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JPH1179180A - 合成樹脂製パレット - Google Patents

合成樹脂製パレット

Info

Publication number
JPH1179180A
JPH1179180A JP24395097A JP24395097A JPH1179180A JP H1179180 A JPH1179180 A JP H1179180A JP 24395097 A JP24395097 A JP 24395097A JP 24395097 A JP24395097 A JP 24395097A JP H1179180 A JPH1179180 A JP H1179180A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pallet
fork
synthetic resin
girders
reinforcing ribs
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP24395097A
Other languages
English (en)
Inventor
Masunori Satou
斗則 佐藤
Futoshi Yonekawa
太 米川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Petrochemical Co Ltd filed Critical Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority to JP24395097A priority Critical patent/JPH1179180A/ja
Publication of JPH1179180A publication Critical patent/JPH1179180A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】フォーク差し込みの誤動作に対しても破損する
ことなく十分な強度を保つことができるとともに、生産
性良く製造でき、軽量で安価な合成樹脂製パレットを提
供すること。 【解決手段】複数の桁2を有する合成樹脂製のパレット
成形部材3を互いに桁2同士で溶着し、フォーク差込口
6に隣り合う桁2の内部にフォークが差し込まれる方向
Pと、この方向Pと直交する方向Qとに略箱状の空間1
0Fをそれぞれ形成する補強用リブ10を各パレット成
形部材3に設け、パレット成形部材3に互いに対向して
設けられる補強用リブ10の先端部同士を接着した。い
ずれの方向からフォークが差込口6に進入して誤って桁
2に衝突しても桁2が破損することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに所定間隔離
れた複数の桁を有する合成樹脂製のパレット成形部材を
互いに桁同士で接着した合成樹脂製パレットに関する。
【0002】
【背景技術】従来より、様々な物品を運搬するにあたっ
て、パレット上にその物品を積載し、フォークリフトを
用いてこのパレットとともに物品を持ち上げて運ぶ方法
が行われている。このような物品を積載して運ぶための
パレットには、種々のタイプのものがある。例えば、材
質により、木製パレット、金属製パレット、合成樹脂製
パレットがある。木製パレットは、木材資源の逼迫から
供給が安定しない上、耐久性、耐薬品性に乏しく、か
つ、製作上の煩雑さ等の欠点がある。金属製パレットは
高価であり、重く、腐食しやすい等の欠点がある。その
ため、近年では、合成樹脂製パレットが多く採用される
ようになってきた。
【0003】合成樹脂製パレットは、一般的に、互いに
所定間隔離れた複数の桁を有する合成樹脂製のパレット
成形部材を成形し、これらのパレット成形部材を互いに
桁同士で接着して構成されるものであり、互いに隣り合
う桁の間の空間からフォークを差し込むためのフォーク
差込口が形成される。ここで、フォークがフォーク差込
口に真っ直ぐ差し込むものであれば問題ないが、フォー
クがフォーク差込口に対してオフセットして進入した
り、あるいは、斜めに進入した場合、フォークがフォー
ク差込口近傍の桁に誤って衝突し、場合によってはパレ
ットが破損することもある。
【0004】これを避けるため、従来では、パレットの
肉厚を通常、4〜5mmから6〜7mmに厚くする方法、低
発泡によりパレットの肉厚を厚さ10mmにする方法、さ
らには、補強用リブを過剰に設ける方法がある。さら
に、補強用リブを設ける従来例として、補強用リブを桁
内部のコーナ部から内側に向けて突出形成する構造や、
複雑な形状の補強用リブを桁内部に設ける構造(特開昭
51-108438号、特開昭50-117145号、特公昭60-55374号)
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】パレットの肉厚を厚く
する従来例では、パレット自体の重量が増加するという
不都合が生じる。低発泡によりパレットの肉厚を厚くす
る従来例においても、パレットの重量増加は大きく、発
泡体の冷却のための成形時間が長くなり、しかも、発泡
剤コストがかかる等、トータルで製造コストが増加する
という不都合が生じる。
【0006】また、補強用リブを桁内部のコーナ部に向
けて突出形成する簡単な構造の従来例では、パレットの
重量増加は少ないものの、補強用リブでの補強が十分で
はないので、破損がリブの端部の接着部から発生すると
いう不都合がある。さらに、特開昭50-117145号及び特
公昭60-55374号で示される複雑形状の補強用リブを用い
る従来例では、パレットの重量が増加するだけでなく、
射出成形用の金型の複雑化を回避するために、補強用リ
ブの高さを低くせざるを得ず、パレットの強度が十分に
大きくならない。
【0007】つまり、パレットの強度を大きくするには
補強用リブの高さを桁の接着面の高さと同じ程度にする
ことが好ましいが、パレット成形部材を射出成形する上
では成形サイクルを短縮することは必須であり、そのた
め、射出成形金型に複数個の冷却管を設置しなければな
らい。しかし、補強用リブの形状が複雑であると、補強
用リブの高さを桁の接着面の高さと同じにした場合、冷
却管が入る余地がなくなるので、補強用リブは桁の接着
面より低く形成される。また、特開昭51-108438号で示
される従来例では、補強用リブが設けられる位置が限定
されており、特定の方向から差し込まれるフォークに対
して、十分な強度を持てないという不都合がある。
【0008】本発明の目的は、フォーク差し込みの誤動
作に対しても破損することなく十分な強度を保つことが
できるとともに、生産性良く製造ができ、軽量で安価な
合成樹脂製パレットを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、桁
の内部にフォークが差し込まれる方向と、この方向と直
交する方向とに略箱状の空間を形成する補強用リブをそ
れぞれ設け、これらのパレット補強用リブの先端部同士
を接着して前記目的を達成しようとするものである。具
体的には、本発明の合成樹脂製パレットは、互いに所定
間隔離れた複数の桁を有する合成樹脂製のパレット成形
部材を互いに桁同士で接着し、かつ、互いに隣り合う桁
の間の空間からフォークを差し込むためのフォーク差込
口が形成された合成樹脂製パレットにおいて、前記フォ
ーク差込口に隣り合う桁の内部にフォークが差し込まれ
る方向と、この方向と直交する方向とに所定幅及び奥行
きを有する略箱状の空間をそれぞれ形成する補強用リブ
を各パレット成形部材に設け、これらのパレット成形部
材に互いに対向して設けられる補強用リブの先端部同士
を接着してなることを特徴とする。
【0010】この構成の本発明では、射出成形、プレス
成形、その他の成形方法により、補強用リブが設けられ
た状態でパレット成形部材を複数成形し、これらのパレ
ット成形部材同士を接着して合成樹脂製パレットを製造
する。この合成樹脂製パレットでは、補強用リブを略箱
状の空間が桁内部に形成する単純な形状にしたから、補
強用リブで区画される室を大きくして冷却管の配置スペ
ースを確保することができることになり、補強用リブの
高さを高くすることができる。そのため、各パレット成
形部材に設けられた補強用リブ同士を接着して桁の強度
を大きなものにできる。
【0011】しかも、補強用リブによってフォークが差
し込まれる方向だけでなくこの方向と直交する方向にも
所定幅及び奥行きを有する略箱状の空間が形成されるか
ら、いずれの方向からフォークがフォーク差込口に進入
する際に、フォーク差込口近傍の桁に誤って衝突して
も、桁が破損することがなく、この点からもパレットの
強度を大きなものにすることができる。さらに、パレッ
ト自体の肉厚を厚くする必要がないので、パレットの重
量を増加させる必要がない。その上、低発泡射出方法で
製造することを要しないから、発泡体の冷却のための成
形時間をとる必要がなく、発泡剤コストもかからないか
ら、トータルコストを増加させることがない。
【0012】ここで、本発明においては、前記補強用リ
ブのうち一部は前記桁の角部に連続するコーナ補強用リ
ブとする構造でもよい。この構造では、桁の角部に対し
て斜めにフォークが衝突しても、フォークが補強用リブ
に横からではなく長手方向に力が伝わることになり、桁
の破損を確実に防止することができる。また、前記補強
用リブで形成される略箱形空間の奥行き寸法を30〜4
0mmとし、幅寸法を80〜160mmとする構成でもよ
い。略箱形空間の奥行き寸法を30mm未満としたり、そ
の幅寸法を80mm未満とすると、冷却管を配置するスペ
ースが小さくなり、補強用リブの高さ寸法を高くするこ
とができない。これに対して、奥行き寸法を40mmを越
える値としたり、幅寸法を160mmを越える値をする
と、パレット自体の強度が低下する。
【0013】さらに、本発明では、前記フォーク差込口
を二側面に有し、二方向からフォークが差込可能とされ
た構成としてもよい。この構成では、フォーク差込口が
形成されていない残りの側面に沿って桁を配置すること
ができるから、桁同士で接着する面積が大きくなり、合
成樹脂製パレットの強度が大きなものになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。ここで、各実施形態中、同一構成要
素は同一符号を付して説明を省略若しくは簡略にする。
図1から図5には本発明の第1実施形態が示されてい
る。図1は第1実施形態にかかる合成樹脂製パレットの
パレット成形部材を示す平面図、図2は合成樹脂製パレ
ットの正面図である。
【0015】これらの図において、第1実施形態の合成
樹脂製パレットは、板材1に互いに所定間隔離れた3本
の桁2を有する合成樹脂製のパレット成形部材3と、板
材4に互いに所定間隔離れた3本の桁2を有する合成樹
脂製のパレット成形部材5とを互いに桁2同士で接着し
て構成されており、互いに隣り合う桁2の間の空間から
図示しないフォークリフトのフォークを差し込むための
フォーク差込口6が互いに対向する二側面に形成された
二方差しパレットである。
【0016】この合成樹脂製パレットは、板材4の上面
にのみ物品を積載する片面使用のパレットであり、その
ため、上部のパレット成形部材5のフォーク差込口6の
近傍にのみフォークをフォーク差込口6に案内するガイ
ド面5Aが形成されている。なお、第1実施形態では、
板材4を互いに桁2同士で接着して構成し、両面で物品
を積載できる合成樹脂製パレットへも適用できる。
【0017】これらのパレット成形部材3,5は、ポリ
プロピレン、プロピレン−エチレンブロック共重合体、
高密度ポリエチレン等のポリオレフィン、あるいは、ポ
リスチレン、ゴム変性ポリスチレン、アクリロニトリル
−スチレン共重合体、アクリロニトリル−スチレン−ブ
タジエン共重合体、ポリアミド、ポリ塩化ビニル等の合
成樹脂から形成され、これらの合成樹脂には、必要に応
じて、エラストマー、ガラス繊維等の強化剤、クルク、
炭酸カルシウム等の充填剤、あるいは、顔料、安定剤等
が添加される。パレット成形部材3,5は、それぞれ射
出成形、射出圧縮成形、あるいは、プレス成形で一体形
成されるものであり、これらの接着は熱による溶着が一
般的であるが、接着剤などの他の方法でもよい。
【0018】パレット成形部材3の板材1は、図1に示
される通り、平面が幅Lの略正方形に形成されており、
パレット成形部材5と対向する面には図示しない主リブ
が複数形成されている。なお、図中、符号7で示される
円形部分は防滑用ゴム装着用の穴である。第1実施形態
では幅寸法Lは適宜決定されるものであるが、通常使用
されるパレットでは、Lは800〜1500mmである。なお、
第1実施形態では、パレット成形部材3,5の平面形状
は正方形以外の形状、例えば、長方形でもよい。
【0019】パレット成形部材3の桁2は、板材1の互
いに対向する一辺に沿って2本配置され、これらの2本
の桁2の中間位置に残りの1本が配置され、これらの桁
2は互いに平行とされる。これらの桁2の内部には、中
央部に形成される主要部2Aと、この主要部2Aの両端
部に設けられる補強部2Bとから構成され、これらの主
要部2A及び補強部2Bの外側は壁部8が設けられてい
る。桁2の四隅では、壁部8が湾曲して形成されてい
る。
【0020】主要部2Aは格子状の主リブ9が互いに対
向する壁部8の間に配置された構造であり、補強部2B
はフォークが差し込まれる方向Pとこの方向Pと直交す
る方向Qとの合計3方向に略箱状の空間10Fを形成す
る補強用リブ10が壁部8の間に配置された構造であ
る。主リブ9は、桁2の長手方向に沿って配置された第
1主リブ9Aと、この第1主リブ9Aと直交に配置され
た複数本の第2主リブ9Bとから構成され、これらのリ
ブ9A,9Bと壁部8とに略箱形の中空部が形成されて
いる。
【0021】補強用リブ10は、図3にも拡大して示さ
れる通り、第1主リブ9Aと連続して形成され先端が壁
部8と当接した第1補強用リブ10Aと、この第1補強
用リブ10Aの基端部において第2主リブ9Bと平行に
配置され両端が壁部8に当接した第2補強用リブ10B
と、この第2補強用リブ10Bの中間位置において第1
補強用リブ10Aと平行に配置された第3補強用リブ1
0Dと、この第3補強用リブ10Dの両端にそれぞれ一
端が接続され他端が第1補強用リブ10Aの側面と当接
した第4補強用リブ10Cと、第3補強用リブ10Dの
両端にそれぞれ一端が接続され他端が壁部8のコーナ部
と接続された第5補強用リブ10Eとから構成され、こ
れらの第1から第5の補強用リブ10A〜10E、第1
及び第2の主リブ9A,9B及び壁部8は、同じ高さと
されている。また、第5補強用リブ10Eは桁2の角部
に連続するコーナ補強用リブを構成する。
【0022】補強用リブ10の平断面を示す図4におい
て、第1から第5の補強用リブ10A〜10E及び壁部
8から略箱状の空間10Fが4カ所形成され、これらの
略箱形空間10Fの奥行き寸法Uは30〜40mmであ
り、幅寸法Vは80〜160mmである。この奥行き寸法
Uを30mm未満としたり、その幅寸法Vを80mm未満と
すると、射出成形等の金型内に配置される冷却管を配置
するスペースが小さくなり、補強用リブ10の高さ寸法
を壁部8と同じ高さにすることができない。これに対し
て、奥行き寸法Uを40mmを越える値としたり、幅寸法
Vを160mmを越える値をすると、一般に、フォークが
荷を取りに行って誤って衝突した場合に耐えられず、破
壊しやすくなる(例えば、衝突速度0.8Km/h、車重量3.7
5t)。
【0023】これらの寸法U,Vの具体的数値は桁2の
幅寸法W、補強部2Bの長さ寸法S等の数値との関係で
決定されるものであり、例えば、W=195mm、S=137.5
mmである場合には、奥行き寸法U=30mmであり、幅寸
法V=97.5〜107.5mmである。また、第1から第5の補
強用リブ10A〜10E、第1から第2の主リブ9A,
9B及び壁部8は、それぞれ厚みが適宜な寸法、例え
ば、3〜5mmとされている。
【0024】以上において、下部のパレット成形部材3
の構成を説明したが、このパレット成形部材3の上に配
置されるパレット成形部材5はパレット成形部材3と主
要部は同じ構造である。つまり、パレット成形部材5の
板材4は、板材1と同様にパレット成形部材3と対向す
る面には図示しない主リブが複数形成されており、この
板材4に設けられた3本の桁2は、図5に示される通
り、主リブ9からなる主要部2Aと、この主要部2Aの
両端部(図5では一端部のみ示す)に設けられた補強部
2Bと、これらの主要部2A及び補強部2Bの周囲を囲
う壁部8とから構成されている。これらの補強用リブ1
0、主リブ9及び壁部8は、同じ高さとされている。上
下のパレット成形部材3,5は、壁部8及びリブ9,1
0の先端部同士で接着(溶着)されており、この接着面
Mは板材1及び板材4の平面と平行に形成されている。
【0025】従って、第1実施形態では、互いに所定
間隔離れた3本の桁2を有する合成樹脂製のパレット成
形部材3,5を互いに桁2同士で接着し、かつ、互いに
隣り合う桁2の間の空間からフォーク差込口6が形成さ
れ、このフォーク差込口6に隣り合う桁2の内部にフォ
ークが差し込まれる方向Pと、この方向Pと直交する方
向Qとに所定幅U及び奥行きVを有する略箱状の空間1
0Fをそれぞれ形成する補強用リブ10を各パレット成
形部材3,5に設け、これらのパレット成形部材3,5
に互いに対向して設けられる補強用リブ10の先端部同
士を接着してなる構成であるから、補強用リブ10を略
箱状の空間10Fが桁2内部に形成する単純な形状であ
るため、補強用リブ10で区画される室を大きくして冷
却管の配置スペースを確保することができることにな
り、補強用リブ10の高さを桁2の壁部8及び主リブ9
の高さと同様に、高くすることができる。そのため、各
パレット成形部材3,5に設けられた補強用リブ10同
士を接着して桁2の強度を大きなものにできる。
【0026】しかも、補強用リブ10によってフォーク
が差し込まれる方向Pだけでなくこの方向と直交する方
向Qにも所定幅及び奥行きを有する略箱状の空間10F
が形成されるから、いずれの方向からフォークがフォー
ク差込口6に進入し、フォーク差込口6近傍の桁2に誤
って衝突しても、桁2が破損することがない。さらに、
パレット自体の肉厚を厚くする必要がないので、パレッ
トの重量を増加させる必要がなく、その上、低発泡射出
方法で製造することを要しないから、発泡体の冷却のた
めの成形時間をとる必要がなく、そのため、発泡剤コス
トもかからないから、トータルコストを増加させること
がない。
【0027】また、第1実施形態では、補強用リブ1
0のうち一部の補強用リブ10Eは桁2の角部に連続す
るコーナ補強用リブとしたから、桁2の角部に対して斜
めにフォークが衝突しても、フォークが補強用リブ10
Eに横からではなく長手方向に力が伝わることになり、
桁2の破損を確実に防止することができる。さらに、
合成樹脂製パレットのフォーク差込口6を二側面に形成
し、二方向からフォークが差込可能とされた構成とした
から、フォーク差込口6が形成されていない残りの側面
に沿って桁2を配置することができるので、上下のパレ
ット成形部材3,5にそれぞれ設けられた桁2同士で接
着する面積が大きくなり、合成樹脂製パレットの強度が
大きなものになる。
【0028】また、桁2の主要部2Aを主リブ9で構
成したから、合成樹脂製パレットの軽量化が図れるとと
もに、桁2の主要部2Aの強度を大きなものにできる。
さらに、板材1及び板材4にリブ(図示せず)を設け
たから、合成樹脂製パレットの軽量化が図れるととも
に、板材1及び板材4の強度を大きなものにできる。さ
らにまた、桁2の四隅では、壁部8が湾曲して形成さ
れているから、フォークをフォーク差込口6にスムース
に案内でき、桁2の破損防止を図れる。
【0029】次に、本発明の第2実施形態を図6に基づ
いて説明する。第2実施形態は四方向からフォークを差
込可能としたた四方差しパレットである点で第1実施形
態と異なり、他の構成は第1実施形態と同じである。図
6は第2実施形態にかかる合成樹脂製パレットの一部を
破断した平面図である。図6において、第2実施形態の
合成樹脂パレットは、前記板材1に互いに所定間隔離れ
た9個の桁12A〜12Cを有する合成樹脂製のパレッ
ト成形部材13と、前記板材4に互いに所定間隔離れた
9個の桁12A〜12Cを有する合成樹脂製のパレット
成形部材15とを互いに桁2同士で接着して構成されて
おり、互いに隣り合う桁12の間の空間から図示しない
フォークリフトのフォークを差し込むためのフォーク差
込口6が四側面全てに形成された四方差しパレットであ
る。
【0030】これらのパレット成形部材13,15は前
記パレット成形部材3,5と同じ材質から構成されてお
り、同様の製造方法で製造される。パレット成形部材1
3の板材1は、複数の主リブ14が桁12同士を間を接
続するように形成されている。パレット成形部材13の
桁12A〜12Cは、四隅に配置された第1の桁12A
と、隣り合う第1の桁12Aの中間に配置された第2の
桁12Bと、パレット成形部材13の中心に配置された
第3の桁12Cとから構成されている。
【0031】第1の桁12Aはフォークが差し込まれる
方向Pとこの方向Pと直交する方向Qとの合計3方向に
略箱状の空間10Fを形成する補強用リブ20が壁部8
の間に配置された構造であり、この補強用リブ20は、
一端が壁部8と当接した第1補強用リブ20Aと、この
第1補強用リブ20Aの他端から直角に折れ曲がった第
2補強用リブ20Bと、この第2補強用リブ10Bの他
端から直角に折れ曲がった第3補強用リブ20Cと、こ
の第3補強用リブ20Cの他端から直角に折れ曲がり端
部が第1補強用リブ20Aの側面と当接する第4補強用
リブ20Dと、これらのリブ20A〜20Cの端部と壁
部8のコーナ部とを接続した第5補強用リブ20Eと、
第3補強用リブ20Cの中間位置から壁部8に向けて形
成された第6補強用リブ20Fとから構成され、第5補
強用リブ20Eは桁12の角部に連続するコーナ補強用
リブを構成する。
【0032】第2の桁12Bはフォークが差し込まれる
方向Pとこの方向Pと直交する方向Qとの合計3方向に
略箱状の空間10Fを形成する補強用リブ20が壁部8
の間に配置された構造であり、この補強用リブ20は、
一端が壁部8と当接した第1補強用リブ20Aと、この
第1補強用リブ20Aの他端から直角に折れ曲がった第
2補強用リブ20Bと、この第2補強用リブ20Bの他
端から直角に折れ曲がり端部が壁部8の側面と当接する
第3補強用リブ20Cと、第1及び第3補強用リブ20
A,20Cの中間位置から壁部8に向けてそれぞれ形成
された第4補強用リブ20Dと、これらのリブ20A〜
20Cの端部と壁部8のコーナ部とを接続した第5補強
用リブ20Eとから構成され、第5補強用リブ20Eは
桁12の角部に連続するコーナ補強用リブを構成する。
【0033】第3の桁12Cは平面矩形状の壁部8に格
子状に形成された主リブ19が配置された構造である。
これらの主リブ19、補強用リブ20及び壁部8は、同
じ高さとされている。以上において、下部のパレット成
形部材13の構成を説明したが、このパレット成形部材
13の上に配置されるパレット成形部材15はパレット
成形部材13と同じ構造である。上下のパレット成形部
材13,15は、壁部8及びリブ19,20の先端部同
士で接着されており、この接着面は板材1,4の平面と
平行に形成されている。従って、第2実施形態では、第
1実施形態の、、〜の効果を奏することができ
る他に、フォーク差込口6を四側面に形成し、これらの
四側面全てからフォークを差込可能としたから、使い勝
手がよいという効果を奏することができる。
【0034】
【実施例】次に、前記実施形態の効果を確認するための
実施例について説明する。本実施例は第1実施形態に対
応するもので、材質として、MI=12g/10分(230℃、2.1
6Kg荷重)のポリプロピレン(商品名;IDEMITSU PP J-7
62 HP[出光石油化学株式会社製])を用い、プレス成形
にてパレット成形部材3,5を製造し、これらのパレッ
ト成形部材3,5を接着して合成樹脂製パレット(パレ
ットサイズ:1100×1100mm×150mm、W=195mm、S=13
8mm)を製造した。また、補強用リブ10のうち第1補
強用リブ10Aの厚み寸法を4mmとし、第3補強用リブ
10Cの厚み寸法を3mmとし、第5補強用リブ10Eの
厚み寸法を4mmとし、壁部8の厚み寸法を5mmとした。
この合成樹脂製パレットに対して、衝突速度0.8Km/h
で、車重量3.75tのフォークを桁2の補強部2Bに衝突
させたところ、桁2は破損しなかった。
【0035】なお、本発明は前述の実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での
変形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、
前記第1実施形態では桁2の主要部2Aに主リブ9を設
けたが、この主要部2Aにリブ9を廃して空洞の構造と
してもよい。さらに、桁2,12の四隅の形状を直角に
形成するものでもよい。
【0036】
【発明の効果】このような本発明によれば、互いに所定
間隔離れた複数の桁を有する合成樹脂製のパレット成形
部材を互いに桁同士で接着し、かつ、互いに隣り合う桁
の間の空間からフォーク差込口が形成され、このフォー
ク差込口に隣り合う桁の内部にフォークが差し込まれる
方向と、この方向と直交する方向とに所定幅及び奥行き
を有する略箱状の空間をそれぞれ形成する補強用リブを
各パレット成形部材に設け、これらのパレット成形部材
に互いに対向して設けられる補強用リブの先端部同士を
接着してなる構成であるから、フォーク突き刺しの誤動
作に対しても破損することなく十分な強度を保つことが
できるとともに、生産性良く製造ができ、軽量で安価に
製造できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる合成樹脂製パレ
ットのパレット成形部材を示す平面図である。
【図2】前記合成樹脂製パレットの正面図である。
【図3】補強用リブを拡大して示す斜視図である。
【図4】補強用リブの平断面図である。
【図5】図2中、V-V線に沿った矢視断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態にかかる合成樹脂製パレ
ットの一部を破断した平面図である。
【符号の説明】
2,12A〜12C 桁 3,5,13,15 パレット成形部材 6 フォーク差込口 10,10A〜10E 補強用リブ 20,20A〜20F 補強用リブ 10F 箱状空間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに所定間隔離れた複数の桁を有する合
    成樹脂製のパレット成形部材を互いに桁同士で接着し、
    かつ、互いに隣り合う桁の間の空間からフォークを差し
    込むためのフォーク差込口が形成された合成樹脂製パレ
    ットにおいて、前記フォーク差込口に隣り合う桁の内部
    にフォークが差し込まれる方向と、この方向と直交する
    方向とに所定幅及び奥行きを有する略箱状の空間をそれ
    ぞれ形成する補強用リブを各パレット成形部材に設け、
    これらのパレット成形部材に互いに対向して設けられる
    補強用リブの先端部同士を接着してなることを特徴とす
    る合成樹脂製パレット。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の合成樹脂製パレットにお
    いて、前記補強用リブのうち一部は前記桁の角部に連続
    するコーナ補強用リブであることを特徴とする合成樹脂
    製パレット。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の合成樹脂製パレッ
    トにおいて、前記補強用リブで形成される略箱形の空間
    の奥行き寸法は30〜40mmであり、幅寸法は80〜1
    60mmであることを特徴とする合成樹脂製パレット。
  4. 【請求項4】請求項1から3にいずれか記載の合成樹脂
    製パレットにおいて、前記フォーク差込口を二側面に有
    し、二方向からフォークが差込可能とされたことを特徴
    とする合成樹脂製パレット。
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