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JPH1135982A - 衣料用洗剤組成物 - Google Patents

衣料用洗剤組成物

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Publication number
JPH1135982A
JPH1135982A JP19598897A JP19598897A JPH1135982A JP H1135982 A JPH1135982 A JP H1135982A JP 19598897 A JP19598897 A JP 19598897A JP 19598897 A JP19598897 A JP 19598897A JP H1135982 A JPH1135982 A JP H1135982A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
group
carbon atoms
detergent composition
represented
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19598897A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideji Tagata
秀次 田方
Genjiro Hagino
源次郎 萩野
Katsuhiko Kasai
克彦 笠井
Yuki Yanagisawa
友樹 柳澤
Sachiko Kamioka
佐知子 上岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP19598897A priority Critical patent/JPH1135982A/ja
Publication of JPH1135982A publication Critical patent/JPH1135982A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 皮脂洗浄力と再汚染防止に優れた衣料用洗剤
組成物を提供する。 【解決手段】 一般式Iの硫酸エステル型アニオン界面
活性剤(a) 10〜40wt%と、一般式IIのポリアルキ
レンオキサイドアルキルエーテル(b) 2〜30wt%
と、一般式IIIのN,N −ビス(カルボキシルメチル)セ
リン塩(c) 1〜40wt%と、アルカリ剤(d) 10〜5
0wt%とを含有し、かつa:b=10:1〜1:1
(重量比)である衣料用洗剤組成物。 R−O−(AO)−SOM (I) [RはC8〜20のアルキル基又はアルケニル基、AO
はC2〜4のアルキレンオキサイド基、Mは水素、アル
カリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は塩基性
アミノ基、nは平均付加モル数0〜4である。] R−O−(AO)−H (II) [RとAOは式Iと同様の基、mはアルキレンオキサイ
ドの平均付加モル数2〜6.5である。] [Mは水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモ
ニウム又は塩基性アミノ基を示し、複数個のMは同一で
も異なっても良い。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は優れた皮脂洗浄力を
有する衣料用洗剤組成物に関する。特に、ワイシャツや
ブラウスの洗濯でしばしば問題となるエリ・そで口まわ
りの汚れを効果的に落とすことのできる衣料用洗剤組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】衣料用洗剤は、汚れを可溶化し繊維から
洗濯液中に溶解・分散させる界面活性剤、界面活性剤の
能力を低下させるカルシウムやマグネシウム等を洗濯液
中から除去するための金属イオン封鎖剤、汚れの分解や
可溶化を促進させるアルカリ剤、汚れを分散させるため
の高分子化合物、及びその他の洗浄ビルダーにより構成
されている。
【0003】衣料用洗剤に配合される成分の基本的な考
え方は、これまで大きな変化なく今日に至っているが、
具体的な成分については環境に対する配慮より見直しが
行われてきた。その一つとして洗剤の無リン化が挙げら
れる。かつて衣料用洗剤には金属イオン封鎖剤としてト
リポリリン酸ナトリウム等のリン化合物が配合されてい
た。しかしながら、湖水や沼などの富栄養化の原因の一
つとしてこれらリン化合物が懸念されるにいたり、リン
化合物に代わる金属イオン封鎖剤として、特定構造を有
する結晶性アルミノ珪酸ナトリウム(当業界では合成ゼ
オライトと呼称される)がリン酸塩型ビルダーにおける
問題がないうえ、近年では価格的にも安定していること
から、金属イオン封鎖剤の主成分となっている。
【0004】一方、洗剤の形状については、液状、スラ
リー状、ペースト状、粉末ないし粒状、タブレット状又
は棒状等の多様の形状が提案されおり、それぞれにおい
てこれまで多くの技術が出願・公開されてきた。これら
形状のうち、1980年代後半の粉末洗剤の高嵩密度化
は、そのコンパクトさが輸送ないし持ち運び並びに収納
性に大きく寄与するものであったため、現在ではコンパ
クト洗剤が主流を占めるようになっている。
【0005】硫酸エステル型活性剤は生分解性に優れ、
また再生可能な天然アルコールも主原料として利用でき
ることなどから、環境上より好ましい界面活性剤として
知られている。しかしながら、硫酸エステル型活性剤は
衣料用洗剤の主界面活性剤である直鎖アルキルベンゼン
硫酸塩に比べて油性汚れに対する洗浄力の点で劣るとい
った課題があった。この課題を解決すべく、アルキル基
に分岐鎖タイプのものを利用する特開平8-188793号公報
や、2級アルキル硫酸エステル塩を主剤とする特表平8-
509013号公報及び特表平8-509014号公報等が開示されて
いる。
【0006】油性汚れの洗浄力を向上させる方法とし
て、アニオン界面活性剤に低いHLB値を有するノニオ
ン界面活性剤を添加する方法が知られている。例えば、
ドデシル硫酸エステルナトリウム塩にトリエチレングリ
コール−モノ−n−ドデシルエーテルを混合した水溶液
系でトリオレインやヘキサデカンとの界面張力の低下、
これらの成分に対する洗浄力が向上したことが報告され
ている(Thompson, L.,Spec Publ R Soc Chem, 118, p5
6-77, 1992 )。しかし、実際の洗濯において洗浄力は
水中の硬度成分の影響を強く受けることが知られてお
り、低HLBノニオン界面活性剤の応用は十分に進んで
いない。
【0007】一方、ゼオライトは無リンビルダーとして
汎用されているが、その硬度封鎖機構はリン酸塩のよう
なキレート形成ではなく、イオン交換によるものであ
る。従って、交換速度は交換イオンのゼオライト中での
拡散によって速度論的な制約を受ける。そのため、低水
温、短時間の洗濯ではイオン交換に時間がかかり、洗浄
力が不足するという問題がある。特に水和シェルの大き
なMgイオンの交換に非常に時間がかかる。このようなゼ
オライトの性能上の問題から、ゼオライト以外の生分解
性有機ビルダーの開発研究が行われている。例えば、エ
ポキシコハク酸やマレイン酸とアスパラギン酸との反応
により得られる特定の有機ビルダー及びこれを含有する
洗浄剤組成物が特開平5-170714号公報に開示されてお
り、また、特開平6-248300号公報には、ヒドロキシイミ
ノジコハク酸からなるビルダーを特定量含有する洗浄剤
組成物が開示されている。更に、N,N −ビス(カルボキ
シルメチル)セリン塩は、上記の有機ビルダーよりも硬
度成分封鎖能と生分解性に優れ、特開昭63-267751 号公
報でN,N −ビス(カルボキシルメチル)セリン塩の洗剤
用ビルダーとしての配合が示唆されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、硫酸エ
ステル型界面活性剤は環境上望ましい界面活性剤ではあ
るが、これを含有する洗浄剤組成物はアルキルベンゼン
スルホン酸塩を含有する洗浄剤組成物に比べて油性汚れ
の洗浄力が依然不十分であり、特にワイシャツやブラウ
スのエリ・そで口まわりの皮脂汚れに対する洗浄力の改
善が強く求められていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、衣料用洗
剤組成物において、上記課題を解決するために鋭意研究
したところ、硫酸エステル型アニオン界面活性剤、特定
の付加モル数を有するポリアルキレンオキサイドアルキ
ルエーテル、N,N −ビス(カルボキシルメチル)セリン
塩及びアルカリ剤を、それぞれ特定の比率で含有する衣
料用洗剤組成物が上記課題を解決しうることを見出し、
本発明を完成するに至った。
【0010】即ち、本発明は、 (a) 下記一般式(I) で表される硫酸エステル型アニオン
界面活性剤を10〜40重量% R−O−(AO)n−SO3M (I) 〔式中、Rは炭素数8〜20のアルキル基又はアルケニ
ル基である。AOは炭素数2〜4のアルキレンオキサイド
基である。M は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類
金属、アンモニウム又は塩基性アミノ基を示し、nは平
均付加モル数を表す0〜4の数である。〕 (b) 下記一般式(II)で表されるポリアルキレンオキサ
イドアルキルエーテルを2〜30重量%、かつ(a) : (b)
=10:1〜1:1(重量比) R−O−(AO)m−H (II) 〔式中、Rは炭素数8〜20のアルキル基又はアルケニル
基である。AOは炭素数2〜4のアルキレンオキサイド基
である。mはアルキレンオキサイドの平均付加モル数を
表す2〜6.5 の数である。〕 (c) 下記一般式(III) で表されるN,N −ビス(カルボキ
シルメチル)セリン塩を1〜40重量%
【0011】
【化2】
【0012】〔式中、M は水素原子、アルカリ金属、ア
ルカリ土類金属、アンモニウム又は塩基性アミノ基を示
し、複数個のM は同一でも異なっていても良い。〕 (d) アルカリ剤を10〜50重量% 含有する衣料用洗剤組成物を提供するものである。以下
発明に使用される成分について詳しく説明する。
【0013】本発明の(a) 成分の硫酸エステル型界面活
性剤は下記一般式(I) で表わされる。 R−O−(AO)n−SO3M (I) 〔式中、Rは炭素数8〜20のアルキル基又はアルケニ
ル基である。AOは炭素数2〜4のアルキレンオキサイド
基である。M は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類
金属、アンモニウム又は塩基性アミノ基を示し、nは平
均付加モル数を表す0〜4の数である。〕 一般式(I) において、Rは炭素数8〜20のアルキル基又
はアルケニル基であるが、直鎖でも分岐鎖でも、また、
1級でも2級でもよい。また、一般式(I) において、A
Oは、炭素数2〜4のアルキレンオキサイド、例えばエ
チレンオキサイド、プロピレンオキサイドの重合鎖であ
り、単独でも複数のアルキレンオキサイドがランダムも
しくはブロック付加したものでもよい。
【0014】本発明において、(a) 成分の硫酸エステル
型界面活性剤は組成物中に10〜40重量%配合される。10
重量%未満では十分な洗浄性能が得られず、また40重量
%を超えると洗剤の溶解性が損なわれるので好ましくな
い。一般式(I) 中のアルキル基は直鎖、分岐鎖ともに使
用可能である。分岐鎖のものとしては2級アルキル基や
ゲルベタイプのものが好ましい。これらは洗浄性能、生
分解性、洗剤粒子の溶解性、製造適性の点で良好な特性
を備えている。但し、複分岐点が存在すると生分解性を
低下させる傾向があることや、結晶性を低下させること
等から、洗剤の粉末化に支障をきたすことがある。使用
に際しては注意が必要である。
【0015】本発明の(b) 成分のポリアルキレンオキサ
イドアルキルエーテルは下記一般式(II)で表わされ
る。 R−O−(AO)m−H 〔式中、Rは炭素数8〜20のアルキル基又はアルケニル
基である。AOは炭素数2〜4のアルキレンオキサイド基
である。mはアルキレンオキサイドの平均付加モル数を
表す2〜6.5 の数である。〕 アルキレンオキサイド(AO)としては、エチレンオキ
サイド、プロピレンオキサイドをそれぞれ一種類、ある
いは混合していても良い。AOの平均付加モル数は2〜
6.5 の範囲であり、好ましくは3〜6である。2モル未
満ではスス汚れに対する再汚染防止性が低下するばかり
でなく、皮脂の洗浄力も低下する。特に硬度の高い場合
にこの傾向は顕著となる。また、6.5 モルを超えると油
性汚れ洗浄性が低下するので好ましくない。
【0016】本発明において、(b) 成分は組成物中に2
〜30重量%配合されるが、(a) 成分と(b) 成分の重量比
は(a) :(b) =10:1〜1:1であることが重要であ
る。(b) 成分が(a) 成分に対して1/10未満の配合比率
では(b) 成分の添加効果が得られず、また1:1を超え
るとすす汚れに対する再汚染防止性能が低下する。特
に、アルキレンオキサイドの平均付加モル数が2〜4モ
ル程度の(b) 成分を配合する場合や、プロピレンオキサ
イド付加物を配合する場合は(a) 成分の比率を高めた方
が好結果を得られる。
【0017】本発明の(c) 成分のN,N −ビス(カルボキ
シルメチル)セリン塩は下記一般式(III) で表される。
【0018】
【化3】
【0019】〔式中、M は水素原子、アルカリ金属、ア
ルカリ土類金属、アンモニウム又は塩基性アミノ基を示
し、複数個のM は同一でも異なっていても良い。〕 本発明において、(c) 成分は組成物中に1〜40重量%、
好ましくは3〜30重量%配合される。1重量%未満では
十分な洗浄効果が得られず、また40重量%を超えると洗
剤の製造が困難となる。
【0020】(d) 成分のアルカリ剤としては、従来から
洗剤分野で知られているアルカリ剤が利用できる。特
に、本発明では0.1 重量%濃度の水溶液もしくは分散液
の最大pHが10以上(20℃)であり、且つ該水溶液もしく
は分散液1リットルをpH9にするために0.1NのHCl 水溶
液を5ml以上必要とする化合物からなるアルカリ剤が洗
浄性能の面でより好ましい。例示するならば、デンス灰
や軽灰と総称される炭酸ナトリウム等のアルカリ金属炭
酸塩、並びにJIS1号、2号、3号等の非晶質のアル
カリ金属珪酸塩が挙げられる。また、結晶性珪酸塩、特
に特開昭60-227895 公報記載の結晶性珪酸塩はアルカリ
緩衝能に加え、カルシウムイオンとの交換能を有し、特
に好ましい基剤である。結晶性珪酸塩としては、特開平
7-89712 号公報記載の結晶性珪酸塩も好ましい。
【0021】本発明に使用される結晶性珪酸塩はアルカ
リ能に優れるものであり、結晶性アルミノ珪酸塩と区別
される。本発明に使用される結晶性珪酸塩としては、上
記で定義される最大pHが11以上のものがより好ましい。
特に結晶性珪酸塩として好適なものは、次の組成を有す
るものである。 x(M2O)・y(SiO2)・z(MemOn)・w(H2O) (IV) 〔式中、M は周期律表のIa族元素(特に好ましくはK 及
び/又はNa)を表し、Meは周期律表のIIa族元素、IIb
族元素、IIIa族元素、IVa 族元素又はVIII族元素から選
ばれる1種又は2種以上の組み合わせ(好ましくはMg、
Ca)を示し、 y/x = 0.5〜2.6 、 z/x =0.01〜0.9
、w =0〜20、 n/m = 0.5〜2.0 である。〕 一般式(IV)で表される結晶性珪酸塩の製造方法につい
ては、特開平7-89712号公報を参考にすることができ
る。
【0022】また、以下の組成の結晶性珪酸塩も好適に
使用することができる。 M2O・x'(SiO2)・y'(H2O) (V) 〔式中、M はアルカリ金属(特に好ましくはK 及び/又
はNa)を表し、x'=1.5〜2.6 、y'=0〜20(特に好ま
しくは実質的に0)である。〕 一般式(V)の結晶性珪酸塩は特開昭60−227895号公報
及びPhys.Chem.Glasses.7, 127-138(1966)、Z.Kristall
ogr., 129, p396 −p404(1969)等に記載されている。ま
たヘキスト社より商品名「Na-SKS-6」(δ−Na2Si2O5)
として、粉末状、顆粒状のものが入手できる。
【0023】本発明において、結晶性珪酸塩は好ましく
は1〜30重量%、特に好ましくは3〜25重量%配合する
ことで、より優れた洗浄力を得ることができる。
【0024】これら以外のアルカリ剤としては、セスキ
炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどが挙げられ、
またトリポリリン酸塩等のリン酸塩もアルカリ剤として
の作用を有する。本発明において、(d) 成分のアルカリ
剤は、組成物中に10〜50重量%配合される。10重量%未
満では油性汚れの洗浄性が不十分である。50重量%を超
える配合は粒子汚れの再汚染防止性を低下させるため好
ましくない。
【0025】
【発明の実施形態】本発明の洗剤組成物は上記の(a) 、
(b) 、(c) 及び(d) の必須成分の他に、下記のような他
の任意成分を含有することができる。
【0026】(a) 成分以外のアニオン性界面活性剤とし
て、炭素鎖長10〜18の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸
塩、α−スルホ脂肪酸エステル塩などが併用できる。両
性活性剤としてはアミノ酸型界面活性剤、N-アシルアミ
ノ酸型界面活性剤など、また(b) 成分以外のノニオン界
面活性剤としては脂肪酸アルカノールアミドなどが併用
できる。少量なら、カチオン性界面活性剤も併用するこ
とができる。カチオン界面活性剤としては第4級アンモ
ニウム塩などを使用することができる。
【0027】特に、本発明の衣料用洗剤組成物には、
(e) 成分として重量平均分子量1000〜150000の不飽和カ
ルボン酸系高分子重合体を配合することが好ましい。
(e) 成分は金属イオンを封鎖する機能を有する他、固体
粒子汚れを衣料から洗濯浴中へ分散させる作用とその粒
子が衣料へ再付着(再汚染)するのを防ぐ作用がある。
具体的には下記の(VI)式で表されるコポリマー又は/
及び(VII) 式で表されるホモポリマーなどのカルボン酸
系ポリマーを配合することが好ましい。なおコポリマー
は一般的にランダム重合である。
【0028】
【化4】
【0029】(式中、Z は炭素数1〜8のオレフィン、
アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、メタリルスル
ホン酸などの(無水)マレイン酸、又はマレイン酸塩と
共重合可能なモノマーと(無水)マレイン酸のコポリマ
ーの塩、m はコポリマーの重量平均分子量が1000〜1500
00を示すような値である。M はNa、K 、NH4 、H であ
る。)
【0030】
【化5】
【0031】(式中、P は単独重合可能なモノマーであ
り、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸などがその
例である。m'はホモポリマーの重量平均分子量が1000〜
150000を示すような値である。ホモポリマーはNa、K 、
NH4 等の塩となっている。)これらのカルボン酸系ポリ
マーの中でアクリル酸−マレイン酸コポリマーの塩とポ
リアクリル酸塩(Na 、K 、NH4)が特に優れている。重量
平均分子量は1000〜80000 が適している。(e) 成分のカ
ルボン酸系ポリマーは不飽和の有機カルボン酸や有機ポ
リカルボン酸を重合することによって容易に得ることが
できる。(e)成分は、組成物中に0.5 〜5重量%、好ま
しくは1〜4重量%配合される。0.5%重量未満では十
分な効果が得られず、また、5重量%を超えると洗剤の
溶解性を低下させるので好ましくない。
【0032】その他のビルダーとしては、ゼオライトで
ある結晶性アルミノ珪酸塩等の金属イオン封鎖剤、エチ
レンジアミン四酢酸(EDTA)及びクエン酸塩等の有
機金属イオン封鎖剤、硫酸ナトリウム等の増量剤、ポリ
ビニルピロリドン(PVP)及びポリビニルアルコール
(PVA)、カルボキシメチルセルロース等の分散剤も
しくは色移り防止剤(PVP)、過炭酸ナトリウム等の
漂白剤、特開平6-316700号公報記載及びテトラアセチル
エチレンジアミン(TAED)等の漂白活性化剤、プロ
テアーゼ,セルラーゼ、アミラーゼ及びリパーゼ等の酵
素、ホウ素化合物及び亜硫酸ナトリウム等の酵素安定
剤、ビフェニル型、スチルベン型の蛍光染料、シリコー
ン/シリカ系等の消泡剤、酸化防止剤、青味付剤並びに
香料等の従来から公知の成分を公知の配合量で配合する
ことができる。上記成分として具体的には特開平8-2180
93号公報に記載されているものを使用することができ
る。
【0033】また製造方法としては、従来公知の製造方
法を使用することができ、その製造条件は組成に応じた
的確な条件が当業者によって容易に選択される。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、衣料の皮脂汚れに対し
て優れた洗浄力を示す洗剤組成物が得られる。
【0035】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0036】実施例1 表2、3に示す配合により、種々の洗剤組成物を調製
し、下記の評価を行った。その結果を表2、3に示す。
【0037】<皮脂洗浄力評価法> ・モデル皮脂/カーボン汚れ汚染布の調製 下記表1に示す組成でモデル汚染液を調製した。
【0038】
【表1】
【0039】上記組成物1kgを80リットルのパークレン
に溶解分散し、T/C混紡平織布(ポリエステル/綿=
65/35)を浸漬して汚れを付着させた後パークレンを乾
燥除去する。
【0040】・洗浄条件及び評価方法 評価用洗浄剤水溶液1リットルに、上記で作成した10cm
×10cmの人工汚染布を5枚を入れ、ターゴトメーターに
て100rpmで洗浄した。洗浄条件は次の通りである。 洗浄条件 洗浄時間 10分 洗剤濃度 0.067 % 水の硬度 3゜DH 水温 20℃ すすぎ 水道水にて5分間 洗浄力は汚染前の原布及び洗浄前後の汚染布の550nm に
おける反射率を自記色彩計(島津製作所製)にて測定
し、次式によって洗浄率(%)を求め、5枚の平均値を
洗浄力として示した。
【0041】
【数1】
【0042】<すす汚れ再汚染防止性能試験法>木綿の
白布(金布2003布)を10cm×10cmに裁断し、5枚1組と
した。評価用洗剤水溶液1リットルにカーボン0.25gを
加え、タートゴメーターにて次の条件で試験を行った。 洗浄条件 洗浄時間 10分 洗剤濃度 0.067 % 水の硬度 3゜DH 水温 20℃ すすぎ 水道水にて5分間 再汚染防止性能は、洗浄前の原布(白布)及び試験後の
汚染布の550nm における反射率を自記色彩計(島津製作
所製)にて測定し、次式によって再汚染防止率を求め
た。
【0043】
【数2】
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】(注)表中の記号は以下の意味である。 ・AS1:三菱化学(株)製ドバノール25(C12〜C
15)の硫酸エステルナトリウム塩 ・AS2:次の構造で示される2級アルキル硫酸エステ
ル塩(原料α−オレフィンのアルキル炭素数16/14=7
/3の混合物から誘導したもの。下記式中のm=0かつ
n=13及びm=1かつn=12の化合物が総和で70%、m
=0かつn=11及びm=1かつn=10の化合物が総和で
30%)
【0047】
【化6】
【0048】・AS3:ポリオキシエチレンテトラデシ
ルエーテル硫酸ナトリウム塩、エチレンオキサイドの平
均付加モル数n=1.0 ・LAS:日石洗剤(株)製アルキルベンゼンスルホン
酸「アルケンL(アルキル鎖の炭素数10〜14)」を48%
NaOHで中和したもの ・脂肪酸塩:牛脂由来脂肪酸ソーダ ・AE−1:ノニデットS−3(C12、C13アルコール
にEOを平均3モル付加したもの。三菱化学(株)製) ・AE−2:ポリエチレンオキサイドアルキルエーテル
(炭素鎖長C12、エチレンオキサイド平均付加モル数5.
5 ) ・AE−3:ノニデットS−7(C12、C13アルコール
にEOを平均7モル付加したもの、三菱化学(株)製) ・AE−4:ポリエチレンオキサイドアルキルエーテル
(炭素鎖長C12、エチレンオキサイド平均付加モル数1
2) ・結晶性珪酸塩:SKS−6(δ―Na2Si25 、結
晶性層状シリケート、平均粒子径20μm、ヘキストトク
ヤマ社製) ・非晶質珪酸塩:JIS2号珪酸ソーダ ・デンス粒灰:炭酸ソーダ ・ゼオライト:4Aゼオライト、平均粒径3μm ・APC:N,N −ビス(カルボキシルメチル)セリン三
ナトリウム塩 ・AA−MA:ソカランCP5(アクリル酸−マレイン
酸共重合体、平均分子量70000、BASF社製) ・PEG:ポリエチレングリコール、平均分子量600
0 ・蛍光染料:チノパールCBS(チバガイギー社製)
と、ホワイテックスSA(住友化学社製)を重量比で同
量配合したもの。 ・香料:特開平8−239700号公報の実施例記載の
香料組成を使用 ・酵素:サビナーゼ12.0T type-W(プロテアーゼ、ノボ
ノルディスク製)、リポラーゼ100T(リパーゼ、ノボノ
ルディスク製)、ターマミル60T (アミラーゼ、ノボノ
ルディスク製)及びKAC500(アルカリセルラー
ゼ、花王株式会社製)を重量比率で2:1:1:1の割
合で配合したもの。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C11D 3:33 3:08 3:10 3:37) (72)発明者 柳澤 友樹 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 上岡 佐知子 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 下記一般式(I) で表される硫酸エステ
    ル型アニオン界面活性剤を10〜40重量% R−O−(AO)n−SO3M (I) 〔式中、Rは炭素数8〜20のアルキル基又はアルケニル
    基である。AOは炭素数2〜4のアルキレンオキサイド基
    である。M は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金
    属、アンモニウム又は塩基性アミノ基を示し、nは平均
    付加モル数を表す0〜4の数である。〕 (b) 下記一般式(II)で表されるポリアルキレンオキサ
    イドアルキルエーテルを2〜30重量%、かつ(a) : (b)
    =10:1〜1:1(重量比) R−O−(AO)m−H (II) 〔式中、Rは炭素数8〜20のアルキル基又はアルケニル
    基である。AOは炭素数2〜4のアルキレンオキサイド基
    である。mはアルキレンオキサイドの平均付加モル数を
    表す2〜6.5 の数である。〕 (c) 下記一般式(III) で表されるN,N −ビス(カルボキ
    シルメチル)セリン塩を1〜40重量% 【化1】 〔式中、M は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金
    属、アンモニウム又は塩基性アミノ基を示し、複数個の
    M は同一でも異なっていても良い。〕 (d) アルカリ剤を10〜50重量% 含有する衣料用洗剤組成物。
  2. 【請求項2】更に(e) 成分として、重量平均分子量1000
    〜150000の不飽和カルボン酸系高分子重合体を0.5 〜5
    重量%含有する請求項1記載の衣料用洗剤組成物。
  3. 【請求項3】(b) 成分の一般式(II)中のmが3〜5で
    ある請求項1又は2記載の衣料用洗剤組成物。
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