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JPH1133858A - 工作機械 - Google Patents

工作機械

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Publication number
JPH1133858A
JPH1133858A JP20721997A JP20721997A JPH1133858A JP H1133858 A JPH1133858 A JP H1133858A JP 20721997 A JP20721997 A JP 20721997A JP 20721997 A JP20721997 A JP 20721997A JP H1133858 A JPH1133858 A JP H1133858A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coupler
fluid
pair
unclamping
pallet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20721997A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Yamamoto
昇 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamazaki Mazak Corp
Original Assignee
Yamazaki Mazak Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamazaki Mazak Corp filed Critical Yamazaki Mazak Corp
Priority to JP20721997A priority Critical patent/JPH1133858A/ja
Publication of JPH1133858A publication Critical patent/JPH1133858A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】アンクランプ動作をいくつかの油圧治具ごとに
個々に行うことができ、かつ省スペース化を実現するこ
と。 【解決手段】管路64、65、66からなる油圧作動系
RS1〜RS4を、各々複数のワーク取付治具21と接
続した形で設け、油圧作動系RS1〜RS4間で、各管
路65は独立させ、各管路66は互いに接続し、パレッ
ト15に上部カプラ60A、60Bの対である第1〜第
4カプラ対CP1〜CP4を各油圧作動系RS1〜RS
4と1対1で接続して設け、テーブル11に下部カプラ
50A、50Bの対である1つの下部カプラ対CP10
を、各第1〜第4カプラ対CP1〜CP4の上部カプラ
60A、60Bと選択的に係合接続・分離自在に設け、
下部カプラ対CP10に対する流通ラインユニット27
に油圧オイルの供給先を下部カプラ50A、50Bの間
で切換自在な切換弁36を設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワーク設置用の油圧治
具等を設置するパレットを、テーブル等に設置して使用
できるようになっているマシニングセンタ等の工作機械
として好適な工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マシニングセンタ等の工作機械に
おいては、ワーク取付治具(以下「取付治具」ともい
う)等を取付けたパレットを、テーブルに取付けて使用
できるものがある。この取付治具に対する油圧オイルは
テーブル側等からパレットを介して供給されるようにな
っている。また、上述したような取付治具をパレットに
複数取付けて使用することがあり、これら複数の取付治
具のクランプ・アンクランプ動作のうち、特にワークの
取付けや取外し時に行うアンクランプ動作を、いくつか
の取付治具ごとに個々に行えるようにしたいという要望
があった(なぜなら、全ての取付治具で同時にアンクラ
ンプ動作を行うと、ワークの取付けや取外しを行ってい
ない取付治具で、クランプされていたワークが不用意に
アンクランプされるという不都合が生じるから)。そこ
で従来では、同時にアンクランプ動作を行ういくつかの
取付治具ごとに、それぞれ独立した油圧作動系を形成
し、これら油圧作動系に対してテーブル側等から圧油を
供給する複数の圧油供給系を、各油圧作動系に対して、
例えば1対1で接続して設けることが考えられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述した構成で
は、テーブル側等に複数の圧油供給系を設けなければな
らないので、その分大きなスペースが必要となり都合が
悪かった。
【0004】そこで本発明は上記事情に鑑み、アンクラ
ンプ動作等をいくつかの取付治具ごとに個々に行えるこ
とができ、かつ省スペース化を実現し得る工作機械を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち本発明のうち第1の
発明は、テーブル(11)を有し、前記テーブル(1
1)に、複数のワーク取付治具(21)が設置自在に設
けられたパレット(15)を、該テーブル(11)に対
して回転位置決め自在かつ取付け・取外し自在に設け、
前記テーブル(11)に、該テーブル(11)に取付け
された前記パレット(15)を所定の割出中心軸(Q
1)を中心に任意の角度自在な割出機構(13)を設け
た工作機械(1)において、前記パレット(15)と前
記複数のワーク取付治具(21)の間に、前記ワーク取
付治具(21)のアンクランプ側に作動流体(RT)を
供給するアンクランプ流路(65)及び、前記ワーク取
付治具(21)のクランプ側に作動流体(RT)を供給
するクランプ流路(64、66)からなる流体圧作動系
(RS1〜RS4)を、各流体圧作動系(RS1〜RS
4)が、前記複数のワーク取付治具(21)のうち少な
くとも1つのワーク取付治具(21)と接続した形で複
数設け、前記複数の流体圧作動系(RS1〜RS4)に
おいて、各アンクランプ流路(65)は、これら複数の
流体圧作動系(RS1〜RS4)間で独立しており、各
クランプ流路(66)は、これら複数の流体圧作動系
(RS1〜RS4)間で互いに接続されており、前記パ
レット(15)に複数の第1流体用カプラ対(CP1〜
CP4)を、これら各第1流体用カプラ対(CP1〜C
P4)と前記各流体圧作動系(RS1〜RS4)とを1
対1で接続した形で設け、前記各第1流体用カプラ対
(CP1〜CP4)は、該第1流体用カプラ対(CP1
〜CP4)に接続された前記流体圧作動系(RS1〜R
S4)のアンクランプ流路(65)に接続した第1アン
クランプカプラ(60A)と、クランプ流路(64、6
6)に接続した第1クランプカプラ(60B)との対と
なっており、前記各第1流体用カプラ対(CP1〜CP
4)の第1アンクランプカプラ(60A)及び第1クラ
ンプカプラ(60B)は、該第1アンクランプカプラ
(60A)及び第1クランプカプラ(60B)を介する
作動流体(RT)の流通を開放・閉鎖自在な流通開閉手
段(60c)をそれぞれ有し、前記複数の第1流体用カ
プラ対(CP1〜CP4)は、前記割出中心軸(Q1)
を中心として所定の割出角度に対応した角度(α)で配
列して配置し、前記テーブル(11)に、第2アンクラ
ンプカプラ(50A)及び第2クランプカプラ(50
B)の対からなる1つの第2流体用カプラ対(CP1
0)を、前記パレット(15)が前記テーブル(11)
に対して所定の割出角度に割出位置決めされた際に、前
記複数の第1流体用カプラ対(CP1〜CP4)のうち
の1つの第1流体用カプラ対(CP1〜CP4)との間
で、該第1流体用カプラ対(CP1〜CP4)の第1ア
ンクランプカプラ(60A)及び第1クランプカプラ
(60B)が、前記第2流体用カプラ対(CP10)の
第2アンクランプカプラ(50A)及び第2クランプカ
プラ(50B)とそれぞれ対応配置される形で設け、前
記第1流体用カプラ対(CP1〜CP4)の第1アンク
ランプカプラ(60A)と前記第2流体用カプラ対(C
P10)の第2アンクランプカプラ(50A)及び前記
第1流体用カプラ対(CP1〜CP4)の第1クランプ
カプラ(60B)と前記第2流体用カプラ対(CP1
0)の第2クランプカプラ(50B)は対応配置された
状態で互いに係合接続・分離自在になっており、前記第
2流体用カプラ対(CP10)に該第2流体用カプラ対
(CP10)に対して作動流体(RT)を供給し得る形
で作動流体供給手段(27)を設け、前記作動流体供給
手段(27)に、前記第2流体用カプラ対(CP10)
に対する作動流体(RT)の供給を、前記第2アンクラ
ンプカプラ(50A)側と前記第2クランプカプラ(5
0B)側との間で切換自在な供給切換手段(36)を設
けて構成される。
【0006】また本発明のうち第2の発明は、第1の発
明の工作機械(1)において、前記各第1流体用カプラ
対(CP1〜CP4)の第1アンクランプカプラ(60
A)及び第1クランプカプラ(60B)は、内部に第1
流路(61a)が形成された第1カプラ本体(61)を
それぞれ有し、前記第2流体用カプラ対(CP10)の
第2アンクランプカプラ(50A)及び第2クランプカ
プラ(50B)は、内部に第2流路(52a)が形成さ
れた第2カプラ本体(52)をそれぞれ有し、前記第1
流体用カプラ対(CP1〜CP4)の各第1カプラ本体
(61)と前記第2流体用カプラ対(CP10)の各第
2カプラ本体(52)とが対向した向きで互いに接近し
て、該第2カプラ本体(52)が所定の係合位置(K
P)に位置して係合接続し、対向した向きで互いに後退
して、該第2カプラ本体(52)が所定の分離位置(B
P)に位置して分離し得るようになっており、前記各第
1流体用カプラ対(CP1〜CP4)及び前記第2流体
用カプラ対(CP10)は、該第1流体用カプラ対(C
P1〜CP4)が該第2流体用カプラ対(CP10)に
対して位置決めされた際に、該第1流体用カプラ対(C
P1〜CP4)の各第1カプラ本体(61)と該第2流
体用カプラ対(CP10)の各第2カプラ本体(52)
が所定の方向で対向配置されるように配置されており、
前記第2カプラ本体(52)は、前記第1カプラ本体
(61)に対して係合自在な係合部(50a)が形成さ
れたカプラケーシング(50b)及び、該カプラケーシ
ング(50b)内に設けられた、前記第2流路(52
a)を開閉自在な流路開閉機構(50c)から形成され
ており、前記カプラケーシング(50b)を、前記テー
ブル(11)に対して前記所定の方向に移動自在にガイ
ドするガイド支持手段(48)を有し、前記カプラケー
シング(50b)を、前記ガイド支持手段(48)によ
りガイド支持した形で前記所定の方向に、前記所定の係
合位置(KP)及び分離位置(BP)の間で移動駆動自
在な駆動手段(47)を設けて構成される。
【0007】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以下の
「作用」の欄についても同様である。
【0008】
【作用】上記した構成により本発明のうち第1の発明で
は、複数の流体圧作動系(RS1〜RS4)のうち1つ
の流体圧作動系(RS1〜RS4)に接続されたワーク
取付治具(21)においてのみアンクランプ動作を行う
には、パレット(15)をテーブル(11)に対して所
定の割出角度に割出位置決めして、アンクランプ動作を
行うべきワーク取付治具(21)に対応した1つの第1
流体用カプラ対(CP1〜CP4)と第2流体用カプラ
対(CP10)とを位置決めして係合接続し、供給切換
手段(36)での切換により作動流体供給手段(27)
を介して第2アンクランプカプラ(50A)に作動流体
(RT)を供給することにより、複数の流体圧作動系
(RS1〜RS4)間で互いに独立したアンクランプ流
路(65)を介して、前記アンクランプ動作を行うべき
ワーク取付治具(21)にのみ作動流体(RT)を供給
し、これらワーク取付治具(21)のみアンクランプ動
作を行わせる。また、供給切換手段(36)での切換に
より作動流体供給手段(27)を介して第2クランプカ
プラ(50B)に作動流体(RT)を供給することによ
り、複数の流体圧作動系(RS1〜RS4)間で接続し
たクランプ流路(64、66)を介して、全てのワーク
取付治具(21)に作動流体(RT)を供給し、これら
ワーク取付治具(21)のうちアンクランプ状態になっ
ていたものにはクランプ動作を行わせ、クランプ状態に
なっていたものには引き続きそのクランプ状態を維持さ
せるようにする。
【0009】また本発明のうち第2の発明では、パレッ
ト(15)のテーブル(11)に対する取付けは、まず
第2流体用カプラ対(CP10)のカプラケーシング
(50b)を分離位置(BP)に移動させておき、第2
流体用カプラ対(CP10)と第1流体用カプラ対(C
P1〜CP4)が不用意に接触しないようにして行うよ
うにする。また、第2流体用カプラ対(CP10)と第
1流体用カプラ対(CP1〜CP4)の係合接続は、パ
レット(15)のテーブル(11)に対する取付け完了
の後にカプラケーシング(50b)を移動駆動させて行
う。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明の工作機械の一例であるマシニング
センタを示した模式平面図、図2は、図1に示すマシニ
ングセンタにおいて使用されているパレット及びイケー
ル等を示した側面図、図3は、図2のI矢視図、図4
は、図1に示すマシニングセンタにおいて使用されてい
るパレット、イケール、テーブル等を示した模式側断面
図、図5は、図4に示す上部カプラ及び下部カプラの詳
細を示した断面図であり、これら上部カプラ及び下部カ
プラの分離状態を示した図、図6は、図5に示す上部カ
プラ及び下部カプラが係合動作を行っている様子を示し
た図、図7は、図5に示す上部カプラ及び下部カプラに
ついての係合状態を示した図、図8は、待機用テーブル
装置側の油圧回路を示した図、図9は、加工用テーブル
装置側の油圧回路を示した図、図10は、上部カプラ及
び下部カプラの位置関係を示す模式図、図11は、待機
用テーブル装置側の第1制御装置の内容を示したブロッ
ク図、図12は、加工用テーブル装置側の第2制御装置
の内容を示したブロック図である。
【0011】本発明による工作機械の一例であるマシニ
ングセンタ1は、図1に示すように、機械本体2を有し
ており、機械本体2にはコラム5が水平方向(Z軸方
向)である図の矢印A、B方向に移動駆動自在に設けら
れている。コラム5には、軸回転駆動自在な主軸3が該
コラム5上を上下方向(Y軸方向)である図2の矢印
C、D方向に移動駆動自在に搭載されており、主軸3の
先端側には各種の工具(図示せず)を着脱自在に装着し
得るようになっている。なお、上述したZ軸方向及びY
軸方向と垂直なX軸方向は図1等で示すように水平な矢
印E、F方向としている。
【0012】また機械本体2には、図1乃至図4に示す
ように、前記コラム5よりも矢印B側の位置に、待機用
テーブル装置10が設けられている。即ち、待機用テー
ブル装置10は、機械本体2に設けられたテーブル11
を有しており、テーブル11は機械本体2側のテーブル
下部11a及び、該テーブル下部11aの上方のパレッ
ト支持部11b、カプラ設置部11cを有している。な
お、テーブル下部11aとパレット支持部11bの間に
は、図4に示すように割出機構13が設けられている。
即ち、パレット支持部11bは、該割出機構13を介し
て、前記テーブル下部11aに対して、上下方向の軸心
Q1を中心に回動位置決め自在になっている(なお、テ
ーブル下部11aや割出機構13等は公知のものである
のでその詳細な構成の説明及び図面は省略する)。ま
た、カプラ設置部11cは、パレット支持部11bの側
方を取り囲む形で環状に形成されており、前記テーブル
下部11aに対しては移動せず固定されており、パレッ
ト支持部11bとは縁切りされている。また、パレット
支持部11bの上端部には位置決め用爪11dが複数形
成されている。
【0013】またテーブル11は、図4に示すように、
パレットクランプ用である公知のクランプ装置12を有
している。即ち、クランプ装置12は、テーブル11の
パレット支持部11b側からその上方に向けて突出後退
自在になったクランプロッド12a及び、該クランプロ
ッド12aの先端に、断面がT字状になる形で設けられ
た水平板状の係合部材12bを有している。一方、パレ
ット支持部11bの上にはパレット15が前記テーブル
11に対して位置決め取付け・取外し自在に設けられて
いる。即ち、パレット15は、基本的に水平な略板状の
パレット本体16を有しており、パレット本体16の下
面側には断面がT字状になった係合溝16aが水平側方
に開口した形で形成されている。係合溝16aに対して
は、前記クランプロッド12aの係合部材12bが水平
方向に挿入係合されている。例えば、パレット15が係
合部材12bに対して図3の矢印F方向に接近移動する
ことにより、係合溝16aに係合部材12bを挿入係合
させ得るようになっている。係合溝16aに挿入係合し
た係合部材12bをクランプ装置12の駆動により下方
に引くことにより、該係合部16bに係合したパレット
本体16をテーブル11のパレット支持部11b上に押
し付けて固定しクランプして取付けできるようになって
いる。なお、パレット本体16の下面側には位置決め溝
16bが形成されており、該パレット本体16の取付け
時には該位置決め溝16bに前記パレット支持部11b
の位置決め用爪11dが挿入係合するようになってい
る。つまり、これら位置決め溝16bと位置決め用爪1
1dによりパレット15のテーブル11に対する位置決
めが正確に行われるようになっている。上述したクラン
プ装置12及び係合溝16a及び位置決め溝16b及び
位置決め用爪11dは、テーブル11に対してパレット
15を位置決め取付け・取外し自在とするパレットクラ
ンプ機構14を構成している。
【0014】パレット15のパレット本体16上には、
図2乃至図4に示すようにイケール17が搭載されてい
る。本実施例で用いるタイプのイケール17は水平断面
が正方形の角柱状のものである。イケール17には、図
2及び図3に示すように、矢印A方向に向いた第1側面
19A、矢印F方向に向いた第2側面19B、矢印B方
向に向いた第3側面19C、矢印E方向に向いた第4側
面19Dが形成されている。これら各側面19A〜19
Dには複数(本実施例では4つ)のワーク設置部20が
設けられており、各ワーク設置部20は、該ワーク設置
部20にワーク70を固定・固定解除自在なワーク取付
治具21を1つずつ有している。各ワーク取付治具21
は、ワーク設置部20に配置されたワーク70をイケー
ル17側に向かって水平方向、即ち図の矢印J方向に対
して押し付けて固定し得る押圧部材22及び、該押圧部
材22を矢印J方向及び矢印J方向とは反対方向(イケ
ール17から遠ざかる方向)である図の矢印K方向に移
動駆動させ得るワーク固定用アクチェータ23を有して
いる。即ち、ワーク固定用アクチェータ23は油圧によ
り駆動されるシリンダ23aとピストン23b及び、該
ピストン23bに接続され、該ピストン23bともに矢
印J、K方向に移動駆動され得るロッド23cからなっ
ており、このロッド23cの先端側に前記押圧部材22
が、該ロッド23cにより矢印J、K方向に移動駆動さ
れ得る形で接続されている。なお、各押圧部材22に
は、バネ等により該押圧部材22を矢印J方向に付勢押
圧する仮止め機構25が設けられている。
【0015】また機械本体2には、図1に示すように、
前記コラム5よりも矢印B側で前記待機用テーブル装置
10よりも矢印A側の位置に、該待機用テーブル装置1
0と類似した構成をもつ加工用テーブル装置100が設
けられている。即ち、加工用テーブル装置100は、図
4に示すように、機械本体2に対して図示しないボール
ねじ等により水平方向(X軸方向)である図1の矢印
E、F方向に移動駆動自在に設けられたテーブル111
を有しており、テーブル111は機械本体2側のテーブ
ル下部111a及び、該テーブル下部111aの上方に
割出機構113を介して上下方向の軸心Q11を中心に
回動位置決め自在に設けられ、その上端に複数の位置決
め用爪11dが形成されたパレット支持部111b及
び、前記パレット支持部111bの側方を取り囲む形
で、前記テーブル下部111a上に固定的に設けられた
カプラ設置部111cを有している。更に、テーブル1
11は、パレット支持部111b側からその上方に向け
て突出後退自在になったクランプロッド112a及び、
該クランプロッド112aの先端に設けられた係合部材
112bを有したクランプ装置112を有している。な
お、テーブル111のパレット支持部111bの上に
は、既に説明したパレット15と同様に構成された別の
パレット15が、前記テーブル111に対して位置決め
取付け・取外し自在に設けられており、上述したテーブ
ル111側のクランプ装置112及び位置決め用爪11
1dと、パレット15側の係合溝16a及び位置決め溝
16bにより、テーブル111に対してパレット15を
位置決め取付け・取外し自在とするパレットクランプ機
構114が構成されている。
【0016】ところで、待機用テーブル装置10のテー
ブル11は、図8に示すように油圧オイルRTを流通さ
せ得る流通ラインユニット27を有している。流通ライ
ンユニット27は、油圧オイルRTを加圧供給し得る油
圧ユニット30に接続した第1油圧供給ライン31を有
しており、第1油圧供給ライン31は油圧ユニット30
で加圧された油圧オイルRTを外部に供給する一次側の
管路31a及び外部からの戻りオイルを油圧ユニット3
0に供給する二次側の管路31bからなっている。第1
油圧供給ライン31はその先端側で、第2油圧供給ライ
ン32及び第3油圧供給ライン33の2つに分岐してい
る。即ち、第2油圧供給ライン32は第1油圧供給ライ
ン31の管路31aに接続した管路32a及び管路31
bに接続した管路32bからなっており、第3油圧供給
ライン33は第1油圧供給ライン31の管路31aに接
続した管路33a及び管路31bに接続した管路33b
からなっている。第2油圧供給ライン32及び第3油圧
供給ライン33の途中には電磁式の切換弁35、36が
設けられており、これら切換弁35、36は状態T1、
T2の間で切り換え自在となっている。具体的には、切
換弁35(36)が状態T1の際には、第1油圧供給ラ
イン31の管路31aに接続した管路32a(33a)
が切換弁35(36)の先でも管路32a(33a)と
接続され、第1油圧供給ライン31の管路31bに接続
した管路32b(33b)が切換弁35(36)の先で
も管路32b(33b)と接続される。しかし、切換弁
35(36)が状態T2の際には、第1油圧供給ライン
31の管路31aに接続した管路32a(33a)が切
換弁35(36)の先では管路32b(33b)と接続
され、第1油圧供給ライン31の管路31bに接続した
管路32b(33b)が切換弁35(36)の先では管
路32a(33a)と接続される。これら切換弁35、
36の先では、上述した第2油圧供給ライン32及び第
3油圧供給ライン33に1つの下部カプラ対CP10が
接続されている。
【0017】下部カプラ対CP10は、図4等に示すよ
うに下部カプラ50A、50Bからなっており、各下部
カプラ50A、50Bは、上述したテーブル11のカプ
ラ設置部11cに設置されている(なお図4で示す下部
カプラ50A、50B等は模式的に示されているので実
際の構造とは異なっている)。各下部カプラ50A、5
0Bは、図4乃至図7に示すように矢印C、D方向に伸
延したスリーブ状のガイド体48をカプラ設置部11c
に固定した形で有している。該ガイド体48内には矢印
C、D方向に伸延した形の弁ユニット52が設けられて
おり、弁ユニット52は該矢印C、D方向に伸延した略
筒状のケーシング50bを有している。ケーシング50
b内には該ケーシング50bを矢印C、D方向に貫通し
た流路52aが形成されており、またケーシング50b
内には、複数のバネ、弁体、ピン等を組み合わせて構成
された、前記流路52aを開閉自在な弁機構50cが設
けられている。なお、ケーシング50bはガイド体48
内を、該ガイド体48によりガイド支持された形で矢印
C、D方向に移動自在に設けられている。また、ガイド
体48内には油圧オイルRTが供給され得るシリンダ部
51が形成されており、その一方でケーシング50bに
は、該シリンダ部51内に配置された形でピストン部5
3が形成されている。つまり、シリンダ部51に供給さ
れる油圧オイルRTによって該ピストン部53が矢印
C、D方向に押圧移動され、これによって前記ケーシン
グ50bが矢印C、D方向に移動駆動され得るようにな
っている。なお、上述した第2油圧供給ライン32の2
つの管路32a、32b(切換弁35の先の部分)は、
各下部カプラ50A、50Bのシリンダ部51の2つの
ポートにそれぞれ接続されており、管路32aから加圧
された油圧オイルRTが供給されるとピストン部53が
矢印C方向へ、また管路32bから加圧された油圧オイ
ルRTが供給されるとピストン部53が矢印D方向へ駆
動されるようになっている。
【0018】更に、ガイド体48内で図の矢印D側端部
付近には油圧オイルRTが供給され得る第2シリンダ部
54が形成されており、ケーシング50bの図の矢印D
側端部付近には、該第2シリンダ部54内に配置された
形で第2ピストン部55が形成されている。つまり、第
2シリンダ部54に供給される油圧オイルRTによって
も該第2ピストン部55が矢印C方向に押圧移動され、
これによって前記ケーシング50bが矢印C方向に移動
駆動され得るようになっている。なお、上述した第3油
圧供給ライン33の2つの管路33a、33b(切換弁
36の先の部分)は、それぞれ下部カプラ50B、50
Aの第2シリンダ部55に通じるポートに接続されてい
る。また、各下部カプラ50A、50Bの流路52aは
第2ピストン部55において第2シリンダ部55内に連
通した形で開口している。
【0019】一方、待機用テーブル装置10のテーブル
11上に取付けられたパレット15のパレット本体16
には、図4乃至図7に示すように(なお図4で示す上部
カプラ60A、60B等は模式的に示されているので実
際の構造とは異なっている)、各々が上部カプラ60
A、60Bの対からなる第1〜第4カプラ対CP1〜C
P4が設けられている。例えば図10で模式的に示すよ
うに、第1〜第4カプラ対CP1〜CP4のうち4つの
上部カプラ60Aは、テーブル11側によって割出回動
される際の軸心Q1を中心にした同一円周上を、所定の
割出角度に対応した角度である角度α(本実施例では9
0度)の等角度ピッチで配置されている。また第1〜第
4カプラ対CP1〜CP4のうち4つの上部カプラ60
Bも、軸心Q1を中心にした同一円周上を、角度αの等
角度ピッチで配置されているが、各上部カプラ60Bの
位置は各上部カプラ60Aから軸心Q1を中心に図10
の矢印T方向(軸心Q1を中心に上から見て時計回りを
矢印T方向その反対方向を矢印S方向とする)に角度β
(鋭角)だけずれて配置されている。そして、各上部カ
プラ60Aに対して、該上部カプラ60Aから矢印T方
向に角度αの2倍プラス角度β分だけ離れた上部カプラ
60Bにより、それぞれ第1〜第4カプラ対CP1〜C
P4のうちの各対が構成されている。例えば、図10及
び図4では第1カプラ対CP1の上部カプラ60A、6
0Bが、上述したテーブル11側の下部カプラ対CP1
0の下部カプラ50A、50Bに上下に対向対応して配
置されている。従って、テーブル11側による割出によ
りパレット15側を軸心Q1を中心に角度α(90度)
きざみで矢印T方向に回動位置決めしていくと、図10
に示すように、第1カプラ対CP1に続いて、第2カプ
ラ対CP2、第3カプラ対CP3、第4カプラ対CP4
の上部カプラ60A、60Bが下部カプラ50A、50
Bに順次対応配置されるようになっている。
【0020】各上部カプラ60A、60Bは、図4に示
すように上述したパレット本体16の下面側に設置され
ており、各上部カプラ60A、60Bは、図4乃至図7
に示すように矢印C、D方向に伸延した形の弁ユニット
61を有している。弁ユニット61は該矢印C、D方向
に伸延した略筒状のケーシング60bを有しており、ケ
ーシング60b内には該ケーシング60bを矢印C、D
方向に貫通した流路61aが形成されている。またケー
シング60b内には、複数のバネ、弁体、ピン等を組み
合わせて構成された、前記流路61aを開閉自在な弁機
構60cが設けられている。なお、図7における下部カ
プラ50B(50A)と上部カプラ60B(60A)の
係合状態で示すように、下部カプラ50B(50A)の
ケーシング50bの矢印C側先端付近には係合部50a
(本実施例ではケーシング50b先端の穴となってい
る)が、また上部カプラ60B(60A)のケーシング
60bの矢印D側先端付近には係合部60a(本実施例
ではケーシング60bの先端付近となっている)がそれ
ぞれ形成されており、これら下部カプラ50B(50
A)と上部カプラ60B(60A)の係合時、即ちケー
シング50bとケーシング60bの係合時には、係合部
50a、60aが互いに係合するようになっている(ケ
ーシング50b先端の穴にケーシング60bの先端付近
が挿入されて係合するようになっている)。
【0021】なお、上述した下部カプラ50B(50
A)の弁機構50c及び上部カプラ60B(60A)の
弁機構60cについて説明を加えると、下部カプラ50
B(50A)と上部カプラ60B(60A)の係合時
に、係合部50a、60aの係合によって各弁機構50
c、60cが操作され、流路52a、61aをそれぞれ
開放し、かつ係合部50a、60a等を介して流路52
a、61aが互いに連通接続されるようになっている。
また、下部カプラ50B(50A)と上部カプラ60B
(60A)の係合が解除される際には、係合部50a、
60aの係合解除によって各弁機構50c、60cが操
作され、流路52a、61aをそれぞれ閉鎖するように
なっている。また、下部カプラ50B(50A)と上部
カプラ60B(60A)の係合・係合解除は、係合部5
0a、60aの係合・係合解除によって実現し、これは
下部カプラ50B(50A)のケーシング50bの矢印
C、D方向への移動によって実現するようになってい
る。即ち、図5に示すようにケーシング50bが矢印D
方向へ移動されて所定の分離位置BPに配置された際に
は、係合部50a、60aが互いに矢印C、D方向に後
退されて係合解除され、図7に示すようにケーシング5
0bが矢印C方向へ移動されて所定の係合位置KPに配
置された際には、係合部50a、60aが互いに矢印
C、D方向に接近されて係合されるようになっている。
【0022】上述した上部カプラ60A、60Bの流路
61a、61aのうち上端側には、図5乃至図7に示す
ように、パレット本体16の上面側に到達する形で流通
路62A、62Bが、流路61aとの間で油圧オイルR
Tを流通自在に設けられており、該パレット本体16上
に設置されたイケール17内には、図4及び図8に示す
ように、流通路62Aに接続した形で油圧オイルRTを
流通自在な管路65が接続されている。この管路65は
上述したワーク取付治具21のワーク固定用アクチェー
タ23のシリンダ23aのアンクランプ側のポート24
aに油圧オイルRTを供給自在に接続されている。即
ち、上述した第1カプラ対CP1をなす上部カプラ60
Aに対応した流通路62Aには、イケール17における
前記第1側面19Aに設けられた複数のワーク固定用ア
クチェータ23のポート24aに接続されており、第2
カプラ対CP2をなす上部カプラ60Aに対応した流通
路62Aには、前記第2側面19Bに設けられた複数の
ワーク固定用アクチェータ23のポート24aに接続さ
れており、第3カプラ対CP3をなす上部カプラ60A
に対応した流通路62Aには、前記第3側面19Cに設
けられた複数のワーク固定用アクチェータ23のポート
24aに接続されており、第4カプラ対CP4をなす上
部カプラ60Aに対応した流通路62Aには、前記第4
側面19Dに設けられた複数のワーク固定用アクチェー
タ23のポート24aに接続されている。また、イケー
ル17内には、図4及び図8に示すように、各上部カプ
ラ60Bに対応した各流通路62Bに接続した形で、油
圧オイルRTを流通自在な管路66がそれぞれ接続され
ており、各管路66の先端側には集合部66aが形成さ
れ、全ての管路66はその集合部66aにおいて互いに
接続されている。更に該集合部66aには再び複数に分
岐する形で複数(4本)の管路64が接続されており、
各管路64は前記各第1〜4側面19A〜19Bに設け
られた複数のワーク固定用アクチェータ23のシリンダ
23aのクランプ側のポート24bにそれぞれ対応接続
されている。ここで、第1側面19Aに設けられた複数
のワーク固定用アクチェータ23に対応し接続された管
路65及び管路64、66は油圧作動系RS1を構成し
ており、第2側面19Bに設けられた複数のワーク固定
用アクチェータ23に対応し接続された管路65及び管
路64、66は油圧作動系RS2を構成しており、第3
側面19Cに設けられた複数のワーク固定用アクチェー
タ23に対応し接続された管路65及び管路64、66
は油圧作動系RS3を構成しており、第4側面19Dに
設けられた複数のワーク固定用アクチェータ23に対応
し接続された管路65及び管路64、66は油圧作動系
RS4を構成している。そして上述したように、各油圧
作動系RS1〜RS4の管路65は、これら油圧作動系
RS1〜RS4でそれぞれ独立している。
【0023】なお、各油圧作動系RS1〜RS4におい
て管路64の途中には、図4及び図8に示すように、パ
イロットチェックバルブ57が対応する管路65からの
パイロット圧により動作自在に接続されており、パイロ
ットチェックバルブ57は該油圧作動系RS1〜RS4
の管路65からのパイロット圧が作用しない場合にはワ
ーク固定用アクチェータ23側から上部カプラ60B側
へ向かおうとする油圧オイルRTの流れを閉鎖するよう
になっている。また、各油圧作動系RS1〜RS4にお
いて管路64のうちパイロットチェックバルブ57とワ
ーク固定用アクチェータ23の間にはアキュームレータ
58が接続されている。なお、各ワーク固定用アクチェ
ータ23は管路65側からのポート24aを介した油圧
オイルRTの供給によりワーク設置用の押圧部材22を
固定解除方向(矢印K方向)に駆動し、管路64側から
のポート24bを介した油圧オイルRTの供給によりワ
ーク設置用の押圧部材22を固定方向(矢印J方向)に
駆動するようになっている。
【0024】一方、前記加工用テーブル装置100のテ
ーブル111には流通ラインユニット28が設けられて
いる。流通ラインユニット28は、図8及び図9に示す
ように、上述した油圧ユニット30に接続された第4油
圧供給ライン40を有しており、第4油圧供給ライン4
0は油圧ユニット30で加圧された油圧オイルRTを外
部に供給する一次側の管路40a及び外部からの戻りオ
イルを油圧ユニット30に供給する二次側の管路40b
からなっている。第4油圧供給ライン40はその先端側
で、第5油圧供給ライン41及び第6油圧供給ライン4
2の2つに分岐している。即ち、第5油圧供給ライン4
1は第4油圧供給ライン40の管路40aに接続した管
路41a及び管路40bに接続した管路41bからなっ
ており、第6油圧供給ライン42は第4油圧供給ライン
40の管路40aに接続した管路42a及び管路40b
に接続した管路42bからなっている。第5油圧供給ラ
イン41の先端には電磁式の切換弁43が設けられてお
り、該切換弁43には1本の管路43aが接続されてい
る。即ち、該切換弁43は状態T3、T4の間で切り換
え自在となっており、例えば状態T3では、第5油圧供
給ライン41の管路41aを閉鎖し、管路41bを前記
管路43aと接続し、状態T4では、第5油圧供給ライ
ン41の管路41bを閉鎖し、管路41aを前記管路4
3aと接続するようになっている。また、第6油圧供給
ライン42の管路42bの先端にはパイロットリリーフ
バルブ46が接続されており、このパイロットリリーフ
バルブ46の他端は管路42aに接続されている。即
ち、該管路42a内の油圧が所定の大きさに上昇すると
管路42bに連通して油圧オイルRTを戻し得るように
なっている。
【0025】ところで、加工用テーブル装置100で
は、テーブル111のカプラ設置部111cに、上述し
た待機用テーブル装置10の下部カプラ50Bと同様の
下部カプラ50Bが設けられており、加工用テーブル装
置100では待機用テーブル装置10の下部カプラ50
Aに相当するものが設けられていない(従って、図4等
において加工用テーブル装置100の場合には下部カプ
ラ50A側が設けられていないようになっている)。そ
して、上述した第5油圧供給ライン41側の切換弁43
の先の管路43aは、前記下部カプラ50Bのガイド体
48のシリンダ部51の1つのポート(即ち、ケーシン
グ50bのピストン部53を矢印D方向に押圧するため
の油圧オイルRTのポート)に接続されている。また、
上述した第6油圧供給ライン42の管路42aは、下部
カプラ50Bの第2シリンダ部54に油圧オイルRTを
供給自在に接続されている(なお、加工用テーブル装置
100の下部カプラ50Bではシリンダ部51のポート
は1つのみとなっている)。なお、加工用テーブル装置
100においてテーブル111に設置されているパレッ
ト15及びイケール17等は上述した待機用テーブル装
置10の場合と同様である。即ち、テーブル111側に
よる割出によりパレット15側を軸心Q11を中心に角
度α(90度)きざみで矢印T方向に回動位置決めして
いくと、図10に示すように、第1カプラ対CP1の上
部カプラ60Bに続いて、第2カプラ対CP2、第3カ
プラ対CP3、第4カプラ対CP4の上部カプラ60B
が下部カプラ50Bに順次対応配置されるようになって
いる。
【0026】更にマシニングセンタ1は、図11及び図
12に示すように第1制御装置120及び第2制御装置
151を有している。第1制御装置120は、図11に
示すように主制御部121を有しており、主制御部12
1には、バス線を介して入力部122(キーボード
等)、クランプ制御部123、第1切換弁制御部12
5、クランプ検知部126、下部カプラ検知部127、
割出制御部129、第2切換弁制御部130、割出完了
検知部131が接続されている。なお、クランプ制御部
123は、待機用テーブル装置10のクランプ装置12
を駆動自在に接続されており、クランプ検知部126
は、該クランプ装置12のクランプロッド12a等の動
きによりクランプ動作の完了を検知し得る形で該クラン
プ装置12に接続されている。また、割出制御部129
は、待機用テーブル装置10の割出機構13に駆動自在
に接続されており、割出完了検知部131は、該割出機
構13の動きにより割出動作の完了を検知し得る形で接
続されている。更に、第1切換弁制御部125及び第2
切換弁制御部130は、それぞれ切換弁35、36を駆
動自在に接続されており、下部カプラ検知部127には
下部カプラ50A、50Bが、これら下部カプラ50
A、50Bのケーシング50bの動きにより、該ケーシ
ング50bの分離位置BPへの到達を検知し得る形で接
続されている。一方、第2制御装置151は、図12に
示すように主制御部152を有しており、主制御部15
2には、バス線を介して入力部153(キーボード
等)、クランプ制御部155、第1切換弁制御部15
6、クランプ検知部157、下部カプラ検知部159、
割出制御部160、割出完了検知部161が接続されて
いる。なお、クランプ制御部155は、加工用テーブル
装置100のクランプ装置112を駆動自在に接続され
ており、クランプ検知部157は、該クランプ装置11
2のクランプロッド112a等の動きによりクランプ動
作の完了を検知し得る形で接続されている。また、割出
制御部160は、加工用テーブル装置100の割出機構
113を駆動自在に接続されており、割出完了検知部1
61は、該割出機構113の動きにより割出動作の完了
を検知し得る形で接続されている。更に、第1切換弁制
御部156は切換弁43を駆動自在に接続されており、
下部カプラ検知部159には下部カプラ50Bが、この
下部カプラ50Bのケーシング50bの動きにより、該
ケーシング50bの分離位置BPへの到達を検知し得る
形で接続されている。
【0027】マシニングセンタ1等は以上のように構成
されているので、加工用テーブル装置100のイケール
17に設置した複数のワーク70に対する加工には、該
加工用テーブル装置100を図示しないボールねじ装置
等により矢印E、F方向である図1のX軸方向に移動駆
動させ、コラム5をZ軸方向に移動駆動させ、該コラム
5に搭載された主軸3をY軸方向に移動駆動させること
により、主軸3に取付けられた工具(図示せず)と各ワ
ーク70との間の相対位置を3次元的に変化させながら
加工を行う。この加工は、例えば1番目には、図2及び
図3に示すように、イケール17の第1側面19Aを主
軸3に対向し得る向きに位置決めしておき、該第1側面
19Aの4つのワーク設置部20に設置された各ワーク
70について行うようにし、次いで加工用テーブル装置
100の割出機構113によりパレット15側を矢印T
方向に角度α(90度)回転させて位置決めし、第2側
面19Bを主軸3に対向し得る向きに位置決めしてお
き、該第2側面19Bの4つのワーク設置部20に設置
された各ワーク70について行うようにする。以降、第
3側面19Cを主軸3に対向し得る向きに位置決めし
て、該第3側面19Cの4つのワーク設置部20に設置
された各ワーク70を加工し、第4側面19Dを主軸3
に対向し得る向きに位置決めして、該第4側面19Dの
4つのワーク設置部20に設置された各ワーク70を加
工するといった順で加工を行う。
【0028】また、上述した加工の最中には、待機用テ
ーブル装置10側のイケール17では、次に加工を行う
べきワーク70の設置を行っており、上述したように加
工用テーブル装置100側での加工が完了し、かつ待機
用テーブル装置10でのワーク70の設置が完了した後
には、パレットチェンジャ67により、加工用テーブル
装置100のパレット15と待機用テーブル装置10の
パレット15とを交換する。こうして、加工用テーブル
装置100に設置された新たなワーク70に対する加工
を上述した同様の手順で行っていくと共に、待機用テー
ブル装置10側では加工済みのワーク70を取り外し
て、加工すべき新たなワーク70を設置する。以上述べ
た手順で複数のワーク70に対する加工が進められてい
く。
【0029】ところで、パレットの交換時は、待機用テ
ーブル装置10と加工用テーブル装置100との間でパ
レット15の取付け・取外しが行われる。例えば待機用
テーブル装置10(加工用テーブル装置100)におけ
るパレット15の取付けは、図1及び図3に示すよう
に、パレットチェンジャ67等によりパレット15をテ
ーブル11(111)側に向けて矢印F方向に移動させ
て、テーブル11(111)側のクランプ装置12(1
12)の係合部材12b(112b)をパレット15の
係合溝16aに挿入係合させる。次いで図4に示すよう
に、クランプ装置12(112)においてクランプロッ
ド12a(112a)を下方に駆動させることによりパ
レット本体16を下方に移動させてテーブル11(11
1)のパレット支持部11b(111b)上に、位置決
め用爪11d(111d)と位置決め溝16bを介して
位置決めすると共にクランプ固定して取付ける。
【0030】なおこのパレット15の取付けの際には、
第1制御装置120(第2制御装置151)において、
作業員が入力部122(153)を介してパレット15
の取付け動作実行の命令を入力し、該命令が主制御部1
21(152)を介してクランプ制御部123(15
5)に伝送され、このクランプ制御部123(155)
によって前記クランプ装置12(112)が駆動されて
上述したクランプ動作を行うようになっている。また待
機用テーブル装置10については、第1制御装置120
において、前記入力部122からの命令を受けた主制御
部121が、第1切換弁制御部125を介して切換弁3
5を状態T2に駆動する。これにより各下部カプラ50
A、50Bのケーシング50bは、図5に示すように矢
印D方向に移動駆動されて分離位置BPに到達配置され
る。(また加工用テーブル装置100については、第2
制御装置151において、前記入力部153からの命令
を受けた主制御部152が、第1切換弁制御部156を
介して切換弁43を状態T4に駆動する。これにより下
部カプラ50Bのケーシング50bは、図5に示すよう
に矢印D方向に移動駆動されて分離位置BPに到達配置
される。)従って、パレット15がテーブル11(11
1)側に位置決め取付された際に、該パレット15側の
上部カプラ60A、60Bと、分離位置BPにある下部
カプラ50A、50Bとが接触しないので、不用意な接
触による上部カプラ60A、60Bや下部カプラ50
A、50Bの破損などが起こらず好都合である。
【0031】一方、上述したパレット15の位置決め取
付け完了後、待機用テーブル装置10については、第1
制御装置120において、クランプ検知部126がパレ
ット15のクランプ完了、従って位置決め取付け完了を
検知し、この検知信号が主制御部121に伝送され、第
1切換弁制御部125を介して切換弁35を状態T1に
駆動する。これにより各下部カプラ50A、50Bのケ
ーシング50bは、図7に示すように矢印C方向に移動
駆動されて係合位置KPに到達配置され、対応する位置
に配置された上部カプラ60A、60Bのケーシング6
0bと係合部50a、60aを介して係合する。(ま
た、加工用テーブル装置100については、第2制御装
置151において、クランプ検知部157がパレット1
5のクランプ完了、従って位置決め取付け完了を検知
し、この検知信号が主制御部152に伝送され、第1切
換弁制御部156を介して切換弁35を状態T3に駆動
する。これにより下部カプラ50Bのケーシング50b
に対する矢印D方向への駆動力がなくなると共に、下部
カプラ50Bの第2シリンダ部54内に第6油圧供給ラ
イン42の管路42aを介して加わっている油圧によ
り、第2ピストン部55を介してケーシング50bが図
7に示すように矢印C方向に移動駆動されて係合位置K
Pに到達配置され、対応する位置に配置された上部カプ
ラ60Bのケーシング60bと係合部50a、60aを
介して係合する。)このように、下部カプラ50A、5
0Bと上部カプラ60A、60Bの係合接続は、パレッ
ト15のテーブル11(111)に対する位置決め取付
け完了の後に行うので、このパレット15のテーブル1
1(111)に対する位置決め取付け動作と同時に行わ
ずに済み、従って該位置決め取付け動作はカプラの係合
接続を気にせず行えるので簡単になる。更に、パレット
15がテーブル11(111)に位置決め取付けられた
後、即ち下部カプラ50A、50Bと上部カプラ60
A、60Bが正確な位置に対向配置された後に、下部カ
プラ50A、50Bのケーシング50bをガイド体48
によりガイド支持して係合位置KPに移動駆動させて下
部カプラ50A、50Bと上部カプラ60A、60Bの
係合接続を行うので、これらカプラどうしの接続位置が
ずれることなく、カプラの接続を確実に行うことができ
る。なお、以上のように待機用テーブル装置10側で
は、各下部カプラ50A、50Bのケーシング50bを
矢印C、D方向へ駆動するための駆動手段である駆動ユ
ニット47が、シリンダ部51、ピストン部53、流通
ラインユニット27、第1制御装置120の第1切換弁
制御部125等により構成されており、加工用テーブル
装置100側では、下部カプラ50Bのケーシング50
bを矢印C、D方向へ駆動するための駆動手段である駆
動ユニット47が、シリンダ部51、ピストン部53、
第2シリンダ部54、第2ピストン部55、流通ライン
ユニット28、第2制御装置151の第1切換弁制御部
156等により構成されている。
【0032】また、待機用テーブル装置10におけるパ
レット15の取外しは、第1制御装置120において、
オペレータが入力部122を介してパレット15の取外
し動作実行の命令を入力し、該命令を受けた主制御部1
21が、第1切換弁制御部125を介して切換弁35を
状態T2に駆動する。これにより各下部カプラ50A、
50Bのケーシング50bは、図5に示すように矢印D
方向に移動駆動されて分離位置BPに到達配置され、従
って上部カプラ60A、60Bとの係合が解除される。
一方、下部カプラ検知部127が各下部カプラ50A、
50Bのケーシング50bの分離位置BPへの到達を検
知し、この検知信号が主制御部121に伝送される。該
検知信号を受けた主制御部121はクランプ制御部12
3を介してクランプ装置12を駆動し、パレット15の
アンクランプ動作を行う。(また、加工用テーブル装置
100におけるパレット15の取り外しは、第2制御装
置151において、作業員が入力部153を介してパレ
ット15の取り外し動作実行の命令を入力し、該命令を
受けた主制御部152が、第1切換弁制御部156を介
して切換弁43を状態T4に駆動する。これにより下部
カプラ50Bのケーシング50bは、図5に示すように
矢印D方向に移動駆動されて分離位置BPに到達配置さ
れ、従って上部カプラ60Bとの係合が解除される。一
方、下部カプラ検知部159が下部カプラ50Bのケー
シング50bの分離位置BPへの到達を検知し、この検
知信号が主制御部152に伝送され、クランプ制御部1
55を介してクランプ装置112を駆動し、パレット1
5のアンクランプ動作を行う。)このアンクランプ完了
の後、図1及び図3に示すように、パレットチェンジャ
67等によりパレット15をテーブル11(111)か
ら矢印E方向に移動させて、テーブル11(111)側
のクランプ装置12(112)の係合部材12b(11
2b)をパレット15の係合溝16aから抜き取る形で
パレット15をテーブル11(111)から取り外す。
【0033】また、待機用テーブル装置10(加工用テ
ーブル装置100)にパレット15が設置された状態で
は、加工時又は待機時に、該パレット15を回動させる
形で割出動作を行う。この際、待機用テーブル装置10
側では、第1制御装置120において、入力部122を
介して割出動作開始の命令及び割出角度などを入力す
る。該命令を受けた主制御部121は第1切換弁制御部
125を介して切換弁35を状態T2に駆動する。これ
により各下部カプラ50A、50Bのケーシング50b
は、図5に示すように矢印D方向に移動駆動されて分離
位置BPに到達配置される。つまり下部カプラ50A、
50Bと上部カプラ60A、60Bが係合解除されて分
離される。一方、下部カプラ検知部127が各下部カプ
ラ50A、50Bのケーシング50bの分離位置BPへ
の到達を検知し、この検知信号が主制御部121に伝送
される。該検知信号を受けた主制御部121は割出制御
部129を介して、前記入力部122により入力された
割出角度などに基づいて前記割出機構13を駆動し、パ
レット15側をテーブル11側に対して回動させて割出
させる。この割出が完了した後、割出完了検知部131
が前記割出機構13による割出動作の完了を検知し、こ
の検知信号が主制御部121に伝送される。該検知信号
を受けた主制御部121は第1切換弁制御部125を介
して切換弁35を状態T1に駆動する。これにより各下
部カプラ50A、50Bのケーシング50bは、図7に
示すように矢印C方向に移動駆動されて係合位置KPに
到達配置される。つまり下部カプラ50A、50Bと上
部カプラ60A、60Bが係合される。(また、加工用
テーブル装置100側では、第2制御装置151におい
て、入力部153を介して割出動作開始の命令及び割出
角度などを入力する。該命令を受けた主制御部152は
第1切換弁制御部156を介して切換弁43を状態T4
に駆動する。これにより下部カプラ50Bのケーシング
50bは、図5に示すように矢印D方向に移動駆動され
て分離位置BPに到達配置される。つまり下部カプラ5
0Bと上部カプラ60Bが係合解除されて分離される。
一方、下部カプラ検知部159が下部カプラ50Bのケ
ーシング50bの分離位置BPへの到達を検知し、この
検知信号が主制御部152に伝送される。該検知信号を
受けた主制御部152は割出制御部160を介して、前
記入力部153により入力された割出角度などに基づい
て前記割出機構113を駆動し、パレット15側をテー
ブル111側に対して回動させて割出させる。この割出
が完了した後、割出完了検知部161が前記割出機構1
13による割出動作の完了を検知し、この検知信号が主
制御部152に伝送される。該検知信号を受けた主制御
部152は第1切換弁制御部156を介して切換弁43
を状態T3に駆動する。これにより下部カプラ50Bの
ケーシング50bは、第6油圧供給ライン42の管路4
2aからの油圧により、図7に示すように矢印C方向に
移動駆動されて係合位置KPに到達配置される。つまり
下部カプラ50Bと上部カプラ60Bが係合される。)
以上のように割出動作時には、分離位置BPにある下部
カプラ50A、50Bと上部カプラ60A、60Bが接
触しないので、不用意な接触による破損などが起こらず
好都合である。
【0034】ところで本実施例のマシニングセンタ1で
は、待機用テーブル装置10(加工用テーブル装置10
0)において、イケール17の各ワーク設置部20では
ワーク取付治具21が通常はクランプ状態に維持されて
いる。即ち、待機用テーブル装置10側では、通常、切
換弁36が第1制御装置120の第2切換弁制御部13
0により状態T1に維持されており、これにより下部カ
プラ50Bの流路52aには、これに接続する管路33
aを介して加圧された油圧オイルRTが供給されてい
る。従って、下部カプラ50A、50Bと上部カプラ6
0A、60B(上述した第1〜4カプラ対CP1〜CP
4のうちどの対の上部カプラ60A、60Bでもよい)
の係合接続時には、係合接続された該上部カプラ60B
に加圧された油圧オイルRTが供給され、該上部カプラ
60Bに接続された管路66及び、該管路66の集合部
66aを介して接続された複数の管路64に加圧された
油圧オイルRTが供給される。これにより、イケール1
7の第1〜4側面19A〜19Dの全てのワーク固定用
アクチェータ23のロッド23cは図4の矢印J方向に
駆動(或いは駆動されて維持)され、各ワーク設置部2
0のワーク取付治具21がクランプ状態に維持される。
またその後、下部カプラ50A、50Bと上部カプラ6
0A、60Bのどれもが分離している状態になった場合
(例えば、上述したパレット15の取外しや割出動作の
際など)には、下部カプラ50A、50B及び全ての上
部カプラ60A、60Bの流路52a、61aは閉鎖さ
れているので(これによって下部カプラ50A、50B
や上部カプラ60A、60Bからのオイル漏れがな
い)、各上部カプラ60Aと各ワーク固定用アクチェー
タ23の間での油圧オイルRT及び、各上部カプラ60
Bと各ワーク固定用アクチェータ23の間での油圧オイ
ルRTは封鎖され、従ってイケール17の第1〜4側面
19A〜19Dの全てのワーク固定用アクチェータ23
においてピストン23bを押圧する圧力が維持され、該
ワーク固定用アクチェータ23のロッド23cが図4の
矢印J方向に付勢維持され、各ワーク設置部20のワー
ク取付治具21がクランプ状態に維持される。このよう
に、イケール17のワーク取付治具21が不用意にアン
クランプされワーク70がずれたり移動したりするよう
なことが防止されており好都合である。
【0035】また、加工用テーブル装置100側でも、
通常、下部カプラ50Bの流路52aには、これに接続
する管路42aを介して加圧された油圧オイルRTが供
給されている。従って、下部カプラ50Bと上部カプラ
60B(上述した第1〜4カプラ対CP1〜CP4のう
ちどの対の上部カプラ60Bでもよい)の係合接続時に
は、係合接続された該上部カプラ60Bに加圧された油
圧オイルRTが供給され、該上部カプラ60Bに接続さ
れた管路66及び、該管路66の集合部66aを介して
接続された複数の管路64に加圧された油圧オイルRT
が供給される。これにより、イケール17の第1〜4側
面19A〜19Dの全てのワーク固定用アクチェータ2
3のロッド23cは図4の矢印J方向に駆動(或いは駆
動されて維持)され、各ワーク設置部20のワーク取付
治具21がクランプ状態に維持される。またその後、下
部カプラ50Bと上部カプラ60Bのどれもが分離して
いる状態になった場合(例えば、上述したパレット15
の取外しや割出動作の際など)には、下部カプラ50B
及び全ての上部カプラ60A、60Bの流路52a、6
1aは閉鎖されているので(これによって下部カプラ5
0Bや上部カプラ60A、60Bからのオイル漏れがな
い)、各上部カプラ60Aと各ワーク固定用アクチェー
タ23の間での油圧オイルRT及び、各上部カプラ60
Bと各ワーク固定用アクチェータ23の間での油圧オイ
ルRTは封鎖され、従ってイケール17の第1〜4側面
19A〜19Dの全てのワーク固定用アクチェータ23
においてピストン23bを押圧する圧力が付勢維持さ
れ、各ワーク設置部20のワーク取付治具21がクラン
プ状態に維持される。このように、イケール17のワー
ク取付治具21が不用意にアンクランプされワーク70
がずれたり移動したりするようなことが防止されており
好都合である。なお上述したように、イケール17の全
てのワーク取付治具21がクランプ状態になった後に、
下部カプラ50A、50Bと上部カプラ60A、60B
を分離しても、これらワーク取付治具21はアンクラン
プ状態にならないので、イケール17の全てのワーク取
付治具21をクランプ状態にしたまま、該イケール17
を搭載したパレット15を待機用テーブル装置10と加
工用テーブル装置100の間で受渡しする際も前記クラ
ンプ状態は維持されるので便利である。
【0036】また、待機用テーブル装置10側では、イ
ケール17からのワーク70の取外し及び設置を行う際
には、ワーク取付治具21をアンクランプさせる作業を
行うようになっている(即ち、ワーク取付治具21をア
ンクランプさせた状態で上述した仮止め機構25を利用
してワーク70の取外し及び設置を行う)。本実施例の
マシニングセンタ1ではイケール17の各側面19A〜
19D毎に選択的にワーク取付治具21のアンクランプ
を行えるようになっている。例えば、上述したようにイ
ケール17の全てのワーク取付治具21がクランプ状態
になっている際に、該イケール17の第k側面19K
(第kは、第1、第2、第3、第4の何れかであり、1
9Kは、19A、19B、19C、19Dの何れかであ
る)のワーク取付治具21だけをアンクランプさせる場
合について説明する。この場合には、まず待機用テーブ
ル装置10において上述した割出動作を行い、下部カプ
ラ50A、50Bに対して第kカプラ対CPn(第k
は、第1、第2、第3、第4の何れかであり、CPn
は、CP1、CP2、CP3、CP4の何れかである)
の上部カプラ60A、60Bを対応させて係合接続させ
る。次いで、第1制御装置120において入力部122
によりアンクランプ命令を入力する。該命令は主制御部
121を介して第2切換弁制御部130に伝送され、こ
れに基づいて該第2切換弁制御部130は切換弁36を
状態T2に駆動する。これにより下部カプラ50Aの流
路52aには、これに接続する管路33bを介して加圧
された油圧オイルRTが供給されるようになるので、該
下部カプラ50Aに接続する第kカプラ対CPnの上部
カプラ60A及び、該上部カプラ60Aに管路65を介
して接続する、前記第k側面19Kのワーク取付治具2
1のワーク固定用アクチェータ23のシリンダ23aに
も加圧された油圧オイルRTが供給される。これによっ
て該ワーク固定用アクチェータ23のロッド23cは図
4の矢印K方向に駆動され、前記第k側面19Kのワー
ク取付治具21がアンクランプされる(なおこの際、管
路65側の油圧の上昇により、前記ワーク固定用アクチ
ェータ23に接続した管路64側のパイロットチェック
バルブ57が駆動され管路64側が流通し、前記ワーク
固定用アクチェータ23のシリンダ23aの他のポート
24bから油圧オイルRTが管路64を通って排出され
るようになっている)。なおこの場合、下部カプラ50
Aに接続されていないその他の対の上部カプラ60Aに
は加圧された油圧オイルRTが供給されていないので
(即ち、上部カプラ60Aとワーク固定用アクチェータ
23の間が封鎖状態になっているので)、これら上部カ
プラ60Aに対応するイケール17のその他の側面にお
いては、パイロットチェックバルブ57が駆動されず管
路64が閉鎖状態になっている。よって、該その他の側
面においては、ワーク固定用アクチェータ23とパイロ
ットチェックバルブ57の間が封鎖状態となっており、
ワーク固定用アクチェータ23においてピストン23b
を押圧する圧力が付勢維持され、該ワーク固定用アクチ
ェータ23のロッド23cが図4の矢印J方向に維持さ
れ、各ワーク設置部20のワーク取付治具21がクラン
プ状態に維持されている。
【0037】上述したようにイケール17の第k側面1
9Kのワーク取付治具21だけをアンクランプさせ、ワ
ーク70の取外し及び設置を行った後、再び該第k側面
19Kのワーク取付治具21をクランプさせるには、第
1制御装置120において、入力部122を介してクラ
ンプ命令を入力する。該命令は主制御部121を介して
第2切換弁制御部130に伝送され、該第2切換弁制御
部130は切換弁36を状態T1に駆動する。これによ
り下部カプラ50Bの流路52aには、これに接続する
管路33aを介して加圧された油圧オイルRTが供給さ
れ、該下部カプラ50Bと接続された上部カプラ60B
には加圧された油圧オイルRTが供給される。更に、該
上部カプラ60Bに接続された管路66及び、該管路6
6の集合部66aを介して接続された複数の管路64に
加圧された油圧オイルRTが供給される。これにより、
イケール17の第1〜4側面19A〜19Dの全てのワ
ーク固定用アクチェータ23のロッド23cは図4の矢
印J方向に駆動(或いは駆動された状態で維持)され、
第k側面19Kのワーク取付治具21がクランプ状態に
される。勿論、その他の側面のワーク取付治具21もク
ランプ状態で維持される。以上のように、個々の第k側
面19Kのワーク取付治具21をクランプ・アンクラン
プさせながらワーク70の取付け及び取外しを行うこと
ができる。即ち、ワーク70の取付け及び取外しを行っ
ていない側面ではワーク取付治具21のクランプ状態を
維持したまま行えるので、ワーク70の取付け及び取外
しを行っていない側面でのワーク取付治具21の不用意
なアンクランプによるワーク70のずれや移動、落下と
いった不都合は解消される。
【0038】なお上述した実施例では本発明の一例とし
てマシニングセンタ1を示したが、本発明の工作機械は
マシニングセンタ以外にもテーブル側にパレットを設置
して使用するような工作機械であればその他の種類の工
作機械でも構わない。また上述した実施例では下部カプ
ラ50A、50Bや上部カプラ60A、60Bが、第2
アンクランプカプラ、第2クランプカプラ及び、第1ア
ンクランプカプラ、第1クランプカプラの一例として示
されているが、この第1及び第2アンクランプカプラや
第1及び第2クランプカプラの構成は本実施例で示した
もの以外にも可能である。また上述した実施例では、加
工用テーブル装置100側において、下部カプラ50B
のケーシング50bを移動駆動する駆動ユニット47に
は、第2シリンダ部54及び該第2シリンダ部54内の
油圧により駆動されるケーシング50b側の第2ピスト
ン部55が含まれている(これはシリンダ部51へ接続
する管路を1本にして小スペース化を試みたものであ
る)。しかし、加工用テーブル装置100側の駆動ユニ
ット47を、待機用テーブル装置10側の下部カプラ5
0A、50Bに対する駆動ユニット54と同様に構成し
てもよい。また、カプラケーシングの駆動用の駆動手段
である駆動ユニット47は、本実施例では油圧方式であ
ったが、これをラック・ピニオンギア等を採用した機械
式など他の方式で構成してもよい。更に上述した実施例
では、パレット15側に第1流体用カプラ対である4つ
の第1〜第4カプラ対CP1〜CP4が配置されていた
が、この第1流体用カプラ対の数は任意である。また、
各対をなす上部カプラ60A、60Bの配置形態も、下
部カプラ50A、50Bに対応し得るならば上述した実
施例以外の形態で配置してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明のうち第1の
発明は、テーブル11等のテーブルを有し、前記テーブ
ルに、ワーク取付治具21等の複数のワーク取付治具が
設置自在に設けられたパレット15等のパレットを、該
テーブルに対して回転位置決め自在かつ取付け・取外し
自在に設け、前記テーブルに、該テーブルに取付けられ
た前記パレットを軸心Q1等の所定の割出中心軸を中心
に任意の角度自在な割出機構13等の割出機構を設けた
工作機械において、前記パレットと前記複数のワーク取
付治具の間に、前記ワーク取付治具のアンクランプ側に
油圧オイルRT等の作動流体を供給する管路65等のア
ンクランプ流路及び、前記ワーク取付治具のクランプ側
に作動流体を供給する管路64、66等のクランプ流路
からなる油圧作動系RS1〜RS4等の流体圧作動系
を、各流体圧作動系が、前記複数のワーク取付治具のう
ち少なくとも1つのワーク取付治具と接続した形で複数
設け、前記複数の流体圧作動系において、各アンクラン
プ流路は、これら複数の流体圧作動系間で独立してお
り、各クランプ流路は、これら複数の流体圧作動系間で
互いに接続されており、前記パレットに第1〜第4カプ
ラ対CP1〜CP4等の複数の第1流体用カプラ対を、
これら各第1流体用カプラ対と前記各流体圧作動系とを
1対1で接続した形で設け、前記各第1流体用カプラ対
は、該第1流体用カプラ対に接続された前記流体圧作動
系のアンクランプ流路に接続した上部カプラ60A等の
第1アンクランプカプラと、クランプ流路に接続した上
部カプラ60B等の第1クランプカプラとの対となって
おり、前記各第1流体用カプラ対の第1アンクランプカ
プラ及び第1クランプカプラは、該第1アンクランプカ
プラ及び第1クランプカプラを介する作動流体の流通を
開放・閉鎖自在な弁機構60c等の流通開閉手段をそれ
ぞれ有し、前記複数の第1流体用カプラ対は、前記割出
中心軸を中心として所定の割出角度に対応した角度α等
の角度で配列して配置し、前記テーブルに、下部カプラ
50A等の第2アンクランプカプラ及び下部カプラ50
B等の第2クランプカプラの対からなる1つの下部カプ
ラ対CP10等の第2流体用カプラ対を、前記パレット
が前記テーブルに対して所定の割出角度に割出位置決め
された際に、前記複数の第1流体用カプラ対のうちの1
つの第1流体用カプラ対との間で、該第1流体用カプラ
対の第1アンクランプカプラ及び第1クランプカプラ
が、前記第2流体用カプラ対の第2アンクランプカプラ
及び第2クランプカプラとそれぞれ対応配置される形で
設け、前記第1流体用カプラ対の第1アンクランプカプ
ラと前記第2流体用カプラ対の第2アンクランプカプラ
及び前記第1流体用カプラ対の第1クランプカプラと前
記第2流体用カプラ対の第2クランプカプラは対応配置
された状態で互いに係合接続・分離自在になっており、
前記第2流体用カプラ対に対して作動流体を供給し得る
形で流通ラインユニット27等の作動流体供給手段を設
け、前記作動流体供給手段に、前記第2流体用カプラ対
に対する作動流体の供給を、前記第2アンクランプカプ
ラ側と前記第2クランプカプラ側との間で切換自在な切
換弁36等の供給切換手段を設けて構成される。これに
より、例えば全てのワーク取付治具がクランプ状態とな
っている際に、複数の流体圧作動系のうち1つの流体圧
作動系に接続されたワーク取付治具においてのみアンク
ランプ動作を行うには、パレットをテーブルに対して所
定の割出角度に割出位置決めして、アンクランプ動作を
行うべきワーク取付治具に対応した1つの第1流体用カ
プラ対と第2流体用カプラ対とを位置決めして係合接続
し、供給切換手段での切換により作動流体供給手段を介
して第2アンクランプカプラに作動流体を供給する。そ
の結果、複数の流体圧作動系間で互いに独立したアンク
ランプ流路を介して、前記アンクランプ動作を行うべき
ワーク取付治具にのみ作動流体が供給されて、これらワ
ーク取付治具のみがアンクランプ動作を行うことができ
る。このように本発明では、アンクランプ動作が、複数
の流体圧作動系のうち1つの流体圧作動系に接続された
いくつかのワーク取付治具ごとに個々に行えるようにな
っているので都合がよい。また本発明では、パレット側
の複数の第1流体用カプラ対のうちの個々の第1流体用
カプラ対を、テーブル側の1つの第2流体用カプラ対に
対して、割出位置決め等の操作を介して選択的に位置決
めさせ係合接続させながら使用するようになっているの
で、ワーク取付治具を作動させるための流体圧作動系が
パレット側には複数設けられているが、テーブル側には
1つの第2流体用カプラ対に作動流体を供給する供給系
である作動流体供給手段が1つだけ設けられる構造にな
っている。従って、テーブル側等には複数の供給系を設
けなくてよく、その分省スペース化を実現することがで
きる。
【0040】また本発明のうち第2の発明は、第1の発
明の工作機械において、前記各第1流体用カプラ対の第
1アンクランプカプラ及び第1クランプカプラは、内部
に流路61a等の第1流路が形成された弁ユニット61
等の第1カプラ本体をそれぞれ有し、前記第2流体用カ
プラ対の第2アンクランプカプラ及び第2クランプカプ
ラは、内部に流路52a等の第2流路が形成された弁ユ
ニット52等の第2カプラ本体をそれぞれ有し、前記第
1流体用カプラ対の各第1カプラ本体と前記第2流体用
カプラ対の各第2カプラ本体とが対向した向きで互いに
接近して、該第2カプラ本体が係合位置KP等の所定の
係合位置に位置して係合接続し、対向した向きで互いに
後退して、該第2カプラ本体が分離位置BP等の所定の
分離位置に位置して分離し得るようになっており、前記
各第1流体用カプラ対及び前記第2流体用カプラ対は、
該第1流体用カプラ対が該第2流体用カプラ対に対して
位置決めされた際に、該第1流体用カプラ対の各第1カ
プラ本体と該第2流体用カプラ対の各第2カプラ本体が
所定の方向で対向配置されるように配置されており、前
記第2カプラ本体は、前記第1カプラ本体に対して係合
自在な係合部50a等の係合部が形成されたケーシング
50b等のカプラケーシング及び、該カプラケーシング
内に設けられた、前記第2流路を開閉自在な弁機構50
c等の流路開閉機構から形成されており、前記カプラケ
ーシングを、前記テーブルに対して前記所定の方向に移
動自在にガイドするガイド体48等のガイド支持手段を
有し、前記カプラケーシングを、前記ガイド支持手段に
よりガイド支持した形で前記所定の方向に、前記所定の
係合位置及び分離位置の間で移動駆動自在な駆動手段を
設けて構成される。従って本発明では第1の発明による
効果に加えて、パレットのテーブルに対する取付けは、
まず第2流体用カプラ対のカプラケーシングを分離位置
に移動させておき、第2流体用カプラ対と第1流体用カ
プラ対が不用意に接触しないようにして行うようにす
る。これにより、パレットのテーブルへの位置決め取付
けの際に、第2流体用カプラ対と第1流体用カプラ対が
不用意に接触して破損するような不都合は防止される。
また、第2流体用カプラ対と第1流体用カプラ対の係合
接続は、パレットのテーブルに対する取付け完了の後に
カプラケーシングを移動駆動させて行うので、このパレ
ットのテーブルに対する取付け動作と同時に行わずに済
み、従って該取付け動作は簡単になる。更に、パレット
がテーブルに位置決め取付けられた後、即ち第2流体用
カプラ対と第1流体用カプラ対が正確な位置に対向配置
された後に、カプラケーシングをガイド支持手段により
ガイド支持して係合位置に移動駆動させて第2流体用カ
プラ対との係合接続を行うので、これらカプラどうしの
接続位置がずれることなく、カプラの接続を確実に行う
ことができる。また、第2流体用カプラ対等には、フロ
ーティング機構等が必要ないのでその分省スペース化が
実現される。更に、カプラどうしの係合接続の際に移動
駆動させるのはカプラケーシングだけで済むので(即
ち、第2流体用カプラ対の第2アンクランプカプラや第
2クランプカプラの全体を移動駆動させる必要がないの
で)、その分移動駆動のための駆動手段や移動駆動のた
めのスペースが小さくて済む。つまりこれによっても省
スペース化が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の工作機械の一例であるマシニ
ングセンタを示した模式平面図である。
【図2】図2は、図1に示すマシニングセンタにおいて
使用されているパレット及びイケール等を示した側面図
である。
【図3】図3は、図2のI矢視図である。
【図4】図4は、図1に示すマシニングセンタにおいて
使用されているパレット、イケール、テーブル等を示し
た模式側断面図である。
【図5】図5は、図4に示す上部カプラ及び下部カプラ
の詳細を示した断面図であり、これら上部カプラ及び下
部カプラの分離状態を示した図である。
【図6】図6は、図5に示す上部カプラ及び下部カプラ
が係合動作を行っている様子を示した図である。
【図7】図7は、図5に示す上部カプラ及び下部カプラ
についての係合状態を示した図である。
【図8】図8は、待機用テーブル装置側の油圧回路を示
した図である。
【図9】図9は、加工用テーブル装置側の油圧回路を示
した図である。
【図10】図10は、上部カプラ及び下部カプラの位置
関係を示す模式図である。
【図11】図11は、待機用テーブル装置側の第1制御
装置の内容を示したブロック図である。
【図12】図12は、加工用テーブル装置側の第2制御
装置の内容を示したブロック図である。
【符号の説明】
1……工作機械(マシニングセンタ) 11……テーブル 13……割出機構 15……パレット 21……ワーク取付治具 27……作動流体供給手段(流通ラインユニット) 36……供給切換手段(切換弁) 47……駆動手段(駆動ユニット) 48……ガイド支持手段(ガイド体) 50A……第2アンクランプカプラ(下部カプラ) 50B……第2クランプカプラ(下部カプラ) 50a……係合部 50b……カプラケーシング(ケーシング) 50c……流路開閉機構(弁機構) 52……第2カプラ本体(弁ユニット) 52a……第2流路(流路) 60A……第1アンクランプカプラ(上部カプラ) 60B……第1クランプカプラ(上部カプラ) 60c……流通開閉手段(弁機構) 61……第1カプラ本体(弁ユニット) 61a……第1流路(流路) 64……クランプ流路(管路) 65……アンクランプ流路(管路) 66……クランプ流路(管路) CP1……第1流体用カプラ対(第1カプラ対) CP2……第1流体用カプラ対(第2カプラ対) CP3……第1流体用カプラ対(第3カプラ対) CP4……第1流体用カプラ対(第4カプラ対) CP10……第2流体用カプラ対(下部カプラ対) KP……係合位置 BP……分離位置 Q1……割出中心軸(軸心) RS1……流体圧作動系(油圧作動系) RS2……流体圧作動系(油圧作動系) RS3……流体圧作動系(油圧作動系) RS4……流体圧作動系(油圧作動系) RT……流体(油圧オイル) α……角度(割出角度に対応した角度)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テーブルを有し、 前記テーブルに、複数のワーク取付治具が設置自在に設
    けられたパレットを、該テーブルに対して回転位置決め
    自在かつ取付け・取外し自在に設け、 前記テーブルに、該テーブルに取付けされた前記パレッ
    トを所定の割出中心軸を中心に任意の角度自在な割出機
    構を設けた工作機械において、 前記パレットと前記複数のワーク取付治具の間に、前記
    ワーク取付治具のアンクランプ側に作動流体を供給する
    アンクランプ流路及び、前記ワーク取付治具のクランプ
    側に作動流体を供給するクランプ流路からなる流体圧作
    動系を、各流体圧作動系が、前記複数のワーク取付治具
    のうち少なくとも1つのワーク取付治具と接続した形で
    複数設け、 前記複数の流体圧作動系において、各アンクランプ流路
    は、これら複数の流体圧作動系間で独立しており、各ク
    ランプ流路は、これら複数の流体圧作動系間で互いに接
    続されており、 前記パレットに複数の第1流体用カプラ対を、これら各
    第1流体用カプラ対と前記各流体圧作動系とを1対1で
    接続した形で設け、 前記各第1流体用カプラ対は、該第1流体用カプラ対に
    接続された前記流体圧作動系のアンクランプ流路に接続
    した第1アンクランプカプラと、クランプ流路に接続し
    た第1クランプカプラとの対となっており、 前記各第1流体用カプラ対の第1アンクランプカプラ及
    び第1クランプカプラは、該第1アンクランプカプラ及
    び第1クランプカプラを介する作動流体の流通を開放・
    閉鎖自在な流通開閉手段をそれぞれ有し、 前記複数の第1流体用カプラ対は、前記割出中心軸を中
    心として所定の割出角度に対応した角度で配列して配置
    し、 前記テーブルに、第2アンクランプカプラ及び第2クラ
    ンプカプラの対からなる1つの第2流体用カプラ対を、
    前記パレットが前記テーブルに対して所定の割出角度に
    割出位置決めされた際に、前記複数の第1流体用カプラ
    対のうちの1つの第1流体用カプラ対との間で、該第1
    流体用カプラ対の第1アンクランプカプラ及び第1クラ
    ンプカプラが、前記第2流体用カプラ対の第2アンクラ
    ンプカプラ及び第2クランプカプラとそれぞれ対応配置
    される形で設け、 前記第1流体用カプラ対の第1アンクランプカプラと前
    記第2流体用カプラ対の第2アンクランプカプラ及び前
    記第1流体用カプラ対の第1クランプカプラと前記第2
    流体用カプラ対の第2クランプカプラは対応配置された
    状態で互いに係合接続・分離自在になっており、 前記第2流体用カプラ対に対して作動流体を供給し得る
    形で作動流体供給手段を設け、 前記作動流体供給手段に、前記第2流体用カプラ対に対
    する作動流体の供給を、前記第2アンクランプカプラ側
    と前記第2クランプカプラ側との間で切換自在な供給切
    換手段を設けて構成した工作機械。
  2. 【請求項2】前記各第1流体用カプラ対の第1アンクラ
    ンプカプラ及び第1クランプカプラは、内部に第1流路
    が形成された第1カプラ本体をそれぞれ有し、 前記第2流体用カプラ対の第2アンクランプカプラ及び
    第2クランプカプラは、内部に第2流路が形成された第
    2カプラ本体をそれぞれ有し、 前記第1流体用カプラ対の各第1カプラ本体と前記第2
    流体用カプラ対の各第2カプラ本体とが対向した向きで
    互いに接近して、該第2カプラ本体が所定の係合位置に
    位置して係合接続し、対向した向きで互いに後退して、
    該第2カプラ本体が所定の分離位置に位置して分離し得
    るようになっており、 前記各第1流体用カプラ対及び前記第2流体用カプラ対
    は、該第1流体用カプラ対が該第2流体用カプラ対に対
    して位置決めされた際に、該第1流体用カプラ対の各第
    1カプラ本体と該第2流体用カプラ対の各第2カプラ本
    体が所定の方向で対向配置されるように配置されてお
    り、 前記第2カプラ本体は、前記第1カプラ本体に対して係
    合自在な係合部が形成されたカプラケーシング及び、該
    カプラケーシング内に設けられた、前記第2流路を開閉
    自在な流路開閉機構から形成されており、 前記カプラケーシングを、前記テーブルに対して前記所
    定の方向に移動自在にガイドするガイド支持手段を有
    し、 前記カプラケーシングを、前記ガイド支持手段によりガ
    イド支持した形で前記所定の方向に、前記所定の係合位
    置及び分離位置の間で移動駆動自在な駆動手段を設けて
    構成した請求項1記載の工作機械。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN104057322A (zh) * 2014-06-25 2014-09-24 十堰合骏实业有限公司 一种中壳分中专用夹具

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