く
なりすぎると、強固な窒化層を形成するようKなるため
、窒素の侵入がさまたげられ、逆に硬化深さは低下する
ようになる。耐摩耗性や耐焼付性に必要な硬さとともに
深い硬化深さを得るには、Niおよび後述(DMo、V
との関、運1cオイテ1.50〜2.50%C1範囲と
する。
M、は、焼入性や強度、靭性を向上させ、窒化性に対し
ても有効に作用する。特に焼もどし脆性に対しては、者
しい効果を有しているが、多すぎる場合、加工性が低下
し、0.70%を越すと、逆に焼もとし脆性に対する抵
抗性が減するようになる。従って上限を0.701とす
る。また、0.201未満の添加では、焼もどし脆性の
抵抗が不十分である。そこで下限を0.20%とする。
■は、焼もどし軟化抵抗性が大きく、焼入性および強度
や靭性を向上させ、窒化性も向上させる。iた、結晶粒
を微細化させる効果も6,6、この点からも靭性を向上
させる。
しかし、これらの効果を示すにはo、oss以上の添加
が必要であり、また、0.20%以上になると、@撃遷
移温度が上昇するようになる。
従って、上限を0.20 %とし、下限を0.05チと
する。
5ojAtFi、kLNとして析出することによ多結晶
粒を微細化し靭性を向上させる。また窒化鋼の基本元素
の一つであり、窒化層の表面硬さを著しく向上させるが
、コア部の靭性も低下させる。従って、靭性を重視する
本発明では、窒化層の表面硬さは、 Or%MO1■の
他の元素で向上させ、Atは結晶粒を微細化させるため
に添加する。0.010n以下では焼入時の加熱によシ
、結晶粒が粗大化し易いため、下限を0.010チとす
る。まft、、0+10−以上では結晶粒は再び粗大化
し易い傾向となり、地鉄中の5oLklが増加するにつ
れ、靭性は低下するので、上限をo、 i o sとす
る。
Oは、一般に酸化物系の介在物として存在し、この酸化
物系介在物は応力集中源として作用するために、靭性や
疲労強度を低下させる。従って、0は低い程望ましいが
、現在、工業的レベルにおいて常時実現可能な上限は0
.00201程度でお夛、本発明鋼においては、0.0
020−以下であれば、十分その目的は達せられる。従
って00上限を0.0020チとする。
本発明鋼は従来の窒化用鋼に比べて、一段と優れた強靭
性を有しており、また一般の強靭鋼に比べても、針部も
どし脆性に優れ、さらに、窒化処理によって高い表面硬
さと硬化深さの得られることを特徴としている。このよ
うに、高い強靭性を有するとともに、窒化処理中あるい
はそれに先だつ焼もどし時における靭性の低下に対する
高い抵抗性を4有した窒化用鋼は従来例をみないもので
おる。
本発明鋼の成分における特徴は、 (1)  高い強靭性を持たせるために、C,Ni、 
Or。
M、、V  等の合金元素を適量添加し、靭性をそこな
うAtを微量添加にとどめた。
(2)針部もどし脆性を向上させるために%P%S等の
不純物元素を低減させるとともに、 St、Mn%Ni
、Cr  量の適量制限およびMO1■の有効添加をは
かった。
(3)窒化特性を向上させるためにCr、Mo、Vの適
量添加した。
ことにより、これらの%徴を併せ持たせることに成功し
たものでおる。
次に本発明−の特性を実施例とともに説明する。
第1表に、本発明鋼と比較鋼の化学成分および500 
CX20 hr−+530UX40hrめガス窒化処理
を施した場合の窒化層の表面硬さく表面より25μの位
置の硬さ)および1(V−550での有効硬化深さ、貞
S特性および脆化特性のデーターも併せて示す。第1図
は上記の窒化条件によるー化層の硬さ分布を示したもの
である。図に見るとおりSACM 645は、Atを含
有しているために、高い表面硬さが得られるものの、硬
さ分布の勾配が非常に急になっている。従って、良好な
耐摩耗性を示すが、繰返し衝撃荷重に対しては、窒化層
が剥離し易く、この剥離を起点として疲労破壊に至υ易
い傾向におる。一般の強靭鋼の場合、表面硬さは、高々
HV−650程度であり、t*硬化深さ本あまり深くな
い。これに対し、本発明鋼ではav−goo前後の表面
硬さが得られており、また硬化深さが深く良好な窒化特
性を有していることがわかる。
次に硬さが1(RC35になるように焼入焼もどしをし
た場合および脆化特性を調べるために、その後500(
1’X100hrの等温脆化処理を行なった場合のシャ
ルピー衝撃試験(、Tl53号試験片:2闘Uノツチ)
の結果を第2図に示す。
本供試鋼は、通常の焼入焼もどし状態においても、また
、等温脆化処理を受けた状態においても、高い衝撃値を
示し、強靭性ならびに針部もどし脆性に慶れていること
がわかる。
くに衝撃的な繰返し荷重のかかる機械部品への適応性を
調べるために行なった、窒化状暢(焼もどし条件は第2
図と同じ)で松材式繰返し衝撃疲労試験の結果を第2表
に示す。第2表には芯部の耐衝撃疲労特性を調べるため
に焼入焼もどしの1まで窒化を施さない場合の結果も併
せて示す。この結果からも、本発明鋼は、比較鋼に比べ
て、芯部だけについても、ま九、芯部と窒化層を含めた
全体での繰返し衝撃性にも優れていることが判る。
第2表 松材式衝撃試験結果 (打撃エネルギー: 30に/−cs)以上に述べたと
おシ、本発明鋼は高い靭性と共に優れた針部もどし脆性
を併せ備え、更にその製造についても何ら特別の手段に
よることなく通常の製一方法により容易に製造し得るも
ので、各種の耐摩耗性を必要とする機械部材用として正
に適切であシ、当兼界に大いに貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明鋼と比較鋼の窒化層の硬さ分布を示す図
、第2図は本発明鋼と比較−を脆化処理したときの脆化
程度を比較して示した図でおる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 重量比で C:  O40〜0.50’1l st:   o、so  −以下 Mn :   1.0 G  −以下 p:   o、ozo−以下 8:   0.02096以下 Ni:  1.50〜2.50チ Cr:  1.50〜2.501 Mo:  0.20〜0.70S V:  0.05〜0.20チ 5otAt: 0.010〜0.10チ〇二  0.0
    02056以下 残部reおよび不可避の不純物からなることを特徴とし
    た、強靭性を有し、かつ窒化中におこる焼もどし脆性に
    対する抵抗性の高い強靭窒化用鋼。
JP5265282A 1982-03-31 1982-03-31 機械部品用強靭窒化用鋼 Pending JPS58171558A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2023514864A (ja) * 2020-02-28 2023-04-11 バオシャン アイアン アンド スティール カンパニー リミテッド 降伏比が制御された鋼およびその製造方法

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