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JPH1185938A - Icカード - Google Patents

Icカード

Info

Publication number
JPH1185938A
JPH1185938A JP9321023A JP32102397A JPH1185938A JP H1185938 A JPH1185938 A JP H1185938A JP 9321023 A JP9321023 A JP 9321023A JP 32102397 A JP32102397 A JP 32102397A JP H1185938 A JPH1185938 A JP H1185938A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chip
reinforcing member
sheet
card
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9321023A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Sugiura
正博 杉浦
Atsushi Watanabe
淳 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP9321023A priority Critical patent/JPH1185938A/ja
Publication of JPH1185938A publication Critical patent/JPH1185938A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0271Arrangements for reducing stress or warp in rigid printed circuit boards, e.g. caused by loads, vibrations or differences in thermal expansion

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カードが曲げられたとき、ICチップが曲げ
力を受けて破損することのないようにする。 【解決手段】 回路シート2に実装されたICチップ6
の外周にステンレス薄板からなる矩形枠状の補強部材8
を設ける。ICチップ6の実装部分に曲げ力が加わって
も、その曲げ力は補強部材8により受けられるので、I
Cチップ6が破損する程、ICカード1がICチップ6
の破損を招く程、大きく曲がるおそれはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、曲げに対する弾力
性(しなやかさ)を損なうことなく、ICチップを補強
することができるようにしたICカードに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】ICカードは、通常、
回路パターンが形成された一面にICチップを実装した
第1シートと、ICチップを保護するために第1シート
上に装着される第2シートと、この第2シート上に装着
される第3シートとからなる3層構造とされることが多
い。ICカードの表裏両側を構成する第1シートと第3
シートは、例えば、200μm程度のプラスチックシー
トから形成され、中間の第2シートは、例えば、400
μm程度の比較的厚いプラスチックシートから形成され
る。このように、中間シートは、その表裏両側のシート
の2倍程厚く形成されるので、曲げ力が加わった場合、
ICカードが弾力性を持ってしなやかに曲がるかどうか
は、主として中間の第2シートの材質によって左右され
る。
【0003】中間シートが硬く曲がり難い材料で形成さ
れていれば、ICカードとしては、曲がり難いものとな
る。また、中間シートを柔軟性のある材料、例えば、熱
可塑性プラスチック材料からなる接着材料により形成し
たような場合には、しなやかに曲がるICカードとな
る。ICカードは、衣類のポケットなどに入れて携帯す
る場合もあるので、しなやかな方が扱い易い。しかしな
がら、ICカードが曲げられた場合、その曲げ箇所がI
Cチップの実装部分であったりすると、その曲げ程度に
よっては、ICチップが破損するおそれがある。
【0004】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、曲げに対する弾力性(しなやかさ)を損なうことな
く、ICチップの耐曲げ性を向上することができるIC
カードを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、回路パターンが形成された一面にIC
チップを実装した回路シートと、この回路シートの前記
一面を覆うカバーシートと、柔軟性のある熱可塑性プラ
スチック材料からなり、前記回路シートと前記カバーシ
ートとを接合する中間接着層とを備え、前記ICチップ
の曲げに対する補強のために、該ICチップの近傍に補
強部材を設けたことを特徴とするものである。
【0006】また、本発明は、ICチップを実装した小
基板と、この小基板に形成された回路パターンを介して
前記ICチップに接続されたコイルと、前記小基板およ
びコイルを間に挟み込むように配置された2枚のシート
からなり、そのうち少なくとも一方のシートが柔軟性あ
る熱可塑性プラスチック材料により形成されて他方のシ
ートと接合するカード主体とを備え、前記ICチップの
曲げに対する補強のために、該ICチップの近傍に補強
部材を設けたことを特徴とするものである。
【0007】上述のような構成のICカードでは、中間
接着層が柔軟性のある熱可塑性プラスチック材料により
形成され、或いは、カード主体を構成する2枚のシート
のうち少なくとも一方のシートが柔軟性ある熱可塑性プ
ラスチック材料により形成されているので、しなやかな
取り扱い易いものとなる。しかも、ICチップの実装部
分に曲げ力が作用しても、その曲げ力はICチップの近
傍に設けられた補強部材に受けられるようになるので、
ICチップが破損する程大きく曲げられることはない。
このような補強部材は、ICチップの近傍に設けられ、
他の部位には存在しないので、ICカード全体としての
しなやかさが補強部材によって損なわれるおそれはな
い。
【0008】本発明では、上記補強部材をループ状に形
成してICチップを周囲から囲むように設けることがで
きる。このように配置すれば、補強部材を設けたことに
よってICカードの厚さが増大することを防止できる。
【0009】また、本発明では、補強部材を板状に形成
し、ICチップに重ねるように設けることもできる。こ
のように補強部材をICチップに重ねるようにすると、
補強部材をICチップに比べてそれ程大きくしなくとも
耐曲げ性を向上することができるので、補強部材を設け
たことによるICカードのしなやかさの損失程度を低く
抑えることができる。
【0010】更に、本発明では、補強部材を容器状に形
成し、ICチップに被せるように設けても良い。このよ
うに補強部材を容器状に形成することにより、更に耐曲
げ性を向上することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例を図1
〜図3を参照しながら説明する。まず、図2に示すよう
に、ICカード1は、回路シート2と、中間接着層とし
ての中間シート3と、カバーシート4とから構成され
る。
【0012】上記回路シート2は、プラスチック、例え
ばポリエステル系プラスチック、具体的には厚さ188
μm程度のPET(ポリエチレンテレフタレート)製の
シートからなる。この回路シート2の一面には、コイル
状の回路パターン5が形成されていると共に、この回路
パターン5に接続されたICチップ6が実装されてい
る。この実施例では、上記回路パターン5は、導電性ペ
ースト、例えばポリエステル系銀ペーストを用いたスク
リーン印刷手段によって形成され、ICチップ6は、例
えばエポキシ系異方導電性接着剤によりフリップチップ
実装されている。
【0013】なお、コイル状の回路パターン5は、外部
機器との間で電波信号を送受信するためのもので、この
実施例では、ICチップ6に回路構成されたCPUなど
の動作用電力も外部機器から送信される電波信号から得
るように構成されている。また、回路パターン5の一方
の端部5aは、回路パターン5と重なり合っているが、
図3に示すように、両者はその間にスクリーン印刷手段
によって形成された絶縁膜7により絶縁されている。
【0014】前記中間シート3は、熱せられると溶融状
態になって流動性を帯びるという熱溶融性を持ったプラ
スチック材料、例えばポリエステル系ホットメルト接着
剤により400μm程度の厚さに形成されたシートから
構成されている。この中間シート3は、回路パターン
5、ICチップ6などを保護すると共に、自身と回路シ
ート2およびカバーシート4とを接着する機能を有する
もので、回路パターン5、ICチップ6などを隙間なく
覆う。カバーシート4は、比較的軟質の中間シート3を
保護するためのもので、例えば回路シート2と同様に厚
さ188μm程度のPET(ポリエチレンテレフタレー
ト)製のシートからなる。
【0015】このような3層構造のICカード1を製造
するには、ICチップ6を実装した回路シート2上に、
中間シート3およびカバーシート4を順に重ね、その
後、全体を図示しない熱プレス装置により熱圧着する。
すると、中間シート3を形成するホットメルト接着剤が
加熱されて溶融し、流動性を帯びるようになるため、溶
融状態となったホットメルト接着剤が回路パターン5や
ICチップ6を隙間なく覆う。同時に、中間シート3
は、上下両側からの加圧によって厚さが均一となるよう
に成形されて回路シート2とカバーシート4とを接着す
る。そして、その後の冷却により中間シート3は固化
し、以上により回路シート2と中間シート3とカバーシ
ート4が強固に接合された3層構造のICカード1が製
造される。
【0016】このようにして製造されたICカード1
は、柔軟性を有し、曲げ力が加わると、弾力性をもって
しなやかに曲がり、曲げ力がなくなれば、元の平面状に
戻る。このICカード1では、ICチップ6の実装部分
が曲げられると、ICチップ6が破損するおそれがある
ので、これを防止するために、補強部材8が設けられて
いる。
【0017】上記補強部材8は、ループ状、例えば閉ル
ープの矩形枠状に形成され、回路シート3の回路パター
ン5が形成された一面にICチップ6の近傍、この実施
例ではICチップ6を外周側から囲むように配置されて
いる。この補強部材8は、薄くても強度の大きい材料、
例えばステンレス鋼の100〜200μm程度の薄板を
打ち抜くことによって形成されている。
【0018】補強部材8は、回路シート2、カバーシー
ト4、中間シート3を熱圧着する前に、回路シート2の
一面に配置される。その後、回路シート2、中間シート
3およびカバーシート4を3層に重ねて熱圧着すると、
中間シート3を形成するホットメルト接着剤が溶融状態
となって補強部材8の外側を隙間なく覆うと共に、補強
部材8の内側にも入り込んでICチップ6との間を遮断
する。そして、その後に、溶融状態になったホットメル
ト接着剤が冷却固化することにより、補強部材8は、I
Cチップ6を外周側から囲んだ状態に固定される。な
お、補強部材8と回路パターン6との間は、図3に示す
ように、前述した絶縁膜7と同様の絶縁膜9により絶縁
されている。
【0019】以上のようなICカード1では、回路シー
ト2とカバーシート3とがPETで形成され、中間シー
ト3がポリエステル系ホットメルト接着剤で形成されて
いて、いずれも柔軟性を有しているので、曲げ力が作用
したとき、ICカード1は弾力性をもってしなやかに曲
がる。
【0020】この場合、曲げ力が作用する部分がICチ
ップ6の実装部分であったとすると、このICチップ6
の外周囲には、補強部材8が配設されているので、その
曲げ力は、剛性の高い補強部材8によって受けられるよ
うになる。このため、通常の使用状態では、ICカード
1がICチップ6の実装部分で多少曲がることはあって
も、ICチップ6が破損する程大きく曲がるおそれがな
く、ICチップ6の破損事故の発生を効果的に防止でき
る。しかも、補強部材8はループ状で、ICチップ6の
外周囲に配置されているので、補強部材8を設けること
によってICカード1の厚さが増すおそれはなく、薄型
カードの形態を維持できる。
【0021】図4は本発明の第2実施例を示すもので、
上記第1実施例との相違は、補強部材8のうち、回路パ
ターン5と交差する部分を凹状に切り欠いたところにあ
る。このようにすれば、その切欠凹部8aにより、補強
部材8が回路パターン2に接触しないようになり、しか
も、3枚のシート2〜4の熱圧着時には、中間シート3
を形成するホットメルト接着剤が溶融状態となって切欠
凹部9内に入り込むようになる。このため、回路パター
ン5を覆う絶縁膜9を設けずとも、補強部材8と回路パ
ターン5との間を電気的に絶縁することができるので、
絶縁膜9の形成工程を省略することができる。
【0022】図5は本発明の第3実施例を示すもので、
この実施例は、矩形枠状の補強部材8のうち、回路パタ
ーン5と交差する部分を切除して開ループ状としたとこ
ろにある。このようにしても、第2実施例と同様に、回
路パターン5を覆う絶縁膜9を不要とすることができ
る。
【0023】図6は本発明の第4実施例を示すもので、
前記第1実施例との相違は、補強部材8をカバーシート
4に接するように配置し、補強部材8が回路パターン2
から離れるように構成したところにある。このようにす
るには、3枚のシート2〜4を熱圧着する際、補強部材
8を中間シート3の上に配置しておけば良い。このとき
補強部材8をカバーシート4に接着しておいても良い。
このように構成した場合には、上記第2実施例のように
補強部材8に切欠凹部8aを設けたり、或いは第3実施
例のように部分的に切除したりせずとも、回路パターン
5と補強部材8との間を電気的に絶縁することができ
る。
【0024】図7は本発明の第5実施例を示すもので、
前記第1実施例との相違は、第1に補強部材10を断面
円形のステンレス線材により形成したところにあり、第
2に補強部材10を略C字に曲げて有端の開ループ状に
形成したところにある。そして、この補強部材1は、回
路パターン5と接触しないように、両端が回路パターン
5の両側に位置するようにICチップ6を外周側から包
囲するように配置されている。
【0025】このように補強部材1を断面円形の線材に
より形成した場合には、第1〜3実施例のものとは異な
り、稜線部がないので、回路シート2、カバーシート4
を稜線部で傷付けることない。また、補強部材10を矩
形状ではなく、円形に形成したことにより、角部もなく
すことができるので、角部による回路シート2、カバー
シート4の傷付き事故の発生を根本からなくすことがで
きる。
【0026】なお、補強部材10は無端の閉ループ状に
形成しても良い。この場合の補強部材10と回路パター
ン5との電気的絶縁は、図3のような絶縁膜9により行
ったり、或いは、図4に示すような切欠凹部8aを補強
部材10に設けることにより行ったりすれば良い。
【0027】図8は本発明の第6実施例を示すもので、
これは補強部材11をステンレス板により四角平板状に
形成し、その補強部材11をICチップ6の近傍、すな
わちICチップ6の上面に重ねるように配置したところ
にある。このように構成しても、ICカード1のICチ
ップ6実装部分に曲げ力が作用しても、その曲げ力は補
強部材11によって受けられるので、通常の使用状態に
おいて、ICカード1がICチップ6の破損をもたらす
程大きく曲げられることはなく、前記第1実施例と同様
の効果を得ることができる。
【0028】ICカード1のうち、補強部材11が配設
された部分は、他の部分に比べて補強部材11の剛性の
ためにしなやかさに欠けるようになる。しかしながら、
この実施例では、補強部材11がICチップ6に重ねて
設けられるので、補強部材11をそれ程大きくせずと
も、ICチップ6の耐曲げ性を確保でき、補強部材11
によってICカード1のしなやかさが減少される領域を
狭くすることができる。
【0029】図9は本発明の第7実施例を示すもので、
上記第6実施例との相違は、回路シート2に実装された
ICチップ6を封止用の例えばエポキシ系のプラスチッ
ク12によって覆い、ステンレスの薄板から平板状に形
成された補強部材13をその封止用プラスチック12の
上に重ねて配置したところにある。このように構成した
場合には、ICチップ6は比較的硬質の封止用プラスチ
ック12によって覆われているので、このプラスチック
12と補強部材13との協働作用より一層確実にICチ
ップ6の破損を防止できる。
【0030】図10および図11は本発明の第8実施例
を示すもので、前述の第1実施例との相違は、補強部材
14を底面が平らな円形容器状に形成したところにあ
る。この補強部材14は、回路シート2、中間シート
3、カバーシート4を熱圧着する前工程で、ICチップ
6にエポキシ系の封止用プラスチック15を塗布した
後、そのICチップ6に被せられる。エポキシ系樹脂
は、硬化前、常温では流動性を帯びているので、その流
動性でもって補強部材14の隅々に行き渡って補強部材
14内に充満した状態となる。その後、回路シート2、
カバーシート4、中間シート3を熱圧着すると、中間シ
ート3を形成するホットメルト接着剤が溶融状態となっ
て補強部材14の外側を隙間なく被う。ちなみに、上記
補強部材14は、金属の極薄板、例えば厚さ30〜50
μmのステンレス板をプレスの絞り成形によって形成し
たものである。
【0031】このように補強部材14を容器状に形成し
た場合には、補強部材14が三次元の形態となるので、
補強部材14の耐曲げ強度が高くなる。このため、IC
カード1の耐曲げ性をより一層高めることができる。
【0032】なお、容器状の補強部材としては、図12
に示すように底面が平らな矩形容器状の補強部材16と
しても良く、また、図13に示すように底面が球形のボ
ウル(bowl)状の補強部材17としても良い。
【0033】容器状の補強部材としては、図10〜図1
3に示す形状に限られるものではない。容器状の補強部
材には、例えば図14および図15に示すように、空気
抜き用の小孔18を形成するようにしても良い。このよ
うに空気抜き用の小孔18を設ければ、封止用プラスチ
ック15が小孔18から空気を抜き出しながら補強部材
14,15,17内に充満するようになるので、ICチ
ップ6に対する補強効果を一層高めることができる。な
お、小孔18は、空気抜き効果を高めるために、容器状
補強部材の中央部、或いは頂部に形成することが好まし
い。
【0034】図16および図17は本発明の第9実施例
を示す。この実施例は、ICチップ6を囲むように配置
されたステンレス製の矩形状の囲壁部材19と、この囲
壁部材19の上面を閉鎖する同じくステンレス製の蓋板
20とから容器状の補強部材21を構成したものであ
る。上記囲壁部材19は、回路シート2上にICチップ
6を囲むように配置される。そして、囲壁部材19の内
側に前記第8実施例の封止用プラスチック15と同様の
封止用プラスチック22が塗布される。その後、囲壁部
材19上に蓋板20が置かれる。この蓋板20は封止用
プラスチック22によりICチップ6および囲壁部材1
9に接着される。そして、囲壁部材19の上面を蓋板2
0により塞いだ状態で回路シート2、中間シート3、カ
バーシート4が熱圧着される。
【0035】図18および図19は本発明の第10実施
例を示す。この実施例では、回路シートにコイル状の回
路パターンを形成することに代え、細線を矩形状に巻回
してコイル23を形成している。一方、ICチップ6
は、ガラス−エポキシ基板からなる小基板24に実装さ
れている。そして、コイル23の端末は、小基板24に
形成された回路パターン(図示せず)に接続され、その
回路パターンを介してICチップ6に接続されている。
【0036】上記のようにしてユニット化されたコイル
23と小基板24とは、例えば塩化ビニル製のシート2
5,26間に挟み込まれ、更に、シート25,26を上
下から挟むようにして表カバーシート27と裏カバーシ
ート28が配置される。そして、ICチップ6に前記第
8実施例の封止用プラスチック15と同様の封止用プラ
スチック30が塗布され、その後、ステンレス製の矩形
容器状の補強部材31がICチップ6に被せられる。こ
の状態で、シート25,26、表裏両カバーシート2
7,28が熱圧着される。
【0037】すると、2枚のシート25,26が熱可塑
性プラスチック材料の一種である塩化ビニルにより形成
されているので、熱圧着により流動性を帯びるようにな
る。これにより、コイル23と小基板24がシート2
5,26の中に埋め込まれるようになると共に、2枚の
シート25,26が接着により一体化されてカード主体
29として構成される。また、カード主体29の表裏両
側には、両カバーシート27,28がシート25,26
により接着される。
【0038】図20および図21は本発明の第11実施
例を示すもので、前記第10実施例との相違は、補強部
材32により小基板24の全体を被うように構成したと
ころにある。なお、補強部材32の両側面部には、コイ
ル23が通る切欠32aが形成されている。
【0039】図22は本発明の第12実施例を示すもの
で、第1実施例との相違は、ICチップ6を囲むように
配置されるステンレス薄板製の矩形状の補強部材33に
おいて、回路パターン5と交差する部分を、折り曲げに
よってトンネル部33aを形成したものである。
【0040】なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施
例に限定されるものではなく、以下のような拡張或いは
変更が可能である。補強部材8,33は円形、その他の
形状であっても良い。補強部材8,10,11,13,
14,16,21,31,32,33は、ステンレスば
かりでなく、アルミニウム、銅、鋼などの金属、或い
は、剛性があれば、プラスチック、セラミックスなどで
形成しても良い。カード主体29を構成する両シート2
5,26のうち、両方共に柔軟性ある熱可塑製プラスチ
ック材料である必要はなく、少なくとも一方のシートが
柔軟性ある熱可塑製プラスチック材料であれば良い。
【0041】容器状の補強部材に開口面の周囲にはフラ
ンジを延設し、このフランジを小基板24或いは回路シ
ート2に宛てがうように構成しても良い。2枚のシート
25,26によってコイル23と小基板24のユニット
を挟み込む構成のICカードにおいて、そのICチップ
6を第1〜第7の各実施例に示された構成の補強部材
8,10,11,13によって補強するようにしても良
い。ICカード1は、外部機器とのデータ交換を端子ど
うしの接触によって行う形式のものであっても良く、こ
の場合、回路パターン2に設けられる回路パターンとし
ては、ICチップ6と外部機器に接続するための端子と
の間を接続する回路パターンが考えられる。ICカード
1は、動作電源としての電池を内蔵しているものであっ
ても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す要部の縦断面図
【図2】3枚のシートを熱圧着する前の状態で示す斜視
【図3】要部の斜視図
【図4】本発明の第2実施例を示す図3相当図
【図5】本発明の第3実施例を示す図3相当図
【図6】本発明の第4実施例を示す図1相当図
【図7】本発明の第5実施例を示す図3相当図
【図8】本発明の第6実施例を示す図1相当図
【図9】本発明の第7実施例を示す図1相当図
【図10】本発明の第8実施例を示す図2相当図
【図11】図1相当図
【図12】容器状の補強部材の変形例を示す図その1
【図13】容器状の補強部材の変形例を示す図その2
【図14】容器状の補強部材の変形例を示す図その3
【図15】容器状の補強部材の変形例を示す図その4
【図16】本発明の第9実施例を示す要部の斜視図
【図17】図1相当図
【図18】本発明の第10実施例を示す図2相当図
【図19】図1相当図
【図20】本発明の第11実施例を示す図1相当図
【図21】補強部材の斜視図
【図22】本発明の第12実施例を示す図3相当図
【符号の説明】
図中、1はICカード、2は回路シート、3は中間シー
ト(中間接着層)、4はカバーシート、5は回路パター
ン、6はICチップ、8,10,11,13,14,1
6,21,31,32,33は補強部材,19は囲壁部
材、20は蓋板、23はコイル、24は小基板、25,
26はシート、29はカード主体である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路パターンが形成された一面にICチ
    ップを実装した回路シートと、 この回路シートの前記一面を覆うカバーシートと、 柔軟性のある熱可塑性プラスチック材料からなり、前記
    回路シートと前記カバーシートとを接合する中間接着層
    とを備え、 前記ICチップの曲げに対する補強のために、該ICチ
    ップの近傍に補強部材を設けたことを特徴とするICカ
    ード。
  2. 【請求項2】 ICチップを実装した小基板と、 この小基板に形成された回路パターンを介して前記IC
    チップに接続されたコイルと、 前記小基板およびコイルを間に挟み込むように配置され
    た2枚のシートからなり、そのうち少なくとも一方のシ
    ートが柔軟性ある熱可塑性プラスチック材料により形成
    されて他方のシートと接合するカード主体とを備え、 前記ICチップの曲げに対する補強のために、該ICチ
    ップの近傍に補強部材を設けたことを特徴とするICカ
    ード。
  3. 【請求項3】 補強部材は、ループ状に形成され、前記
    ICチップを周囲から囲むように設けられることを特徴
    とする請求項1または2記載のICカード。
  4. 【請求項4】 補強部材は、板状に形成され、前記IC
    チップに重ねるように設けられることを特徴とする請求
    項1または2記載のICカード。
  5. 【請求項5】 補強部材は、容器状に形成され、前記I
    Cチップに被せるように設けられることを特徴とする請
    求項1または2記載のICカード。
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