JPH11505487A - 自動車用一体型チャイルド保護装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 シート部分（１０）および背もたれ（１１）を備える一体型車両シート。背もたれおよびシート部分は、シート部分に沿った任意の位置において背もたれをシート部分に固定するための固定部材（１３）を有するフレーム装置（１４、１５）を備える装置の手段によって、互いに連結される。ひとつの実施形態においては、車両シートは、車両シートの少なくとも一部を車両のドア開口部（３４）の外側に一時的に置くことができる案内要素（３０）と、当初の位置と１８０°回転された位置に車両シートを位置させるために、前記開口部を通して車両シートを再び引き戻すための別の案内要素とを備える。この車両シートによって、それぞれ前向きおよび後ろ向きのチャイルドシート、および成人のための後ろ向きのリクライニングシートを提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 自動車用一体型チャイルド保護装置 技術分野 本発明は、車両シートに関し、特に、幾つかの利用者機能あるいは使い勝手が ひとつのシートに一体的に統合されたシートに関する。 本発明による車両シートによって、乗客シートとしての通常の利用者機能に加 えて、前向きまたは後ろ向きのチャイルド用シートとしての利用が可能な状態、 および成人用の後ろ向きリクライニングチェアとしての使用が可能な状態が開示 される。 最新技術 車両シートに関する米国特許第４，６５５，５０３号においては、背もたれは シート部分に関して移動させることが可能であり、通常の位置および前端位置に おいてそれぞれ固定することができる。背もたれの背部は、背もたれが前端位置 に位置されるときに、後ろ向きのチャイルドシートを創り出すための装置を有す る。 スウェーデン特許公告第４４８，２１９号の明細書においては、背もたれの背 部を特別な設計としシート部分に沿った前端位置に調整できるようにすることに よって、背もたれの背部を使用し走行方向に面する小児の背もたれを有するチャ イルドシートを準備することができる方法が開示されている。 車両シートに関するスウェーデン特許公告第４４３，３３５号の明細書におい ては、背もたれの背部には外側に折り曲げて後ろ向きのチャイルドシートを形成 できるボックスがある。背もたれは前に傾斜するように取り付けることができる が、シート部分に沿って移動させることはできない。 発明の目的 本発明のひとつの目的は、成人のみでなく小児に対しても、乗客の快適性と安 全性とを兼ね備える車両シートを提供することである。 さらに、この車両シートは、成人に対して快適な座り心地を提供することも目 的とする。 本発明の他の目的は、従来の車両シート設計の外観を基本的に維持することで あり、これはこの車両シートは新規に製造される車両のみでなく既存の車両にも 利用できることを意味する。 本発明のさらに他の目的は、既存のいわゆる一体型車両シートの用途を拡大す ることである。 発明の説明 本発明によって、シート部分および背もたれと、背もたれとシート部分とを相 互に連結する手段と、背もたれをシート部分に関して車両の長手方向に移動させ ることができる手段と、チャイルドシートの少なくとも一部を形成するための背 もたれの背部にある手段と、を備える車両シートが提供される。 車両シートは、背もたれとシート部分とを相互に連結する前記手段が固定部材 を有するフレーム構造を備え、固定部材を緩めることによって、背もたれを、背 もたれの高さ方向に伸びる回転軸の回りに１８０°回転させることができる。 好適な実施形態においては、背もたれをシート部分に関して車両の長手方向に 移動させることができる前記手段は、案内装置およびシート部分に沿った任意の 位置において背もたれをシート部分に固定する手段を備える。 他の好適な実施形態においては、シート部分はその前端および後端の高さを調 整する手段を備える。 適切な実施形態においては、背もたれは、背もたれの背部から外側に枢動可能 でありまたチャイルドシートの側面支持具を形成する要素を含むフラップ装置を 有する。 チャイルドシートが前向きの位置にある場合は小児が安全ベルトの下に滑り落 ちることを防止するために、シート部分は、好適には、回転可能または水平軸に 沿って分割可能であり、その結果、滑動を防止するように下端が上側を向くよう に設計されている。 図面の簡単な説明 以下、本発明を添付図面に開示される実施形態を参照して記す。 図１は、シートの背もたれの背部に箱状構造を有し後ろ向きチャイルドシート を形成することができる本発明による車両シートを示す図である。 図２は、車両シートの背もたれに後ろ向きのチャイルドシートを形成する装置 の別の実施形態を示す図であり、また点線によってシート部分を水平軸の回りに 回転できる方法または車両の長手方向に分割できる方法を示す図である。 図３は、点線によって、ひとつの実施形態において背もたれの高さ方向に伸び る回転軸の回りに回転される背もたれを示す図である。 図４は、背もたれとシート部分とを回転可能に相互に連結する植え込みボルト の回りに背もたれを回転させる方法を示す概略図である。 図５は、さらに、前述した実施形態のシートのひとつ以上の特定の特徴を含む ことができる車両シートの改良を示す図である。 図１の車両シート１０は、シート部分１０および背もたれ１１を備える。シー トの両側のブラケット１２は、少なくとも片側に固定／位置決め制御装置１３を 備え、後部フレーム１４（図３）およびシートフレーム１５（図２）に取り付け られる。 後部フレームおよび前記後部フレームに取り付けられる背もたれ１１は、制御 装置１３によってシート部分１０に関して傾斜させることができる。ブラケット １２は、シートのいずれかの側にある長手方向の溝１６中を滑動し、また背もた れ１１及び後部フレーム１４はブラケットによって固定されシート部分に沿って 間断なく移動させることが可能であり固定することもできる。 図中の矢印１７、１８は、シート部分の前端および後端は高さ方向に個別に調 整できることを示す。これは、それ自体は公知の装置によって実現される。 図３の矢印１９は、背もたれ１１は高さ方向に動かせることを示し、換言すれ ば、矢印１９は矢印２０と共に、背もたれ部分は図に示すように上方に持ち上げ 、次いで背もたれの高さ方向に伸びる回転軸の回りに１８０°回転させ、その後 、 再び矢印１９の方向に下方に下げシートフレーム１５に固定することができるこ とを示す。 図４は、植え込みボルト２１を示す図であり、後部フレーム１４および背もた れは植え込みボルト２１の回りをシートに関して回転させられる。 図１について述べると、図１は、側面２３、２４を有する箱状体２２が背もた れの背部から引き出されてチャイルドシートを形成する状態を示す図である。 図２は、チャイルドシートの他の実施形態を開示する図であり、この場合は、 フラップ状の側面保護具２５、２６を背もたれの背部から引き出すことができる 。 さらに、矢印２７は、シート部分は車両の長手方向に伸びる水平回転軸の回り に１８０°回転できることを示す。この目的は、本発明に関連のある異なる適用 対象あるいは分野において、着席のために使用されるシートの側面の最適設計を 提供することである。 前記目的を達成するための他の可能性のある方法は、分割面２８に沿って分割 できるシート部分を形成することである。 すべての図面の図形において、背もたれの背部は実線で示される。 したがって、図１においては車両シートは、後ろ向きのチャイルドシートとし て用意されている。 点線は、前向きのチャイルドシートとして用意される車両シートを示す。この 適用対象においては、回転可能な状態または図２に示すようなシート部分の分割 を使用することもできる。 図３において点線で示される背もたれ部分を案内１６に沿って前方に移動させ 、固定／設定制御装置１３によって背もたれを前方に傾斜させると、序論の部分 で述べた成人のためのリクライニング位置が得られる。 図５においては、符号４１は車両の側壁を略図として示し、この場合、前部の 乗客シート位置において、さらに前部および後部ドア支柱３２、３３によって形 成される開口部３４はドアが開放されていることを示す。 前述したように、車両シート１０は、前述した幾つかの特徴を備えることが可 能であり、図の左の部分の第一位置および同じ図の右の部分の第二位置によって 示される。第一位置は通常のシート位置を表し、シートにいる乗客は進行方向に 面している。図５の右側の位置は、反対の状態を示す。 車両シート１０は、シート部分と、背もたれ部分と、前記シート部分と背もた れ部分とを補強し相互に連結するフレーム手段とを備える。簡単にするために、 このような要素は図５においては記載してない。さらに、車両シート１０はシー トを所定の位置に固定するための手段を備え、このような手段は図示してないが 、それはこのような手段は、通常、公知であるためである。このような手段は、 符号２９によって示される。 図５に示す車両シート装置は、特別の案内手段３０、３１を有し、これによっ て車両シートの移動および再位置決めが制御される。前記案内手段は、車両シー トの第一曲線移動経路を形成する第一案内要素３０を備える。図５に示すように 、シートの特定の点の移動経路は車両の側壁４１の外側に伸び、このことは、移 動経路、したがって案内要素３０は車両シートの少なくとも一部はドア開口部３ ４の外側に置くことができるものであることを意味する。これを実現するために 、案内要素装置３０は、側壁４１の十分内側に配置することが可能であり、また は、必要および所望により、一時的に側壁４１の外側に置くことができる案内３ ０の延長部分を設けることができる。 第二案内要素装置３１は、基本的には第一案内要素３０と同じ方法によって車 両の内側に取り付けられるが、進行方向において反対に湾曲している。前記第二 案内要素は第二案内経路３７を形成し、一時的にドア開口部３４の外側に置かれ た前記車両シートの少なくとも一部をドア開口部を通して再び引き込むことがで きる。車両シートが、移動経路３７に沿って図５に示される終点位置まで全部移 動されたときは、シート部分の側面３９は回転して後方にあり、前方にあったと きと反対側となる。 図５には、一方向運動の第三の移動を定める経路３８が示されており、この経 路は、車両シートをドア開口部３４を通して再び引き込むために、ある場合には 備えることが必要となることがある。 車両シートを１８０°回転させる操作中に車両シートの運動を制御するために 、案内手段フォロア部材３５が設けられ、第一および第二案内要素３０、３１に 沿って一方向および回転運動を実施できるように配置される。このような案内手 段 フォロア部材は、車両シートの１８０°回転が完全に制御された方法によって実 行されることを示すためだけに非常に概略を示した。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｓ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，Ｓ Ｄ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．シート部分（１０）および背もたれ（１１）と、前記背もたれと前記シート 部分とを相互に連結する手段（１４、１５、１２）と、前記車両の長手方向に前 記シート部分に沿って前記背もたれを移動させるための手段（１６）とを備え、 前記車両の長手方向に前記シート部分に沿って前記背もたれを移動させるため の前記手段は、案内装置（１６）と、前記シート部分に沿った任意の位置におい て前記背もたれを前記シート部分に固定するための手段（１３）とを備えること を特徴とする車両シート。 ２．請求の範囲１に記載の車両シートにおいて、手段（２２；２５、２６）が、 チャイルドシートの少なくとも一部を形成するために前記背もたれの背部に配置 されることを特徴とする車両シート。 ３．請求の範囲１に記載の車両シートにおいて、前記シート部分が、前記シート 部分の前部および後部の高さ調整のための手段（１７、１８）を有することを特 徴とする車両シート。 ４．請求の範囲３に記載の車両シートにおいて、前記背もたれが、前記背もたれ の背部から外側に枢動可能であり、また前記チャイルドシートの側面支持具を形 成する部分（２３、２４；２５、２６）ための手段を備えることを特徴とする車 両シート。 ５．請求の範囲４に記載の車両シートにおいて、前記シート部分が、前記シート 部分の下側を上側に裏返すように回転させることができることを特徴とする車両 シート。 ６．請求の範囲４に記載の車両シートにおいて、前記シート部分が分割面（２８ ）に沿って分割できることを特徴とする車両シート。 ７．車両シートであって、シートと、背もたれと、前記シートおよび背もたれを 補強し相互に連結するためのフレーム手段と、前記車両シートの移動経路を形成 するための案内手段と、前記シートを前記移動経路の所定の位置に固定するため の手段とを備え、 前記案内手段は、前記車両シートの少なくとも一部を一時的に前記車両のドア 開口部（３４）の外側に置くことができる第一案内要素（３０）と、前記車両シ ートを前記ドア開口部を通して再び引き込むことができる第二案内要素（３１） と、前記フレーム手段に固定され前記車両シートの一方向および回転移動を可能 とするように配置される案内手段フォロア部材（３５）とを備えることを特徴と する車両シート。 ８．請求の範囲７に記載の車両シートにおいて、前記第一案内手段が、前記車両 シートの少なくとも一部を前記ドア開口部（３４）の外側に置くための前記車両 シート用の第一曲線移動経路（３６）を形成し、前記第二案内手段が、前記車両 シートの少なくとも一部を前記ドア開口部を通して再び引き込むための前記第一 曲線移動経路と反対方向に湾曲する第二移動経路（３７）を形成し、前記第二移 動経路においては前記シートおよび背もたれは第一移動経路における位置と反対 に方向を定められることを特徴とする車両シート。 ９．請求の範囲８に記載の車両シートにおいて、前記案内手段が、前記ドア開口 部外側の一方向移動経路（３８）を形成する第三案内要素も備えることを特徴と する車両シート。 １０．車両シートであって、シート部分（１０）および背もたれ（１１）と、前 記背もたれと前記シート部分とを相互に連結する手段（１４、１５、１２）と、 前記背もたれを前記シート部分に沿って前記車両の長手方向に移動させるための 手段（１６）と、チャイルドシートの少なくとも一部を形成するための前記背も たれの背部にある手段（２２；２５、２６）とを備え、 前記背もたれと前記シート部分とを相互に連結する前記手段が、固定手段（１ ３、１９）を有するフレーム装置（１４、１５）を備え、前記固定手段は前記背 もたれ（１１）を前記背もたれの高さ方向に伸びる回転軸（２１）の回りに１８ ０°回転させるために緩めることができることを特徴とする車両シート。