JPH1159111A - 運搬台車 - Google Patents
運搬台車Info
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- JPH1159111A JPH1159111A JP24038997A JP24038997A JPH1159111A JP H1159111 A JPH1159111 A JP H1159111A JP 24038997 A JP24038997 A JP 24038997A JP 24038997 A JP24038997 A JP 24038997A JP H1159111 A JPH1159111 A JP H1159111A
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- Japan
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- casters
- caster
- wheel
- axle
- wheels
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Abstract
(57)【要約】
【課題】衝撃吸収機構を設けた運搬台車が考案されてい
るが、この運搬台車は、押引するスピードの変化や突出
または溝等の段差の横断に際し、積載物が前後また左右
方向に大きく揺動してしまうことがあった。このため、
運搬台車の積載物に余計な衝撃を与えてしまうこともあ
ることから、物品の運搬に際し積載物に与える衝撃や揺
動を最小限に押さえることができ、また、突出や溝等の
段差の横断に際しての衝撃や揺動をも最小限に押さえる
ことができる運搬台車を提供することを目的とする。 【解決手段】物品を積載する荷台2と、移動の際に運搬
台車1を押引操作する操作取手3と、移動の際に使用す
るキャスター4とからなる台車で、その台車のキャスタ
ー4を6輪とすると共にキャスター4にコイルスプリン
グ5等のサスペンション機構を設け、また、相対する左
右のキャスター4の設置位置を左右で台車の前後方向に
ずらして取り付ける。これによって運搬台車の段差横断
時のバランスを保持することができ、衝撃や揺動の発生
を最小限にすることができる。
るが、この運搬台車は、押引するスピードの変化や突出
または溝等の段差の横断に際し、積載物が前後また左右
方向に大きく揺動してしまうことがあった。このため、
運搬台車の積載物に余計な衝撃を与えてしまうこともあ
ることから、物品の運搬に際し積載物に与える衝撃や揺
動を最小限に押さえることができ、また、突出や溝等の
段差の横断に際しての衝撃や揺動をも最小限に押さえる
ことができる運搬台車を提供することを目的とする。 【解決手段】物品を積載する荷台2と、移動の際に運搬
台車1を押引操作する操作取手3と、移動の際に使用す
るキャスター4とからなる台車で、その台車のキャスタ
ー4を6輪とすると共にキャスター4にコイルスプリン
グ5等のサスペンション機構を設け、また、相対する左
右のキャスター4の設置位置を左右で台車の前後方向に
ずらして取り付ける。これによって運搬台車の段差横断
時のバランスを保持することができ、衝撃や揺動の発生
を最小限にすることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物品を運搬する際に使
用する手押しの運搬台車に関し、特に突出や溝等の段差
を横断する時の振動や衝撃を吸収するためのサスペンシ
ョンが設けられている運搬台車に関するものである。
用する手押しの運搬台車に関し、特に突出や溝等の段差
を横断する時の振動や衝撃を吸収するためのサスペンシ
ョンが設けられている運搬台車に関するものである。
【0002】
【従来技術と問題点】従来、手押しの運搬台車は物品を
目的とする場所に運搬する際に用いられ、例えば、工場
では組立部品や完成品等の運搬に用いられ、また、商店
では商品の搬入・搬出に用いられ、さらには、運送業者
に於いては道路に停めているトラックから配達先の会社
や住宅に物品を運搬する際に用いられており、そして、
運搬台車はここで示した例以外にも多くの物品運搬用途
に使用されている。また、近年では仕事の作業環境の整
備見直しが唱えられ、物品の運搬に際しては、直接手で
物品を持って運ぶことが少なくなってきている。
目的とする場所に運搬する際に用いられ、例えば、工場
では組立部品や完成品等の運搬に用いられ、また、商店
では商品の搬入・搬出に用いられ、さらには、運送業者
に於いては道路に停めているトラックから配達先の会社
や住宅に物品を運搬する際に用いられており、そして、
運搬台車はここで示した例以外にも多くの物品運搬用途
に使用されている。また、近年では仕事の作業環境の整
備見直しが唱えられ、物品の運搬に際しては、直接手で
物品を持って運ぶことが少なくなってきている。
【0003】それは、直接手で物品を持って運ぶと腰に
かなりの負担がかかり、それをほぼ毎日続けることによ
って腰痛となってしまうからで、その腰痛を防止するた
めにも物品の運搬に際しては運搬台車が使用されてい
る。その運搬台車に載せる物品も多種多様であって、特
に運搬に際してより注意を必要としなければならない物
品もあり、その一つにコンピューター等の精密機器の運
搬がある。
かなりの負担がかかり、それをほぼ毎日続けることによ
って腰痛となってしまうからで、その腰痛を防止するた
めにも物品の運搬に際しては運搬台車が使用されてい
る。その運搬台車に載せる物品も多種多様であって、特
に運搬に際してより注意を必要としなければならない物
品もあり、その一つにコンピューター等の精密機器の運
搬がある。
【0004】これら精密機器の運搬は、衝撃を与えない
ように運搬台車を押引しなければならず、特に、突出や
溝等の段差を横断する際の振動による衝撃に注意しなけ
ればならなかった。このことから、衝撃吸収のためのス
プリングを設けた運搬台車が考案されてはいるが、この
運搬台車は、キャスターを取り付けている部材と物品を
積載する荷台との間にスプリングが設けられているた
め、運搬台車の押引スピードの変化により、運搬台車の
進行方向に対し荷台に積載している物品が前後方向に揺
動してしまうのである。すなわち、慣性の影響を受けや
すい構造であった。
ように運搬台車を押引しなければならず、特に、突出や
溝等の段差を横断する際の振動による衝撃に注意しなけ
ればならなかった。このことから、衝撃吸収のためのス
プリングを設けた運搬台車が考案されてはいるが、この
運搬台車は、キャスターを取り付けている部材と物品を
積載する荷台との間にスプリングが設けられているた
め、運搬台車の押引スピードの変化により、運搬台車の
進行方向に対し荷台に積載している物品が前後方向に揺
動してしまうのである。すなわち、慣性の影響を受けや
すい構造であった。
【0005】特に、運搬台車を発進させる時や停止させ
る時は荷台に積載している物品が激しく前後方向に揺動
してしまうため、押引スピードの変化以上に発進また停
止に際しては注意を必要としていた。また、この運搬台
車は突出や溝等の段差を横断する際にも、その横断時の
振動により荷台に積載している物品が上下および前後方
向に揺動してしまうため運搬台車の押引に際し注意が必
要であり、さらに、斜め方向からの横断の際にも左右方
向の揺動が発生することもあった。
る時は荷台に積載している物品が激しく前後方向に揺動
してしまうため、押引スピードの変化以上に発進また停
止に際しては注意を必要としていた。また、この運搬台
車は突出や溝等の段差を横断する際にも、その横断時の
振動により荷台に積載している物品が上下および前後方
向に揺動してしまうため運搬台車の押引に際し注意が必
要であり、さらに、斜め方向からの横断の際にも左右方
向の揺動が発生することもあった。
【0006】
【目的】本発明は上述した問題点に鑑みてなされたもの
で、物品の運搬に際し積載物に与える衝撃や揺動を最小
限に押さえることができ、また、突出や溝等の段差の横
断に際しても、積載物に与える衝撃や揺動を最小限に押
さえることができる運搬台車を提供することを目的とす
るものである。
で、物品の運搬に際し積載物に与える衝撃や揺動を最小
限に押さえることができ、また、突出や溝等の段差の横
断に際しても、積載物に与える衝撃や揺動を最小限に押
さえることができる運搬台車を提供することを目的とす
るものである。
【0007】
【問題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、物品を積載する荷台と、該荷台の一端に取付けた
押引用の操作取手と、前記荷台に下設したキャスターと
からなり、該キャスターにサスペンションを設けている
ことを特徴とする運搬台車である。本発明の運搬台車を
更に詳しく説明すると、荷台は、金属やプラスチック等
の素材からなり、また、それは板体からなる平面形状で
あったり板体周縁が立ち上がった形状となっているもの
もあり、物品の積載に支障がなければ特にその形状を限
定するものではなくいかなる形状であってもよい。
ろは、物品を積載する荷台と、該荷台の一端に取付けた
押引用の操作取手と、前記荷台に下設したキャスターと
からなり、該キャスターにサスペンションを設けている
ことを特徴とする運搬台車である。本発明の運搬台車を
更に詳しく説明すると、荷台は、金属やプラスチック等
の素材からなり、また、それは板体からなる平面形状で
あったり板体周縁が立ち上がった形状となっているもの
もあり、物品の積載に支障がなければ特にその形状を限
定するものではなくいかなる形状であってもよい。
【0008】また、物品の積載面にゴムや樹脂の滑り止
め等のマットを敷いて置くなどしたり、落下防止のベル
ト等を設けるようにしてもよい。そして、この荷台に
は、操作把手がその一端に設けられており、この操作取
手も金属やプラスチック等の素材からなり、その形状も
移動操作し易い形状とすればよく目的に応じて好適な形
状を選定すればよい。
め等のマットを敷いて置くなどしたり、落下防止のベル
ト等を設けるようにしてもよい。そして、この荷台に
は、操作把手がその一端に設けられており、この操作取
手も金属やプラスチック等の素材からなり、その形状も
移動操作し易い形状とすればよく目的に応じて好適な形
状を選定すればよい。
【0009】荷台の下方には、キャスターが取り付けら
れている。このキャスターは、車輪と車軸に係架した車
軸支持材からなり、車軸支持材は荷台に対して回転自在
に取り付けられ、それによって車輪が転向可能となった
ものであるが、本発明ではそれに限定されず、車輪が固
定されているもの含み、また複数のキャスターが用いら
れる場合には、単独あるいは適当に組み合わせて用いら
れる。また必要に応じてストッパーが取り付けられる。
更に運搬する物品の重量を考慮して好適なものを選定し
て用いそのキャスターの全部あるいは一部にサスペンシ
ョンを設けるのが望ましい。
れている。このキャスターは、車輪と車軸に係架した車
軸支持材からなり、車軸支持材は荷台に対して回転自在
に取り付けられ、それによって車輪が転向可能となった
ものであるが、本発明ではそれに限定されず、車輪が固
定されているもの含み、また複数のキャスターが用いら
れる場合には、単独あるいは適当に組み合わせて用いら
れる。また必要に応じてストッパーが取り付けられる。
更に運搬する物品の重量を考慮して好適なものを選定し
て用いそのキャスターの全部あるいは一部にサスペンシ
ョンを設けるのが望ましい。
【0010】また、キャスターの車輪は、特に限定する
ものではなく好適なものを選定すればよいが、望ましく
は空圧車輪を用いるのがよい。そして、段差等の横断に
際し運搬台車に設けるキャスター数は、片側3輪づつの
6輪とするのが望ましく、また、その時の車輪方向が固
定されているキャスターや自在に変わるキャスターの位
置も好適な位置とすればよいが、望ましくは、車輪の方
向が固定されているキャスターを運搬台車の操作取手側
の後方位置に設置し、自在に変わるキャスターをそれよ
り前方の中央位置と前方位置にそれぞれ設置するのがよ
い。
ものではなく好適なものを選定すればよいが、望ましく
は空圧車輪を用いるのがよい。そして、段差等の横断に
際し運搬台車に設けるキャスター数は、片側3輪づつの
6輪とするのが望ましく、また、その時の車輪方向が固
定されているキャスターや自在に変わるキャスターの位
置も好適な位置とすればよいが、望ましくは、車輪の方
向が固定されているキャスターを運搬台車の操作取手側
の後方位置に設置し、自在に変わるキャスターをそれよ
り前方の中央位置と前方位置にそれぞれ設置するのがよ
い。
【0011】サスペンションは6輪全部のキャスターに
設けて、6輪独立懸架とするのがよい。設置するキャス
ターの運搬台車左右での相対位置は、右側に設置するキ
ャスターと左側に設置するキャスターの車輪を支持する
車軸がほぼ同一線上に位置する一般的な設置位置であっ
てもよいが、望ましくは、左右両側キャスターの車輪の
車軸を同一線上に合致させず、運搬台車の前後方向(進
行方向)にずらして(オフセット)設置するのがよい。
設けて、6輪独立懸架とするのがよい。設置するキャス
ターの運搬台車左右での相対位置は、右側に設置するキ
ャスターと左側に設置するキャスターの車輪を支持する
車軸がほぼ同一線上に位置する一般的な設置位置であっ
てもよいが、望ましくは、左右両側キャスターの車輪の
車軸を同一線上に合致させず、運搬台車の前後方向(進
行方向)にずらして(オフセット)設置するのがよい。
【0012】そして、そのずらす度合いのオフセット寸
法も特に限定するものではなく、車輪の直径等や運搬台
車の大きさ更には使用環境等を考慮して好適な度合いで
ずらせばよい。また、これは左右相対する一部のキャス
ターへの適用でもよいが、望ましくは左右相対する全部
のキャスターに適用するのがよい。
法も特に限定するものではなく、車輪の直径等や運搬台
車の大きさ更には使用環境等を考慮して好適な度合いで
ずらせばよい。また、これは左右相対する一部のキャス
ターへの適用でもよいが、望ましくは左右相対する全部
のキャスターに適用するのがよい。
【0013】さらに、全部のキャスターを同一寸法でず
らしたり、各キャスターのずらす度合いを適当に変える
などしてもよい。そして、キャスターに設けるサスペン
ションは、望ましくは、支持部材の一端が車輪外周縁の
外側に位置すると共に車輪両側に及ぶよう本体の車軸支
持材の上方部から支持部材を張り出し、そのそれぞれの
端部にリンク部材の一端を回動自在に取り付け、またそ
のリンク部材の他端を車軸と連結し、その端部に上下方
向に伸縮するコイルバネを設けるようにするのがよい。
らしたり、各キャスターのずらす度合いを適当に変える
などしてもよい。そして、キャスターに設けるサスペン
ションは、望ましくは、支持部材の一端が車輪外周縁の
外側に位置すると共に車輪両側に及ぶよう本体の車軸支
持材の上方部から支持部材を張り出し、そのそれぞれの
端部にリンク部材の一端を回動自在に取り付け、またそ
のリンク部材の他端を車軸と連結し、その端部に上下方
向に伸縮するコイルバネを設けるようにするのがよい。
【0014】支持部材も、その一端が車輪外周縁の外側
に位置すると共に車輪両側に及ぶよう構成されていれ
ば、板状体や棒状体また他形状のものであってもよく特
にその形状や形態を問うものではない。また、支持部材
を本体の車軸支持材の上方に固定する方法もネジや溶接
によって固定したり、あるいは車軸支持材の成型時から
設けるようにしてもよい。そして、張り出した支持部材
の端部は、車軸支持材に設けられた車軸支持孔の長孔の
中央のほぼ水平面上に位置させるのが望ましい。
に位置すると共に車輪両側に及ぶよう構成されていれ
ば、板状体や棒状体また他形状のものであってもよく特
にその形状や形態を問うものではない。また、支持部材
を本体の車軸支持材の上方に固定する方法もネジや溶接
によって固定したり、あるいは車軸支持材の成型時から
設けるようにしてもよい。そして、張り出した支持部材
の端部は、車軸支持材に設けられた車軸支持孔の長孔の
中央のほぼ水平面上に位置させるのが望ましい。
【0015】リンク部材の支持部材側の端部を回動自在
に取り付ける方法も好適な方法により取り付ければよく
特にその方法を限定するものではない。そして、そのそ
れぞれの取付部と車輪外周縁との間の好適位置に、車輪
両側に設けられているリンク部材を連結固定する連結部
材を設けるのがよい。リンク部材の端部と車軸との連結
においては、車軸と端部とを固定状態に連結したり、ま
た、車軸と端部とを遊嵌状態に連結してもよく、好適な
状態に連結すればよい。
に取り付ける方法も好適な方法により取り付ければよく
特にその方法を限定するものではない。そして、そのそ
れぞれの取付部と車輪外周縁との間の好適位置に、車輪
両側に設けられているリンク部材を連結固定する連結部
材を設けるのがよい。リンク部材の端部と車軸との連結
においては、車軸と端部とを固定状態に連結したり、ま
た、車軸と端部とを遊嵌状態に連結してもよく、好適な
状態に連結すればよい。
【0016】また、車軸支持材の車軸支持孔は、車軸が
上下移動できるよう上下方向に長孔とされているが、上
記のリンク部材の端部と車軸とを固定状態に連結した場
合は、車軸が横方向にも移動できるような孔の形状とし
ておくか、車軸の上下方向での移動軌跡に合った長孔と
しなければならない。
上下移動できるよう上下方向に長孔とされているが、上
記のリンク部材の端部と車軸とを固定状態に連結した場
合は、車軸が横方向にも移動できるような孔の形状とし
ておくか、車軸の上下方向での移動軌跡に合った長孔と
しなければならない。
【0017】さらに、リンク部材の端部と車軸との連結
部に設けるコイルバネは、積載する物品の重量に応じて
好適なものを用いればよく特に限定するものではない。
また、用いるコイルバネの数量また取付や固定方法更に
は材質等も特に限定するものではなく好適なものを用い
ればよい。さらには必要に応じてショックアブソーバー
等を設けてもよい。
部に設けるコイルバネは、積載する物品の重量に応じて
好適なものを用いればよく特に限定するものではない。
また、用いるコイルバネの数量また取付や固定方法更に
は材質等も特に限定するものではなく好適なものを用い
ればよい。さらには必要に応じてショックアブソーバー
等を設けてもよい。
【0018】
【作用】本発明の運搬台車は以上のようにキャスターに
サスペンションが装備されているので、運搬台車が進行
して突出した段差を横断する場合など、基本的に衝撃を
吸収することができ、特に、キャスターがオフセット設
置されている場合には先端のキャスター、例えば左側キ
ャスターの車輪が段差に掛かかり、その車輪はサスペン
ション機構によって上方向に移動し振動を吸収して横断
する。次いで、右側の先端キャスターの車輪が段差に掛
かり、左側と同様にサスペンション機構によって車輪が
上方向に移動し振動を吸収して横断する。
サスペンションが装備されているので、運搬台車が進行
して突出した段差を横断する場合など、基本的に衝撃を
吸収することができ、特に、キャスターがオフセット設
置されている場合には先端のキャスター、例えば左側キ
ャスターの車輪が段差に掛かかり、その車輪はサスペン
ション機構によって上方向に移動し振動を吸収して横断
する。次いで、右側の先端キャスターの車輪が段差に掛
かり、左側と同様にサスペンション機構によって車輪が
上方向に移動し振動を吸収して横断する。
【0019】以後、運搬台車に設けられている左右キャ
スターの車輪が、上記と同様な動作で段差を横断する。
すなわち、運搬台車に設けられている6輪のキャスター
が1輪づつ段差を横断することにより、残り5輪のキャ
スターによって運搬台車の全体のバランスが保持されて
衝撃や揺動の発生が最小限となる。
スターの車輪が、上記と同様な動作で段差を横断する。
すなわち、運搬台車に設けられている6輪のキャスター
が1輪づつ段差を横断することにより、残り5輪のキャ
スターによって運搬台車の全体のバランスが保持されて
衝撃や揺動の発生が最小限となる。
【0020】また、溝等の段差を横断する場合、特にオ
フセット寸法以内の幅の溝においては、例えば左側キャ
スターの車輪が溝に掛かった状態となっても、右側の先
端キャスターの車輪は溝に掛からないため、運搬台車の
残り5輪のキャスターによって運搬台車の全体のバラン
スが保持され、車輪を溝に落とし込むことなく横断する
ことができる。
フセット寸法以内の幅の溝においては、例えば左側キャ
スターの車輪が溝に掛かった状態となっても、右側の先
端キャスターの車輪は溝に掛からないため、運搬台車の
残り5輪のキャスターによって運搬台車の全体のバラン
スが保持され、車輪を溝に落とし込むことなく横断する
ことができる。
【0021】
【実施例】以下本発明からなる運搬台車の一実施例を図
面に従って説明すると、図1は、本発明の運搬台車の左
側を示す側面図であり、1は本発明に係わる運搬台車、
2は物品を積載する荷台、3は移動の際に運搬台車1を
押引操作する操作取手、4は移動の際に使用するサスペ
ンション機構を設けたキャスターで、5は振動を吸収す
るコイルスプリング、6はサスペンション機構を支持す
る支持部材、7は車輪8を保持するリンク部材である。
面に従って説明すると、図1は、本発明の運搬台車の左
側を示す側面図であり、1は本発明に係わる運搬台車、
2は物品を積載する荷台、3は移動の際に運搬台車1を
押引操作する操作取手、4は移動の際に使用するサスペ
ンション機構を設けたキャスターで、5は振動を吸収す
るコイルスプリング、6はサスペンション機構を支持す
る支持部材、7は車輪8を保持するリンク部材である。
【0022】また、キャスター4は車輪の方向が自在に
変わる回動自在のもので、4aは車輪の方向が変わらな
い固定キャスターである。図2は、本発明の運搬台車を
示す正面図であり、また、図3は、荷台底部のキャスタ
ー設置状態を示す概略底面図で、荷台底部21に設置さ
れた各キャスター4は、左右両側で相対するキャスター
4の車輪8の車軸81が同一線上に合致しておらず、運
搬台車2の前後方向にずらされオフセット設置されてい
る。
変わる回動自在のもので、4aは車輪の方向が変わらな
い固定キャスターである。図2は、本発明の運搬台車を
示す正面図であり、また、図3は、荷台底部のキャスタ
ー設置状態を示す概略底面図で、荷台底部21に設置さ
れた各キャスター4は、左右両側で相対するキャスター
4の車輪8の車軸81が同一線上に合致しておらず、運
搬台車2の前後方向にずらされオフセット設置されてい
る。
【0023】図4は、キャスター構造を示す拡大側面図
であり、車軸支持材41には車軸支持孔42が長孔状に
設けられ、振動吸収における車軸81の上下方向の動き
に対応可能となっており、その振動はコイルスプリング
5によって吸収される。 支持部材6は、その一端を車
輪8の外周縁82の外側に位置すると共に車輪8の両側
に及ぶよう車軸支持材41の上方部から張り出され、そ
のそれぞれの取付端部61にリンク部材7の端部が軸6
2に回動自在に取り付けられている。
であり、車軸支持材41には車軸支持孔42が長孔状に
設けられ、振動吸収における車軸81の上下方向の動き
に対応可能となっており、その振動はコイルスプリング
5によって吸収される。 支持部材6は、その一端を車
輪8の外周縁82の外側に位置すると共に車輪8の両側
に及ぶよう車軸支持材41の上方部から張り出され、そ
のそれぞれの取付端部61にリンク部材7の端部が軸6
2に回動自在に取り付けられている。
【0024】また、そのリンク部材7の他端は、連結端
部83で車軸81と連結され、そこに振動吸収用の上下
方向に伸縮するコイルバネ5が設けられている。そし
て、リンク部材7には、車輪8の外周縁82と取付端部
61との間に、車輪両側に設けているリンク部材7同士
を連結固定する連結部材71が設けられている。図5
は、キャスター構造を示す拡大後面図である。
部83で車軸81と連結され、そこに振動吸収用の上下
方向に伸縮するコイルバネ5が設けられている。そし
て、リンク部材7には、車輪8の外周縁82と取付端部
61との間に、車輪両側に設けているリンク部材7同士
を連結固定する連結部材71が設けられている。図5
は、キャスター構造を示す拡大後面図である。
【0025】
【効果】本発明の運搬台車は以上のよう構造であること
から、路面の状態により発生する衝撃や揺動を運搬台車
が殆ど吸収してしまうため、運搬台車に積載している物
品に余計な衝撃や揺動を与えることがなく、物品をスム
ース且つスピーディーに運搬することができる。
から、路面の状態により発生する衝撃や揺動を運搬台車
が殆ど吸収してしまうため、運搬台車に積載している物
品に余計な衝撃や揺動を与えることがなく、物品をスム
ース且つスピーディーに運搬することができる。
【0026】また、突出や溝等の段差の横断に際して
も、キャスターがオフセット設置されていることから、
突出を乗り越える際の衝撃や溝等を渡る際の衝撃を殆ど
吸収してしまうため、運搬台車に積載している物品に与
える衝撃や揺動を最小限に押さえることができる。これ
らのことから、運搬台車が受けた衝撃や揺動によって発
生する積載物の破損や落下等の事故も防止することがで
きるため、物品の運搬を安全にすることができる。さら
には、物流業界の品質向上にも貢献する。
も、キャスターがオフセット設置されていることから、
突出を乗り越える際の衝撃や溝等を渡る際の衝撃を殆ど
吸収してしまうため、運搬台車に積載している物品に与
える衝撃や揺動を最小限に押さえることができる。これ
らのことから、運搬台車が受けた衝撃や揺動によって発
生する積載物の破損や落下等の事故も防止することがで
きるため、物品の運搬を安全にすることができる。さら
には、物流業界の品質向上にも貢献する。
【図1】 本発明の運搬台車の左側を示す側面図
【図2】 本発明の運搬台車を示す正面図
【図3】 荷台底部のキャスター設置状態を示す概略底
面図
面図
【図4】 キャスター構造を示す拡大側面図
【図5】 キャスター構造を示す拡大後面図
1−運搬台車,2−荷台,21−荷台底部,3−操作取
手,4−キャスター,4a−固定キャスター,41−車
軸支持材,42−車軸支持孔,5−コイルスプリング,
6−支持部材,61−取付端部,62−軸,7−リンク
部材,71−連結部材,8−車輪,81−車軸,82−
外周縁,83−連結端部
手,4−キャスター,4a−固定キャスター,41−車
軸支持材,42−車軸支持孔,5−コイルスプリング,
6−支持部材,61−取付端部,62−軸,7−リンク
部材,71−連結部材,8−車輪,81−車軸,82−
外周縁,83−連結端部
Claims (4)
- 【請求項1】物品を積載する荷台と、該荷台の一端に取
付けた押引用の操作取手と、前記荷台に下設したキャス
ターとからなり、該キャスターにサスペンションを設け
ていることを特徴とする運搬台車 - 【請求項2】前記サスペンションが、キャスターの車輪
周縁より外側に位置すると共に車輪両側に及ぶ支持部材
の端部にリンク部材の一端を回動自在に取り付け、また
そのリンク部材の他端を車軸と連結し、その端部に上下
方向に伸縮するコイルバネを設けていることを特徴とす
る請求項1の運搬台車 - 【請求項3】運搬台車のキャスターを6輪とし、その全
てに前記サスペンションを設けていることを特徴とする
請求項1の運搬台車 - 【請求項4】運搬台車左右の相対するキャスターが、左
側の車輪軸と右側の車輪軸の軸線とが同一線上に合致し
ないよう前後方向にずらして設置していることを特徴と
する請求項1の運搬台車
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24038997A JPH1159111A (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 運搬台車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24038997A JPH1159111A (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 運搬台車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1159111A true JPH1159111A (ja) | 1999-03-02 |
Family
ID=17058762
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24038997A Pending JPH1159111A (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 運搬台車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1159111A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003118306A (ja) * | 2001-10-18 | 2003-04-23 | Daifuku Co Ltd | 搬送用台車 |
JP2007061342A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Enax Inc | 電動6輪車椅子 |
JP2020138586A (ja) * | 2019-02-27 | 2020-09-03 | フラワー・ロボティクス株式会社 | ホイール駆動装置、及び全方向移動台車 |
JP2022182018A (ja) * | 2021-05-27 | 2022-12-08 | 村田機械株式会社 | 天井搬送車 |
-
1997
- 1997-08-21 JP JP24038997A patent/JPH1159111A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003118306A (ja) * | 2001-10-18 | 2003-04-23 | Daifuku Co Ltd | 搬送用台車 |
JP2007061342A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Enax Inc | 電動6輪車椅子 |
JP2020138586A (ja) * | 2019-02-27 | 2020-09-03 | フラワー・ロボティクス株式会社 | ホイール駆動装置、及び全方向移動台車 |
JP2022182018A (ja) * | 2021-05-27 | 2022-12-08 | 村田機械株式会社 | 天井搬送車 |
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