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JPH11320623A - 中空射出成形装置および中空射出成形方法 - Google Patents

中空射出成形装置および中空射出成形方法

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Publication number
JPH11320623A
JPH11320623A JP13900598A JP13900598A JPH11320623A JP H11320623 A JPH11320623 A JP H11320623A JP 13900598 A JP13900598 A JP 13900598A JP 13900598 A JP13900598 A JP 13900598A JP H11320623 A JPH11320623 A JP H11320623A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressurized fluid
pin
center pin
resin
injection molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13900598A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Midorikawa
光洋 緑川
Maki Saito
真樹 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP13900598A priority Critical patent/JPH11320623A/ja
Publication of JPH11320623A publication Critical patent/JPH11320623A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1703Introducing an auxiliary fluid into the mould
    • B29C45/1734Nozzles therefor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスなどの加圧流体を効率よく安定して注入
することにより、成形品の寸法の安定性を高めること。 【解決手段】 電気抵抗体によってセンターピン21の
先端部を形成し、その先端部を通電して発熱させること
により、加圧流体としてのガスの注入口に位置する溶融
樹脂を加熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスなどの加圧流
体を圧入することによって、金型キャビティー内の未固
化の樹脂中に中空部を形成する中空射出成形装置、およ
び中空射出成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のいわゆるガスアシスト成
形において、加圧流体としてのガスの注入口構造は、2
つに大別される。1つは、特開昭64−14012号公
報などに記載されている逆止弁方式であり、溶融樹脂の
逆流を防ぎ、ガスの射出時に、ガス圧で逆止弁を押し
て、逆止弁の位置まで充填されている溶融樹脂を吹き飛
ばし、その溶融樹脂の中にガスを通して中空部を形成す
るものである。
【0003】しかし、この逆止弁方式は、成形回数を重
ねるにつれて、溶融樹脂が逆止弁の作動に影響を与え、
逆止弁の作動不良を起こすおそれがある。また、逆止弁
に接触している溶融樹脂が固化しないように、逆止弁を
内蔵しているスリーブをヒータ等で温度上昇させること
が必要になり、しかも、その温度上昇が一定せずに、ガ
ス射出の安定性を困難にしていた。
【0004】もう1つの方式は、特開平5−17766
7号公報などに記載されているピン方式であり、センタ
ーピンとスリーブピンとの間に、樹脂が逆流しないよう
なクリアランスを設け、そのクリアランスを通じて、ガ
スを成形品内部の溶融プラスチック内へ導入するもので
ある。
【0005】このピン方式は、逆止弁方式に比べ、作動
不良などの問題もなく、ピン先端の加熱も不要であるな
どのメリットがある。
【0006】しかし、実際に、成形品内部へのガスの入
り方を確認すると、成形ショットの違いにより、ガスの
導入される位置が一定しないことが確認されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ガスアシスト成形法によるプラスチック中空成形品は、
通常の射出成形によるプラスチック成形品に比べ、プラ
スチック成形品の特徴である「そり変形」を低減させる
ものとして、期待されている。ガスアシスト成形法なら
びに中空成形品のメリットは、他に、中空部を形成する
ことによる材料費低減、局部的な外観不良(ひけなど)
を改善するなどが挙げられる。しかし、その一方、プラ
スチック成形用の溶融樹脂内部へのガスの入り方の違い
により、成形品の寸法の安定性が損なわれるという新た
な問題が生じてきた。
【0008】従来のピン方式において、溶融樹脂へのガ
スの入り方を確認すると、図1のようになる。図1にお
いて、11はガス注入針のセンターピン、12はセンタ
ーピンと嵌合するスリーブピン、13は成形品のキャビ
ティーを構成する金型、14はキャビティーに充填され
ている溶融樹脂である。15は、溶融樹脂14内へ導入
されるガスであり、その入り方向を矢印によって示す。
【0009】このようなピン方式において、ガス射出さ
れたガス15が溶融樹脂14内を流動する際において、
次のように2つの問題がある。
【0010】第1の問題:樹脂14の溶融層まで到達す
る過程にロスがあること 第2の問題:両サイドからのガス15が独立して、樹脂
14内を流動してしまう ここで、ガスの流れについて考察すると、ガス15は溶
融状態の樹脂14の圧力が低いところに流れやすい。つ
まり、樹脂14の温度が高く、密度が低い所にガス15
が流れやすいことになる。
【0011】通常、溶融樹脂14がキャビティーに流れ
込むと、金型13の温度の影響により、その金型13に
接触した樹脂14の表面層が急速に固化していくのに対
し、キャビティーの板厚方向における樹脂14の中心層
の固化速度は遅い。ガス15が最も流れやすいのは、そ
の樹脂14の中心層における未固化部分となる。
【0012】しかし、図1の従来のピン方式の場合、ガ
ス15は、樹脂14の中心層における未固化部分に到達
するまでの間に、樹脂14の固化層を突き破らなければ
ならない。その際、その樹脂14の固化層を突き破るだ
けのガス圧が要求されるため、樹脂14の溶融層に流れ
込むために本来必要とされるガス圧よりも高いガス圧が
必要となる。仮りに、その必要とされるガス圧よりも低
圧であった場合には、ガス15は、樹脂14の固化層を
十分に突き破らず、全く不確定な経路を経て溶融層に到
達したり、もしくは未固化の樹脂14にガス15が十分
に到達せず、ガス漏れなどが起こったりする。このよう
な状況では、成形品内でのガス15の安定した充填は保
証されず、成形品の品質の安定性が維持されない。
【0013】さらに、ピン11のクリアランスから射出
されるガスがそれぞれ別の動きをするならば、不確定な
要素がさらに増え、安定した品質の製品が得られなくな
る。
【0014】加圧流体としてのガスの入り方として、特
に、ガスを未固化の樹脂内に導入せしめる導入口を成す
注入針からのガス圧の安定性がガスの入り方(中空部の
でき方)、さらに、成形品の寸法安定性に大きく影響を
及ぼしていることが明らかになりつつある。
【0015】しかし、従来のガス注入針構造は、ガスの
入り方が安定せず、また、樹脂の逆流、ガス漏れ、ガス
回収の速さなどに言及したものがあるものの、ガスの入
り方の安定性に言及したものはなかった。
【0016】本発明の目的は、ガスなどの加圧流体を効
率よく安定して注入することにより、成形品の寸法の安
定性を高めることができる中空射出成形装置および中空
射出成形方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の中空射出成形装
置は、金型キャビティー内の未固化の樹脂中に加圧流体
注入口から加圧流体を注入して、前記樹脂に中空部を形
成してから、前記樹脂を冷却固化させて取り出す中空射
出成形装置において、前記加圧流体注入口に接続され
て、内部に前記加圧流体を通す加圧流体通路を形成する
スリーブピンと、前記スリーブピンの内部に移動自在に
配備されて、移動位置に応じて前記加圧流体通路を開閉
し、かつ先端部によって、前記加圧流体注入口に位置す
る前記樹脂を加熱可能なセンターピンと、前記センター
ピンを移動させる移動手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0018】本発明の中空射出成形方法は、金型キャビ
ティー内の未固化の樹脂中に加圧流体注入口から加圧流
体を注入して、前記樹脂に中空部を形成してから、前記
樹脂を冷却固化させて取り出す中空射出成形方法におい
て、前記加圧流体注入口に接続されたスリーブピンの内
周面と、該スリーブピンの内部に位置するセンターピン
の外周面との間に形成される加圧流体通路を通して、前
記加圧流体注入口に前記加圧流体を注入し、前記加圧流
体の注入時に、前記センターピンの先端部によって、前
記加圧流体注入口に位置する前記樹脂を加熱することを
特徴とする。
【0019】本発明では、樹脂の溶融層にいかに低圧で
加圧流体を導入し、安定したガスなどの加圧流体の射出
を実現できるかを狙ったものである。
【0020】ガスなどの加圧流体の安定した注入には、
下記の条件が必要となってくる。
【0021】1:加圧流体の注入時に、その注入口に位
置する樹脂が固化していないこと。
【0022】2:加圧流体の注入以前は、未固化の樹脂
が注入口の位置を通過しても注入口内部に樹脂が漏れな
いこと。
【0023】3:加圧流体が未固化の樹脂に集中して向
かうこと。
【0024】4:加圧流体の保圧が十分行われること。
【0025】5:樹脂冷却後の加圧流体ガス排出時に、
その加圧流体を十分に排出できること本発明は上記の条
件を満たすものである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図2
から図6に基づいて説明する。
【0027】図2に、本発明における加圧流体としての
ガスの注入口の構造を示す。そのガス注入口の主たる特
徴は、2つのポイントからなっている。
【0028】まず、第1のポイントは、センターピン2
1とスリーブピン22との寸法関係および位置関係にあ
る。センターピン21は、その先端が円錐形状等の凸形
状を成しており、その胴部の外径は、それと嵌合するス
リーブピン22の内径よりも30μm以上小さくなって
いる。これは、加圧流体としてのガスを十分な圧力で樹
脂中に注入するための最小の隙間である。無論、スリー
ブピン22の断面形状を円形としない、いわゆる2方取
りやDカット等の方法を用いても良いが、ガスの充填の
均一性を考慮すると、本例のようにセンターピン21と
スリーブピン22の間に、周方向において均一なクリア
ランスを形成する方が好ましい。このセンターピン21
は、装置27によって上下動作される構成になってい
る。ガス遮断時は、センターピン21が上死点に位置
し、その円錐状の凸部を成す先端部214(図5参照)
がスリーブピン22の縮径した先端部221と嵌合し
て、それら間がガスの遮断が可能なクリアランス10μ
m以下になる。図2中の圧縮流体出入り口224から送
り込まれた圧縮流体としてのガスは、センターピン21
の外周面に沿って先端部214に進み、そしてスリーブ
ピン22の先端部221ののテーパ部にて、中心に向か
うように流れの方向が変更される。このような構造およ
び寸法関係により、スリーブピン22を通して入ってく
る圧縮流体としてのガスは、スリーブピン22の全周方
向から均一に、そのスリーブピン22の先端部221、
すなわち樹脂へのガスの注入口の中央に向って導かれる
ことになる。
【0029】第2の特徴は、センターピン21の凸状の
先端部214が電気的に発熱可能な電気抵抗を有してい
ることである。これは、射出された樹脂をガス注入時に
おいて、準溶融状態とするためである。つまり、前述し
たように、ガス注入口に位置する樹脂が固化してしまっ
た場合には、その固化層を突き破って内部にガスを導く
ために、多大なエネルギーが必要となってガスの注入が
安定しない現象が起きる。そこで、このような問題を解
決すべく、樹脂射出時に、センターピン21の先端部2
14の温度を樹脂のガラス転移点以上になるように加熱
して、他の注入口近傍の樹脂は固化してもセンターピン
21の先端部214との対向位置においては樹脂を流動
状態に保つことにより、その流動状態の樹脂の部分から
集中的かつ安定的にガスを注入する構造になっている。
図2において、141は樹脂の固化層、142は樹脂の
準流動状態の部分である。
【0030】このように、集中的かつ安定的にガスをセ
ンターピン21の先端部214に導き、さらに、その先
端部214に接する樹脂を準流動状態とすることによ
り、その準流動状態にある樹脂部からの低圧ガスの安定
的な注入が達成可能となる。さらに、ガス漏れが生じず
らくなって安定することにもなる。
【0031】ちなみに、従来の方式の場合は、図1のよ
うに、ガス15がピン11,12に近い位置を通って注
入されるため、スリーブピン12と金型13からガス漏
れが起こり易かった。しかし、本発明の実施形態の場合
では、図2のように、ピン21の中心方向へガスが誘導
されることと、ガスの注入部における樹脂が溶融状態に
なっているため、この樹脂部分からのみガスが注入され
て、ガス漏れの可能性が極めて小さくなる。
【0032】図3は、ガス注入成形の作業手順を説明す
るためのフローチャートである。
【0033】まず、ステップS1にて、プラスチック成
形用の溶融樹脂のキャビティー内への充填が行われる。
その樹脂充填完了後、わずかな時間でガス射出が行われ
る(ステップS2)。このガスの射出のタイミングは重
要であり、一般に射出遅延時間と称され、樹脂充填完了
前後ほぼ同タイミングが望ましい。ガスの注入タイミン
グは、キャビティー内に溶融樹脂を射出中または射出後
であってもよい。溶融樹脂は、キャビティーに入った
後、すぐに固化が進んでしまうため、ガスの射出タイミ
ングを逸すると、ガス圧を非常に高くしなければ、ガス
の充填が十分でなくなってしまう。しかし、本例では、
電気供給装置26からの電力によって先端部24を発熱
させて、センターピン21の先端部214近傍の樹脂を
ガラス移転点以上に加熱することにより、その部分の樹
脂の固化が進まない状態とされて、前述したような樹脂
の固化層を破るための余分なガス圧が不要となる。
【0034】次のステップS3において、ガスによる樹
脂中空部への保圧がなされる。ガス注入部のシール能力
が低いと、ガス漏れが生じ易くなる。そこで、本例で
は、センターピン21を再度上死点に動かして、ガスの
完全なシールを期すようになっている。
【0035】次のステップS4にて、ガスの回収が行わ
れる。この回収時は、センターピン21を下死点にまで
下げることにより、十分なガスの排出を可能とする。樹
脂の冷却は、ステップS3,S4の過程で行われる。
【0036】以上の過程を経た後、ステップS5にて成
形品の取り出しが行われる。
【0037】ここで、センターピン21の構造を図4に
示す。
【0038】本例のセンターピン21は、3つの構造体
211,212,214からなっている。211,21
2は、導通体としての第1,第2のピン本体であり、2
14は、通電により発熱可能な抵抗値を有する凸形状の
発熱体としての先端部である。第1,第2の本体21
1,212は、嵌合絶縁部213において嵌合し、かつ
電気的に絶縁されている。本体211,212は、その
嵌合絶縁部213にて、径方向に相対的に固定されてい
る。発熱体としての先端部214は、第1,第2の本体
211,212に接合されている。さらに、センターピ
ン21全体は、電気配線261との接続部以外が全て外
周絶縁部215によって絶縁されている。先端部214
は、電気配線部261から供給された電力により発熱し
て、その温度を保つことが可能となっている。先端部2
14の温度を確認するために、その近傍に温度センサー
を配置してもよい。その温度センターの配置スペースが
取れない場合は、先端部214の通電時間と温度との関
係を予め確認しておいて、その通電時間で温度を管理す
ることも可能である。
【0039】次に、センターピン21の製作工程につい
て説明する。図6は、センターピン21の製作工程を説
明するためのフローチャート、図7(a),(b)は、
その工程中における斜視図である。
【0040】まず、2つ割り構造になっている本体素材
211,212の嵌合部を仕上げ、その嵌合部の部分に
絶縁処理を施す(ステップS11,S12,S13)。
次に、2つのブランク(本体素材211′,212′)
を組合わせて、センターピン21の先端部の凸部以外の
外形を仕上げる(ステップS14,S15)。次に、先
端部に、電気抵抗を有する先端部素材を接合し、その形
状を仕上げて先端部214とする(ステップS16,S
17)。最後に、全体を絶縁処理して電気のリード線
(電気配線261)を付ける(ステップS18,S1
9)。
【0041】その後、以上のように製作し、センターピ
ン21をスリーブピン22に組込み、上下駆動装置27
を装着し、電気および圧縮流体の供給を可能にして、金
型13に組込みことにより注入構造を完成する。
【0042】
【実施例】(実施例1)図2のガス注入口の構造を用
い、樹脂(本例は、ABSを使用)射出時に、その樹脂
のガラス転移点以上の温度に、センターピン21の発熱
体としての先端部214を保った(本例は、150℃に
保つために24Vの電流を10秒間流した)。樹脂射出
後に、センターピン21をピン動作装置27により下げ
ると同時に、ガスなどの圧縮流体をセンターピン21と
スリーブピン22との間隙に圧縮流体出入り口224か
ら圧縮流体を供給した。その圧縮流体は、センターピン
21とスリーブピン22との間隙部222をセンターピ
ン21の周方向に沿って均一に上昇してから、スリーブ
ピン21の先端部221のテーパによって、流れの方向
がセンターピン21の軸心方向に変更され、その後、セ
ンターピン21の先端部214近傍の準流動状態にある
樹脂部に集中的に注入されていった。その後の保圧過程
においては、センターピン21を上死点に戻して、圧縮
流体が漏れないようにシールする。この時、センターピ
ン21の先端部214には電流を流さずに、その温度を
下げるのが望ましい。冷却工程が終了した時点で、再度
センターピン21を下死点まで下げて、成形品内部の圧
縮流体を外部に排出する。以上の工程でガスの注入から
排出工程が完了する。
【0043】図4,図5の形状のセンターピン21を用
いてガス成形を行った時のガス圧力は、70kg/cm
2 であった。このようなセンターピン21を用いること
により、ガス圧力を低くすることが可能となった。図1
のような従来のセンターピン11を用いた場合には、1
00kgf/cm2 以下のガス圧による成形は困難であ
った。図2のガス注入口の構造を用いることにより、そ
れよりもはるかに少ないガス圧(80kgf/cm2
下)での成形が可能となった。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ガスな
どの加圧流体の注入口に位置する溶融樹脂をセンターピ
ンの先端によって加熱して、低圧による加圧流体の注入
を可能とすることができる。さらに、加圧流体を注入口
の中央に向って導くようにして注入することにより、そ
の加圧流体をより効率よく集中的に注入することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のガスの注入口構造を説明するための断面
図である。
【図2】本発明の成形装置におけるガスの注入口構造を
説明するための断面図である。
【図3】本発明の成形装置における成形作業を説明する
ためのフローチャートである。
【図4】図3におけるセンターピンの底面図である。
【図5】図3におけるセンターピンの縦断面図である。
【図6】図3におけるセンターピンの製作手順を説明す
るためのフローチャートである。
【図7】(a),(b)は、それぞれ図3におけるセン
ターピンの異なる製作段階における斜視図である。
【符号の説明】
13 金型 21 センターピン 22 スリーブピン 26 電気供給装置 27 センターピン上下駆動装置 211,212 ピン本体 213 嵌合絶縁部 214 先端部 215 外周絶縁部 221 先端部 222 隙間 223 嵌合部 224 圧縮流体出入り口 261 電気配線

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型キャビティー内の未固化の樹脂中に
    加圧流体注入口から加圧流体を注入して、前記樹脂に中
    空部を形成してから、前記樹脂を冷却固化させて取り出
    す中空射出成形装置において、 前記加圧流体注入口に接続されて、内部に前記加圧流体
    を通す加圧流体通路を形成するスリーブピンと、 前記スリーブピンの内部に移動自在に配備されて、移動
    位置に応じて前記加圧流体通路を開閉し、かつ先端部に
    よって、前記加圧流体注入口に位置する前記樹脂を加熱
    可能なセンターピンと、 前記センターピンを移動させる移動手段とを備えたこと
    を特徴とする中空射出成形装置。
  2. 【請求項2】 前記センターピンの先端部は、前記加圧
    流体注入口に位置する前記樹脂を流動状態を保つ温度に
    加熱することを特徴とする請求項1に記載の中空射出成
    形装置。
  3. 【請求項3】 前記センターピンは、通電されることに
    よって前記先端部を加熱する電気抵抗体を備えたことを
    特徴とする請求項1または2に記載の中空射出成形装
    置。
  4. 【請求項4】 前記センターピンは、前記先端部を構成
    する電気抵抗体と、前記電気抵抗体の通電回路を形成す
    る対の導電性のピン本体とを含むことを特徴とする請求
    項1から3のいずれかに記載の中空射出成形装置。
  5. 【請求項5】 前記センターピンの先端部の温度を検知
    するセンサーを備えたことを特徴とする請求項1から4
    のいずれかに記載の中空射出成形装置。
  6. 【請求項6】 前記電気抵抗体の通電時間と温度との関
    係に基づき、前記電気熱抵抗体の通電時間に応じて温度
    を制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項3
    または4に記載の中空射出成形装置。
  7. 【請求項7】 前記加圧流体通路は、前記加圧流体を前
    記加圧流体注入口の中央に向って導くことを特徴とする
    請求項1から6のいずれかに記載の中空射出成形装置。
  8. 【請求項8】 前記加圧流体通路は、前記センターピン
    の外周面と前記スリーブピンの内周面との間に形成さ
    れ、 前記センターピンの先端部は先細り形状とされ、 前記スリーブピンの先端部は内方に縮径されていること
    を特徴とする請求項7に記載の中空射出成形装置。
  9. 【請求項9】 前記センターピンの先端部は円錐形状と
    され、 前記スリーブピンの先端部の内周面に、前記センターピ
    ンの円錐形状の先端部に対応するテーパー面を形成した
    ことを特徴とする請求項8に記載の中空射出成形装置。
  10. 【請求項10】 前記移動手段は前記センターピンを前
    記スリーブピンの軸線方向に移動させ、 前記センターピンが前記加圧流体注入口の方向に移動さ
    れたときに、前記センターピンの外周面と前記スリーブ
    ピンの内周面が密接して前記加圧流体通路を閉じること
    を特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の中空射
    出成形装置。
  11. 【請求項11】 金型キャビティー内の未固化の樹脂中
    に加圧流体注入口から加圧流体を注入して、前記樹脂に
    中空部を形成してから、前記樹脂を冷却固化させて取り
    出す中空射出成形方法において、 前記加圧流体注入口に接続されたスリーブピンの内周面
    と、該スリーブピンの内部に位置するセンターピンの外
    周面との間に形成される加圧流体通路を通して、前記加
    圧流体注入口に前記加圧流体を注入し、 前記加圧流体の注入時に、前記センターピンの先端部に
    よって、前記加圧流体注入口に位置する前記樹脂を加熱
    することを特徴とする中空射出成形方法。
  12. 【請求項12】 前記加圧流体の注入時に、該加圧流体
    を前記加圧流体注入口の中央に向って導くことを特徴と
    する請求項11に記載の中空射出成形方法。
JP13900598A 1998-05-20 1998-05-20 中空射出成形装置および中空射出成形方法 Pending JPH11320623A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13900598A JPH11320623A (ja) 1998-05-20 1998-05-20 中空射出成形装置および中空射出成形方法

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13900598A JPH11320623A (ja) 1998-05-20 1998-05-20 中空射出成形装置および中空射出成形方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11320623A true JPH11320623A (ja) 1999-11-24

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JP13900598A Pending JPH11320623A (ja) 1998-05-20 1998-05-20 中空射出成形装置および中空射出成形方法

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JP (1) JPH11320623A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108081539A (zh) * 2016-11-21 2018-05-29 柳道万和(苏州)热流道系统有限公司 用于模具的气体辅助成型装置

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