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JPH11252701A - 車両用電源の離線補償装置 - Google Patents

車両用電源の離線補償装置

Info

Publication number
JPH11252701A
JPH11252701A JP4385198A JP4385198A JPH11252701A JP H11252701 A JPH11252701 A JP H11252701A JP 4385198 A JP4385198 A JP 4385198A JP 4385198 A JP4385198 A JP 4385198A JP H11252701 A JPH11252701 A JP H11252701A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
capacitor
switch circuit
line voltage
disconnection
Prior art date
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Pending
Application number
JP4385198A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoaki Ishikawa
倫章 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP4385198A priority Critical patent/JPH11252701A/ja
Publication of JPH11252701A publication Critical patent/JPH11252701A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電車等のパンタグラフが離線し、電動機側へ
の供給電力が一時的にとぎれても、一定時間の間、必要
な出力の確保が要求される。そこで、インバータ入力側
の容量値を大として対応すべく、並列に離線補償用コン
デンサが付加される。従来、離線補償用コンデンサは、
架線電圧変動に対応するため、高い耐電圧特性が要求さ
れ、大型化・重量化の傾向にあった。 【解決手段】 離線補償用コンデンサ8はスイッチ回路
9を介して接続し、このスイッチ回路9を制御回路11
により切替え操作するよう構成した。制御回路11は、
電圧検出器10による離線補償用コンデンサ8への印加
電圧に基づき制御するので、離線補償用コンデンサ8に
供給される電圧を予め設定された電圧値以下に抑制でき
るので、離線補償用コンデンサ8の小型・軽量化が可能
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用電源の瞬時
停電を防止するために設けられた車両用電源の離線補償
装置に係り、特に離線補償用コンデンサの小形・軽量化
を可能とした車両用電源の離線補償装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、離線補償装置を搭載した車両用電
源は図7に示すように構成されている。すなわち、パン
タグラフ1から供給される架線電圧すなわち電車線電圧
は、リアクトル2及びダイオード3を介してインバータ
4に供給され、インバータ4からの交流出力は変圧器6
を介して負荷である電動機6に供給される。インバータ
4の入力側には並列にコンデンサ7が接続され、このコ
ンデンサ7とリアクトル2とによってLCフィルタが形
成されている。なおインバータ4は、トランジスタやG
TOあるいはIGBT(Insulated Gate
BipolarTransistor)等のスイッチ
素子により構成されている。
【0003】フィルタを構成するコンデンサ7の容量値
は、車両用電源制御上必要なフィルタ定数や、コンデン
サ7のリップル電流により定まる寿命等に基づき決定さ
れるが、パンタグラフ1のバウンドによる離線時にも車
両用電源が停電に至らないだけの大きな値とすることが
要求される。
【0004】そこで従来、車両用電源の瞬時停電を防止
するために、別途離線補償用コンデンサ8がコンデンサ
7に並列に接続され、インバータ4入力側に大きな容量
値が得られるように工夫されている。
【0005】従って、このような離線補償装置を形成す
る離線補償用コンデンサ8は、離線により入力が切れて
も、一定時間出力を確保するに必要な大きさの容量に選
択されるが、入力である架線電圧は、定格の1500V
に対して、約900Vから約2400Vまで変化するの
で、離線補償用コンデンサ8の耐電圧仕様は最大値の2
400Vを満足する必要があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、コンデンサの
外形寸法及び重量はその容量値の大きさや耐電圧仕様に
よって決定される。従って、コンデンサに印加される電
圧を低く抑えることによって、コンデンサの小型・軽量
化を図ることができる。
【0007】上述のように、従来の車両用電源の離線補
償装置では、車両用の電源である架線電圧の変動範囲
が、定格の1500Vに対して、約900Vから約24
00Vまで変化するので、離線補償用コンデンサは24
00Vの耐電圧仕様が要求され、外形寸法の大型化と重
量化を招くので改善が要望されていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで第1の発明は、電
車線電圧を導入しインバータを介して負荷に電力を供給
する車両用電源の離線補償装置において、前記電車線電
圧の導入部にスイッチ回路を介して並列接続され、電車
線電圧が供給される離線補償用コンデンサと、この離線
補償用コンデンサに供給される電圧を検出する電圧検出
器と、この電圧検出器による検出電圧信号を導入し、前
記スイッチ回路を制御する制御回路とを具備し、前記制
御回路は、前記離線補償用コンデンサに供給される電圧
が予め設定された電圧値を越えたときに、前記スイッチ
回路がオフとなるように制御することを特徴とする。
【0009】このように、第1の発明装置は、電圧検出
器により離線補償用コンデンサに供給される電車線電圧
を検出し、制御回路により離線補償用コンデンサに直列
に接続されたスイッチ回路を制御するので、離線補償用
コンデンサに印加される電圧を予め設定された電圧値以
下に抑えることができ、離線補償用コンデンサの耐電圧
仕様での値を低くして、小型・軽量化を図ることができ
る。
【0010】第2の発明は、同じく電車線電圧を導入し
インバータを介して負荷に電力を供給する車両用電源の
離線補償装置において、前記電車線電圧の導入部に第1
のスイッチ回路を介して並列に接続され、電車線電圧が
供給される離線補償用コンデンサと、前記インバータの
出力端に接続された変圧器と、この変圧器の2次側に接
続された整流器と、この整流器の出力側と前記離線補償
用コンデンサとの間に接続された第2のスイッチ回路
と、前記電車線電圧を検出し、前記第1のスイッチ回路
及び前記第2のスイッチ回路を制御する制御回路とを具
備することを特徴とする。
【0011】この第2の発明装置は、検出された電車線
電圧により離線補償用コンデンサに直列接続された第1
及び第2のスイッチ回路を制御するので、第1の発明と
同様に、離線補償用コンデンサに印加される電圧を予め
設定された電圧値以下に抑えることができる。特に、離
線補償用コンデンサはインバータの出力側から変圧器を
介しても接続されたので、充電電圧の安定化が図られる
とともに、制御回路による第1のスイッチ回路の制御に
より、離線による電車線電圧の低下にも対応し、円滑に
電動機を駆動することができる。
【0012】第3の発明装置は、同じく電車線電圧を導
入しインバータを介して負荷に電力を供給する車両用電
源の離線補償装置において、前記電車線電圧の導入部に
ダイオードを介して並列に接続され、電車線電圧が供給
される離線補償用コンデンサと、前記インバータの出力
端に接続された変圧器と、この変圧器の2次側に接続さ
れた整流器と、この整流器の出力側と前記離線補償用コ
ンデンサとの間に接続されたスイッチ回路と、前記電車
線電圧を検出し、前記スイッチ回路を制御する制御回路
とを具備することを特徴とする。
【0013】この第3の発明装置は、前記第2の発明と
同様に、離線補償用コンデンサはインバータの出力側か
ら変圧器を介しても接続されたので、充電電圧の安定化
が図られるとともに、離線補償用コンデンサからの放電
回路がダイオードにより形成されたので簡単な回路構成
により、離線補償用コンデンサの小型・軽量化が可能で
ある。
【0014】第4の発明装置は、同じく電車線電圧を導
入しインバータを介して負荷に電力を供給する車両用電
源の離線補償装置において、前記電車線電圧の導入部に
スイッチ回路を介して並列に接続され、電車線電圧が供
給される離線補償用コンデンサと、前記電車線電圧を検
出し、前記スイッチ回路を制御する制御回路と、前記車
両に搭載されたバッテリと、このバッテリの出力端に接
続された他のインバータと、この他のインバータの出力
端に接続された変圧器と、この変圧器の出力端と前記離
線補償用コンデンサとの間に接続された整流器とを具備
することを特徴とする。
【0015】この第4の発明装置は、離線補償用コンデ
ンサはバッテリからの出力により充電されるように構成
されたので、過電圧による充電が確実に回避され、離線
補償用コンデンサの小型・軽量化が容易に実現できると
ともに、制御回路によりスイッチ回路を制御するので、
離線による電車線電圧の低下にも対応し、同様に電動機
の円滑な駆動を実現することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明による車両用電源の
離線補償装置の一実施の形態を図1ないし図6を参照し
て以下詳細に説明する。なお、図7に示した従来の構成
と同一構成には同一符号を付して詳細な説明は省略す
る。図1は第1の実施の形態による装置の構成図で、パ
ンタグラフ1は、リアクトル2及びダイオード3を介し
て、インバータ4に接続され、インバータ4の交流出力
は変圧器5を介して電動機6に供給されている。インバ
ータ4の入力側には並列にLCフィルタを形成するコン
デンサ7が接続され、このコンデンサ7には電車線電圧
の導入部にスイッチ回路9を介して並列に離線補償用コ
ンデンサ8が接続され、電車線電圧が供給されている。
【0017】スイッチ回路9は、IGBT等からなるス
イッチ素子91と、このスイッチ素子91とは逆極性に
並列接続されたダイオード92とで構成されている。
【0018】また離線補償用コンデンサ8には、供給さ
れる電車線電圧を検出する電圧検出器10が接続される
とともに、この電圧検出器10の出力信号を導入し、前
記スイッチ回路9のスイッチ素子91を切替え制御する
ための制御回路11が接続されている。この制御回路1
1は、電圧検出器10からの出力電圧を予め設定された
基準値電圧である例えば2000Vと比較する比較器1
11及びこの比較器111からの信号によって前記スイ
ッチ素子91に対し切替え用のゲート信号を供給するゲ
ート回路112により構成されている。
【0019】上記構成により、電車線電圧が図2(a)
示すように変化したとき、制御回路12は図2(b)に
示すように2000Vを閾値とした切替え信号を導出
し、スイッチ素子91を切替え制御する。
【0020】その結果、離線補償用コンデンサ8に供給
される電車線電圧が、仮に高くなって2000Vを越え
たときに、図2(c)に示すように前記スイッチ回路9
がオフ(OFF)となるように制御されるので、離線補
償用コンデンサ8への過電圧印加は回避される。
【0021】スイッチ素子91は上述のように、設定値
2000V以下ではオン(ON)、2000V以上でオ
フとなるように動作すると同時に、スイッチ素子91に
は逆極性で並列にダイオード92が接続されているか
ら、電車線電圧が離線補償用コンデンサ8の電圧より低
くなったときには、離線補償用コンデンサ8のエネルギ
ーがダイオード92を介してインバータ4に供給され
る。
【0022】以上説明のように、離線補償用コンデンサ
8への入力電圧を監視し、ある値以上になったときに、
離線補償用コンデンサ8の前段に挿入されたスイッチ回
路9がオフとなるように動作するので、離線補償用コン
デンサ8に印加される電圧をある設定値以下に押さえる
ことができることから、離線補償用コンデンサ8の耐電
圧仕様を高く設定する必要がなくなり、離線補償用コン
デンサ8の小形・軽量化が可能となる。
【0023】この第1の実施の形態では、パンタグラフ
1における離線がなくても何らかの原因で電車線電圧が
下がれば、離線補償用コンデンサ8に貯えられたエネル
ギーをインバータ4に放電するが、離線と判断されたと
きのみ放電するように構成することもできる。
【0024】すなわち、離線と判断したときのみ、離線
補償用コンデンサ8に貯えられた電圧を放電するように
構成した本発明による車両電源の離線補償装置の第2の
実施の形態を図3を参照して以下説明する。
【0025】この第2の実施の形態では、前記第1の実
施の形態におけるスイッチ回路9に代えて、スイッチ回
路12を設け、このスイッチ回路12は、互いに逆極性
に直列接続された2個のスイッチ素子121,122
と、これら各スイッチ素子121,122にそれぞれ逆
極性にダイオード123,124が並列接続されてい
る。
【0026】上記2個のスイッチ素子121,122の
うち、一方のスイッチ素子121は第1の実施の形態と
同様に構成された制御回路11により制御され、他方の
スイッチ素子122は、前記電車線電圧の導入部の電圧
検出により制御されるよう構成した。
【0027】すなわち、他方のスイッチ素子122は、
パンタグラフ1に接続され電車線電圧を検出する電圧検
出器13の出力を制御回路14により制御されるように
構成されている。制御回路14は比較器141とゲート
回路142により構成され、電圧検出器13により検出
された電車線電圧が、比較器141において離線と推定
するための設定電圧値(例えば700V)と比較し、そ
の設定値以下となったときに、ゲート回路142が他方
のスイッチ素子122をオンさせるように制御する。
【0028】前述のように、電車線電圧はパンタグラフ
の離線がなくても、他の車両等への給電状態の変化等に
より約900Vから約2400Vまで変動することがあ
る。従って、この図3に示した第2の実施の形態では、
電圧検出器13が離線と判断したときのみ、離線補償用
コンデンサ8に貯えられた高い電圧が放電されて、車両
電源としての動作時間を長く確保することができる。
【0029】なお、離線補償用コンデンサ8に貯えられ
るエネルギーは電圧の二乗に比例して大きい。離線時に
車両電源としての動作時間をある程度確保するために必
要とするエネルギーは、比較的小さな容量で可能である
ので、その分離線補償用コンデンサ8の容量を小さく
し、小型・軽量化を図ることができる。
【0030】上記第1及び第2の実施の形態では、離線
補償用コンデンサ8への充電を電車線電圧の導入部側か
ら行ったが、インバータ4の出力側から行うこともでき
る。すなわち、離線補償用コンデンサ8への充電をイン
バータ4の出力側から行うように構成した本発明の第3
の実施形態を図4を参照して以下詳細に説明する。電車
線電圧導入部のダイオード3の出力側には、これとは逆
極性に直列接続されたダイオード15、及びIGBT等
からなるスイッチ回路16を順次介して、並列接続の離
線補償用コンデンサ8に接続されている。
【0031】一方、インバータ4の出力には変圧器17
が接続され、この変圧器17の2次側は、整流器18、
及びIGBT等のスイッチ素子からなるスイッチ回路1
9を介して離線補償用コンデンサ8に接続されている。
【0032】また、第2の実施の形態と同様に、電圧検
出器13の出力端には、スイッチ回路16,19を制御
するために制御回路20が接続されている。この制御回
路20は、比較器201及び2個のゲート回路202,
203で構成され、比較器201は電車線電圧が離線と
推定される電圧値(例えば700V)と比較し、検出電
圧がその設定値以下となったときに、ゲート回路202
を介して第3のスイッチ回路16を制御し、そのスイッ
チ素子をオン状態に切替えるものである。
【0033】このとき、他方のゲート回路203も、比
較器201からの信号を受け、スイッチ回路19を切替
え操作する。
【0034】従って、図4に示す回路において、インバ
ータ4の出力はほぼ一定であり、変圧器17の巻数比は
離線補償用コンデンサ8の電圧が2000V程度になる
ように予め設定されている。
【0035】従って、電車車両のパンタグラフ1に離線
がない状態では、スイッチ回路16はオフ、スイッチ回
路19はオン状態に設定され、この状態では上記のよう
に離線補償用コンデンサ8は常に2000V程度に充電
される。なお、スイッチ回路16はオフ状態にあるの
で、電車線電圧が2000Vを超えても、離線補償用コ
ンデンサ8に過電圧が印加されることはない。
【0036】電圧検出器13による検出値が離線と推定
される電圧、例えば700V以下となったときに、比較
器201及びゲート回路202はスイッチ回路16をオ
ン状態に切替えるので、離線補償用コンデンサ8のエネ
ルギーはインバータ4に供給され、車両電源が停止しな
いように作動する。また、このときスイッチ回路19は
他方のゲート回路203によりオフ状態に制御され、変
圧器17及び整流器18を介した経路で離線補償用コン
デンサ8が充電されないように制御される。
【0037】前述のように、電車線電圧が2400Vに
達することも考えられるが、図4に示すような回路構成
によれば、離線補償用コンデンサ8の電圧は常に最大で
も2000V程度に抑えられ、離線補償用コンデンサ8
の小形・軽量化が可能となる。
【0038】また、離線補償用コンデンサ8の充電電圧
を、2400Vと電車線電圧の定格電圧である1500
Vとの間の例えば2000Vに設定したことで、離線補
償用コンデンサ8は小さな容量で、必要とする大きなエ
ネルギーを蓄えることができるとともに、離線補償用コ
ンデンサ8の小型・軽量化を実現することができる。
【0039】上記第1ないし第3の各実施の形態では、
いずれも離線補償用コンデンサ8と電車線電圧の導入部
との間に切替え回路を設けたが、そのような切替え回路
を設けることなく、より簡単な回路構成で装置を実現す
ることもできる。
【0040】すなわち、離線補償用コンデンサ8と電車
線電圧の導入部との間に単にダイオードを接続し、切替
え回路を省略した本発明装置の第4の実施の形態を図5
を参照して説明する。
【0041】上記第3の実施の形態との主な相違点のみ
について説明すると、図4に示したスイッチ回路16の
代わりに、ダイオード15のアノード側端子を直接、離
線補償用コンデンサ8に接続するように構成した。従っ
て、図4に示した制御回路20の代わりに、スイッチ回
路19のみを制御するように、比較器211及びゲート
212からなる制御回路21を新たに構成した。
【0042】従って接続されたダイオード15の極性に
よって、離線補償用コンデンサ8からの放電エネルギー
は常にインバータ4の入力側にのみ供給されるととも
に、第3実施の形態におけるスイッチ回路16に相当す
る制御系は不要となるため、装置の簡素化及び小型化が
可能となる。
【0043】また、この実施の形態によれば、変圧器1
6の巻線抵抗を大きくすることにより、その変圧器17
及び整流器18の小型軽量化が可能である。
【0044】すなわち、もしも変圧器17に巻線抵抗の
小さな変圧器を採用した場合は、この変圧器17の電圧
変動率は小さくなり、大きな電流が流れた場合にもその
2次側電圧はそれほど低下しないので、離線補償用コン
デンサ8は整流器18を介して必要以上に充電され、離
線時以外にもその充電電流はダイオード15を介してコ
ンデンサ7に流れる可能性が生じる。これに対し、巻線
抵抗の大きな変圧器17を採用すれば、電圧変動率が大
きくなるので、流れる電流は大きくなると、2次側電圧
は低下し、整流器18の出力電圧も下がって、電流増加
は抑制されるので、変圧器17及び整流器18の小型軽
量化が可能となる。
【0045】次に、上記第3及び第4の実施の形態で
は、いずれも離線補償用コンデンサ8は、インバータ4
から充電されるように構成されたが、車両に別途搭載さ
れたバッテリー(蓄電池)から充電するように構成する
こともできる。
【0046】すなわち、離線補償用コンデンサ8が車両
に搭載したバッテリーから充電されるように構成された
本発明装置の第5の実施の形態を図6を参照して以下説
明する。
【0047】まず、離線補償用コンデンサ8と電車線電
圧導入部との間には、図4に示した第3の実施の形態と
同様に、ダイオード15及びスイッチ回路16が直列に
接続され、また電圧検出器13、及びこの電圧検出器1
3の検出信号を導入して制御信号を出力してスイッチ回
路16のゲートを制御するよう制御回路21が接続され
ている。
【0048】また、車両にはバッテリー22が搭載さ
れ、このバッテリー22の出力端はインバータ23、変
圧器24、及び整流器18を順次介して離線補償用コン
デンサ8に接続されるように構成した。
【0049】従って、インバータ23により定電圧化さ
れた出力は、離線補償用コンデンサ8の電圧が常にほぼ
一定の2000V程度になるように巻数比が設定された
変圧器19を介して、離線補償用コンデンサ8に供給充
電される。
【0050】なお、車両のパンタグラフ1に離線がない
状態では、制御回路21によりスイッチ回路17はオフ
状態となるように設定されるので、離線補償用コンデン
サ8は車両搭載バッテリー22により常に2000V程
度に充電される。
【0051】このようにスイッチ回路17のオフ状態に
より、仮に電車線電圧が2000Vを超えたとしても、
離線補償用コンデンサ8に過電圧が印加されることはな
く、離線補償用コンデンサ8の小型・軽量化が可能とな
る。
【0052】また、電圧検出器13の検出値が、推定さ
れる離線電圧、例えば700V以下であるとして離線を
検出したときには、制御回路21はスイッチ回路17を
オン状態に切替え制御するので、離線補償用コンデンサ
8のエネルギーはスイッチ回路17及びダイオード15
を介してインバータ4に供給され、電源の停止は回避さ
れる。
【0053】また、この実施の形態でも、離線補償用コ
ンデンサ8の充電電圧を電車線の定格電圧である150
0Vより高い2000Vに設定することで、離線補償用
コンデンサ8は小さな容量で大きなエネルギーが貯えら
れ、小型・軽量化が可能となる。
【0054】以上説明のように、本発明装置は、離線補
償用コンデンサ8の入力側にGTOやIGBTなどのス
イッチ素子あるいはダイオードを設けることによって、
印加される電圧が設定値である2000Vを越えないよ
うに構成したので、離線補償用コンデンサ8の耐電圧仕
様を低くすることができ、小型・軽量化を図ることがで
きる。
【0055】
【発明の効果】以上説明のように、本発明装置によれ
ば、簡単な構成により、車両用電源の離線補償装置の小
型・軽量化が可能となるものであり、実用に際し顕著な
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用電源の離線補償装置の第1
の実施の形態を示す構成図である。
【図2】図1に示す装置の動作特性を示す曲線図であ
る。
【図3】本発明による車両用電源の離線補償装置の第2
の実施の形態を示す構成図である。
【図4】本発明による車両用電源の離線補償装置の第3
の実施の形態を示す構成図である。
【図5】本発明による車両用電源の離線補償装置の第4
の実施の形態を示す構成図である。
【図6】本発明による車両用電源の離線補償装置の第5
の実施の形態を示す構成図である。
【図7】従来の車両用電源の離線補償装置の構成図であ
る。
【符号の説明】
1 パンタグラフ 2 リアクトル 3,15 ダイオード 4,23 インバータ 5,17,24 変圧器 6 電動機 7 コンデンサ 8 離線補償用コンデンサ 9,12,16,19 スイッチ回路 10,13 電圧検出器 11,14,20,21 制御回路 18 整流器 20 整流器 22 バッテリー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電車線電圧を導入しインバータを介して
    負荷に電力を供給する車両用電源の離線補償装置におい
    て、 前記電車線電圧の導入部にスイッチ回路を介して並列接
    続され、電車線電圧が供給される離線補償用コンデンサ
    と、 この離線補償用コンデンサに供給される電圧を検出する
    電圧検出器と、 この電圧検出器による検出電圧信号を導入し、前記スイ
    ッチ回路を制御する制御回路とを具備し、 前記制御回路は、前記離線補償用コンデンサに供給され
    る電圧が予め設定された電圧値を越えたときに、前記ス
    イッチ回路がオフとなるように制御することを特徴とす
    る車両用電源の離線補償装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチ回路は、逆極性に直列接続
    された2個のスイッチ素子で構成され、一方のスイッチ
    素子は前記制御回路により制御され、他方のスイッチ素
    子は前記電車線電圧の入力部の検出電圧により制御され
    るよう構成されたことを特徴とする請求項1記載の車両
    用電源の離線補償装置。
  3. 【請求項3】 電車線電圧を導入しインバータを介して
    負荷に電力を供給する車両用電源の離線補償装置におい
    て、 前記電車線電圧の導入部に第1のスイッチ回路を介して
    並列に接続される離線補償用コンデンサと、 前記インバータの出力端に接続された変圧器と、 この変圧器の2次側に接続された整流器と、 この整流器の出力側と前記離線補償用コンデンサとの間
    に接続された第2のスイッチ回路と、 前記電車線電圧を検出し、前記第1のスイッチ回路及び
    前記第2のスイッチ回路を制御する制御回路とを具備す
    ることを特徴とする車両用電源の離線補償装置。
  4. 【請求項4】 電車線電圧を導入しインバータを介して
    負荷に電力を供給する車両用電源の離線補償装置におい
    て、 前記電車線電圧の導入部にダイオードを介して並列に接
    続される離線補償用コンデンサと、 前記インバータの出力端に接続された変圧器と、 この変圧器の2次側に接続された整流器と、 この整流器の出力側と前記離線補償用コンデンサとの間
    に接続されたスイッチ回路と、 前記電車線電圧を検出し、前記スイッチ回路を制御する
    制御回路とを具備することを特徴とする車両用電源の離
    線補償装置。
  5. 【請求項5】 電車線電圧を導入しインバータを介して
    負荷に電力を供給する車両用電源の離線補償装置におい
    て、 前記電車線電圧の導入部にスイッチ回路を介して並列に
    接続される離線補償用コンデンサと、 前記電車線電圧を検出し、前記スイッチ回路を制御する
    制御回路と、 前記車両に搭載されたバッテリと、 このバッテリの出力端に接続された他のインバータと、 この他のインバータの出力端に接続された変圧器と、 この変圧器の出力端と前記離線補償用コンデンサとの間
    に接続された整流器とを具備することを特徴とする車両
    用電源の離線補償装置。
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