JPH1195417A - 感熱性平版印刷版材料及びその製造方法、並びに、画像形成方法 - Google Patents
感熱性平版印刷版材料及びその製造方法、並びに、画像形成方法Info
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Abstract
液処理の必要がなく、平版印刷版作成工程を短縮するこ
とができ、優れた感度を有し、ノイズがなく、画像部・
非画像部共に強度を有し、耐刷性が優れ、ストップ汚れ
がなく、広い水幅を有し、高解像度の平版印刷版を作成
できる感熱性平版印刷版材料及び画像形成方法を提供す
ることにある。 【解決手段】支持体上に、ゼラチン、ポリビニルアルコ
ール及びカルボキシメチルセルロース10〜98重量%
とアミノ樹脂、アミノ系化合物、アジリジン系化合物、
アルデヒド類等の架橋剤2〜50重量%を含有する感熱
層を設けた感熱性平版印刷版材料及び該感熱性平版印刷
版材料を用いた画像形成方法。
Description
に関し、更に詳しくは、印刷時の未露光部の溶出を防い
だ現像レスの平版印刷版に関する。
を露光し、現像液で現像して作成されていた。これら方
法によると、現像液が廃液として排出され、これを廃棄
しなければならず、環境上問題があった。
印刷版を得ることに関心がいっており、ドライで処理す
ることができる様々な方式が提案されている。
法が提案されているが、画像欠陥が発生しこの方式には
問題がある。また、穿孔することによって平版印刷版を
得る方法が提案されているが、穿孔によって生じる物質
が飛散し、汚染が生じる等の問題があると共に、画像形
成をクローズドなシステムで行う専用の現像機を必要と
する。
を用いて画像を形成する物性変化型の平版印刷版材料は
現像を必要とせず平版印刷版を作成することができる可
能性があるので好ましい材料である。
各種提案されており、例えば、特開昭62−16404
9号公報には、親水性表面を有する支持体上にブロック
イソシアネート及びイソシアネートと反応できる活性水
素を有する樹脂とを含有する記録層を設け、支持体若し
くは記録層に光−熱変換物質を含有させた平版印刷版材
料が提案されている。この技術によれば、熱によりイソ
シアネートを生じさせ、その後に反応を生じさせるため
露光部の耐久性は向上するものの、本来未露光部は溶出
現像することを前提としているために、露光後現像せず
に印刷に用いた場合、未露光部が溶出し、水付けローラ
の汚れなどが生じ、印刷適性に影響を及ぼす等の問題が
あった。
案されているが、カプセルの粒径などの点から解像度等
の問題があった。
PVP,PVA,カゼイン,デキストリン,アラビア
ゴム,HEC,PEG,ポリアクリル酸,PVPA等の
非感光性化合物よりなり、色素を有する親水性の層で覆
われた版材を画像様にレーザー露光し、露光後、他の処
理過程なしに平版印刷版を作成する技術が記載されてい
るが、感度が低く、また、ノイズも大きく満足のいくも
のではなかった。
細書には、支持体上に特定構造の親水性ポリマーを塗布
し、画像様にエネルギーを付与することにより疎水性に
変化させる物性変化型の平版印刷版材料が記載されてい
るが、非画像部の親水性/画像部の疎水性の物性変化を
樹脂の脱炭酸で実現しているため、画像部・非画像部共
に強度が不十分であり、初期の印刷は可能であるが、耐
刷性が劣り満足のいくものではない。
あって、露光のみにより作成される平版印刷版であっ
て、従来の課題であった感度、S/N、画像部・非画像
部の強度を兼ね備えた低コストの高解像度の平版印刷版
を実現した。
第1の目的は、ドライ処理によって平版印刷版が作成で
き、廃液処理の必要がなく、平版印刷版作成工程を短縮
することができる感熱性平版印刷版材料及び画像形成方
法を提供することにある。第2の目的は、優れた感度を
有し、ノイズがなく、画像部・非画像部共に強度を有
し、耐刷性が優れ、ストップ汚れがなく、広い水幅を有
し、高解像度の平版印刷版を作成できる感熱性平版印刷
版材料及び画像形成方法を提供することにある。
びカルボキシメチルセルロースから選ばれた少なくとも
1種の親水性樹脂10〜98重量%及び該親水性樹脂を
架橋する架橋剤2〜50重量%を含有する感熱層を設け
たことを特徴とする感熱性平版印刷版材料。 (2)支持体上に、ゼラチン、ポリビニルアルコール及
びカルボキシメチルセルロースから選ばれた少なくとも
1種の親水性樹脂10〜98重量%及び該親水性樹脂を
架橋する架橋剤2〜50重量%を含有する感熱層を有
し、かつ、感熱層または感熱層とは別の層に光−熱変換
剤を含有させたことを特徴とする感熱性平版印刷版材
料。 (3)親水性樹脂を架橋する架橋剤が、アミノ樹脂、ア
ミノ系化合物、アジリジン系化合物及びアルデヒド類か
ら選ばれた少なくとも1種の架橋剤であることを特徴と
する上記(1)または(2)に記載の感熱性平版印刷版
材料。 (4)25℃の水に1時間浸積したときの感熱層の溶解
量が10%以下であることを特徴とする上記(1)〜
(3)のいずれかに記載の感熱性平版印刷版材料。 (5)感熱層全面に加熱処理が施され、25℃の水に1
時間浸積したときの感熱層の溶解量が10%以下とされ
ていることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか
に記載の感熱性平版印刷版材料。 (6)支持体上に、ゼラチン、ポリビニルアルコール及
びカルボキシメチルセルロースから選ばれた少なくとも
1種の親水性樹脂10〜98重量%及び該親水性樹脂を
架橋する架橋剤2〜50重量%を含有する感熱層を塗設
し、25℃の水に1時間浸漬したときの感熱層の溶解量
を10%以下とする加熱条件で乾燥することを特徴とす
る上記(1)〜(5)のいずれかに記載の感熱性平版印
刷版材料の製造方法。 (7)上記(1)〜(3)のいずれかに記載の感熱性平
版印刷版材料に、25℃の水に1時間浸積したときの感
熱層の溶解量が10%以下となる全面加熱処理をし、次
いで、画像様にエネルギーを与え、画像を形成すること
を特徴とする画像形成方法。 (8)上記(4)または(5)に記載の感熱性平版印刷
版材料に、画像様にエネルギーを与え、画像を形成する
ことを特徴とする画像形成方法。 (9)高出力赤外レーザーを用いて画像様にエネルギー
を与えることを特徴とする上記(7)または(8)に記
載の画像形成方法。によって達成された。
親水性樹脂について説明する。
学結合を形成することができる基を有している。これら
基としては、例えば、水酸基、カルボキシル基、(2級
または3級)アミンを有する基、アミノ基、アミド基、
カルバモイル基、スルホン酸基、ホスホン酸基、メルカ
プト基等が挙げられる。中でも好ましい基としては、水
酸基、カルボキシル基、(2級または3級)アミンを有
する基、アミノ基が挙げられる。
ビニルアルコール、ポリサッカライド、ポリビニルピロ
リドン、ポリエチレングリコール、ゼラチン、膠、カゼ
イン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチル澱
粉、サクローズオクタアセテート、アルギン酸アンモニ
ウム、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルアミン、ポリ
アリルアミン、ポリスチレンスルホン酸、ポリアクリル
酸、水溶性ポリアミド、無水マレイン酸共重合体等が挙
げられる。
ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロースで
あり、最も好ましく親水性樹脂は、ゼラチン、ポリビニ
ルアルコールである。
用いられる親水性樹脂は、ゼラチン、ポリビニルアルコ
ール及びカルボキシメチルセルロースである。
リビニルアルコール及びカルボキシメチルセルロース
(以下、本発明の親水性樹脂という。)について説明す
る。
度のポリビニルアルコールの他、共重合ポリビニルアル
コール、ポリビニルアルコール骨格部分を50モル%以
上含有する、カルボキシル基,スルホ基等のアニオンで
変性されたアニオン変性ポリビニルアルコール、アミノ
基,アンモニウム基等のカチオンで変性されたカチオン
変性ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニル
アルコール、アルコキシル変性ポリビニルアルコール、
エポキシ変性ポリビニルアルコール、チオール変性ポリ
ビニルアルコール等のランダム共重合体;アニオン変
性、カチオン変性、チオール変性、シラノール変性、ア
ルコキシル変性及びエポキシ変性等変性が末端基にのみ
に行われているポリビニルアルコール、アクリルアミ
ド、アクリル酸等の水溶性モノマーを導入したブロック
共重合ポリビニルアルコール、シラノール基等をグラフ
トさせたグラフト共重合ポリビニルアルコール、更に、
(−COCH2COCH3)のような反応基を導入した共
重合ポリビニルアルコール等が用いられる。
%以上のものが好ましく、より好ましくは85モル%以
上であり、特に好ましくは90%以上である。高ケン化
度のポリビニルアルコールは熱処理により結晶性が変化
し、耐水性を付与することが可能であり好ましい。
重合モノマーとしては、下記のモノマーを用いることが
できる。 (1)芳香族水酸基を有するモノマー:例えば、o−ヒ
ドロキシスチレン、p−ヒドロキシスチレン、m−ヒド
ロキシスチレン、o−ヒドロキシフェニルアクリレー
ト、p−ヒドロキシフェニルアクリレート、m−ヒドロ
キシフェニルアクリレート等。 (2)脂肪族水酸基を有するモノマー:例えば、2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート、N−メチロールアクリルアミド、N−メ
チロールメタクリルアミド、4−ヒドロキシブチルメタ
クリレート、5−ヒドロキシペンチルアクリレート、5
−ヒドロキシペンチルメタクリレート、6−ヒドロキシ
ヘキシルアクリレート、6−ヒドロキシヘキシルメタク
リレート、N−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミ
ド、N−(2−ヒドロキシエチル)メタクリルアミド、
ヒドロキシエチルビニルエーテル等。 (3)アミノスルホニル基を有するモノマー:例えば、
m−アミノスルホニルフェニルメタクリレート、p−ア
ミノスルホニルフェニルメタクリレート、m−アミノス
ルホニルフェニルアクリレート、p−アミノフェニルア
クリレート、N−(p−アミノスルホニルフェニル)メ
タクリルアミド、N−(p−アミノスルホニルフェニ
ル)アクリルアミド等。 (4)スルホンアミド基を有するモノマー:例えば、N
−(p−トルエンスルホニル)アクリルアミド、N−
(p−トルエンスルホニル)メタクリルアミド等。 (5)α、β−不飽和カルボン酸類:例えば、アクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタ
コン酸、無水イタコン酸等。 (6)置換または無置換のアルキルアクリレート:例え
ば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸アミル、アク
リル酸ヘキシル、アクリル酸ヘプチル、アクリル酸オク
チル、アクリル酸ノニル、アクリル酸デシル、アクリル
酸ウンデシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸ベンジ
ル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸−2−クロ
ロエチル、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレー
ト、グリシジルアクリレート等。 (7)置換または無置換のアルキルメタクリレート:例
えば、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸
アミル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸ヘプチ
ル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸ノニル、メタ
クリル酸デシル、メタクリル酸ウンデシル、メタクリル
酸ウンデシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸ベ
ンジル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸−
2−クロロエチル、N,N−ジメチルアミノエチルメタ
クリレート、グリシジルメタクリレート等。 (8)アクリルアミド若しくはメタクリルアミド類:例
えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−エチル
アクリルアミド、N−ヘキシルアクリルアミド、N−シ
クロヘキシルアクリルアミド、N−フェニルアクリルア
ミド、N−ニトロフェニルアクリルアミド、N−エチル
−N−フェニルアクリルアミド、N−(4−ヒドロキシ
フェニル)アクリルアミド、N−(4−ヒドロキシフェ
ニル)アクリルアミド、N−(4−ヒドロキシフェニ
ル)メタクリルアミド等。 (9)フッ化アルキル基を含有するモノマー:例えば、
トリフルオロエチルアクリレート、トリフルオロエチル
メタクリレート、テトラフルオロプロピルメタクリレー
ト、ヘキサフルオロプロピルメタクリレート、オクタフ
ルオロペンチルアクリレート、オクタフルオロペンチル
メタクリレート、ヘプタデカフルオロデシルメタクリレ
ート、N−ブチル−N−(2−アクリロキシエチル)ヘ
プタデカフルオロオクチルスルホンアミド等。 (10)ビニルエーテル類:例えば、エチルビニルエー
テル、2−クロロエチルビニルエーテル、プロピルビニ
ルエーテル、ブチルビニルエーテル、オクチルビニルエ
ーテル、フェニルビニルエーテル類。 (11)ビニルエステル類:例えば、ビニルアセテー
ト、ビニルクロロアセテート、ビニルブチレート、安息
香酸ビニル等。 (12)スチレン類:例えば、スチレン、メチルスチレ
ン、クロロメチルスチレン等。 (13)ビニルケトン類:例えば、メチルビニルケト
ン、エチルビニルケトン、プロピルビニルケトン、フェ
ニルビニルケトン等。 (14)オレフィン類:例えば、エチレン、プロピレ
ン、イソブチレン、ブタジエン、イソプレン等。 (15)N−ビニルピロリドン、N−ビニルカルバゾー
ル、4−ビニルピリジン等。 (16)シアノ基を有するモノマー:例えば、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、2−ペンテンニトリ
ル、2−メチル−3−ブテンニトリル、2−シアノエチ
ルアクリレート、o−シアノスチレン、m−シアノスチ
レン、p−シアノスチレン等。 (17)アミノ基を有するモノマー:例えば、N,N−
ジエチルアミノエチルメタクリレート、N,N−ジメチ
ルアミノエチルアクリレート、N,N−ジメチルアミノ
エチルメタクリレート、ポリブタジエンウレタンアクリ
レート、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアクリルアミド、アクリロイルモ
ルホリン、N−イソプロピルアクリルアミド、N,N−
ジエチルアクリルアミド等。
ては、反応性基を導入したポリビニルアルコール、アニ
オン性基を導入したポリビニルアルコールが好ましく、
中でも、反応性基を導入したポリビニルアルコールが好
ましい。反応性基としては、例えば、シラノール基、ア
セトアセチル基、チオール基、エポキシ基が挙げられ
る。これらの中で特に好ましい反応性基は、シラノール
基、アセトアセチル基、チオール基である。
たは2種以上を混合して用いてもよい。
合、上記のポリビニルアルコールを主成分として、他の
ポリマーまたは離型剤を1種または2種以上を混合して
用いてもよく、更に、ポリマー及び離型剤を2種以上混
合して用いてもよい。具体的なポリマーとしては、例え
ば、澱粉、加工澱粉、カゼイン、膠、ゼラチン、アラビ
アガム、アルギン酸ナトリウム、ペクチン等の天然高分
子;カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、
ビスコース等の半合成高分子;ポリアクリルアミド、ポ
リエチレンイミン、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエ
チレジオキシド、ポリビニルピロリドン等の合成高分
子、特開平4−176688号公報に記載の化合物など
が挙げられ、具体的な離型剤としては、例えば、特開平
4−186354号公報に記載の化台物を適時用いるこ
とができる。
ため帯電防止剤や界面活性剤等の化合物を混合してもよ
く、具体的な化合物としては、例えば、特開平4−18
4442号公報に記載の化合物を適時用いることがで
き、これらを1種または2種以上を混合して用いてもよ
い。
層の膜厚は30μm以下が好ましく、より好ましくは
0.01〜3μmである。
酸性法ゼラチン、変性ゼラチン(例えば、特公昭38−
4854号公報、同40−12237号公報、英国特許
2,525,753号明細書等に記載の変性ゼラチン
等)等を単独または2種以上を組み合わせて用いること
ができる。例えば、石灰処理ゼラチンの他、酸処理ゼラ
チンを用いてもよく、ゼラチン加水分解物、Bull.Soc.S
ci.Photo.Japan.No.16.P30(1966)に記載さ
れたような酵素処理ゼラチンも用いることができる。
ルボキシメチルセルロース及びその塩、例えば、ナトリ
ウム塩、カルシウム塩、カリウム塩、アルミニウム塩、
マグネシウム塩、アンモニウム塩などが挙げられ、これ
らの中で、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロースナトリウム塩、カルボキシメチルセルロ
ースアンモニウム塩が好ましい。中でも特にカルボキシ
メチルセルロースアンモニウム塩が好ましく、これらを
用いた場合、水溶性であるが支持体上に塗布乾燥するこ
とで水に対する溶解性が低下する特徴を有しており好ま
しい。
8重量%の範囲で使用される。本発明の親水性樹脂が1
0重量%より少ないと、膜の強度が不足し、また、架橋
点不足による反応速度の低下を引き起こしやすい。ま
た、98重量%より多いと架橋剤の添加量不足による反
応速度の低下を引き起こしやすい。より好ましい本発明
の親水性樹脂の量は20〜97重量%であり、更に好ま
しくは30〜96重量%である。
る親水性樹脂として、ゼラチン、ポリビニルアルコー
ル、カルボキシメチルセルロース、無水マレイン酸共重
合体から選ばれる少なくとも1種を主成分として用いた
態様である。本発明でいう主成分とは、50%以上含有
することをいう。好ましい態様は、70%以上含有する
ことである。
を1種または2種以上使用してもよく、また、異種の親
水性樹脂を2種以上併用して使用しても良い。
て説明する。
橋することができるものであれば従来公知の架橋剤を広
く利用でき、これら架橋剤としては、例えば、アミノ樹
脂、アジリジン系化合物、アミノ系化合物、アルデヒド
類、イソシアネート化合物、カルボン酸または酸無水
物、ハロゲン化物、フエノール−ホルムアルデヒド樹
脂、2つもしくはそれ以上のエポキシ基を有する化合物
が挙げられる。
合物、アジリジン系化合物、アルデヒド類である。本発
明の架橋剤は、低分子量化合物であってもよくまたはオ
リゴマーもしくは重合体であってもよい。
ベンゾグアナミン、尿素等をアルデヒド類やケトン類と
反応させた樹脂、具体的には、例えば、メラミン−ホル
ムアルデヒド系樹脂、尿素−ホルムアルデヒド系樹脂、
メチロール化メラミン等が挙げられる。これらアミノ樹
脂は、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基等を有す
る本発明の親水性樹脂に対し有効である。
第3,325,287号明細書、同第3,288,77
5号明細書、同第3,549,377号明細書、ベルギ
ー特許第6,622,226号明細書に記載のジクロロ
トリアジン系化合等が挙げられれる。これらハロゲン化
物は、水酸基、アミノ基等を有する本発明の親水性樹脂
に対し有効である。
しては、例えば、米国特許第3,392,024号明細
書に記載のアジリジン系化合物、米国特許第3,54
9,378号明細書等に記載のエチレンイミン系化合物
及び下記の化合物が挙げられ。
基、カルボキシル基等を有する本発明の親水性樹脂に対
し有効である。
イソシアネート(ブロックド−イソアネート)も含まれ
る。これらイソシアネート化合物としては、例えば、
2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレン
ジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソ
シアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、ト
リジンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシレン
ジイソシアネート、リジンジイソシアネート、トリフェ
ニルメタンジイソシアネート、ビシクロヘプタンジイソ
シアネートが挙げられる。
カルボキシル基、メルカプト基、アミノ基等を有する本
発明の親水性樹脂に対し有効である。
ルデヒド、グリオキザール、米国特許第3,291,6
24号明細書、同第3,232,764号明細書、フラ
ンス特許第1,543,694号明細書、英国特許第
1,270,578号明細書に記載のジアルデヒド類が
挙げられ。
発明の親水性樹脂に対し有効である。
ジリジン系化合物、アルデヒド類及びイソシアネート化
合物類である。
た場合、架橋剤としては、例えば、クロム塩(クロム明
磐、酢酸クロム等)、アルデヒド類(ホルムアルデヒ
ド、グリオキザール、グルタルアルデヒド等)、N−メ
チロール化合物(ジメチロール尿素、メチロールジメチ
ルヒダントイン等)、ジオキサン誘導体(2,3−ジヒ
ドロキシジオキサン等)、活性ビニル化合物(1,3,
5−トリアクリロイル−ヘキサヒドロ−s−トリアジ
ン、ビス−(ビニルスルホニル)メチルエーテル、N,
N′−メチレンビス−〔β−(ビニルスルホニル)プロ
ピオンアミド〕等)、活性ハロゲン化合物(2,4−ジ
クロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジン等)、ムコハ
ロゲン酸類(ムコクロル酸、フェノキシムコクロル酸
等)、イソオキサゾール類、ジアルデヒド澱粉、2−ク
ロロ−6−ヒドロキシトリアジニル化ゼラチン、イソシ
アネート類、カルボキシル基活性型架橋剤等を、単独又
は組み合わせて用いることができる。
架橋する架橋剤は、感熱層に2〜50重量%の範囲で使
用される。架橋剤が2重量%より少ないと、膜の強度が
不足し、また、架橋点不足による反応速度の低下を引き
起こしやすい。また、50重量%より多いと架橋剤の反
応を完結させることができず、得られた平版印刷版材料
の経時での性能変動が大きく好ましくない。
以上使用してもよく、また、異種の架橋剤を2種以上併
用して使用しても良い。
と架橋剤との架橋反応を促進させる反応促進剤を添加す
ることが好ましい。反応促進剤は、架橋結合反応を促進
させ、従って、高い印刷耐性を得るために必要な高水準
の架橋結合を保ちながら全体的な版製造時間を短縮する
ことができる。
いることができ、これら反応促進剤としては、例えば、
塩化アンモニウム、酢酸アンモニウム、硫酸アンモニウ
ム、硝酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、第二リン
酸アンモニウム、チオシアン酸アンモニウム、スルファ
ミン酸アンモニウム等のアンモニウム塩系化合物、ジメ
チルアニリン塩酸塩、ピリジン塩酸塩、ピコリンモノク
ロール酢酸、カタリストAC(モンサント社製)、キャ
タニットA(日東化学社製)、スミライザーACX−P
(住友化学社製)等の有機アミン塩系化合物、塩化第二
スズ、塩化第二鉄、塩化マグネシウム、塩化亜鉛、硫酸
亜鉛等の無機塩系化合物を挙げることができる。
も有利である。反応促進剤の前駆体は、加熱時に反応促
進剤に転換し、画像通りに反応促進剤が形成される。
熱時に酸を放出する前駆体である。これら前駆体として
は、例えば、英国特許第612,065号明細書、欧州
特許第615233号明細書、米国特許第5,326,
677号明細書に開示されているスルホニウム化合物、
特に、ベンジルスルホニウム化合物、欧州特許第46
2,763号明細書、WO81/1755号公報、米国
特許第4,370,401号明細書に開示されている無
機硝酸塩(例えば、Mg(NO3)2・6H2O、硝酸ア
ンモニウム)、有機硝酸塩(例えば、硝酸グアニジニウ
ム、硝酸ピリジニウム)など、米国特許第5,312,
721号明細書に開示されているスルホン酸を放出する
化合物、例えば、3−スルホレン類、例えば、2,5−
ジヒドロチオ−チオフェン−1,1−ジオキシド類、英
国特許第1,204,495号明細書に開示されている
熱分解性化合物、米国特許第3,669,747号明細
書に開示されてアミンと揮発性有機酸との共結晶性付加
物、米国特許第3,166,583号明細書に開示され
ているアラルキルシアノホルム類、欧州特許第159,
725号明細書及び西独特許第351,576号明細書
に開示されているサーモ・アシッド、米国特許第5,2
78,031号明細書に開示されているスクエア酸発生
化合物、米国特許第5,225,314号明細書、米国
特許第5,227,277号明細書及び1973年11
月のリサーチ・ディスクロージャーNo.11511に開
示されている酸発生化合物である。
微粒子を添加することができる。
無機系の微粒子が使用できる。
リレート(PMMA)、ポリスチレン、ポリエチレン、
ポリプロピレン、その他のラジカル重合系ポリマーの微
粒子、ポリエステル、ポリカーボネートなど縮合ポリマ
ーの微粒子などが挙げられる。
うな方法も採用できるが、例えば、乳化重合、懸濁重合
のような分散媒中で重合を行い微粒子を得る方法、ポリ
マーを富溶媒に、必要があれば、加熱下で溶解した後、
貧溶媒を添加するとか、冷却するとかしてポリマーを析
出させ、微粒子を得る方法(析出時に剪断力を掛けるこ
とにより微粒子を得易い)、ポリマーをサンドミル、ボ
ールミルのような分散手段により溶媒中で粉砕、分散し
て微粒子を得る方法、ポリマーをドライ状態で粉砕し、
分級工程を通すことにより微粒子を得る方法によって得
ることができる。
タン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、シリカ(酸化珪
素)等の微粒子を挙げることができる。
ミル、ボールミルのような分散手段により溶媒中で粉
砕、分散して微粒子を得る方法を用いることができる。
により溶媒中で粉砕、分散して微粒子を得た場合は、有
機系微粒子、無機系微粒子を問わず適切な分散剤を使用
することが好ましい。
る。無機系超微粒子としては、例えば、シリカ(コロイ
ダルシリカ)、アルミナあるいはアルミナ水和物(アル
ミナゾル、コロイダルアルミナ、カチオン性アルミニウ
ム酸化物又はその水和物、疑ベーマイト等)、表面処理
カチオン性コロイダルシリカ、珪酸アルミニウム、珪酸
マグネシウム、炭酸マグネシウム、二酸化チタン、酸化
亜鉛等が挙げられる。
以上を併用して用しても良い。
してもよい。無機微粒子は、本発明の目的を阻害しない
範囲であれば、従来から公知の無機微粒子を使用するこ
とができる。これら無機微粒子としては、例えば、軽質
炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タル
ク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸
化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸ア
ルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、合成非晶質
シリカ、水酸化アルミニウム、リトポン、ゼオライト、
加水ハロイサイト、水酸化マグネシウム、合成雲母等が
挙げられる。これら無機微粒子の中でも、多孔性無機微
粒子が好ましく、これら多孔性無機微粒子としては、多
孔性合成非晶質シリカ、多孔性炭酸カルシウム、多孔性
アルミナ等が挙げられ、特に、細孔容積の大きい多孔性
合成非晶質シリカが好ましい。
は、上記無機微粒子とともに、スチレン系樹脂、アクリ
ル系樹脂、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹
脂、メラミン樹脂、フッ素系樹脂などの微粒子微粒子を
使用しても良い。
以下、好ましくは50nm以下である。粒子径が微小で
あればある程、表面被覆が均一となり好ましい。これら
の無機系超微粒子は、通常、溶媒中に一次粒子径を維持
した状態でコロイド状に分散して使用する。
ることにより親水性から疎水性に物性変化が起こる。従
って、サーマルヘッド等を用いて像様に加熱することに
より平版印刷版を得ることができる。
変換を生じさせる化合物(光−熱変換剤)を存在させる
と、レーザーなどの光の照射により光−熱変換が起こり
加熱され、親水性から疎水性への物性変化を得ることが
できる。レーザーなどの光を利用した像形成は高精度な
書き込みを可能にするので、本発明の感熱性平版印刷版
材料に、光−熱変換剤を含有させることが好ましい。
材料に存在させることによって、サーマルヘッドによる
書き込み以外に、高出力なレーザーなどの光を利用した
高精度な書き込みができるようになる。
した熱を感熱層に伝えることができればどこに存在させ
てもよく、感熱層に存在させても、感熱層とは別の層に
存在させてもよい。また、支持体に存在させてもよい。
換する材料が好ましく、使用する光源によって異なる
が、例えば、近赤外光を放出する半導体レーザーを光源
として使用する場合、近赤外に吸収帯を有する近赤外光
吸収剤が好ましく、例えば、カーボンブラツク、シアニ
ン系色素、ポリメチン系色素、アズレニウム系色素、ス
クワリウム系色素、チオピリリウム系色素、ナフトキノ
ン系色素、アントラキノン系色素等の有機化合物、フタ
ロシアニン系、アゾ系、チオアミド系の有機金属錯体な
どが好適に用いらる。具体的には、特開昭63−139
191号公報、同64−33547号公報、特開平1−
160683号公報、同1−280750号公報、同1
−293342号公報、同2−2074号公報、同3−
26593号公報、同3−30991号公報、同3−3
4891号公報、同3−36093号公報、同3−36
094号公報、同3−36095号公報、同3−422
81号公報、同3−97589号公報、同3−1034
76号公報等に記載の化合物が挙げられる。これらは1
種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
とも可能であり、光−熱変換剤の蒸着膜としては、例え
ば、カーボンブラツクの蒸着膜、特開昭52−2084
2号公報に記載の金、銀、アルミニウム、クロム、ニツ
ケル、アンチモン、テルル、ビスマス、セレン等のメタ
ルブラツクの蒸着膜、コロイド銀を含有する蒸着膜等を
挙げることができる。
せる場合、バインダーを添加した層に存在させることが
好ましい。バインダーとしては、Tgが高く、熱伝導率
の高い樹脂を用いることが好ましく、例えば、ポリメタ
クリル酸メチル、ポリカーボネート、ポリスチレン、エ
チルセルロース、ニトロセルロース、ポリビニルアルコ
ール、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリイミド、ポリ
エーテルイミド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホ
ン、アラミド等の一般的な耐熱性樹脂を使用することが
できる。
ーも用いることができる。水溶性ポリマーは光照射時の
耐熱性が良く、過度な加熱に対しても、所謂、飛散が少
ない点で好ましい。水溶性ポリマーを用いる場合には、
光−熱変換物質をスルホ基を導入する等の手段により水
溶性に変性したり、水系分散したりして用いることが望
ましい。
の凝集が少なく、光−熱変換層が安定にコーテイングで
き、記録媒体の保存性に優れ、赤外吸収色素の凝集によ
る色濁り、感度低下がなく好ましい。
ましく、より好ましくは0.2〜1.0μmである。光
−熱変換層における光−熱転換剤の含有量は、通常、画
像記録に用いる光源の波長での吸光度が0.3〜3.
0、更に好ましくは0.7〜2.5になるように決める
ことができる。
ることで支持体との接着性が間題となる場合、接着層を
設けることが有効である。
を改善する効果も併せて持たせることがより好ましい。
述の各層を塗布乾燥して形成することによって得ること
ができる。
制限なく使用することができ、使用目的等に応じて、材
質、層構成及びサイズ等を適宜に選定して使用する。
合成紙(ポリプロピレン、ポリスチレン、もしくは、そ
れらを紙とはり合せた複合材料)等の各種紙類、塩化ビ
ニル系樹脂シート、ABS樹脂シート、ポリエチレンテ
レフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフ
ィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリアリ
レートフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリエー
テルケトンフィルム、ポリサルホンフィルム、ポリエー
テルサルホンフィルム、ポリエーテルイミドスフィル
ム、ポリイミドフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリ
プロピレンフィルム等の単層あるいはそれらを2層以上
積層した各種プラスチックフィルムないしシート、各種
の金属で形成されたフィルムないしシート、各種のセラ
ミックス類で形成されたフィルムないしシート、更に
は、アルミニウム、ステンレス、クロム、ニッケル等の
金属板、樹脂コーティングした紙に金属の薄膜をラミネ
ートまたは蒸着したものが挙げられる。
水化処理を施すことができる。親水化処理方法として
は、硫酸処理、酸素プラズマエッチング処理、コロナ放
電処理、水溶性樹脂の塗布等が好ましく用いられる。
の親水性樹脂及び該本発明の親水性樹脂を架橋する架橋
剤、更に必要に応じて、光−熱変換剤や他の添加剤を添
加した塗布液を塗布、乾燥し感熱層を形成することによ
り得ることができる。光−熱変換剤含有層を別層として
設ける場合には、光−熱変換剤を含有する塗布液を作成
し、上記感熱層と同様にして塗布、乾燥することによっ
て光−熱変換剤含有層を形成すればよい。
好ましくは、30〜80℃、更に好ましくは30〜70
℃の温度である。乾燥時間は、30秒〜10分が好まし
く、より好ましくは1分〜5分の範囲である。
あらかじめ、25℃の水に1時間浸積したときの感熱層
の溶解量が10%以下となる処理をしておくことが好ま
しい。
が10%以下である感熱層を得るには、乾燥後に全面加
熱処理をすればよい。全面加熱処理の温度は、30〜8
0℃の範囲が好ましく、より好ましくは35℃〜70
℃、特に好ましくは40℃〜60℃の範囲である。加熱
時間は、架橋剤の量、種、反応促進剤の有無等によって
異なり一律ではないが、25℃の水に1時間浸積したと
きの溶解量が10%以下である感熱層が得られるように
設定すればよい。
うこともできる。また、本発明の感熱性平版印刷版材料
を使用するに先だって行うこともできる。
は下記の溶解量の測定法によって測定することができ
る。 「溶解量の測定法」感熱性平版印刷版材料を10cm四
方に切断し、常温下で乾燥剤の入ったデシケータ内で3
時間静置する。これをすばやく取り出し重量を測定した
後、25℃の純水中に浸漬し1時間放置する。
youラミネックス株式会社製)にて、JKワイパーを載
置し、下記条件により膨潤状態で高圧及び剪断を与え
た。
の入ったデシケータ内で3時間静置し、すばやく取り出
し重量を測定する。
として求められる。
膨潤時の膜強度も測定でき、平版印刷版の印刷時に近い
状況で非画像部の強度を確認することができる。
反応性の異なる2種の架橋剤を使用するのは好ましい態
様である。例えば、架橋剤として尿素樹脂とメラミン樹
脂を組み合わせで使用することにより、低温での反応性
が優れている尿素樹脂成分の量を膜強度を向上させるに
十分な量添加し、更に、加熱処理を進めることによりメ
ラミン成分の反応を促進し、親水性樹脂の極性基を潰し
ていくことにより画像部を形成することは好ましい態様
である。
もに、その内の1種の架橋剤のみに選択的に働く促進剤
を添加することも好ましい態様である。このようにする
ことで、低温での反応を制限し、高温発生時に残りの架
橋剤を機能させることができる。
層側とは反対側に、カール防止や印字直後に重ね合わせ
た際のくっつきを防止させるために種々の種類のバック
層を設けることができる。
方法としては、サーマルヘッド等による直接的に画像様
に熱エネルギーを付与する方法、高出力光のエネルギー
を画像様に照射し、これを熱エネルギーに変換し付与す
る方法が挙げられる。
熱エネルギーを付与する方法は、安価で低解像度または
線画画像の出力を主な目的として使用する場合に好まし
く、高出力光のエネルギーを画像様に照射し、これを熱
エネルギーに変換し付与する方法は、高精細な書き込み
が容易にできるので、商業印刷の様に高解像度または網
画像の出力を主な目的として使用する場合に好ましい。
ザー、発光ダイオード、キセノンフラツシュランプ、ハ
ロゲンランプ、カーボンアーク燈、メタルハライドラン
プ、タングステンランプ、高圧水銀ランプ、無電極光源
等を挙げることができる。
には、所望露光画像のパターンを遮光性材料で形成した
マスク材料を感光材料に重ね合わせ、キセノンランプ、
ハロゲンランプ、カーボンアーク燈、メタルハライドラ
ンプ、タングステンランプ、高圧水銀ランプ、無電極光
源等を用いて一括露光すればよい。
使用して、あるいは、ハロゲンランプ、メタルハライド
ランプ、タングステンランプ等の光源を、液晶、PLZ
T等の光学的シヤツター材料で制御して露光する場合に
は、画像信号に応じたデジタル露光をすることが可能で
あり好ましい。この場合はマスク材料を使用せず、直接
書き込みを行うことができる。
に絞り、画像データに応じた走査露光が可能であるた
め、マスク材料を使用せずに、直接書き込みを行うこと
ができる。また、レーザーを光源として用いる場合に
は、露光面積を微小サイズに絞ることが容易であり、高
解像度の画像形成が可能となる。レーザー光源としては
アルゴンレーザー、He−Neガスレーザー、YAGレ
ーザー、半導体レーザー等を何れも好適に用いることが
可能である。
に適した高出力を比較的安価で小型装置に組み込める点
で、半導体レーザー、YAGレーザーの使用がより好ま
しい。
面走査、円筒内面走査、平面走査などによる露光方法が
ある。円筒外面走査では、記録材料を外面に巻き付けた
ドラムを回転させながらレーザー照射を行う。この場
合、ドラムの回転を主走査としレーザー光の移動を副走
査とする。円筒内面走査では、ドラムの内面に記録材料
を固定し、レーザービームを内側から照射する。この場
合、光学系の一部または全部を回転させることにより円
周方向に主走査を行ない、光学系の一部または全部をド
ラムの軸に平行に直線移動させることにより軸方向に副
走査を行なう。平面走査では、ポリゴンミラーやガルバ
ノミラーとfθレンズ等を組み合わせてレーザー光の主
走査を行い、記録媒体の移動により副走査を行う。円筒
外面走査及び円筒内面走査は、光学系の精度を高め易
く、高密度記録に適している。
成は、上記の画像露光が全てであり、従来のような液体
を用いた現像をして非画像部除去処理を行なわないこと
が特徴である。
への画像形成を専用の露光装置で行い、得られた平版印
刷版を印刷機に装填して使用しすることもできるし、ま
た、版胴上で画像形成を行い、そのまま印刷を行なえる
システムとして利用することもできる。
するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるも
のではない。 実施例1 ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの感熱
層塗布面側を15W/(m2・min)のエネルギーで
コロナ放電処理し支持体を作成した。 《平版印刷版材料試料1の作成》上記支持体上に、下記
の感熱層組成物1を、乾燥膜厚が3.0μmになるよう
塗布し、50℃で3分乾燥した。次いで、35℃で3時
間全面加熱処理をし、平版印刷版材料試料1を作成し
た。
体上に、下記の感熱層組成物2を、乾燥膜厚が3.0μ
mになるよう塗布し、50℃で3分乾燥した。次いで、
35℃で3時間全面加熱処理をし、平版印刷版材料試料
2を作成した。 (感熱層組成物2) ゼラチンバインダー 70.0重量部 ホルムアルデヒド 6.0重量部 メラミン樹脂[Nv:80%水溶液] 6.0重量部 (Sumirez Resiп 613:住友化学社製) 赤外線吸収色素(CY−17:日本化薬株式会社製) 20.0重量部 純水で固形分8%になるように調液
体上に、下記の感熱層組成物3を、乾燥膜厚が3.0μ
mになるよう塗布し、50℃で3分乾燥した。次いで、
55℃で2日間全面加熱処理をし、平版印刷版材料試料
3を作成した。 (感熱層組成物3) ポリビニルアルコール 70.0重量部 (KL−05:日本合成化学株式会社製) メラミン樹脂[Nv:80%水溶液] 12.0重量部 (Sumirez Resiп 613:住友化学社製) 有機アミン塩[Nv:35%水溶液] 5.0重量部 (Sumirez Accerelator ACX−P:住友化学社製) カーボンブラック(SD9020:大日本インキ工業株式会社製)20.0重量 部 純水で固形分8%になるように調液
体上に、下記の感熱層組成物4を、乾燥膜厚が3.0μ
mになるよう塗布し、50℃で3分乾燥した。次いで、
55℃で30分間全面加熱処理をし、平版印刷版材料試
料4を作成した。 (感熱層組成物4) ポリビニルアルコール(Z−100:日本合成化学株式会社製)70.0重量部 メラミン樹脂[Nv:80%水溶液] 12.0重量部 (Sumirez Resin 613:住友化学社製) 有機アミン塩[Nv:35%水溶液] 5.0重量部 (Sumirez Accrelator ACX−P:住友化学社製) カーボンブラック 20.0重量部 (SD9020:大日本インキ工業株式会社製) 純水で固形分8%になるように調液
体上に、下記の感熱層組成物5を、乾燥膜厚が3.0μ
mになるよう塗布し、50℃で3分乾燥した。次いで、
55℃で30分間全面加熱処理をし、平版印刷版材料試
料5を作成した。 (感熱層組成物5) ポリビニルアルコール(Z−100:日本合成化学株式会社製)70.0重量部 メラミン樹脂[Nv:80%水溶液] 12.0重量部 (Sumirez Resin 613:住友化学社製) 有機アミン塩[Nv:35%水溶液] 5.0重量部 (Sumirez Accerelator ACX−P:住友化学社製) カーボンブラック 20.0重量部 (SD9020:大日本インキ工業株式会社製) 無機処理シリカ 39.0重量部 (サイリシア445:富士シリシア化学株式会社製) 純水で固形分8%になるように調液
上記支持体上に、下記の感熱層組成物6を、乾燥膜厚が
3.0μmになるよう塗布し、50℃で3分乾燥した。
次いで、55℃で2日間全面加熱処理をし、平版印刷版
材料試料6を作成した。 (感熱層組成物6) ポリビニルアルコール(KL−05:日本合成化学株式会社製)70.0重量部 メラミン樹脂[Nv:80%水溶液] 1.2重量部 (Sumirez Resin 613:住友化学社製) 有機アミン塩[Nv:35%水溶液] 0.5重量部 (Sumirez Accerelator ACX−P;住友化学社製) カーボンブラック 20.0重量部 (SD9020:大日本インキ工業株式会社製) 純水で固形分8%になるように調液
上記支持体上に、下記の感熱層組成物7を、乾燥膜厚が
3.0μmになるよう塗布し、50℃で3分乾燥した。
次いで、55℃で2日間全面加熱処理をし、平版印刷版
材料試料7を作成した。 (感熱層組成物7) ポリビニルアルコール(KL−05:日本合成化学株式会社製)30.0重量部 メラミン樹脂[Nv:80%水溶液] 72.0重量部 (Sumirez Resin 613:住友化学社製) 有機アミン塩[Nv:35%水溶液] 20.0重量部 (Sumirez Accerelator ACX−P:住友化学社製) カーボンブラック 20.0重量部 (SD9020:大日本インキ工業株式会社製) 純水で固形分8%になるように調液
上記支持体上に、下記の感熱層組成物8を、乾燥膜厚が
3.0μmになるよう塗布し、70℃で3分乾燥し、平
版印刷版材料試料8を作成した。 (感熱層組成物8) イソブチレン−無水マレイン酸共重合体のエタノール溶液(固形分20%) 100重量部 下記ブロックイソシアネートのエタノール分散液(固形分30重量%) 35重量部 カーボンブラック(SD9020:大日本インキ工業株式会社製)(固形分30 重量%) 5重量部
機、温度計、冷却管を取り付けた三口フラスコに、2−
メチルイミダゾール125gと1,6−ヘキサメチレン
ジイソシアネート125gを仕込み、反応温度を75℃
まで昇温した後、遊離イソシアネートが確認されなくな
るまで反応を行い、ブロックイソシアネートを得た。 《平版印刷版の作成》
料1〜8に、半導体レーザー(波長830nm、出力5
00mw)を用いて画像露光を行い平版印刷版を作成し
た。
e2で20μmであった。また、解像度は走査方向、副
走査方向とも2000dpiとした。
刷性を評価した。得られた結果を表1に示す。
部のベタ部に均一に現像インキ(富士フィルム株式会社
製:PI−2)を受容するのに必要な露光エネルギー
(mj/cm2)を求め、この露光エネルギー値で評価
した。
に均一に現像インキ(富士フィルム株式会社製:PI−
2)を受容するのに必要な露光エネルギー(mj/cm
2)を求め、該露光エネルギー値で露光し、175線画
像の再現性を、100倍のルーペで観察し、均一に再現
されている画像の範囲(%)を目視で求め評価した。 〈耐刷性の評価〉上記条件にて露光し、ベタ部が均一に
インクを受容し印刷されるのに必要とされる露光エネル
ギー値を求め、該露光エネルギー値で露光し、175線
の画像を作成し、印刷機(ハイデルGTO)で、コート
紙、印刷インキ(東洋インキ製造(株)社製:ハイプラ
スM紅)及び湿し水(コニカ(株)社製:SEU−3
2.5%水溶液)を用いて印刷を行い、印刷物の画像の
ベタ部に着肉不良が現れるかまたは非画線部にインキが
着肉するまで印刷を続け、その時の印刷枚数を数え、こ
の枚数をもって耐刷性を評価した。
いて、印刷の際に、通常の水−インキバランスから水を
絞った条件で印刷を行い印刷時の汚れの発生状況を確認
した。
の恒温槽に5日間放置後取り出し、常温に戻した上記条
件にて露光して平版印刷版を得、該平版印刷版を用い、
印刷機(ハイデルGTO)で、コート紙、印刷インキ
(東洋インキ製造(株)社製:ハイプラスM紅)及び湿
し水(コニカ(株)社製:SEU−3 2.5%水溶
液)を用いて印刷を行い、非画線部の汚れを下記の評価
基準で評価した。 (評価基準) ○;汚れがない ○△;汚れがうっすらと見える ×;汚れがある
イ処理によって平版印刷版が作成でき、廃液処理の必要
がなく、平版印刷版作成工程を短縮できると共に、優れ
た感度を有し、ノイズがなく、画像部・非画像部共に強
度を有し、耐刷性が優れ、ストップ汚れがなく、広い水
幅を有し、高解像度の平版印刷版を作成することができ
る。
Claims (9)
- 【請求項1】支持体上に、ゼラチン、ポリビニルアルコ
ール及びカルボキシメチルセルロースから選ばれた少な
くとも1種の親水性樹脂10〜98重量%及び該親水性
樹脂を架橋する架橋剤2〜50重量%を含有する感熱層
を設けたことを特徴とする感熱性平版印刷版材料。 - 【請求項2】支持体上に、ゼラチン、ポリビニルアルコ
ール及びカルボキシメチルセルロースから選ばれた少な
くとも1種の親水性樹脂10〜98重量%及び該親水性
樹脂を架橋する架橋剤2〜50重量%を含有する感熱層
を有し、かつ、感熱層または感熱層とは別の層に光−熱
変換剤を含有させたことを特徴とする感熱性平版印刷版
材料。 - 【請求項3】親水性樹脂を架橋する架橋剤が、アミノ樹
脂、アミノ系化合物、アジリジン系化合物及びアルデヒ
ド類から選ばれた少なくとも1種の架橋剤であることを
特徴とする請求項1または2に記載の感熱性平版印刷版
材料。 - 【請求項4】25℃の水に1時間浸積したときの感熱層
の溶解量が10%以下であることを特徴とする請求項1
〜3のいずれかに記載の感熱性平版印刷版材料。 - 【請求項5】感熱層全面に加熱処理が施され、25℃の
水に1時間浸積したときの感熱層の溶解量が10%以下
とされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
に記載の感熱性平版印刷版材料。 - 【請求項6】支持体上に、ゼラチン、ポリビニルアルコ
ール及びカルボキシメチルセルロースから選ばれた少な
くとも1種の親水性樹脂10〜98重量%及び該親水性
樹脂を架橋する架橋剤2〜50重量%を含有する感熱層
を塗設し、25℃の水に1時間浸漬したときの感熱層の
溶解量を10%以下とする加熱条件で乾燥することを特
徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の感熱性平版印
刷版材料の製造方法。 - 【請求項7】請求項1〜3のいずれかに記載の感熱性平
版印刷版材料に、25℃の水に1時間浸積したときの感
熱層の溶解量が10%以下となる全面加熱処理をし、次
いで、画像様にエネルギーを与え、画像を形成すること
を特徴とする画像形成方法。 - 【請求項8】請求項4または5に記載の感熱性平版印刷
版材料に、画像様にエネルギーを与え、画像を形成する
ことを特徴とする画像形成方法。 - 【請求項9】高出力赤外レーザーを用いて画像様にエネ
ルギーを与えることを特徴とする請求項7または8に記
載の画像形成方法。
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