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JPH11326744A - オートフォーカスカメラ - Google Patents

オートフォーカスカメラ

Info

Publication number
JPH11326744A
JPH11326744A JP10134756A JP13475698A JPH11326744A JP H11326744 A JPH11326744 A JP H11326744A JP 10134756 A JP10134756 A JP 10134756A JP 13475698 A JP13475698 A JP 13475698A JP H11326744 A JPH11326744 A JP H11326744A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
focus
subject
distance
focus state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10134756A
Other languages
English (en)
Inventor
Junji Takahata
順二 高畑
Hiroshi Ueda
浩 上田
Hironori Kamishita
浩範 神下
Kotaro Kawabe
浩太郎 川邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP10134756A priority Critical patent/JPH11326744A/ja
Priority to US09/299,924 priority patent/US6108495A/en
Publication of JPH11326744A publication Critical patent/JPH11326744A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals
    • G02B7/30Systems for automatic generation of focusing signals using parallactic triangle with a base line
    • G02B7/32Systems for automatic generation of focusing signals using parallactic triangle with a base line using active means, e.g. light emitter

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 やや特殊な撮影レンズとの組み合わせにおい
ても、コントラスト不足となり難く、コントラスト不足
となった場合でも効率よく合焦位置を見い出すことが可
能な位相差検出方式のオートフォーカスカメラを提供す
る。 【解決手段】 位相差検出用のAFセンサのほかに、光
または超音波を発する発光部または受光部と、被写体に
よって反射された光または超音波を受ける受光部または
受信部を備える。反射された光または超音波の強度から
被写体までの距離を検出してフォーカスレンズを合焦に
近い位置に設定するとともに、検出した距離に応じてフ
ォーカスレンズの駆動範囲を制限し、設定したフォーカ
スレンズ位置から位相差検出方式による焦点調節を制限
した駆動範囲内で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は位相差検出方式を採
用したオートフォーカスカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】撮影レンズの焦点を自動的に被写体に合
わせるオートフォーカス(AF)カメラには、被写体に
対する撮影レンズの焦点状態を検出する方法として位相
差検出方式を採用したものがある。位相差検出方式は、
銀塩フィルム、光電変換素子等の撮像素子を配置する撮
像面と略等価な面に、ラインセンサ等の像検出用のセン
サを1対または複数対配設して、撮影レンズを透過した
光のうち異なる部位の光束を異なるセンサに導き、対を
成すセンサ上の被写体像の距離から撮影レンズの焦点状
態を検出するものである。
【0003】センサ上での被写体像の位置は像のコント
ラストに基づいて決定される。したがって、被写体に十
分なコントラストがないときは、センサ上の被写体像の
位置を決定することができなくなって、撮影レンズの焦
点状態を検出することはできない。被写体に十分なコン
トラストがあるときでも、撮影レンズの焦点が合焦位置
から大きく外れている場合は、センサ上で像がぼけてコ
ントラストがなくなってしまい、焦点状態の検出は困難
になる。
【0004】センサ上の像のコントラストが不足して焦
点状態の検出ができないときは、センサ上の像のコント
ラストをモニターしながら撮影レンズに含まれる焦点調
節用のフォーカスレンズを比較的低速で移動させて、焦
点状態の検出が可能になるコントラストを与えるフォー
カスレンズの位置を見い出す。この動作はローコントラ
ストスキャンと呼ばれる。
【0005】ローコントラストスキャンは、その時点で
焦点が被写体よりも手前に合っているのか遠方に合って
いるのか、またどれだけ合焦からずれているのか判らな
いので、フォーカスレンズの駆動可能な全範囲について
行われる。例えば、フォーカスレンズを、まずその時点
での位置から最近撮影距離に対応する近端まで移動さ
せ、次いで最遠(無限遠)撮影距離に対応する無限端ま
で移動させる。これにより、撮影レンズの焦点が合焦位
置から大きく外れていた場合でも、焦点状態の検出が可
能になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、位相差検出
方式を採用した従来のオートフォーカスカメラでは、通
常の撮影に加えてマクロ撮影を行い得るようにした撮影
レンズをはじめとするやや特殊な撮影レンズとの組み合
わせにおいて、以下のような問題がある。
【0007】きわめて近距離に位置する被写体を拡大し
て撮影するマクロ撮影では、被写体の微小な一部分から
の光がセンサの全体に導かれるから、センサ上の像のコ
ントラストは小さくなる。このため、通常の撮影ではコ
ントラスト不足とならない程度の焦点のずれであって
も、コントラスト不足となって、ローコントラストスキ
ャンを行うことになる。
【0008】また、マクロ撮影可能な撮影レンズは撮影
距離範囲が広いため、焦点状態の検出が可能な範囲外に
被写体が位置し易くなる。被写体が焦点状態の検出が可
能な範囲内にないとき、センサ上の像はぼけてコントラ
ストは大きく低下する。したがって、ローコントラスト
スキャンを行う必要性が増大する。
【0009】ローコントラストスキャンは、フォーカス
レンズが移動している間にセンサ上の像のコントラスト
をモニターするものであるから、比較的低速でフォーカ
スレンズを移動させても像が流れてコントラストが低下
することは避けられないが、マクロ撮影では、上述のよ
うにコントラストが低くなるため、特に低速でスキャン
しなければならない。しかしながら、低速でスキャンす
ると焦点状態の検出が可能なフォーカスレンズの位置を
見い出すのに長時間を要することになり、特に、マクロ
撮影可能な撮影レンズのフォーカスレンズの駆動範囲は
広いため、全範囲をスキャンするのに要する時間が著し
く長くなって、使用者に不快感を与えるばかりでなく、
迅速であることが特長の1つであるオートフォーカスの
有用性が半減してしまう。
【0010】また、特に大口径の明るい撮影レンズで
は、フォーカスレンズも大きくなって重くなるため、フ
ォーカスレンズ駆動のために大きな力が必要となる。そ
の場合、ローコントラストスキャンにおいて全範囲をス
キャンすると、多くの電力を消費し、電源である電池の
消耗が著しく早まってしまう。このため、大容量の電池
を備えたり頻繁に電池を交換または充電したりする必要
が生じて、カメラの大型化、大重両化や使用上の不便を
招く。
【0011】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、やや特殊な撮影レンズとの組み合わせにおい
ても、コントラスト不足となり難く、コントラスト不足
となった場合でも効率よく合焦位置を見い出すことが可
能なオートフォーカスカメラを提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、被写体に対する撮影レンズの焦点状態
を検出し、検出した焦点状態に応じた位置に撮影レンズ
のフォーカスレンズを移動させることにより被写体から
の光を撮像面に結像させるオートフォーカス機能を有す
るカメラにおいて、位相差検出方式により被写体に対す
る撮影レンズの焦点状態を検出する焦点状態検出手段
と、被写体までの距離を検出する測距手段と、測距手段
によって検出された被写体までの距離に応じて、フォー
カスレンズの駆動範囲を決定する駆動範囲決定手段と、
制御手段とを備える。
【0013】制御手段は、測距手段によって検出された
被写体までの距離に応じた位置にフォーカスレンズを移
動させた後、焦点状態検出手段による被写体に対する撮
影レンズの焦点状態の検出が可能であるか否かを判断
し、可能なときは、焦点状態検出手段によって検出され
た焦点状態に応じた位置にフォーカスレンズを移動さ
せ、不可能なときは、駆動範囲決定手段によって決定さ
れた範囲内でフォーカスレンズを駆動することにより焦
点状態の検出が可能なフォーカスレンズの位置を見い出
して、焦点状態検出手段によって検出された焦点状態に
応じた位置にフォーカスレンズを移動させるものとす
る。
【0014】このカメラはオートフォーカスを2段階で
行う。第1段階では、位相差検出方式以外の方式で被写
体までの距離を検出し、検出した距離に応じた位置にフ
ォーカスレンズを移動させることにより、合焦に近い状
態とする。第2段階では、位相差検出方式によって撮影
レンズの焦点状態を検出し、検出した焦点状態に応じた
位置にフォーカスレンズを移動させることにより、撮影
レンズを完全に合焦状態とする。
【0015】マクロ撮影を行う場合でも、第1段階で合
焦に近い状態とすることにより、第2段階での位相差検
出方式による焦点状態検出に際して被写体が略鮮明にセ
ンサに結像して、コントラスト不足となり難い。また、
第1段階では位相差検出方式以外の方式で被写体までの
距離を検出するから、特に高い精度にはならないもの
の、マクロ撮影であっても確実に距離を検出することが
できる。
【0016】第2段階の位相差検出方式による焦点状態
検出が第1段階で設定したフォーカスレンズの位置では
不可能なときは、焦点状態の検出が可能なフォーカスレ
ンズの位置を見い出す動作、例えばローコントラストス
キャンを行う。このとき、フォーカスレンズの駆動範囲
全体について焦点状態検出の可否を調べるのではなく、
第1段階で検出した距離に応じて制限を加えた範囲に限
って調べるようにする。
【0017】既にフォーカスレンズは合焦位置に近い位
置に設定されているから、調べる範囲を制限しても、焦
点状態の検出が可能なフォーカスレンズ位置を確実に見
い出すことができる。範囲に制限を加えることにより、
所要時間は短縮され、フォーカスレンズ駆動のための電
力消費も低減される。
【0018】第1段階で使用する測距手段は、位相差検
出方式以外であればどのような方式のものでものもよ
い。例えば、測距手段は、発光手段と受光手段を有し、
発光手段から被写体に向けて光を発し、被写体によって
反射された光を受光手段によって受けて、受けた光に基
づいて被写体までの距離を検出するものとすることがで
きる。超音波を発する発信手段と超音波を受ける受信手
段を有し、発信手段から被写体に向けて超音波を発し、
被写体によって反射された超音波を受信手段によって受
けて、受けた超音波に基づいて被写体までの距離を検出
するものとしてもよい。
【0019】また、測距手段は、受光手段を有し、被写
体によって反射された被写体照明用装置からの光を受光
手段によって受けて、受けた光に基づいて被写体までの
距離を検出するものとすることもできる。被写体照明用
装置としては、例えば通常の撮影に用いるフラッシュ装
置やマクロ撮影に用いるマクロフラッシュ装置が利用可
能であり、その配設場所はカメラ本体、撮影レンズ等任
意である。ただし、実際の撮影時の照明光にはオートフ
ォーカスが追随し得ないので、撮影前の予備照明の光を
利用することになる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明のオートフォーカス
カメラの基本構成および焦点調節動作について説明し、
続いていくつかの実施形態について説明する。図1に、
本発明のオートフォーカスカメラ(以下、単にカメラと
もいう)1の概略構成および焦点調節動作を模式的に示
す。カメラ1は、撮影レンズ6の焦点調節を2段階で行
うものであり、図1において(a)および(b)はそれ
ぞれ第1段階および第2段階の焦点調節動作を示してい
る。
【0021】撮影レンズ6は複数のレンズ群で構成さ
れ、連携して移動する複数のレンズ素子から成る焦点位
置設定用のフォーカスレンズ7を含む。ここで、符号P
Nは撮影レンズ6の最近撮影距離に対応するフォーカス
レンズ7の近端位置を、符号PFは撮影レンズ6の最遠
(無限遠)撮影距離に対応するフォーカスレンズ7の無
限端位置を表しており、フォーカスレンズ7は無限端P
Fから近端PNまでの範囲R0内で駆動可能である。
【0022】カメラ1には、焦点状態検出手段11、測
距手段12、駆動範囲決定手段13、制御手段14、お
よび電池19が備えられている。焦点状態検出手段11
は被写体に対する撮影レンズの焦点状態を検出し、測距
手段12は被写体までの距離を検出するもので、焦点状
態検出手段11は位相差検出方式による。第1段階の焦
点調節では測距手段12を用い、第2段階の焦点調節で
は焦点状態検出手段11を用いる。
【0023】駆動範囲決定手段13は、測距手段で検出
した被写体までの距離に応じて、第2段階でのフォーカ
スレンズ7の駆動範囲R1を決定する。第2段階でのフ
ォーカスレンズ7の駆動範囲R1は検出した被写体まで
の距離によって変化するが、全駆動範囲R0の一部に限
られ、検出した被写体までの距離に対応するフォーカス
レンズ位置Xをその中央近傍に含む。
【0024】制御手段14は、焦点状態検出手段11で
検出した撮影レンズの焦点状態および測距手段12で検
出した被写体までの距離に応じた位置にフォーカスレン
ズ7を移動させることにより、撮影レンズ6の焦点を被
写体に合わせる制御をする。制御手段14は、測距制御
手段15、選択手段16、駆動制御手段17および駆動
手段18より成る。
【0025】測距制御手段15は、焦点状態検出手段1
1および測距手段12に、焦点状態検出および測距の開
始や終了を指示する。駆動手段18はフォーカスレンズ
7に駆動力を与えるもので、モータ等のアクチュエータ
で構成される。電池19は駆動手段18をはじめ各部の
動作に必要な電力を供給する。選択手段16は第1段階
では測距手段12の出力を選択し、第2段階では焦点状
態検出手段11の出力を選択して、選択した出力を駆動
制御手段17に与える。
【0026】駆動制御手段17は、選択手段16より与
えられる焦点状態検出手段11または測距手段12の出
力に基づいて、駆動手段18によるフォーカスレンズ7
の駆動を制御する。第1段階では、測距手段12が検出
した距離に対応するフォーカスレンズ7の位置を算出
し、算出した位置Xにフォーカスレンズ7を直ちに移動
させる。これにより、撮影レンズ6は合焦に近い状態と
なる。
【0027】第2段階では、駆動制御手段17は、焦点
状態検出手段11の出力からフォーカスレンズ7を移動
させるべき量や方向を算出し、算出した量だけフォーカ
スレンズ7を移動させ、そこで新たに焦点状態検出手段
11の出力からフォーカスレンズ7を移動させるべき量
や方向を算出するという処理を繰り返すことにより、撮
影レンズ6を完全な合焦状態とする。
【0028】第1段階で設定されたフォーカスレンズ7
の位置Xでは焦点状態検出手段11のセンサ上の像のコ
ントラストが低過ぎてフォーカスレンズ7を移動させる
べき量や方向を求めることができないとき、駆動制御手
段17は、駆動範囲決定手段13によって決定された範
囲R1内でフォーカスレンズ7を駆動して、センサ上の
像が移動させる量や方向を求めるのに十分なコントラス
トとなる位置を見い出す。その後、上述の処理を行っ
て、撮影レンズ6を完全な合焦状態とする。
【0029】カメラ1における焦点調節動作の流れを図
2のフローチャートにまとめて示す。まず、測距手段1
2によって被写体までの距離を検出し(ステップ#1
0)、フォーカスレンズ7を駆動して検出した距離に対
応する位置まで移動させる(#20)。これにより、撮
影レンズ6は合焦に近い状態となる。次いで、検出した
距離に基づいて、フォーカスレンズ7の駆動範囲R1を
定める(#30)。
【0030】そして、焦点状態検出手段11によって被
写体に対する撮影レンズの焦点状態を検出し(#4
0)、検出可能であるか否かを判定する(#50)。検
出可能であれば、検出した焦点状態に基づくフォーカス
レンズ7の駆動を行って(#70)、撮影レンズ6を合
焦状態とする(#80)。検出不能であれば、#30で
定めた範囲R1内でフォーカスレンズ7を駆動して検出
可能なフォーカスレンズ位置を見い出し(#60)、そ
の後#70に進む。
【0031】撮影レンズの焦点状態の検出が可能となる
フォーカスレンズ7の位置を見い出す処理には、センサ
のコントラストをモニターしつつフォーカスレンズ7を
移動させる従来のようなローコントラストスキャンを採
用してもよく、微小なステップ幅でフォーカスレンズ7
を移動させ、静止状態でセンサのコントラストをモニタ
ーする方法を採用してもよい。駆動範囲R1は限られて
いるから、センサ上での像の流れを小さくするためにロ
ーコントラストスキャンの速度を低くしても短い時間内
で範囲R1全体をスキャンすることが可能であり、ま
た、駆動に要する電力消費も僅かで済む。
【0032】なお、撮影レンズ6は、カメラ1の本体に
固定されたものでもよく、カメラ本体に着脱可能な交換
レンズであってもよい。交換レンズの場合、焦点距離や
明るさが異なる種々のレンズの中から使用者が用途に応
じて選択して、カメラ1と組み合わせることができる。
通常の撮影に加えてマクロ撮影も可能なレンズをカメラ
1に装着したときでも、上記の制御により、被写体が至
近距離から無限遠までの何処に位置していても位相差検
出方式による焦点調節を利用し易くなる。
【0033】本発明の第1の実施形態のオートフォーカ
スカメラ2の概略構成を図3に示す。カメラ2は、レン
ズ交換式の一眼レフカメラとして構成されており、種々
の撮影レンズ6を装着することができる。撮影レンズ6
には、フォーカスレンズ7、カメラ2からの駆動力をフ
ォーカスレンズ7に伝達するレンズ駆動系8、カメラ2
と交信して撮影レンズ6の全体に関する制御を行うレン
ズCPU9が備えられている。
【0034】カメラ2は、跳ね上げ式のメインミラー2
1、サブミラー22、スクリーン23、ペンタプリズム
24を備えており、サブミラー22の後方に銀塩フィル
ムFが配置されている。メインミラー21およびサブミ
ラー22は、撮影時にははね上げられて、撮影レンズ6
から銀塩フィルムFに至る光路上から退避する。ペンタ
プリズム24の近傍には、被写体の明るさを検出するた
めの測光素子25、および焦点調節に関する情報を表示
するためのAF表示部26が設けられており、サブミラ
ー22の下方にはAFセンサ27が設けられている。A
Fセンサ27は、焦点状態検出手段11を成す位相差検
出方式のセンサであり、銀塩フィルムFと等価な位置に
配置されている。
【0035】カメラ2は、また、フォーカスレンズ7を
駆動する駆動部18を成すAFアクチュエータ28、A
Fアクチュエータ28の駆動量を検出するためのAFエ
ンコーダ29、位相差検出方式での焦点状態検出で必要
に応じて用いる補助光発光部30、フラッシュ撮影時に
照明された被写体の明るさを検出してフラッシュ発光の
停止を指示する調光モジュール31を備えている。な
お、カメラ2ではフラッシュ発光装置は外付けする構成
となっており、図には示していない。
【0036】このほか、カメラ2には、CPU20、発
光部32および受光部33が設けられている。発光部3
2は被写体に向けて光を発し、受光部33は被写体によ
って反射された発光部32の光を検出する。発光部32
および受光部33は被写体までの距離を検出するために
用いられるもので、測距手段12を成す。
【0037】CPU20はカメラ2の全体を制御すると
ともに、レンズCPU9と交信して撮影レンズ6の制御
も行う。焦点調節に関するCPU20の制御動作には、
焦点距離範囲、絞り範囲等の撮影レンズ6に関する情報
のレンズCPU9からの取得、第1段階での発光部32
への発光の指示、受光部33の受光量に基づく被写体ま
での距離の算出、算出した距離に応じた位置へのフォー
カスレンズ7の移動の指示、算出した距離におよび取得
した焦点距離範囲に基づく第2段階でのフォーカスレン
ズ7の駆動範囲R1の決定、第2段階でのAFセンサ2
7の出力に基づくフォーカスレンズ7の駆動の指示、お
よび焦点調節に関する情報のAF表示部26への表示が
含まれる。したがって、CPU20は、駆動範囲決定手
段13、測距制御手段15、選択手段16、および駆動
制御手段17を兼ねる。
【0038】第2の実施形態のオートフォーカスカメラ
3の概略構成を図4に示す。カメラ3は、上記カメラ2
の発光部32および受光部33に代えて発信部34およ
び受信部35を備えたものである。他の構成はカメラ2
と同様であり、同一または類似の機能を司る構成要素に
は同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0039】発信部34は被写体に向けて超音波を発
し、受信部35は被写体によって反射された超音波を検
出する。発信部34および受信部35は被写体までの距
離を検出するために用いられるもので、測距手段12を
成す。CPU20は受信部35が受信した超音波の強度
から、被写体までの距離を算出する。
【0040】第3の実施形態のオートフォーカスカメラ
4の概略構成を図5に示す。カメラ4は、通常の撮影に
おいて被写体を照明するための内蔵フラッシュ36を備
えるとともに、マクロ撮影時に被写体を照明するための
フラッシュ38を有し撮影レンズ6の前部に着脱可能な
マクロフラッシュ部37を備えている。また、フラッシ
ュ38の発光動作を制御し発光のための電力を供給する
ために、CPU41、発光制御部42、電池電源43を
有するマクロフラッシュ制御部40を備えている。
【0041】マクロ撮影に際し、CPU20は焦点調節
の第1段階のために、撮影に先だって発光制御部42を
介してフラッシュ38より少量の光を被写体に照射さ
せ、その時の測光素子25の受光量から被写体までの距
離を算出する。通常の撮影においては、フラッシュ38
に代えて内蔵フラッシュ36より光を照射させて、同様
に測光素子25の受光量から被写体までの距離を算出す
る。したがって、本実施形態のカメラ4では、フラッシ
ュ38、内蔵フラッシュ36および測光素子25が測距
手段12に相当する。
【0042】第4の実施形態のオートフォーカスカメラ
5の概略構成を図6に示す。このカメラ5は、第3の実
施形態のカメラ4のマクロフラッシュ部37に、第1の
実施形態のカメラ2の発光部32および受光部33を備
えたものである。マクロフラッシュ制御部40の発光制
御部42は、フラッシュ38および発光部32の両者を
制御し、CPU41は受光部33の出力をCPU20に
伝送する。
【0043】CPU20は、焦点調節の第1段階のため
に発光制御部42を介して発光部32を発光させ、受光
部33で受けた反射光量から被写体までの距離を算出す
る。したがって、カメラ2と同様に、発光部32および
受光部33が測距手段12となる。ここでは、内蔵フラ
ッシュ36やフラッシュ38は被写体を照明することの
みに利用される。
【0044】なお、図6中に括弧を付けて示したよう
に、発光部32および受光部33に代えて、第2の実施
形態の発信部34および受信部35をマクロフラッシュ
部37に備えるようにしてもよい。その場合、発光制御
部42はフラッシュ38のみを制御すればよく、発信部
34はCPU41によって制御させる。また、被写体に
よって反射された超音波の強度を表す受信部35の出力
は、CPU41を介してCPU20に伝送する。
【0045】以上、銀塩フィルムに撮影する一眼レフカ
メラを例にとって説明したが、本発明は、一眼レフカメ
ラに限らずコンパクトカメラにも適用可能であり、デジ
タルカメラやビデオカメラにも適用することができる。
デジタルカメラやビデオカメラとするときは、銀塩フィ
ルムFの位置に光電変換素子を配置するとともに、その
出力信号を処理してデジタル信号やビデオ信号に変換す
る回路、およびそれらの信号を記録する記録媒体を備え
ればよい。その構成には周知の技術を利用することがで
きる。
【0046】
【発明の効果】本発明のオートフォーカスカメラは、位
相差検出方式による焦点状態検出に先だって、他の方式
により被写体までの距離を検出してフォーカスレンズを
合焦位置近傍に設定するため、位相差検出方式による焦
点状態検出の確実性が高い。したがって、通常の撮影に
限らずマクロ撮影においても、速やかに位相差検出方式
で撮影レンズを合焦状態とすることができる。
【0047】また、位相差検出方式での焦点状態検出が
できないときでも、すでにフォーカスレンズは合焦位置
近傍に存在するから、焦点状態の検出が可能なフォーカ
スレンズの位置を速やかに見い出すことができる。しか
も、その際のフォーカスレンズの駆動範囲を被写体まで
のおおよその距離に基づいて制限するから、フォーカス
レンズの駆動に無駄が少なくなり、検出可能な位置を一
層速やかに見い出すことができる。フォーカスレンズの
駆動の無駄を減少させたことで、フォーカスレンズを低
速で駆動することが可能になってマクロ撮影時の焦点状
態検出の確実性が向上し、また駆動に要する電力が低減
して、大型の撮影レンズを使用するときでも電池が長寿
命化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のオートフォーカスカメラの概略構成
および焦点調節動作を模式的に示す図。
【図2】 本発明のオートフォーカスカメラの焦点調節
動作の流れを示すフローチャート。
【図3】 第1の実施形態のオートフォーカスカメラの
概略構成を示す図。
【図4】 第2の実施形態のオートフォーカスカメラの
概略構成を示す図。
【図5】 第3の実施形態のオートフォーカスカメラの
概略構成を示す図。
【図6】 第4の実施形態のオートフォーカスカメラの
概略構成を示す図。
【符号の説明】
1、2、3、4、5 オートフォーカスカメラ 6 撮影レンズ 7 フォーカスレンズ 8 レンズ駆動系 9 レンズCPU 11 焦点状態検出手段 12 測距手段 13 駆動範囲決定手段 14 制御手段 15 測距制御手段 16 選択手段 17 駆動制御手段 18 駆動手段 19 電池 20 CPU 21 メインミラー 22 サブミラー 25 測光素子 26 AF表示部 27 AFセンサ 28 AFアクチュエータ 29 AFエンコーダ 30 補助光発光部 32 発光部 33 受光部 34 発信部 35 受信部 36 内蔵フラッシュ 37 マクロフラッシュ部 38 フラッシュ 40 マクロフラッシュ制御部 41 CPU 42 発光制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神下 浩範 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 川邉 浩太郎 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体に対する撮影レンズの焦点状態を
    検出し、検出した焦点状態に応じた位置に撮影レンズの
    フォーカスレンズを移動させることにより被写体からの
    光を撮像面に結像させるオートフォーカス機能を有する
    カメラにおいて、 位相差検出方式により被写体に対する撮影レンズの焦点
    状態を検出する焦点状態検出手段と、 位相差検出方式以外の方式により被写体までの距離を検
    出する測距手段と、 測距手段によって検出された被写体までの距離に応じ
    て、フォーカスレンズの駆動範囲を決定する駆動範囲決
    定手段と、 測距手段によって検出された被写体までの距離に応じた
    位置にフォーカスレンズを移動させた後、焦点状態検出
    手段による撮影レンズの焦点状態の検出が可能であるか
    否かを判断し、可能なときは、焦点状態検出手段によっ
    て検出された焦点状態に応じた位置にフォーカスレンズ
    を移動させ、不可能なときは、駆動範囲決定手段によっ
    て決定された範囲内でフォーカスレンズを駆動すること
    により焦点状態の検出が可能なフォーカスレンズの位置
    を見い出して、焦点状態検出手段によって検出された焦
    点状態に応じた位置にフォーカスレンズを移動させる制
    御手段を備えることを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記測距手段は発光手段と受光手段を有
    し、発光手段から被写体に向けて光を発し、被写体によ
    って反射された光を受光手段によって受けて、受けた光
    に基づいて被写体までの距離を検出することを特徴とす
    る請求項1に記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記測距手段は超音波を発する発信手段
    と超音波を受ける受信手段を有し、発信手段から被写体
    に向けて超音波を発し、被写体によって反射された超音
    波を受信手段によって受けて、受けた超音波に基づいて
    被写体までの距離を検出することを特徴とする請求項1
    に記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記測距手段は受光手段を有し、被写体
    によって反射された被写体照明用装置からの光を受光手
    段によって受けて、受けた光に基づいて被写体までの距
    離を検出することを特徴とする請求項1に記載のカメ
    ラ。
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