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JPH1149714A - 4,4’−(1−フェニルエチリデン)ビスフェノールの製造方法 - Google Patents

4,4’−(1−フェニルエチリデン)ビスフェノールの製造方法

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Publication number
JPH1149714A
JPH1149714A JP9213089A JP21308997A JPH1149714A JP H1149714 A JPH1149714 A JP H1149714A JP 9213089 A JP9213089 A JP 9213089A JP 21308997 A JP21308997 A JP 21308997A JP H1149714 A JPH1149714 A JP H1149714A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
bisphenol
acetophenone
phenol
phenylethylidene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9213089A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kuroki
貴志 黒木
Tomomi Okumura
知美 奥村
Atsushi Shibuya
篤 渋谷
Yoshihiro Sakata
佳広 坂田
Yuichi Okawa
祐一 大川
Hideaki Oikawa
英明 及川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP9213089A priority Critical patent/JPH1149714A/ja
Publication of JPH1149714A publication Critical patent/JPH1149714A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 セトフェノン、及び、フェノールを反応
させて4,4’−(1−フェニルエチリデン)ビスフェ
ノールを製造する方法において、触媒として、硫酸、及
び/又は、スルホン酸に加え、さらに、メルカプト基を
有する含硫黄有機化合物を使用することを特徴とする、
4,4’−(1−フェニルエチリデン)ビスフェノール
の製造方法。 【効果】 本発明によれば、従来の技術と比較して、ア
セトフェノンとフェノールから4,4’−(1−フェニ
ルエチリデン)ビスフェノールを、短い反応時間で製造
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アセトフェノン、
及び、フェノールを反応させて、4,4’−(1−フェ
ニルエチリデン)ビスフェノール(以下、「ビスフェノ
ールACP」と略称する。)を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ビスフェノールACPは、ポリカーボネ
ート、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリスルホン、ポ
リアリレート等の原料として、あるいは、感熱紙用顕色
剤の中間原料として、工業的に極めて有用な化合物であ
る。ケトン類とフェノールからビスフェノール類を合成
する際に、触媒として、塩化水素、及び、メルカプタン
を用いることは公知である。これら触媒を使用して、ア
セトンとフェノールからビスフェノールAを合成する場
合、60℃・4時間の反応で、アセトンの転化率は99
%に達する(英国特許735,215号公報)。しかし
ながら、アセトフェノンのような芳香族ケトンを用いる
場合には、フェニル基との共鳴効果によりカルボニル基
が不活性化され、アセトン等の脂肪族ケトンに比べて、
著しく反応性が劣ることが知られている。
【0003】アセトフェノンとフェノールからビスフェ
ノールACPを製造する方法としては、例えば、塩化水
素、及び、メチルメルカプタンを触媒とする方法(イタ
リア特許685,536号公報)、塩化水素、及び、塩
化亜鉛を触媒とする方法(特開昭61−33136号公
報)、塩化水素、塩化亜鉛、及び、ブチルメルカプタン
を触媒とする方法(特開平2−196746号公報)、
ヘテロポリ酸、及び、ブチルメルカプタンを触媒とする
方法(特開平4−145039号公報)等がある。しか
しながら、これらの方法も、ビスフェノールACPの工
業的製造方法として必ずしも満足すべき方法ではなく、
ビスフェノールACPの工業的な製造方法が求められて
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ビス
フェノールACPの新規製造方法を提供するとともに、
ビスフェノールACPを工業的に製造することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、鋭意検討を推進した結果、アセトフ
ェノン、及び、フェノールを反応させてビスフェノール
ACPを製造する際の触媒として、硫酸、及び/又は、
スルホン酸が有効であることを見い出し、本発明を完成
するに至った。
【0006】さらに、本発明者らは、上記課題を解決す
るために、鋭意検討を推進した結果、アセトフェノン、
及び、フェノールを反応させてビスフェノールACPを
製造する際の触媒として、硫酸、及び/又は、スルホン
酸、及び、メルカプト基を有する含硫黄有機化合物を用
いることにより、ビスフェノールACPを短時間に、高
純度で製造できることを見い出し、本発明を完成するに
至った。
【0007】すなわち、本発明は、アセトフェノン、及
び、フェノールを反応させて、ビスフェノールACPを
製造する方法において、触媒として硫酸、及び/又は、
スルホン酸を用いること、又は、触媒として硫酸、及び
/又は、スルホン酸、及び、メルカプト基を有する含硫
黄有機化合物を用いることを特徴とする4,4’−(1
−フェニルエチリデン)ビスフェノールの製造方法に関
する。本発明は、以下の[1]〜[6]に記載した事項
により特定される。
【0008】[1] アセトフェノン、及び、フェノー
ルを反応させて4,4’−(1−フェニルエチリデン)
ビスフェノールを製造する方法において、触媒として、
硫酸、及び/又は、スルホン酸を使用することを特徴と
する、4,4’−(1−フェニルエチリデン)ビスフェ
ノールの製造方法。
【0009】[2] アセトフェノン、及び、フェノー
ルを反応させて4,4’−(1−フェニルエチリデン)
ビスフェノールを製造する方法において、触媒として、
硫酸、及び/又は、スルホン酸に加え、さらに、メルカ
プト基を有する含硫黄有機化合物を使用することを特徴
とする、4,4’−(1−フェニルエチリデン)ビスフ
ェノールの製造方法。
【0010】[3] 硫酸、及び/又は、スルホン酸の
使用量が、アセトフェノンの使用量の0.1〜2重量倍
量である、[1]又は[2]に記載した製造方法。
【0011】[4] メルカプト基を有する含硫黄有機
化合物の使用量が、フェノールの使用量の0.1〜4モ
ル倍量である、[2]又は[3]に記載した製造方法。
【0012】[5] 反応温度が、20〜70℃であ
る、[1]乃至[4]の何れかに記載した製造方法。
【0013】[6] [1]乃至[4]の何れかに記載
した製造方法により得られた、4,4’−(1−フェニ
ルエチリデン)ビスフェノール。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明において、アセトフェノン
は、蒸留精製したもののみならず、キュメン法フェノー
ルプロセスにおける蒸留底液から得られる粗アセトフェ
ノンをも使用することができる。
【0015】本発明において、フェノールの使用量は、
アセトフェノンに対して、当量以上であるが、好ましく
は1.5〜6倍当量である。通常、使用量が少ない場合
には、反応の進行と共に反応液の粘度が増し、攪拌が困
難になるため好ましくない。通常、使用量が多い場合に
は、反応速度は向上するが、未反応フェノールの回収に
多大な労力を要し、好ましくない。
【0016】本発明においては、触媒として硫酸、及び
/又は、スルホン酸を用いる。本発明においては、スル
ホン酸は特に限定されない。本発明において、スルホン
酸の具体例としては、メタンスルホン酸、エタンスルホ
ン酸、ビニルスルホン酸、プロパンスルホン酸、アリル
スルホン酸、ブタンスルホン酸、ペンタンスルホン酸、
ヘキサンスルホン酸、ヘプタンスルホン酸、オクタンス
ルホン酸、ノナンスルホン酸、デカンスルホン酸、ウン
デカンスルホン酸、ドデカンスルホン酸、トリデカンス
ルホン酸、テトラデカンスルホン酸、ヘキサデカンスル
ホン酸、オクタデシルスルホン酸等のアルキルモノスル
ホン酸類、1,2−エタンジスルホン酸、1,4−ブタ
ンジスルホン酸、1,4−ブタンジオール−ジメタンス
ルホネート等のアルキルジスルホン酸類、ベンゼンスル
ホン酸、トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、ス
チレンスルホン酸、エチルベンゼンスルホン酸、メシチ
レンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、ブチルナフタ
レンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸等の芳香
族モノスルホン酸類、ベンゼンジスルホン酸、トルエン
ジスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸等の芳香族ジス
ルホン酸類、トリフルオロメタンスルホン酸、ペンタフ
ルオロエタンスルホン酸等のフ化アルキルモノスルホン
酸類、又は、これらの水和物、金属塩等が挙げられる。
本発明において、通常、触媒としては、硫酸、アルキル
モノスルホン酸類、フッ化アルキルモノスルホン酸類が
好ましい。これらは、1種類で、又は、2種類以上を混
合して、使用することができる。
【0017】本発明においては、硫酸、及び/又は、ス
ルホン酸の使用量は、反応に用いるアセトフェノンの
0.01〜10重量倍量、好ましくは0.1〜2重量倍
量である。通常、硫酸、及び/又は、スルホン酸の使用
量が、0.01重量倍量より少ない場合には、ビスフェ
ノールACPの生成は非常に遅いため工業的でなく、1
0重量倍より多くしてもそれ以上の反応速度の向上はほ
とんどない。
【0018】本発明において、メルカプト基を有する含
硫黄有機化合物は特に制限されない。本発明において、
メルカプト基を有する含硫黄有機化合物の具体例として
は、例えば、エチルメルカプタン、プロピルメルカプタ
ン、ブチルメルカプタン等のアルキルメルカプタン類、
メルカプトプロピオン酸、メルカプト酢酸等のメルカプ
トカルボン酸類、メルカプトピリジン、メルカプトニコ
チン酸、メルカプトピリジノキサイド、メルカプトピリ
ジノール等のメルカプトピリジン類、チオフェノール、
チオクレゾール等のチオフェノール類等が挙げられる。
本発明において、通常、メルカプト基を有する含硫黄有
機化合物としては、アルキルメルカプタン類やメルカプ
トカルボン酸が好ましい。これらは、1種類で、又は、
2種類以上を混合して、使用することができる。
【0019】本発明におけるメルカプト基を有する含硫
黄有機化合物の使用量は、反応に用いるフェノールの0
〜10モル倍量、好ましくは0.1〜4モル倍量であ
る。通常、使用量が多いほど、その反応速度は向上する
が、該含硫黄有機化合物の回収に要する労力が増大する
ため、10モル倍より多くの使用は好ましくない。
【0020】本発明においては、上記の触媒に加え、従
来公知のビスフェノールACP合成触媒、例えば、塩化
水素、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化第二鉄、塩化
錫や、リンタングステン酸、リンモリブデン酸、リンモ
リブドタングステン酸、リンモリブドバナジン酸、リン
モリブドタングストバナジン酸、リンタングストバナジ
ン酸、リンタングストバナジン酸、リンモリブドニオブ
酸、ケイタングステン酸、ケイモリブデン酸、ケイモリ
ブドタングステン酸、ケイモリブドタングストバナジン
酸、ゲルマニウムタングステン酸、ヒ素モリブデン酸、
ヒ素タングステン酸等のヘテロポリ酸を添加してもよ
い。
【0021】本発明における反応温度は、20℃〜90
℃、好ましくは、20℃〜70℃である。通常、反応温
度が低い場合には、反応の進行と共に反応液の粘度が増
し、攪拌が困難になるため好ましくなく、反応温度が高
い場合には、不適当な副生成物が生じるため好ましくな
い。
【0022】本発明において、反応時間は、アセトフェ
ノンとフェノールの使用量や、触媒の種類と使用量によ
り、適宜、好適なものが選択されるので、一概に規定す
ることはできない。本発明において、反応時間は、好ま
しくは5〜1200分、より好ましくは10〜480
分、最も好ましくは20〜240分である。一般的に
は、反応時間が5分より短い場合には、ビスフェノール
ACPの生成率が低く、1200分より長い場合には、
工業的に不利であるばかりか、不適当な副生成物が生じ
るため好ましくない。
【0023】本発明は、反応液の粘度を低下させるため
に、有機溶剤の存在下に行うこともできる。この場合、
使用する有機溶剤の具体例としては、例えば、n−ヘキ
サン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素系溶媒、ベン
ゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、ビフェニル、
ナフタレン等の芳香族炭化水素系溶媒、エチルエーテ
ル、イソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチ
ルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、
ジオキサン、テトラヒドロフラン、アニソール、フェネ
トール、ジフェニルエーテル等のエーテル系溶媒、メチ
レンジクロライド、クロロホルム、四塩化炭素、エチレ
ンジクロライド、トリクロロエタン、テトラクロロエタ
ン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲン系
溶媒、その他アセトニトリル、ピリジン、ピコリン、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチ
ルピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノ
ン、ジメチルスルホキシド、スルホラン等が挙げられ
る。これらは、1種類で、又は、2種類以上を混合し
て、使用することができる。通常、反応中に生成したビ
スフェノールACPが析出したり、不適当な副生成物が
生じない有機溶剤が選択される。
【0024】本発明に係る製造方法においては、ビスフ
ェノールACPは、従来公知の方法により、反応液から
回収することができる。その回収方法や、精製方法に特
に制限はない。回収方法の具体例としては、例えば、反
応終了時の反応液を水洗し、酸触媒を除去した後に、蒸
留により未反応のアセトフェノン、フェノール、メルカ
プト基を有する含硫黄有機化合物を除去し、溶媒中で再
結晶することにより高純度のビスフェノールACPを得
る方法や、脂肪族あるいは芳香族炭化水素系溶媒で希釈
することで用いた硫酸、又は、スルホン酸を分液除去し
た後に、残存フェノールと含硫黄有機化合物を減圧留去
する方法等が挙げられる。
【0025】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。な
お、アセトフェノンの転化率[%]は、HPLCを用
い、アセトフェノンの標品(東京化成工業(株)社製、
試薬特級)より作成した検量線を用いて定量し、式
(1)[数1]によって計算した。ビスフェノールAC
Pの生成率[%]は、HPLCを用い、ビスフェノール
ACPの標品(東京化成工業(株)社製、試薬特級)よ
り作成した検量線を用いて定量し、式(2)[数2]に
よって計算した。
【0026】
【数1】
【0027】
【数2】
【0028】[実施例1]温度計、及び、攪拌機を備え
たフラスコに、アセトフェノン12.0g(0.10m
ol)、フェノール37.6g(0.40mol)を仕
込み、硫酸1.5gを添加して反応を開始した。室温下
で6時間反応した後のアセトフェノン転化率は31%、
ビスフェノールACP生成率は29%であった。
【0029】[実施例2]反応温度を60℃にした以外
は実施例1に従い、ビスフェノールACPを合成した。
6時間反応した後のアセトフェノン転化率は40%、ビ
スフェノールACP生成率は38%であった。
【0030】[実施例3]反応温度を100℃にした以
外は実施例1に従い、ビスフェノールACPを合成し
た。6時間反応した後のアセトフェノン転化率は58
%、ビスフェノールACP生成率は48%であった。
【0031】[実施例4]硫酸12.0gを用い、反応
温度を60℃にした以外は実施例1に従い、ビスフェノ
ールACPを合成した。4時間反応した後のアセトフェ
ノン転化率は43%、ビスフェノールACP生成率は4
0%であった。
【0032】[実施例5]硫酸0.5gを用い、反応温
度を60℃にした以外は実施例1に従い、ビスフェノー
ルACPを合成した。6時間反応した後のアセトフェノ
ン転化率は14%、ビスフェノールACP生成率は13
%であった。
【0033】[実施例6]触媒としてメタンスルホン酸
1.5gを用いた以外は実施例1に従い、ビスフェノー
ルACPを合成した。4時間反応した後のアセトフェノ
ン転化率は44%、ビスフェノールACP生成率は42
%であった。
【0034】[実施例7]触媒としてメタンスルホン酸
1.5gを用い、反応温度を60℃にした以外は実施例
1に従い、ビスフェノールACPを合成した。4時間反
応した後のアセトフェノン転化率は57%、ビスフェノ
ールACP生成率は54%であった。
【0035】[実施例8]触媒としてメタンスルホン酸
1.5gを用い、反応温度を100℃にした以外は実施
例1に従い、ビスフェノールACPを合成した。4時間
反応した後のアセトフェノン転化率は、80%、ビスフ
ェノールACP生成率は67%であった。
【0036】[実施例9]触媒としてメタンスルホン酸
12.0gを用い、反応温度を60℃にした以外は実施
例1に従い、ビスフェノールACPを合成した。2時間
反応した後のアセトフェノン転化率は62%、ビスフェ
ノールACP生成率は57%であった。
【0037】[実施例10]触媒としてメタンスルホン
酸0.5gを用い、反応温度を60℃にした以外は実施
例1に従い、ビスフェノールACPを合成した。4時間
反応した後のアセトフェノン転化率は19%、ビスフェ
ノールACP生成率は17%であった。
【0038】[実施例11]触媒としてトリフルオロメ
タンスルホン酸1.5gを用いた以外は実施例1に従
い、ビスフェノールACPを合成した。2時間反応した
後のアセトフェノン転化率は45%、ビスフェノールA
CP生成率は42%であった。
【0039】[実施例12]触媒としてトリフルオロメ
タンスルホン酸1.5gを用い、反応温度を60℃にし
た以外は実施例1に従い、ビスフェノールACPを合成
した。2時間反応した後のアセトフェノン転化率は55
%、ビスフェノールACP生成率は51%であった。
【0040】[実施例13]温度計、及び、攪拌機を備
えたフラスコに、アセトフェノン12.0g(0.10
mol)、フェノール37.6g(0.40mol)、
3−メルカプトプロピオン酸21.2gを仕込み、60
℃のウォーターバスで加熱した。内温が60℃になって
いることを確認した後、硫酸1.5gを添加して反応を
開始した。60℃で30分反応した後のアセトフェノン
転化率は62%、ビスフェノールACP生成率は56%
であった。
【0041】[実施例14]反応温度を100℃にした
以外は実施例13に従い、ビスフェノールACPを合成
した。30分反応した後のアセトフェノン転化率は79
%、ビスフェノールACP生成率は63%であった。
【0042】[実施例15]触媒としてメタンスルホン
酸1.5gを用いた以外は実施例13に従い、ビスフェ
ノールACPを合成した。15分反応した後のアセトフ
ェノン転化率は66%、ビスフェノールACP生成率は
59%であった。
【0043】[実施例16]触媒としてメタンスルホン
酸1.5gを用い、反応温度を100℃にした以外は実
施例13に従い、ビスフェノールACPを合成した。1
5分反応した後のアセトフェノン転化率は84%、ビス
フェノールACP生成率は67%であった。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、従来の技術と比較し
て、アセトフェノンとフェノールから4,4’−(1−
フェニルエチリデン)ビスフェノールを、短い反応時間
で製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂田 佳広 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 大川 祐一 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 及川 英明 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アセトフェノン、及び、フェノールを反
    応させて4,4’−(1−フェニルエチリデン)ビスフ
    ェノールを製造する方法において、触媒として、硫酸、
    及び/又は、スルホン酸を使用することを特徴とする、
    4,4’−(1−フェニルエチリデン)ビスフェノール
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 アセトフェノン、及び、フェノールを反
    応させて4,4’−(1−フェニルエチリデン)ビスフ
    ェノールを製造する方法において、触媒として、硫酸、
    及び/又は、スルホン酸に加え、さらに、メルカプト基
    を有する含硫黄有機化合物を使用することを特徴とす
    る、4,4’−(1−フェニルエチリデン)ビスフェノ
    ールの製造方法。
  3. 【請求項3】 硫酸、及び/又は、スルホン酸の使用量
    が、アセトフェノンの使用量の0.1〜2重量倍量であ
    る、請求項1又は2に記載した製造方法。
  4. 【請求項4】 メルカプト基を有する含硫黄有機化合物
    の使用量が、フェノールの使用量の0.1〜4モル倍量
    である、請求項2又は3に記載した製造方法。
  5. 【請求項5】 反応温度が、20〜70℃である、請求
    項1乃至4の何れかに記載した製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4の何れかに記載した製造
    方法により得られた、4,4’−(1−フェニルエチリ
    デン)ビスフェノール。
JP9213089A 1997-08-07 1997-08-07 4,4’−(1−フェニルエチリデン)ビスフェノールの製造方法 Pending JPH1149714A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2010134559A1 (ja) * 2009-05-19 2012-11-12 本州化学工業株式会社 トリスフェノール類及びそのモノエステル置換体の製造方法及び4−アシルアラルキルフェノール誘導体
WO2022075120A1 (ja) * 2020-10-07 2022-04-14 本州化学工業株式会社 ビフェニル骨格を有するテトラキスフェノール化合物の製造方法

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