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JPH11343226A - 皮膚賦活用組成物 - Google Patents

皮膚賦活用組成物

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Publication number
JPH11343226A
JPH11343226A JP11052805A JP5280599A JPH11343226A JP H11343226 A JPH11343226 A JP H11343226A JP 11052805 A JP11052805 A JP 11052805A JP 5280599 A JP5280599 A JP 5280599A JP H11343226 A JPH11343226 A JP H11343226A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
poe
acid
oil
ether
extract
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11052805A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Amano
聡 天野
Toshio Nishiyama
敏夫 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiseido Co Ltd filed Critical Shiseido Co Ltd
Priority to JP11052805A priority Critical patent/JPH11343226A/ja
Publication of JPH11343226A publication Critical patent/JPH11343226A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚の賦活作用を有する化粧品または皮膚科
学的組成物の提供。 【解決手段】 大豆由来の調製物を有効成分として含有
する組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧品あるいは皮
膚科学的技術分野に関し、より具体的には、皮膚賦活用
組成物に関する。
【0002】
【発明の背景】皮膚構造に関しては古くから顕微鏡およ
び電子顕微鏡を用いて検討されてきたが、如何なる成分
が皮膚の構造維持に寄与しているかに関しては明らかで
はなかった。しかし、1991年にバージェソン博士が
ラミニン5を発見し(Rousselle ら J. Cell Biol.11
4,567,1991)、さらに、ラミニン5に対する
自己免疫疾患(Fine ら J.Am.Acad.Dermatol.,2
4,119,1991)、および、遺伝子にラミニン5
を欠損する重篤な疾患の存在が発見された(Aberdam
ら,Nat. Genet. 6,299,1994)。この疾患に
おいて、表皮と真皮の境界部位に水泡形成が観察され、
ラミニン5が両者の接着に必須の成分であることが明か
となった。ラミニン5は、表皮と真皮の境界部位に位置
する基底膜と呼ばれる各種糖蛋白、プロテオグリカンよ
り構成される構造体の主な構成成分である。ラミニン5
は、さらに、表皮細胞の接着を促進する活性を有し、表
皮細胞を直接基底膜に結合させる働きをしている(Rous
selle ら J. Cell Biol. 114,567,199
1)。これらのことより、ラミニン5は正常な基底膜構
造を維持することによって皮膚の全体の構造維持に必須
の役割を担っていることが予測される。
【0003】上皮細胞はその細胞機能維持において基底
膜成分に接着することが重要であることが知られている
(Schmidhauser ら,Proc. Natn. Acad.U.S.A., 8
7,9118,1990)。すなわち、表皮基底細胞が
きちんと基底膜に結合、接着していることが正常な皮膚
機能発現に必須である。
【0004】一方、老人皮膚では基底膜の重複(Lavker
ら,J. Invest. Dermatol., 73,59,197
9)、基底膜の肥厚とその成分であるIVコラーゲンの
減少(Vazquez, Maturitas,25,209,1996)
が報告されており、基底膜の構造変化が老人における皮
膚の機能低下の一因となっている可能性も考えられてい
る。したがって、ラミニン5の産生を亢進することによ
って基底膜構造の再構築を誘導し、皮膚機能を改善する
物質の同定および取得が期待されていた。
【0005】
【発明の構成】本発明者らは、上述のようなラミニン5
の産生を亢進しうる物質を取得すべく、広範な動植物起
源について研究を行ってきた。その結果、従来、天然に
得られる界面活性剤として、化粧品を初めとする、殊に
高い安全性が求められる技術分野で使用されている大豆
レシチンを抽出するための大豆由来の調製物や、あるい
は大豆サポニンを抽出するための大豆由来の調製物が、
ヒト表皮角化細胞におけるラミニン5の産生能を有意に
亢進することを見い出した。
【0006】したがって、本発明によれば、大豆由来の
調製物を有効成分として含有する皮膚賦活用組成物が提
供される。こうして、本発明の組成物は、正常な皮膚の
基底膜の構造変化に随伴する機能低下を防止できるとと
もに、該機能の低下した皮膚の賦活化を可能にするもの
である。
【0007】
【発明の具体的な態様】本発明に従う大豆由来の調製物
とは、それらがヒト表皮角化細胞におけるラミニン5の
産生能を亢進(または向上)せしめる活性を有するもの
を全て包含する。したがって具体的には、大豆由来の調
製物としては大豆の粉砕物それ自体であってもよいし、
さらに粉砕物から適当な溶媒で抽出して得られる抽出物
が挙げられる。かような抽出物には、限定されるもので
ないが、含水低級アルコール、低級アルコール、低級ア
ルキルケトン、低級アルキルエーテル、多価アルコール
およびこれらの2種以上の混合溶媒を用いて抽出された
ものを挙げることができる。
【0008】含水低級アルコールの具体例としては、5
0重量%未満、好ましくは5〜40%の水を含有するメ
タノール、エタノール、iso−プロパノール、n−プ
ロパノールを挙げることができ、低級アルコールの具体
例としては、実質的に水を含まないメタノール、エタノ
ール、iso−プロパノール、n−プロパノール、n−
ブタノール、sec−ブタノール、n−ペンタン、n−
ヘキサンを挙げることができ、低級アルキルケトンの具
体例としては、アセトン、エチルメチルケトン、ブチル
メチルケトン、iso−ブチルメチルケトンを挙げるこ
とができる。
【0009】また、ジ低級アルキルエーテルの具体例と
しては、ジエチルエーテル、ジ−iso−プロピルエー
テル、ジ−n−プロピルエーテル、ジ−n−ブチルエー
テル、n−ブチルメチルエーテル、n−ブチルエチルエ
ーテルを挙げることができ、低級アルキルカルボン酸エ
ステルの具体例としては、酢酸エチル、酢酸ブチルが挙
げられる。
【0010】また、多価アルコールの具体例としては、
1,3−ブタンジオール、プロピレングリコール、グリ
セロール、ジグリセロール等が挙げられる。
【0011】さらに、シクロヘキサン、トルエン、キシ
レン等の炭化水素、ならびにジクロルメタン、ジクロル
エタン等のハロゲン化炭化水素を抽出溶媒として用いて
大豆から抽出された抽出物からの調製物も、本発明の目
的に沿う限り、使用することができる。
【0012】大豆または大豆粉砕物からの上記溶媒を用
いる抽出は、それ自体既知の方法に従って行い、抽出物
をそのまま、または乾燥後、乾燥させたものを適当な溶
媒に再溶解した後、後述するラミニン5の産生活性を測
定することにより、本発明で使用する調製物を選ぶこと
ができる。抽出法は、場合によって乾燥した大豆または
大豆粉砕物を上記いずれかの溶媒に漬浸静置するか、振
とう機を用いるかを初めとし、通常、固−液抽出に慣用
されている操作によって行うことができる。抽出の操作
温度は、使用溶媒系によって、適宜選ぶことができる
が、5℃〜使用溶媒の沸点、好ましくは60℃までの温
度で行うのがよい。抽出時間は、使用溶媒系、温度によ
って本発明で使用する調製物について最適条件が変動す
るが、当業者であれば、後述するラミニン5の産生活性
を測定することにより容易に決定できるであろう。
【0013】以上の抽出操作で好ましく実施できるの
は、70〜95重量%のメタノールもしくはエタノール
(含水率:30〜5%、必要により、pHを3〜8に調
整)、無水メタノール、無水エタノール、アセトンとジ
エチルエーテルもしくは1,3−ブタンジオール、プロ
ピレングリコールを用い、室温(15〜30℃)で漬浸
した後、目的物を抽出することである。こうして得られ
る抽出液は、そのまま、あるいはエタノールでさらに希
釈し、または乾燥物をそのまま、もしくは乾燥物を、例
えばエタノールに再溶解して、本発明で用いる調製物と
することができる。
【0014】本発明の皮膚賦活剤には、上記調製物が表
皮角化細胞におけるラミニン5の産生能を亢進するのに
十分量で含ませる。かかる十分量は、大豆からの調製法
に依存して変動するので、臨界的でないが、大豆の乾燥
粉砕物から含水メタノールもしくはエタノール、あるい
はエタノールもしくはアセトンとジエチルエーテルの混
合溶媒で抽出された抽出物を調製物として使用する場
合、その乾物含量として総組成物重量当たり0.000
1〜20重量%である。このような十分量のうち、当業
者であれば、後述する培養表皮角化細胞におけるラミニ
ン5の産生活性の測定を再度実施することにより個別の
大豆由来の調製物についての最適量を決定すればよい。
【0015】本発明の皮膚賦活剤は、水溶液、油液、そ
の他の溶液、乳液、クリーム、ゲル、懸濁液、マイクロ
カプセル、粉末、顆粒、カプセル、固形等の形態をとり
得る。それ自体既知の方法でこれらの形態に調製した上
で、ローション製剤、乳液剤、クリーム剤、軟膏剤、硬
膏剤、ハップ剤、エアゾール剤、注射剤、内服剤(錠
剤、散剤、顆粒剤、丸剤、シロップ剤、トローチ剤
等)、坐剤等として、身体に塗布、貼付、噴霧、注射、
飲用、挿入することができる。これらの製剤形の中で
も、ローション製剤、乳液剤、クリーム剤、軟膏剤、硬
膏剤、ハップ剤、エアゾール剤等の皮膚外用剤が、本発
明の目的に適する製剤形であると考えられる。ここで記
す皮膚外用剤には、医薬品、医薬部外品、化粧料が含ま
れ、以下同様の意味で用いることとする。
【0016】前段で記した製剤には、それらの製剤を調
製する際に常用されている賦形剤、香料等をはじめ、油
脂類、界面活性剤、防腐剤、金属イオン封鎖剤、水溶性
高分子、増粘剤、粉末成分、紫外線防御剤、保湿剤、薬
効成分、酸化防止剤、pH調整剤、洗浄剤、乾燥剤、乳
化剤等を適宜配合できる。これら各種成分を本発明の皮
膚賦活剤に配合する場合には、本発明の所期の効果を損
なわない範囲内で可能である。
【0017】前記油脂類としては、液体油脂、固体油
脂、ロウ類、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコー
ル、合成エステル油、シリコーン類がある。
【0018】すなわち、液体油脂としては、アボガド
油、ツバキ油、月見草油、タートル油、マカデミアナッ
ツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ
油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザ
ンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、
エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ
油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリ
グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパル
ミチン酸グリセリン等が、固体油脂としては、カカオ
脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊
脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核
油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等、ロウ
類としては、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、カ
ルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、
モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢
酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン
脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリ
ン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、P
OEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアル
コールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラ
ノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加
ラノリンアルコールエーテル等、炭化水素油としては、
流動パラフィン、オゾケライト、スクワレン、プリスタ
ン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マ
イクロクリスタリンワックス等の油分が挙げられる。
【0019】高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘ
ン(ベヘニン)酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステ
アリン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン
酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸
(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げら
れる。
【0020】高級アルコールとしては、例えば、ラウリ
ルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレ
イルアルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖ア
ルコール、モノステアリルグリセリンエーテル(バチル
アルコール)、2−デシルテトラデシノール、ラノリン
アルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキ
シルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチ
ルドデカノール等の分岐鎖アルコール等が挙げられる。
【0021】合成エステル油としては、ミリスチン酸イ
ソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチル
ドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブ
チル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、
オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシ
ル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステ
アリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、1
2−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ−2−エ
チルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリ
トール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アル
キルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコー
ル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウン
デカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキシル酸トリ
メチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロ
ールプロパン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ペンタン
エリスリトール、トリ−2−エチルヘキシル酸グリセリ
ン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セ
チル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパ
ルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−
ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メ
チルエステル、オレイン酸オイル、セトステアリルアル
コール、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチ
ルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイ
ル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステ
ル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラ
ウレート、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリス
チン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシル
デシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバチン酸ジ
イソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル等が
挙げられる。
【0022】シリコーン類としては、ジメチルポリシロ
キサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイド
ロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、デカ
メチルポリシロキサン、ドデカメチルポリシロキサン、
テトラメチルテトラハイドロジェンポリシロキサンなど
の環状ポリシロキサン、3次元網目構造を形成している
シリコーン樹脂、シリコーンゴム等が挙げられる。
【0023】前記界面活性剤としては、アニオン界面活
性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン
界面活性剤がある。
【0024】アニオン界面活性剤としては、例えば、セ
ッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナ
トリウム等の脂肪酸セッケン、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、ラウリル硫酸K等の高級アルキル硫酸エステル塩、
POEラウリル硫酸トリエタノールアミン、POEラウ
リル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル
塩、ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサ
ルコシン酸、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナ
トリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、
ラウリルメチルタウリッドナトリウム等の高級脂肪酸ア
ミドスルホン酸塩、POEオレイルエーテルリン酸ナト
リウム、POEステアリルエーテルリン酸等のリン酸エ
ステル塩、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナト
リウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキ
シエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプ
ロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等のスル
ホコハク酸塩、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノ
ールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等のア
ルキルベンゼンスルホン酸塩、N−ラウロイルグルタミ
ン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジ
ナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノ
ナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩、硬化ヤシ油
脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステ
ル硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸化油、POEアル
キルエーテルカルボン酸、POEアルキルアリルエーテ
ルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂
肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステ
ル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、
ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、
N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミ
ン、カゼインナトリウム等が挙げられる。
【0025】カチオン界面活性剤としては、例えば、塩
化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルト
リメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニ
ウム塩、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアル
キルジメチルアンモニウム塩、塩化ポリ(N,N′−ジ
メチル−3,5−メチレンピペリジニウム)、塩化セチ
ルピリジニウム等のアルキルピリジニウム塩、アルキル
四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモ
ニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモ
リホニウム塩、POEアルキルアミン、アルキルアミン
塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸
誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等
が挙げられる。
【0026】両性界面活性剤としては、例えば、2−ウ
ンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシ
メチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル
−2−イミタゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキ
シエチロキシ2ナトリウム塩等のイミダゾリン系両性界
面活性剤、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−
N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウ
リルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、
アミドベタイン、スルホベタイン等のベタイン系界面活
性剤等が挙げられる。
【0027】親油性非イオン界面活性剤としては、例え
ば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソス
テアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモ
ノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビ
タンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペ
ンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタ
ン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソル
ビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類、モノ綿実油脂
肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレ
イン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,
α′−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノス
テアリン酸グリセリンリンゴ酸等のグリセリンポリグリ
セリン脂肪酸類、モノステアリン酸プロピレングリコー
ル等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類、硬化ヒ
マシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキ
シエチレン・メチルポリシロキサン共重合体等が挙げら
れる。
【0028】親水性非イオン界面活性剤としては、例え
ば、POEソルビタンモノオレエート、POE−ソルビ
タンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオレー
ト、POE−ソルビタンテトラオレエート等のPOEソ
ルビタン脂肪酸エステル類、POE−ソルビットモノラ
ウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE
−ソルビットペンタオレエート、POE−ソルビットモ
ノステアレート等のPOEソルビット脂肪酸エステル
類、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グ
リセリンモノイソステアレート、POE−グリセリント
リイソステアレート等のPOEグリセリン脂肪酸エステ
ル類、POEモノオレエート、POEジステアレート、
POEモノジオレエート、システアリン酸エチレングリ
コール等のPOE脂肪酸エステル類、POEラウリルエ
ーテル、POEオレイルエーテル、POEステアリルエ
ーテル、POEベヘニルエーテル、POE2−オクチル
ドデシルエーテル、POEコレスタノールエーテル等の
POEアルキルエーテル類、POEオクチルフェニルエ
ーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEジノニ
ルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテ
ル類、プルロニック等のプルアロニック型類、POE・
POPセチルエーテル、POE・POP2−デシルテト
ラデシルエーテル、POE・POPモノブチルエーテ
ル、POE・POP水添ラノリン、POE・POPグリ
セリンエーテル等のPOE・POPアルキルエーテル
類、テトロニック等のテトラPOE・テトラPOPエチ
レンジアミン縮合物類、POEヒマシ油、POE硬化ヒ
マシ油、POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート、P
OE硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE硬化ヒ
マシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエ
ステル、POE硬化ヒマシ油マレイン酸等のPOEヒマ
シ油硬化ヒマシ油誘導体、POEソルビットミツロウ等
のPOEミツロウ・ラノリン誘導体、ヤシ油脂肪酸ジエ
タノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂
肪酸イソプロパノールアミド等のアルカノールアミド、
POEプロピレングリコール脂肪酸エステル、POEア
ルキルアミン、POE脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エス
テル、POEノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、
アルキルエトキシジメチルアミンオキシド、トリオレイ
ルリン酸等が挙げられる。
【0029】前記防腐剤としては、メチルパラベン、エ
チルパラベン、ブチルパラベン等が挙げられる。
【0030】前記金属イオン封鎖剤としては、エデト酸
ナトリウム塩、EDTA等が挙げられる。
【0031】前記水溶性高分子としては、天然の高分
子、半合成の高分子、合成の高分子、無機の高分子があ
る。
【0032】天然の水溶性高分子としては、アラビアガ
ム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロ
ブガム、カラヤガム、カラギーナン、タマリンドガム、
キサンタンガム、ペクチン、カンテン、クインスシード
(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デ
ンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、
グリチルリチン酸等の植物系高分子、キサンタンガム、
デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物
系高分子、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチ
ン等の動物系高分子等が挙げられる。
【0033】半合成の水溶性高分子としては、デキスト
リン、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプ
ロピルデンプン等のデンプン系高分子、メチルセルロー
ス、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルヒド
ロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、硫酸セルロースジメチルジアルキル(12〜20)
アンモニウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボ
キシメチルセルロースナトリウム(CMC)、結晶セル
ロース、セルロース末等のセルロース系高分子、アルギ
ン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエス
テル等のアルギン酸系高分子等が挙げられる。
【0034】合成の水溶性高分子としては、ポリビニル
アルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピ
ロリドン、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カ
ルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子、ポリエチ
レングリコール2000、4000、6000等のポリ
オキシエチレン系高分子、ポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレン共重合体系高分子、ポリアクリル酸ナトリ
ウム、ポリエチレンアクリレート、ポリアクリルアミド
等のアクリル系高分子、ポリエチレンイミン、カチオン
ポリマー等が挙げられる。
【0035】無機の水溶性高分子としては、ベントナイ
ト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ラポナイト、ヘ
クトライト、無水ケイ酸等が挙げられる。
【0036】前記粉末成分としては、タルク、カオリ
ン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合
成雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、バーミキュライ
ト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミ
ニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マ
グネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金
属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウ
ム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシ
ウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミ
ックパウダー、金属石鹸(ミリスチン酸亜鉛、パルミチ
ン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホ
ウ素等の無機粉末、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉
末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉
末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合
体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エ
チレン粉末、セルロース粉末等の有機粉末、二酸化チタ
ン、酸化亜鉛等の無機白色顔料、酸化鉄(ベンガラ)、
チタン酸鉄等の無機赤色系顔料、γ−酸化鉄等の無機褐
色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化
鉄、カーボンブラック、低次酸化チタン等の無機黒色系
顔料、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の
無機紫色系顔料、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸
コバルト等の無機緑色系顔料、群青、紺青等の無機青色
系顔料、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコー
テッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタル
ク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビス
マス、魚鱗箔等のパール顔料、アルミニウムパウダー、
カッパーパウダー等の金属粉末顔料、赤色201号、赤
色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220
号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色
203号、橙色204号、黄色205号、黄色401
号、青色404号、赤色3号、赤色104号、赤色10
6号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤
色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色
202号、黄色203号、緑色3号、青色1号などのジ
ルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機
顔料、クロロフィル、β−カロチン等の天然色素等、チ
タンイエロー、カーサミン、紅花赤等の色剤、等が挙げ
られる。
【0037】前記紫外線防御剤としては、化学的に紫外
線を吸収する物質である「紫外線吸収剤」と、物理的作
用によって紫外線を散乱および反射させる物質である
「紫外線遮断剤」の両者を含む。
【0038】すなわち、長波長紫外線(UVA)吸収剤
として、メチルアントラニレート、ホモメンチル−N−
アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線
吸収剤、例えば2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、
2,2−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフ
ェノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフ
ェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4′−メチルベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン−5−スルホン塩酸、4−フェニルベンゾフェノ
ン、2−エチルヘキシル−4′−フェニル−ベンゾフェ
ノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n
−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カ
ルボキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸
収剤、例えば2,2′−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ルベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′
−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾール等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、例
えばジアニソイルメタン、4−メトキシ−4′−t−ブ
チルジベンゾイルメタン等を挙げることができる。
【0039】これらの長波長紫外線吸収剤の中でも、4
−メトキシ−4′−tert−ブチルジベンゾイルメタ
ン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2
−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン誘導体、た
とえば2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−
5−スルホン酸塩は安全性及び有効性に優れた長波長紫
外線吸収剤であり、好ましいものである。
【0040】また、中波長紫外線(UVB)吸収剤とし
て、パラアミノ安息香酸(以下、PABAという。)、
PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキ
シPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPAB
Aエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエ
ステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル、N,
N−ジメチルPABAアミルエステル等の安息香酸系紫
外線吸収剤、ジプロピレングリコールサリシレート、エ
チレングリコールサリシレート、ミリスチルサリシレー
ト、メチルサリシレート、アミルサリシレート、メンチ
ルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチル
サリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシ
レート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等
のサリチル酸系紫外線吸収剤、オクチルシンナメート、
エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,
5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジ
イソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプ
ロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメ
ート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソ
アミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メ
トキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキ
シシンナメート)、2−エトキシエチル−p−メトキシ
シンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメ
ート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメー
ト、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシ
ンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル
−ジパラメトキシシンナメート、メトキシケイ皮酸オク
チル、3,4,5−トリメトキシケイ皮酸−3−メチル−
4−[メチルビス(トリメチルシロキシ)シリル]ブチ
ル、p−ジメトキシケイ皮酸モノエチルエステル等のケ
イ皮酸系紫外線吸収剤、3−(4′−メチルベンジリデ
ン)−d,1−カンファー、3−ベンジリデン−d、1
−カンファー、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボル
ニリデン)−3−ペンチン−2−オン等のカンファー誘
導体、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル、2
−フェニル−5−メチルベンゾオキサゾール、ジベンザ
ラジン等を挙げることができる。
【0041】さらに、紫外線遮断剤として、酸化チタン
(TiO2)、タルク(MgSiO2)、カルミン(Fe
2)、ベントナイト、カオリン、酸化亜鉛(ZnO)
等を挙げることができる。
【0042】前記保湿剤としては、例えばポリエチレン
グリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,
3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、キシ
リトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチ
ン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、
アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシス
テアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリ
ドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリ
ン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウ
ノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等を挙げること
ができる。
【0043】前記薬効成分としては、アルブチン、ビタ
ミンCおよびその誘導体、コウジ酸胎盤抽出物、グルタ
チオン、ユキノシタ抽出物等の美白剤、グリチルリチン
酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導
体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等の消炎
剤、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体、
幼牛血液抽出物等の賦活剤、ノニル酸ワレニルアミド、
ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシ
エチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリ
スチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、α
−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシト
ールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリ
ジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セフ
ァランチン、γ−オリザノール等の血行促進剤:硫黄、
チアントール等の抗脂漏剤、多様な目的から、オクバク
抽出成分、オウレン抽出成分、シコン抽出成分、シャク
ヤク抽出成分、センブリ抽出成分、バーチ抽出成分、セ
ージ抽出成分、ビワ抽出成分、ニンジン抽出成分、アロ
エ抽出成分、ゼニアオイ抽出成分、アイリス抽出成分、
ブドウ抽出成分、ヨクイニン抽出成分、ヘチマ抽出成
分、ユリ抽出成分、サフラン抽出成分、センキュウ抽出
成分、ショウキョウ抽出成分、オトギリソウ抽出成分、
オノニス抽出成分、ローズマリー抽出成分、ニンニク抽
出成分、トウガラシ抽出成分、チンピ、トウキ等、レチ
ノール、酢酸レチノール等のビタミンA類、リボフラビ
ン、酪酸リボフラビン、フラビンアデニンヌクレオチド
等のビタミンB2類、ピリドキシン塩酸塩、ピリドキシ
ンジオクタノエート等のビタミンB2類、L−アスコル
ビン酸、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、
L−アスコルビン酸−2−硫酸ナトリウム、L−アスコ
ルビン酸リン酸エステル、DL−α−トコフェロール−
L−アスコルビン酸リン酸ジエステルジカリウム等のビ
タミンC類、パントテン酸カルシウム、D−パントテニ
ルアルコール、パントテニルエチルエーテル、アセチル
パントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類、エル
ゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等のビタミ
ンD類、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベ
ンジル等のニコチン酸類、α−トコフェロール、酢酸ト
コフェロール、ニコチン酸DL−α−トコフェロール、
コハク酸DL−α−トコフェロール等のビタミンE類、
ビタミンP、ビオチン等のビタミン類、を挙げることが
できる。
【0044】なお、その薬剤成分に関しては、その配合
により本発明の所期の効果が損われない範囲で広く配合
することができる。
【0045】こうして調製された本発明の組成物は、ヒ
ト表皮角化細胞におけるラミニン5の産生能の亢進活性
を有するので、皮膚の、殊に基底膜の構造変化に随伴す
る機能低下を防止し、また、皮膚の賦活化を促進するこ
とができる。
【0046】
【実施例】以下、具体例を挙げて、本発明をさらに具体
的に説明する。 ラミニン5の産生能の測定試験: (1) 表皮角化細胞の培養 表皮角化細胞はヒト包皮より単離し、カルシウム濃度の
低い表皮角化細胞増殖培地(KGM)にて培養した。こ
の培地には牛脳下垂体抽出液とEGFを添加した。細胞
は第4代までKGMで培養後、トリプシ−EDTA処理
によって接着細胞を浮遊させ、ろ過によって細胞のアグ
リゲートを除き、均一な細胞懸濁液を得た。遠心分離に
よって細胞を集め、DMEM−F12(2:1)−0.
1%BSAに8×104/mlとなるように再懸濁させ
た。この細胞懸濁液を0.5ml、2倍濃度の薬剤を含
む同培地0.5mlに加えた。培養は24穴プレートを
用いて、37℃にて24時間行った。培養終了時に、培
養上清をエッペンドルフチューブに移し、15000r
pm5分間遠心分離し、上清を新たなチューブに移し、
ラミニン5の測定の日まで−20℃に保存した。細胞内
と培養プラスチック上に結合したラミニン5を可溶化す
るため、各種の界面活性剤を含むトリス塩酸緩衝液pH
7.4を各穴に添加し、一晩−20℃に保存した。翌
日、超音波処理を行い、再度凍結した。翌日、再度溶解
後、15000rpm5分間遠心分離し、上清をチュー
ブに移し、ラミニン5の測定の日まで−20℃に保存し
た。
【0047】(2) サンドイッチELISA法による
ラミニン5の測定 培養上清、細胞層に存在するラミニン5はサンドイッチ
ELISA法にて測定した。96穴ELISAプレート
の固層にラミニン5のラミニンα3鎖に対するモノクロ
ーナル抗体、BM165、を結合させた。ラミニン5を
サンドイッチして測定するため、もう一種の抗体として
ラミニンβ3鎖に対するモノクローナル抗体である6F
12を予めビオチン化(b−6F12)して用いた。本
法では、機能を発揮しうるヘテロトリマー体(α3β3
γ2)のみを測定し、ヘテロダイマー(β3γ2)を検
出しない。b−6F12を含む3%ゼラチン・リン酸緩
衝溶液を予め入れておいた各穴に試料を添加する。試料
の穴内での最終希釈率は培養液が1/4、細胞層が1/
10とした。抗原抗体反応は37℃2時間行い、洗浄し
た後、アビヂンHRP(ホースラディシュパーオキシダ
ーゼ)溶液を添加し、更に、30分から1時間反応させ
た。洗浄後、HRPの基質であるABTS溶液を加え、
405nmの吸光度をELISAプレートリーダーを用
いて測定した。検量線は0〜40ng/mlの範囲で作
成した。
【0048】ラミニン5の産生量は、培地中に遊離され
た量と細胞層に残った量との総和をもって示した。
【0049】(3) 結果 結果を下記表1に示す。
【0050】表1に示すように、細胞を賦活化すること
が知られている牛胎児血清は、1、5%の濃度にて対照
群に比して明らかなラミニン5産生亢進が観察された。
【0051】大豆サポニン画分(サポニン、大豆製:和
光純薬(株)製)もまた、牛胎児血清に匹敵する程度に
ラミニン5の産生を高める効果を示した。その効果はほ
ぼ牛胎児血清に匹敵するものであった。
【0052】大豆レシチン画分(レシチン、大豆製:和
光純薬(株)製)は、大豆サポニン画分と比較してわず
かに弱いものの同様に濃度依存性のラミニン5産生促進
作用を示した。
【0053】
【表1】 製剤例1:クリーム ポリオキシエチレン(20モル付加)セチルアルコールエーテル 1.0 メチルフェニルポリシロキサン(20cs) 2.0 流動パラフィン 3.0 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン 5.0 大豆サポニン(サポニン、大豆製:和光純薬(株)製) 0.2 プロピレングリコール 5.0 グリセリン 2.0 エチルアルコール 15.0 カルボキシビニルポリマー 0.3 ヒドロキシプロピルセルロース 0.1 2−アミノメチルプロパノール 0.1 防腐剤 適量 香料 適量 イオン交換水 適量 (製造方法)イオン交換水に、プロピレングリコール、
グリセリン、エチルアルコール、カルボキシビニルポリ
マー、ヒドロキシプロピルセルロース、2−アミノメチ
ルプロパノールを加え70℃に加熱調整する(水相)。
【0054】メチルフェニルポリシロキサン、流動パラ
フィン、ポリオキシエチレンセチルアルコールエーテ
ル、防腐剤、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン、大豆サポニン、香料を混合して70℃に調整する
(油相)。
【0055】油相に水相を徐々に添加して予備乳化し、
ホモミキサーを用いて乳化粒子を均一にした後、脱気、
冷却を行ってクリームを得た。 製剤例2:クリーム ポリオキシエチレン(20モル付加)セチルアルコールエーテル 1.0 メチルフェニルポリシロキサン(20cs) 2.0 流動パラフィン 3.0 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン 5.0 大豆レシチン(レシチン、大豆製:和光純薬(株)製) 0.2 プロピレングリコール 5.0 グリセリン 2.0 エチルアルコール 15.0 カルボキシビニルポリマー 0.3 ヒドロキシプロピルセルロース 0.1 2−アミノメチルプロパノール 0.1 防腐剤 適量 香料 適量 イオン交換水 適量 (製造方法)イオン交換水に、プロピレングリコール、
グリセリン、エチルアルコール、カルボキシビニルポリ
マー、ヒドロキシプロピルセルロース、2−アミノメチ
ルプロパノールを加え70℃に加熱調整する(水相)。
【0056】メチルフェニルポリシロキサン、流動パラ
フィン、ポリオキシエチレンセチルアルコールエーテ
ル、防腐剤、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン、大豆レシチン、香料を混合して70℃に調整する
(油相)。
【0057】油相に水相を徐々に添加して予備乳化し、
ホモミキサーを用いて乳化粒子を均一にした後、脱気、
冷却を行ってクリームを得た。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大豆由来の調製物を有効成分として含有
    する皮膚賦活用組成物。
  2. 【請求項2】 前記調製物がヒト表皮角化細胞における
    ラミニン5の産生能の亢進活性を有する大豆由来の抽出
    画分である請求項1記載の組成物。
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