JPH11342764A - 運転状態検出装置 - Google Patents
運転状態検出装置Info
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- JPH11342764A JPH11342764A JP15126298A JP15126298A JPH11342764A JP H11342764 A JPH11342764 A JP H11342764A JP 15126298 A JP15126298 A JP 15126298A JP 15126298 A JP15126298 A JP 15126298A JP H11342764 A JPH11342764 A JP H11342764A
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- lateral
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- Emergency Alarm Devices (AREA)
- Traffic Control Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 検出した操舵量から運転者の居眠りを高精度
に検出する。 【解決手段】 横Gセンサ10で検出された横G及び車
速センサ12で検出した車速をECU16に供給する。
また、ナビゲーションシステム14は、地図データをE
CU16に供給する。ECU16は、地図データ及び車
速データに基づいて道路形状に起因する横Gを推定し、
検出された横Gから除去する。これにより、修正操舵に
起因する横G成分のみを抽出し、居眠り判定を行う。居
眠りを検出した場合には、例えばナビゲーションシステ
ム14に指令して車両をサービスエリアなどに誘導す
る。
に検出する。 【解決手段】 横Gセンサ10で検出された横G及び車
速センサ12で検出した車速をECU16に供給する。
また、ナビゲーションシステム14は、地図データをE
CU16に供給する。ECU16は、地図データ及び車
速データに基づいて道路形状に起因する横Gを推定し、
検出された横Gから除去する。これにより、修正操舵に
起因する横G成分のみを抽出し、居眠り判定を行う。居
眠りを検出した場合には、例えばナビゲーションシステ
ム14に指令して車両をサービスエリアなどに誘導す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は運転状態検出装置、
特に運転者の異常操舵状態を検出する装置に関する。
特に運転者の異常操舵状態を検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両運転者の居眠りなどを検
出する装置が知られている。居眠り運転を検出する方法
としては、車両運転者の顔部を撮影して目の状態(まば
たき)を検出する、CCDカメラを用いて道路の白線を
撮影して白線からの車両の横変位を検出することで走行
帯からの逸脱を検出する、あるいは車両の操舵角、ヨー
レート、横Gなどから車両の修正操舵の周期を検出し、
基準周期と比較するなどがある。
出する装置が知られている。居眠り運転を検出する方法
としては、車両運転者の顔部を撮影して目の状態(まば
たき)を検出する、CCDカメラを用いて道路の白線を
撮影して白線からの車両の横変位を検出することで走行
帯からの逸脱を検出する、あるいは車両の操舵角、ヨー
レート、横Gなどから車両の修正操舵の周期を検出し、
基準周期と比較するなどがある。
【0003】車両運転者を撮影して目の状態を検出する
技術では、運転者が眼鏡をかけている場合があることや
ドライビングポジションが運転者毎に異なることを考慮
しなければならず、画像処理が複雑となる問題がある。
また、カメラと画像処理装置というハードウェアが必要
となる問題もある。
技術では、運転者が眼鏡をかけている場合があることや
ドライビングポジションが運転者毎に異なることを考慮
しなければならず、画像処理が複雑となる問題がある。
また、カメラと画像処理装置というハードウェアが必要
となる問題もある。
【0004】白線からの車両の横変位を検出する技術で
は、雨天時に白線像を得るのが困難となるなど環境の影
響を受けやすく、ハードウェアが増大する問題もある。
は、雨天時に白線像を得るのが困難となるなど環境の影
響を受けやすく、ハードウェアが増大する問題もある。
【0005】一方、車両の操舵角やヨーレート、横Gな
どから車両の修正操舵の周期を検出して基準周期と比較
する技術は、天候によらず、また既存のハードウェアを
援用することが可能であることからコスト的に有利であ
ると考えられる。
どから車両の修正操舵の周期を検出して基準周期と比較
する技術は、天候によらず、また既存のハードウェアを
援用することが可能であることからコスト的に有利であ
ると考えられる。
【0006】特開平8−268190号公報には、操舵
角検出信号における所定の居眠り運転の変化する周波数
成分を抽出し、抽出した周波数成分の絶対値を加算(積
分)してその加算値が所定値に達するまでの時間が所定
範囲内である場合に居眠り運転を検出する技術が開示さ
れている。
角検出信号における所定の居眠り運転の変化する周波数
成分を抽出し、抽出した周波数成分の絶対値を加算(積
分)してその加算値が所定値に達するまでの時間が所定
範囲内である場合に居眠り運転を検出する技術が開示さ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車両の
操舵角から居眠り運転に起因する成分を抽出するために
は、操舵角信号に含まれている他の成分、例えば道路形
状に起因する成分を確実に分離しなければならない。
操舵角から居眠り運転に起因する成分を抽出するために
は、操舵角信号に含まれている他の成分、例えば道路形
状に起因する成分を確実に分離しなければならない。
【0008】上記従来技術では、道路がカーブしている
ために必然的に操舵しなければならない比較的周波数の
低い成分をフィルタで除去しているが、カーブの曲率は
種々であるため操舵信号に含まれる道路形状成分の周波
数も種々異なり、所定のフィルタによる完全な分離は困
難である。
ために必然的に操舵しなければならない比較的周波数の
低い成分をフィルタで除去しているが、カーブの曲率は
種々であるため操舵信号に含まれる道路形状成分の周波
数も種々異なり、所定のフィルタによる完全な分離は困
難である。
【0009】本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑
みなされたものであり、その目的は、検出された操舵
(操舵角やヨーレート、横G)成分から道路形状に起因
する成分を確実に除去し、もって運転者の異常操舵を高
精度に検出して居眠りなどを検出できる装置を提供する
ことにある。
みなされたものであり、その目的は、検出された操舵
(操舵角やヨーレート、横G)成分から道路形状に起因
する成分を確実に除去し、もって運転者の異常操舵を高
精度に検出して居眠りなどを検出できる装置を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、車両運転者の操舵を検出する操舵検出手
段と、車速検出手段と、地図データを有するナビゲーシ
ョンシステムと、前記地図データ及び検出された前記車
速から操舵の時間変化を推定する推定手段と、推定され
た前記操舵の時間変化と検出された操舵の時間変化の相
違に基づき、異常操舵を検出する異常検出手段とを有す
ることを特徴とする。従来のようにフィルタを用いて道
路形状に起因する所定周波数成分を取り除くのではな
く、地図データを用いて道路形状のみに起因する操舵成
分を推定し、検出された操舵成分との相違、より具体的
には両者の差分に基づいて異常操舵を検出するので、道
路形状によらず高精度な検出が可能となる。
に、本発明は、車両運転者の操舵を検出する操舵検出手
段と、車速検出手段と、地図データを有するナビゲーシ
ョンシステムと、前記地図データ及び検出された前記車
速から操舵の時間変化を推定する推定手段と、推定され
た前記操舵の時間変化と検出された操舵の時間変化の相
違に基づき、異常操舵を検出する異常検出手段とを有す
ることを特徴とする。従来のようにフィルタを用いて道
路形状に起因する所定周波数成分を取り除くのではな
く、地図データを用いて道路形状のみに起因する操舵成
分を推定し、検出された操舵成分との相違、より具体的
には両者の差分に基づいて異常操舵を検出するので、道
路形状によらず高精度な検出が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態について説明する。
形態について説明する。
【0012】図1には、本実施形態の構成ブロック図が
示されている。横Gセンサ10、車速センサ12、ナビ
ゲーションシステム14及びECU(電子制御装置)1
6を含んで構成される。
示されている。横Gセンサ10、車速センサ12、ナビ
ゲーションシステム14及びECU(電子制御装置)1
6を含んで構成される。
【0013】横Gセンサ10は、運転者の操舵操作によ
り生じた車両の横G(横加速度)を検出するセンサで、
検出した横Gを逐次ECU16に供給する。
り生じた車両の横G(横加速度)を検出するセンサで、
検出した横Gを逐次ECU16に供給する。
【0014】車速センサ12は、検出した車両の速度を
逐次ECU16に供給する。
逐次ECU16に供給する。
【0015】ナビゲーションシステム14は、地図デー
タ記憶手段及び車両の現在地を検出する手段を有し、図
示しないCRTなどの表示装置に検出した現在地及び地
図データを表示する。なお、ナビゲーションシステム1
4は、運転者が設定した目的地までの経路を探索し、得
られた経路を表示ないし音声で出力することで運転者を
誘導する機能を有してもよい。地図データはCD−RO
MやDVDに格納することができ、車両の現在地はGP
Sによる絶対位置検出と車速センサ及び方位センサに基
づく相対位置検出を単独あるいは併用することで検出す
ることができる。このナビゲーションシステム14は、
検出した現在地を含む所定距離前方の道路形状データを
CD−ROMやDVDから読み出してECU16に逐次
供給する。なお、この道路形状データには道路の種別デ
ータを含めて供給するのが好適である。
タ記憶手段及び車両の現在地を検出する手段を有し、図
示しないCRTなどの表示装置に検出した現在地及び地
図データを表示する。なお、ナビゲーションシステム1
4は、運転者が設定した目的地までの経路を探索し、得
られた経路を表示ないし音声で出力することで運転者を
誘導する機能を有してもよい。地図データはCD−RO
MやDVDに格納することができ、車両の現在地はGP
Sによる絶対位置検出と車速センサ及び方位センサに基
づく相対位置検出を単独あるいは併用することで検出す
ることができる。このナビゲーションシステム14は、
検出した現在地を含む所定距離前方の道路形状データを
CD−ROMやDVDから読み出してECU16に逐次
供給する。なお、この道路形状データには道路の種別デ
ータを含めて供給するのが好適である。
【0016】ECU16はマイクロコンピュータで構成
され、ナビゲーションシステム14から供給された地図
データ及び車速センサ12から供給された車速データに
基づいて道路形状に起因する横Gの時間変化を推定す
る。そして、推定した横Gの時間変化と横Gセンサ10
から供給された実際の横Gの時間変化を比較し、道路形
状に起因する横Gの時間変化成分を除去して道路形状に
起因しない横Gの時間変化成分、すなわち運転者の修正
操舵に起因する横Gの時間変化を抽出する。得られた修
正操舵に起因する横Gの時間変化成分は基準値と比較さ
れ、運転者の居眠り状態を検出した場合には所定の制御
信号を出力する。所定の制御信号は運転者の覚醒を促す
ものであればいかなるものでもよく、例えばナビゲーシ
ョンシステム14に制御信号を出力して音声でサービス
エリアに誘導する、あるいは4WSが搭載されている場
合には4WSのゲインをより安定な方向に変更する、な
どである。
され、ナビゲーションシステム14から供給された地図
データ及び車速センサ12から供給された車速データに
基づいて道路形状に起因する横Gの時間変化を推定す
る。そして、推定した横Gの時間変化と横Gセンサ10
から供給された実際の横Gの時間変化を比較し、道路形
状に起因する横Gの時間変化成分を除去して道路形状に
起因しない横Gの時間変化成分、すなわち運転者の修正
操舵に起因する横Gの時間変化を抽出する。得られた修
正操舵に起因する横Gの時間変化成分は基準値と比較さ
れ、運転者の居眠り状態を検出した場合には所定の制御
信号を出力する。所定の制御信号は運転者の覚醒を促す
ものであればいかなるものでもよく、例えばナビゲーシ
ョンシステム14に制御信号を出力して音声でサービス
エリアに誘導する、あるいは4WSが搭載されている場
合には4WSのゲインをより安定な方向に変更する、な
どである。
【0017】図2には、本実施形態におけるECU16
の処理フローチャートが示されている。まず、ナビゲー
ションシステム14から供給された道路の種別データに
基づいて、車両が高速道路を走行中であるか否かを判定
する(S101)。なお、この判定は、一般道路におけ
る地図データの精度を考慮したもので、一般道路におい
ても高速道と同程度の精度が得られる場合には、このス
テップは不要である。
の処理フローチャートが示されている。まず、ナビゲー
ションシステム14から供給された道路の種別データに
基づいて、車両が高速道路を走行中であるか否かを判定
する(S101)。なお、この判定は、一般道路におけ
る地図データの精度を考慮したもので、一般道路におい
ても高速道と同程度の精度が得られる場合には、このス
テップは不要である。
【0018】車両が高速道路を走行中である場合には、
横Gセンサ10から横Gデータを取り込み(S10
2)、横Gの時間変化を検出する。
横Gセンサ10から横Gデータを取り込み(S10
2)、横Gの時間変化を検出する。
【0019】図3には、カーブ路を有する高速道路走行
中の車両が模式的に示されており、図4には、このよう
な高速道路を走行した場合の横Gの時間変化の一例が示
されている。図4において、横軸は時間、縦軸は横Gで
ある。
中の車両が模式的に示されており、図4には、このよう
な高速道路を走行した場合の横Gの時間変化の一例が示
されている。図4において、横軸は時間、縦軸は横Gで
ある。
【0020】再び図2に戻り、横Gの時間変化を検出し
た後、ナビゲーションシステム14から供給された地図
データ(高速道路の地図データ)及び車速センサ12か
ら供給された車速データに基づいて、道路形状に起因す
る横Gの時間変化を推定する(S103)。
た後、ナビゲーションシステム14から供給された地図
データ(高速道路の地図データ)及び車速センサ12か
ら供給された車速データに基づいて、道路形状に起因す
る横Gの時間変化を推定する(S103)。
【0021】図5には、ナビゲーションシステム14か
ら供給される地図データの一例が示されている。地図デ
ータとしては、所定間隔毎の道路の中央位置を示す点群
(xi、yi)として表現することができる。図では、
図3に示す高速道路の点群が模式的に示されている。
ら供給される地図データの一例が示されている。地図デ
ータとしては、所定間隔毎の道路の中央位置を示す点群
(xi、yi)として表現することができる。図では、
図3に示す高速道路の点群が模式的に示されている。
【0022】また、図6には、図5に示された地図デー
タ(道路形状データ)と車速に基づいて推定された横G
の時間変化が示されている。図において、横軸は時間
t、縦軸は推定した横Gである。一般に、横Gは、道路
の曲率半径ρと車速Vから
タ(道路形状データ)と車速に基づいて推定された横G
の時間変化が示されている。図において、横軸は時間
t、縦軸は推定した横Gである。一般に、横Gは、道路
の曲率半径ρと車速Vから
【数1】横G=V2/ρ で算出することができる。すなわち、図6は、修正操舵
がなく道路形状に沿って操舵した場合に生じるであろう
横Gを示している。
がなく道路形状に沿って操舵した場合に生じるであろう
横Gを示している。
【0023】再び図2に戻り、高速道路地図から道路形
状に起因する横Gの時間変化を推定した後、この推定値
と実際に検出された横Gとを比較する。本実施形態で
は、比較に際し、ウエーブレット関数を用いている。す
なわち、まず推定した横Gの時間変化からウエーブレッ
ト関数を作成し(S104)、実際に検出された横Gの
時間変化成分からウエーブレット関数成分を差し引く
(S105)。
状に起因する横Gの時間変化を推定した後、この推定値
と実際に検出された横Gとを比較する。本実施形態で
は、比較に際し、ウエーブレット関数を用いている。す
なわち、まず推定した横Gの時間変化からウエーブレッ
ト関数を作成し(S104)、実際に検出された横Gの
時間変化成分からウエーブレット関数成分を差し引く
(S105)。
【0024】図7には、図6に示された推定横Gのウエ
ーブレット関数が示されている。また、図8には、図4
に示された検出横Gの時間変化から図7に示されたウエ
ーブレット関数を差し引いて得られる時間変化が示され
ている。図4に示される検出横Gの時間変化には道路形
状に起因する横G変化と修正操舵に起因する横G変化が
含まれており、図7に示される推定横Gの時間変化には
道路形状に起因する横G変化のみが含まれている。従っ
て、図8に示される横G変化は、修正操舵に起因する横
G変化のみを示すことになる。
ーブレット関数が示されている。また、図8には、図4
に示された検出横Gの時間変化から図7に示されたウエ
ーブレット関数を差し引いて得られる時間変化が示され
ている。図4に示される検出横Gの時間変化には道路形
状に起因する横G変化と修正操舵に起因する横G変化が
含まれており、図7に示される推定横Gの時間変化には
道路形状に起因する横G変化のみが含まれている。従っ
て、図8に示される横G変化は、修正操舵に起因する横
G変化のみを示すことになる。
【0025】以上のようにして検出横Gの時間変化から
道路形状に起因する横G変化を除去した後、このデータ
を用いて運転者の居眠り運転が生じているか否かを判定
する(S106)。具体的には、図8に示された修正操
舵に起因する横Gの時間変化をFFT(高速フーリエ変
換)して周波数スペクトルを算出し、特定の周波数成分
に着目する。
道路形状に起因する横G変化を除去した後、このデータ
を用いて運転者の居眠り運転が生じているか否かを判定
する(S106)。具体的には、図8に示された修正操
舵に起因する横Gの時間変化をFFT(高速フーリエ変
換)して周波数スペクトルを算出し、特定の周波数成分
に着目する。
【0026】図9には、図7に示される修正操舵に起因
する横G変化をFFT処理したスペクトルが示されてい
る。図において、横軸は周波数、縦軸は強度である。運
転者が居眠りをしていない場合には、修正操舵の周波数
は約0.2Hz程度であり、運転者が居眠りをすると修
正操舵を行わなくなるからその周波数は低下し、約0.
1Hz程度になる。従って、得られた周波数スペクトル
のうち、例えば0.1Hzに着目し、この周波数成分が
所定値以上存在する場合には、居眠り運転であると判定
できる。
する横G変化をFFT処理したスペクトルが示されてい
る。図において、横軸は周波数、縦軸は強度である。運
転者が居眠りをしていない場合には、修正操舵の周波数
は約0.2Hz程度であり、運転者が居眠りをすると修
正操舵を行わなくなるからその周波数は低下し、約0.
1Hz程度になる。従って、得られた周波数スペクトル
のうち、例えば0.1Hzに着目し、この周波数成分が
所定値以上存在する場合には、居眠り運転であると判定
できる。
【0027】そして、運転者が居眠りをしていると判定
した場合には(S107でYES)、運転者を覚醒させ
る(あるいは休憩させる)処理に移行する。すなわち、
ナビゲーションシステム14に指令して音声により車両
を近くのサービスエリアに案内し(S108)、また、
4WS制御システムに対してゲインのアップを指令する
(S109)。もちろん、この他に警報を鳴らすなどの
措置を講じることも可能である。
した場合には(S107でYES)、運転者を覚醒させ
る(あるいは休憩させる)処理に移行する。すなわち、
ナビゲーションシステム14に指令して音声により車両
を近くのサービスエリアに案内し(S108)、また、
4WS制御システムに対してゲインのアップを指令する
(S109)。もちろん、この他に警報を鳴らすなどの
措置を講じることも可能である。
【0028】運転者を覚醒させる処理を実行した後、運
転者が実際に休憩をとったか否かを判定する(S11
0)。この判定は、例えばサービスエリアに所定時間以
上車両が停止したか否かで判定できる。運転者が休憩を
とっていない場合には、S108及びS109の処理を
繰り返し、運転者に覚醒を促す。
転者が実際に休憩をとったか否かを判定する(S11
0)。この判定は、例えばサービスエリアに所定時間以
上車両が停止したか否かで判定できる。運転者が休憩を
とっていない場合には、S108及びS109の処理を
繰り返し、運転者に覚醒を促す。
【0029】一方、運転者が休憩をとった場合には、さ
らに高速道路から離脱したか否かを判定する(S11
1)。この判定は、S101と同様にナビゲーションシ
ステム14から供給される道路種別に基づいて行うこと
ができ、車両が高速道路を離脱した場合にはS109で
アップしたゲインを元のゲインに復帰させ(S11
2)、通常の走行に戻る。なお、運転者が休憩したと判
定した場合には、高速道路を走行しているか否かにかか
わらず、4WSのゲインを元に戻しても良い。
らに高速道路から離脱したか否かを判定する(S11
1)。この判定は、S101と同様にナビゲーションシ
ステム14から供給される道路種別に基づいて行うこと
ができ、車両が高速道路を離脱した場合にはS109で
アップしたゲインを元のゲインに復帰させ(S11
2)、通常の走行に戻る。なお、運転者が休憩したと判
定した場合には、高速道路を走行しているか否かにかか
わらず、4WSのゲインを元に戻しても良い。
【0030】このように、本実施形態では、地図データ
に基づいて道路形状に起因する横G成分を推定するの
で、道路形状がどのようなものであろうと(つまり、カ
ーブの曲率半径がどのようなものであろうと)確実に修
正操舵に起因する横G成分のみを取り出すことができ
る。
に基づいて道路形状に起因する横G成分を推定するの
で、道路形状がどのようなものであろうと(つまり、カ
ーブの曲率半径がどのようなものであろうと)確実に修
正操舵に起因する横G成分のみを取り出すことができ
る。
【0031】なお、本実施形態では、推定横Gからウエ
ーブレット関数を作成し、検出横Gから差し引いている
が、ウエーブレット関数を用いることなくFFT処理の
みを用いることも可能である。
ーブレット関数を作成し、検出横Gから差し引いている
が、ウエーブレット関数を用いることなくFFT処理の
みを用いることも可能である。
【0032】図10には、図4に示す検出横Gの時間変
化をFFT処理して得られるスペクトルが示されてい
る。図において、横軸は周波数、縦軸は強度である。一
方、図11には図6に示す推定横Gの時間変化をFFT
処理して得られるスペクトルが示されている。図10の
スペクトルには、修正操舵に起因する周波数成分と道路
形状に起因する周波数成分が含まれ、図11には道路形
状に起因する周波数成分のみが含まれているから、図1
0から図11を差し引くことで、修正操舵に起因する周
波数成分のみを抽出することができる。そして、この修
正操舵に起因する周波数成分の特定の周波数成分(例え
ば0.1Hz)に着目し、基準値と比較することで、居
眠り運転か否かを判定することができる。
化をFFT処理して得られるスペクトルが示されてい
る。図において、横軸は周波数、縦軸は強度である。一
方、図11には図6に示す推定横Gの時間変化をFFT
処理して得られるスペクトルが示されている。図10の
スペクトルには、修正操舵に起因する周波数成分と道路
形状に起因する周波数成分が含まれ、図11には道路形
状に起因する周波数成分のみが含まれているから、図1
0から図11を差し引くことで、修正操舵に起因する周
波数成分のみを抽出することができる。そして、この修
正操舵に起因する周波数成分の特定の周波数成分(例え
ば0.1Hz)に着目し、基準値と比較することで、居
眠り運転か否かを判定することができる。
【0033】また、図5に示した道路形状データを示す
点群の各点に対応する位置で横G及び車速を検出した場
合には、図4に示す検出横Gの時間変化から図6に示す
推定横Gの時間変化を直接差し引き、修正操舵成分のみ
を抽出することも可能である。この場合、修正操舵成分
を抽出するためのウエーブレット関数作成処理やFFT
処理が不要となる。
点群の各点に対応する位置で横G及び車速を検出した場
合には、図4に示す検出横Gの時間変化から図6に示す
推定横Gの時間変化を直接差し引き、修正操舵成分のみ
を抽出することも可能である。この場合、修正操舵成分
を抽出するためのウエーブレット関数作成処理やFFT
処理が不要となる。
【0034】以上、本発明の実施形態を横Gについて説
明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例
えば操舵角やヨーレートなど、操舵を表す任意の物理量
を用いることができる。
明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例
えば操舵角やヨーレートなど、操舵を表す任意の物理量
を用いることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
道路形状によらず確実に運転者の異常操舵を検出するこ
とができる。
道路形状によらず確実に運転者の異常操舵を検出するこ
とができる。
【図1】 実施形態の構成ブロック図である。
【図2】 実施形態の全体処理フローチャートである。
【図3】 道路形状の一例を示す説明図である。
【図4】 道路走行時に検出される横Gの時間変化を示
すグラフ図である。
すグラフ図である。
【図5】 地図データの道路形状データを示す説明図で
ある。
ある。
【図6】 地図データ(道路形状データ)から推定した
横Gの時間変化を示すグラフ図である。
横Gの時間変化を示すグラフ図である。
【図7】 図6に示す推定横Gのウエーブレット関数を
示すグラフ図である。
示すグラフ図である。
【図8】 図4の検出横Gから図7の推定横Gを差し引
いて得られる横Gの時間変化を示すグラフ図である。
いて得られる横Gの時間変化を示すグラフ図である。
【図9】 図8のグラフ図をFFT変換して得られるス
ペクトル図である。
ペクトル図である。
【図10】 図4のグラフ図をFFT変換して得られる
スペクトル図である。
スペクトル図である。
【図11】 図6のグラフ図をFFT変換して得られる
スペクトル図である。
スペクトル図である。
10 横Gセンサ、12 車速センサ、14 ナビゲー
ションシステム、16ECU。
ションシステム、16ECU。
Claims (1)
- 【請求項1】 車両運転者の操舵を検出する操舵検出手
段と、 車速検出手段と、 地図データを有するナビゲーションシステムと、 前記地図データ及び検出された前記車速から操舵の時間
変化を推定する推定手段と、 推定された前記操舵の時間変化と検出された操舵の時間
変化の相違に基づき、異常操舵を検出する異常検出手段
と、 を有することを特徴とする運転状態検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15126298A JPH11342764A (ja) | 1998-06-01 | 1998-06-01 | 運転状態検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15126298A JPH11342764A (ja) | 1998-06-01 | 1998-06-01 | 運転状態検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11342764A true JPH11342764A (ja) | 1999-12-14 |
Family
ID=15514828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15126298A Pending JPH11342764A (ja) | 1998-06-01 | 1998-06-01 | 運転状態検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11342764A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1998
- 1998-06-01 JP JP15126298A patent/JPH11342764A/ja active Pending
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