JPH11316157A - 放射体温計 - Google Patents
放射体温計Info
- Publication number
- JPH11316157A JPH11316157A JP10123174A JP12317498A JPH11316157A JP H11316157 A JPH11316157 A JP H11316157A JP 10123174 A JP10123174 A JP 10123174A JP 12317498 A JP12317498 A JP 12317498A JP H11316157 A JPH11316157 A JP H11316157A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- body temperature
- infrared sensor
- probe
- measurement
- maximum value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Radiation Pyrometers (AREA)
- Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の構成の放射体温計は、プローブの大き
さが決まっていることが原因して、必ずしも正確な体温
の測定ができないという課題を有している。 【解決手段】 楕円状の突出部を持つプローブ部2を、
体温測定手段が回転手段を駆動して耳孔内で回転させて
使用するようにして、外耳道の曲がりの大きい人や外耳
道が細い人であっても精度の高い体温測定が出来る放射
体温計としている。
さが決まっていることが原因して、必ずしも正確な体温
の測定ができないという課題を有している。 【解決手段】 楕円状の突出部を持つプローブ部2を、
体温測定手段が回転手段を駆動して耳孔内で回転させて
使用するようにして、外耳道の曲がりの大きい人や外耳
道が細い人であっても精度の高い体温測定が出来る放射
体温計としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体の温度が非接
触で測定できる放射体温計に関するものである。
触で測定できる放射体温計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鼓膜は体温を制御する視床下部が近いこ
ともあり、深部体温を最も反映している体温計測として
適切な場所として知られている。鼓膜による計測は、外
部から隔離されていることもあって体温を安定して測定
できるものである。従来の放射体温計は、耳に挿入する
プローブ内部に鏡筒と呼ばれる赤外線案内部が配置され
ている。人体が放射した赤外線は、鏡筒内部を反射しな
がら赤外線センサにまで伝達されるものである。放射体
温計は、この赤外線センサが検知した赤外線信号の強度
に応じた温度を表示する構成になっている。また、プロ
ーブ部は樹脂でできており使用時には衛生用の保護カバ
ーをつけるようになっている。また、プローブの大きさ
は、医療用・子供用・家庭用等の用途に応じて決まった
ものが使用されている。
ともあり、深部体温を最も反映している体温計測として
適切な場所として知られている。鼓膜による計測は、外
部から隔離されていることもあって体温を安定して測定
できるものである。従来の放射体温計は、耳に挿入する
プローブ内部に鏡筒と呼ばれる赤外線案内部が配置され
ている。人体が放射した赤外線は、鏡筒内部を反射しな
がら赤外線センサにまで伝達されるものである。放射体
温計は、この赤外線センサが検知した赤外線信号の強度
に応じた温度を表示する構成になっている。また、プロ
ーブ部は樹脂でできており使用時には衛生用の保護カバ
ーをつけるようになっている。また、プローブの大きさ
は、医療用・子供用・家庭用等の用途に応じて決まった
ものが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成の放射
体温計は、プローブの大きさが決まっていることが原因
して、必ずしも正確な体温の測定ができないという課題
を有している。
体温計は、プローブの大きさが決まっていることが原因
して、必ずしも正確な体温の測定ができないという課題
を有している。
【0004】すなわち、プローブ部を挿入する外耳道の
形状は個人によってかなり差のあるものである。外耳道
が大きくかつ曲がりが少ない人の場合には、鼓膜が直視
でき、従って耳孔内部からの赤外線を赤外線センサまで
正確に案内することが出来、従って体温の測定精度は高
いものとなるが、曲がり具合の大きい人や外耳道の細い
人は、逆に耳孔内部からの赤外線を赤外線センサまで正
確に案内することが出来ず、従って体温の測定精度は低
いものとなる。
形状は個人によってかなり差のあるものである。外耳道
が大きくかつ曲がりが少ない人の場合には、鼓膜が直視
でき、従って耳孔内部からの赤外線を赤外線センサまで
正確に案内することが出来、従って体温の測定精度は高
いものとなるが、曲がり具合の大きい人や外耳道の細い
人は、逆に耳孔内部からの赤外線を赤外線センサまで正
確に案内することが出来ず、従って体温の測定精度は低
いものとなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、楕円状のプロ
ーブ部を耳孔内で回転させて使用するようにして、外耳
道の曲がりが大きい人や外耳道の細い人であっても精度
の高い体温測定が出来る放射体温計としている。
ーブ部を耳孔内で回転させて使用するようにして、外耳
道の曲がりが大きい人や外耳道の細い人であっても精度
の高い体温測定が出来る放射体温計としている。
【0006】
【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、楕円
状のプローブ部を、体温測定手段が回転手段を駆動して
耳孔内で回転させて使用するようにして、外耳道の曲が
りが大きい人や外耳道の細い人であっても精度の高い体
温測定が出来る放射体温計としている。
状のプローブ部を、体温測定手段が回転手段を駆動して
耳孔内で回転させて使用するようにして、外耳道の曲が
りが大きい人や外耳道の細い人であっても精度の高い体
温測定が出来る放射体温計としている。
【0007】請求項2に記載した発明は、体温測定手段
が、赤外線センサからの信号を記憶し、赤外線センサか
らの信号の最大値が所定時間内に更新されない場合に
は、回転手段を停止させるようにして、使い勝手が良
く、精度の高い体温測定が出来る放射体温計としてい
る。
が、赤外線センサからの信号を記憶し、赤外線センサか
らの信号の最大値が所定時間内に更新されない場合に
は、回転手段を停止させるようにして、使い勝手が良
く、精度の高い体温測定が出来る放射体温計としてい
る。
【0008】請求項3に記載した発明は、体温測定手段
が、プローブ部が1回転する間の赤外線センサからの信
号の最大値を記憶し、今回受けた赤外線センサからの信
号の最大値と前回受けた赤外線センサからの信号の最大
値との差が所定値以内である場合には、回転手段を停止
させるようにして、使い勝手が良く、精度の高い体温測
定が出来る放射体温計としている。
が、プローブ部が1回転する間の赤外線センサからの信
号の最大値を記憶し、今回受けた赤外線センサからの信
号の最大値と前回受けた赤外線センサからの信号の最大
値との差が所定値以内である場合には、回転手段を停止
させるようにして、使い勝手が良く、精度の高い体温測
定が出来る放射体温計としている。
【0009】請求項4に記載した発明は、体温測定手段
が、プローブ部が回転を開始した後、使用者が測定開始
スイッチを再度押した場合に回転手段を停止させるよう
にして、使用者の触感が良い状態で体温の測定が出来、
精度の高い体温測定が出来る放射体温計としている。
が、プローブ部が回転を開始した後、使用者が測定開始
スイッチを再度押した場合に回転手段を停止させるよう
にして、使用者の触感が良い状態で体温の測定が出来、
精度の高い体温測定が出来る放射体温計としている。
【0010】
【実施例】(実施例1)以下本発明の第1の実施例につ
いて説明する。図1は本実施例の外観を示す斜視図であ
る。本体部1は片手で握ることができるハンディタイプ
となっており、前面には耳孔内に挿入するプローブ部2
と、体温を表示する表示部3と、電源スイッチ4とを、
上面には使用者が測定開始を指示する測定開始スイッチ
5を備えている。また内部には、図2に示している体温
を測定するするための測定手段を有している。図2は、
本実施例の電気接続を示すブロック図である。
いて説明する。図1は本実施例の外観を示す斜視図であ
る。本体部1は片手で握ることができるハンディタイプ
となっており、前面には耳孔内に挿入するプローブ部2
と、体温を表示する表示部3と、電源スイッチ4とを、
上面には使用者が測定開始を指示する測定開始スイッチ
5を備えている。また内部には、図2に示している体温
を測定するするための測定手段を有している。図2は、
本実施例の電気接続を示すブロック図である。
【0011】プローブ部2によって案内された赤外線
は、遮蔽板11を介して、赤外線センサ7に受信され
る。12は、遮蔽板11を駆動する遮蔽板駆動手段でモ
ータ12aによって構成している。赤外線センサ7は受
光窓7aを有しており、前記遮蔽板11によって受光窓
7aの前面が開けられたときに受光窓7aから赤外線信
号を受けるものである。赤外線センサ7は、この赤外線
信号を電気信号に変換して体温測定手段9に伝達してい
る。14はセンサ温度検出手段で、赤外線センサ7自体
の温度を検出して同様に体温測定手段9に伝達してい
る。
は、遮蔽板11を介して、赤外線センサ7に受信され
る。12は、遮蔽板11を駆動する遮蔽板駆動手段でモ
ータ12aによって構成している。赤外線センサ7は受
光窓7aを有しており、前記遮蔽板11によって受光窓
7aの前面が開けられたときに受光窓7aから赤外線信
号を受けるものである。赤外線センサ7は、この赤外線
信号を電気信号に変換して体温測定手段9に伝達してい
る。14はセンサ温度検出手段で、赤外線センサ7自体
の温度を検出して同様に体温測定手段9に伝達してい
る。
【0012】体温測定手段9は、マイクロコンピュータ
9aを有しており、図1に示している測定開始スイッチ
5からの信号を受けると、各部を駆動して体温の測定を
開始させ、また内部に有しているプログラムによって測
定の終了を判断して各部の動作を停止させる。すなわ
ち、前記赤外線センサ7とセンサ温度検出手段14から
受けた信号によって体温を算出し、表示部3にこの計算
結果を表示する。また、測定開始スイッチ5からの信号
を受けると、プローブ部2を回転させる回転手段13と
遮蔽板11を駆動する遮蔽板駆動手段12を駆動する。
回転手段13はモータ13aによって構成しており、遮
蔽板駆動手段12はモータ12aによって構成してい
る。また、遮蔽板駆動手段12の駆動を開始してから所
定の時間が経過すると、ブザーで構成している報知手段
10を動作させる。使用者は、この報知手段10の報知
音を確認することによって、測定の終了を認識すること
が出来る。
9aを有しており、図1に示している測定開始スイッチ
5からの信号を受けると、各部を駆動して体温の測定を
開始させ、また内部に有しているプログラムによって測
定の終了を判断して各部の動作を停止させる。すなわ
ち、前記赤外線センサ7とセンサ温度検出手段14から
受けた信号によって体温を算出し、表示部3にこの計算
結果を表示する。また、測定開始スイッチ5からの信号
を受けると、プローブ部2を回転させる回転手段13と
遮蔽板11を駆動する遮蔽板駆動手段12を駆動する。
回転手段13はモータ13aによって構成しており、遮
蔽板駆動手段12はモータ12aによって構成してい
る。また、遮蔽板駆動手段12の駆動を開始してから所
定の時間が経過すると、ブザーで構成している報知手段
10を動作させる。使用者は、この報知手段10の報知
音を確認することによって、測定の終了を認識すること
が出来る。
【0013】以下本実施例の動作について説明する。使
用者が電源スイッチ4を押して、本体部1を持ち、プロ
ーブ部2を耳孔に挿入して、測定開始スイッチ5を押す
と、本実施例の放射体温計は動作を開始する。すなわ
ち、体温測定手段9が測定開始スイッチ5が押されたこ
とを認識して、回転手段13を構成するモータ13a
と、遮蔽板駆動手段12を構成するモータ12aを駆動
する。従って、耳孔内でプローブ部2が回転を開始する
と同時に、遮蔽板11が駆動されて耳孔からの赤外線が
赤外線センサ7の受光窓7aに受光される。本実施例で
は遮蔽板11の駆動周波数を10Hzとし、30サイク
ル分駆動するようにしている。体温測定手段9は、プロ
ーブ部2の回転中の赤外線センサ7からの信号をA/D
変換し、マイクロコンピュータ9aに取り込んで記憶し
ている。このとき、赤外線センサ7からの信号は、赤外
線センサ7自体の温度上昇分を含んだ形となっているた
め、センサ温度検出手段14が検出する赤外線センサ7
の温度上昇分を補正している。こうして、補正した体温
を表示部3に表示するものである。なお本実施例では、
A/D変換時のサンプリングについては、遮蔽板11の
駆動1サイクル当たり256回のサンプリングを実行し
ている。こうして、所定時間の体温計測が終了すると、
報知手段10を報知させて、遮蔽板駆動手段12と回転
手段13の動作を停止させる。使用者は、報知手段10
の報知音を確認することによって、測定終了を認識し
て、プローブ部2を耳孔から抜き出して、表示部3の表
示を確認して体温を認識するものである。
用者が電源スイッチ4を押して、本体部1を持ち、プロ
ーブ部2を耳孔に挿入して、測定開始スイッチ5を押す
と、本実施例の放射体温計は動作を開始する。すなわ
ち、体温測定手段9が測定開始スイッチ5が押されたこ
とを認識して、回転手段13を構成するモータ13a
と、遮蔽板駆動手段12を構成するモータ12aを駆動
する。従って、耳孔内でプローブ部2が回転を開始する
と同時に、遮蔽板11が駆動されて耳孔からの赤外線が
赤外線センサ7の受光窓7aに受光される。本実施例で
は遮蔽板11の駆動周波数を10Hzとし、30サイク
ル分駆動するようにしている。体温測定手段9は、プロ
ーブ部2の回転中の赤外線センサ7からの信号をA/D
変換し、マイクロコンピュータ9aに取り込んで記憶し
ている。このとき、赤外線センサ7からの信号は、赤外
線センサ7自体の温度上昇分を含んだ形となっているた
め、センサ温度検出手段14が検出する赤外線センサ7
の温度上昇分を補正している。こうして、補正した体温
を表示部3に表示するものである。なお本実施例では、
A/D変換時のサンプリングについては、遮蔽板11の
駆動1サイクル当たり256回のサンプリングを実行し
ている。こうして、所定時間の体温計測が終了すると、
報知手段10を報知させて、遮蔽板駆動手段12と回転
手段13の動作を停止させる。使用者は、報知手段10
の報知音を確認することによって、測定終了を認識し
て、プローブ部2を耳孔から抜き出して、表示部3の表
示を確認して体温を認識するものである。
【0014】このとき、本実施例ではプローブ部2は図
3に示しているような形のものを使用している。すなわ
ち、断面形状が真円ではなく楕円状の形をしたものを使
用している。従って、回転手段13を構成するモータ1
3aによって回転させたときには、使用者の外耳道内部
が拡がるものである。つまり、本実施例ではプローブ部
2の形状を楕円状として、外耳道の細い人や、外耳道の
曲がりの大きい人であっても、外耳道を拡げることによ
って、鼓膜からの赤外線を赤外線センサ7まで確実に案
内できるようにしているものである。
3に示しているような形のものを使用している。すなわ
ち、断面形状が真円ではなく楕円状の形をしたものを使
用している。従って、回転手段13を構成するモータ1
3aによって回転させたときには、使用者の外耳道内部
が拡がるものである。つまり、本実施例ではプローブ部
2の形状を楕円状として、外耳道の細い人や、外耳道の
曲がりの大きい人であっても、外耳道を拡げることによ
って、鼓膜からの赤外線を赤外線センサ7まで確実に案
内できるようにしているものである。
【0015】以上のように本実施例によれば、楕円状の
プローブ部2を、体温測定手段9が回転手段13を駆動
して耳孔内で回転させて使用するようにして、外耳道の
曲がりが大きい人や外耳道の細い人であっても精度の高
い体温測定が出来る放射体温計を実現しているものであ
る。
プローブ部2を、体温測定手段9が回転手段13を駆動
して耳孔内で回転させて使用するようにして、外耳道の
曲がりが大きい人や外耳道の細い人であっても精度の高
い体温測定が出来る放射体温計を実現しているものであ
る。
【0016】(実施例2)続いて本発明の第2の実施例
について説明する。本実施例では、図2に示している体
温測定手段9が有しているマイクロコンピュータ9a
に、赤外線センサ7からの信号を記憶する記憶機能と、
前回の測定値と今回の測定値とを比較する比較機能を持
たせている。
について説明する。本実施例では、図2に示している体
温測定手段9が有しているマイクロコンピュータ9a
に、赤外線センサ7からの信号を記憶する記憶機能と、
前回の測定値と今回の測定値とを比較する比較機能を持
たせている。
【0017】以下本実施例の動作について説明する。使
用者が電源スイッチ4を押して、本体部1を持ち、プロ
ーブ部2を耳孔に挿入して、測定開始スイッチ5を押す
と、本実施例の放射体温計は動作を開始する。本実施例
では、前記しているように体温測定手段9が有している
マイクロコンピュータ9aに、赤外線センサ7からの信
号を記憶する記憶機能と、前回の測定値と今回の測定値
とを比較する比較機能を持たせている。つまり、赤外線
センサ7の出力の最新のサンプリング値と、前回サンプ
リング値とを比較し、最新のサンプリング値が大きい時
には記憶している情報を最新のものに変更して、所定時
間の間サンプリングを継続するものである。また、この
サンプリング期間にサンプリングした値が、前回のサン
プリング値を下回ったとき、つまり最大サンプリング値
が更新されないときは、その時点で回転手段13の回転
を停止するものである。
用者が電源スイッチ4を押して、本体部1を持ち、プロ
ーブ部2を耳孔に挿入して、測定開始スイッチ5を押す
と、本実施例の放射体温計は動作を開始する。本実施例
では、前記しているように体温測定手段9が有している
マイクロコンピュータ9aに、赤外線センサ7からの信
号を記憶する記憶機能と、前回の測定値と今回の測定値
とを比較する比較機能を持たせている。つまり、赤外線
センサ7の出力の最新のサンプリング値と、前回サンプ
リング値とを比較し、最新のサンプリング値が大きい時
には記憶している情報を最新のものに変更して、所定時
間の間サンプリングを継続するものである。また、この
サンプリング期間にサンプリングした値が、前回のサン
プリング値を下回ったとき、つまり最大サンプリング値
が更新されないときは、その時点で回転手段13の回転
を停止するものである。
【0018】図4は、本実施例の体温測定手段9の動作
を示す特性図である。図4は、横軸にはプローブ部2の
回転角度を、縦軸には赤外線センサ7の出力を採ってい
る。体温測定手段9は、プローブ部2が回転を開始した
後、赤外線センサ7の出力の最大値1を認識する。この
瞬間から、マイクロコンピュータ9aは予め設定した所
定時間tのカウントを開始する。本実施例ではこの所定
時間tを1秒に設定している。また、回転手段13の回
転速度をプローブ部2の耳孔内での1回転に要する時間
に換算したときに約5秒に設定しているものである。こ
の所定時間t内に、前記最大値1よりも大きい最大値2
を認識すると、再びこの瞬間から所定時間tをカウント
する。こうして、この所定時間t内に前記最大値2より
も大きい最大値3を認識した場合には、再度所定時間t
のカウントを開始する。この所定時間t内で検知した最
大値4は、前記最大値3よりも小さい場合には、ここで
測定を終了するものである。つまり、プローブ部2の回
転角度が360度に達する前であっても測定を終了し
て、報知手段10を報知させ、回転手段13の回転と遮
蔽板駆動手段12の駆動を停止するものである。こうし
て使用者は、報知手段10の報知音を確認することによ
って、測定終了を認識して、プローブ部2を耳孔から抜
き出して、表示部3の表示を確認して体温を認識するも
のである。
を示す特性図である。図4は、横軸にはプローブ部2の
回転角度を、縦軸には赤外線センサ7の出力を採ってい
る。体温測定手段9は、プローブ部2が回転を開始した
後、赤外線センサ7の出力の最大値1を認識する。この
瞬間から、マイクロコンピュータ9aは予め設定した所
定時間tのカウントを開始する。本実施例ではこの所定
時間tを1秒に設定している。また、回転手段13の回
転速度をプローブ部2の耳孔内での1回転に要する時間
に換算したときに約5秒に設定しているものである。こ
の所定時間t内に、前記最大値1よりも大きい最大値2
を認識すると、再びこの瞬間から所定時間tをカウント
する。こうして、この所定時間t内に前記最大値2より
も大きい最大値3を認識した場合には、再度所定時間t
のカウントを開始する。この所定時間t内で検知した最
大値4は、前記最大値3よりも小さい場合には、ここで
測定を終了するものである。つまり、プローブ部2の回
転角度が360度に達する前であっても測定を終了し
て、報知手段10を報知させ、回転手段13の回転と遮
蔽板駆動手段12の駆動を停止するものである。こうし
て使用者は、報知手段10の報知音を確認することによ
って、測定終了を認識して、プローブ部2を耳孔から抜
き出して、表示部3の表示を確認して体温を認識するも
のである。
【0019】なお本実施例では、実施例1と同様に、A
/D変換時のサンプリングを、遮蔽板11の駆動1サイ
クル当たり256回のサンプリングを実行している。
/D変換時のサンプリングを、遮蔽板11の駆動1サイ
クル当たり256回のサンプリングを実行している。
【0020】以上のように本実施例によれば、体温測定
手段9が、赤外線センサ7からの信号を記憶し、赤外線
センサ7からの信号の最大値が更新されない場合には、
回転手段13を停止させるようにして、使い勝手が良
く、精度の高い体温測定が出来る放射体温計を実現する
ものである。
手段9が、赤外線センサ7からの信号を記憶し、赤外線
センサ7からの信号の最大値が更新されない場合には、
回転手段13を停止させるようにして、使い勝手が良
く、精度の高い体温測定が出来る放射体温計を実現する
ものである。
【0021】(実施例3)続いて本発明の第3の実施例
について説明する。図5は、本実施例の体温測定手段9
が有しているマイクロコンピュータ9aの動作を説明す
る説明図である。図5の横軸は測定を開始してからの経
過時間を、縦軸には赤外線センサ7の出力を示してい
る。つまり、回転手段13によってプローブ部2を回転
させながら、赤外線センサ7の出力を監視しているもの
である。このときマイクロコンピュータ9aは、プロー
ブ部2を1回転させている間の赤外線センサ7の出力の
最大値を記憶する記憶機能と、前記最大値と次の1回転
の間の赤外線センサ7の出力の最大値とを比較する比較
機能を備えている。この比較機能によって、前回の赤外
線センサ7の出力の最大値と、今回の赤外線センサ7の
出力の最大値との差が所定値以内である場合には測定を
終了させているものである。図5に示している例では、
4回転目を終了した段階で、4回転目内での赤外線セン
サ7の出力の最大値と3回転目内での赤外線センサ7の
出力の最大値との差が所定値以内であるため、測定をこ
の段階で終了しているものである。本実施例では、この
所定値を温度換算値で0.2℃に設定している。
について説明する。図5は、本実施例の体温測定手段9
が有しているマイクロコンピュータ9aの動作を説明す
る説明図である。図5の横軸は測定を開始してからの経
過時間を、縦軸には赤外線センサ7の出力を示してい
る。つまり、回転手段13によってプローブ部2を回転
させながら、赤外線センサ7の出力を監視しているもの
である。このときマイクロコンピュータ9aは、プロー
ブ部2を1回転させている間の赤外線センサ7の出力の
最大値を記憶する記憶機能と、前記最大値と次の1回転
の間の赤外線センサ7の出力の最大値とを比較する比較
機能を備えている。この比較機能によって、前回の赤外
線センサ7の出力の最大値と、今回の赤外線センサ7の
出力の最大値との差が所定値以内である場合には測定を
終了させているものである。図5に示している例では、
4回転目を終了した段階で、4回転目内での赤外線セン
サ7の出力の最大値と3回転目内での赤外線センサ7の
出力の最大値との差が所定値以内であるため、測定をこ
の段階で終了しているものである。本実施例では、この
所定値を温度換算値で0.2℃に設定している。
【0022】以上のように本実施例によれば、体温測定
手段9が、プローブ部2が1回転する間の赤外線センサ
7からの信号の最大値を記憶し、今回受けた赤外線セン
サからの信号の最大値と前回受けた赤外線センサからの
信号の最大値との差が所定値以内である場合には、回転
手段13を停止させるようにして、使い勝手が良く、精
度の高い体温測定が出来る放射体温計を実現するもので
ある。
手段9が、プローブ部2が1回転する間の赤外線センサ
7からの信号の最大値を記憶し、今回受けた赤外線セン
サからの信号の最大値と前回受けた赤外線センサからの
信号の最大値との差が所定値以内である場合には、回転
手段13を停止させるようにして、使い勝手が良く、精
度の高い体温測定が出来る放射体温計を実現するもので
ある。
【0023】(実施例4)次に本発明の第4の実施例に
ついて説明する。本実施例では、体温測定手段9が有し
ているマイクロコンピュータ9aが、プローブ部2が回
転を開始した後、使用者が測定開始スイッチ5を再度押
した場合に、回転手段13を停止させるようにしている
ものである。
ついて説明する。本実施例では、体温測定手段9が有し
ているマイクロコンピュータ9aが、プローブ部2が回
転を開始した後、使用者が測定開始スイッチ5を再度押
した場合に、回転手段13を停止させるようにしている
ものである。
【0024】つまり、使用者がプローブ部2を耳孔内に
深く挿入して、測定開始スイッチ5を押して、体温の測
定を行うものであるが、例えばこのときプローブ部2を
挿入して耳孔内でプローブ部2を回転させたときの触感
が非常によい場合は、最初の測定開始スイッチ5の操作
に引き続いて2回目の測定開始スイッチ5の操作を行う
ものである。マイクロコンピュータ9aは、この2回目
の測定開始スイッチ5の操作を認識すると、この段階で
回転手段13の回転を停止させて測定を終了するように
しているものである。
深く挿入して、測定開始スイッチ5を押して、体温の測
定を行うものであるが、例えばこのときプローブ部2を
挿入して耳孔内でプローブ部2を回転させたときの触感
が非常によい場合は、最初の測定開始スイッチ5の操作
に引き続いて2回目の測定開始スイッチ5の操作を行う
ものである。マイクロコンピュータ9aは、この2回目
の測定開始スイッチ5の操作を認識すると、この段階で
回転手段13の回転を停止させて測定を終了するように
しているものである。
【0025】逆に、プローブ部2を耳孔内に挿入して回
転させたときの触感が悪い場合には、例えばプローブ部
2の挿入位置を調整したりして、使用者が納得できるよ
うな触感が得られるまで繰り返して測定差業を行うこと
が出来るものである。
転させたときの触感が悪い場合には、例えばプローブ部
2の挿入位置を調整したりして、使用者が納得できるよ
うな触感が得られるまで繰り返して測定差業を行うこと
が出来るものである。
【0026】以上のように本実施例によれば、体温測定
手段9が、プローブ部2が回転を開始した後、使用者が
測定開始スイッチ5を再度押した場合に回転手段13を
停止させるようにして、使用者の触感が良い状態で体温
の測定が出来、精度の高い体温測定が出来る放射体温計
を実現するものである。
手段9が、プローブ部2が回転を開始した後、使用者が
測定開始スイッチ5を再度押した場合に回転手段13を
停止させるようにして、使用者の触感が良い状態で体温
の測定が出来、精度の高い体温測定が出来る放射体温計
を実現するものである。
【0027】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、赤外線を検
出する赤外線センサと、前記赤外線センサの信号から体
温を算出する体温測定手段と、体温測定手段が算出した
体温を表示する表示部と、測定開始を指示する測定開始
スイッチを有する本体部と、本体部に設けた、耳孔から
の赤外線を前記赤外線センサに案内するプローブ部とを
備え、前記プローブ部は楕円状の突出部を有し、前記体
温測定手段は前記プローブ部を回転させる回転手段を駆
動する構成として、外耳道の曲がりが大きい人や外耳道
の細い人であっても精度の高い体温測定が出来る放射体
温計を実現するものである。
出する赤外線センサと、前記赤外線センサの信号から体
温を算出する体温測定手段と、体温測定手段が算出した
体温を表示する表示部と、測定開始を指示する測定開始
スイッチを有する本体部と、本体部に設けた、耳孔から
の赤外線を前記赤外線センサに案内するプローブ部とを
備え、前記プローブ部は楕円状の突出部を有し、前記体
温測定手段は前記プローブ部を回転させる回転手段を駆
動する構成として、外耳道の曲がりが大きい人や外耳道
の細い人であっても精度の高い体温測定が出来る放射体
温計を実現するものである。
【0028】請求項2に記載した発明は、体温測定手段
は、赤外線センサからの信号を記憶し、赤外線センサか
らの信号の最大値が所定時間内に更新されない場合に
は、回転手段を停止させる構成として、使い勝手が良
く、精度の高い体温測定が出来る放射体温計を実現する
ものである。
は、赤外線センサからの信号を記憶し、赤外線センサか
らの信号の最大値が所定時間内に更新されない場合に
は、回転手段を停止させる構成として、使い勝手が良
く、精度の高い体温測定が出来る放射体温計を実現する
ものである。
【0029】請求項3に記載した発明は、体温測定手段
は、プローブ部が1回転する間の赤外線センサからの信
号の最大値を記憶し、今回受けた赤外線センサからの信
号の最大値と前回受けた赤外線センサからの信号の最大
値との差が所定値以内である場合には、回転手段を停止
させる構成として、使い勝手が良く、精度の高い体温測
定が出来る放射体温計を実現するものである。
は、プローブ部が1回転する間の赤外線センサからの信
号の最大値を記憶し、今回受けた赤外線センサからの信
号の最大値と前回受けた赤外線センサからの信号の最大
値との差が所定値以内である場合には、回転手段を停止
させる構成として、使い勝手が良く、精度の高い体温測
定が出来る放射体温計を実現するものである。
【0030】請求項4に記載した発明は、体温測定手段
は、プローブ部が回転を開始した後、使用者が測定開始
スイッチを再度押した場合に、回転手段を停止させる構
成として、使用者の触感が良い状態で体温の測定が出
来、精度の高い体温測定が出来る放射体温計を実現する
ものである。
は、プローブ部が回転を開始した後、使用者が測定開始
スイッチを再度押した場合に、回転手段を停止させる構
成として、使用者の触感が良い状態で体温の測定が出
来、精度の高い体温測定が出来る放射体温計を実現する
ものである。
【図1】本発明の実施例である放射体温計の外観を示す
斜視図
斜視図
【図2】同、放射体温計の電気接続を示すブロック図
【図3】同、プローブの形状を示す斜視図
【図4】本発明の第2の実施例である放射体温計の動作
を説明する説明図
を説明する説明図
【図5】本発明の第3の実施例である放射体温計の動作
を説明する説明図
を説明する説明図
1 本体部 2 プローブ部 3 表示部 4 電源スイッチ 5 測定開始スイッチ 7 赤外線センサ 9 体温測定手段 10 報知手段 13 回転手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 乾 弘文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 赤外線を検出する赤外線センサと、前記
赤外線センサの信号から体温を算出する体温測定手段
と、体温測定手段が算出した体温を表示する表示部と、
測定開始を指示する測定開始スイッチを有する本体部
と、本体部に設けた、耳孔からの赤外線を前記赤外線セ
ンサに案内するプローブ部とを備え、前記プローブ部は
楕円状の突出部を有し、前記体温測定手段は前記プロー
ブ部を回転させる回転手段を駆動する放射体温計。 - 【請求項2】 体温測定手段は、赤外線センサからの信
号を記憶し、赤外線センサからの信号の最大値が所定時
間内に更新されない場合には、回転手段を停止させる請
求項1に記載した放射体温計。 - 【請求項3】 体温測定手段は、プローブ部が1回転す
る間の赤外線センサからの信号の最大値を記憶し、今回
受けた赤外線センサからの信号の最大値と前回受けた赤
外線センサからの信号の最大値との差が所定値以内であ
る場合には、回転手段を停止させる請求項1に記載した
放射体温計。 - 【請求項4】 体温測定手段は、プローブ部が回転を開
始した後、使用者が測定開始スイッチを再度押した場合
に、回転手段を停止させる請求項1に記載した放射体温
計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10123174A JPH11316157A (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | 放射体温計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10123174A JPH11316157A (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | 放射体温計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11316157A true JPH11316157A (ja) | 1999-11-16 |
Family
ID=14854027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10123174A Pending JPH11316157A (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | 放射体温計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11316157A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016510236A (ja) * | 2013-02-04 | 2016-04-07 | ヘレン オブ トロイ リミテッド | 耳検査装置及び被験体の耳の状態を決定する方法 |
US9931021B2 (en) | 2013-02-04 | 2018-04-03 | Helen Of Troy Limited | Method for identifying objects in a subject's ear |
CN108151882A (zh) * | 2017-11-21 | 2018-06-12 | 徐州市永康电子科技有限公司 | 一种具有自调整准确测温功能的耳温枪 |
US10004386B2 (en) | 2013-02-04 | 2018-06-26 | Helen Of Troy Limited | Otoscope |
US10172513B2 (en) | 2013-02-04 | 2019-01-08 | Helen Of Troy Limited | Otoscope |
-
1998
- 1998-05-06 JP JP10123174A patent/JPH11316157A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016510236A (ja) * | 2013-02-04 | 2016-04-07 | ヘレン オブ トロイ リミテッド | 耳検査装置及び被験体の耳の状態を決定する方法 |
US9931021B2 (en) | 2013-02-04 | 2018-04-03 | Helen Of Troy Limited | Method for identifying objects in a subject's ear |
US10004386B2 (en) | 2013-02-04 | 2018-06-26 | Helen Of Troy Limited | Otoscope |
US10172513B2 (en) | 2013-02-04 | 2019-01-08 | Helen Of Troy Limited | Otoscope |
US11058286B2 (en) | 2013-02-04 | 2021-07-13 | Helen Of Troy Limited | Ear inspection device and method of determining a condition of a subject's ear |
CN108151882A (zh) * | 2017-11-21 | 2018-06-12 | 徐州市永康电子科技有限公司 | 一种具有自调整准确测温功能的耳温枪 |
CN108151882B (zh) * | 2017-11-21 | 2019-03-01 | 徐州市永康电子科技有限公司 | 一种具有旋转测温头的耳温枪 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1262753B1 (en) | Infrared clinical thermometer | |
KR100353380B1 (ko) | 방사 체온계 | |
JP3514138B2 (ja) | プローブカバー取り外し機構および耳式体温計 | |
US4428685A (en) | Temperature talking indicating device | |
JPH11316157A (ja) | 放射体温計 | |
JP2000005137A (ja) | 放射体温計 | |
JP2003290152A (ja) | 体温計 | |
JP4250790B2 (ja) | 耳孔式体温計 | |
JP5367619B2 (ja) | 電子体温計 | |
JP4191851B2 (ja) | 耳式体温計 | |
JP4312776B2 (ja) | 耳式体温計 | |
JP6951805B1 (ja) | 体温計 | |
JP4181270B2 (ja) | 耳孔式体温計 | |
JP3814445B2 (ja) | 耳式体温計 | |
JP4171116B2 (ja) | 放射体温計 | |
JPH11316158A (ja) | 放射体温計 | |
JPH11313803A (ja) | 放射体温計 | |
JP4126807B2 (ja) | 耳式体温計 | |
JP2000126136A (ja) | 耳式体温計 | |
JP3208337B2 (ja) | 耳内体温計 | |
CN220175282U (zh) | 口腔清洁装置 | |
KR100369790B1 (ko) | 신체 길이 자동 측정 장치 | |
JP2024054796A (ja) | 電子体温計、検温方法、及びプログラム | |
JPH10118034A (ja) | 体温計 | |
JP2001124594A (ja) | 検出スイッチの表示装置 |