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JPH1124949A - 並列処理制御装置 - Google Patents

並列処理制御装置

Info

Publication number
JPH1124949A
JPH1124949A JP19331397A JP19331397A JPH1124949A JP H1124949 A JPH1124949 A JP H1124949A JP 19331397 A JP19331397 A JP 19331397A JP 19331397 A JP19331397 A JP 19331397A JP H1124949 A JPH1124949 A JP H1124949A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
calculation
server
processing
request
servers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19331397A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoji Kawanishi
良治 川西
Ataru Mori
中 森
Shigeru Yasuda
茂 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP19331397A priority Critical patent/JPH1124949A/ja
Publication of JPH1124949A publication Critical patent/JPH1124949A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 システム全体の処理効率を向上させる。 【解決手段】 計算クライアント(1)1−1の演算割
り当て手段11Eは、演算要求先の計算サーバを決定す
るために、計算サーバ処理能力判定手段11Dに処理能
力判定要求を行う。計算サーバ処理能力判定手段11D
は、計算サーバ処理能力指標テーブル11Cと計算サー
バ演算実行状態テーブル11Gをもとに処理能力の高い
計算サーバを選択して、各計算サーバが均等な負荷とな
るように演算割り当て手段11Eへ通知して各計算サー
バへ演算要求をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク環境
下に接続される処理能力の異なる複数の計算サーバと計
算サーバに並列処理要求を行う計算クライアントとを具
備するマルチサーバ・クライアントシステムによる並列
処理制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ネットワークを利用した分散処理システ
ムとしてのクライアントサーバ方式の分散処理では、サ
ーバはサーバを利用する計算機、クライアント(利用
者)に対してサーバ(提供者)上で稼働しているソフト
ウェアの機能を提供し、クライアントは、サーバの支援
を受けて利用者に様々なサービスを提供するようになっ
ている。
【0003】図26は、この種のクライアントサーバに
よる分散処理を示す概略説明図である。
【0004】図において、1台の計算サービス要求側計
算機1に対して複数の計算サービス提供側計算機2がL
AN回路3によって接続されており、計算サービス要求
側計算機1から計算要求先として選択された計算サービ
ス提供側計算機2へ演算要求がされると要求先の計算サ
ービス提供側計算機2によって要求内容が受信され、演
算要求を実行して処理結果を計算サービス要求側計算機
1へ通知する。これによって、計算サービス要求側計算
機1からの要求に応じ計算サービス提供側計算機2で得
られた結果が計算サービス要求側計算機1へ提供され
る。
【0005】従来の1回線以上のLANにより構成され
るネットワーク環境下に接続される処理能力の異なる複
数の計算サーバと計算サーバに演算要求を行う1台また
は、複数の計算クライアントを具備するマルチサーバ・
クライアントシステムでは、演算要求時にシーケンシャ
ルに計算サーバへ演算要求を行っている。
【0006】ここで、シーケンシャルな演算要求とは、
計算サービス提供側計算機2に対して順番に演算要求を
行っていくことを指している。
【0007】図27は、計算サービス要求側計算機1に
備える計算クライアント(1)1−1の処理を説明する
図であって、演算要求手段11Hから演算要求がある
と、計算要求処理手段11B内の演算要求処理手段11
Yによって実行された後、LAN回線3を介して計算サ
ーバへ演算要求を通知し、演算処理終了後、計算要求処
理手段11B内の演算結果受け取り手段11Zを受信
し、演算要求手段11Hへ計算結果を受け渡す。
【0008】このように、計算要求処理手段11Bで
は、各計算サーバへ無条件でシーケンシャルに演算要求
処理手段11Yを通知している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来は、演算要求時に
シーケンシャルに各計算サーバへ演算要求を行っていた
ため、各計算サーバの処理能力に関係なく均等に演算要
求が行われていた。
【0010】このとき、システムを構成する各計算サー
バの処理能力に差があった場合、一度に大量の演算要求
が行われると処理能力の高い計算サーバの演算処理が先
に終了し空き状態となるにもかかわらず、処理能力の低
い計算サーバが、引き続き演算処理を行なっている状態
となり、計算サーバ全体から見た演算処理に時間がかか
り演算処理効率が悪くなっていた。
【0011】また、計算サーバでの演算処理の終了状態
や計算サーバの故障状態を演算要求の判断へ考慮してい
ないため、演算処理の効率や処理優先度に影響を及ぼす
傾向がある。
【0012】本発明は、上記問題の解決を図るために、
各計算サーバの演算処理能力と各計算サーバの実行状態
とから演算処理を実行する計算サーバを割り当て、計算
サーバ全体として見た演算処理を効率的に行う、並列処
理制御装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、複数
の計算サーバと1台の計算クライアントとをネットワー
クで接続して構成するマルチサーバ・クライアントシス
テムによる複数の計算サーバに対して計算クライアント
が並列処理要求をする並列処理制御装置において、計算
サーバのそれぞれは、ネットワークを介して計算クライ
アントからの演算要求を受け取る演算要求受け付け手段
と、この演算要求受け付け手段により受け取られた演算
要求に応じて演算処理を実行する演算処理手段と、この
演算処理手段により得られた演算の結果を計算クライア
ントへ通知する演算結果通知手段とを設ける一方、計算
クライアントは、各計算サーバの処理能力を表すデータ
を格納すると共に、各計算サーバの演算実行状態を表す
データを格納する管理テーブルと、この管理テーブルに
格納される各計算サーバの処理能力を表すデータと各計
算サーバの演算実行状態を表すデータとから各計算サー
バ毎に現状の処理能力を判定する計算サーバ処理能力判
定手段と、演算実行要求があると、計算サーバ処理能力
判定手段により判定される各計算サーバ毎の現状の処理
能力に応じてシステム全体の演算負荷を均一とするよう
に演算要求の割り当てを行って該当する各計算サーバへ
演算要求を行うと共に、管理テーブルの該当する演算実
行状態を表すデータを更新する演算割り当て手段と、各
計算サーバから演算結果通知があると、管理テーブルの
該当する演算実行状態を表すデータを更新する演算結果
通知受け取り手段とを設けるようにしたものである。こ
の手段によれば、管理テーブルの各計算サーバの処理能
力を表す該当するデータと管理テーブルの各計算サーバ
の演算実行状態を表す該当するデータとから各計算サー
バの現状の処理能力が判定される。そして、判定された
各計算サーバの現状の処理能力に応じて処理全体の演算
負荷を均一とさせるように各演算要求の割り当てが行わ
れ各演算要求を行う対応する各計算サーバが決定され
る。これにより、各計算サーバの処理能力と現在の処理
状態とが加味され各計算サーバの割り当てがされ、各計
算サーバが均等の負荷となり、処理全体のスループット
が向上する。従って、従来のように各計算サーバの処理
能力と無関係に演算要求がされ、例えば、処理能力の高
い計算サーバが先に終了して空き状態となっているにも
かかわらず、処理能力の低い計算サーバが引き続いて処
理を行って結果的に全体から見た計算サーバの処理に多
くの時間を要し、処理全体の処理効率が低下するという
問題が解決できる。
【0014】請求項2の発明は、請求項1記載の並列処
理制御装置において、予め演算処理の種別に応じて優先
的に処理する処理順位を定める優先度指標テーブルを設
けて、複数の演算要求を各計算サーバへ割り当てすると
き、優先度指標テーブルを参照して優先処理順位に従っ
て順次演算処理が終了するように各計算サーバに各演算
要求をするようにしたものである。この手段によれば、
優先度指標テーブルには演算要求の種別に応じて優先的
に処理する順位が定められており、複数の演算要求があ
ると優先度指標テーブルの処理順位によって各演算要求
の順位が決定される。そして、決定された各演算要求の
処理順位の優先度の高いものから順次処理を終了させる
と共に、各計算サーバの負荷が均等となるように、各計
算サーバへの割り当てがされる。これにより、各計算サ
ーバの処理能力と現在の処理状態とが加味され各計算サ
ーバの割り当てがされ、各計算サーバが均等の負荷とな
り、処理全体のスループットが向上する。また、処理結
果を早く取得したいものが確実に早く処理される。
【0015】請求項3の発明は、請求項2記載の並列処
理制御装置において、計算クライアントは、各計算サー
バの演算終了状態を格納する演算終了監視テーブルを監
視して所定時間内での演算未終了を演算要求元へ知らせ
る演算終了監視手段を付加して、均一な処理時間となる
ように各計算サーバへ各演算要求を割り当てるようにし
たものである。この手段によれば、各計算サーバの演算
処理時間を監視して、演算処理時間がオーバーする状態
を回避するように各計算サーバへ各演算要求を割り当て
る。これにより、計算サーバの全体の負荷が均一化して
全体の演算処理効率を向上させることができる。
【0016】請求項4の発明は、請求項3記載の並列処
理制御装置において、計算クライアントは、各計算サー
バの故障発生の有無を監視し、故障が発生したとき管理
テーブルの該当する計算サーバの演算実行状態を表すデ
ータを故障と設定する計算サーバ故障監視手段と、この
計算サーバ故障監視手段により故障とされた計算サーバ
へ演算要求がされているとき、他の正常な計算サーバへ
演算要求を切り替える手段とを付加するようにしたもの
である。この手段によれば、各計算サーバの故障状態を
監視し、故障している計算サーバを除外して各計算サー
バへの各演算要求の割り当てがされる。これにより、健
全な計算サーバのみに対して全体の演算要求が割り当て
られるので負荷が均一となり、迅速に演算処理が終了し
演算処理効率も向上させることができる。
【0017】請求項5の発明は、複数の計算サーバと複
数の計算クライアントとをネットワークで接続して構成
するマルチサーバ・クライアントシステムによる複数の
計算サーバに対して複数の計算クライアントが並列処理
要求をする並列処理制御装置において、計算サーバのそ
れぞれは、ネットワークを介して各計算クライアントか
らの演算要求を受け取る演算要求受け付け手段と、この
演算要求受け付け手段により受け取られた演算要求に応
じて演算処理を実行する演算処理手段と、この演算処理
手段により得られた演算の結果を通知する演算結果通知
手段と、負荷状況を各計算クライアントへ通知する負荷
状態送信手段とを設ける一方、計算クライアントのそれ
ぞれは、各計算サーバの処理能力を表す指標を格納する
と共に、各計算サーバの演算実行状態を表すデータ及び
各計算サーバの負荷計測状態を格納する管理テーブル
と、各計算サーバから負荷状況を取り込み負荷を計測し
て管理テーブルへ負荷計測状態を格納する計算サーバ負
荷計測手段と、管理テーブルに格納される各計算サーバ
の処理能力を表すデータと各計算サーバの演算実行状態
を表すデータと負荷計測状態とから各計算サーバ毎に現
状処理能力を判定する計算サーバ処理能力判定手段と、
演算実行要求があると、計算サーバ処理能力判定手段に
より判定される各計算サーバ毎の現状処理能力に応じて
システム全体の演算負荷を均一とするように演算要求の
割り当てを行って該当する各計算サーバへ演算要求を行
うと共に、管理テーブルの該当する演算実行状態を表す
データを更新する演算割り当て手段と、計算サーバから
演算終了通知があると、管理テーブルの該当する演算実
行状態を更新する演算結果通知受け取り手段とを設ける
ようにしたものである。この手段によれば、管理テーブ
ルの各計算サーバの処理能力を表す該当するデータと管
理テーブルの各計算サーバの演算実行状態を表す該当す
るデータと各計算サーバの負荷計測状態とから各計算サ
ーバの現在の演算処理能力が判定される。そして、判定
された各計算サーバの現在の処理能力に応じて処理全体
の演算負荷を均一とさせるように演算要求に対して割り
当てが行われ各演算要求を行う対応する各計算サーバが
決定される。これにより、複数の計算クライアントから
演算要求に対して各計算サーバの処理能力と現在の処理
状態とが加味され各計算サーバの割り当てがされ、各計
算サーバが均等の負荷となり、処理全体のスループット
が向上する。従って、従来のように各計算サーバの処理
能力と無関係に演算要求がされ、例えば、処理能力の高
い計算サーバが先に終了して空き状態となっているにも
かかわらず、処理能力の低い計算サーバが引き続いて処
理を行って結果的に全体から見た計算サーバの処理に多
くの時間を要し、全体の処理効率が低下するという問題
が解決できる。
【0018】請求項6の発明は、請求項5記載の並列処
理制御装置において、予め演算処理の種別に応じて優先
的に処理する処理順位を定める優先度指標テーブルを設
けて、複数の演算要求を各計算サーバへ割り当てすると
き、優先度指標テーブルを参照して優先処理順位に従っ
て順次処理が終了するように各計算サーバへ各計算演算
要求をするようにしたものである。この手段によれば、
各計算クライアントに備える優先度指標テーブルに演算
要求の種別に応じて優先的に処理する順位が定められて
おり、複数の演算要求があると優先度指標テーブルの処
理順位によって各演算要求の順位が決定される。そし
て、決定された各演算要求の処理順位の優先度の高いも
のから順次処理が終了すると共に、各計算サーバの負荷
が均等となるように、各計算サーバへの割り当てがされ
る。これにより、複数の計算クライアントから演算要求
に対して各計算サーバの処理能力と現在の処理状態とが
加味され各計算サーバの割り当てがされ、各計算サーバ
が均等の負荷となり、処理全体のスループットが向上す
る。また、処理結果を早く取得したいものが確実に早く
処理される。
【0019】請求項7の発明は、請求項6記載の並列処
理制御装置において、計算クライアントそれぞれは、各
計算サーバの演算終了状態を格納する演算終了監視テー
ブルを監視して所定時間内の演算未終了を演算要求元へ
知らせる演算終了監視手段を付加して各計算サーバの演
算処理が均一な処理時間となるように各計算サーバへ各
演算要求を割り当てるようにしたものである。この手段
によれば、各計算クライアントにおいて、各計算サーバ
の演算処理時間を監視して、演算処理時間がオーバーす
る状態を回避するように各計算サーバに各演算要求を割
り当てる。これにより、計算サーバ全体の負荷が均一化
して全体の演算処理効率を向上させることができる。
【0020】請求項8の発明は、請求項7記載の並列処
理制御装置において、計算クライアントそれぞれは、各
計算サーバの故障発生の有無を監視し、故障が発生した
とき管理テーブルの該当する計算サーバの演算実行状態
を表すデータを故障として設定する計算サーバ故障監視
手段と、この計算サーバ故障監視手段により故障とされ
た該当計算サーバへ演算要求がされているとき、他の正
常な計算サーバへ演算要求を切り替える手段とを付加す
るようにしたものである。この手段によれば、各計算サ
ーバの故障状態を監視し、故障している計算サーバを除
外して各計算サーバへの各演算要求の割り当てがされ
る。これにより、健全な計算サーバのみに対して全体の
演算要求が割り当てられるので負荷が均一となり、迅速
に演算処理が終了し演算処理効率も向上させることがで
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0022】図1は、本発明の第1実施の形態を示す並
列処理制御装置の構成図である。
【0023】図1において、計算サービス要求側計算機
1と計算サービス提供側計算機2とがLAN回線3によ
り接続され計算サービス要求側計算機1を構成する計算
クライアント1から送信された演算要求がLAN回線3
を通じ計算サービス提供側計算機2を構成する計算サー
バ(1)2−1、計算サーバ(2)2−2、計算サーバ
(3)2−3、計算サーバ(4)2−4、計算サーバ
(n)2−nの何れかで受信されるように構成されてい
る。
【0024】また、計算クライアント(1)1−1は、
図2に示すように、計算要求処理手段11Bを設け、計
算要求処理手段11B内には、計算サーバ処理能力指標
テーブル11Cと計算サーバ処理能力判定手段11Dと
計算サーバ演算実行状態テーブル11Gと演算割り当て
手段11Eと演算結果通知受け取り手段11Fを設けて
いる。さらに、計算要求処理手段11Bに計算サーバ処
理能力設定手段11Aが接続されると共に、演算要求手
段11Hが接続されている。
【0025】まず、演算要求の一連の処理を実施する前
に計算サーバ処理能力設定手段11Aは、各計算サーバ
毎の処理能力指標を計算サーバ処理能力指標テーブル1
1Cに保存する。
【0026】次に、演算要求手段11Hから演算要求を
受けた計算要求処理手段11Bの演算割り当て手段11
Eにより演算の割り当てを実施する。演算割り当て手段
11Eは、演算要求先の計算サーバ(n)2−nを決定
するために、計算サーバ処理能力判定手段11Dに処理
能力判定要求を行う。計算サーバ処理能力判定手段11
Dは、計算サーバ処理能力指標テーブル11Cと計算サ
ーバ演算実行状態テーブル11Gをもとに処理能力の高
い計算サーバ(n)2−nを選択する。計算サーバ処理
能力指標テーブル11Cには、各計算サーバ毎の処理能
力の比率を示す値が格納されている。計算サーバ処理能
力指標テーブル11Cは、計算サーバ間の処理能力を表
すことが可能であれば単位は、MIPS値等どの様な単
位でも良く、特にこだわらない。
【0027】また、計算サーバ演算実行状態テーブル1
1Gには、各計算サーバ毎の実行中演算処理数が格納さ
れている。例えば、計算サーバ(1)2−1の単位時間
当たりに処理可能な演算数が10として計算サーバ処理
能力指標テーブル11Cに格納されており、計算サーバ
(2)2−2の単位時間当たりに処理可能な演算数が5
として計算サーバ処理能力指標テーブル11Cに格納さ
れているとする。そして、計算サーバ演算実行状態テー
ブル11Gに格納されている計算サーバ(1)2−1の
実行中演算数が20であり、計算サーバ(2)2−2の
実行中演算数が9であった場合、計算サーバ(1)2−
1の演算終了に要する時間は2であり、計算サーバ
(2)2−2の演算終了に要する時間は1.8であり、
計算サーバ(2)2−2の演算の方が早く終了すると判
定される。
【0028】計算サーバ処理能力判定手段11Dは、こ
のように演算要求先の計算サーバ(n)2−nとして計
算サーバ(2)2−2を選択し、計算サーバ(2)2−
2に対して演算要求を行うように演算割り当て手段11
Eに通知する。演算割り当て手段11Eは、計算サーバ
処理能力判定手段11Dにて選択された計算サーバ
(n)2−nに対して、LAN回線3を通じ、演算要求
を行うと共に計算サーバ演算実行状態テーブル11Gに
演算要求先の計算サーバ(n)2−nの演算実行状態と
して格納されている実行中演算処理数を+1カウントア
ップする。
【0029】図3は、計算サーバ(1)2−1の具体的
構成を示し、計算サーバ(1)2−1内の計算処理手段
21Aには、演算要求受け付け手段21Bと演算処理手
段21Cと演算結果通知手段21Dとを設けている。
【0030】まず、LAN回線3を通じて、計算クライ
アント(1)1−1から送信した計算要求を計算サーバ
(1)2−1が計算処理手段21Aにて演算要求受け付
け手段21Bによりで受信する。続いて、演算処理手段
21Cにより演算処理を実施した後、演算結果通知手段
21Dによって演算結果を計算クライアント(1)1−
1へ送信する。
【0031】次に、LAN回線3を通じて、図3に示
す、計算サーバ(1)2−1から送信された演算結果通
知を図2に示す計算クライアント(1)1−1の演算要
求処理手段11Bの演算結果通知受け取り手段11Fが
受け取る。演算終了通知受け取り手段11Fは、計算サ
ーバ演算実行状態テーブル11Gに演算を終了した計算
サーバの演算実行状態として格納されている実行中演算
処理数を−1カウントアップするとともに演算要求手段
11Hへ計算結果の受け渡しを行う。
【0032】ここで、図2に示す演算割り当て手段11
E、計算サーバ処理能力判定手段11D、演算結果通知
受け取り手段11Fの各処理をフローチャートを用いて
説明する。
【0033】最初に、図4に基づき演算割り当て手段1
1Eの詳細を説明する。
【0034】まず、ステップS10では、演算要求元プ
ログラムからの演算要求の取り込みを行う。次に、ステ
ップS11によって演算要求があるか否かを判定し、こ
の判定で演算要求がある場合には、ステップS12によ
りステップS13からステップS15までの処理をステ
ップS10で取り込んだ演算要求数分実施するループ処
理に入る。演算処理が無い場合は、演算割り当て手段1
1Eの処理を終了する。
【0035】この処理で、ステップS13では、計算サ
ーバ処理能力判定手段11Dの処理へ移行し、後述する
処理後に選択された計算サーバを演算要求先として決定
し、続くステップS14により計算サーバに演算要求を
行う。次に、ステップS15により計算サーバ演算実行
状態テーブル11Gに演算要求先計算サーバの演算実行
状態として格納されている実行中演算処理数を+1カウ
ントアップした後、ステップS12に戻る。全演算要求
数分の処理を実行した後、演算割り当て手段11Eの処
理を終了する。
【0036】次に、図5に基づき計算サーバ処理能力判
定手段11Dの詳細を説明する。
【0037】まず、演算割り当て手段11Eのステップ
15の処理となると、計算サーバ処理能力判定手段11
Dが起動される。ステップS1において、演算要求先の
計算サーバを未選択扱いとするために選択状態に初期値
としてNULLを設定する。次に、ステップS2により
ステップS3からステップS6までの処理を計算サーバ
の台数分について実施するループ処理に入る。このルー
プ処理内において、計算サーバ(1)2−1、計算サー
バ(2)2−2、計算サーバ(3)2−3、計算サーバ
(4)2−4から計算サーバ(n)2−nに対する一連
の処理を行う。
【0038】まず、1回目のループ処理内のステップS
3にて計算サーバ(1)2−1の単位時間当たりに処理
可能な演算数を計算サーバ処理能力指標テーブル11C
から取り出す。ここでは、仮に計算サーバ処理能力指標
テーブル11Cに計算サーバ(1)2−1の単位時間当
たりに処理可能な演算数が10として格納されており、
その値を取り出したものとする。続いて、ステップS4
にて計算サーバ(1)2−1の演算実行状態として格納
されている実行中演算処理数を計算サーバ演算実行状態
テーブル11Gから取り出す。仮に、計算サーバ演算実
行状態テーブル11Gに計算サーバ(1)2−1の実行
中演算処理数として20が格納されており、その値を取
り出したものとする。
【0039】続くステップS5により、ステップS3及
びS4にて取り込んだデータをもとに当該計算サーバの
処理能力を評価する。この場合、計算サーバ(1)2−
1の実行中演算処理数が20であり、単位時間当たりに
処理可能な演算数が10であるので全演算要求を処理す
るのに必要な時間は、20/10=2となる。1回目の
ループ処理では、演算要求先の計算サーバが未選択であ
るので無条件にステップS6に進み、計算サーバ(1)
2−1を演算要求先計算サーバとして選択すると共に、
計算サーバ(1)2−1の処理能力=2を保持し、ステ
ップS2に戻る。
【0040】さらに、2回目のループ処理内のステップ
S3にて計算サーバ(2)2−2の単位時間当たりに処
理可能な演算数を計算サーバ処理能力指標テーブル11
Cから取り出す。仮に、計算サーバ処理能力指標テーブ
ル11Cに計算サーバ(2)2−2の単位時間当たりに
処理可能な演算数が5として格納されており、その値を
取り出すものとする。
【0041】次に、ステップS4にて計算サーバ(2)
2−2の演算実行状態として格納されている実行中演算
処理数を計算サーバ演算実行状態テーブル11Gから取
り出す。仮に、計算サーバ演算実行状態テーブル11G
に計算サーバ(2)2−2の実行中演算処理数として9
が格納されており、その値を取り出すものとする。
【0042】続くステップS5にて、ステップS3及び
S4にて取り込んだデータを基に当該計算機の処理能力
を評価する。この場合、計算サーバ(2)2−2の実行
中演算処理数が9であり単位時間当たりに処理可能な演
算数が5であるので全演算要求を処理するのに必要な時
間は、9/5=1.8となる。この値は、1回目のルー
プ処理で演算要求先の計算サーバとして選択された計算
サーバ(1)2−1の処理能力=2よりも高い値である
のでステップS6に進み、計算サーバ(2)2−2を演
算要求先の計算サーバとして選択するとともに計算サー
バ(2)2−2の処理能力=1.8を保持し、ステップ
S2に戻る。
【0043】また、仮に計算サ一バ(2)2−2の実行
中演算処理数が11である場合は、全演算要求を処理す
るのに必要な時間は、11/5=2.2となる。この値
は、1回目のループ処理で演算要求先計算サーバとして
選択された計算サーバ(1)2−1の処理能力=2より
も低い値であるのでステップS6の処理を行うことなく
ステップS2に戻る。
【0044】これにより、全計算サーバの台数分、すな
わち、計算サーバ(1)2−1、計算サーバ(2)2−
2、計算サーバ(3)2−3、計算サーバ(4)2−4
から計算サーバ(n)2−nまで行い、現時点で最も処
理能力の高い計算サ一バを演算要求先として選択して演
算割り当て手段11Eへ通知される(S7)。
【0045】続いて、図4に示す演算割り当て手段11
Eの処理へ戻り決定された該当計算サーバ(n)2−n
へ演算要求がされ計算サーバ演算実行状態テーブル11
Gの実行中演算処理数を1カウントアップする。
【0046】そして、次の演算要求の割り当てをするた
め演算割り当て手段11Eにより次の演算要求について
ステップS15で、計算サーバ処理能力判定手段11D
へ処理要求がされる。計算サーバ処理能力判定手段11
Dでは、計算サーバ(n)2−nの内で処理能力の大き
い計算サーバ(n)2−nを選び、選ばれた計算サーバ
(n)2−nを演算要求先として演算割り当て手段11
Eへ通知される(S1〜S7)。
【0047】図6は、以上の処理の理解のための簡単な
例で示す説明図であって、図6に示すように計算サーバ
が5台あって、演算要求がNo.1〜No.6までの6
個の演算要求があったとする。また、イの欄に各計算サ
ーバの番号、ロの欄に対応して単位時間の処理能力、ハ
の欄に現在実行中の演算処理数を各表示している。
【0048】このようなときに、上記6個の演算要求が
あると、各演算要求を一律に1として、まず、演算要求
番号1についてハの欄の各実行中演算処理数に1を加算
して得られた値をロの欄の処理能力によって除算して得
られる値をニの欄の如く求める。例えば、計算サーバ2
−1の処理では(6+1)/9=0.778、計算サー
バ2−2の処理では(3+1)/5=0.800のよう
に求める。そして、両者を比較して小さい値である処理
能力の大きい計算サーバ2−1を仮りに選ぶ。同様にし
てニの欄のように計算サーバ2−3から計算サーバ2−
5について0.710,0.818,0.750が求め
られ、最終的に最小の計算サーバ2−3が選ばれ演算要
求番号1の演算要求が計算サーバ2−3へ送られる(図
示太枠)。
【0049】続いて、演算要求番号2について計算サー
バ2−3のみ実行中演算処理数に1(ハの欄に対しては
2)を加算して得られた値をロの欄の処理能力によって
除算して得られる値をホの欄の如く求める。例えば、計
算サーバ2−3の処理ではホの欄のように(4+2)/
7=0.857を求める。他の計算サーバ2−1,2−
2,2−4,2−5はニの欄と同じである。そして、順
次両者を比較して小さい値である処理能力の大きい方を
選択する。
【0050】このようにして、演算割り当て手段11E
と計算サーバ処理能力判定手段11Dとによって図6の
説明図のように太枠で囲まれた最小処理時間に対応する
計算サーバが選択され決定する。
【0051】次に、図7に基づき演算結果通知受け取り
手段11Fの処理の詳細を説明する。
【0052】まず、ステップS21では、計算サーバ
(n)2−nからLAN回線3を介して送信された演算
結果の取り込みを行う。次に、ステップS22により演
算結果があるかを判定し、演算結果がある場合には、ス
テップS16によりステップS23及びステップS24
の処理をステップS21で取り込んだ演算結果数分の実
施するループ処理に入る。演算結果が無い場合は、演算
結果通知受け取り手段11Fの処理を終了する。
【0053】続いて、ステップS23では、演算要求元
のプログラムに計算サーバ(n)2−nからLAN回線
3を介して取り込んだ演算結果の通知を行う。続いて、
ステップS24により計算サーバ演算実行状態テーブル
11Gに演算を終了した計算サーバの演算実行状態とし
て格納されている実行中演算処理数を−1カウントダウ
ンした後、ステップS21に戻る。全ての演算結果に対
する一連の処理が終わった後で、演算結果通知受け取り
手段11Fの処理を終了する。
【0054】このように第1実施の形態によれば、計算
クライアント(1)1−1において計算サーバ(n)2
−nの個々の処理能力の指標を参照し、処理能力を判定
することによって、全ての計算サーバ(n)2−nを包
括した全体の演算負荷を均一化する方向に演算処理を割
り当てるように、各計算サーバへの演算要求を行い演算
処理効率を向上させることができる。
【0055】なお、第1実施の形態の説明では、各演算
要求の一つの単位を1として一律に実行演算数に加えて
実行演算数自体も一つの処理を1としたが演算要求一つ
の単位を1とせず、各演算要求の各処理量にばらつきが
あるとき処理量に比例した実行演算数とすれば、さら
に、システム全体の負荷の均一化が図られる。
【0056】次に、本発明の第2実施の形態について図
8及び図9に基づいて説明する。
【0057】図8は、本発明の第2実施の形態を示す計
算クライアント(1)1−1の構成図であって、図8
は、第1実施の形態を示す図2の計算クライアント
(1)1−1に演算優先度指標テーブル11Jに追設す
ると共に、演算優先度設定手段11Iを追設したもので
ある。
【0058】まず、演算要求の一連の処理の前に実施す
る計算サーバ処理能力指標テーブル11Cへ第1実施の
形態と同じように各計算サーバ(n)2−n毎の能力指
標を保存し、演算優先度設定手段11Iにより、処理優
先度を演算優先度指標テーブル11Jへ保存しておく。
【0059】演算要求があると演算割り当て手段11E
は、演算要求先の計算サーバを決定するために、計算サ
ーバ処理能力判定手段11Dに処理能力判定要求を行
う。このとき、演算割り当て手段11Eは、演算優先度
指標テーブル11Jを参照し、演算要求を優先度の高い
順番に並び替えた後、計算サーバ処理能力判定手段11
Dに処理能力判定要求を行う。演算優先度指標テーブル
11Jには、演算要求種別毎の処理優先度が格納されて
おり、この値をもとに演算要求の順番が優先度の高い順
に並び替えられる。ここで、演算要求の種別、すなわ
ち、分類方法についてはどの様な分類でも良く、特にこ
だわらない。
【0060】例えば、演算要求の種別A,B,C,D,
E,F,Gについて演算優先度指標テーブル11Jに優
先度の高い方から低い方へC,D,E,F,A,Bが保
存されており、実際の演算要求の中に種別Cがあれば、
最先として、次に、演算要求の中に種別Dがなければ、
無視し、演算要求に種別Eがあれば第2位の優先度とい
うように演算要求に優先度で順位付けを行う。
【0061】計算サーバ処理能力判定手段11Dは、計
算サーバ処理能力指標テーブル11Cと計算サーバ演算
実行状態テーブル11Gをもとに処理能力の高い計算サ
ーバ(n)2−nを選択し、演算割り当て手段11Eに
通知する。演算割り当て手段11Eは、計算サーバ処理
能力判定手段11Dにて選択された計算サーバに対し
て、LAN回線3を通じ、演算要求を行うとともに計算
サーバ演算実行状態テーブル11Gに演算要求先の計算
サーバの演算実行状態として格納されている実行中演算
処理数を+1カウントアップする。
【0062】次に、図9に基づき演算割り当て手段11
Eの処理を詳細に説明する。
【0063】まず、ステップS10では、演算割り当て
手段11Eのプログラムからの演算要求の取り込みを行
う。続いて、ステップS11にて演算要求があるか否か
を判定し、演算要求がある場合には、ステップS12に
てステップS17の処理をステップS11で取り込んだ
演算要求数分の実施をするループ処理に入る。演算要求
が無い場合は演算割り当て手段11Eの処理を終了す
る。
【0064】1回目のループ処理内のステップS17に
より、演算優先度指標テーブル11Jを参照し、最初の
演算要求の種別に対応する優先度を取り出し保持し、ス
テップS12へ戻る。2回目のループ処理内のステップ
S17にて、演算優先度指標テーブル11Jを参照し、
2回目の演算要求の種別に対応する優先度を取り出し、
1回目のループ処理内のステップS17にて取り出し保
持した最初の演算要求の種別に対応する優先度と比較す
るこの比較により2個目の演算要求の優先度の方が高け
れば、最初の演算要求と2回目の演算要求の並び替えを
行う。一方、2個目の演算要求の優先度の方が低ければ
演算要求の並び替えは行わない。このような処理を全演
算要求の数分実施し、全ての演算要求を優先度の高い順
に並び替えを行う。
【0065】例えば、演算優先度指標テーブル11Jに
優先度の高い順位から低い順位の方向に種別、C,A,
B,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N,
O,P,Qが予め保存されているとする。この場合、演
算要求が10あって、1番目の種別がDとすると「D」
がそのまま保持される。続いて、2番目の種別がBとす
ると、優先順位の高い順に「B,D」が保持される。さ
らに、3番目の種別がIとすると、「B,D,I」が保
持される。このようにして、演算要求10が種別に基づ
いて並び替えられる。
【0066】ステップS45にてステップS13からス
テップS15までの処理をステップS10で取り込んだ
後、優先度の高い順に並び替えた演算要求の数分実施す
るループ処理に入る。
【0067】ステップS13では、計算サーバ処理能力
判定手段11Dへ演算要求に対する計算サーバの選択を
要求し、選択された計算サーバを演算要求先として決定
し、続くステップS14にて計算サーバに演算要求を行
う。次にステップS15にて計算サーバ演算実行状態テ
ーブル11Gに演算要求先計算サーバの演算実行状態と
して格納されている実行中演算処理数を+1カウントア
ップした後、ステップS45に戻る。優先度の高い順に
並び替えた全演算要求数分の処理を実行した後、演算割
り当て手段11Eの処理を終了する。
【0068】例えば、第1実施の形態を示す図6の説明
図に対応して第2実施の形態では図10に示すように優
先順位が演算要求番号5,6,3,4,2,1となれ
ば、演算要求番号5,6,3,4,2,1の順序で終了
するように割り当てがされる。
【0069】このように第2実施の形態によれば、計算
クライアント(1)1−1において演算優先度指標によ
って演算要求を並び替えた上で、計算サーバ個々の処理
能力の指標を参照し、処理能力を判定することによっ
て、全ての計算サーバを包括した全体の演算負荷を均一
化する方向に演算処理を割り当てるように、各計算サー
バへの演算要求を行い演算処理効率を向上させることが
できる。また、優先順位に従って処理が終了するので、
早く処理したいものや処理結果に基づいて別の処理をす
る場合に対応することができる。
【0070】次に、本発明の第3実施の形態を図11乃
至図13に基づき説明する。
【0071】図11は、本発明の第3実施の形態を示す
並列処理制御装置の構成図であって、図11は図8に示
す第2実施の形態に演算終了監視テーブル11Nと演算
終了監視手段11Kとを追設したものである。
【0072】演算割り当て手段11Eは、演算要求先計
算サーバへ演算要求を送信した後に、演算終了監視11
Kにて演算要求終了を監視するために演算終了監視テー
ブル11Nに演算要求先計算サーバ演算要求を送信した
時刻を格納する。
【0073】演算結果通知受け取り手段11Fが演算要
求先計算サーバからの演算終了通知を受け付けた場合に
は、演算終了監視テーブル11Nから演算終了通知に対
応する演算要求送信時刻を削除する。演算終了監視手段
11Kは、定周期に計算サーバの演算実行状態を監視
し、予め決めてある制限時間内に、演算終了監視テーブ
ル11Nから演算要求送信時刻が削除されず残っている
場合、演算結果通知受け取り手段11Fが演算要求に対
する演算結果通知を受けていないと判断し、演算制限時
間オーバーであることを演算要求手段11Hに通知す
る。
【0074】図12に基づき演算割り当て手段11Eの
処理を詳細に説明する。
【0075】まず、ステップS10では、演算要求元プ
ログラムからの演算要求の取り込みを行う。次にステッ
プS11にて演算要求があるかを判定し、演算要求があ
る場合には、ステップS12にてステップS17の処理
をステップS10で取り込んだ演算要求数分実施するル
ープ処理に入る。演算要求が無い場合は演算割り当て手
段11Eを終了する。
【0076】ステップS17では、演算優先度指標テー
ブル11Jをもとに演算要求を第2実施の形態と同様に
演算要求を優先度の高い順に並び替える。全ての演算要
求を優先度の高い順に並び替えた後、ステップS45に
進む。
【0077】ステップS45にてステップS13からス
テップS15までの処理をステップS10で取り込んだ
後、優先度の高い順に並び替えた演算要求数分を実施す
るループ処理に入る。
【0078】ステップS13では、計算サーバ処理能力
判定手段11Dにて選択された計算サーバを演算要求先
として決定し、続くステップS14にて計算サーバ
(n)2−nに演算要求を行う。次にステップS15に
て計算サーバ演算実行状態テーブル11Gに演算要求先
計算サーバの演算実行状態として格納されている実行中
演算処理数を+1カウントアップする。
【0079】次に、ステップS20によって演算終了監
視テーブル11NにステップS14にて実施した演算要
求の送信時刻として現在時刻を格納した後、ステップS
45に戻る。これにより、優先度の高い順に並び替えた
全演算要求数分の処理を実行した後、演算割り当て手段
11Eの処理を終了する。
【0080】次に、図13に基づき演算終了監視手段1
1Kの処理を説明する。
【0081】まず、ステップS18で現在時刻を読み込
んだ後、続くステップS36において、ステップS19
からステップS44までの処理を演算終了監視テーブル
11Nに格納されている演算要求送信時刻数分を実施す
るループ処理に入る。
【0082】このループ処理では、ステップS19にお
いてステップS18で読み込んだ現在時刻と演算終了監
視テーブル11Nに格納されている演算要求送信時刻と
を比較し、経過時間を算出し、続くステップS37で予
め決めてある制限時間超えていると判断された場合、ス
テップS38にて演算要求元プログラムに演算制限時間
オーバーを通知する。その後に、ステップS44にて演
算終了監視テーブル11Nに格納されている演算制限時
間オーバーとなった演算要求送信時刻を削除する。
【0083】演算制限時間オーバーとなった要求が無い
場合には、ステップS38及びステップS44の処理を
実施せず、ステップS36へ戻る。そして、演算終了監
視テーブル11Nに格納されている全ての演算要求送信
時刻に対する一連の処理が終わった後に、演算終了監視
手段11Kを終了し、次回の監視周期まで待つ。
【0084】このように第3実施の形態によれば、第2
実施の形態に加えて各計算サーバ(n)2−nの演算処
理制限時間内での演算終了通知の有無を監視し、演算要
求元への演算処理制限時間オーバーを通知し、演算処理
が計算サーバ(n)2−nの要求が制限時間オーバーす
る状態を回避するようにして演算処理効率を向上を図る
ことができる。
【0085】次に、本発明の第4実施の形態を図14乃
至図17を参照して説明する。
【0086】図14は、本発明の第4実施の形態を示す
計算クライアント(1)1−1の構成図であって、図1
4は、第3実施の形態を示す図11に計算サーバ故障監
視手段11Lを追設したものである。
【0087】計算サーバ故障監視手段11Lは、図15
に示すように、計算サーバ(1)2−1のハローコール
送信手段21Eからのハローコール信号をLAN回線3
を介して受信しており、このハローコ一ル信号を計算サ
ーバ故障監視手段11Lが受信できない場合は、該当す
る計算サーバ(n)2−nが故障状態であると判定し、
計算サーバ故障状態として、計算サーバ演算実行状態テ
ーブル11Gに演算要求先計算サーバの演算実行状態と
して格納されている実行中演算処理数に負値を設定す
る。
【0088】図16に基づき計算サーバ処理能力判定手
段11Dの処理の詳細を説明する。
【0089】まず、ステップS1において、演算要求先
計算サーバを未選択扱いとするために選択状態に初期値
としてNULLを設定する。次に、ステップS2にてス
テップS3からステップS6までの処理を計算サーバ台
数分を実施するループ処理に入る。すなわち、このルー
プ処理内において、計算サーバ(1)2−1、計算サー
バ(2)2−2、計算サーバ(3)2−3、計算サ一バ
(4)2−4から計算サーバ(n)2nに対する一連の
処理を行う。
【0090】1回目のループ処理内のステップS3にて
計算サーバ(1)2−1の単位時間当たりに処理可能な
演算数を計算サーバ処理能力指標テーブル11Cから取
り出す。次に、ステップS4にて計算サーバ(1)2−
1の演算実行状態として格納されている実行中演算処理
数を計算サーバ演算実行状態テーブル11Gから取り出
す。
【0091】続く、ステップS25において、ステップ
S4にて計算サーバ演算実行状態テーブル11Gから収
り出した計算サーバ(1)2−1の演算実行状態として
格納されている実行中演算処理数に負値が設定されてい
ないか判定する。この判定で負値が設定されている場合
は、計算サーバ(1)2−1が故障状態にあると判断
し、ステップS5及びステップS6を実行せず、ステッ
プS2に戻り、次の計算サーバ(n)2−nに対する処
理に移る。負値が設定されていない場合は、ステップS
5及びステップS6を実行する。
【0092】一方、ステップS5にてステップS3及び
S4にて取り込んだデータをもとに該当計算サーバの処
理能力を評価した後、続くステップS6にて処理能力の
一番高い計算サーバを演算要求先計算サーバとして選択
する。全計算サーバ台数分処理が終了した後、ステップ
S7に移る。
【0093】ステップS7では、演算要求先サーバが選
択済みかどうかを確認し、末選択であればステップS9
にて演算割り当て処理に演算実行が不可であることを、
通知する。選択状態であれば、ステップS8にて演算割
り当て処理に演算要求先サーバを通知した後、計算サー
バ処理能力判定手段11Dの処理を終了する。
【0094】次に、図17に基づき計算サーバ故障監視
手段11Lの処理の詳細を説明する。
【0095】まず、ステップS26により現在時刻の取
り出しを行う。次に、ステップS27では、ステップS
28からステップS35までの処理を計算サーバ(n)
2−n台数分を実施するループ処理に入る。すなわち、
このループ処理内において、計算サーバ(1)2−1、
計算サーバ(2)2−2、計算サーバ(3)2−3、計
算サーバ(4)2−4から計算サーバ(n)2nに対す
る一連の処理を行う。
【0096】1回目のループ処理では、まずステップS
28により計算サーバ(1)2−1から送信されるハロ
ーコール信号の受信バッファデータの取り込みを行う。
次に、ステップS29によりステップS28に示す受信
バッファデータがない場合には、ステップS30からス
テップS32の処理を実施する。ステップS30では、
前回受信した時刻より予め決めてある規定時間以上が経
過していない場合には、ステップS31からステップS
32を実施しない。
【0097】前回受信した時刻より規定時間以上が経過
している場合には、次に、ステップS31により、計算
サーバ演算実行状態テーブル11Gに計算サーバ(1)
2−1の演算実行状態として格納されている実行中演算
処理数に負値が設定されているか否かを判定する。この
判定で負値が設定されていない場合は、計算サーバ
(1)2−1が、未だ故障発生中と判定されていないこ
とになる。そこで、ステップS32にて計算サーバ
(1)2−1が故障発生中である状態を示すために計算
サーバ演算実行状態テーブル11Gに計算サーバ(1)
2−1の演算実行状態として格納されている実行中演算
処理数に負値を設定する。負値が設定されている場合に
は、既に故障発生中と判定されているのでステップS3
2を行わず、ステップS27に戻る。
【0098】一方、ステップ29の判定で、ステップS
28の処理である受信バッファデータがある場合には、
ステップS33からステップS35までの処理を実施す
る。まず、ステップS33にて、計算サーバ演算実行状
態テーブル11Gに計算サーバ(1)2−1の演算実行
状態として格納されている実行中演算処理数に負値が設
定されているか否かを判定する。ここで、負値が設定さ
れている場合は、故障発生中と判定されていることにな
る。そこで、ステップS34にて計算サーバ(1)2−
1の故障発生中状態を解除するために、計算サーバ演算
実行状態テーブル11Gに計算サーバ(1)2−1の演
算実行状態として格納されている実行中演算処理数に0
を設定する。この場合、負値が設定されていない場合
は、ステップS34の処理を実施しない。
【0099】次にステップS35により現在時刻を計算
サーバ(1)2−1のハローコール信号の受信時刻とし
て記録する。
【0100】以上の処理は計算サーバ(1)2−1、計
算サーバ(2)2−2、計算サーバ(3)2−3、計算
サーバ(4)2−4から計算サーバ(n)2−nに対し
て行われ、これらの一連の処理が終了した後、計算サー
バ故障監視手段11Lの処理を終了し、次回の監視周期
まで待つ。
【0101】このように第4実施の形態によれば、第3
実施の形態に加えて各計算サーバの故障状態を監視し、
故障している計算サーバを除く他の計算サーバへ演算要
求を振り替えることができ、故障している計算サーバが
存在する場合でも演算処理効率を向上させることができ
る。
【0102】次に、本発明の第5実施の形態を図18乃
至図21を参照して説明する。
【0103】図18は、計算サービス要求側計算機1と
計算サービス提供側計算機2がLAN回線3で接続され
るマルチサーバ・クライアントシステムの構成図であっ
て、第1実施の形態と異なり、計算サービス要求側計算
機1は計算クライアント(1)1−1、計算クライアン
ト(2)1−2、計算クライアント(3)1−3、計算
クライアント(4)1−4、計算クライアント(5)1
−5から計算クライアント(n)1−nの複数の計算ク
ライアントを備えている。
【0104】図19は、計算クライアント(1)1−1
の構成を示し、図2に示す第1実施の形態に計算サーバ
負荷計測手段11Mを追設している。
【0105】この図19では、計算サーバ演算実行状態
テーブル11Gが、各計算サーバの負荷状況の送信デー
タを計算サーバ負荷計測手段11Mにて受信し、状態を
保存しておく。また、図20に示すように負荷状況送信
手段21Fを計算サーバ(1)2−1に追設している。
計算サーバ(1)2−1の負荷状況を負荷状況送信手段
21Fにより実行し、各計算クライアント(n)1−n
へLAN回線3を通じて送信する。
【0106】次に、各計算クライアントでは、LAN回
線3を通じて、計算サーバから送信された演算結果通知
を計算クライアント(1)1−1の演算要求処理手段1
1Bによって受信し、演算結果通知受け取り手段11F
を実行した後、計算サーバ演算実行状態テーブル11G
への書き込みを行わず、演算要求手段11Hへ計算要求
の完了を通知する。
【0107】次に、負荷状況送信手段21Fの処理を図
21により説明する。
【0108】まず、ステップS39では、演算要求受け
付け手段21Bからの起動であるかを判断し、そうであ
る場合には、ステップS40にて計算サーバ(1)2−
1の演算実行数を+1カウントアップする。そうでない
場合には、ステップS40の処理を実行しない。
【0109】次に、ステップS41では、演算結果通知
手段21Dからの起動であるかどうかを判断し、そうで
ある場合には、ステップS42にて計算サーバ(1)2
−1の演算実行数を−1カウントアップする。そうでな
い場合には、ステップS42の処理を実行しない。次
に、ステップS43により計算サーバ(1)2−1の演
算実行数を負荷状況データとして各計算クライアント
(n)1−nへ送信し、負荷状況送信手段21Fを終了
する。
【0110】このように第4実施の形態によれば、第1
実施の形態に加えて各計算クライアント(n)1−nで
は、各計算サーバ(n)2−nの負荷状況の通知を受け
負荷計測を実施することができ、計算クライアント
(n)1−n以外からの計算要求による各計算サーバの
負荷状況を考慮して演算処理効率を向上できる。
【0111】次に、本発明の第6実施の形態を図22を
参照して説明する。
【0112】図22は、図18に示す第5実施の形態に
加えて演算優先度指標テーブル11Jを追設したもので
ある。
【0113】まず、演算要求の一連の処理の前に実施す
る計算サーバ処理能力指標テーブル11Cへ保存すると
共に、先に演算優先度設定手段11Iは、演算要求種別
毎の処理優先度を演算優先度指標テーブル11Jに保存
しておく。
【0114】演算割り当て手段11Eは、演算要求先の
計算サーバ(n)2−nを決定するために、計算サーバ
処理能力判定手段11Dに処理能力判定要求を行う。こ
のとき、演算割り当て手段11Eは、演算優先度指標テ
ーブル11Jを参照し、演算要求を優先度の高い順番に
並び替えた後、計算サーバ処理能力判定手段11Dへ処
理能力判定要求を行う。
【0115】演算優先度指標テーブル11Jには、演算
要求種別毎の処理優先度が格納されており、この値をも
とに演算要求の順番が優先度の高い順に並び替えられ
る。
【0116】計算サーバ処理能力判定手段11Dは、計
算サーバ処理能力指標テーブル11Cと計算サーバ演算
実行状態テーブル11Gをもとに処理能力の高い計算サ
ーバを選択し、演算割り当て手段11Eに通知する。演
算割り当て手段11Eは、計算サーバ処理能力判定手段
11Dにて選択された計算サーバ(n)2−nに対し
て、LAN回線3を通じ、演算要求を行う。
【0117】このように第6実施の形態によれば、第5
実施の形態に加えて計算クライアントにおいて演算優先
度指標によって演算要求を並び替えた上で、計算サーバ
(n)2−nの個々の処理能力の指標を参照し、処理能
力を判定することによって、全ての計算サーバを包括し
た全体の演算負荷を均一化する方向に演算処理を割り当
てるように、各計算サーバ(n)2−nへの演算要求を
行い演算処理効率を向上できる。
【0118】次に、本発明の第7実施の形態を図23を
参照して説明する。
【0119】図23は、第6実施の形態に加えて演算終
了監視テーブル11Nと演算終了監視手段11Kとを追
設したものである。
【0120】図23に示す計算クライアント(1)1−
1の演算割り当て手段11Eは、演算要求先の計算サー
バ(n)2−nへ演算要求を送信した後に、演算終了監
視手段11Kにて演算要求の終了を監視するために演算
終了監視テーブル11Nに演算要求先計算サーバ(n)
2−nへ演算要求を送信した時刻を格納する。演算結果
通知受け取り手段11Fは演算要求先計算サーバからの
演算終了通知を受け付けた場合には、演算終了監視テー
ブル11Nから演算終了通知に対応する演算要求送信時
刻を削除する。
【0121】演算終了監視手段11Kは、定周期に計算
サーバの演算実行状態を監視し、予め決めてある制限時
間内に、演算終了監視テーブル11Nから演算要求送信
時刻が削除されず残っている場合、演算結果通知受け取
り手段11Fが演算要求に対する演算結果通知を受けて
いないと判断し、演算側限時間オーバーであることを演
算要求手段11Hに通知する。
【0122】このように第7実施の形態によれば、第6
実施の形態に加えて各計算サーバ(n)2−nの演算処
理制限時間内での演算終了通知の有無を監視し、演算要
求元への演算処理制限時間オーバーを通知し、演算処理
が計算サーバ(n)2−nの要求が制限時間オーバーす
る状態を回避するようにして演算処理効率を向上でき
る。
【0123】次に、本発明の第8実施の形態を図24及
び図25を参照して説明する。
【0124】図24は、第7実施の形態に加えて計算サ
ーバ故障監視手段11Lを追設し、計算サーバの故障状
態の監視結果から他の正常な計算サーバへの演算要求を
振り替えるようにしたものである。
【0125】計算サーバ故障監視手段11Lは、図25
に示す計算サーバ(1)2−1のハローコール送信手段
21Eからのハローコール信号をLAN回線3を介して
受信しており、このハローコール信号を計算サーバ故障
監視手段11Lが受信できない場合は、該当する計算サ
ーバが故障状態であると判定し、計算サーバ故障状態と
して、計算サーバ演算実行状態テーブル11Gに演算要
求先計算サーバの演算実行状態として格納されている実
行中演算処理数に負値を設定する。
【0126】このように第8実施の形態によれば、第7
実施の形態に加えて各計算サーバ(n)2−nの故障状
態を監視し、故障している計算サーバ(n)2−nを除
く他の計算サーバへ演算要求を振り替えることができ、
故障している計算サーバが存在する場合にも演算処理効
率を向上させることができる。
【0127】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、各計算サーバ
の処理能力と現在の処理状態とを加味して各計算サーバ
の割り当てをするので、各計算サーバを均等な負荷と
し、システム全体のスループットを向上させることがで
き、従来のように処理能力の高い計算サーバが先に終了
して空き状態となっているにもかかわらず、処理能力の
低い計算サーバが引き続いて処理を行って結果的に全体
から見た計算サーバの処理に多くの時間を要し、処理効
率が低下するという問題を解決することができる。
【0128】請求項2の発明によれば、各演算要求が処
理順位の優先度の高いものから順次処理をするので、早
く処理したいものが確実に早く得られ、また、処理結果
に基づいて、さらに、処理する場合等に便利である。
【0129】請求項3の発明によれば、各計算サーバの
演算処理時間を監視して、演算処理時間がオーバーする
状態を回避するように各計算サーバに各演算要求を割り
当てるので、計算サーバ全体の負荷が均一化して全体の
演算処理効率を向上させることができる。
【0130】請求項4の発明によれば、各計算サーバの
故障状態を監視し、故障している計算サーバを除外して
各計算サーバへの各演算要求の割り当てをするので、負
荷が均一となり、迅速に演算処理が終了し演算処理効率
も向上させることができる。
【0131】請求項5の発明によれば、複数の計算クラ
イアントからの演算要求に対して各計算サーバの処理能
力と現在の処理状態とを加味して各計算サーバの割り当
てをするので、各計算サーバを均等な負荷とでき、シス
テム全体のスループットを向上させることができ、従来
のように、処理能力の高い計算サーバが先に終了して空
き状態となっているにもかかわらず、処理能力の低い計
算サーバが引き続いて処理を行って結果的に全体から見
た計算サーバの処理に多くの時間を要し、処理効率が低
下するという問題を解決することができる。
【0132】請求項6の発明によれば、各演算要求の処
理順位の優先度の高いものから順次処理をするので早く
処理したいものが確実に早く得られ、処理結果に基づい
て、さらに、次の処理をする場合にも便利である。
【0133】請求項7の発明によれば、各計算クライア
ントにおいて、各計算サーバの演算処理時間を監視し
て、演算処理時間がオーバーする状態を回避するように
各計算サーバに各演算要求を割り当てるので、計算サー
バ全体の負荷が均一化して全体の演算処理効率を向上さ
せることができる。
【0134】請求項8の発明によれば、各計算サーバの
故障状態を監視し、故障している計算サーバを除外して
各計算サーバへの各演算要求の割り当てをするので、負
荷が均一となり、迅速に演算処理が終了し演算処理効率
も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を示すマルチサーバ・
クライアントの並列処理制御装置の構成図である。
【図2】図1の並列処理制御装置に備える計算クライア
ントを示す構成図である。
【図3】図1の並列処理制御装置に備える計算サーバを
示す構成図である。
【図4】図2の計算クライアントに備える演算割り当て
手段の処理を示すフローチャートである。
【図5】図2の計算サーバに備える計算サーバ処理能力
判定手段の処理を示すフローチャートである。
【図6】図4及び図5の処理によって得られる各演算要
求に対する計算サーバへの割り当てを示す説明図であ
る。
【図7】図2の計算クライアントに備える演算結果通知
受け取り手段の処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施の形態を示す計算クライアン
トの構成図である。
【図9】図8の計算クライアントに備える演算割り当て
手段の処理を示すフローチャートである。
【図10】図8に備える演算割り当て手段と計算サーバ
処理能力設定手段の処理によって得られる各演算要求に
対する各計算サーバの割り当てを示す説明図である。
【図11】本発明の第3実施の形態を示す計算クライア
ントの構成図である。
【図12】図11の計算クライアントに備える演算割り
当て手段の処理を示すフローチャートである。
【図13】図11の計算クライアントに備える演算終了
監視手段の処理を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第4実施の形態を示す計算クライア
ントの構成図である。
【図15】本発明の第4実施の形態を示す計算サーバの
構成図である。
【図16】図14の計算クライアントに備える計算サー
バ処理能力判定手段の処理を示すフローチャートであ
る。
【図17】図14の計算クライアントに備える計算サー
バ故障監視手段の処理を示すフローチャートである。
【図18】本発明の第5実施の形態を示すマルチサーバ
・クライアントの並列処理制御装置の構成図である。
【図19】図18の計算クライアントを示す構成図であ
る。
【図20】図18の計算サーバを示す構成図である。
【図21】図20の計算サーバに備える負荷状況送信手
段の処理を示すフローチャートである。
【図22】本発明の第6実施の形態を示す計算クライア
ントの構成図である。
【図23】本発明の第7実施の形態を示す計算クライア
ントの構成図である。
【図24】本発明の第8実施の形態を示す計算クライア
ントの構成図である。
【図25】本発明の第8実施の形態を示す計算サーバの
構成図である。
【図26】マルチサーバ・クライアントを示す説明図で
ある。
【図27】従来の計算クライアントを示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1 計算サービス要求側計算機 2 計算サービス提供側計算機 3 LAN回路 1−1 計算クライアント(1) 11A 計算サーバ処理能力設定手段 11B 計算要求処理手段 11C 計算サーバ処理能力指標テーブル 11D 計算サーバ処理能力判定手段 11E 演算割り当て手段 11F 演算結果通知受け取り手段 11G 計算サーバ演算実行状態テーブル 11H 演算要求手段 11I 演算優先度設定手段 11J 演算優先度指標テーブル 11K 演算終了監視手段 11L 計算サーバ故障監視手段 11M 計算サーバ負荷計測手段 11N 演算終了監視テーブル 11Y 演算要求処理手段 11Z 演算結果受け取り手段 2−1 計算サーバ(1) 21A 計算処理手段 21B 演算要求受け付け手段 21C 演算処理手段 21D 演算結果通知手段 21E ハローコール送信手段 21F 負荷状況送信手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の計算サーバと1台の計算クライア
    ントとをネットワークで接続して構成するマルチサーバ
    ・クライアントシステムによる前記複数の計算サーバに
    対して計算クライアントが並列処理要求をする並列処理
    制御装置において、 前記計算サーバのそれぞれは、 前記ネットワークを介して前記計算クライアントからの
    演算要求を受け取る演算要求受け付け手段と、この演算
    要求受け付け手段により受け取られた演算要求に応じて
    演算処理を実行する演算処理手段と、この演算処理手段
    により得られた演算の結果を前記計算クライアントへ通
    知する演算結果通知手段とを設ける一方、 前記計算クライアントは、 前記各計算サーバの処理能力を表すデータを格納すると
    共に、前記各計算サーバの演算実行状態を表すデータを
    格納する管理テーブルと、この管理テーブルに格納され
    る各計算サーバの処理能力を表すデータと各計算サーバ
    の演算実行状態を表すデータとから各計算サーバ毎に現
    状の処理能力を判定する計算サーバ処理能力判定手段
    と、演算実行要求があると、前記計算サーバ処理能力判
    定手段により判定される各計算サーバ毎の現状の処理能
    力に応じてシステム全体の演算負荷を均一とするように
    演算要求の割り当てを行って該当する各計算サーバへ演
    算要求を行うと共に、前記管理テーブルの該当する演算
    実行状態を表すデータを更新する演算割り当て手段と、
    前記各計算サーバから前記演算結果通知があると、前記
    管理テーブルの該当する演算実行状態を表すデータを更
    新する演算結果通知受け取り手段とを設けることを特徴
    とする並列処理制御装置。
  2. 【請求項2】 予め演算処理の種別に応じて優先的に処
    理する処理順位を定める優先度指標テーブルを設けて、
    複数の演算要求を各計算サーバへ割り当てするとき、前
    記優先度指標テーブルを参照して前記処理順位に従って
    順次演算処理が終了するように各計算サーバに各演算要
    求をすることを特徴とする請求項1記載の並列処理制御
    装置。
  3. 【請求項3】 前記計算クライアントは、 各計算サーバの演算終了状態を格納する演算終了監視テ
    ーブルを監視して所定時間内での演算未終了を演算要求
    元へ知らせる演算終了監視手段を付加して、各計算機サ
    ーバの演算処理時間が均一な処理時間となるように各計
    算サーバへ各演算要求を割り当てることを特徴とする請
    求項2記載の並列処理制御装置。
  4. 【請求項4】 前記計算クライアントは、 各計算サーバの故障発生の有無を監視し、故障が発生し
    たとき前記管理テーブルの該当する計算サーバの演算実
    行状態を表すデータを故障と設定する計算サーバ故障監
    視手段と、この計算サーバ故障監視手段により故障とさ
    れた計算サーバへ演算要求がされているとき、他の正常
    な計算サーバへ演算要求を切り替える手段とを付加する
    ことを特徴とする請求項3記載の並列処理制御装置。
  5. 【請求項5】 複数の計算サーバと複数の計算クライア
    ントとをネットワークで接続して構成するマルチサーバ
    ・クライアントシステムによる前記複数の計算サーバに
    対して複数の計算クライアントが並列処理要求をする並
    列処理制御装置において、 前記計算サーバのそれぞれは、 前記ネットワークを介して前記各計算クライアントから
    の演算要求を受け取る演算要求受け付け手段と、この演
    算要求受け付け手段により受け取られた演算要求に応じ
    て演算処理を実行する演算処理手段と、この演算処理手
    段により得られた演算の結果を通知する演算結果通知手
    段と、負荷状況を各計算クライアントへ通知する負荷状
    態送信手段とを設ける一方、 前記計算クライアントのそれぞれは、 前記各計算サーバの処理能力を表すデータを格納すると
    共に、前記各計算サーバの演算実行状態を表すデータ及
    び各計算サーバの負荷計測状態を格納する管理テーブル
    と、前記各計算サーバから負荷状況を取り込み負荷を計
    測して前記管理テーブルへ負荷計測状態を格納する計算
    サーバ負荷計測手段と、前記管理テーブルに格納される
    各計算サーバの処理能力を表すデータと各計算サーバの
    演算実行状態を表すデータと前記負荷計測状態とから各
    計算サーバ毎に現状の処理能力を判定する計算サーバ処
    理能力判定手段と、演算実行要求があると、前記計算サ
    ーバ処理能力判定手段により判定される各計算サーバ毎
    の現状の処理能力に応じてシステム全体の演算負荷を均
    一とするように演算要求の割り当てを行って該当する各
    計算サーバへ演算要求を行うと共に、前記管理テーブル
    の該当する演算実行状態を表すデータを更新する演算割
    り当て手段と、前記各計算サーバから演算終了通知があ
    ると、前記管理テーブルの該当する演算実行状態を表す
    データを更新する演算結果通知受け取り手段とを設ける
    ことを特徴とする並列処理制御装置。
  6. 【請求項6】 予め演算処理の種別に応じて優先的に処
    理する処理順位を定める優先度指標テーブルを設けて、
    複数の演算要求を各計算サーバへ割り当てするとき、前
    記優先度指標テーブルを参照して前記処理順位に従って
    順次処理が終了するように各計算サーバへ各演算要求を
    することを特徴とする請求項5記載の並列処理制御装
    置。
  7. 【請求項7】 前記計算クライアントそれぞれは、 各計算サーバの演算終了状態を格納する演算終了監視テ
    ーブルを監視して所定時間内の演算未終了を演算要求元
    へ知らせる演算終了監視手段を付加して各計算サーバの
    演算処理が均一な処理時間となるように各計算サーバへ
    各演算要求を割り当てることを特徴とする請求項6記載
    の並列処理制御装置。
  8. 【請求項8】 前記計算クライアントそれぞれは、 各計算サーバの故障発生の有無を監視し、故障が発生し
    たとき前記管理テーブルの該当する計算サーバの演算実
    行状態を表すデータを故障として設定する計算サーバ故
    障監視手段と、この計算サーバ故障監視手段により故障
    とされた該当計算サーバへ演算要求がされているとき、
    他の正常な計算サーバへ演算要求を切り替える手段とを
    付加することを特徴とする請求項7記載の並列処理制御
    装置。
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