JPH11302224A - メタクリル酸メチルの精製法 - Google Patents
メタクリル酸メチルの精製法Info
- Publication number
- JPH11302224A JPH11302224A JP10111778A JP11177898A JPH11302224A JP H11302224 A JPH11302224 A JP H11302224A JP 10111778 A JP10111778 A JP 10111778A JP 11177898 A JP11177898 A JP 11177898A JP H11302224 A JPH11302224 A JP H11302224A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- methyl methacrylate
- methacrolein
- methanol
- liquid
- column
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
て得られる粗メタクリル酸メチルの安定的な精製方法を
提供すること。 【解決手段】 メタクロレインとメタノールを、酸素含
有ガスで酸化エステル化反応して得られる粗メタクリル
酸メチルの精製法において、該粗メタクリル酸メチルを
酸性触媒である無機酸に接触させて、副生物であるメタ
クロレインジメチルアセタールを分解した後に、水層部
分を除去し、残った油層部分を蒸留して、副生物である
β−メトキシイソブチルアルデヒドを分離除去すること
を特徴とするメタクリル酸メチルの精製法。
Description
ルの精製法に関し、さらに詳しくはメタクロレインとメ
タノールを酸素含有ガスで酸化エステル化反応させて得
られるメタクリル酸メチルの工業的に有利な精製方法を
提供するものである。
ク原料であり、製造方法として、イソブチレン、ターシ
ャリーブタノール、メタクロレインまたはイソブチルア
ルデヒドを1段または2段以上の反応で接触酸化し、メ
タクリル酸を得、次いでメタノールとエステル化する方
法は既に工業化されている。
触媒の存在下、酸素含有ガスにて酸化エステル化し、一
挙にメタクリル酸メチルを製造する革新的方法(以下、
酸化エステル化法という。)が提案されている。この方
法は、比較的低温(30〜100℃)で、且つ液相で行
われる為、メタクロレイン由来の副生物の少ない、メタ
クリル酸メチル選択率の良い製造方法であるが、上記の
既に工業化されているメタクリル酸メチルの製造方法に
おける副生物とは異なる、メタクロレインジメチルアセ
タールやβーメトキシイソブチルアルデヒドといった副
生物が生成する。従って酸化エステル化法で得られた粗
メタクリル酸メチルを精製する際には、酸化エステル化
法に適した処理法、精製法が要求される。
でメタノール過剰量(メタクロレインに対し、2倍〜5
0倍モル)の下で酸素または酸素含有ガスとメタクロレ
インとメタノールを反応させてメタクリル酸メチルを合
成反応するものである。この様に合成して得た反応液か
ら未反応のメタクロレインおよびメタノールを分離して
得られる粗メタクリル酸メチルは、実質的にメタクロレ
イン、メタノールを含まないが、残留メタクロレイン、
残留メタノール、および酸化エステル化の際に生成した
水(遊離水)、副生物であるメタクリル酸、メタクロレ
インジメチルアセタール、β−メトキシイソブチルアル
デヒドといった化合物を含んでいる。
て、該粗メタクリル酸メチルから遊離水を分離後、残留
メタクロレインや残留メタノールといったメタクリル酸
メチルよりも低沸点の化合物、およびメタクリル酸、β
−メトキシイソブチルアルデヒドといったメタクリル酸
メチルよりも高沸点の化合物を蒸留で除去してメタクリ
ル酸メチルを精製した場合、意外にも精製メタクリル酸
メチル中に、蒸留にて分離除去したはずのメタノールや
メタクロレインおよびメタクロレインジメチルアセター
ルが多くなる事があり、JISK6716のメタクリル
酸メチル製品規格に規定された純度を満足しないという
問題を有していた。
ル酸メチルから遊離水を分離した後のものには、通常、
副生したメタクロレインジメチルアセタールが濃度0.
1〜7重量%、β−メトキシイソブチルアルデヒドが濃
度0.1〜5重量%含まれており、特にメタクロレイン
ジメチルアセタールは沸点106℃と、メタクリル酸メ
チルの沸点100℃に近く、蒸留分離だけでは粗メタク
リル酸メチルからメタクロレインジメチルアセタールを
分離除去する事は極めて困難である。さらにメタクロレ
インジメチルアセタールは、蒸留塔塔底などの高温下に
おいて、わずかであるが分解してメタクロレインとメタ
ノールを発生し、精製メタクリル酸メチルに混入するた
め、品質上の要求を満足しない事がわかっている。
遊離水を分離除去した後、55℃以上で蒸留しながら、
該粗メタクリル酸メチルに対し、0.05〜5重量%の
固体あるいは液体の酸触媒と接触させる処理を行い、メ
タクロレインジメチルアセタール及びβーメトキシイソ
ブチルアルデヒドをメタノールとメタクロレインに分解
し、蒸留留出した液から該メタクロレイン、メタノール
を除去し、さらに蒸留して、高純度メタクリル酸メチル
を得る方法が提案されている(特開昭58−18364
1号公報)。
されている方法は、粗メタクリル酸メチルから遊離水を
分離除去した後のものを、55℃以上で蒸留しつつ酸性
触媒と接触させて、該粗メタクリル酸メチルの70重量
%以上を留出させる方法であるが、蒸留残液は極めて粘
稠となって蒸留残液の抜き出しが不安定となりメタクリ
ル酸メチル精製工程の連続運転の障害になるという問題
を有していた。
ル化法で得られる粗メタクリル酸メチルの、連続運転が
可能な精製方法を提供することを目的とする。
結果、留出せずに残る残液が粘稠となるのは、酸化エス
テル化反応の際に、反応条件調整の為に添加する塩基性
物質(アルカリ金属やアルカリ土類金属の水酸化物な
ど)に起因する事を見いだし、本発明に至った。
化エステル化反応して得られる粗メタクリル酸メチルの
精製法において、該粗メタクリル酸メチルを酸性触媒で
ある無機酸に接触させて、副生物であるメタクロレイン
ジメチルアセタールを分解した後に、水層部分を除去
し、残った油層部分を蒸留して、副生物であるβ−メト
キシイソブチルアルデヒドを分離除去することを特徴と
するメタクリル酸メチルの精製法、 2. 無機酸が硫酸、リン酸またはその混合物である1
記載のメタクリル酸メチルの精製法、 3. 無機酸との接触が、50〜100℃の温度で2分
間から2時間行われる請求項1又は2記載のメタクリル
酸メチルの精製法。
を分離除去する蒸留が、フェノチアジン、ジーt−ブチ
ルカテコール、ハイドロキノン及び4−メトキシフェノ
ールから選択される少なくとも1種の重合防止剤の存在
下で行われることを特徴とする1、2又は3記載のメタ
クリル酸メチルの精製法、 5. 1、2、3又は4記載のメタクリル酸メチルの精
製法によって得られたメタクリル酸メチル、である。
反応のメタクロレインおよびメタノールを分離除去して
得た粗メタクリル酸メチルから遊離水を分離除去した
後、特開昭58−183641号公報に記載の方法に従
い、粗メタクリル酸メチルを55℃以上の温度で、酸触
媒に接触させながら、該粗メタクリル酸メチルの70重
量%以上を留出させると、留出せずに残る残液は抜き出
しできなくなり、ついに精製操作が継続困難となるほど
粘稠となることは、前記従来の技術の欄で述べたとおり
である。
添加した塩基性物質が、粗メタクリル酸メチルから水分
を分離除去した後も一部油層側に残っており、酸性触媒
を添加すると、該酸性触媒によって塩をつくるが、水分
を除去してしまっている為に溶解できなくなり、残液中
に析出し、該残液を粘稠にする原因となっていることを
見いだした。
在したままで、粗メタクリル酸メチルを無機酸に接触さ
せると、メタクロレインジメチルアセタールは、意外な
ことに、メタクリル酸メチルの加水分解を起こさずにメ
タクロレインとメタノールに分解でき、一方塩基性物質
は無機塩として水層に抽出して除去することで油層のメ
タクリル酸メチルから分離できることも判った。このよ
うに、本発明は、メタクリル酸メチルと沸点が近い為に
蒸留分離困難な、副生物のメタクロレインジメチルアセ
タールが、メタクリル酸メチルの加水分解を起こさずに
メタクロレインとメタノールに分解でき、一方、副生物
のβ−メトキシイソブチルアルデヒドは、これも副生物
のメタクリル酸をメタクリル酸メチルから蒸留分離する
際に、塔底液としてメタクリル酸とともにメタクリル酸
メチルから蒸留分離可能な事を見いだしたことに基づ
き、完成したものである。
は、メタクロレインとメタノールを酸化エステル化反応
させて得た反応液から、該反応液中の未反応のメタクロ
レインとメタノールを分離除去して得た液である。分離
除去されたメタクロレインとメタノールは、回収し該酸
化エステル化反応にリサイクル使用できる。該粗メタク
リル酸メチルは実質的にメタクロレインとメタノールを
含まない。ここで実質的とは、通常の蒸留等の分離操作
によって分離除去できる範囲であり、該粗メタクリル酸
メチル中に0.5重量%以下の残留メタクロレイン、残
留メタノールを含んでいても良い。
ルから遊離水を分離除去することなく、粗メタクリル酸
メチルに酸触媒である無機酸を添加し、副生物であるメ
タクロレインジメチルアセタールと接触させることで、
メタクロレインとメタノールに分解する。この副生物で
あるメタクロレインジメチルアセタールと無機酸との接
触は、好ましくは50〜100℃で2分間から2時間、
より好ましくは60〜80℃の温度で2分間から30分
間攪拌混合することで行われる。
性物質を塩として水層側に抽出して分離除去することが
容易であることから無機酸が用いられ、中でも硫酸、リ
ン酸、及びその混合物が好ましい。硫酸は、濃硫酸でも
良いし、水により希釈された希硫酸でも良い。リン酸に
ついても水で希釈されたものであっても良い。酸性触媒
の供給量は、98%硫酸および/または89%リン酸と
してメタクリル酸メチルの重量基準の流量1に対し、好
ましくは0.005〜0.05、より好ましくは0.0
06〜0.01の流量にて添加することが好ましい。
レインジメチルアセタールの酸触媒による分解を、遊離
水の存在下、50〜100℃の加熱状態で行っているに
も係わらず、加水分解が殆ど起こらないことは意外なこ
とであった。これは副生物であるβ−メトキシイソブチ
ルアルデヒドの分解までも意図していないことから、比
較的緩やかな条件で分解反応を行っていることによるも
のと推測している。
タールが、メタクロレインとメタノールに分解され、分
析計((株)島津製作所製 ガスクロマトグラフ GC
14Bを使い、ジーエルサイエンス社製TC−1カラム
とJ&W製DB−1カラムを併用して分析した。)の検
出限界である20ppm以下にまでなったら、水層を分
離除去し、メタクリル酸メチルを含む油層分を次の蒸留
工程に進める。該油層分には副生物であるβ−メトキシ
イソブチルアルデヒドが含まれる。
おいてメタクリル酸メチル並びに分解生成したメタクロ
レイン及びメタノールは、蒸気として塔頂から抜き出さ
れ、副生物であるβ−メトキシイソブチルアルデヒド
は、実質的に塔頂へ上昇せず、メタクリル酸、及び他の
高沸点化合物とともに蒸留塔の塔底へ流下し、分離除去
できる。該蒸留塔の温度は、塔底温度50〜100℃、
好ましくは60〜80℃であり、蒸留圧力は、加圧、大
気圧、あるいは減圧で行うことができ、蒸留温度によっ
て設定される。蒸留塔の形式は限定されないが、棚段
塔、充填塔が好ましく用いる事ができる。
る為に重合防止剤を供給することができる。該重合防止
剤としては、例えばフェノチアジン、ジ−t−ブチルカ
テコール、ハイドロキノン、4−メトキシフェノールお
よびこれらの混合物をメタクリル酸メチル等に溶解した
ものを用いる事ができる。塔頂から得られる精製メタク
リル酸メチルは、メタクロレイン及びメタノールを含む
ため、次の蒸留塔に供給し、塔頂より該メタクロレイン
及びメタノールを分離除去し、メタクリル酸メチルを該
蒸留塔の塔底へ流下させ、該塔底液を更に次の蒸留塔へ
供給し、塔頂から高純度メタクリル酸メチルとして回収
できる。この2基の蒸留塔の塔底温度は、ともに50〜
100℃、好ましくは60〜80℃である。蒸留圧力
は、加圧、大気圧、あるいは減圧で行うことができ、蒸
留温度によって設定される。また、該蒸留圧力を調整す
ることで、蒸留塔の塔底温度を同じに設定して蒸留を行
うこともできる。蒸留塔の形式は、棚段塔、充填塔を用
いる事ができる。
メチルは、1基の蒸留塔を用いるだけで、塔頂よりメタ
クロレイン及びメタノールを分離除去し、塔底より蒸気
として、高純度メタクリル酸メチルを得ることもでき
る。本発明において高純度メタクリル酸メチルとは、メ
タクロレインおよびメタノールをふくまず、JISK6
716のメタクリル酸メチル製品規格に規定されたメタ
クリル酸メチルをいう。
する。まず、メタクロレインとメタノールを酸化エステ
ル化反応させて得た反応液から、該反応液中の未反応の
メタクロレインとメタノールを分離除去して得た粗メタ
クリル酸メチルを原料供給ライン1から分解器Aに供給
する。分解器Aへは、酸性触媒供給ライン2より酸性触
媒である無機酸を供給する。分解器Aにて50〜100
℃の温度にて撹拌混合する事により、該粗メタクリル酸
メチル中に含まれるメタクロレインジメチルアセタール
は、上記分析計の検出限界である20ppm以下にまで
分解し、分解物としてメタクロレインとメタノールを生
成する。この際、該粗メタクリル酸メチルに含まれる塩
基性物質は、無機酸と無機塩をつくり、該粗メタクリル
酸メチルに含まれる遊離水に溶解する。分解器Aから出
た液は、油水分離器Bに供給され、油層と水層の2層に
分離する。水層中には、該粗メタクリル酸メチルに含ま
れる塩基性物質と、ライン2より供給される酸性触媒に
よって生成した無機塩を含んでおり、水層抜き出しライ
ン3から除去される。
4により蒸留塔Cへ供給される。蒸留塔Cにおいて、メ
タクリル酸メチルおよび該分解生成したメタクロレイン
およびメタノールは、蒸気として塔頂へ抜き出される。
この際、蒸留塔内に含まれるメタクリル酸メチル等の重
合を防ぐ為、重合防止剤を重合防止剤供給ライン8より
添加しても良い。
で冷却、凝縮し、該塔頂凝縮液の少なくとも一部を還流
ライン7により蒸留塔Cへ還流させる。蒸留塔C供給ラ
イン4の液中に含まれるβ−メトキシイソブチルアルデ
ヒドは、実質的に塔頂へ上昇せず、該供給ライン4の液
中に含まれるメタクリル酸および他の高沸点化合物とと
もに蒸留塔Cの塔底へ分離除去できる。塔頂に上昇する
β−メトキシイソブチルアルデヒドの濃度は還流ライン
7の流量と塔頂抜き出しライン6の流量比によって調整
でき、塔頂ガス中のβ−メトキシイソブチルアルデヒド
の濃度が30ppm以下となるようにする。分析はガス
クロマトグラフ((株)島津製作所製GC9A型)およ
びUcon−Oil充填カラム(ジーエルサイエンス社
製)を使用した。蒸留塔Cに還流しない塔頂凝縮液は、
塔頂液抜き出しライン6より抜き出される。
は、塔頂抜き出しライン6より得られる。得られた精製
メタクリル酸メチルは、メタクロレインおよびメタノー
ルを含む為、次の蒸留塔に供給して塔頂より該メタクロ
レインおよびメタノールを分離除去し、メタクリル酸メ
チルを該蒸留塔の塔底へ流下させ、該塔底液を更に次の
蒸留塔へ供給し、塔頂よりメタノールおよびメタクロレ
インを含まない高純度メタクリル酸メチルとして回収で
きる。または、該精製メタクリル酸メチルを、蒸留塔に
供給して、塔頂よりメタクロレインおよびメタノールを
分離除去し、塔底より蒸気として高純度メタクリル酸メ
チルを得る事もできる。その際、蒸留塔塔頂より抜き出
したメタクロレインおよびメタノールは、回収して酸化
エステル化反応の原料としてリサイクル使用することも
可能である。
酸メチル中に含まれるβ−メトキシイソブチルアルデヒ
ドおよびメタクリル酸を含む液は塔底へ流下し、塔底液
抜き出しライン5より抜き出される。塔底液抜き出しラ
イン5の液は、既に油水分離器Bにより、塩基性物質を
無機塩として水層とともに除去している為、粘性が低
く、安定して抜き出しを継続でき、連続運転が可能であ
る。
に蒸留し、塔頂よりβ−メトキシイソブチルアルデヒド
を分離除去し、塔底よりメタクリル酸を回収することも
可能であり、好ましい態様である。本発明において使用
する分解器(A)は、撹拌機を有する槽でも良いし、ス
タティックミキサーを有する管であっても良い。またポ
ンプ循環を有するタンクでも良い。
〜100℃では2分から2時間のあいだが好ましく、よ
り好ましくは60〜80℃で2〜30分の間である。分
解器に供給する温度は、該粗メタクリル酸メチルを、例
えば、メタクロレインおよびメタノールの回収蒸留塔塔
底から得る場合は、該蒸留塔塔底の温度50℃から10
0℃でよく、特に加熱または冷却してから供給する必要
はない。分解器へは、該粗メタクリル酸メチルと該酸性
触媒を個別に供給しても良いし、供給配管にて混合して
から供給しても良い。
層、水層の2層に分離する目的を有するものであれば良
い。例えば重力を利用した静置分離槽であっても良い
し、遠心力を利用し機械的に分離する遠心分離機を使用
しても良い。静置分離槽の場合、内部に傾斜板を有する
槽であっても良い。
を具体的に説明する。%、およびppmは表示のない限
り、重量基準のものである。尚、β−メトキシイソブチ
ルアルデヒドの定量分析には、ガスクロマトグラフ
((株)島津製作所製 GC9A型))およびUcon
−Oil充填カラム(ジーエルサイエンス社製)を使用
した。またメタクロレインジメチルアセタールの定量分
析には、ガスクロマトグラフ((株)島津製作所製 G
C14B型)およびTC−1カラム(ジーエルサイエン
ス社製)とDB−1カラム(J&W社製)を併用して分
析した。
する直径2インチ、内容積0.7リットルの分解器Aを
用いて、液温度80℃の粗メタクリル酸メチルおよび1
0wt%硫酸水溶液をそれぞれ毎時390g、毎時76
gで分解器Aに供給する。分解器Aは温水ジャケットを
有し内温70℃に保った。この粗メタクリル酸メチルの
組成は、メタクリル酸メチル65wt%、メタクリル酸
6wt%、水20wt%、メタクロレインジメチルアセ
タール3200ppm、β−メトキシイソブチルアルデ
ヒド2000ppmであった。この粗メタクリル酸メチ
ルと硫酸水溶液は分解器A内で撹拌混合され、分解器A
の上部に設けたノズルより油水分離器Bへ抜き出され
る。分解器Aに設けた該ノズルから油水分離器Bへ抜き
出すことにより、反応器A内の粗メタクリル酸メチルと
硫酸の混合時間は30分間であった。
上層である油層は、供給ライン4を通り、蒸留塔Cへ毎
時310gにて供給した。供給ライン4の液を分析して
みると、メタクロレインジメチルアセタールは、分析計
の検出限界である20ppm以下にまで分解されてお
り、該分解物であるメタノールとメタクロレインを検出
した。さらに、この粗メタクリル酸メチルにより分解器
Aへ単位時間あたり供給されたメタクリル酸メチルの量
に対する、分解器Aの上部に設けたノズルより単位時間
あたりに抜き出された液中に含まれるメタクリル酸メチ
ルの量は99%(重量比)であり、メタクリル酸メチル
の加水分解はおきていなかった。油水分離器B内の水層
部分は、間欠的に抜き出した。
塔形式で、塔頂より20段目に供給液受け入れ口を有
し、ライン4より供給を受ける。塔頂には塔頂凝縮器D
を有する減圧下で液抜きできる装置を有し、塔底には、
リボイラーEおよび液面計でコントロールされた減圧下
で塔底液を抜き出せる装置を有する。塔頂より5wt%
のハイドロキノンを含有したメタクリル酸メチルをライ
ン8より毎時40gで供給し、塔頂凝縮液の一部を還流
ライン7を使って毎時500gで蒸留塔Cに戻し、塔頂
凝縮液の一部を抜き出しライン6より毎時290gにて
ぬきだした。塔頂圧力150mmHgにて連続運転し、
塔底よりライン5を使い、塔底液を毎時60gで抜き出
した。塔頂抜き出し液中のβ−メトキシイソブチルアル
デヒドは、分析計の検出限界30ppm以下を得た。塔
頂、塔底の温度は、それぞれ52℃、79℃であった。
60日間の連続運転を行っても塔底抜き出し液の粘性は
低く、安定して抜き出しが可能であり、連続運転に支障
なかった。該塔底抜き出し液には、β−メトキシイソブ
チルアルデヒドが1wt%含まれていた。また、該塔底
抜き出し液は、メタクリル酸を39wt%含んでいた。
該メタクリル酸は、メタノールおよびエステル化反応触
媒を添加してエステル化反応をさせてメタクリル酸メチ
ルとした後に、メタクロレインおよびメタノール回収蒸
留塔への供給ラインに戻した。
た液を蒸留し、塔頂より分解器Aにて生成したメタノー
ル、メタクロレインを分離除去し、塔底より蒸気として
抜き出し凝縮したメタクリル酸メチルは、JISK67
16のメタクリル酸メチル品質規格に合格する製品であ
った。即ち酸化エステル化法によって得られた粗メタク
リル酸メチル中のメタクロレインジメチルアセタールお
よびβ−メトキシイソブチルアルデヒドといった副生物
を安定して分離除去することができ、酸化エステル化法
によって得られたメタクリル酸メチルの精製の連続運転
が可能となった。
ミキサーを設け、粗メタクリル酸メチル供給ライン1
と、酸触媒供給ライン2を合流後インラインミキサーに
供給する以外は、実施例1と同様の操作を行った。イン
ラインミキサー出口液中のメタクロレインジメチルアセ
タールは、分析計の検出限界である20ppm以下であ
った。尚インラインミキサー内の液温は80℃に保ち、
滞留時間は2分間であった。60日間の連続運転を行っ
ても塔底抜き出し液の粘性は低く、安定して抜き出しが
可能であり、連続運転に支障なかった。また、塔頂抜き
出しライン6から抜き出した液を蒸留し、塔底より蒸気
として抜き出し凝縮したメタクリル酸メチルは、JIS
K6716のメタクリル酸メチル品質規格に合格する製
品であった。
ライン2から酸触媒を供給しない以外は実施例1と同様
の操作を行った。蒸留塔Cも実施例1と同様に塔頂圧力
150mmHgにて運転し、塔頂凝縮液の一部を還流ラ
イン7を使って毎時500gで蒸留塔Cに戻し、塔頂凝
縮液の一部を抜き出しライン6より毎時290gにて抜
き出した。塔頂抜き出し液中のβ−メトキシイソブチル
アルデヒドは、分析計の検出限界30ppm以下を得た
が、メタクロレインジメチルアセタールは2510pp
mあった。即ち、分解器Aへライン2より触媒供給しな
いと、遊離水の分離除去および蒸留だけでは、メタクリ
ル酸メチルからメタクロレインジメチルアセタールを分
離除去することは困難であった。
ライン2を分解器Aに供給するのを止めて、油水分離器
Bを出た油層(ライン4の途中)に供給するように変更
した。即ちライン2から供給する触媒である無機酸(1
0wt%硫酸水溶液)と、粗メタクリル酸メチルを接触
させる前に、該粗メタクリル酸メチルに含まれる遊離水
を分離し、油水分離器Bの上層である油層に、油水分離
器Bを出たライン4において酸触媒供給ライン2から触
媒である無機酸を供給する以外は、実施例1と同様の操
作を行った。運転開始後、塔底液は徐々に粘稠となり6
日後に蒸留塔Cの塔底抜き出しができなくなり連続運転
困難の為、運転を停止した。開放点検したところ塔底お
よびリボイラーがスラッジ状の固形物にて閉塞してい
た。
って得られたメタクリル酸メチル中の副生物を安定して
分離し、高純度メタクリル酸メチルを得ることができる
とともに、粗メタクリル酸メチル精製の連続運転が可能
となった。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 メタクロレインとメタノールを、酸素含
有ガスで酸化エステル化反応して得られる粗メタクリル
酸メチルの精製法において、該粗メタクリル酸メチルを
酸性触媒である無機酸に接触させて、副生物であるメタ
クロレインジメチルアセタールを分解した後に、水層部
分を除去し、残った油層部分を蒸留して、副生物である
β−メトキシイソブチルアルデヒドを分離除去すること
を特徴とするメタクリル酸メチルの精製法。 - 【請求項2】 無機酸が硫酸、リン酸またはその混合物
である請求項1記載のメタクリル酸メチルの精製法。 - 【請求項3】 無機酸との接触が、50〜100℃の温
度で2分間から2時間行われる請求項1又は2記載のメ
タクリル酸メチルの精製法。 - 【請求項4】 β−メトキシイソブチルアルデヒドを分
離除去する蒸留が、フェノチアジン、ジ−t−ブチルカ
テコール、ハイドロキノン及び4−メトキシフェノール
から選択される少なくとも1種の重合防止剤の存在下で
行われることを特徴とする請求項1、2又は3記載のメ
タクリル酸メチルの精製法。 - 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載のメタクリ
ル酸メチルの精製法によって得られたメタクリル酸メチ
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11177898A JP3532763B2 (ja) | 1998-04-22 | 1998-04-22 | メタクリル酸メチルの精製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11177898A JP3532763B2 (ja) | 1998-04-22 | 1998-04-22 | メタクリル酸メチルの精製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11302224A true JPH11302224A (ja) | 1999-11-02 |
JP3532763B2 JP3532763B2 (ja) | 2004-05-31 |
Family
ID=14569940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11177898A Expired - Lifetime JP3532763B2 (ja) | 1998-04-22 | 1998-04-22 | メタクリル酸メチルの精製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3532763B2 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001131116A (ja) * | 1999-11-08 | 2001-05-15 | Nippon Shokubai Co Ltd | 易重合性物質含有液の蒸留方法 |
JP2006306731A (ja) * | 2005-04-26 | 2006-11-09 | Asahi Kasei Chemicals Corp | アルカンを原料とする不飽和カルボン酸エステルの連続製造方法 |
JP2007063214A (ja) * | 2005-09-01 | 2007-03-15 | Asahi Kasei Chemicals Corp | メタクリル酸メチルの品質改良法 |
JP2013237616A (ja) * | 2012-05-11 | 2013-11-28 | Hitachi Chemical Co Ltd | アルカンジオールモノグリシジルエーテル(メタ)アクリレートの製造方法 |
WO2017046110A1 (de) | 2015-09-16 | 2017-03-23 | Evonik Röhm Gmbh | Extraktive aufarbeitung eines natriumsalzhaltigen mma-methanol gemisches |
WO2017205089A1 (en) * | 2016-05-25 | 2017-11-30 | Dow Global Technologies Llc | Process for recovering byproducts from mma |
WO2019050830A1 (en) * | 2017-09-11 | 2019-03-14 | Dow Global Technologies Llc | PROCESS FOR RECOVERING METHACROLEIN AND METHANOL FROM METHACROLEIN DIMETHYLACETAL |
KR20200045524A (ko) * | 2017-08-29 | 2020-05-04 | 룀 게엠베하 | 광학 몰딩 재료의 생산 공정 |
EP3798206A1 (de) | 2019-09-25 | 2021-03-31 | Röhm GmbH | Verfahren zur herstellung von alkylmethacrylaten mit verbesserter wasser- und säureführung |
-
1998
- 1998-04-22 JP JP11177898A patent/JP3532763B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001131116A (ja) * | 1999-11-08 | 2001-05-15 | Nippon Shokubai Co Ltd | 易重合性物質含有液の蒸留方法 |
JP2006306731A (ja) * | 2005-04-26 | 2006-11-09 | Asahi Kasei Chemicals Corp | アルカンを原料とする不飽和カルボン酸エステルの連続製造方法 |
JP2007063214A (ja) * | 2005-09-01 | 2007-03-15 | Asahi Kasei Chemicals Corp | メタクリル酸メチルの品質改良法 |
JP2013237616A (ja) * | 2012-05-11 | 2013-11-28 | Hitachi Chemical Co Ltd | アルカンジオールモノグリシジルエーテル(メタ)アクリレートの製造方法 |
KR20180053716A (ko) * | 2015-09-16 | 2018-05-23 | 에보니크 룀 게엠베하 | 나트륨-염-함유 mma-메탄올 혼합물의 추출 후처리 |
JP2018527375A (ja) * | 2015-09-16 | 2018-09-20 | エボニック レーム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングEvonik Roehm GmbH | ナトリウム塩含有mma−メタノール混合物の抽出による後処理 |
WO2017046110A1 (de) | 2015-09-16 | 2017-03-23 | Evonik Röhm Gmbh | Extraktive aufarbeitung eines natriumsalzhaltigen mma-methanol gemisches |
WO2017205089A1 (en) * | 2016-05-25 | 2017-11-30 | Dow Global Technologies Llc | Process for recovering byproducts from mma |
CN109153633A (zh) * | 2016-05-25 | 2019-01-04 | 陶氏环球技术有限责任公司 | 从mma回收副产物的方法 |
KR20190013816A (ko) * | 2016-05-25 | 2019-02-11 | 다우 글로벌 테크놀로지스 엘엘씨 | Mma에서 부산물을 회수하는 공정 |
US20190127312A1 (en) * | 2016-05-25 | 2019-05-02 | Dow Global Technologies Llc | Process for recovering byproducts from mma |
JP2019516742A (ja) * | 2016-05-25 | 2019-06-20 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | Mmaから副成物を回収するためのプロセス |
CN109153633B (zh) * | 2016-05-25 | 2022-04-12 | 陶氏环球技术有限责任公司 | 从mma回收副产物的方法 |
KR20200045524A (ko) * | 2017-08-29 | 2020-05-04 | 룀 게엠베하 | 광학 몰딩 재료의 생산 공정 |
WO2019050830A1 (en) * | 2017-09-11 | 2019-03-14 | Dow Global Technologies Llc | PROCESS FOR RECOVERING METHACROLEIN AND METHANOL FROM METHACROLEIN DIMETHYLACETAL |
JP2020533285A (ja) * | 2017-09-11 | 2020-11-19 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | メタクロレインジメチルアセタールからメタクロレインおよびメタノールを回収するための方法 |
US11098000B2 (en) | 2017-09-11 | 2021-08-24 | Dow Global Technologies Llc | Method for recovery of methacrolein and methanol from methacrolein dimethylacetal |
CN111051275A (zh) * | 2017-09-11 | 2020-04-21 | 陶氏环球技术有限责任公司 | 从甲基丙烯醛二甲基缩醛中回收甲基丙烯醛和甲醇的方法 |
EP3798206A1 (de) | 2019-09-25 | 2021-03-31 | Röhm GmbH | Verfahren zur herstellung von alkylmethacrylaten mit verbesserter wasser- und säureführung |
WO2021058314A1 (de) | 2019-09-25 | 2021-04-01 | Röhm Gmbh | Verfahren zur herstellung von alkylmethacrylaten mit verbesserter wasser- und säureführung |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3532763B2 (ja) | 2004-05-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR0174642B1 (ko) | 직접 에스테르화 반응에 의한 알킬 아크릴레이트의 제조 방법 | |
EP0548986B1 (en) | Process for producing phenol and methyl ethyl ketone | |
EP0005998B1 (en) | Preparation of formic acid by hydrolysis of methyl formate | |
US5180847A (en) | Processes for preparing 2,2,4-trimethyl-1,3-pentanediol derivatives | |
JP3934163B2 (ja) | アクリル酸ブチルの精製方法 | |
KR19990007242A (ko) | 아크릴산의 회수 방법 | |
JP2685181B2 (ja) | アセトンの回収法 | |
EP0040985A2 (en) | Process for the recovery of pure acetone from cumene hydroperoxide cleavage reaction product | |
KR100414249B1 (ko) | 아세트산의정제방법 | |
JPH09110789A (ja) | (メタ)アクリル酸のアルキルエステルを連続的に製造するための方法及び装置 | |
KR0161038B1 (ko) | 페놀 타르로부터의 페놀 추출방법 | |
EP1948595A1 (en) | Process for recovery of cumene hydroperoxide decomposition products by distillation | |
US4518462A (en) | Distillation process for purifying methyl methacrylate | |
US3972955A (en) | Process for preparation of isoprene | |
CZ295063B6 (cs) | Způsob separace produktu s obsahem formaldehydu z roztoku formaldehydu | |
KR100591625B1 (ko) | 포름 알데히드 함유 혼합물의 처리 | |
JPH11302224A (ja) | メタクリル酸メチルの精製法 | |
KR900017987A (ko) | 아크릴산 에스테르의 제조방법 | |
JP2003026633A (ja) | メタクリル酸エステルの製造方法 | |
JPS6050169B2 (ja) | フエノ−ル類の製造方法 | |
US20040220427A1 (en) | Process for producing (meth)acrylic acid | |
JP4104232B2 (ja) | 酢酸含有廃水からの酢酸回収方法 | |
JPH0244296B2 (ja) | ||
JPH08208544A (ja) | フェノールタール廃棄物減少法 | |
JPH0748346A (ja) | ジ第三ブチルペルオキシドの統合した製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20031202 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040127 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040302 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040304 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080312 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090312 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090312 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100312 Year of fee payment: 6 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100312 Year of fee payment: 6 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110312 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110312 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120312 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120312 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140312 Year of fee payment: 10 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |