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JPH11347803A - スローアウェイチップ及び突き加工用カッタ - Google Patents

スローアウェイチップ及び突き加工用カッタ

Info

Publication number
JPH11347803A
JPH11347803A JP15175198A JP15175198A JPH11347803A JP H11347803 A JPH11347803 A JP H11347803A JP 15175198 A JP15175198 A JP 15175198A JP 15175198 A JP15175198 A JP 15175198A JP H11347803 A JPH11347803 A JP H11347803A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting edge
main cutting
edge
finishing
cutter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP15175198A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Shimomura
博 下村
Tatsuo Arai
辰夫 新井
Takeshi Hirose
武史 広瀬
Hiroki Nonaka
博樹 野中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP15175198A priority Critical patent/JPH11347803A/ja
Publication of JPH11347803A publication Critical patent/JPH11347803A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 主切刃の切削抵抗を抑えて欠損を防止し、加
工面精度を向上させる。 【解決手段】 突き加工に用いるスローアウェイチップ
10は、着座面をなす下面11と対向する上面12との
間に側面13を有する。上面12と側面13aとの交差
稜線に主切刃20を設ける。上面12のコーナー部15
aを形成する二つの側面13aと13bの交差稜線に直
線の仕上げ刃17を設ける。主切刃20は仕上げ刃17
となす角度が鈍角γとなるように下面11と平行な線に
対して角度α傾斜させる。カッタ本体25の先端外周部
にチップ10を装着して、主切刃20を底刃としてリー
ド角αとし、仕上げ刃17を外周刃として回転軸線Oと
平行にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばシリンダボ
ア加工等の穴加工に用いられ得る突き加工用カッタ及び
この突き加工用カッタに用いられ得るスローアウェイチ
ップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、突き加工用カッタとして例えば図
13に示すものがある。この突き加工用カッタ1は、回
転軸線Oを中心に回転するカッタ本体2の頭部2aの先
端外周部に切刃チップ3が装着され、この切刃チップ3
はカッタ本体2の先端側に位置する底刃3aとコーナー
部を挟んで外周側に位置する外周刃3bとが備えられて
いる。そして回転するカッタ本体2を回転軸線O方向に
移動させつつ、カッタ本体2の先端側に位置する底刃3
aと外周側に位置する外周刃3bとによって、被削材4
の角部を切削加工して面取り等を行う。このような突き
加工用カッタ1を用いて、例えば図14に示すように予
め加工された下穴に対してシリンダのボア加工を行う場
合、加工すべきシリンダボア5の内径寸法にほぼ等しい
切刃外径を備えたカッタ本体2を用いることとすると、
種々のシリンダボア5の内径寸法に応じた切刃外径を備
えたカッタ本体2が必要となり、切刃外径の相違する突
き加工用カッタ1を多数用意しなければならない。その
ため、通常、突き加工用カッタ1の切刃外径より大きい
内径寸法を備えたシリンダボア5等の穴加工を行う場
合、図14に示すようにカッタ本体2を自転させつつ公
転させて切削加工するコンタリング加工が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
突き加工用カッタ1では、切刃チップ3の底刃3aがカ
ッタ本体2の回転軸線方向O(突き加工方向)に直交す
る方向に延びているために、突き加工時に切削抵抗が大
きく底刃3aが欠けやすいという欠点がある。特にシリ
ンダボア5等の穴加工を高速切削で行うために、カッタ
本体2の自転及び公転速度を増大させると一層切削抵抗
が増大して、底刃3aが一層欠けやすくなるという問題
がある。
【0004】本発明は、このような実情に鑑みて、高速
切削に耐えられ、切削抵抗を低減して切刃の欠損を抑制
することのできるスローアウェイチップ及び突き加工用
カッタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるスローアウ
ェイチップは、多角形板状をなし、着座面と該着座面に
対向する上面とが設けられ、着座面と上面との間に端面
が形成されてなり、上面と一の端面との交差稜線に主切
刃が設けられ、上面のコーナー部を形成する二つの端面
の交差稜線に仕上げ刃が設けられてなるスローアウェイ
チップにおいて、主切刃は、仕上げ刃となす角度が鈍角
となるように着座面と平行な線に対して傾斜して形成さ
れ、仕上げ刃は、直線状または外側に突出する凸曲線状
に形成されていることを特徴とする。このスローアウェ
イチップが突き加工用カッタの先端外周部に装着され、
主切刃が底刃とされ仕上げ刃が外周刃とされれば、シリ
ンダボア等の切削加工に用いられて、主切刃による切削
の際にその傾斜によってリード角が設けられているため
に切屑が薄くなって切削抵抗が低減し、仕上げ刃によっ
て良好な仕上げ切削ができる。
【0006】また、上面に主切刃の逃げ面が設けられ、
該逃げ面は逃げ角の異なる第一逃げ面と第二逃げ面を備
えていてもよい。主切刃が底刃として切削に供される
と、第一及び第二逃げ面によって加工面を擦過すること
がない。尚、主切刃の傾斜角αは0°より大きく、好ま
しくは50°以下としてもよい。傾斜角αを制限するこ
とで、主切刃による切削加工時に切削抵抗で生じる背分
力によるカッタ本体の(加工面から離れる方向に生じ
る)たわみ、更にはこのたわみに起因する仕上げ加工時
の加工壁面の傾斜による不具合などが防止される。ま
た、仕上げ刃は着座面に略直交して形成されていてもよ
く、良好な仕上げ加工が得られる。
【0007】また、本発明による突き加工用カッタは、
回転可能なカッタ本体の先端外周部に、コーナー部を挟
んで先端側に主切刃が設けられ、外周側に仕上げ刃が設
けられてなる突き加工用カッタにおいて、主切刃は、回
転軸線に直交する線に対してコーナー部に近づくに従っ
て基端側に傾斜して形成され、仕上げ刃は直線状または
外側に突出する凸曲線状に形成されていることを特徴と
する。突き加工用カッタの主切刃が底刃とされ仕上げ刃
が外周刃とされるから、コンタリング加工によりシリン
ダボア等の切削加工に用いられ、主切刃はその傾斜によ
ってリード角が設けられているから、切削時に切屑が薄
くなって切削抵抗が低減し、同時に仕上げ刃によって良
好な仕上げ切削ができる。尚、本発明によるスローアウ
ェイチップを突き加工用スローアウェイチップとして、
本発明による突き加工用カッタに装着してもよい。その
際、スローアウェイチップは縦刃として装着でき、着座
面が回転軸線に直交する方向に延びることになる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
スローアウェイチップを図1乃至図4により説明する。
図1は実施の形態による突き加工用のスローアウェイチ
ップの平面図、図2は図1に示すスローアウェイチップ
のA方向側面図、図3は図1に示すスローアウェイチッ
プのB方向側面図、図4は図1に示すスローアウェイチ
ップのC−C線中央縦断面図である。図1乃至図3に示
す突き加工用のスローアウェイチップ10(以下、突き
加工用チップという)は、例えばCBN焼結体またはダ
イヤモンド焼結体等からなり、略平行四辺形板状とされ
ている。このスローアウェイチップ10は、着座面をな
す下面11と、下面11に対向する上面12と、上下面
12,11間の4つの側面13a,13b,13c,1
3d(端面)とで概略形成され、上下面12、11の中
央を貫通してねじ挿通孔14が穿孔されている(図4参
照)。図1に示す平面図で、上面12の一対の鋭角のコ
ーナー部15a、15bの一方のコーナー部15aにお
いて、コーナー部15aを形成する二つの側面13a,
13bの交差稜線が仕上げ刃(外周刃)17とされ、仕
上げ刃17は下面11に直交する直線状の切刃とされて
いる。そのため、この仕上げ刃17で交差する一方の側
面13aがすくい面とされ、他方の側面13bが逃げ面
とされている。
【0009】また、上面12において、側面13bとの
交差稜線18に沿って上面12の一部が斜めにカットさ
れて平面視台形状の第一傾斜面19とされ、この第一傾
斜面19と仕上げ刃17のすくい面をなす側面13aと
の交差稜線は主切刃20とされている。第一傾斜面19
は、図1に示す平面視で、主切刃20から対向する側面
13cに向けて漸次幅が狭くなるように形成されてい
る。図2に示すように、主切刃20は下面11に平行な
線に対する傾斜角がαとされ、仕上げ刃17と鈍角γ
(=90°+α)をなしてコーナー部15aで交差して
いる。ここで、傾斜角αは後述する突き加工用カッタに
装着されて主切刃20のリード角とされることになり、
その大きさは、少なくとも0°より大きく50°程度ま
でとするが、10°〜20°の範囲に設定することが好
ましい。また、図1に示す上面12において、第一傾斜
面19に隣接して、上面12の一部が更に斜めにカット
されて第二傾斜面21が形成されている。第二傾斜面2
1は主切刃20に当接する位置を頂点として対向する側
面13cに向けて漸次幅広となるように平面視略三角形
状に形成されていて、下面11に平行な線に対する傾斜
角がαとされている。
【0010】第一傾斜面19及び第二傾斜面20は、そ
れぞれ主切刃20の逃げ面とされ、突き加工時に上面1
2を擦過しないように二段階にカットされている。即ち
第一及び第二傾斜面19,21の製作に当たっては、先
ず、主切刃20の傾斜角αに沿ってチップ10の上面1
2の稜辺部をコーナー部15aから隣接する鈍角のコー
ナー部15cに向けて第二傾斜面21が平面視で平行四
辺形となるようにカットし、ついで主切刃20から下面
11に向けて3°程度の傾斜角を以てコーナー部15b
方向に向けて漸次幅が狭くなるようにカットすることで
平面視略台形状の第一傾斜面19が形成されることにな
る。この場合、主切刃20に交差する方向の逃げ面は第
一傾斜面19では3°程度となり、第二傾斜面21では
0°となる。また、主切刃20に沿う方向(主切刃20
と平行な方向)の第一傾斜面19の傾斜角は主切刃20
の領域でα°とされ、コーナー部15bの領域でα°よ
り若干(例えば3°程度)大きい角度となるように漸次
変化してねじれて形成されている。第二傾斜面21の主
切刃20に沿う方向の傾斜角はα°となる。尚、図1乃
至図4に示す実施の形態では、突き加工用チップ10
は、コーナー部15aにのみ主切刃20と仕上げ刃17
が形成されているが、対向する2つのコーナー部15
a、15bにそれぞれ形成されていてもよいし、上下面
12,11両面の各1または2コーナー部にそれぞれ形
成されていてもよい。
【0011】次にこの突き加工用のスローアウェイチッ
プ10を装着した突き加工用カッタについて説明する。
図5及び図6に示す突き加工用カッタ24(以下、カッ
タ24という)は、例えば略円柱形状とされ、図示しな
い工作機械に把持されて回転軸線Oを中心に回転切削加
工するようになっている。カッタ24の工具本体23
は、先端部25aに回転軸線Oと同軸に円柱状の突部2
6が形成され、回転軸線Oと同軸にボルト穴27が形成
されている。この先端部25aには、中央凹部28aが
突部26に嵌合する頭部28が装着され、頭部28の挿
通孔28bに挿通される頭付きボルト29を工具本体2
3のボルト穴27に螺合させることで、頭部28と工具
本体23とが着脱可能に一体とされている。以下、頭部
28と工具本体23を含めてカッタ本体25という。そ
して、カッタ本体25の外周面には、例えば一対の切屑
排出排出溝30,30が回転軸線Oを中心に対向して螺
旋状に形成されている(図5では省略されている)。頭
部28の先端面28cには、この切屑排出溝30の先端
と交差する位置にそれぞれチップ取付座32、32が形
成され、これらチップ取付座32,32には、上述の突
き加工用チップ10、10が縦刃として装着されてい
る。
【0012】即ち、図7に示すように、各チップ取付座
32の底面32aにはチップ10の着座面である下面1
1が位置すると共に二つの側壁32b、32bには側面
13c、13dが当接してねじ33で締結させられてい
る。装着状態でチップ10は上面12がカッタ本体25
の先端側に位置し、仕上げ刃17が外周側に突出して回
転軸線Oとほぼ平行に位置して外周刃とされると共に、
仕上げ刃17のすくい面をなす側面13aが切屑排出溝
30の回転方向を向く壁面の先端に位置させられてい
る。そのため、図7に示す図5のD部拡大図から明らか
なように、下面11が回転軸線Oに略直交して、主切刃
20は頭部28の先端面28cの外周側に位置して底刃
を構成する。そして、主切刃20の傾斜角αがリード角
とされ、このリード角αは実施の形態では、20°に設
定されている。ここで、リード角αを0°より大きく設
定することで、突き加工時の切屑厚さが小さくなり、切
削抵抗を低減でき、主切刃20の欠損を防止できる。リ
ード角αは50°以下とすることが好ましく、50°を
越えると切削時の背分力が大きくなりすぎ、加工面から
押し返されてカッタ本体25が工作機械の把持部に対し
て先端側が撓んでしまい、仕上げ刃17による精度の良
い仕上げ切削ができなくなる。リード角αは、10°〜
20°の範囲に設定することが好ましい。
【0013】本実施の形態による突き加工用カッタ24
は上述のような構成を備えているから、この突き加工用
カッタ24を用いてコンタリング加工により、図14に
示すようなシリンダボア加工を行う。図8に示すように
予め開けられた下穴40に対して、突き加工用カッタ2
4を下方向(矢印E方向)に送りつつ回転軸線Oを中心
に自転させながら、下穴40の内壁40aに沿って公転
させると、主切刃20(底刃)で下穴40の内壁40a
を拡径すべく切削加工しつつ仕上げ刃17(外周刃)で
加工壁面の仕上げ加工が施される。主切刃20で、下穴
40の内壁40aを切削加工する際、主切刃20はリー
ド角αで傾斜させられているために、図8に示すように
従来の底刃3aと比較して切屑の厚みdが小さく、切削
抵抗が小さい。しかも第一及び第二逃げ面として第一及
び第二傾斜面19,21が設けられていることで逃げ面
で加工面を擦過することもない。
【0014】そのため、主切刃20による切削時に切刃
の欠損を抑止できる。しかもリード角αが50°以下
(実施の形態では20°)に抑えられているために、主
切刃20を押し戻す方向に働く背分力が小さく、カッタ
本体25の撓みが抑制されて高速で精密な切削加工がで
きる。また、仕上げ刃17は直線状とされ、しかも回転
軸線Oとほぼ平行に配設されているから、主切刃20に
よる背分力が小さいことも相まって、加工壁面の仕上げ
加工も精密にできる。しかも、突き加工用チップ10と
してCBN焼結体やダイヤモンド焼結体等を採用してい
るから、高速でコンタリング加工することができ、切削
加工能率を向上できる。
【0015】上述のように本実施の形態によれば、突き
加工用カッタ24に設けられた突き加工用チップ10の
主切刃20にリード角αが設けられていることで切削抵
抗が小さく主切刃20の欠損が抑制される。しかもリー
ド角αの大きさが抑えられていることでシリンダボア加
工時の背分力が小さくコンタリング加工時のカッタ本体
25のたわみを抑制できて仕上げ刃17で精密に仕上げ
加工できる上に高速でコンタリング加工できる。
【0016】次に本実施の形態によるスローアウェイチ
ップ10及び突き加工用カッタ24の変形例を図9及び
図10により説明するが、上述の実施の形態と同一の部
分には同一の符号を用いてその説明を省略する。図9に
示す第一変形例の突き加工用スローアウェイチップ40
は突き加工用カッタ24の部分断面図に示されており、
図において、カッタ本体25の先端外周側に突出する仕
上げ刃41(外周刃)は、上述の実施の形態と相違して
チップの外側即ちカッタ本体25の外周側に突出する凸
曲線状に形成されている。この仕上げ刃41は、主切刃
20とコーナー部15aを介して接続されて先端側に位
置している。仕上げ刃41は必ずしも二つの側面18
a、18bの交差稜線全体で構成されている必要はな
く、コーナー部15aに続いて部分的、即ち回転軸線O
と平行な方向に長さLを有していればよく、それ以外の
稜線部分は直線状でもよい。
【0017】この凸曲線状の仕上げ刃41は、長さLが
例えば0.1mm〜5.0mmの範囲であることが好ま
しい。しかも、高精度な仕上げ加工のために直径Rが1
0mm以上の円弧または凸曲線であることが好ましい。
仕上げ刃41を上述のように構成することで、シリンダ
ボア5の内壁の仕上げ加工に際して、加工壁面に段が形
成されることなく滑らかな円筒面状に仕上げられる。
【0018】次に図10に示す第二変形例では、突き加
工用スローアウェイチップ43の主切刃44(底刃)が
凸曲線状に形成されている。この場合、主切刃44とコ
ーナー部15aとの接続点における主切刃44の接線に
よる主切刃44の傾斜角をαとして、この傾斜角αが0
°を越えて50°以下であればよい。主切刃44をこの
ように凸曲線状に形成すれば、突き加工時の切削抵抗は
一層小さくなる。尚、スローアウェイチップ10、4
0,43において、主切刃44と仕上げ刃41をいずれ
も凸曲線状に形成することとしてもよい。
【0019】次に図11及び図12に示す第三変形例で
は、突き加工用スローアウェイチップ45のコーナー部
15aの部分が上下面12、11方向に亘って略板状に
切り欠けられて着座部46とされ、この着座部46に例
えば板状の切刃チップ47がろう付け等で装着されてい
る。この場合、切刃チップ47に仕上げ刃17と主切刃
20とが設けられている。この場合には、切刃チップ4
7だけをCBN焼結体、ダイヤモンド焼結体などで構成
すればよい。
【0020】また、スローアウェイチップ10,40,
43,45等の形状は、実施の形態で示す平行四辺形板
状に限定されることなく、三角形板状や長方形板状など
各種多角形状のものを採用できる。尚、上述の説明で
は、カッタ本体25に主切刃20と仕上げ刃17を備え
たスローアウェイチップ10等を装着した突き加工用カ
ッタ24について説明したが、主切刃20,44と仕上
げ刃17,41を備えていれば、ソリッドタイプの突き
加工用カッタや主切刃20,44と仕上げ刃17,41
を備えた切刃チップをカッタ本体に直接ろう付けした突
き加工用カッタ等でもよく、このような突き加工用カッ
タも本発明の突き加工用カッタに含められる。
【0021】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るスローアウ
ェイチップでは、主切刃は、仕上げ刃となす角度が鈍角
となるように着座面と平行な線に対して傾斜して形成さ
れ、仕上げ刃は、直線状または外側に突出する凸曲線状
に形成されているから、このスローアウェイチップが突
き加工用カッタの先端外周部に装着され、主切刃が底刃
とされ仕上げ刃が外周刃とされれば、切削加工に用いら
れて、主切刃による切削の際にその傾斜によってリード
角が設けられて切屑が薄くなって切削抵抗が低減し、仕
上げ刃によって良好な仕上げ切削ができる。
【0022】また、上面に主切刃の逃げ面が設けられ、
該逃げ面は逃げ角の異なる第一逃げ面と第二逃げ面を備
えているから、主切刃が底刃として切削に供される際、
第一及び第二逃げ面によって加工面を擦過することがな
い。
【0023】また、本発明による突き加工用カッタで
は、主切刃は、回転軸線に直交する線に対してコーナー
部に近づくに従って基端側に傾斜して形成され、仕上げ
刃は直線状または外側に突出する凸曲線状に形成されて
いるから、主切刃が底刃とされ仕上げ刃が外周刃とされ
てシリンダボア等の切削加工に用いられ、主切刃はリー
ド角が設けられていて切削時に切屑が薄くなって切削抵
抗が低減し、同時に仕上げ刃によって良好な仕上げ切削
ができ、高速切削によるコンタリング加工などができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態による突き加工用スロー
アウェイチップの平面図である。
【図2】 図1に示すスローアウェイチップのA方向矢
視図である。
【図3】 図1に示すスローアウェイチップのB方向矢
視図である。
【図4】 図1に示すスローアウェイチップのC−C線
断面図である。
【図5】 突き加工用カッタの側面図である。
【図6】 図5に示す突き加工用カッタの先端面図であ
る。
【図7】 図5に示す突き加工用カッタのチップ部分で
あるD部拡大図である。
【図8】 図7に示すカッタの主切刃による切削時の切
屑生成状態を示す図である。
【図9】 突き加工用スローアウェイチップの第一変形
例を示す、図7と同様な図である。
【図10】 突き加工用スローアウェイチップの第二変
形例を示す、図7と同様な図である。
【図11】 突き加工用スローアウェイチップの第三変
形例を示す平面図である。
【図12】 図11に示すチップのF方向矢視図であ
る。
【図13】 従来の突き加工用カッタによる被削材の切
削加工状態を示す図である。
【図14】 従来の突き加工用カッタによる被削材のコ
ンタリング加工状態を示す図である。
【符号の説明】
10,43,45 突き加工用スローアウェイチップ 11 下面(着座面) 12 上面 13a,13b,13c,13d 側面 17,41 仕上げ刃(外周刃) 19 第一傾斜面(第一逃げ面) 20,44 主切刃(底刃) 21 第二傾斜面(第二逃げ面) 24 突き加工用カッタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野中 博樹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角形板状をなし、着座面と該着座面に
    対向する上面とが設けられ、着座面と上面との間に端面
    が形成されてなり、前記上面と一の端面との交差稜線に
    主切刃が設けられ、前記上面のコーナー部を形成する二
    つの端面の交差稜線に仕上げ刃が設けられてなるスロー
    アウェイチップにおいて、 前記主切刃は、前記仕上げ刃となす角度が鈍角となるよ
    うに着座面と平行な線に対して傾斜して形成され、 前記仕上げ刃は、直線状または外側に突出する凸曲線状
    に形成されていることを特徴とするスローアウェイチッ
    プ。
  2. 【請求項2】 前記上面に主切刃の逃げ面が設けられ、
    該逃げ面は逃げ角の異なる第一逃げ面と第二逃げ面を備
    えていることを特徴とする請求項1記載のスローアウェ
    イチップ。
  3. 【請求項3】 回転可能なカッタ本体の先端外周部に、
    コーナー部を挟んで先端側に主切刃が設けられ、外周側
    に仕上げ刃が設けられてなる突き加工用カッタにおい
    て、 前記主切刃は、回転軸線に直交する線に対して前記コー
    ナー部に近づくに従って基端側に傾斜して形成され、前
    記仕上げ刃は直線状または外側に突出する凸曲線状に形
    成されていることを特徴とする突き加工用カッタ。
JP15175198A 1998-06-01 1998-06-01 スローアウェイチップ及び突き加工用カッタ Withdrawn JPH11347803A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15175198A JPH11347803A (ja) 1998-06-01 1998-06-01 スローアウェイチップ及び突き加工用カッタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15175198A JPH11347803A (ja) 1998-06-01 1998-06-01 スローアウェイチップ及び突き加工用カッタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11347803A true JPH11347803A (ja) 1999-12-21

Family

ID=15525502

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