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JPH11257515A - 弁ユニットおよびブレーキ装置 - Google Patents

弁ユニットおよびブレーキ装置

Info

Publication number
JPH11257515A
JPH11257515A JP6568698A JP6568698A JPH11257515A JP H11257515 A JPH11257515 A JP H11257515A JP 6568698 A JP6568698 A JP 6568698A JP 6568698 A JP6568698 A JP 6568698A JP H11257515 A JPH11257515 A JP H11257515A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
circuit
relief
chamber
hole
Prior art date
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Abandoned
Application number
JP6568698A
Other languages
English (en)
Inventor
Chiharu Nakazawa
千春 中澤
Masatoshi Horotani
正俊 袰谷
Yukio Sudo
幸雄 須藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unisia Jecs Corp filed Critical Unisia Jecs Corp
Priority to JP6568698A priority Critical patent/JPH11257515A/ja
Publication of JPH11257515A publication Critical patent/JPH11257515A/ja
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  • Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)
  • Check Valves (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化・部品点数の削減の点で自動制動制御
を実行するブレーキ装置に適用するのに好適な弁ユニッ
トを提供すること。 【解決手段】 電磁弁wを有する弁ユニットであって、
バルブボディbに、チェック弁バイパス孔x1とリリー
フ弁y1バイパス孔とが穿設され、チェック弁バイパス
孔x1とリリーフ弁バイパス孔y1の途中には、チェッ
ク弁シート面x2およびリリーフ弁シート面y2が形成
され、チェック弁バイパス孔x1には、チェック弁用弁
体x3が収容され、リリーフ弁バイパス孔y1には、リ
リーフ弁用弁体y3が収容され、さらにリリーフ弁バイ
パス孔y1の外周には付勢手段y4が装着されて、この
付勢手段y4によりリリーフ弁用弁体y3が閉弁方向に
付勢されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動的に制動力を
制御する自動制動制御を実行する制動制御装置に用いる
のに好適な弁ユニットに関するとともに、この弁ユニッ
トを用いたブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動制動制御の一つの挙動安定制
御を実行する制動制御装置として、特表平7−5015
06号公報に記載のものが公知である。ここで挙動安定
制御というのは、駆動輪がスリップした場合にこの駆動
輪に制動力を与えて駆動輪スリップを防止するトルクス
リップ制御や、車両がアンダステアやあるいはオーバス
テアになったときに所望の車輪に制動力を与えて車両に
ヨーモーメントを生じさせ、このヨーモーメントにより
前記アンダステア・オーバステア状態を解消するヨーモ
ーメント制御などの車両姿勢を安定させる制御をいう。
【0003】上記従来装置の構成を説明すると、マスタ
シリンダとホイルシリンダとを結ぶブレーキ回路が設け
られ、このブレーキ回路は、それぞれ2車輪のホイルシ
リンダに接続された2系統の回路が設けられ、各ブレー
キ回路の途中に、ホイルシリンダ圧を増減可能な流入弁
・流出弁からなる液圧制御弁と、流出弁からドレーンさ
れたブレーキ液を液圧制御弁よりも上流(マスタシリン
ダ側)に戻すポンプからなるABS装置が設けられ、さ
らに、ポンプの吸入側に常閉のイン側ゲート弁を介して
吸入回路が接続され、また、ブレーキ回路のポンプの吐
出位置よりも上流には常開のアウト側ゲート弁が設けら
れている。また、ブレーキ回路においてアウト側ゲート
弁よりも上流に、加給ピストンが設けられている。
【0004】したがって、上述のように構成された従来
装置にあっては、運転者がブレーキを踏み込んでマスタ
シリンダ圧が発生したときは、このマスタシリンダ圧
は、途中で加給ピストンの連通路を経ながらブレーキ回
路を介してホイルシリンダに伝達された制動力が発生す
る。
【0005】そして、走行中に、車両がオーバステアや
アンダステアとなるなど車両の姿勢が乱れた場合には、
車両姿勢を安定させる方向にヨーモーメントが生じるよ
うに任意の車両の制動力を発生させる挙動安定制御を実
行する。この挙動安定制御時には、アウト側ゲート弁を
閉弁させるとともにイン側ゲート弁を開弁し、かつ、ポ
ンプ・加給ピストンを駆動させる。これにより加給ピス
トンがマスタシリンダのブレーキ液を吸入回路に供給
し、ポンプがこの吸入されたブレーキ液をブレーキ回路
に吐出する。そして、液圧制御弁は、このブレーキ回路
に供給されたポンプ圧を、任意のホイルシリンダに最適
圧に制御して供給するものである。
【0006】また、上記従来装置にあっては、ブレーキ
回路の途中のアウト側ゲート弁としてリリーフ弁付きの
電磁弁が設けられているとともに、この電磁弁と並列に
チェック弁が設けられている。すなわち、上述の挙動安
定制御を実行する制動制御装置にあっては、アウト側ゲ
ート弁の開閉状態に関わらず、運転者が制動操作を行っ
たときには、マスタシリンダからホイルシリンダに向け
てブレーキ液を供給するために、アウト側ゲート弁と並
列にチェック弁を設ける必要がある。
【0007】また、アウト側ゲート弁を閉弁させて挙動
安定制御を実行した際には、ホイルシリンダ側にブレー
キ液を供給しない制御状態でポンプによるブレーキ液の
供給を続けたときに、アウト側ゲート弁よりもホイルシ
リンダ側においてブレーキ回路が高圧になる。したがっ
て、ブレーキ回路の保護のために、ブレーキ回路が高圧
になったときにはこの液圧を逃がすためのリリーフ弁が
必要である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術では、電磁弁とリリーフ弁とは一体になってい
るが、チェック弁はこれらとは別体に構成されており、
それだけユニットが大型化するものであり、ユニットの
小型化の点で改善が望まれていた。なお、リリーフ弁一
体型の電磁弁としては、WO96/13413に記載の
ものも公知であるが、この電磁弁は、従来の電磁弁と比
べてプランジャガイド・リリーフスプリング・スプリン
グストッパなどの部品点数が多く、組み付けにも手間が
かかるという問題点があった。本発明は、電磁弁、チェ
ック弁、リリーフ弁を一体化した弁ユニットを適用し
て、自動制動制御を実行する制動制御装置に適用した場
合にユニットの小型化を図ることができ、また、上記3
弁の一体化を図るにあたり、部品点数を少なくして組付
行程の手間の削減を図ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の弁ユニットは、図1のクレーム対応図に
示すように、バルブ穴aが形成されたバルブボディb
と、前記バルブ穴aを第1室a1と第2室a2とに分け
てバルブ穴a内に設けられた電磁弁シート部材cと、こ
の電磁弁シート部材cに設けられ、前記第1室a1と第
2室a2とを連通する軸方向に形成されたバルブ孔c
1、およびこのバルブ孔c1の第1室a1側の端部の周
囲に形成された電磁弁シート面c2と、前記第1室a1
内に軸方向に移動可能に収納され、前記電磁弁シート面
c2に当接した閉弁状態および電磁弁シート面c2から
離間した開弁状態とを形成可能なプランジャdと、この
プランジャdを開弁方向に付勢する付勢手段eと、前記
プランジャdの外方位置に巻き付けられて通電時に、前
記付勢手段eによる付勢力に抗してプランジャdを閉弁
方向に付勢する電磁力を発生するコイルfと、で構成さ
れた電磁弁wを備えた弁ユニットであって、前記バルブ
ボディbの第2室a2側の側面にバルブボディbの軸方
向に対して直角方向に設けられ前記バルブボディbの側
面外周と第2室a2とを連通させるチェック弁バイパス
孔x1と、このチェック弁バイパス孔x1の途中に前記
バルブボディbの軸心側を向いて形成されたチェック弁
シート面x2と、前記チェック弁バイパス孔x1に収容
され前記チェック弁シート面x2と当接した閉弁状態お
よびチェック弁シート面x2から前記バルブボディbの
軸心方向へ離間した開弁状態とを形成可能なチェック弁
用弁体x3と、から構成されるチェック弁Mが設けら
れ、前記バルブボディbの第2室a2側の側面にバルブ
ボディbの軸方向に対して直角方向に設けられ前記バル
ブボディbの側面外周と第2室a2とを連通させるリリ
ーフ弁バイパス孔y1と、このリリーフ弁バイパス孔y
1の途中に前記バルブボディbの外周側に向けて形成さ
れたリリーフ弁シート面y2と、前記リリーフ弁バイパ
ス孔y1に収容され前記リリーフ弁シート面y2と当接
した閉弁状態およびリリーフ弁シート面y2から前記バ
ルブボディbの外周方向へ離間した開弁状態とを形成可
能なリリーフ弁用弁体y3と、前記バルブボディbの外
周に装着されて前記リリーフ弁用弁体y3を閉弁方向に
付勢する付勢手段y4と、から構成されるリリーフ弁P
が設けられていることを特徴とする。請求項2記載の弁
ユニットは、付勢手段y4が円弧状ばねで構成されてい
ることを特徴とする。請求項3記載の弁ユニットは、前
記電磁弁シート部材cの第2室a2側の端部が、前記チ
ェック弁バイパス孔x1に対してこのチェック弁バイパ
ス孔x1の軸方向で重なる位置に配置されて、前記チェ
ック弁用弁体x3の開弁方向への移動を所定位置で規制
するストッパとして機能するよう構成されていることを
特徴とする。請求項4記載のブレーキ装置は、マスタシ
リンダAとホイルシリンダBとを接続したブレーキ回路
Cと、前記ホイルシリンダBとリザーバDとを接続する
ドレーン回路Eと、前記ホイルシリンダBをマスタシリ
ンダA側に接続させた増圧状態と、前記ホイルシリンダ
BをリザーバD側に接続させた減圧状態と、前記ホイル
シリンダBをマスタシリンダA側にもリザーバD側にも
遮断した保持状態とを形成可能な液圧制御弁Fと、前記
リザーバDと、前記ブレーキ回路Cの液圧制御弁Fより
もマスタシリンダA側位置とを接続した還流回路Gと、
この還流回路Gを介して、リザーバDのブレーキ液を吸
入してブレーキ回路Cに吐出するポンプHと、このポン
プHの吸入側とマスタシリンダAとを結ぶ加給回路L
と、この加給回路Lの途中に設けられて加給回路Lを開
閉するイン側ゲート弁Jと、前記ブレーキ回路Cにおけ
る前記ポンプHの吐出位置とマスタシリンダAとの間に
設けられてブレーキ回路Cを開閉するアウト側ゲート弁
Kと、このアウト側ゲート弁Kを迂回してブレーキ回路
Cに並列に設けられて、アウト側ゲート弁Kよりもマス
タシリンダA側から液圧制御弁F側にのみブレーキ液を
通過させるチェック弁Mを備えたゲート弁バイパス回路
Nと、このアウト側ゲート弁Kを迂回してブレーキ回路
Cに並列に設けられて、アウト側ゲート弁Kよりも液圧
制御弁F側の液圧が所定圧を越えると、マスタシリンダ
A側に逃がすリリーフ弁Pを備えたリリーフ回路Qと、
前記ポンプH、液圧制御弁F、アウト側ゲート弁K、イ
ン側ゲート弁Jの作動を制御するコントロールユニット
Rとを備え、このコントロールユニットRが、所望の車
両状態で、イン側ゲート弁Jを開弁させる一方、アウト
側ゲート弁Kを閉弁させ、ポンプHを駆動させてマスタ
シリンダAのブレーキ液をブレーキ回路Cに供給すると
ともに、液圧制御弁FによりホイルシリンダBの液圧を
所望圧に制御して自動的に制動力を発生する自動制動制
御を実行するよう構成されたブレーキ装置において、前
記アウト側ゲート弁Kおよびチェック弁Mならびにリリ
ーフ弁Pとして、請求項1ないし3記載の弁ユニットが
用いられ、この弁ユニットの、前記第1室a1が前記ブ
レーキ回路CのマスタシリンダA側に接続され、前記第
2室a2が前記ブレーキ回路Cの液圧制御弁F側に接続
され、前記チェック弁バイパス孔x1が、ゲート弁バイ
パス回路Nとしてそのバルブボディ外周側がブレーキ回
路CのマスタシリンダA側に接続され、前記リリーフ弁
バイパス孔y1がリリーフ回路Qとしてそのバルブボデ
ィ外周側がブレーキ回路CのマスタシリンダA側に接続
されていることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の弁ユニットは、1つのバルブボディb
の内部に電磁弁wおよびチェック弁Mならびにリリーフ
弁Pが設けられている。したがって、3つの弁を製造す
るにあたりバルブボディbを共用することができ、部品
点数の削減を図ることができるとともに、バルブボディ
b以外は従来の電磁弁の部品を流用することができる。
また、ハウジングなどの電磁弁組付対象に電磁弁wおよ
びチェック弁Mならびにリリーフ弁Pを組み付けるにあ
たり、1回の弁ユニットの組付作業で3つの弁である電
磁弁wとチェック弁Mとリリーフ弁Pとを組み付けるこ
とができる。また、ハウジングなどに対する組付スペー
スが少なくてすむ。
【0011】また、本発明の弁ユニットは非通電時・通
電時において、以下のように作動する。 (イ)非通電時 コイルfに通電していないときには、プランジャdは付
勢手段eの付勢力によりバルブ孔c1の周囲の電磁弁シ
ート面c2から離間しており、電磁弁wは開弁してい
る。
【0012】(ロ)通電時 コイルfに通電すると、プランジャdが電磁弁シート面
c2に押し付けられ、電磁弁wは閉弁され、第1室a1
と第2室a2との連通が遮断される。ここで、電磁弁w
が閉弁状態で、バルブボディb外周側の流体の圧力が第
2室a2側の流体の圧力よりも高くなった場合は、この
差圧により、チェック弁用弁体x3がチェック弁シート
面x2から離間してチェック弁Mが開弁状態となり、バ
ルブボディb外周側と第2室a2側とが連通状態とな
る。このとき、リリーフ弁用弁体y3は、付勢手段y4
の付勢力ならびに差圧によりリリーフ弁シート面y2に
押し付けられてリリーフ弁Pは閉弁している。
【0013】また、第2室a2側の流体とバルブボディ
b外周側の流体との圧力差が、所定以上大きくなった場
合は、この差圧を受けるリリーフ弁用弁体y3が付勢手
段y4を撓ませながらリリーフ弁シート面y2から離間
して開弁状態となり、第2室a2の圧力をバルブボディ
b外周側へ逃がす。このとき、チェック弁用弁体x3
は、圧力差によりチェック弁シート面x2に押し付けら
れてチェック弁Mは閉弁している。
【0014】請求項2記載の発明は、リリーフ弁Pを組
み付ける際に、バルブボディbにリリーフ弁用弁体y3
を組み付け、このリリーフ弁用弁体y3を円弧状ばねで
外側から押さえ付ければ組み上がる。
【0015】請求項3記載の発明は、チェック弁Mを構
成するチェック弁用弁体x3の開弁時には、チェック弁
用弁体x3がチェック弁バイパス孔x1内をチェック弁
シート面x2から離反する方向、すなわちバルブ穴aの
軸心方向へ移動するのが、バルブ穴aに嵌合されている
電磁弁シート部材cにより規制される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。まず、実施の形態のブレーキ装
置の全体の構成を図2の油圧回路に基づいて説明する。
図において、WCFLは左前輪のホイルシリンダ、WC
RRは右後輪のホイルシリンダ、WCFRは右前輪のホ
イルシリンダ、WCRLは左後輪のホイルシリンダ、M
Cは各ホイルシリンダWCFL〜RLに供給する液圧発
生源としてのマスタシリンダである。このマスタシリン
ダMCは、ブレーキペダルBPを踏み込むのに連動し
て、ブレーキ回路BRに液圧を供給するように構成され
ており、ブレーキ液を溜めておくリザーバタンクRTが
設けられている。なお、前記ブレーキ回路BRは、左前
輪および右後輪側のホイルシリンダWCFL,WCRR
に接続された第1チャンネル回路1と、右前輪および左
後輪側のホイルシリンダWCFR,WCRLに接続され
た第2チャンネル回路2とのX配管された2系統の回路
を有している。また、前記ホイルシリンダWCFL〜R
Lについて、特定のものを指さない場合には、WCと表
記する。
【0017】以下、構成を詳細に説明するが、両チャン
ネル回路1,2の構成は、同一であるので、以下に第1
チャンネル回路1の構成についてのみ説明するととも
に、両チャンネル回路1,2において同一の構成には同
じ符号を付けて、第2チャンネル回路2の構成の説明を
省略する。
【0018】前記第1チャンネル回路1は、分岐点1d
において右後輪のホイルシリンダWCRRに至る後輪分
岐回路1rと、左前輪のホイルシリンダWCFLに至る
前輪分岐回路1fとに分岐されている。また、分岐点1
dの上流(第1チャンネル回路1において相対的にマス
タシリンダMCに近い側を上流といい、ホイルシリンダ
WCに近い側を下流という)には、弁ユニットEVが設
けられていて、この弁ユニットEVは、アウト側ゲート
弁41と、このアウト側ゲート弁41を迂回するゲート
弁バイパス回路1bならびにリリーフ回路1mから構成
されている。なお、前記アウト側ゲート弁41は、非作
動時にスプリング力で第1チャンネル回路1を連通状態
とし、一方、作動時に第1チャンネル回路1を遮断する
常開の2ポート2ポジションの電磁切替弁により構成さ
れている。また、前記ゲート弁バイパス回路1bは、途
中に設けられているチェック弁1cにより上流から下流
に向かう流通のみが可能に構成されている。また、リリ
ーフ回路1mの途中には、下流の液圧が所定圧以上にな
ると液圧を上流に逃がすリリーフ弁1nが設けられてい
る。
【0019】前記各分岐回路1r,1fには、各ホイル
シリンダWCのブレーキ液圧を減圧・保持・増圧するた
めの液圧制御弁を構成する流入弁5および流出弁6が設
けられている。すなわち、前記流入弁5は、非作動時に
スプリング力により各分岐回路1r,1fを連通状態と
し、作動時に各分岐回路1r,1fを遮断する常開の2
ポート2ポジションの電磁切替弁により構成されてい
る。また、前記流出弁6は、前記各分岐回路1r,1f
の流入弁5よりも下流(ホイルシリンダWC側)に設け
られた分岐点1e,1eから分岐されてリザーバ7に至
るドレーン回路10の途中に設けられて、非作動時にド
レーン回路10を遮断する一方、作動時にドレーン回路
10を連通させる常閉の2ポート2ポジションの電磁切
替弁により構成されている。なお、各分岐回路1r,1
fには、流入弁5を迂回して途中に下流から上流への流
通のみを許す逆止弁1gを有した流入弁バイパス回路1
hが設けられている。
【0020】前記ドレーン回路10と前記第1チャンネ
ル回路1の分岐点1dとが還流回路40で接続されてお
り、この還流回路40の途中には、リザーバ7に貯留さ
れたブレーキ液を第1チャンネル回路1に戻すポンプ4
が設けられているとともに、一方弁構造の吸入弁4hな
らびに吐出弁4bが設けられ、さらに、吐出脈動を吸収
するダンパ4dが設けられている。さらに、前記還流回
路40において吸入弁4hよりもポンプ4側位置と、前
記第1チャンネル回路1においてアウト側ゲート弁41
よりも上流位置とが加給回路32で接続されている。な
お、加給回路32の第1チャンネル回路1側は、マスタ
シリンダMCに接続してもよい。
【0021】前記加給回路32の途中には、イン側ゲー
ト弁42ならびに逆止弁4kが設けられている。前記イ
ン側ゲート弁42は、非作動時はスプリング力により加
給回路32を遮断し、作動時には加給回路32を連通さ
せる常閉の2ポート2ポジションの電磁切替弁により構
成されている。
【0022】次に、前記弁ユニットEVの構成を図3の
断面図に基づいて説明する。この弁ユニットEVは、ハ
ウジング52に穿設された穴53内に収容されているも
ので、この穴53に略円筒形のバルブボディ51が嵌合
されている。前記穴53は、前記バルブボディ51によ
り、第1チャンネル回路1のマスタシリンダMC側に連
通された周穴53aと、第1チャンネル回路1のマスタ
シリンダMC側に連通された底穴53bと、に画成され
ている。なお、前記周穴53aには、フィルタ54が装
着されている。
【0023】前記バルブボディ51には、バルブ穴51
aが軸方向に穿設されている。このバルブ穴51aの中
間部には、有底円筒形状の電磁弁シート部材55が嵌合
されている。バルブ穴51aは、この電磁弁シート部材
55を挟んで図中上側の第1室51cと図中下側の第2
室51dとに分けられている。そして、前記電磁弁シー
ト部材55に形成されたバルブ孔55aを開閉可能なプ
ランジャ56がバルブ穴51aの第1室51c側に摺動
自在に挿入されている。なおバルブ孔55aの開口端の
全周に電磁弁シート面55bが設けられている。
【0024】前記プランジャ56は、スプリング57に
より開弁方向に付勢されている。また、前記プランジャ
56には、図示を省略した巻きコイルの内周に設けられ
て、巻きコイルに通電することにより励磁されるアマチ
ュア58が結合されている。また、アマチュア58の外
周にシリンダ59が設けられ、このシリンダ59は前記
バルブボディ51に嵌合されている。
【0025】前記バルブボディ51の第1室51c側の
側面には、第1室51cと前記周穴53aとを連通させ
る流入孔51bが軸直交方向に穿設されている。前記バ
ルブボディ51には、バルブボディ51を貫通して前記
周孔53aとバルブ穴51aの第2室51dとを連通さ
せるチェック弁バイパス孔71aが軸直交方向に穿設さ
れている。
【0026】また、図3のS4−S4断面図である図4
に示すように、このチェック弁バイパス孔71aの内周
にはチェック弁シート面71bがバルブボディ51の軸
心側を向いて形成され、このチェック弁シート面71b
にチェック弁ボール(チェック弁用弁体)71cが着座
可能に設けられている。これらチェック弁バイパス孔7
1aとチェック弁シート面71bとチェック弁ボール7
1cとでチェック弁1cが構成されている。チェック弁
ボール71cがチェック弁シート面71bに当接するこ
とによりチェック弁1cが閉弁し、チェック弁ボール7
1cがバルブボディ51の軸心方向に移動することによ
り開弁する。また、前記電磁弁シート部材55の第2室
51d側の端部は、チェック弁バイパス孔71aに対し
てバイパス孔の軸方向で重なる位置に配置されていて、
前記チェック弁ボール71cの開弁方向への移動を所定
位置で規制するように形成されている。
【0027】前記バルブボディ51には、バルブボディ
51を貫通して前記周孔53aとバルブ孔51aの第2
室51dとを連通させるリリーフ弁バイパス孔72aが
軸直交方向に穿設されている。また、図3のS5−S5
断面図である図5に示すように、このリリーフ弁バイパ
ス孔72aの内周にはリリーフ弁シート面72bがバル
ブボディ51の外周側に向けて形成され、このリリーフ
弁シート面72bにリリーフ弁ボール(リリーフ弁用弁
体)72cが着座可能に設けられている。また、前記リ
リーフ弁バイパス孔72aの外周部分には円弧状ばね7
2dが装着されていて、前記リリーフ弁ボール72cは
閉弁方向に付勢されている。これらリリーフ弁バイパス
孔72aとリリーフ弁シート面72bと、リリーフ弁ボ
ール72cと、円弧状ばね72dとでリリーフ弁1nが
構成されている。このリリーフ弁1nは、円弧状ばね7
2dの付勢力によりリリーフ弁ボール72cがリリーフ
弁シート面72bに当接することでリリーフ弁1nが閉
弁され、リリーフ弁ボール72cが円弧状ばね72dの
付勢力に抗して外周方向に移動することにより開弁す
る。
【0028】また、前記チェック弁バイパス孔71aに
対向する位置にはチェック弁バイパス孔71aの製作用
の穴71dが貫通され、この穴71dは封止栓81によ
り塞がれている。なお、図3において、82はフィル
タ、83a,83bはOリングである。
【0029】次に、チェック弁1cおよびリリーフ弁1
nの製作手順について説明する。◎まず、チェック弁1
cの製作手順について説明すると、前記バルブボディ5
1のチェック弁1cを設ける位置に、バルブボディ51
の直径方向を貫通する孔を穿孔してチェック弁バイパス
孔71aの細径部分を形成する。次に、前記貫通孔のリ
リーフ弁1cを設ける反対側の開口から、この貫通孔よ
り大きな直径の孔をチェック弁シート面71bを設ける
位置まで穿孔し、チェック弁シート面71bおよびチェ
ック弁バイパス孔71aの太径部分を形成する。そし
て、チェック弁バイパス孔71aの太径側からチェック
弁ボール71cを挿入する。チェック弁ボール71cの
直径は、チェック弁バイパス孔71aの細径部分の直径
よりも大きく、太径部分の直径よりも小さい。次に、チ
ェック弁バイパス孔71aの太径側の開口の一部を、後
で電磁弁シート部材55をバルブ孔51aに挿入し電磁
弁シート部材55の端部により塞ぎ、チェック弁ボール
71cの開弁方向の移動を規制する。また、チェック弁
シート面71bを形成するために穿設された穴71d
は、封止栓81により塞ぎ、ブレーキ液が流通しないよ
うにしておく。
【0030】次に、リリーフ弁1nの製作手順について
説明すると、前記バルブボディ51のリリーフ弁1nを
設ける位置に、バルブボディ51の外周からバルブ穴5
1aまでリリーフ弁バイパス孔72aの細径部分を形成
する。次に、バルブボディ51の外側から前記リリーフ
弁バイパス孔72aの細径の直径より大きな直径の孔を
リリーフ弁シート面72bを設ける位置まで穿孔し、リ
リーフ弁シート面72bおよびリリーフ弁バイパス孔7
2aの太径部分を形成する。そして、リリーフ弁ボール
72cを挿入し、円弧状ばね72dを、リリーフ弁ボー
ル72cの外周に装着することによりリリーフ弁1nを
閉弁方向に付勢させる。なお、リリーフ弁ボール72c
の直径は、リリーフ弁バイパス孔72aの細径部分の直
径よりも大きく、太径部分の直径よりも小さく形成され
ている。
【0031】前記ハウジング52において、穴53のO
リング83aとOリング83bとに挟まれている個所が
第1チャンネル回路1(ブレーキ回路BR)のマスタシ
リンダMC側に接続され、穴53の底穴53b第1チャ
ンネル回路1の分岐点1d側に接続され、これにより弁
ユニットEVは、流入孔51bを介して第1室51cが
第1チャンネル回路1のアウト側ゲート弁41よりもマ
スタシリンダMC側に接続され、第2室51dが第1チ
ャンネル回路1のアウト側ゲート弁41よりもホイルシ
リンダWC側に接続されている。
【0032】図6に示すとおり、前記電磁弁構造の各弁
5,6,41,42およびポンプ4の駆動源であるモー
タMの作動はコントロールユニットCUにより制御され
る。すなわち、コントロールユニットCUには、図外の
車輪の回転速度を検出する車輪速センサS,車体のヨー
レイトを検出するヨーレイトセンサYR,車両の舵角を
検出する舵角センサHS,ブレーキ操作状態であるか否
かを検出するブレーキセンサBS,車両の前後左右加速
度を検出するGセンサGSなどを有したセンサ群SGが
接続されており、コントロールユニットCUは、これら
センサ分SGから入力される信号に基づいて各車輪速を
求め、制動時に車輪速が車体速に基づいて設定した減圧
値よりも低下すると減圧させて車輪速を回復させ、車輪
速が車体速近くまで回復したら増圧させるABS制御を
行う。また、車両挙動が安定性を損なう方向に向かって
いる状態であるときに、これを安定させる方向に制御す
る挙動安定制御(自動制動制御)を実行する。この挙動
安定制御は、駆動輪スリップが生じた場合にそれを抑制
させるトルクスリップ制御と、車両の姿勢が乱れそうな
状況のときに、所定の車輪に制動力を発生させて車両を
安定させる方向にヨーレイトを発生させるヨーレイト制
御との2つの制御で構成されている。なお、各制御の内
容については本願の特徴とするものではないから詳細な
説明は省略する。
【0033】次に、実施の形態の作動について説明す
る。なお、この作動についても第1・第2チャンネル回
路1,2の作動はそれぞれ同様であるので、第1チャン
ネル回路1についてのみ説明する。 a)通常のブレーキ操作時 通常は、各弁5,6,41,42は、図示の非作動状態
となっており、この状態でブレーキペダルBPを踏む
と、マスタシリンダMCで発生したブレーキ液圧が、第
1チャンネル回路1をアウト側ゲート弁41および流入
弁5を経ながら各分岐回路1f,1rを通って各ホイル
シリンダWCに伝達され、ブレーキペダルBPの踏力に
応じた車輪の制動が行われる。
【0034】b)ABS制御時 上述のブレーキ操作時に、車輪がロックしたり、あるい
はロックしそうな状態となった時には、コントロールユ
ニットCUは、車輪のスリップ率を所定の範囲内に収め
て車輪のロックを防止するABS制御を行う。すなわ
ち、このABS制御は、制動時に車輪がロックしないよ
うにブレーキ液圧を減圧・保持・増圧するもので、ま
ず、上述のブレーキ操作により生じたブレーキ液圧によ
り、左前輪・右後輪のいずれかあるいは両方のスリップ
率が所定値以上となると、モータMの駆動を開始すると
ともに、そのロックしそうな車輪を制動するホイルシリ
ンダWCに接続されている分岐回路1r,1fの流入弁
5を閉弁し、流出弁6を開弁する。この流入弁5の開弁
の結果、ホイルシリンダWCが増圧されることが無くな
るとともに、ホイルシリンダWCのブレーキ液がドレー
ン回路10を経てリザーバ7に排出されて減圧されて制
動力が弱まる。なお、リザーバ7に貯留されたブレーキ
液は、ポンプ4の作動により還流回路40を介して第1
チャンネル回路1に戻される。
【0035】そして、この制動力の低下の結果、車輪速
が復帰したら、コントロールユニットCUは、流出弁6
への通電を停止して流出弁6を閉弁させてホイルシリン
ダWCの液圧を保持させ、さらに、この保持作動の結
果、車輪速が車体速近くまで復帰した時には、流入弁5
への通電をカットして開弁させ、この結果、高圧となっ
ている第1チャンネル回路1のブレーキ液がホイルシリ
ンダWCに供給されて制動力が再増圧される。以上の作
動を繰り返すことで、ブレーキペダルBPを踏んでいる
間、各車輪のスリップ率を所定の範囲内に保持して、車
輪のロックを防止させながら最大制動力が得られるAB
S制御が成される。なお、以上のABS制御時には、イ
ン側ゲート弁42は閉弁状態を維持しているため、ポン
プ4は、加給回路32からブレーキ液を吸入しない。
【0036】c)挙動安定制御時 急発進・急加速により駆動輪のスリップ率が高くなった
のに応じてスリップ率を所定の範囲内に収めるトルクス
リップ制御や、あるいは車両の姿勢が乱れそうになった
のに応じて車両姿勢を安定させる方法にヨーレイトを作
用させる制動力を発生させるヨーレイト制御などからな
る挙動安定制御を行う時には、コントロールユニットC
Uは、モータMを駆動させるとともにアウト側ゲート弁
41,イン側ゲート弁42に通電して、アウト側ゲート
弁41を閉弁して第1チャンネル回路1を遮断するとと
もに、イン側ゲート弁42を開弁して加給回路32を連
通させる。したがって、ポンプ4が、加給回路32を介
してマスタシリンダMCからブレーキ液を吸入し、還流
回路40を介して第1チャンネル回路1にブレーキ液を
吐出し、流入弁5ならびに流出弁6の作動に基づきホイ
ルシリンダWCの圧力を増圧・保持・減圧して所望の制
動力を発生させる。
【0037】ここで、挙動安定制御時に、第1チャンネ
ル回路1においてポンプ4からブレーキ液が吐出される
アウト側ゲート弁41と流入弁5との間の液圧が所定圧
を越えた高圧になると、この液圧がリリーフ弁1nを開
弁させ、高圧がマスタシリンダMC側へ逃がされる。す
なわち、弁ユニットEVにおいて、流入弁5側と連通し
た第2室51d側のブレーキ液圧とマスタシリンダMC
側と連通した周穴53bの液圧との圧力差による受圧力
が、円弧状ばね72dの付勢力よりも大きくなると、リ
リーフ弁ボール72cがリリーフ弁シート面72bから
離間して開弁状態となり、ブレーキ液は第2室51d側
からリリーフ弁バイパス孔72aを通って第1チャンネ
ル回路側へ戻される。このとき、チェック弁1cは、第
2室51d側のブレーキ液圧によりチェック弁ボール7
1cがチェック弁シート面71bに当接するため閉弁状
態となる。
【0038】また、上述のようにアウト側ゲート弁41
が閉弁した挙動安定制御時に、運転者がブレーキペダル
BPを踏んで制動操作を行った場合は、チェック弁1c
が開弁してホイルシリンダWC側にブレーキ液を供給し
所望の制動力を発生させる。すなわち、弁ユニットEV
において、アウト側ゲート弁41が閉弁した状態で、マ
スタシリンダMC側と連通した周孔53bのブレーキ液
圧が、流入弁5側と連通した第2室51d側のブレーキ
液圧よりも高くなると、チェック弁ボール71cがチェ
ック弁シート面71bから離間して開弁状態となり、ブ
レーキ液はチェック弁バイパス孔71aを通ってホイル
シリンダWC側へ供給される。このときリリーフ弁1n
は、マスタシリンダMC側からのブレーキ液圧により、
リリーフ弁ボール72cがリリーフ弁シート面72bに
当接するため閉弁している。
【0039】以上説明したように、本実施の形態のブレ
ーキ装置にあっては、アウト側ゲート弁41およびチェ
ック弁1cならびにリリーフ弁1nとして、1つの弁ユ
ニットEVを設けた構成としたために、ハウジング52
に対する組付工数を少なくでき、コストダウンを図るこ
とができるという効果が得られる。また、ハウジング5
2における3つの弁を設置する組付スペースを小さくす
ることができ、その分ハウジング52をコンパクトに構
成することができるもので、高い車載性が得られるとい
う効果を奏する。さらに、弁ユニットEVにおいて、チ
ェック弁ボール71bの開弁方向の移動を規制するスト
ッパとして、電磁弁シート部材55を用いるようにした
ため、部品点数を削減してコストダウンを図るととも
に、コンパクト化を図ることができるという効果が得ら
れる。
【0040】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の弁ユニ
ットは、電磁弁を構成するバルブ穴内に電磁弁シート部
材を挟んで設けられた第1室と第2室のうち、プランジ
ャが収納されていない方の室である第2室側のバルブボ
ディ側面に、チェック弁とリリーフ弁とを設けた構成と
したため、1つの弁ユニットが、電磁弁とチェック弁と
リリーフ弁とを備え、部品点数を少なくして、コストダ
ウンならびに組付手間の削減を図ることができる効果が
得られるとともに、ハウジングに対して組み付けるにあ
たり、3つの弁を設置する組付スペースを小さくしてコ
ンパクト化を図ることができるという効果が得られる。
請求項2記載の発明では、リリーフ弁を組み付ける際
に、バルブボディにリリーフ弁用弁体を組み付けて、こ
のリリーフ弁用弁体の外側に円弧状ばねを装着させれ
ば、これらがバルブボディから脱落することなく組み上
げられるもので、組み付けが容易であるとともに構造の
コンパクト化ならびにシンプル化を図ることができる。
請求項3記載の発明にあっては、請求項1記載の弁ユニ
ットにおいて、電磁弁シート部材の一端に電磁弁シート
面を形成するとともに、他端を、チェック弁バイパス孔
内に収容されたチェック弁用弁体の開弁方向の移動を所
定位置で規制するストッパとしての機能をもつように構
成したため、さらに部品点数の削減を図って、コストダ
ウンならびに組付手間の削減を図ることができるという
効果が得られる。請求項4記載の発明にあっては、自動
制動制御を実行するよう構成されたブレーキ装置におい
て、アウト側ゲート弁とチェック弁およびリリーフ弁を
請求項1ないし3記載の1つの弁ユニットで構成したた
め、ブレーキ装置を構成するハウジングの小型化を図っ
て車載性を向上させることができるという効果が得られ
るとともに、組付工数を削減してコストダウンならびに
組付手間の削減を図ることができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の弁ユニットおよびブレーキ装置を示す
クレーム対応図である。
【図2】実施の形態のブレーキ装置を示す油圧回路図で
ある。
【図3】本発明実施の形態の電磁弁の要部を示す断面図
である。
【図4】実施の形態の弁ユニットEVのS4−S4断面
図である。
【図5】実施の形態の弁ユニットEVのS5−S5断面
図である。
【図6】実施の形態のブロック図である。
【符号の説明】 a バルブ穴 a1 第1室 a2 第2室 b バルブボディ b1 流入孔 c 電磁弁シート部材 c1 バルブ孔 c2 電磁弁シート面 d プランジャ e 付勢手段 f コイル w 電磁弁 x1 チェック弁バイパス孔 x2 チェック弁シート面 x3 チェック弁用弁体 y1 リリーフ弁バイパス孔 y2 リリーフ弁シート面 y3 リリーフ弁用弁体 y4 付勢手段 A マスタシリンダ B ホイルシリンダ C ブレーキ回路 D リザーバ E ドレーン回路 F 液圧制御弁 G 還流回路 H ポンプ J イン側ゲート弁 K アウト側ゲート弁 L 加給回路 M チェック弁 N ゲート弁バイパス回路 P リリーフ弁 Q リリーフ回路 R コントロールユニット WC(FL) ホイルシリンダ WC(RR) ホイルシリンダ WC(FR) ホイルシリンダ WC(RL) ホイルシリンダ MC マスタシリンダ BP ブレーキペダル BR ブレーキ回路 CU コントロールユニット S 車輪速センサ YR ヨーレイトセンサ HS 舵角センサ BS ブレーキセンサ GS Gセンサ SG センサ群 EV 弁ユニット 1 第1チャンネル回路 1b ゲート弁バイパス回路 1c チェック弁 1d,1e 分岐点 1f 前輪分岐回路 1g 一方弁 1h 流入弁バイパス回路 1m リリーフ回路 1n リリーフ弁 1r 後輪分岐回路 2 第2チャンネル回路 4 ポンプ 4b 吐出弁 4d ダンパ 4h 吸入弁 4k 逆止弁 5 流入弁(液圧制御弁) 6 流出弁(液圧制御弁) 7 リザーバ 10 ドレーン回路 32 加給回路 40 還流回路 41 アウト側ゲート弁 42 イン側ゲート弁 51 バルブボディ 51a バルブ穴 51b 流入孔 51c 第1室 51d 第2室 52 ハウジング 53 穴 53a 周穴 53b 底穴 54 フィルタ 55 電磁弁シート部材 55a バルブ孔 55b 電磁弁シート面 56 プランジャ 57 スプリング 58 アマチュア 59 シリンダ 71a チェック弁バイパス孔 71b チェック弁シート面 71c チェック弁ボール(チェック弁用弁体) 71d 穴 72a リリーフ弁バイパス孔 72b リリーフ弁シート面 72c リリーフ弁ボール(リリーフ弁用弁体) 72d 円弧状ばね 81 封止栓 82 フィルタ 83a Oリング 83b Oリング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブ穴が形成されたバルブボディと、 前記バルブ穴を第1室と第2室とに分けてバルブ穴内に
    設けられた電磁弁シート部材と、 この電磁弁シート部材に設けられ、前記第1室と第2室
    とを連通する軸方向に形成されたバルブ孔、およびこの
    バルブ孔の第1室側の端部の周囲に形成された電磁弁シ
    ート面と、 前記第1室内に軸方向に移動可能に収納され、前記電磁
    弁シート面に当接した閉弁状態および電磁弁シート面か
    ら離間した開弁状態とを形成可能なプランジャと、 このプランジャを開弁方向に付勢する付勢手段と、 前記プランジャの外方位置に巻き付けられて通電時に、
    前記付勢手段による付勢力に抗してプランジャを閉弁方
    向に付勢する電磁力を発生するコイルと、で構成された
    電磁弁を備えた弁ユニットであって、 前記バルブボディの第2室側の側面にバルブボディの軸
    方向に対して直角方向に設けられ前記バルブボディの側
    面外周と第2室とを連通させるチェック弁バイパス孔
    と、このチェック弁バイパス孔の途中に前記バルブボデ
    ィの軸心側を向いて形成されたチェック弁シート面と、
    前記チェック弁バイパス孔に収容され前記チェック弁シ
    ート面と当接した閉弁状態およびチェック弁シート面か
    ら前記バルブボディの軸心方向へ離間した開弁状態とを
    形成可能なチェック弁用弁体と、から構成されるチェッ
    ク弁が設けられ、 前記バルブボディの2室側の側面にバルブボディの軸方
    向に対して直角方向に設けられ前記バルブボディの側面
    外周と第2室とを連通させるリリーフ弁バイパス孔と、
    このリリーフ弁バイパス孔の途中に前記バルブボディの
    外周側に向けて形成されたリリーフ弁シート面と、前記
    リリーフ弁バイパス孔に収容され前記リリーフ弁シート
    面と当接した閉弁状態およびリリーフ弁シート面から前
    記バルブボディの外周方向へ離間した開弁状態とを形成
    可能なリリーフ弁用弁体と、前記バルブボディの外周に
    装着されて前記リリーフ弁用弁体を閉弁方向に付勢する
    付勢手段と、から構成されるリリーフ弁が設けられてい
    ることを特徴とする弁ユニット。
  2. 【請求項2】 前記付勢手段が円弧状ばねであることを
    特徴とする請求項1記載の弁ユニット。
  3. 【請求項3】 前記電磁弁シート部材の第2室側の端部
    が、前記チェック弁バイパス孔の軸方向でチェック弁バ
    イパス孔と重なる位置に配置されて前記チェック弁用弁
    体の開弁方向への移動を所定位置で規制するストッパと
    して機能するよう構成されていることを特徴とする請求
    項1または2記載の弁ユニット。
  4. 【請求項4】 マスタシリンダとホイルシリンダとを接
    続したブレーキ回路と、 前記ホイルシリンダとリザーバとを接続するドレーン回
    路と、 前記ホイルシリンダをマスタシリンダ側に接続させた増
    圧状態と、前記ホイルシリンダをリザーバ側に接続させ
    た減圧状態と、前記ホイルシリンダをマスタシリンダ側
    にもリザーバ側にも遮断した保持状態とを形成可能な液
    圧制御弁と、 前記リザーバと、前記ブレーキ回路の液圧制御弁よりも
    マスタシリンダ側位置とを接続した還流回路と、 この還流回路を介して、リザーバのブレーキ液を吸入し
    てブレーキ回路に吐出するポンプと、 このポンプの吸入側とマスタシリンダとを結ぶ加給回路
    と、 この加給回路の途中に設けられて加給回路を開閉するイ
    ン側ゲート弁と、 前記ブレーキ回路における前記ポンプの吐出位置とマス
    タシリンダとの間に設けられてブレーキ回路を開閉する
    アウト側ゲート弁と、 このアウト側ゲート弁を迂回してブレーキ回路に並列に
    設けられて、アウト側ゲート弁よりもマスタシリンダ側
    から液圧制御弁側にのみブレーキ液を通過させるチェッ
    ク弁を備えたゲート弁バイパス回路と、 前記アウト側ゲート弁を迂回してブレーキ回路に並列に
    設けられて、アウト側ゲート弁よりも液圧制御弁側の液
    圧が所定圧を越えると、マスタシリンダ側に逃がすリリ
    ーフ弁を備えたリリーフ回路と、 前記ポンプ、液圧制御弁、アウト側ゲート弁、イン側ゲ
    ート弁の作動を制御するコントロールユニットと、を備
    え、 このコントロールユニットが、所望の車両状態で、イン
    側ゲート弁を開弁させる一方、アウト側ゲート弁を閉弁
    させ、ポンプを駆動させてマスタシリンダのブレーキ液
    をブレーキ回路に供給するとともに、液圧制御弁により
    ホイルシリンダの液圧を所望圧に制御して自動的に制動
    力を発生する自動制動制御を実行するよう構成されたブ
    レーキ装置において、 前記アウト側ゲート弁およびチェック弁ならびにリリー
    フ弁として、請求項1ないし3記載の弁ユニットが用い
    られ、 この弁ユニットの、前記第1室が前記ブレーキ回路のマ
    スタシリンダ側に接続され、前記第2室が前記ブレーキ
    回路の液圧制御弁側に接続され、前記チェック弁バイパ
    ス孔が、ゲート弁バイパス回路としてそのバルブボディ
    外周側がブレーキ回路のマスタシリンダ側に接続され、
    前記リリーフ弁バイパス孔がリリーフ回路としてそのバ
    ルブボディ外周側がブレーキ回路のマスタシリンダ側に
    接続されていることを特徴とするブレーキ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105927765A (zh) * 2016-05-20 2016-09-07 江苏凯联达电子科技有限公司 一种汽车空调单向阀
CN108361419A (zh) * 2018-04-10 2018-08-03 厦门乾泽电子科技有限公司 一种集成式气阀结构

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