JPH11333978A - 透光遮熱性シート - Google Patents
透光遮熱性シートInfo
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- JPH11333978A JPH11333978A JP14492898A JP14492898A JPH11333978A JP H11333978 A JPH11333978 A JP H11333978A JP 14492898 A JP14492898 A JP 14492898A JP 14492898 A JP14492898 A JP 14492898A JP H11333978 A JPH11333978 A JP H11333978A
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- light
- density polyethylene
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 透光性および遮熱性を有し、軽量で耐久性を
有する透光遮熱性シートを提供する。 【解決手段】 ポリエステルフィルム(2)の片面上に
厚さ50〜1000Åのアルミニウム蒸着層(3)と蒸
着膜保護層(4)を設けたアルミニウム蒸着フィルムと
高密度ポリエチレンフラットヤーン(7)を経緯糸に用
いて織成した高密度ポリエチレンフラットヤーンクロス
(5)とを低密度ポリエチレンを用いてサンドイッチラ
ミネーション法で接着層(9)を形成して積層し、高密
度ポリエチレンフラットヤーンクロス(5)の外層に低
密度ポリエチレン保護層(10)を設けてなる透光遮熱
性シート(1)である。
有する透光遮熱性シートを提供する。 【解決手段】 ポリエステルフィルム(2)の片面上に
厚さ50〜1000Åのアルミニウム蒸着層(3)と蒸
着膜保護層(4)を設けたアルミニウム蒸着フィルムと
高密度ポリエチレンフラットヤーン(7)を経緯糸に用
いて織成した高密度ポリエチレンフラットヤーンクロス
(5)とを低密度ポリエチレンを用いてサンドイッチラ
ミネーション法で接着層(9)を形成して積層し、高密
度ポリエチレンフラットヤーンクロス(5)の外層に低
密度ポリエチレン保護層(10)を設けてなる透光遮熱
性シート(1)である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として可視光線
は透過し赤外線は反射する透光遮熱性シートに関する。
は透過し赤外線は反射する透光遮熱性シートに関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂製のフィルムや織布にアルミニ
ウムなどの金属蒸着層を設けて遮熱用シートとして用い
る方法は広く知られている。しかしながら、太陽エネル
ギーを遮蔽するために十分な厚みの金属蒸着層を設ける
と可視光線も遮断されてしまうように、遮熱性と透光性
とは相反する関係にあるので、遮熱性の金属蒸着層を設
けたシートを農業用ハウス被覆材や簡易テントシートな
どに使用すると、ハウス内やテント内が暗くて作業性に
支障があり満足できるものではなかった。このような目
的を満足させるために、透明性フィルムの表面に透視性
が損なわれない程度でかつ赤外線を遮熱する範囲の厚み
にアルミニウム等の金属を蒸着したものが透光遮熱性材
料として知られている。このような蒸着フィルムを実際
に用いる場合には、主目的の透光遮熱性ばかりでなく、
機械的強力、耐候性などの実用的性能が要求され、透光
遮熱性を損なうことなく何らかの補強を付与する必要が
あった。
ウムなどの金属蒸着層を設けて遮熱用シートとして用い
る方法は広く知られている。しかしながら、太陽エネル
ギーを遮蔽するために十分な厚みの金属蒸着層を設ける
と可視光線も遮断されてしまうように、遮熱性と透光性
とは相反する関係にあるので、遮熱性の金属蒸着層を設
けたシートを農業用ハウス被覆材や簡易テントシートな
どに使用すると、ハウス内やテント内が暗くて作業性に
支障があり満足できるものではなかった。このような目
的を満足させるために、透明性フィルムの表面に透視性
が損なわれない程度でかつ赤外線を遮熱する範囲の厚み
にアルミニウム等の金属を蒸着したものが透光遮熱性材
料として知られている。このような蒸着フィルムを実際
に用いる場合には、主目的の透光遮熱性ばかりでなく、
機械的強力、耐候性などの実用的性能が要求され、透光
遮熱性を損なうことなく何らかの補強を付与する必要が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みて、透光性および遮熱性を有し、軽量で耐久性を有す
る透光遮熱性シートを提供することを目的とする。
みて、透光性および遮熱性を有し、軽量で耐久性を有す
る透光遮熱性シートを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を技術
的に解決する手段として、透光性フィルムの片面上に厚
さ50〜1000Åのアルミニウム蒸着層を設けたアル
ミニウム蒸着フィルムとポリオレフィンクロスを積層し
てなることを特徴とする透光遮熱性シートを要旨とす
る。
的に解決する手段として、透光性フィルムの片面上に厚
さ50〜1000Åのアルミニウム蒸着層を設けたアル
ミニウム蒸着フィルムとポリオレフィンクロスを積層し
てなることを特徴とする透光遮熱性シートを要旨とす
る。
【0005】これらの構成になるシートは、アルミニウ
ム層が50Å以上で均一な厚さの層を形成しているため
に赤外線を効率よく反射し、かつ1000Å以下である
ために可視光線は透過するので、本発明の透光性でかつ
遮熱性の機能を有し、かつ積層したポリオレフィンクロ
スの補強効果により軽量で耐久性のあるシートを得るこ
とができる。
ム層が50Å以上で均一な厚さの層を形成しているため
に赤外線を効率よく反射し、かつ1000Å以下である
ために可視光線は透過するので、本発明の透光性でかつ
遮熱性の機能を有し、かつ積層したポリオレフィンクロ
スの補強効果により軽量で耐久性のあるシートを得るこ
とができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる透光性フィルムは、ポリエステルフ
ィルム、ポリオレフィンフィルムなど透光性にすぐれた
フィルムが広く使用できる。ポリオレフィンフィルムと
しては、低分子留分が少なく蒸着層の耐久性にすぐれる
メタロセン触媒により製造されたエチレン・α−オレフ
ィン共重合体からなるフィルムが好ましい。
本発明に用いられる透光性フィルムは、ポリエステルフ
ィルム、ポリオレフィンフィルムなど透光性にすぐれた
フィルムが広く使用できる。ポリオレフィンフィルムと
しては、低分子留分が少なく蒸着層の耐久性にすぐれる
メタロセン触媒により製造されたエチレン・α−オレフ
ィン共重合体からなるフィルムが好ましい。
【0007】上記透光性フィルムは、厚さが10〜50
μmであることが好ましい。厚さが10μm未満では均
一な厚みのフィルムの形成が困難であり、50μmを超
えると透光性が低下して好ましくない。
μmであることが好ましい。厚さが10μm未満では均
一な厚みのフィルムの形成が困難であり、50μmを超
えると透光性が低下して好ましくない。
【0008】上記透光性フィルムの片面に公知の蒸着法
によりアルミニウム蒸着層を形成したアルミニウム蒸着
フィルムを作成する。アルミニウム蒸着層の厚みは50
〜1000Åであり、好ましくは100〜500Åであ
る。前記のアルミニウム蒸着層の厚みの範囲において透
光性が5〜60%で、かつ赤外線が95%以上の遮蔽効
果が得られる。アルミニウム蒸着層の厚みが50Å未満
では遮熱性が劣るので好ましくなく、1000Åを超え
ると透光性が低下して好ましくない。
によりアルミニウム蒸着層を形成したアルミニウム蒸着
フィルムを作成する。アルミニウム蒸着層の厚みは50
〜1000Åであり、好ましくは100〜500Åであ
る。前記のアルミニウム蒸着層の厚みの範囲において透
光性が5〜60%で、かつ赤外線が95%以上の遮蔽効
果が得られる。アルミニウム蒸着層の厚みが50Å未満
では遮熱性が劣るので好ましくなく、1000Åを超え
ると透光性が低下して好ましくない。
【0009】上記アルミニウム蒸着層の上にはポリオレ
フィンからなる蒸着膜保護層を設けるのが好ましい。蒸
着膜保護層はアンカーコーティング処理を施したアルミ
ニウム蒸着層上に公知の押出ラミネーション法によりポ
リオレフィン層を積層するとよい。蒸着膜保護層に用い
られるポリオレフィンとしてはポリエチレンが好まし
く、具体的には、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポ
リエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−アクリル酸エチル共重合体などが好適に用いられる。
保護層の厚みは10〜30μmが好ましい。
フィンからなる蒸着膜保護層を設けるのが好ましい。蒸
着膜保護層はアンカーコーティング処理を施したアルミ
ニウム蒸着層上に公知の押出ラミネーション法によりポ
リオレフィン層を積層するとよい。蒸着膜保護層に用い
られるポリオレフィンとしてはポリエチレンが好まし
く、具体的には、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポ
リエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−アクリル酸エチル共重合体などが好適に用いられる。
保護層の厚みは10〜30μmが好ましい。
【0010】本発明に用いられるポリオレフィンクロス
は、ポリオレフィンからなる糸状体を織編成してなるク
ロスであって、ポリオレフィンクロスをアルミニウム蒸
着フィルムと積層したときに、アルミニウム蒸着フィル
ムに対し補強効果を有するとともに、透光性を低下させ
ないことが重要である。織編物の織組織として特に限定
されるものではなく、平織、綾織、もじり織りなどの織
物、あるいは経編、緯編などの編物など適宜用いること
ができる。
は、ポリオレフィンからなる糸状体を織編成してなるク
ロスであって、ポリオレフィンクロスをアルミニウム蒸
着フィルムと積層したときに、アルミニウム蒸着フィル
ムに対し補強効果を有するとともに、透光性を低下させ
ないことが重要である。織編物の織組織として特に限定
されるものではなく、平織、綾織、もじり織りなどの織
物、あるいは経編、緯編などの編物など適宜用いること
ができる。
【0011】上記ポリオレフィンクロスに用いられるポ
リオレフィンとしては、糸状体を形成可能なものであれ
ばとくに限定されるものではなく、具体的には、高密度
ポリエチレン、中密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリ
エチレン、低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、ポリ
プロピレン、プロピレン−エチレン共重合体等などの単
独または2種以上組み合わせた樹脂が用いられる。上記
ポリエチレンのメルトフローレート(以下、MFRと略
す)は、好ましくは0.1〜30g/10min.、より
好ましくは1〜10g/10min.である。
リオレフィンとしては、糸状体を形成可能なものであれ
ばとくに限定されるものではなく、具体的には、高密度
ポリエチレン、中密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリ
エチレン、低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、ポリ
プロピレン、プロピレン−エチレン共重合体等などの単
独または2種以上組み合わせた樹脂が用いられる。上記
ポリエチレンのメルトフローレート(以下、MFRと略
す)は、好ましくは0.1〜30g/10min.、より
好ましくは1〜10g/10min.である。
【0012】上記糸状体としてはポリオレフィンからな
るフラットヤーン、スプリットヤーン、モノフィラメン
ト、マルチフィラメントなどで、いずれも公知の製造方
法で製造することができる。糸状体の繊度としては、1
00〜2000デニール(以下、dと略す)が好まし
く、500〜1500dがさらに好ましい。
るフラットヤーン、スプリットヤーン、モノフィラメン
ト、マルチフィラメントなどで、いずれも公知の製造方
法で製造することができる。糸状体の繊度としては、1
00〜2000デニール(以下、dと略す)が好まし
く、500〜1500dがさらに好ましい。
【0013】これらの糸状体を用いたクロスとしては、
透光性を低下させることなく補強効果を有する範囲で密
に織成されたクロスあるいは粗目を有するメッシュシー
トなど適宜選択可能である。これらのうちでは、フラッ
トヤーンクロスあるいはマルチフィラメントからなるメ
ッシュシートなどが好ましく、具体的には高密度ポリエ
チレンからなるフラットヤーンを密に織成したクロス、
あるいはポリプロピレンからなるマルチフィラメントを
織成したメッシュシートなどが挙げられる。
透光性を低下させることなく補強効果を有する範囲で密
に織成されたクロスあるいは粗目を有するメッシュシー
トなど適宜選択可能である。これらのうちでは、フラッ
トヤーンクロスあるいはマルチフィラメントからなるメ
ッシュシートなどが好ましく、具体的には高密度ポリエ
チレンからなるフラットヤーンを密に織成したクロス、
あるいはポリプロピレンからなるマルチフィラメントを
織成したメッシュシートなどが挙げられる。
【0014】上記ポリオレフィンクロスと先に作成した
アルミニウム蒸着フィルムを積層する。積層方法として
は接着剤等を用いて積層してもよいが、ポリオレフィン
クロスとアルミニウム蒸着フィルムの蒸着膜保護層との
間にサンドイッチラミネーション法にてポリオレフィン
からなる接着層を形成し積層体を作成するのが好まし
い。ついで、この積層体のポリオレフィンクロス外側に
ポリオレフィンからなる保護層を形成するのが好まし
い。このポリオレフィン保護層を形成することにより、
積層体に平滑性を付与して防汚性を向上させるとともに
積層体の突刺強力を向上させることができる。このポリ
オレフィンからなる保護層の形成方法は、押出ラミネー
ション法、ドライラミネーション法などが挙げられる
が、押出ラミネーション法が好ましい。
アルミニウム蒸着フィルムを積層する。積層方法として
は接着剤等を用いて積層してもよいが、ポリオレフィン
クロスとアルミニウム蒸着フィルムの蒸着膜保護層との
間にサンドイッチラミネーション法にてポリオレフィン
からなる接着層を形成し積層体を作成するのが好まし
い。ついで、この積層体のポリオレフィンクロス外側に
ポリオレフィンからなる保護層を形成するのが好まし
い。このポリオレフィン保護層を形成することにより、
積層体に平滑性を付与して防汚性を向上させるとともに
積層体の突刺強力を向上させることができる。このポリ
オレフィンからなる保護層の形成方法は、押出ラミネー
ション法、ドライラミネーション法などが挙げられる
が、押出ラミネーション法が好ましい。
【0015】上記サンドイッチラミネーション法にて形
成される接着層の厚みは20〜60μmが好ましい。ま
た。上記ポリオレフィン保護層の厚みは30〜150μ
mが好ましい。これらの接着層および保護層に使用する
ポリオレフィンとしては、通常押出ラミネーション法に
用いられるポリエチレンが好ましく、具体的には低密度
ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重
合体などが好適に用いられる。
成される接着層の厚みは20〜60μmが好ましい。ま
た。上記ポリオレフィン保護層の厚みは30〜150μ
mが好ましい。これらの接着層および保護層に使用する
ポリオレフィンとしては、通常押出ラミネーション法に
用いられるポリエチレンが好ましく、具体的には低密度
ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重
合体などが好適に用いられる。
【0016】本発明において、透光性はアルミニウム蒸
着層の厚みに左右されるが、アルミニウム蒸着層の厚み
を設定値通りに仕上げるのは困難で、JISL1055
に準拠して測定した透光率が端数を含む数値となること
が多い。一方工業製品としては透光遮熱性シートの透光
率が10%、20%、30%、40%、50%のように
切りのよい数値であるものが要望されることがある。そ
こで、サンドイッチラミネーションにより形成される接
着層に顔料を配合することにより透光性を微調整して上
記のように切りのよい数値に仕上げることができる。用
いられる顔料は、灰色、茶色、黒色、青色などが好適
で、配合量は300〜2500ppmの範囲が好まし
い。
着層の厚みに左右されるが、アルミニウム蒸着層の厚み
を設定値通りに仕上げるのは困難で、JISL1055
に準拠して測定した透光率が端数を含む数値となること
が多い。一方工業製品としては透光遮熱性シートの透光
率が10%、20%、30%、40%、50%のように
切りのよい数値であるものが要望されることがある。そ
こで、サンドイッチラミネーションにより形成される接
着層に顔料を配合することにより透光性を微調整して上
記のように切りのよい数値に仕上げることができる。用
いられる顔料は、灰色、茶色、黒色、青色などが好適
で、配合量は300〜2500ppmの範囲が好まし
い。
【0017】上記透光遮熱性シートの少なくとも片面
に、アクリルラテックスをコーティングするのが好まし
い。アクリルラテックスとしては、(メタ)アクリル酸
アルキルエステル、スチレン、酢酸ビニル、(メタ)ア
クリル酸、イタコン酸などのビニルモノマーを主成分と
し、常法にしたがって乳化重合して得られる乳化共重合
物が挙げられる。アクリルラテックスをコーティングす
る方法としては、浸漬法、ロールコーテイング法、ブラ
ッシング法、スプレー法等公知の方法を用いことができ
るが、取扱いが容易である上に、均一な被覆層を形成で
きることからロールコーティング法が好ましい。アクリ
ルラテックスをコーティングすることにより、屋外で使
用されたシートがはためきや暴風等によりクラックが生
じた場合においてもアクリルコート層が雨水の進入を防
止しアルミニウム蒸着層の腐食を防止する。特にミシン
縫製を行なう場合にはミシンの針穴からの水の進入を防
止する。
に、アクリルラテックスをコーティングするのが好まし
い。アクリルラテックスとしては、(メタ)アクリル酸
アルキルエステル、スチレン、酢酸ビニル、(メタ)ア
クリル酸、イタコン酸などのビニルモノマーを主成分と
し、常法にしたがって乳化重合して得られる乳化共重合
物が挙げられる。アクリルラテックスをコーティングす
る方法としては、浸漬法、ロールコーテイング法、ブラ
ッシング法、スプレー法等公知の方法を用いことができ
るが、取扱いが容易である上に、均一な被覆層を形成で
きることからロールコーティング法が好ましい。アクリ
ルラテックスをコーティングすることにより、屋外で使
用されたシートがはためきや暴風等によりクラックが生
じた場合においてもアクリルコート層が雨水の進入を防
止しアルミニウム蒸着層の腐食を防止する。特にミシン
縫製を行なう場合にはミシンの針穴からの水の進入を防
止する。
【0018】本発明に用いられるポリオレフィンに対し
て、本発明の特性を本質的に阻害しない範囲で、必要に
応じて酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤、帯
電防止剤、防曇剤、分散剤、難燃剤、核剤、発泡剤、架
橋剤などの公知の添加剤を添加することができる。
て、本発明の特性を本質的に阻害しない範囲で、必要に
応じて酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤、帯
電防止剤、防曇剤、分散剤、難燃剤、核剤、発泡剤、架
橋剤などの公知の添加剤を添加することができる。
【0019】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明す
る。試験方法は下記の通りである。 1 引張試験:JISL1096準拠 2 引裂試験:JISL1096準拠 3 透光率 :JISL1055準拠
る。試験方法は下記の通りである。 1 引張試験:JISL1096準拠 2 引裂試験:JISL1096準拠 3 透光率 :JISL1055準拠
【0020】実施例1:透光性フィルムとしてポリエス
テル製で25μm厚みのポリエステルフィルム(2)を
選び、表面にコロナ放電処理を施し、アルミニウムを真
空蒸着させて厚さ350Åのアルミニウム蒸着層(3)
を形成した。このアルミニウム蒸着層(3)面にアンカ
ーコーティング処理を施した後、低密度ポリエチレン
(MFR=12.0g/10min.、密度=0.916
g/cm3、Tm=105℃)を用いて押出ラミネート
法により15μm厚さで被覆し蒸着膜保護層(4)とし
アルミニウム蒸着フィルムを作成した。
テル製で25μm厚みのポリエステルフィルム(2)を
選び、表面にコロナ放電処理を施し、アルミニウムを真
空蒸着させて厚さ350Åのアルミニウム蒸着層(3)
を形成した。このアルミニウム蒸着層(3)面にアンカ
ーコーティング処理を施した後、低密度ポリエチレン
(MFR=12.0g/10min.、密度=0.916
g/cm3、Tm=105℃)を用いて押出ラミネート
法により15μm厚さで被覆し蒸着膜保護層(4)とし
アルミニウム蒸着フィルムを作成した。
【0021】一方、高密度ポリエチレン(MFR=0.
7g/10min.、密度=0.957g/cm3、Tm
=129℃)を用いて、インフレーション法によりフィ
ルムを形成し、冷却してスリット後熱板接触式延伸法に
て5.2倍延伸で繊度900dの高密度ポリエチレンフ
ラットヤーン(7)を得た。この900dの高密度ポリ
エチレンフラットヤーン(7)を経緯糸として9×9本
/インチの打込密度で平織して高密度ポリエチレンフラ
ットヤーンクロス(5)を形成した。
7g/10min.、密度=0.957g/cm3、Tm
=129℃)を用いて、インフレーション法によりフィ
ルムを形成し、冷却してスリット後熱板接触式延伸法に
て5.2倍延伸で繊度900dの高密度ポリエチレンフ
ラットヤーン(7)を得た。この900dの高密度ポリ
エチレンフラットヤーン(7)を経緯糸として9×9本
/インチの打込密度で平織して高密度ポリエチレンフラ
ットヤーンクロス(5)を形成した。
【0022】上記高密度ポリエチレンフラットヤーンク
ロス(5)と、先に作成したアルミニウム蒸着フィルム
の蒸着膜保護層(4)を相対させて、低密度ポリエチレ
ン(MFR=12.0g/10min.、密度=0.91
6g/cm3、Tm=105℃)をサンドイッチ押出ラ
ミネーション法で厚さ各30μmの接着層(9)を設け
て積層体を形成した。ついで、同じ低密度ポリエチレン
を用いて、積層体の高密度ポリエチレンフラットヤーン
クロス(5)の外側に押出ラミネーション法により厚さ
40μmの低密度ポリエチレン保護層(10)を設けて
目付重量172g/m2の透光遮熱性シート(1)を得
た。構成を図1に示す。
ロス(5)と、先に作成したアルミニウム蒸着フィルム
の蒸着膜保護層(4)を相対させて、低密度ポリエチレ
ン(MFR=12.0g/10min.、密度=0.91
6g/cm3、Tm=105℃)をサンドイッチ押出ラ
ミネーション法で厚さ各30μmの接着層(9)を設け
て積層体を形成した。ついで、同じ低密度ポリエチレン
を用いて、積層体の高密度ポリエチレンフラットヤーン
クロス(5)の外側に押出ラミネーション法により厚さ
40μmの低密度ポリエチレン保護層(10)を設けて
目付重量172g/m2の透光遮熱性シート(1)を得
た。構成を図1に示す。
【0023】得られた透光遮熱性シート(1)は、引張
強力75kgf/5cm、引張伸び26%、引裂強力1
0kgf、透光率30%であった。この透光遮熱性シー
ト(1)を農業用ハウスシートに用いたところ、外気照
度は6万ルックスのところハウス内照度は1.8万ルッ
クスで透光性を有し、外気温度25℃のところ、ハウス
内地上温度が21.5℃で遮熱効果が良好であった。
強力75kgf/5cm、引張伸び26%、引裂強力1
0kgf、透光率30%であった。この透光遮熱性シー
ト(1)を農業用ハウスシートに用いたところ、外気照
度は6万ルックスのところハウス内照度は1.8万ルッ
クスで透光性を有し、外気温度25℃のところ、ハウス
内地上温度が21.5℃で遮熱効果が良好であった。
【0024】実施例2:ポリプロピレン(MFR=20
g/10min.、密度=0.90g/cm3、Tm=1
58℃)を用いて、総繊度680d/120fのポリプ
ロピレンマルチフィラメント(8)を形成した。こうし
て得られたポリプロピレンマルチフィラメント(8)を
経糸として680d×2本、緯糸として1360dから
構成される絡み織りで見かけの打込密度3×3本/イン
チのポリプロピレンマルチフィラメントメッシュシート
(6)を得た。ポリオレフィンクロスとして上記ポリプ
ロピレンマルチフィラメントメッシュシート(6)を用
いた他は実施例1と同様に行った。なお、積層体のポリ
プロピレンマルチフィラメントメッシュシート(6)の
外側に押出ラミネーション法により厚さ100μmの低
密度ポリエチレン保護層(10)を設けて目付重量23
4g/m2の透光遮熱性シート(1)を得た。構成を図
2に示す。
g/10min.、密度=0.90g/cm3、Tm=1
58℃)を用いて、総繊度680d/120fのポリプ
ロピレンマルチフィラメント(8)を形成した。こうし
て得られたポリプロピレンマルチフィラメント(8)を
経糸として680d×2本、緯糸として1360dから
構成される絡み織りで見かけの打込密度3×3本/イン
チのポリプロピレンマルチフィラメントメッシュシート
(6)を得た。ポリオレフィンクロスとして上記ポリプ
ロピレンマルチフィラメントメッシュシート(6)を用
いた他は実施例1と同様に行った。なお、積層体のポリ
プロピレンマルチフィラメントメッシュシート(6)の
外側に押出ラミネーション法により厚さ100μmの低
密度ポリエチレン保護層(10)を設けて目付重量23
4g/m2の透光遮熱性シート(1)を得た。構成を図
2に示す。
【0025】得られた透光遮熱性シート(1)は、引張
強力74kgf/5cm、引張伸び23%、引裂強力2
8kgf、透光率30%であった。この透光遮熱性シー
ト(1)を農業用ハウスシートに用いたところ、外気照
度は6万ルックスのところハウス内照度は1.8万ルッ
クスで透光性を有し、外気温度25℃のところ、ハウス
内地上温度が22℃で遮熱効果が良好であった。
強力74kgf/5cm、引張伸び23%、引裂強力2
8kgf、透光率30%であった。この透光遮熱性シー
ト(1)を農業用ハウスシートに用いたところ、外気照
度は6万ルックスのところハウス内照度は1.8万ルッ
クスで透光性を有し、外気温度25℃のところ、ハウス
内地上温度が22℃で遮熱効果が良好であった。
【0026】実施例3:透光性フィルムとしてポリエス
テル製で25μm厚みのポリエステルフィルム(2)を
選び、表面にコロナ放電処理を施し、厚さ350Åのア
ルミニウム蒸着層(3)を形成する目的で真空蒸着した
ところ、厚さ325Åのアルミニウム蒸着層(3)が得
られた。このアルミニウム蒸着層(3)による透光率は
32%となることが予測されたので、サンドイッチラミ
ネーション法にて形成される接着層(9)に灰色顔料を
800ppm添加して透光性を30%に調整した。その
他は実施例1と同様に行った。
テル製で25μm厚みのポリエステルフィルム(2)を
選び、表面にコロナ放電処理を施し、厚さ350Åのア
ルミニウム蒸着層(3)を形成する目的で真空蒸着した
ところ、厚さ325Åのアルミニウム蒸着層(3)が得
られた。このアルミニウム蒸着層(3)による透光率は
32%となることが予測されたので、サンドイッチラミ
ネーション法にて形成される接着層(9)に灰色顔料を
800ppm添加して透光性を30%に調整した。その
他は実施例1と同様に行った。
【0027】この透光遮熱性シート(1)を農業用ハウ
スシートに用いたところ、外気照度は6万ルックスのと
ころハウス内照度は1.8万ルックスで透光性を有し、
外気温度25℃のところ、ハウス内地上温度が22℃で
遮熱効果が良好であった。
スシートに用いたところ、外気照度は6万ルックスのと
ころハウス内照度は1.8万ルックスで透光性を有し、
外気温度25℃のところ、ハウス内地上温度が22℃で
遮熱効果が良好であった。
【0028】
【発明の効果】本発明は、透光性フィルムの片面に可視
光線は透過し赤外線は遮蔽する厚さ50〜1000Åの
アルミニウム蒸着層を設けることにより透光遮熱性を付
与し、特定のポリオレフィンクロスを積層することによ
り実用的な強力を備えかつ軽量で柔軟性のあるシートが
得られた。このシートは仮設テントの屋根材、壁材用の
シート、農業用シート、車庫ハウス、畜舎や鶏舎の外貼
りなどに好適に用いられ、内部が明るく作業性にすぐ
れ、かつ夏期の防暑及び冬期の防寒効果を有する透光遮
熱性シートである。また、工場内の間仕切りシートなど
に用いるとマジックミラー効果により内から外は見える
が、外から内は見えない遮蔽効果も備えた遮蔽シートと
して好適である。
光線は透過し赤外線は遮蔽する厚さ50〜1000Åの
アルミニウム蒸着層を設けることにより透光遮熱性を付
与し、特定のポリオレフィンクロスを積層することによ
り実用的な強力を備えかつ軽量で柔軟性のあるシートが
得られた。このシートは仮設テントの屋根材、壁材用の
シート、農業用シート、車庫ハウス、畜舎や鶏舎の外貼
りなどに好適に用いられ、内部が明るく作業性にすぐ
れ、かつ夏期の防暑及び冬期の防寒効果を有する透光遮
熱性シートである。また、工場内の間仕切りシートなど
に用いるとマジックミラー効果により内から外は見える
が、外から内は見えない遮蔽効果も備えた遮蔽シートと
して好適である。
【図1】実施例1の透光遮熱性シートを示すもので、
(イ)は模式断面図、(ロ)は用いられた高密度ポリエ
チレンフラットヤーンクロスの平面図である。
(イ)は模式断面図、(ロ)は用いられた高密度ポリエ
チレンフラットヤーンクロスの平面図である。
【図2】実施例2の透光遮熱性シートを示すもので、
(イ)は模式断面図、(ロ)は用いられたポリプロピレ
ンマルチフィラメントメッシュシートの平面図である。
(イ)は模式断面図、(ロ)は用いられたポリプロピレ
ンマルチフィラメントメッシュシートの平面図である。
1 透光遮熱性シート 2 ポリエステルフィルム 3 アルミニウム蒸着層 4 蒸着膜保護層 5 高密度ポリエチレンフラットヤーンクロス 6 ポリプロピレンマルチフィラメントメッシュシート 7 高密度ポリエチレンフラットヤーン 8 ポリプロピレンマルチフィラメント 9 接着層 10 低密度ポリエチレン保護層
Claims (3)
- 【請求項1】 透光性フィルムの片面上に厚さ50〜1
000Åのアルミニウム蒸着層を設けたアルミニウム蒸
着フィルムとポリオレフィンクロスを積層してなること
を特徴とする透光遮熱性シート。 - 【請求項2】 上記アルミニウム蒸着フィルムとポリオ
レフィンクロスをサンドイッチラミネーション法で接着
層を設けることにより積層することを特徴とする請求項
1に記載の透光遮熱性シート。 - 【請求項3】 上記接着層に顔料を配合することにより
透光性を調整することを特徴とする請求項1乃至請求項
2に記載の透光遮熱性シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14492898A JPH11333978A (ja) | 1998-05-27 | 1998-05-27 | 透光遮熱性シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14492898A JPH11333978A (ja) | 1998-05-27 | 1998-05-27 | 透光遮熱性シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11333978A true JPH11333978A (ja) | 1999-12-07 |
Family
ID=15373480
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14492898A Pending JPH11333978A (ja) | 1998-05-27 | 1998-05-27 | 透光遮熱性シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11333978A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002154177A (ja) * | 2000-11-20 | 2002-05-28 | Kanebo Ltd | 半透過積層板 |
US7265068B2 (en) | 2001-08-27 | 2007-09-04 | Hagihara Industries Inc. | Light shielding sheet |
US8978342B2 (en) | 2012-06-15 | 2015-03-17 | Auburn University | Residential radiant barrier assemblies |
WO2016017361A1 (ja) * | 2014-07-31 | 2016-02-04 | 住友理工株式会社 | 透光遮熱布 |
KR101693314B1 (ko) * | 2015-12-30 | 2017-01-05 | 주식회사 휴비스 | 고강도 특성을 가지는 폴리에틸렌 타포린 및 이의 제조방법 |
-
1998
- 1998-05-27 JP JP14492898A patent/JPH11333978A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002154177A (ja) * | 2000-11-20 | 2002-05-28 | Kanebo Ltd | 半透過積層板 |
US7265068B2 (en) | 2001-08-27 | 2007-09-04 | Hagihara Industries Inc. | Light shielding sheet |
US8978342B2 (en) | 2012-06-15 | 2015-03-17 | Auburn University | Residential radiant barrier assemblies |
WO2016017361A1 (ja) * | 2014-07-31 | 2016-02-04 | 住友理工株式会社 | 透光遮熱布 |
JP2016032907A (ja) * | 2014-07-31 | 2016-03-10 | 住友理工株式会社 | 透光遮熱布 |
KR101693314B1 (ko) * | 2015-12-30 | 2017-01-05 | 주식회사 휴비스 | 고강도 특성을 가지는 폴리에틸렌 타포린 및 이의 제조방법 |
WO2017115929A1 (ko) * | 2015-12-30 | 2017-07-06 | (주)휴비스 | 고강도 특성을 가지는 폴리에틸렌 타포린 및 이의 제조방법 |
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