JPH11295245A - X線分光素子およびそれを用いたx線分析装置 - Google Patents
X線分光素子およびそれを用いたx線分析装置Info
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- JPH11295245A JPH11295245A JP10098692A JP9869298A JPH11295245A JP H11295245 A JPH11295245 A JP H11295245A JP 10098692 A JP10098692 A JP 10098692A JP 9869298 A JP9869298 A JP 9869298A JP H11295245 A JPH11295245 A JP H11295245A
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- rays
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高次反射の妨害線を簡単に除去して正確な分
析の行える多層膜X線分光素子およびそれを用いたX線
分析装置を提供する。 【解決手段】 反射層4 とスペーサ層5 とを交互に複数
組積層して構成されるX線分光素子1 において、まず、
反射層4 とスペーサ層5 との1組の厚さである周期長d
が、積層方向およびX線14,24 が入射される表面1aに沿
う方向のいずれにおいても、一定である。一方、周期長
d に対する反射層の厚さ dH の比であるΓ値が、積層方
向においては一定であり、X線14,24 が入射される表面
1aに沿う一定の方向S においては、所定の値をとるよう
段階的または連続的に変化する。
析の行える多層膜X線分光素子およびそれを用いたX線
分析装置を提供する。 【解決手段】 反射層4 とスペーサ層5 とを交互に複数
組積層して構成されるX線分光素子1 において、まず、
反射層4 とスペーサ層5 との1組の厚さである周期長d
が、積層方向およびX線14,24 が入射される表面1aに沿
う方向のいずれにおいても、一定である。一方、周期長
d に対する反射層の厚さ dH の比であるΓ値が、積層方
向においては一定であり、X線14,24 が入射される表面
1aに沿う一定の方向S においては、所定の値をとるよう
段階的または連続的に変化する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重元素からなる反
射層と軽元素からなるスペーサ層を交互に複数組積層し
たX線分光素子における、高次反射の妨害線の除去に関
するものであり、また、そのX線分光素子を用いたX線
分析装置に関するものである。
射層と軽元素からなるスペーサ層を交互に複数組積層し
たX線分光素子における、高次反射の妨害線の除去に関
するものであり、また、そのX線分光素子を用いたX線
分析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、X線分光素子として用いられ
るものには、Si 、Ge 、Li F、TAP(タリウム酸
フタレート)等の天然結晶体のほか、重元素からなる反
射層と軽元素からなるスペーサ層を交互に複数組積層し
た多層膜構造体(人工格子)がある。この多層膜分光素
子は、特に適切な天然結晶体が存在しない軟X線領域に
おいて高い反射率を有するという特長がある。
るものには、Si 、Ge 、Li F、TAP(タリウム酸
フタレート)等の天然結晶体のほか、重元素からなる反
射層と軽元素からなるスペーサ層を交互に複数組積層し
た多層膜構造体(人工格子)がある。この多層膜分光素
子は、特に適切な天然結晶体が存在しない軟X線領域に
おいて高い反射率を有するという特長がある。
【0003】ここで、多層膜分光素子の分光性能に関わ
る数値として、周期長と膜厚比がある。周期長とは、積
層された1組での反射層の厚さとスペーサ層の厚さとの
和、換言すれば、積層された反射層とスペーサ層との1
組からなる層対の厚さである。この周期長いわゆるd値
は、次式(1)のブラッグの条件において、X線の入射
角(同時に回折角である)θ、回折するX線の波長λ、
反射の次数nと関連づけられる。
る数値として、周期長と膜厚比がある。周期長とは、積
層された1組での反射層の厚さとスペーサ層の厚さとの
和、換言すれば、積層された反射層とスペーサ層との1
組からなる層対の厚さである。この周期長いわゆるd値
は、次式(1)のブラッグの条件において、X線の入射
角(同時に回折角である)θ、回折するX線の波長λ、
反射の次数nと関連づけられる。
【0004】2d sinθ=nλ …(1)
【0005】一方、膜厚比とは、積層された1組での反
射層の厚さとスペーサ層の厚さとの比であるが、慣習的
には、積層された1組での層対の厚さに対する反射層の
厚さの厚さの比、換言すれば、周期長に対するその周期
長を形成する反射層の厚さの比であるΓ値で表す。一般
に、このΓ値は、0.3前後からずれると分光性能が劣
化することが知られており、通常は0.25〜0.4に
設定されている。また、Γ値は、高次反射の消失に密接
に関係し、Γ値が1/2(0.5)では、n=2,4,
6…の次数の反射が消失し、Γ値が1/3(0.33)
では、n=3,6,9…の次数の反射が消失し、Γ値が
1/4(0.25)では、n=4,8,12…の次数の
反射が消失することが知られている。
射層の厚さとスペーサ層の厚さとの比であるが、慣習的
には、積層された1組での層対の厚さに対する反射層の
厚さの厚さの比、換言すれば、周期長に対するその周期
長を形成する反射層の厚さの比であるΓ値で表す。一般
に、このΓ値は、0.3前後からずれると分光性能が劣
化することが知られており、通常は0.25〜0.4に
設定されている。また、Γ値は、高次反射の消失に密接
に関係し、Γ値が1/2(0.5)では、n=2,4,
6…の次数の反射が消失し、Γ値が1/3(0.33)
では、n=3,6,9…の次数の反射が消失し、Γ値が
1/4(0.25)では、n=4,8,12…の次数の
反射が消失することが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、例えば、Γ値
が約0.3であるような多層膜分光素子を用いて、Oを
含む試料についてCを分析する場合には、図5(b)に
示すように、分析線たるC−Kα線の近傍に、O−Kα
線の2次反射が妨害線として現れ、そのままではC−K
α線の強度測定が正確に行えない。そのため、従来この
ような場合には、Γ値が0.5で2次反射を消失させる
多層膜分光素子に交換する必要があった。このような交
換を逐一行うのは、迅速な分析の妨げとなり、また、交
換した多層膜分光素子が同一のd値を有するとは限ら
ず、同一でない場合には、同じ分析線に対し、入射角θ
の設定も変更する必要があり、いっそう不便である。
が約0.3であるような多層膜分光素子を用いて、Oを
含む試料についてCを分析する場合には、図5(b)に
示すように、分析線たるC−Kα線の近傍に、O−Kα
線の2次反射が妨害線として現れ、そのままではC−K
α線の強度測定が正確に行えない。そのため、従来この
ような場合には、Γ値が0.5で2次反射を消失させる
多層膜分光素子に交換する必要があった。このような交
換を逐一行うのは、迅速な分析の妨げとなり、また、交
換した多層膜分光素子が同一のd値を有するとは限ら
ず、同一でない場合には、同じ分析線に対し、入射角θ
の設定も変更する必要があり、いっそう不便である。
【0007】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、高次反射の妨害線を簡単に除去して正確な分
析の行える多層膜X線分光素子およびそれを用いたX線
分析装置を提供することを目的とする。
たもので、高次反射の妨害線を簡単に除去して正確な分
析の行える多層膜X線分光素子およびそれを用いたX線
分析装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1のX線分光素子は、反射層と、この反射層
を形成する元素よりも原子番号の小さい元素を含むスペ
ーサ層とを交互に複数組積層して構成され、入射X線を
回折して回折X線を発生させるX線分光素子において、
まず、前記積層された反射層とスペーサ層との1組の厚
さである周期長が、積層方向およびX線が入射される表
面に沿う方向のいずれにおいても、一定である。一方、
前記周期長に対するその周期長を形成する反射層の厚さ
の比であるΓ値が、積層方向においては一定であり、X
線が入射される表面に沿う一定の方向においては、段階
的または連続的に変化する。しかも、その変化するΓ値
が、約0.25、約0.33、約0.5の一群から選ば
れた少なくとも2つをとる。
に、請求項1のX線分光素子は、反射層と、この反射層
を形成する元素よりも原子番号の小さい元素を含むスペ
ーサ層とを交互に複数組積層して構成され、入射X線を
回折して回折X線を発生させるX線分光素子において、
まず、前記積層された反射層とスペーサ層との1組の厚
さである周期長が、積層方向およびX線が入射される表
面に沿う方向のいずれにおいても、一定である。一方、
前記周期長に対するその周期長を形成する反射層の厚さ
の比であるΓ値が、積層方向においては一定であり、X
線が入射される表面に沿う一定の方向においては、段階
的または連続的に変化する。しかも、その変化するΓ値
が、約0.25、約0.33、約0.5の一群から選ば
れた少なくとも2つをとる。
【0009】請求項1のX線分光素子によれば、相異な
る次数の高次反射を消失させる複数の領域を有し、しか
も領域全体で周期長が一定であるので、X線を入射させ
る領域をΓ値が変化する方向に移動させるのみで、入射
角の設定を変更することなく、問題となる高次反射の妨
害線を簡単に除去して正確な分析が行える。
る次数の高次反射を消失させる複数の領域を有し、しか
も領域全体で周期長が一定であるので、X線を入射させ
る領域をΓ値が変化する方向に移動させるのみで、入射
角の設定を変更することなく、問題となる高次反射の妨
害線を簡単に除去して正確な分析が行える。
【0010】請求項2のX線分析装置は、試料に1次X
線を照射するX線源と、試料から発生する2次X線を分
光する請求項1のX線分光素子と、そのX線分光素子に
おいてX線が入射される領域を、前記Γ値が変化する方
向に移動させる移動手段と、前記X線分光素子で分光さ
れた蛍光X線の強度を測定する検出器とを備える。請求
項2のX線分析装置によれば、請求項1のX線分光素子
とかかる移動手段とを備えることにより、X線分光素子
への入射角の設定を変更することなく、問題となる高次
反射の妨害線を簡単に除去して正確な蛍光X線分析が行
える。
線を照射するX線源と、試料から発生する2次X線を分
光する請求項1のX線分光素子と、そのX線分光素子に
おいてX線が入射される領域を、前記Γ値が変化する方
向に移動させる移動手段と、前記X線分光素子で分光さ
れた蛍光X線の強度を測定する検出器とを備える。請求
項2のX線分析装置によれば、請求項1のX線分光素子
とかかる移動手段とを備えることにより、X線分光素子
への入射角の設定を変更することなく、問題となる高次
反射の妨害線を簡単に除去して正確な蛍光X線分析が行
える。
【0011】請求項3のX線分析装置は、試料にX線を
照射するX線照射装置と、試料で回折されたX線の強度
を測定する検出器とを備えたX線分析装置であって、前
記X線照射装置が、X線を発生するX線源と、そのX線
源から発生するX線を分光する請求項1のX線分光素子
と、そのX線分光素子においてX線が入射される領域
を、前記Γ値が変化する方向に移動させる移動手段とを
有する。請求項3のX線分析装置によれば、請求項1の
X線分光素子とかかる移動手段とを有するX線照射装置
を備えることにより、X線分光素子への入射角の設定を
変更することなく、問題となる高次反射の妨害線を簡単
に除去して正確なX線回折分析が行える。
照射するX線照射装置と、試料で回折されたX線の強度
を測定する検出器とを備えたX線分析装置であって、前
記X線照射装置が、X線を発生するX線源と、そのX線
源から発生するX線を分光する請求項1のX線分光素子
と、そのX線分光素子においてX線が入射される領域
を、前記Γ値が変化する方向に移動させる移動手段とを
有する。請求項3のX線分析装置によれば、請求項1の
X線分光素子とかかる移動手段とを有するX線照射装置
を備えることにより、X線分光素子への入射角の設定を
変更することなく、問題となる高次反射の妨害線を簡単
に除去して正確なX線回折分析が行える。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態のX
線分析装置を図面にしたがって説明する。まず、この装
置の構成について説明する。この装置は、図4に示すよ
うに、試料13が固定される試料台18と、試料13に
1次X線12を照射するX線管等のX線源11と、試料
13から発生する2次X線14を平行化するソーラスリ
ット6と、その平行化された2次X線14を分光するX
線分光素子1と、そのX線分光素子1においてX線14
が入射される領域を、Γ値が変化する方向Sに移動させ
る移動手段7と、X線分光素子1で分光された蛍光X線
16の強度を測定する検出器17とを備え、いわゆる蛍
光X線分析装置である。
線分析装置を図面にしたがって説明する。まず、この装
置の構成について説明する。この装置は、図4に示すよ
うに、試料13が固定される試料台18と、試料13に
1次X線12を照射するX線管等のX線源11と、試料
13から発生する2次X線14を平行化するソーラスリ
ット6と、その平行化された2次X線14を分光するX
線分光素子1と、そのX線分光素子1においてX線14
が入射される領域を、Γ値が変化する方向Sに移動させ
る移動手段7と、X線分光素子1で分光された蛍光X線
16の強度を測定する検出器17とを備え、いわゆる蛍
光X線分析装置である。
【0013】なお、所定範囲の入射角θについて走査す
べく、入射角θと、分光角(X線分光素子1へ入射する
2次X線14の延長線と分光された蛍光X線16のなす
角)2θとが連続的に連動するように、いわゆるゴニオ
メータ等の連動手段(図示せず)により、X線分光素子
1がその表面の中心を通る紙面に垂直な軸を中心に回転
され、その回転角の2倍だけ、検出器17が共通の軸を
中心に円19に沿って回転される。
べく、入射角θと、分光角(X線分光素子1へ入射する
2次X線14の延長線と分光された蛍光X線16のなす
角)2θとが連続的に連動するように、いわゆるゴニオ
メータ等の連動手段(図示せず)により、X線分光素子
1がその表面の中心を通る紙面に垂直な軸を中心に回転
され、その回転角の2倍だけ、検出器17が共通の軸を
中心に円19に沿って回転される。
【0014】ここで、このX線分光素子1は、図1
(a)に示すように、例えばC分析用であり、Ni から
なる反射層4A,4B,…4Xと、Ni よりも原子番号
の小さいCからなるスペーサ層5A,5B,…5Xとを
基板2上に交互に20組積層して構成され、入射X線1
4すなわち前記試料13から発生する2次X線14(図
4)を回折して回折X線16すなわち前記分光された蛍
光X線16(図4)を発生させるX線分光素子1Aにお
いて、まず、積層された反射層4とスペーサ層5との1
組の厚さである周期長dが、積層方向(図1(a)の上
下方向)およびX線14が入射される表面1aに沿う方
向のいずれにおいても、約8.0nmで一定である。
(a)に示すように、例えばC分析用であり、Ni から
なる反射層4A,4B,…4Xと、Ni よりも原子番号
の小さいCからなるスペーサ層5A,5B,…5Xとを
基板2上に交互に20組積層して構成され、入射X線1
4すなわち前記試料13から発生する2次X線14(図
4)を回折して回折X線16すなわち前記分光された蛍
光X線16(図4)を発生させるX線分光素子1Aにお
いて、まず、積層された反射層4とスペーサ層5との1
組の厚さである周期長dが、積層方向(図1(a)の上
下方向)およびX線14が入射される表面1aに沿う方
向のいずれにおいても、約8.0nmで一定である。
【0015】一方、周期長dに対するその周期長dを形
成する反射層4の厚さdH の比dH/dであるΓ値が、
積層方向においては一定であり、X線14が入射される
表面1aに沿う一定の方向(図1(a)の左右方向)S
においては、連続的に変化する。すなわち、X線分光素
子1AにおいてX線14が入射される領域がI,II,II
I の3つに分かれ、変化するΓ値が、各領域I,II,II
I の方向Sにおけるほぼ中央で、約0.25、約0.3
3、約0.5をとる。なお、図示の容易のため、図1の
各部の厚さ関係等は実際とは異なる。
成する反射層4の厚さdH の比dH/dであるΓ値が、
積層方向においては一定であり、X線14が入射される
表面1aに沿う一定の方向(図1(a)の左右方向)S
においては、連続的に変化する。すなわち、X線分光素
子1AにおいてX線14が入射される領域がI,II,II
I の3つに分かれ、変化するΓ値が、各領域I,II,II
I の方向Sにおけるほぼ中央で、約0.25、約0.3
3、約0.5をとる。なお、図示の容易のため、図1の
各部の厚さ関係等は実際とは異なる。
【0016】このようなX線分光素子1Aは、例えば蒸
着スパッタ法により以下のようにして作製できる。図2
に示すように、蒸着源8例えばNi の上方に、台形の孔
9Aaを有するマスク9Aを設置し、その上方で、基板
2を左から右へ移動させる。そうすると、反射層4(図
1(a))となるNi が、基板2の手前側ではより長時
間すなわちより厚く付着し、奥側ではより短時間すなわ
ちより薄く付着する。すなわち、台形である孔9Aaの
高さ方向において、付着する厚さdH (図1(a))が
連続的に変化することになり、この方向が前記一定の方
向Sとなる。この付着する厚さdH (図1(a))やそ
の勾配は、基板2の移動速度やマスクの孔9Aaの形状
等により制御可能である。
着スパッタ法により以下のようにして作製できる。図2
に示すように、蒸着源8例えばNi の上方に、台形の孔
9Aaを有するマスク9Aを設置し、その上方で、基板
2を左から右へ移動させる。そうすると、反射層4(図
1(a))となるNi が、基板2の手前側ではより長時
間すなわちより厚く付着し、奥側ではより短時間すなわ
ちより薄く付着する。すなわち、台形である孔9Aaの
高さ方向において、付着する厚さdH (図1(a))が
連続的に変化することになり、この方向が前記一定の方
向Sとなる。この付着する厚さdH (図1(a))やそ
の勾配は、基板2の移動速度やマスクの孔9Aaの形状
等により制御可能である。
【0017】次に、蒸着源8をCに変えて、マスク9A
または基板2を前後逆にして、同様に蒸着すれば、周期
長d(図1(a))が一定になるように、反射層4(図
1(a))の上に(図2では下に)スペーサ層5(図1
(a))となるCを付着させることができる。この繰り
返しで、上述したようなX線分光素子1Aを作製でき
る。
または基板2を前後逆にして、同様に蒸着すれば、周期
長d(図1(a))が一定になるように、反射層4(図
1(a))の上に(図2では下に)スペーサ層5(図1
(a))となるCを付着させることができる。この繰り
返しで、上述したようなX線分光素子1Aを作製でき
る。
【0018】また、図4の蛍光X線分析装置で用いるX
線分光素子1は、図1(a)に示したような、Γ値が、
X線14が入射される表面1aに沿う一定の方向Sにお
いて、連続的に変化するもの(これを連続変化型と呼
ぶ)に限らず、図1(b)に示すように段階的に変化す
るもの(これを不連続変化型と呼ぶ)でもよい。この不
連続変化型のX線分光素子1Bでも、やはり、X線14
が入射される領域がI,II,III の3つに分かれるが、
各領域I,II,III 内においてはΓ値が不変で、それぞ
れ約0.25、約0.33、約0.5の一定値をとる。
その他の構成は、連続変化型のX線分光素子1Aと同様
である。このような不連続変化型のX線分光素子1B
は、図2における連続変化型のX線分光素子1Aの作製
に用いたマスク9Aを、図3に示すような、矩形を積み
重ねた形状の孔9Baを有するマスク9Bに変えること
により、同様に作製できる。
線分光素子1は、図1(a)に示したような、Γ値が、
X線14が入射される表面1aに沿う一定の方向Sにお
いて、連続的に変化するもの(これを連続変化型と呼
ぶ)に限らず、図1(b)に示すように段階的に変化す
るもの(これを不連続変化型と呼ぶ)でもよい。この不
連続変化型のX線分光素子1Bでも、やはり、X線14
が入射される領域がI,II,III の3つに分かれるが、
各領域I,II,III 内においてはΓ値が不変で、それぞ
れ約0.25、約0.33、約0.5の一定値をとる。
その他の構成は、連続変化型のX線分光素子1Aと同様
である。このような不連続変化型のX線分光素子1B
は、図2における連続変化型のX線分光素子1Aの作製
に用いたマスク9Aを、図3に示すような、矩形を積み
重ねた形状の孔9Baを有するマスク9Bに変えること
により、同様に作製できる。
【0019】なお、本発明は、相異なる次数の高次反射
を消失させる複数の領域を単一の基板上に一体に形成す
ることを前提としているが、これに対し、本発明にいう
不連続変化型のX線分光素子の各領域に相当する分光素
子を、従来技術で別々に作製し、これらを単一の台に接
着して載せる等して一体化し、不連続変化型のX線分光
素子と同様のものを作製することも考えられる。しか
し、この場合には、X線が入射する分光素子の表面全体
を十分面一に作製することが困難で、各領域間でのわず
かの段差や傾斜により、分光素子としての特性が劣化す
る。これに対し、本実施形態における不連続変化型のX
線分光素子1Bは、上述したように図1(b)の各領域
I,II,III を単一の基板2上に一体に成膜、形成する
ので、そのような問題は発生しない。
を消失させる複数の領域を単一の基板上に一体に形成す
ることを前提としているが、これに対し、本発明にいう
不連続変化型のX線分光素子の各領域に相当する分光素
子を、従来技術で別々に作製し、これらを単一の台に接
着して載せる等して一体化し、不連続変化型のX線分光
素子と同様のものを作製することも考えられる。しか
し、この場合には、X線が入射する分光素子の表面全体
を十分面一に作製することが困難で、各領域間でのわず
かの段差や傾斜により、分光素子としての特性が劣化す
る。これに対し、本実施形態における不連続変化型のX
線分光素子1Bは、上述したように図1(b)の各領域
I,II,III を単一の基板2上に一体に成膜、形成する
ので、そのような問題は発生しない。
【0020】一方、図4の蛍光X線分析装置が備える移
動手段7とは、具体的には、ソーラスリット6で平行化
された2次X線14の一部を通過させる間隙7aを有す
るスリット7と、そのスリット7を2次X線14の進行
方向と直交する方向であって紙面に沿う方向に移動させ
る図示しないリニアモータ等の駆動源とからなる。この
移動手段7により、X線分光素子1においてX線14が
入射される領域I,II,III を、Γ値が変化する方向S
に移動させることができる。なお、移動手段7はこれに
限らず、スリット7を固定しておき、X線分光素子1自
体を、Γ値が変化する方向Sに移動させる図示しないリ
ニアモータ等の駆動源によっても構成できる。
動手段7とは、具体的には、ソーラスリット6で平行化
された2次X線14の一部を通過させる間隙7aを有す
るスリット7と、そのスリット7を2次X線14の進行
方向と直交する方向であって紙面に沿う方向に移動させ
る図示しないリニアモータ等の駆動源とからなる。この
移動手段7により、X線分光素子1においてX線14が
入射される領域I,II,III を、Γ値が変化する方向S
に移動させることができる。なお、移動手段7はこれに
限らず、スリット7を固定しておき、X線分光素子1自
体を、Γ値が変化する方向Sに移動させる図示しないリ
ニアモータ等の駆動源によっても構成できる。
【0021】次に、第1実施形態の蛍光X線分析装置の
動作について説明する。図4に示すように、X線源11
から例えばガラス板上のC薄膜である試料13に1次X
線12を照射すると、試料13から発生する2次X線1
4が、ソーラスリット6により平行化され、その平行化
された2次X線14の一部がスリット7を通過し、その
スリット7を通過した2次X線14が、X線分光素子1
に入射して分光され、その分光された蛍光X線16の強
度が、検出器17により、所定の入射角θの範囲で順次
測定される。
動作について説明する。図4に示すように、X線源11
から例えばガラス板上のC薄膜である試料13に1次X
線12を照射すると、試料13から発生する2次X線1
4が、ソーラスリット6により平行化され、その平行化
された2次X線14の一部がスリット7を通過し、その
スリット7を通過した2次X線14が、X線分光素子1
に入射して分光され、その分光された蛍光X線16の強
度が、検出器17により、所定の入射角θの範囲で順次
測定される。
【0022】ここで、前述したように、分析線たるC−
Kα線の妨害線として、O−Kα線の2次反射が考えら
れ、前記X線分光素子1の各領域I,II,III のΓ値と
の関係から、領域IまたはIIにX線14を入射させた場
合には、図5(a),(b)の測定結果に示すように、
妨害線が除去できないが、領域III に入射させた場合に
は、図5(c)に示すように除去できる。したがって、
この場合には、図4において、移動手段7により、X線
分光素子1においてX線14が入射される領域を、Γ値
が変化する方向Sに移動させ、領域III にX線14を入
射させればよい。
Kα線の妨害線として、O−Kα線の2次反射が考えら
れ、前記X線分光素子1の各領域I,II,III のΓ値と
の関係から、領域IまたはIIにX線14を入射させた場
合には、図5(a),(b)の測定結果に示すように、
妨害線が除去できないが、領域III に入射させた場合に
は、図5(c)に示すように除去できる。したがって、
この場合には、図4において、移動手段7により、X線
分光素子1においてX線14が入射される領域を、Γ値
が変化する方向Sに移動させ、領域III にX線14を入
射させればよい。
【0023】また例えば、Ni とCからなる合金を試料
13としてCの分析を行う場合には、分析線たるC−K
α線の妨害線として、Ni −Lα線の3次反射が考えら
れ、領域IまたはIII にX線14を入射させた場合に
は、図6(a),(c)の測定結果に示すように、妨害
線が除去できないが、領域IIに入射させた場合には、図
6(b)に示すように除去できる。このとき、Ni −L
α線の4次反射が測定結果に現れるが、C−Kα線とは
十分分離されるので、分析上問題はない。したがって、
この場合には、図4において、移動手段7により、X線
分光素子1においてX線14が入射される領域を、Γ値
が変化する方向Sに移動させ、領域IIにX線14を入射
させればよい。
13としてCの分析を行う場合には、分析線たるC−K
α線の妨害線として、Ni −Lα線の3次反射が考えら
れ、領域IまたはIII にX線14を入射させた場合に
は、図6(a),(c)の測定結果に示すように、妨害
線が除去できないが、領域IIに入射させた場合には、図
6(b)に示すように除去できる。このとき、Ni −L
α線の4次反射が測定結果に現れるが、C−Kα線とは
十分分離されるので、分析上問題はない。したがって、
この場合には、図4において、移動手段7により、X線
分光素子1においてX線14が入射される領域を、Γ値
が変化する方向Sに移動させ、領域IIにX線14を入射
させればよい。
【0024】このように、第1実施形態の蛍光X線分析
装置によれば、相異なる次数の高次反射を消失させる複
数の領域I,II,III を有してしかも領域全体(分光素
子全体)で周期長dが一定であるX線分光素子1と、そ
のX線分光素子1においてX線14が入射される領域
を、Γ値が変化する方向Sに移動させる移動手段7とを
備えるので、X線14を入射させる領域を適切に移動さ
せるのみで、X線分光素子1への入射角θの設定を変更
することなく、問題となる高次反射の妨害線を簡単に除
去して正確な蛍光X線分析が行える。すなわち、従来で
あれば、高次反射の妨害線が問題となる場合には、それ
を除去できるΓ値を有する別の分光素子に交換する必要
があり、不便であり、しかも交換すれば通常周期長d値
も変わってしまうから、同じ分析線が異なる入射角θに
おいて現れることになり、別の入射角θの範囲で測定し
なければならず、結果の比較等においてもいっそう不便
となり、迅速かつ正確な分析が困難となるが、第1実施
形態の装置によれば、そのような問題はない。
装置によれば、相異なる次数の高次反射を消失させる複
数の領域I,II,III を有してしかも領域全体(分光素
子全体)で周期長dが一定であるX線分光素子1と、そ
のX線分光素子1においてX線14が入射される領域
を、Γ値が変化する方向Sに移動させる移動手段7とを
備えるので、X線14を入射させる領域を適切に移動さ
せるのみで、X線分光素子1への入射角θの設定を変更
することなく、問題となる高次反射の妨害線を簡単に除
去して正確な蛍光X線分析が行える。すなわち、従来で
あれば、高次反射の妨害線が問題となる場合には、それ
を除去できるΓ値を有する別の分光素子に交換する必要
があり、不便であり、しかも交換すれば通常周期長d値
も変わってしまうから、同じ分析線が異なる入射角θに
おいて現れることになり、別の入射角θの範囲で測定し
なければならず、結果の比較等においてもいっそう不便
となり、迅速かつ正確な分析が困難となるが、第1実施
形態の装置によれば、そのような問題はない。
【0025】次に、本発明の第2実施形態のX線分析装
置を図面にしたがって説明する。まず、この装置の構成
について説明する。この装置は、図7に示すように、試
料23が固定される試料台28と、試料23にX線26
を照射するX線照射装置21と、試料23で回折された
X線29の強度を測定する検出器17とを備え、いわゆ
るX線回折装置である。ここで、X線照射装置21は、
X線24を発生するX線管等のX線源11と、そのX線
源11から発生するX線24を分光するX線分光素子1
と、そのX線分光素子1においてX線24が入射される
領域を、Γ値が変化する方向Sに移動させる移動手段7
とを有する。X線分光素子1、移動手段7は、第1実施
形態の蛍光X線分析装置と同様のものである。すなわ
ち、第2実施形態の装置においては、X線源11から発
生するX線24が、X線分光素子1への入射X線とな
り、それを回折した回折X線が、試料23に照射される
X線26となる。
置を図面にしたがって説明する。まず、この装置の構成
について説明する。この装置は、図7に示すように、試
料23が固定される試料台28と、試料23にX線26
を照射するX線照射装置21と、試料23で回折された
X線29の強度を測定する検出器17とを備え、いわゆ
るX線回折装置である。ここで、X線照射装置21は、
X線24を発生するX線管等のX線源11と、そのX線
源11から発生するX線24を分光するX線分光素子1
と、そのX線分光素子1においてX線24が入射される
領域を、Γ値が変化する方向Sに移動させる移動手段7
とを有する。X線分光素子1、移動手段7は、第1実施
形態の蛍光X線分析装置と同様のものである。すなわ
ち、第2実施形態の装置においては、X線源11から発
生するX線24が、X線分光素子1への入射X線とな
り、それを回折した回折X線が、試料23に照射される
X線26となる。
【0026】なお、所定範囲の試料23への入射角δに
ついて走査すべく、第1実施形態の蛍光X線分析装置に
おけるX線分光素子1および検出器17(図4)と同様
に、いわゆるゴニオメータ等の連動手段(図示せず)に
より、試料23(具体的にはそれを固定した試料台2
8)と検出器17が連動して回転される。
ついて走査すべく、第1実施形態の蛍光X線分析装置に
おけるX線分光素子1および検出器17(図4)と同様
に、いわゆるゴニオメータ等の連動手段(図示せず)に
より、試料23(具体的にはそれを固定した試料台2
8)と検出器17が連動して回転される。
【0027】第2実施形態のX線回折装置によれば、第
1実施形態の蛍光X線分析装置と同様のX線分光素子1
と移動手段7とを有するX線照射装置21を備えるの
で、用いるX線源11の変更等により、試料23に照射
すべき単色X線26の回折角度に近くバックグラウンド
となるような高次反射が、X線源11から発生するX線
24に含まれることとなっても、分光素子そのものを交
換する必要はなく、X線24を入射させる領域を適切に
移動させるのみで、X線分光素子1への入射角θの設定
を変更することなく、問題となる高次反射の妨害線を簡
単に除去して正確なX線回折分析が行える。
1実施形態の蛍光X線分析装置と同様のX線分光素子1
と移動手段7とを有するX線照射装置21を備えるの
で、用いるX線源11の変更等により、試料23に照射
すべき単色X線26の回折角度に近くバックグラウンド
となるような高次反射が、X線源11から発生するX線
24に含まれることとなっても、分光素子そのものを交
換する必要はなく、X線24を入射させる領域を適切に
移動させるのみで、X線分光素子1への入射角θの設定
を変更することなく、問題となる高次反射の妨害線を簡
単に除去して正確なX線回折分析が行える。
【0028】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のX
線分光素子によれば、相異なる次数の高次反射を消失さ
せる複数の領域を有し、しかも領域全体で周期長が一定
であるので、X線を入射させる領域をΓ値が変化する方
向に移動させるのみで、入射角の設定を変更することな
く、問題となる高次反射の妨害線を簡単に除去して正確
な分析が行える。
線分光素子によれば、相異なる次数の高次反射を消失さ
せる複数の領域を有し、しかも領域全体で周期長が一定
であるので、X線を入射させる領域をΓ値が変化する方
向に移動させるのみで、入射角の設定を変更することな
く、問題となる高次反射の妨害線を簡単に除去して正確
な分析が行える。
【図1】(a)は、本発明の一実施形態であるX線分光
素子を示す図であり、(b)は、他の実施形態であるX
線分光素子を示す図である。
素子を示す図であり、(b)は、他の実施形態であるX
線分光素子を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態であるX線分光素子を作製
する方法を示す図である。
する方法を示す図である。
【図3】本発明の他の実施形態であるX線分光素子を作
製するためのマスクを示す図である。
製するためのマスクを示す図である。
【図4】本発明の一実施形態である蛍光X線分析装置を
示す概略図である。
示す概略図である。
【図5】同装置において、X線分光素子の各領域を用い
て測定した結果の一例を示す図である。
て測定した結果の一例を示す図である。
【図6】同装置において、X線分光素子の各領域を用い
て測定した結果の他の例を示す図である。
て測定した結果の他の例を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態であるX線回折装置を示す
概略図である。
概略図である。
1…X線分光素子、1a…X線分光素子の表面、4…反
射層、5…スペーサ層、7…移動手段(スリット等)、
11…X線源、12…1次X線、13,23…試料、1
4,24…X線分光素子への入射X線、16,26…X
線分光素子で発生する回折X線、17…検出器、21…
X線照射装置、29…試料で回折されたX線、d…周期
長、S…Γ値が変化する方向。
射層、5…スペーサ層、7…移動手段(スリット等)、
11…X線源、12…1次X線、13,23…試料、1
4,24…X線分光素子への入射X線、16,26…X
線分光素子で発生する回折X線、17…検出器、21…
X線照射装置、29…試料で回折されたX線、d…周期
長、S…Γ値が変化する方向。
Claims (3)
- 【請求項1】 反射層と、この反射層を形成する元素よ
りも原子番号の小さい元素を含むスペーサ層とを交互に
複数組積層して構成され、入射X線を回折して回折X線
を発生させるX線分光素子において、 前記積層された反射層とスペーサ層との1組の厚さであ
る周期長が、積層方向およびX線が入射される表面に沿
う方向のいずれにおいても、一定であり、 前記周期長に対するその周期長を形成する反射層の厚さ
の比であるΓ値が、積層方向においては一定であり、X
線が入射される表面に沿う一定の方向においては、段階
的または連続的に変化し、 前記変化するΓ値が、約0.25、約0.33、約0.
5の一群から選ばれた少なくとも2つをとることを特徴
とするX線分光素子。 - 【請求項2】 試料に1次X線を照射するX線源と、 試料から発生する2次X線を分光する請求項1のX線分
光素子と、 そのX線分光素子においてX線が入射される領域を、前
記Γ値が変化する方向に移動させる移動手段と、 前記X線分光素子で分光された蛍光X線の強度を測定す
る検出器とを備えたX線分析装置。 - 【請求項3】 試料にX線を照射するX線照射装置と、 試料で回折されたX線の強度を測定する検出器とを備え
たX線分析装置であって、 前記X線照射装置が、 X線を発生するX線源と、 そのX線源から発生するX線を分光する請求項1のX線
分光素子と、 そのX線分光素子においてX線が入射される領域を、前
記Γ値が変化する方向に移動させる移動手段とを有する
X線分折装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10098692A JPH11295245A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | X線分光素子およびそれを用いたx線分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10098692A JPH11295245A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | X線分光素子およびそれを用いたx線分析装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11295245A true JPH11295245A (ja) | 1999-10-29 |
Family
ID=14226567
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10098692A Pending JPH11295245A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | X線分光素子およびそれを用いたx線分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11295245A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002101368A1 (fr) * | 2001-06-11 | 2002-12-19 | Rigaku Industrial Corporation | Element de spectroscopie a film multicouche pour analyse par fluorescence x du bore |
JP2009224792A (ja) * | 2009-05-27 | 2009-10-01 | Carl Zeiss Smt Ag | マスク、リソグラフィ装置及び半導体部品 |
JP2010226123A (ja) * | 2010-05-11 | 2010-10-07 | Carl Zeiss Smt Ag | マスク、リソグラフィ装置及び半導体部品 |
US8268518B2 (en) | 2003-09-17 | 2012-09-18 | Carl Zeiss Smt Gmbh | Method and lithography device with a mask reflecting light |
JPWO2014068689A1 (ja) * | 2012-10-31 | 2016-09-08 | 株式会社日立製作所 | 分光素子、およびそれを用いた荷電粒子線装置 |
-
1998
- 1998-04-10 JP JP10098692A patent/JPH11295245A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002101368A1 (fr) * | 2001-06-11 | 2002-12-19 | Rigaku Industrial Corporation | Element de spectroscopie a film multicouche pour analyse par fluorescence x du bore |
US6836533B2 (en) | 2001-06-11 | 2004-12-28 | Rigaku Industrial Corporation | Multi-layer film spectroscopic element for boron fluorescene X-ray analysis |
US8268518B2 (en) | 2003-09-17 | 2012-09-18 | Carl Zeiss Smt Gmbh | Method and lithography device with a mask reflecting light |
JP2009224792A (ja) * | 2009-05-27 | 2009-10-01 | Carl Zeiss Smt Ag | マスク、リソグラフィ装置及び半導体部品 |
JP2010226123A (ja) * | 2010-05-11 | 2010-10-07 | Carl Zeiss Smt Ag | マスク、リソグラフィ装置及び半導体部品 |
JPWO2014068689A1 (ja) * | 2012-10-31 | 2016-09-08 | 株式会社日立製作所 | 分光素子、およびそれを用いた荷電粒子線装置 |
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