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JPH11298020A - 薄膜太陽電池モジュール - Google Patents

薄膜太陽電池モジュール

Info

Publication number
JPH11298020A
JPH11298020A JP10097519A JP9751998A JPH11298020A JP H11298020 A JPH11298020 A JP H11298020A JP 10097519 A JP10097519 A JP 10097519A JP 9751998 A JP9751998 A JP 9751998A JP H11298020 A JPH11298020 A JP H11298020A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin
solar cell
film solar
electrode layer
photoelectric conversion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10097519A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Saito
肇 齋藤
Hisashi Hayakawa
尚志 早川
Katsuhiko Nomoto
克彦 野元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP10097519A priority Critical patent/JPH11298020A/ja
Publication of JPH11298020A publication Critical patent/JPH11298020A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 採光性及びデザイン性に優れた薄膜太陽電池
モジュールを提供することを課題とする。 【解決手段】 基板上に透明な第1電極層、光電変換層
及び第2電極層をこの順で積層させた複数の太陽電池セ
ルを形成し、更に第2電極層側上に裏面封止材料で覆っ
て太陽電池モジュールとし、光電変換層及び第2電極層
との平面の最大面積が基板の表面積に対し90〜30%
を占め、裏面封止材料が透光性材料からなることを特徴
とする薄膜太陽電池モジュールにより上記課題を解決す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜太陽電池モジ
ュールに関する。更に詳しくは、本発明は、採光性及び
デザイン性に優れた薄膜太陽電池モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、実開昭60−63958号公
報、特開平5−315631号公報及び特開平8−83
923号公報には、一般的な薄膜太陽電池モジュールが
記載されている。一般的な薄膜太陽電池モジュール10
0の概略斜視図を図13に、図13のG−G’方向の概
略断面図を図14に示す。図13及び図14を用いて薄
膜太陽電池モジュールの製造方法を以下に説明する。
【0003】最初に、絶縁性基板8のほぼ全面に第1電
極層を形成する。図14の場合、絶縁性基板8側より光
を入射させるため、第1電極層は透明材料から構成され
る。透明材料としては、SnO2 、ZnO、ITO等が
よく用いられる。次に、第1電極層にパターニングを施
す。図14の場合、10mm前後のピッチで100μm
程度の幅の直線状の分割溝201、202及び203を
設ける。パターニングの方法としては、化学的エッチン
グ法、機械的ケガキ法等が用いられる。また、上記の方
法では、第1電極層を基板全面に形成したのちに、パタ
ーニングを施しているが、マスクを介して積層すること
によって、成膜とパターニングを同時に行う方法もあ
る。パターニングにより、第1電極層は短冊状の複数の
第1電極層101、102及び103に分割される。
【0004】次に、第1電極層の上に、1層又は複数層
からなる光電変換層を、絶縁性基板のほぼ全面にわたっ
て成膜する。この成膜により、分割溝201、202及
び203も光電変換層で埋められる。その後、光電変換
層にパターニングを施す。図14の場合、分割溝と平行
に、かつ該分割溝から100μm程度の間隔をあけて、
100μm程度の幅の直線状の分割溝211、212及
び213を設ける。これにより、光電変換層は、短冊状
の複数の光電変換層111、112及び113に分割さ
れる。パターニングの方法としては、化学的エッチング
法、機械的ケガキ法等が用いられる。また、マスクを介
して積層してもよい。
【0005】次に、光電変換層の上に、第2電極層を基
板上のほぼ全面に形成する。第2電極層は、反射により
光を有効に活用するため、Ag、Alといった反射率の
高い金属薄膜が用いられる。その後、第2電極層にパタ
ーニングを施す。図14の場合、光電変換層の分割溝と
平行に、かつ該分割溝から100μm程度の間隔をあけ
て、100μm程度の幅の直線状の分割溝221、22
2及び223を設けるようなパターニングを行う。これ
により、第2電極層は短冊状の複数の第2電極層12
1、122及び123に分割される。パターニングの方
法としては、化学的エッチング法、機械的ケガキ法等が
用いられる。また、マスクを介して積層してもよい。
【0006】上記のような成膜及びパターニングを行う
ことによって、各々対応する第1電極層、光電変換層及
び第2電極層が積層され、薄膜太陽電池セルが形作られ
る。また、第1電極層、光電変換層及び第2電極層が段
階状に形成され、分割溝211、212及び213には
第2電極層が充填されている。そのため個々の薄膜太陽
電池セルの第1電極層が、隣接する薄膜太陽電池セルの
第2電極層と接続されるので、複数の薄膜太陽電池セル
が、相互に直列接続されることになる。
【0007】薄膜太陽電池モジュールは、上記の製造方
法で作製した薄膜太陽電池セルを、表面保護用の強化ガ
ラス6、接着剤7及び9、裏面封止材料10で封止する
ことにより得ることができる。なお、裏面封止材料に
は、一般に不透明材料が用いられる。上記の薄膜太陽電
池モジュールは、絶縁性基板全面に薄膜太陽電池セルが
形成され、かつ、不透明材料からなる裏面封止材料が用
いられているため、裏面側に透過する光の量が少なく、
原理的に採光性が乏しかった。
【0008】採光性を改善するために、特開平5−15
259号公報には、光電変換層及び第2電極層に光が通
過する孔を開けた薄膜太陽電池モジュールが記載されて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平5−152
59号公報で挙げられているような、孔を設けて光を透
過させる方法では、薄膜太陽電池モジュールの形成後に
行われるため、孔の形成工程を別途設ける必要があっ
た。また、薄膜太陽電池モジュールとしてデザイン的に
変化に乏しく、単調になりがちであった。
【0010】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、基板上に透明な第1電極層、光電変換層及び第2電
極層をこの順で積層させた複数の太陽電池セルを形成
し、更に第2電極層側上に裏面封止材料で覆って太陽電
池モジュールとし、光電変換層及び第2電極層との平面
の最大面積が基板の表面積に対し90〜30%を占め、
裏面封止材料が透光性材料からなることを特徴とする薄
膜太陽電池モジュールが提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に使用することができる基
板としては、特に限定されないが、透光性のある絶縁性
基板であることが好ましい。具体的には、板状又はフィ
ルム状のガラス基板、有機基板等が挙げられる。この基
板上には複数の薄膜太陽電池セルが形成されている。個
々の薄膜太陽電池セルは、透明な第1電極層、光電変換
層及び第2電極層がこの順で積層された構成を有してい
る。
【0012】第1電極層の材料としては、特に限定され
ず、当該分野で公知の材料をいずれも使用することがで
きる。具体的には、SnO2 、ZnO、ITO等が挙げ
られる。この第1電極層は、薄膜太陽電池セル毎に設け
られ、隣接する薄膜太陽電池セルの第1電極層と分離さ
れている。第1電極層の平面形状は、該第1電極層自体
が透光性を有しているため、特に限定されない。例え
ば、ストライプ状、島状等の平面形状が挙げられる。な
お、第1電極層の厚さは通常、0.5〜1μmである。
【0013】第1電極層の形成方法としては、当該分野
で公知の方法をいずれも使用することができる。例え
ば、熱CVD法、MOCVD法等が挙げられる。また、
所望の平面形状を形成する方法としては、第1電極層の
形成時に、第1電極層の形成を望まない領域を覆うマス
クを利用して形成する方法、一旦第1電極層を基板全面
に形成した後、化学的エッチング、機械的ケガキ、レー
ザー等によって分離する方法が挙げられる。なお、第1
電極層の表面には、光路長を延ばすために微細な凹凸を
形成しておいてもよい。この微細な凹凸は、薄膜太陽電
池モジュールを透過する光を適度に乱反射させ、透過す
る光による眩しさを抑制することができる。
【0014】更に、第1電極層のみで薄膜太陽電池セル
に発生した電流が流れる際の電圧降下による損失が問題
になるようであれば、第1電極層上の電流の流れる経路
に沿って金属膜(例えば、Ag膜)を積層してもよい。
この金属膜は、透光性を向上させる観点から、後に形成
される光電変換層及び第2電極層の下部に形成されてい
ることが好ましい。
【0015】光電変換層の材料としては、特に限定され
ず、当該分野で公知の材料をいずれも使用することがで
きる。具体的には、単結晶シリコン、非晶質シリコン、
多結晶シリコン等が挙げられる。この内、非晶質シリコ
ンが好ましい。また、光電変換層は、通常複数層からな
り、例えばp層、i層及びn層の順で第1電極層上に形
成されている。ここで、p層には、ホウ素等の不純物
が、n層には、リン、砒素等の不純物がドーピングされ
ている。この光電変換層は、薄膜太陽電池セル毎に設け
られ、隣接する薄膜太陽電池セルの光電変換層と分離さ
れている。光電変換層の平面形状は、薄膜太陽電池モジ
ュールの平面に占める割合が90%以下になる形状であ
れば特に限定されない。例えば、ストライプ状、島状等
の平面形状が挙げられる。なお、光電変換層の厚さは通
常、0.2〜0.5μmである。
【0016】光電変換層の形成方法としては、当該分野
で公知の方法をいずれも使用することができる。例え
ば、蒸着法、プラズマCVD法等が挙げられる。また、
所望の平面形状を形成する方法としては、光電変換層の
形成時に、光電変換層の形成を望まない領域を覆うマス
クを利用して形成する方法、一旦光電変換層を基板全面
に形成した後、化学的エッチング、レーザー等によって
分離する方法が挙げられる。
【0017】第2電極層の材料としては、特に限定され
ず、当該分野で公知の材料をいずれも使用することがで
きる。具体的には、導電性が良好で、反射率の高いA
g、Al等の金属が挙げられる。この第2電極層は、薄
膜太陽電池セル毎に設けられ、隣接する薄膜太陽電池モ
ジュールの第2電極層と分離されている。第2電極層の
平面形状は、薄膜太陽電池モジュールの平面に占める割
合が90%以下になる形状であれば特に限定されない。
例えば、ストライプ状、島状等の平面形状が挙げられ
る。なお、第2電極層の厚さは通常、0.5〜1μmで
ある。また、第2電極層は、隣接する薄膜太陽電池セル
と直列又は並列になるように第1電極層と接続してもよ
い。
【0018】第2電極層の形成方法としては、当該分野
で公知の方法をいずれも使用することができる。例え
ば、蒸着法、プラズマCVD法等が挙げられる。また、
所望の平面形状を形成する方法としては、第2電極層の
形成時に、第2電極層の形成を望まない領域を覆うマス
クを利用して形成する方法、一旦第2電極層を基板全面
に形成した後、化学的エッチング、レーザー等によって
分離する方法が挙げられる。
【0019】次に、本発明では、上記第2電極層側は、
接着剤を介して裏面封止材料で覆われている。この裏面
封止材料は、透光性材料からなる。従って、薄膜太陽電
池モジュールの採光性が妨げられることはない。ここ
で、透光性材料としては、例えば、ガラス、フッ素系樹
脂等が挙げられる。裏面封止材料を固定するための接着
剤は、透光性が良好であれば特に限定されない。例え
ば、エチレンビニルアセテート(EVA)樹脂等が挙げ
られる。
【0020】なお、基板側を保護するために接着剤を介
して強化ガラス等で覆ってもよい。更に、薄膜太陽電池
セルは、隣接するセルと直列及び/又は並列に接続され
ていてもよい。また、薄膜太陽電池モジュールは、任意
の数の薄膜太陽電池セルを1つのグループとして、該グ
ループを複数個備えていてもよい。この場合、グループ
内のセル間の接続は直列であることが好ましい。更に、
グループ間の接続が第1電極層により、直列及び/又は
並列に接続されていてもよい。
【0021】このように本発明の薄膜太陽電池モジュー
ルは、薄膜太陽電池セルを構成する光電変換層及び第2
電極層との平面の最大面積が基板の表面積に対し90〜
30%となっている。従って、採光性に優れた薄膜太陽
電池モジュールである。ここで、平面の最大面積とは、
光電変換層と第2電極層の平面の面積の合計値から両層
の重なり部分の平面の面積を引いた値を意味する。な
お、発電効率と採光性の兼ね合いから、光電変換層及び
第2電極層の平面の最大面積は、基板の表面積に対し9
0〜70%であることが好ましい。
【0022】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
する。 実施例1 以下に本発明の実施例を図1〜3に基づき説明する。
1.1mmの厚さのガラス基板3からなる透光性絶縁性
基板上に、メタルマスクを介して、膜厚約3μmのSn
2 (透明材料)からなる第1電極層11、12及び1
3を熱CVD法で成膜した。第1電極層11、12及び
13は、30mmのピッチで、約100μmの幅の直線
状の分割溝により互いに絶縁されるように形成した。更
に、第1電極層には、光路長を延ばす目的で、その表面
に微細な凹凸を形成した。
【0023】次に、各々の第1電極層上に、光電変換層
21、22及び23をマスクを介してプラズマCVD法
によって堆積させた。これら光電変換層は、図2に示す
ように、図1のA−A’方向において適当な間隙を設け
て形成した。光電変換層は非晶質シリコンからなり、基
板上にp層、i層及びn層の順で形成した。また、光電
変換層21、22及び23の幅を10mmとし、光電変
換層の各層の厚さを約500nmとした。
【0024】次に、各々の光電変換層上に、第2電極層
31、32及び33をマスクを介してスパッタリング法
もしくは蒸着法によって堆積させた。第2電極層31、
32及び33は、幅10mm、膜厚500nmのAgか
らなる。このようにすることで、図1で示すように、ガ
ラス基板3上に薄膜太陽電池セルを、隣接する他のセル
と、間隔をあけて形成することができた。更に、セル間
は、第1電極層によって相互に接続した。
【0025】次に、上記の方法で作製した薄膜太陽電池
セルを用いて、薄膜太陽電池モジュールを以下のように
作成した。表面保護材料として、薄膜太陽電池セルのガ
ラス基板3より若干大きなサイズの、厚さ3.2mmの
強化ガラス1の上に、強化ガラス1と同じ大きさのEV
A樹脂2を置き、さらにその上に薄膜太陽電池セルをガ
ラス基板面(受光面)を下にして置いた。薄膜太陽電池
セルの出力を、モジュールの両端から取りだせるように
セルにリード線を付けた後、強化ガラス1と同じ大きさ
のEVA4、透光性の裏面保護フィルム(裏面封止材
料)5を重ねた。次いで、ラミネート装置に入れ、各部
材間の脱気を行いながら熱癒着させた。このようにし
て、図1に示す薄膜太陽電池モジュール100を得るこ
とができた。
【0026】なお、実施例1の場合、光電変換層及び第
2電極層のモジュールの平面の最大面積は、34%であ
った。また、透過光は第1電極層の凹凸によって適度に
乱反射されるため、透過光による眩しさを抑えることが
できた。上記薄膜太陽電池モジュールは、AM1.5の
照射光下において、有効発電面積で換算して、Jsc=
15.0mA/cm2 、Voc(薄膜太陽電池セル1枚
当たり)=0.90V、F.F.=0.72、Pmax
=9.5mW/cm2 、光電変換率=9.5%であっ
た。実施例1の薄膜太陽電池モジュールは、優れた透光
性とデザイン性を有することがわかった。
【0027】実施例2 以下に本発明の実施例を図4〜6に基づき説明する。実
施例1と同様にガラス基板3上に、第1電極層41、4
2及び43をメタルマスクを介して形成した。
【0028】次に、実施例1と同様にして、各々の第1
電極層上に、光電変換層51、52及び53をマスクを
介してプラズマCVD法によって堆積させた。但し、光
電変換層は、図5及び図6に示すように、図4のC−
C’方向及びD−D’方向において適当な間隙を設けて
形成した。
【0029】次に、実施例1と同様にして、各々の光電
変換層上に、第2電極層61、62及び63をマスクを
介して堆積させた。このようにすることで、図4で示す
ように、ガラス基板3上に薄膜太陽電池セルを、隣接す
る他のセルと、間隔をあけて形成することができた。
【0030】次に、上記の方法で作製した薄膜太陽電池
セルを用いて、薄膜太陽電池モジュールを以下のように
して作成した。表面保護材料として、薄膜太陽電池セル
のガラス基板3より若干大きなサイズの、厚さ3.2m
mの強化ガラス1の上に、強化ガラス1と同じ大きさの
EVA樹脂2を置き、さらにその上に薄膜太陽電池セル
をガラス基板面(受光面)を下にして置いた。薄膜太陽
電池セルの出力を、モジュールの両端から取りだせるよ
うにセルにリード線を付けた後、強化ガラス1と同じ大
きさのEVA4、透光性の裏面保護フィルム(裏面封止
材料)5を重ねた。次いで、ラミネート装置に入れ、各
部材間の脱気を行いながら熱癒着させた。このようにし
て、図4に示すような薄膜太陽電池モジュール100を
得ることができた。
【0031】上記薄膜太陽電池モジュールは、AM1.
5の照射光下において、有効発電面積で換算して、Js
c=15.0mA/cm2 、Voc(薄膜太陽電池セル
1枚当たり)=0.90V、F.F.=0.72、Pm
ax=9.5mW/cm2 、光電変換効率=9.5%で
あった。実施例2の薄膜太陽電池モジュールは、実施例
1のモジュールに比べ、更に優れた透光性を有してい
た。
【0032】実施例3 以下に本発明の実施例を図7〜9に基づき説明する。実
施例1と同様にガラス基板3上に、第1電極層71、7
2、73、74、75及び76をメタルマスクを介して
形成した。但し、これら第1電極層71、72、73、
74、75及び76は図9に示すように、図7のF−
F’方向において適当な間隙を設けるようにして形成し
た。
【0033】次に、実施例1と同様にして、各々の第1
電極層上に、光電変換層81、82、83、84、85
及び86をマスクを介してプラズマCVD法によって堆
積させた。但し、光電変換層は図8及び図9に示すよう
に、図7のF−F’及びE−E’方向において適当な間
隙を設けて形成した。
【0034】次に、実施例1と同様にして、各々の光電
変換層上に、第2電極層91、92、93、94、95
及び96をマスクを介して堆積させた。このようにする
ことで、図7で示すように、ガラス基板3上に3つの薄
膜太陽電池セルが集積した複数のグループを形成するこ
とができ、隣接するグループ間には所定の間隔が形成さ
れている。
【0035】次に、上記の方法で作製した薄膜太陽電池
セルを用いて、薄膜太陽電池モジュールを以下のように
して作成した。表面保護材料として、薄膜太陽電池セル
のガラス基板3より若干大きなサイズの、厚さ3.2m
mの強化ガラス1の上に、強化ガラス1と同じ大きさの
EVA樹脂2を置き、さらにその上に薄膜太陽電池セル
をガラス基板面(受光面)を下にして置いた。薄膜太陽
電池セルの出力を、モジュールの両端から取りだせるよ
うにセルにリード線を付けた後、強化ガラス1と同じ大
きさのEVA4、透光性の裏面保護フィルム(裏面封止
材料)5を重ねた。次いで、ラミネート装置に入れ、各
部材間の脱気を行いながら熱癒着させた。このようにし
て、図7に示すような薄膜太陽電池モジュール100を
得ることができた。
【0036】上記薄膜太陽電池モジュールは、AM1.
5の照射光下において、有効発電面積で換算して、Js
c=15.0mA/cm2 、Voc(薄膜太陽電池セル
1枚当たり)=0.90V、F.F.=0.72、Pm
ax=9.5mW/cm2 、光電変換効率=9.5%で
あった。上記のプロセスによって作製された薄膜太陽電
池モジュールは、実施例2のモジュールにくらべ、更に
高電圧の出力を得ることができた。
【0037】実施例4〜6 薄膜太陽電池セルの第2電極層と光電変換層の平面形状
を図10(実施例4)、11(実施例5)、12(実施
例6)の形状にすること以外は実施例1と同様にして、
薄膜太陽電池モジュール100を形成した。得られた薄
膜太陽電池モジュールは、透光性に優れているだけでな
く、デザイン性も優れていた。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、採光性に優れた薄膜太
陽電池モジュールを得ることができる。更に、薄膜太陽
電池セルの第2電極層と光電変換層を所望の形状にパタ
ーニングすることができるので、本発明の薄膜太陽電池
モジュールはデザイン性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄膜太陽電池モジュールの概略平面図
である。
【図2】図1の薄膜太陽電池モジュールのA−A’方向
の概略断面図である。
【図3】図1の薄膜太陽電池モジュールのB−B’方向
の概略断面図である。
【図4】本発明の薄膜太陽電池モジュールの概略平面図
である。
【図5】図4の薄膜太陽電池モジュールのC−C’方向
の概略断面図である。
【図6】図4の薄膜太陽電池モジュールのD−D’方向
の概略断面図である。
【図7】本発明の薄膜太陽電池モジュールの概略平面図
である。
【図8】図7の薄膜太陽電池モジュールのE−E’方向
の概略断面図である。
【図9】図7の薄膜太陽電池モジュールのF−F’方向
の概略断面図である。
【図10】本発明の薄膜太陽電池モジュールの概略平面
図である。
【図11】本発明の薄膜太陽電池モジュールの概略平面
図である。
【図12】本発明の薄膜太陽電池モジュールの概略平面
図である。
【図13】従来の薄膜太陽電池モジュールの概略平面図
である。
【図14】図13の薄膜太陽電池モジュールのG−G’
方向の概略断面図である。
【符号の説明】
1、6 強化ガラス 2、4、7、9 EVA樹脂 3、8 ガラス基板 5、10 裏面封止材料 11、12、13、41、42、43、71、72、7
3、74、75、76、101、102、103 第1
電極層 21、22、23、51、52、53、81、82、8
3、84、85、86、111、112、113 光電
変換層 31、32、33、61、62、63、91、92、9
3、94、95、96、121、122、123 第2
電極層 100 薄膜太陽電池セル 201、202、203、211、212、213、2
21、222、223分割部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に透明な第1電極層、光電変換層
    及び第2電極層をこの順で積層させた複数の太陽電池セ
    ルを形成し、更に第2電極層側上に裏面封止材料で覆っ
    て太陽電池モジュールとし、光電変換層及び第2電極層
    との平面の最大面積が基板の表面積に対し90〜30%
    を占め、裏面封止材料が透光性材料からなることを特徴
    とする薄膜太陽電池モジュール。
  2. 【請求項2】 太陽電池モジュールが、複数の薄膜太陽
    電池セルからなるグループを複数備え、グループ内の薄
    膜太陽電池セルが相互に直列で接続されている請求項1
    のモジュール。
  3. 【請求項3】 グループが、隣接する他のグループと透
    明電極により直列又は並列で接続されている請求項2の
    モジュール。
  4. 【請求項4】 光電変換層が、1層又は複数層からなる
    請求項1〜3のいずれか1つのモジュール。
  5. 【請求項5】 光電変換層が、非結晶シリコンを主成分
    として含む請求項1〜4のいずれか1つのモジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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