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JPH11341354A - 映像切換装置とその装置を用いた映像監視システム - Google Patents

映像切換装置とその装置を用いた映像監視システム

Info

Publication number
JPH11341354A
JPH11341354A JP14817798A JP14817798A JPH11341354A JP H11341354 A JPH11341354 A JP H11341354A JP 14817798 A JP14817798 A JP 14817798A JP 14817798 A JP14817798 A JP 14817798A JP H11341354 A JPH11341354 A JP H11341354A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
video
frame
switching device
encoded
intra
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14817798A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Yokota
博史 横田
Meguri Kajiwara
巡 梶原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP14817798A priority Critical patent/JPH11341354A/ja
Publication of JPH11341354A publication Critical patent/JPH11341354A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Studio Circuits (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 目的の映像フレームを得るための映像復号化
の際の復号化処理能力やメモリ量が低減でき、また、記
録対象の映像フレームに充てる情報量を増大して映像品
質が向上できるとともに、監視映像による伝送帯域の利
用効率が向上できる映像切換装置とその装置を用いた映
像監視システムを提供する。 【解決手段】 フレーム内符号化とフレーム間符号化の
両者を混在使用して符号化映像データを出力する撮像装
置に対して、映像切換装置100から送出タイミングを
指示するための同期信号を出力することによって、映像
切換装置100は撮像装置から監視映像に対応してフレ
ーム内符号化された映像データを順次受け取るようにし
て、1系統の復号化手段140によりフレーム内符号化
された映像データのみを復号化するとともに、上記の送
出タイミングを利用して、撮像装置がフレーム内符号化
する際の周期を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像符号化方式に
より符号化された複数の符号化映像から、それらを切り
換えて、所望する任意の符号化映像を選択出力する映像
切換装置と同装置を用いた映像監視システムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の映像監視システムについ
て、図面を参照しながら説明する。図10は従来の一般
的な映像監視システムの構成を示すブロック図である。
図10において、30から33はそれぞれ撮像装置とし
てのアナログ方式の監視カメラ、400はフレームスイ
ッチャ、500はタイムラプスVTRである。
【0003】このような一般的な映像監視システムにお
いては、複数の監視カメラ30〜33による監視映像
を、フレームスイッチャ400において映像信号のフィ
ールドもしくはフレーム毎に切り換えて、タイムラプス
VTR500に間欠記録する。ここで、監視カメラ30
〜33としては、NTSC方式の信号やPAL方式の信
号でアナログ映像を出力するアナログ方式のカメラが用
いられており、フレームスイッチャ400には各監視カ
メラ30〜33からの映像が集線され入力されている。
【0004】すなわち、フレームスイッチャ400に
は、複数の監視カメラから絶えず秒30枚の割合で監視
映像が入力され、フレームスイッチャ400は、タイム
ラプスVTR500からの切換指示信号に応じて、各監
視カメラ30〜33からの映像を順次切り換えている。
【0005】現在一般的に監視カメラとしては上述した
ようなアナログ映像信号を出力するカメラが用いられて
いるが、MPEG等の符号化器を有するカメラを利用す
るようなケースもある。
【0006】図11はMPEG方式に代表される映像符
号化方式の説明図である。この映像符号化方式として
は、自フレーム内の情報だけを用いて符号化するフレー
ム内符号化、過去の映像フレームの情報を用いる前方予
測符号化、過去と未来の映像フレームの情報を用いる双
方向予測符号化の各方式があり、これらの符号化方式が
単独または混在して用いられる。
【0007】図11(a)に示すように、MPEGで
は、これら3つの符号化方式が用いられており、各符号
化方式によるフレームを、それぞれIピクチャ、Pピク
チャ、Bピクチャと呼んでいる。フレーム内符号化され
るIピクチャの発生間隔はGOP(group of
picture)と呼ばれおり、図11の例ではGOP
は15フレームである。また、符号化データの伝送は、
映像フレームの発生順ではなく、図11(b)に示すよ
うに、符号化された映像を復号するのに必要となる順に
なっている。
【0008】以上のようなMPEG符号化された映像符
号化データから所望の映像フレームを得るには、そのフ
レームが符号化された映像符号化データだけではなく、
その前や前後のフレームのデータも必要となることがあ
る。同様に、所望のフレーム以降の映像を得るにも、そ
のフレームを復号するために必要なフレームのデータを
要する。
【0009】図11(c)は、フレーム内符号化された
Iピクチャの符号量が全体に占める割合の説明図であ
る。フレーム内符号化されたIピクチャにおいて、図1
1(c)に示すように、GOP内におけるフレーム数の
割合は1/15であるが、符号化されたデータ量は1/
3程度である。このように、フレーム内符号化方式では
前後フレームを用いて予測符号化ができないため、発生
する符号化データ量は他の符号化方式に比べて大きい。
【0010】MPEGのようにフレーム間符号化された
ディジタル映像信号を切り換えて繋ぐ方法が、特開平6
−253210号公報において示されている。同公報に
よると、フレーム内符号化とフレーム間符号化が混在し
ているディジタル映像信号が切り換えられたとき、切り
換えて選択された側の映像信号が安定するまで待つか、
あるいは、映像信号を切り換える手段が、信号切り換え
点から画像の乱れがなくなる(または乱れが少なくな
る)まで、フレーム内処理された信号と、この信号に関
してフレーム間処理された信号のみを出力もしくはデコ
ードする機能をもつようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の映像監視システムでは、MPEGのようにフ
レーム間符号化が用いられているカメラからの映像フレ
ームを集めてフレーム単位に間欠記録する場合に、次の
ような問題点がある。
【0012】まずアナログ映像に復号してその後に記録
する場合には、記録対象がフレーム間符号化された映像
フレームであれば、記録対象フレームの符号化データを
復号するためにはそのフレーム以外のフレームも必要と
なるため、復号のための処理時間やその処理に必要なメ
モリ容量を余分に要することになる。ましてや、復号せ
ずに監視カメラから受け取ったデータのまま記録する場
合には、対象フレーム以外に、復号化のためにフレーム
間符号化に用いられた関連するフレームのデータまでも
記録することが必要となる。
【0013】一方、特開平6−253210号公報に記
された圧縮ビデオのつなぎ装置では、上述したように、
切り換え後に切り換えられた側の映像の乱れが無くなる
まで出力やデコードを待つため、目的の時間以内で必要
な映像フレームが得られるかどうかは保証されない。
【0014】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、圧縮映像データを出力する撮像装置を用いた映像
監視システムにおいて、目的の映像フレームを得るため
の映像復号化の処理量やメモリ量を削減して、復号化処
理能力やメモリ量を低減することができ、また、記録対
象の映像フレームに充てる情報量を増大して、映像監視
における映像品質を向上することができるとともに、監
視映像の伝送に必要な伝送帯域幅を小さくして、伝送帯
域の利用効率を向上することができる映像切換装置とそ
の装置を用いた映像監視システムを提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明の映像切換装置とその装置を用いた映像監視
システムは、フレーム内符号化とフレーム間符号化の両
者を混在使用して符号化映像データを出力する撮像装置
に対して、映像切換装置から送出タイミングを指示する
ための信号を出力することによって、映像切換装置は撮
像装置からフレーム内符号化された映像データを順次受
け取るようにして、1系統の復号化手段によりフレーム
内符号化された映像データのみを復号化するとともに、
上記の送出タイミングを利用して、撮像装置がフレーム
内符号化する際の周期を決定することを特徴とする。
【0016】以上により、圧縮映像データを出力する撮
像装置を用いた映像監視システムにおいて、目的の映像
フレームを得るための映像復号化の処理量やメモリ量を
削減して、復号化処理能力やメモリ量を低減することが
でき、また、記録対象の映像フレームに充てる情報量を
増大して、映像監視における映像品質を向上することが
できるとともに、監視映像の伝送に必要な伝送帯域幅を
小さくして、伝送帯域の利用効率を向上することができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の映像切
換装置は、フレーム内符号化方式を含む映像符号化方式
により符号化された複数系統の符号化映像から、それら
を切り換え選択して、その符号化映像に基づく映像フレ
ームを出力する映像切換装置であって、前記複数系統の
符号化映像から、指定された符号化映像を選択する入力
選択手段と、前記入力選択手段により選択された符号化
映像のうちから、前記フレーム内符号化方式による符号
化映像のフレームを復号化する復号化手段と、前記復号
化手段により復号化された映像フレームを格納し指定さ
れた期間に渡って出力する映像バッファとを備えた構成
とする。
【0018】請求項2に記載の映像切換装置は、請求項
1記載の復号化手段を、全データが揃っている符号化映
像のフレームのうち最初のフレームのみを復号化する構
成とする。
【0019】請求項3に記載の映像切換装置は、請求項
1または請求項2記載の複数系統の符号化映像の映像源
に対して、前記符号化映像の送出タイミングを指示する
信号を送出する構成とする。
【0020】請求項4に記載の映像切換装置は、請求項
1または請求項2記載の複数系統の符号化映像の映像源
に対して、前記符号化映像の同期をはかるための信号を
送出する構成とする。
【0021】請求項5に記載の映像監視システムは、フ
レーム内符号化方式を含む映像符号化方式により符号化
された符号化映像を出力する複数の撮像装置と、前記複
数の撮像装置が出力する符号化映像から、それらを切り
換え選択して、その符号化映像に基づく映像フレームを
出力する映像切換装置と、前記映像切換装置からの映像
フレームを記録する映像記録装置とを備えた映像監視シ
ステムであって、前記映像切換装置は、各撮像装置に対
して前記符号化映像の送出タイミングを指示する信号を
送出し、前記複数の撮像装置は、それぞれ前記送出タイ
ミングを基にフレーム内符号化を開始する構成とする。
【0022】請求項6に記載の映像監視システムは、フ
レーム内符号化方式を含む映像符号化方式により符号化
された符号化映像を出力する複数の撮像装置と、前記複
数の撮像装置が出力する符号化映像から、それらを切り
換え選択して、その符号化映像に基づく映像フレームを
出力する映像切換装置と、前記映像切換装置からの映像
フレームを記録する映像記録装置とを備えた映像監視シ
ステムであって、前記映像切換装置は、各撮像装置に対
して前記符号化映像の周期的な送出タイミングを指示す
る信号を送出し、前記複数の撮像装置は、それぞれ前記
送出タイミングを基に、映像符号化におけるフレーム内
符号化を用いる周期を決定する構成とする。
【0023】請求項7に記載の映像監視システムは、請
求項5または請求項6記載の撮像装置を、送出タイミン
グ間隔に相当する時間以内に、フレーム内符号化による
符号化映像の映像切換装置までの伝送が完了する範囲内
で映像符号化の速度を変更する構成とする。
【0024】請求項8に記載の映像監視システムは、請
求項5または請求項6記載の撮像装置を、送出タイミン
グ間隔に相当する時間以内に、フレーム内符号化による
符号化映像の映像切換装置までの伝送が完了する範囲内
でその伝送速度を変更する構成とする。
【0025】請求項9に記載の映像監視システムは、請
求項5から請求項8のいずれかに記載の撮像装置を、送
出タイミング間隔に相当する時間以内に、フレーム内符
号化による符号化映像の映像切換装置までの伝送が完了
する範囲内で前記符号化映像に誤り訂正符号を付加する
構成とする。
【0026】請求項10に記載の映像監視システムは、
請求項5から請求項8のいずれかに記載の撮像装置およ
び映像切換装置を、符号化映像の伝送中に伝送エラーが
発生した場合には、送出タイミング間隔に相当する時間
の範囲内で前記符号化映像を再送する構成とする。
【0027】以上の構成によると、フレーム内符号化と
フレーム間符号化の両者を混在使用して符号化映像デー
タを出力する撮像装置に対して、映像切換装置から送出
タイミングを指示するための信号を出力することによっ
て、映像切換装置は撮像装置からフレーム内符号化され
た映像データを順次受け取るようにして、1系統の復号
化手段によりフレーム内符号化された映像データのみを
復号化するとともに、上記の送出タイミングを利用し
て、撮像装置がフレーム内符号化する際の周期を決定す
る。
【0028】以下、本発明の実施の形態を示す映像切換
装置とその装置を用いた映像監視システムについて、図
面を参照しながら具体的に説明する。 (実施の形態1)本発明の実施の形態1を図1から図6
までを用いて説明する。
【0029】図2は本実施の形態1の映像監視システム
の構成図を、図1は図2に示す映像監視システムにおけ
る構成要素の一つである映像切換装置の構成図を、図3
は各種総記録時間モードにおける記録間隔の説明図を、
図4は監視カメラ数と記録間隔との関係の説明図を、図
5と図6は図2に示す映像監視システムにおける主要部
分のタイミング図を、それぞれ示す。
【0030】図2において、10、11、12、13は
撮像装置としての監視カメラ、100は映像切換装置、
200は記録装置である。監視カメラ10〜13におい
て撮影された映像が映像切換装置100によってフレー
ム単位に多重された後、記録装置200において間欠記
録される。
【0031】以下、間欠記録に関して、記録装置200
としては磁気テープを用いて間欠記録するタイムラプス
VTRを想定して説明をする。図3は、映像監視システ
ムにおいて使用する磁気テープの記録長と、各種総記録
時間モードにおける映像フレームの記録間隔の関係を示
している。ここで総記録時間とは、磁気テープ一巻を利
用して監視映像を記録する時間長である。例えば2時間
長の磁気テープを普通の記録モードで使用すると、秒3
0フレームの密度で2時間記録できる。
【0032】一方、記録装置200としてタイムラプス
VTRを用いることにより映像フレームの記録間隔を間
欠的にすることによって、秒30フレームの密度で記録
することはできないが、テープ一巻で24時間や48時
間といった長時間の記録ができる。例えば、2時間長の
テープを用いて48時間分の記録をする場合には、24
/30秒(=0.8秒)に一回の割合で映像フレームを
記録することになる。このように、テープ一巻で24時
間記録できれば一日間磁気テープを交換することなく記
録を継続できるし、72時間記録できれば月曜日から土
曜日の6日間に渡って一日12時間の間監視映像を記録
することができる。
【0033】図4においては、使用する磁気テープとし
て2時間長のテープを用いた場合における監視カメラ数
と各カメラにおける記録間隔の関係を、総記録時間をパ
ラメータとして示している。例えば、総記録時間が48
時間の場合、監視カメラ数が一台の場合には24/30
秒(=0.8秒)となり、図3で示す記録装置における
記録間隔と同じである。総記録時間が同じく48時間で
監視カメラが4台の場合には、各カメラにおける記録間
隔は24/30秒(=0.8秒)の4倍である96/3
0秒(=3.2秒)となる。
【0034】以上のような映像監視システムについて、
その動作を映像切換装置100を中心として、以下に説
明する。記録装置200から間欠記録する時間間隔毎に
切換指示信号が出力される。使用する磁気テープが2時
間長であり総記録時間が48時間であれば、図3に示す
ように、記録装置200における映像フレーム記録間隔
は24/30秒(=0.8秒)であるから、図5のタイ
ミング図に示すように、切換指示信号も0.8秒毎に出
力される。記録装置200から切換指示信号を受け取る
と、制御手段110が映像切換装置100内の各部にタ
イミングを指示する。同期信号送出手段120において
は、制御手段110からの指示を基にして各監視カメラ
に対して同期信号を送出する。図2においては監視カメ
ラ台数が4台であるから、各監視カメラで記録密度が同
じであるように指示をすれば、図5に示すように、切換
信号を4つに1つ割合で各監視カメラへ同期信号を順次
送出する。
【0035】監視カメラ10〜13はMPEG符号化器
を有しており、監視カメラ10〜13からの映像出力は
MPEG信号である。監視カメラ10〜13は、同期信
号送出手段120からの同期信号を受け取ったならば、
その時点からMPEG符号化器を動作させIピクチャの
みを出力する。すると、図5に示すように、区間T11
や区間T15の開始時点において出力された監視カメラ
10に対する同期信号である同期Aに対して、区間T1
1や区間T15内に監視カメラ10からIピクチャが出
力される。
【0036】同様に、区間T12においては監視カメラ
11からIピクチャが出力され、同様に区間T13にお
いては監視カメラ12から、区間T14においては監視
カメラ13からIピクチャが出力され、映像切換装置1
00内の入力選択手段130が受け取る。
【0037】図11で説明したように、MPEG符号化
においては、フレーム内符号化をするIピクチャの発生
間隔はGOPであるため、監視カメラにおいてGOPと
して15フレーム(=0.5秒)を指定しておけば、上
記T11等の各区間(0.8秒)内には確実にIピクチ
ャが入る。すると、入力選択手段130が受け取る映像
信号のうちIピクチャは、時分割され0.8秒の各区間
内に収まっており時間的に重なっていない。そのため、
入力選択手段130からIピクチャのみを出力してその
出力を復号化手段140で順次復号化でき、監視カメラ
毎に復号化手段を設ける必要がない。復号化された監視
映像は映像バッファ150に格納され、同映像バッファ
150からは、記録装置200からの切換指示信号を受
け取るまで同じ映像を出力し続ける。
【0038】以上の説明のように、映像切換装置100
からは、切換指示信号を受け取る度に監視カメラ10〜
13を順次切り換えて、サンプリングした映像フレーム
を出力する。そして、記録装置200は、この映像フレ
ームを切換指示信号を出力する度に間欠的に順次記録す
る。
【0039】以上の説明では、監視カメラ10〜13の
出力として、同期信号の受信によりIピクチャ出力から
MPEG符号化を開始して、その後の映像出力に関して
は特に記さなかったが、Iピクチャを出力した直後に符
号化を停止しても、それに続く映像フレームに対する符
号化を継続してもどちらでも構わない。
【0040】また、上記説明において、各監視カメラ1
0〜13は、映像切換装置100から同期信号を受け取
ると、Iピクチャの準備を始めることを前提に説明した
が、これに対して、各監視カメラ10〜13が、映像切
換装置100から受け取る同期信号を基に映像クロック
を生成するなどして、監視カメラにおける撮影フレーム
が映像切換装置100と同期していても良い。そうすれ
ば、受け取った同期信号の直後に監視カメラがIピクチ
ャを発生することができ、監視カメラが同期していない
場合に比べて、小さい切換指示信号の間隔に対応でき
る。
【0041】また、以上の説明において、同期信号送出
手段120は、各監視カメラ10〜13から受け取り記
録する映像が均等になるように、各監視カメラ10〜1
3に対して同期信号を出力したが、これに対して、同期
信号が均等でなく、特定の監視カメラの記録密度を高く
なるようにしても良い。
【0042】また、復号化手段140だけを時分割して
用いるのではなく、監視カメラ10〜13と映像切換装
置100間の伝送路も共用化することもできる。さら
に、以上の各説明では、撮像装置である監視カメラ10
〜13の有する符号化器として、MPEGを例にとって
説明したが、JPEG符号化器等を有するスチルカメラ
でも、同期信号の受信を契機にして符号化して映像切換
装置100へ伝送すれは、同様に動作させることができ
る。
【0043】以上は、映像の切換指示信号が一定の場合
の説明であったが、以下に、図6を用いて、映像送出時
間間隔が異なる場合や変更された場合における監視カメ
ラからの映像出力に対して説明する。
【0044】図6(A)は、図5で示した間隔で切換わ
っている場合である。いまここに、区間T11Aにおい
て監視カメラ10がIピクチャを送出するときの伝送速
度がS1(Mbit/秒)であり、送出にかかった時間
がT1(秒)であったとする。区間T11Aにおける送
出情報量は、S1*T1(Mbit)になる。図6
(B)は、区間T11Bが同図(A)に示す区間T11
Aの倍の時間の場合のタイミングを示す。監視カメラが
一つの映像フレームを伝送するのに用いることができる
時間が同図(A)よりも大きくとれることにより、以下
のような伝送をすることができる。
【0045】まず監視カメラ10の出力(2)で示すよ
うに、カメラ出力の情報量を増やすことがあげれれる。
このことにより、Iピクチャの発生する符号化量を大き
くすれば、監視カメラから出力する映像フレームの画品
質を向上させることができる。例えば、Iピクチャを出
力した直後に符号化を停止するケースでは切換指示区間
内に収まる範囲であれば符号化量を増やしたり、Iピク
チャ以降に符号化が継続するケースでは、後続のフレー
ムをゼロ差分画面とすることにより同様にIピクチャの
発生符号化量を増やしたりすることにより、記録対象の
Iピクチャの復号化後の映像品質を向上することができ
る。
【0046】次に監視カメラ10の出力(3)や(4)
で示すように、伝送品質を上げることにより、結果とし
て記録する画品質を良くすることができる。すなわち、
監視カメラ10の出力(3)で示すように、誤り訂正符
号を付加したり、同(4)で示すように誤りがあった場
合には再送することにより、伝送誤り率を小さくするこ
とができる。
【0047】また監視カメラ10の出力(5)に示すよ
うに、同(1)と同じ情報量ではあるが、時間がより多
くかかるけれども(すなわち、T2>T1)、転送速度
を下げて(すなわち、S2<S1)転送することができ
る。これは転送により多くの時間をかけることができる
ため、転送速度を落とすことによって伝送誤りをより小
さくすることを狙ったものである。 (実施の形態2)本発明の実施の形態2を図7から図9
までを用いて説明する。
【0048】図8は本実施の形態2の映像監視システム
の構成図を、図7は図8に示す映像監視システムにおけ
る映像切換装置の構成図を、図9は図7や図8における
主要部分の信号タイミング図を、それぞれ示す。
【0049】図7と図8は、それぞれ実施の形態1で説
明した図1と図2とほぼ同じである。異なる点は次の通
りである。すなわち、実施の形態1においては、図2に
示した映像切換装置100から監視カメラに同期信号を
送出した。そして、各監視カメラにおいては、同期信号
を利用してIピクチャの送出動作を開始したり、映像フ
レームの同期をとったりしていた。それに対して、本実
施の形態2においては、図7や図8に示すように、撮像
装置としての監視カメラに対して同期信号を送っていな
い。そして、監視カメラ間や監視カメラと映像切換装置
間は相互に同期がとられていない点である。
【0050】監視カメラ20〜23から送出されるMP
EG映像が相互に同期がとれていないため、映像切換装
置300内の動作が実施の形態1において示した図のタ
イミングとは異なり、図9に示すようになる。図9は、
監視カメラが4台の映像監視システムにおいて、72時
間に渡って2時間テープ一巻で間欠記録するケースの例
である。2時間テープを用い72時間記録する場合は、
図3で示したように、映像フレームの記録間隔は36/
30秒(=1.2秒)となり、タイムラプスVTRとし
た記録装置200から1.2秒間隔で切換指示信号が送
出される。
【0051】これに対して、各監視カメラ20〜23で
はGOPが15フレーム(=0.5秒)である。する
と、記録間隔1.2秒にはGOPが2周期分以上おさま
るため、GOPの開始位相が切換指示位相と時間的にど
のような関係にあっても、1.2秒の入力選択期間には
一つのGOPは前後が途切れることなくして、必ず含ま
れることになる。
【0052】GOPにはIピクチャが含まれているた
め、復号化手段340では、入力される途切れ途切れの
MPEGデータからGOPの境目を検出し、さらにはI
ピクチャのみを選択して復号する。そして復号された映
像データは映像バッファ350に格納される。映像バッ
ファ350からは、切換信号の発生割合で、映像切換装
置300における選択映像信号が出力される。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、フレーム
内符号化とフレーム間符号化の両者を混在使用して符号
化映像データを出力する撮像装置に対して、映像切換装
置から送出タイミングを指示するための信号を出力する
ことによって、映像切換装置は撮像装置からフレーム内
符号化された映像データを順次受け取るようにして、1
系統の復号化手段によりフレーム内符号化された映像デ
ータのみを復号化するとともに、上記の送出タイミング
を利用して、撮像装置がフレーム内符号化する際の周期
を決定することができる。
【0054】そのため、映像切換装置においては、目的
の映像フレームを得るための映像復号化の処理量やメモ
リ量を削減することができ、復号化処理能力やメモリ量
を低減することができる。その結果、回路規模やコスト
の低減をはかることができる。
【0055】また、上記の撮像装置および映像切換装置
を用いた映像監視システムにおいては、記録対象の映像
フレームに充てる情報量を増大することができ、映像監
視における映像品質を向上することができるとともに、
必要な映像だけを伝送するため、監視映像の伝送に必要
な伝送帯域幅を小さくすることができ、伝送帯域の利用
効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の映像切換装置の構成を
示すブロック図
【図2】同実施の形態1における映像監視システムの構
成を示すブロック図
【図3】同実施の形態1における総記録時間と記録間隔
との関係の説明図
【図4】同実施の形態1における監視カメラ毎の記録間
隔の説明図
【図5】同実施の形態1における主要部分の動作を示す
タイミング図
【図6】同実施の形態1における他の主要部分の動作を
示すタイミング図
【図7】本発明の実施の形態2の映像切換装置の構成を
示すブロック図
【図8】同実施の形態2における映像監視システムの構
成を示すブロック図
【図9】同実施の形態2における主要部分の動作を示す
タイミング図
【図10】従来の映像監視システムを説明するための一
般的な構成図
【図11】同従来例における映像符号化に関する説明図
【符号の説明】
10、11、12、13 監視カメラ 20、21、22、23 監視カメラ 30、31、32、33 アナログ監視カメラ 100 映像切換装置 110 制御手段 120 同期信号送出手段 130 入力選択手段 140 復号化手段 150 映像バッファ 200 記録装置 300 映像切換装置 310 制御手段 330 入力選択手段 340 復号化手段 350 映像バッファ 400 フレームスイッチャ 500 タイムラプスVTR

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム内符号化方式を含む映像符号化
    方式により符号化された複数系統の符号化映像から、そ
    れらを切り換え選択して、その符号化映像に基づく映像
    フレームを出力する映像切換装置であって、前記複数系
    統の符号化映像から、指定された符号化映像を選択する
    入力選択手段と、前記入力選択手段により選択された符
    号化映像のうちから、前記フレーム内符号化方式による
    符号化映像のフレームを復号化する復号化手段と、前記
    復号化手段により復号化された映像フレームを格納し指
    定された期間に渡って出力する映像バッファとを備えた
    ことを特徴とする映像切換装置。
  2. 【請求項2】 復号化手段は、全データが揃っている符
    号化映像のフレームのうち最初のフレームのみを復号化
    することを特徴とする請求項1記載の映像切換装置。
  3. 【請求項3】 複数系統の符号化映像の映像源に対し
    て、前記符号化映像の送出タイミングを指示する信号を
    送出することを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の映像切換装置。
  4. 【請求項4】 複数系統の符号化映像の映像源に対し
    て、前記符号化映像の同期をはかるための信号を送出す
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の映像
    切換装置。
  5. 【請求項5】 フレーム内符号化方式を含む映像符号化
    方式により符号化された符号化映像を出力する複数の撮
    像装置と、前記複数の撮像装置が出力する符号化映像か
    ら、それらを切り換え選択して、その符号化映像に基づ
    く映像フレームを出力する映像切換装置と、前記映像切
    換装置からの映像フレームを記録する映像記録装置とを
    備えた映像監視システムであって、前記映像切換装置
    は、各撮像装置に対して前記符号化映像の送出タイミン
    グを指示する信号を送出し、前記複数の撮像装置は、そ
    れぞれ前記送出タイミングを基にフレーム内符号化を開
    始することを特徴とする映像監視システム。
  6. 【請求項6】 フレーム内符号化方式を含む映像符号化
    方式により符号化された符号化映像を出力する複数の撮
    像装置と、前記複数の撮像装置が出力する符号化映像か
    ら、それらを切り換え選択して、その符号化映像に基づ
    く映像フレームを出力する映像切換装置と、前記映像切
    換装置からの映像フレームを記録する映像記録装置とを
    備えた映像監視システムであって、前記映像切換装置
    は、各撮像装置に対して前記符号化映像の周期的な送出
    タイミングを指示する信号を送出し、前記複数の撮像装
    置は、それぞれ前記送出タイミングを基に、映像符号化
    におけるフレーム内符号化を用いる周期を決定すること
    を特徴とする映像監視システム。
  7. 【請求項7】 撮像装置は、送出タイミング間隔に相当
    する時間以内に、フレーム内符号化による符号化映像の
    映像切換装置までの伝送が完了する範囲内で映像符号化
    の速度を変更することを特徴とする請求項5または請求
    項6記載の映像監視システム。
  8. 【請求項8】 撮像装置は、送出タイミング間隔に相当
    する時間以内に、フレーム内符号化による符号化映像の
    映像切換装置までの伝送が完了する範囲内でその伝送速
    度を変更することを特徴とする請求項5または請求項6
    記載の映像監視システム。
  9. 【請求項9】 撮像装置は、送出タイミング間隔に相当
    する時間以内に、フレーム内符号化による符号化映像の
    映像切換装置までの伝送が完了する範囲内で前記符号化
    映像に誤り訂正符号を付加することを特徴とする請求項
    5から請求項8のいずれかに記載の映像監視システム。
  10. 【請求項10】 撮像装置および映像切換装置は、符号
    化映像の伝送中に伝送エラーが発生した場合には、送出
    タイミング間隔に相当する時間の範囲内で前記符号化映
    像を再送することを特徴とする請求項5から請求項8の
    いずれかに記載の映像監視システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6894727B2 (en) 2000-09-12 2005-05-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Picture transmission apparatus, a picture transmission method and a recording medium, and a picture transmission program
JP2007116604A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Nec Corp エンコーダ装置、そのストリーム切り替え制御方法、デコーダ装置、およびコーデック装置
KR20180101607A (ko) * 2016-03-24 2018-09-12 가부시키가이샤 히다치 고쿠사이 덴키 영상 전환 장치를 구비한 부호화 장치 및 영상 전환 검지 방법을 포함하는 부호화 방법

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