JPH11245111A - スローアウェイ式ボールエンドミル - Google Patents
スローアウェイ式ボールエンドミルInfo
- Publication number
- JPH11245111A JPH11245111A JP4835398A JP4835398A JPH11245111A JP H11245111 A JPH11245111 A JP H11245111A JP 4835398 A JP4835398 A JP 4835398A JP 4835398 A JP4835398 A JP 4835398A JP H11245111 A JPH11245111 A JP H11245111A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tip
- cutting
- tips
- ball end
- area
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C5/00—Milling-cutters
- B23C5/02—Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
- B23C5/10—Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
- B23C5/1009—Ball nose end mills
- B23C5/1027—Ball nose end mills with one or more removable cutting inserts
- B23C5/1045—Ball nose end mills with one or more removable cutting inserts having a cutting insert, the cutting edge of which subtends substantially 90 degrees
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Milling Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】切削抵抗を低く押さえることができ、切削抵抗
が小さく、強度、切削性ともに優れ、さらに、チップに
損傷があっても、コスト的に有利にチップ交換ができる
ボールエンドミルを提供する。 【解決手段】ミル本体２の頭頂３をカバーする単独の先
端チップ５、該先端チップ５の切削領域Ａに続く丸み部
分を切削領域（領域Ｂ）とする一対の側面Ｒチップ６、
６、及び、該側面Ｒチップ６、６の切削領域Ｂに続くス
トレート部分を切削領域（領域Ｃ）とする一対の補助チ
ップ７、７を備え、且つ、上記側面Ｒチップ６、６を先
端チップ５、５に対して周方向略９０°の位置に配置
し、さらに、上記補助チップ７、７を同一列に配置す
る。また、先端チップ５が単独でカバーする領域Ａの長
さを４〜６ｍｍとする。
が小さく、強度、切削性ともに優れ、さらに、チップに
損傷があっても、コスト的に有利にチップ交換ができる
ボールエンドミルを提供する。 【解決手段】ミル本体２の頭頂３をカバーする単独の先
端チップ５、該先端チップ５の切削領域Ａに続く丸み部
分を切削領域（領域Ｂ）とする一対の側面Ｒチップ６、
６、及び、該側面Ｒチップ６、６の切削領域Ｂに続くス
トレート部分を切削領域（領域Ｃ）とする一対の補助チ
ップ７、７を備え、且つ、上記側面Ｒチップ６、６を先
端チップ５、５に対して周方向略９０°の位置に配置
し、さらに、上記補助チップ７、７を同一列に配置す
る。また、先端チップ５が単独でカバーする領域Ａの長
さを４〜６ｍｍとする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】エンドミル本体の丸くなった
先端部にスローアウェイチップを取り付けてなり、切削
により被削材に湾曲面や曲面を形成することができるス
ローアウェイ式ボールエンドミルに関するものである。
先端部にスローアウェイチップを取り付けてなり、切削
により被削材に湾曲面や曲面を形成することができるス
ローアウェイ式ボールエンドミルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】上記スローアウェイ式ボールエンドミル
（以下、ボールエンドミルに略称する）として従来より
図９や図１０に示すようなものがあった。
（以下、ボールエンドミルに略称する）として従来より
図９や図１０に示すようなものがあった。
【０００３】図９に示す２枚刃構造のボールエンドミル
３０は、中心軸３１を境に周回り１８０°の位置に２個
のチップ３２、３３が取り付けられ、それぞれのチップ
３２、３３は異形状で、先端中心付近が一枚刃となった
構造であった。
３０は、中心軸３１を境に周回り１８０°の位置に２個
のチップ３２、３３が取り付けられ、それぞれのチップ
３２、３３は異形状で、先端中心付近が一枚刃となった
構造であった。
【０００４】また、図１０に示す一枚刃構造のボールエ
ンドミル４０は周回り１８０°離れた位置に、中心軸４
１の方向に、互い違いで複数個のチップ４２が２列状に
配置されたものであった。
ンドミル４０は周回り１８０°離れた位置に、中心軸４
１の方向に、互い違いで複数個のチップ４２が２列状に
配置されたものであった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のボー
ルエンドミルのうち、上記図９に示すボールエンドミル
３１のチップ３２、３３では、Ｒ部分とストレート部分
の切刃が連続したものであり、且つ、捩れもほどんどな
い切刃配置となっているため、切り込みがフルにかかっ
た際の加工では、被削材に同時に当たる切刃が長いた
め、切削抵抗が大きくなって加工条件が厳しくなるとい
う問題点があった。
ルエンドミルのうち、上記図９に示すボールエンドミル
３１のチップ３２、３３では、Ｒ部分とストレート部分
の切刃が連続したものであり、且つ、捩れもほどんどな
い切刃配置となっているため、切り込みがフルにかかっ
た際の加工では、被削材に同時に当たる切刃が長いた
め、切削抵抗が大きくなって加工条件が厳しくなるとい
う問題点があった。
【０００６】また、ボールエンドミルの加工の性質上、
チップの損傷は、先端中心部位に集中する傾向がある
が、上記のようなチップ形状の場合、損傷部分以外の切
刃に問題がない場合でも連続した切刃形状のため、チッ
プ交換しなくてはならないという点で、非経済的であっ
た。
チップの損傷は、先端中心部位に集中する傾向がある
が、上記のようなチップ形状の場合、損傷部分以外の切
刃に問題がない場合でも連続した切刃形状のため、チッ
プ交換しなくてはならないという点で、非経済的であっ
た。
【０００７】次に、図１０に示すボールエンドミル４０
は、一枚刃構造であるので、２枚刃構造のものと比べ加
工条件を上げることができず、また、加工時のバランス
も悪い。また、同一刃列のチップ４２は、ほぼ直線状に
ならび、ほとんど捩れがないので、被削材に同時に当た
る切刃が長いため、切削抵抗が大きくなって加工条件が
厳しくなるという問題点があった。
は、一枚刃構造であるので、２枚刃構造のものと比べ加
工条件を上げることができず、また、加工時のバランス
も悪い。また、同一刃列のチップ４２は、ほぼ直線状に
ならび、ほとんど捩れがないので、被削材に同時に当た
る切刃が長いため、切削抵抗が大きくなって加工条件が
厳しくなるという問題点があった。
【０００８】そこで、本発明はこれら従来技術の問題点
に鑑み、切削抵抗を低く押さえることができ、切削抵抗
が小さく、強度、切削性ともに優れ、さらに、チップに
損傷があっても、コスト的に有利にチップ交換ができる
ボールエンドミルを提供することを課題とする。
に鑑み、切削抵抗を低く押さえることができ、切削抵抗
が小さく、強度、切削性ともに優れ、さらに、チップに
損傷があっても、コスト的に有利にチップ交換ができる
ボールエンドミルを提供することを課題とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するべ
く、本発明は、先端チップ、該先端チップの切削領域に
続く丸み部分を切削領域とする一対の側面Ｒチップ及
び、該側面Ｒチップの切削領域に続くストレート部分を
切削領域とする一対の補助チップを備え、且つ、上記側
面Ｒチップを先端チップに対して周方向略９０°の位置
に配置し、さらに、上記補助チップを同一列に配置す
る。これにより、同時食い込みする切刃の長さを短く、
切削抵抗が小さくすることを特徴とする。
く、本発明は、先端チップ、該先端チップの切削領域に
続く丸み部分を切削領域とする一対の側面Ｒチップ及
び、該側面Ｒチップの切削領域に続くストレート部分を
切削領域とする一対の補助チップを備え、且つ、上記側
面Ｒチップを先端チップに対して周方向略９０°の位置
に配置し、さらに、上記補助チップを同一列に配置す
る。これにより、同時食い込みする切刃の長さを短く、
切削抵抗が小さくすることを特徴とする。
【００１０】また、本発明者は鋭意研究の結果、一般的
にボールエンドミルの加工では等高線加工、すなわち加
工深さが一定であり、その深さが荒加工の場合では、１
〜４ｍｍの範囲であることが圧倒的に多く、チップの損
傷も、この範囲内に集中することを見いだした。そこ
で、２枚刃のボールエンドミルにおいて、先端の頭頂部
をカバーする先端チップが加工深さ４〜６ｍｍまでの範
囲を単独でカバーするよう各チップを配置し、荒加工の
場合にチップの損傷が起こりやすい１〜４ｍｍの範囲で
チップに損傷があっても、先端チップのみを取り換えれ
ば良く、コスト的に有利であり、さらに、先端チップに
加わる切削抵抗を低く押さえることができるようにす
る。
にボールエンドミルの加工では等高線加工、すなわち加
工深さが一定であり、その深さが荒加工の場合では、１
〜４ｍｍの範囲であることが圧倒的に多く、チップの損
傷も、この範囲内に集中することを見いだした。そこ
で、２枚刃のボールエンドミルにおいて、先端の頭頂部
をカバーする先端チップが加工深さ４〜６ｍｍまでの範
囲を単独でカバーするよう各チップを配置し、荒加工の
場合にチップの損傷が起こりやすい１〜４ｍｍの範囲で
チップに損傷があっても、先端チップのみを取り換えれ
ば良く、コスト的に有利であり、さらに、先端チップに
加わる切削抵抗を低く押さえることができるようにす
る。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図によ
り説明する。
り説明する。
【００１２】図１は本実施形態のボールエンドミル１の
側面図であり、このボールエンドミル１は、ミル本体２
の先端部分が丸くなっており、その頭頂３から後端面４
に向けて、先端チップ５、側面Ｒチップ６、補助チップ
７を順次、着脱自在に固定したものである。これらチッ
プにおいて、上記先端チップ５は、頭頂３をカバーし、
側面Ｒチップ７は側面Ｒチップ５に続くストレート部分
を切削領域とする。
側面図であり、このボールエンドミル１は、ミル本体２
の先端部分が丸くなっており、その頭頂３から後端面４
に向けて、先端チップ５、側面Ｒチップ６、補助チップ
７を順次、着脱自在に固定したものである。これらチッ
プにおいて、上記先端チップ５は、頭頂３をカバーし、
側面Ｒチップ７は側面Ｒチップ５に続くストレート部分
を切削領域とする。
【００１３】図２は前記ボールエンドミル１の正面図で
あり、同図に示すように上記先端チップ５はミル本体２
の中心軸８に対し対象形状をなし、中心軸８の両側対象
状に一対の切刃９、９を備えている。また、これら先端
チップ５の切刃９、９に対し周方向略９０°の位置に前
記側面Ｒチップ６、６が対象状に固定され、また、前記
補助チップ７、７は先端チップ１と同一列に配置固定さ
れている。
あり、同図に示すように上記先端チップ５はミル本体２
の中心軸８に対し対象形状をなし、中心軸８の両側対象
状に一対の切刃９、９を備えている。また、これら先端
チップ５の切刃９、９に対し周方向略９０°の位置に前
記側面Ｒチップ６、６が対象状に固定され、また、前記
補助チップ７、７は先端チップ１と同一列に配置固定さ
れている。
【００１４】上記ボールエンドミル１は、完全２枚刃タ
イプのものである。すなわち、図１に示すように先端チ
ップ５が単独でカバーする領域Ａの全長を、先端チップ
５、５の２枚の切刃９、９の両方ともが切削し、上記側
面Ｒチップ６、６がカバーする領域Ｂの全長を、側面Ｒ
チップ６、６の切刃９、９の両方ともが切削し、同様
に、上記補助チップ７、７のカバーする領域Ｃの全長
を、補助チップ７、７の切刃９、９の両方ともが切削す
るようになっている。なお、本実施形態のボールエンド
ミル１では、前記先端チップ５の切刃９、９についての
みでなく、全体の形状そのものが、前記ミル本体２の中
心軸８に対して対象形状となっている。
イプのものである。すなわち、図１に示すように先端チ
ップ５が単独でカバーする領域Ａの全長を、先端チップ
５、５の２枚の切刃９、９の両方ともが切削し、上記側
面Ｒチップ６、６がカバーする領域Ｂの全長を、側面Ｒ
チップ６、６の切刃９、９の両方ともが切削し、同様
に、上記補助チップ７、７のカバーする領域Ｃの全長
を、補助チップ７、７の切刃９、９の両方ともが切削す
るようになっている。なお、本実施形態のボールエンド
ミル１では、前記先端チップ５の切刃９、９についての
みでなく、全体の形状そのものが、前記ミル本体２の中
心軸８に対して対象形状となっている。
【００１５】さらに、前記領域Ａ、すなわち、先端チッ
プ５が単独でカバーする領域において、その長さが４〜
６ｍｍに調整されている。これは、この長さが４ｍｍ未
満では、切刃９に損傷が加わってしまう際に、先端チッ
プ５と側面Ｒチップ６の両方にダメージが加わる可能性
が高くなり、そのような事態では、両方のチップを取り
換えなければならないので、非効率的且つコスト高とな
り、他方、６ｍｍより長いと先端チップ５にかかる切削
抵抗が大きくてビビリ易く、また直ぐに破損したり、或
いは、切屑が詰まり易くなるなどの恐れがあるためであ
る。
プ５が単独でカバーする領域において、その長さが４〜
６ｍｍに調整されている。これは、この長さが４ｍｍ未
満では、切刃９に損傷が加わってしまう際に、先端チッ
プ５と側面Ｒチップ６の両方にダメージが加わる可能性
が高くなり、そのような事態では、両方のチップを取り
換えなければならないので、非効率的且つコスト高とな
り、他方、６ｍｍより長いと先端チップ５にかかる切削
抵抗が大きくてビビリ易く、また直ぐに破損したり、或
いは、切屑が詰まり易くなるなどの恐れがあるためであ
る。
【００１６】このように各チップを配置してなる本実施
形態のボールエンドミル１は、まず、先端チップ５が単
独でカバーする領域Ａの長さを４〜６ｍｍとしたことに
より、荒加工の場合にチップの損傷が起こりやすい１〜
４ｍｍの範囲でチップに損傷があっても、先端チップ５
のみを取り換えれば良く、効率的でコスト的に有利であ
り、さらに、先端チップ５に加わる切削抵抗を低く押さ
えることができるという利点がある。
形態のボールエンドミル１は、まず、先端チップ５が単
独でカバーする領域Ａの長さを４〜６ｍｍとしたことに
より、荒加工の場合にチップの損傷が起こりやすい１〜
４ｍｍの範囲でチップに損傷があっても、先端チップ５
のみを取り換えれば良く、効率的でコスト的に有利であ
り、さらに、先端チップ５に加わる切削抵抗を低く押さ
えることができるという利点がある。
【００１７】また、図１に示すようにミル本体２の頭頂
３をカバーする単独の先端チップ５、該先端チップ５の
切削領域Ａに続く丸み部分を切削領域（領域Ｂ）とする
一対の側面Ｒチップ６、６、及び、該側面Ｒチップ６、
６の切削領域Ｂに続くストレート部分を切削領域（領域
Ｃ）とする一対の補助チップ７、７を備え、且つ、上記
側面Ｒチップ６、６を先端チップ５、５に対して周方向
略９０°の位置に配置し、さらに、上記補助チップ７、
７を同一列に配置したことにより、同時食い込みする切
刃９の長さが短く、切削抵抗が小さく、強度、切削性と
もに優れるという利点を有している。
３をカバーする単独の先端チップ５、該先端チップ５の
切削領域Ａに続く丸み部分を切削領域（領域Ｂ）とする
一対の側面Ｒチップ６、６、及び、該側面Ｒチップ６、
６の切削領域Ｂに続くストレート部分を切削領域（領域
Ｃ）とする一対の補助チップ７、７を備え、且つ、上記
側面Ｒチップ６、６を先端チップ５、５に対して周方向
略９０°の位置に配置し、さらに、上記補助チップ７、
７を同一列に配置したことにより、同時食い込みする切
刃９の長さが短く、切削抵抗が小さく、強度、切削性と
もに優れるという利点を有している。
【００１８】さらに、上記ボールエンドミル１は完全２
枚刃構造であるので、加工条件を上げることができ、さ
らに、ミル本体２の中心軸８に対して対象形状であるの
で、加工時のバランスが非常に良く、切削性、切屑処理
能力ともに非常に優れたものである。
枚刃構造であるので、加工条件を上げることができ、さ
らに、ミル本体２の中心軸８に対して対象形状であるの
で、加工時のバランスが非常に良く、切削性、切屑処理
能力ともに非常に優れたものである。
【００１９】次に、図３はチップ非装着状態の上記ボー
ルエンドミル１の先端部分のみを示す側面図であり、ま
た、図４は図３のＸ矢視図である。これらの図に示すよ
うに、ミル本体２には、先端チップ５を嵌入するための
スリット１０が設けられ、また、前記先端チップ５を嵌
入した状態でこれを螺着するべく、ボルト用の一対の貫
通孔１１、１１が設けられている。また、図４に示すよ
うに、先端チップ５のすくい面が露出するよう、上方部
分のミル本体２を切り欠いている。なお、ボールエンド
ミル１は、ミル本体２の中心軸８に対して全体が対象状
であるので、先端チップ５の２つのすくい面のどちら側
から見ても全く同じ図となる。
ルエンドミル１の先端部分のみを示す側面図であり、ま
た、図４は図３のＸ矢視図である。これらの図に示すよ
うに、ミル本体２には、先端チップ５を嵌入するための
スリット１０が設けられ、また、前記先端チップ５を嵌
入した状態でこれを螺着するべく、ボルト用の一対の貫
通孔１１、１１が設けられている。また、図４に示すよ
うに、先端チップ５のすくい面が露出するよう、上方部
分のミル本体２を切り欠いている。なお、ボールエンド
ミル１は、ミル本体２の中心軸８に対して全体が対象状
であるので、先端チップ５の２つのすくい面のどちら側
から見ても全く同じ図となる。
【００２０】続いて、図５〜図８は前記先端チップ５を
示し、図５は上面図、図６は図５の領域Ｄの拡大図、図
７は前面図、図８は図７の領域Ｅの拡大図である。な
お、上記先端チップ５は、その中心軸５ａに対して対象
形状であるので、上下どちらから見ても、同じ図とな
る。したがって、上面図＝下面図である。これらの図に
示すように、先端チップ５は前端縁が円弧形状で前側に
突き出た板状体をなし、左右の対象位置には一対のボル
ト固定用の貫通孔１２、１２が形成され、また、後側に
係合位置決め用の凹部１３が設けられている。さらに、
先端チップ５は、左右、どちから一方側の前端縁に切刃
９が形成され、その後側にすくい面１４とブレーカ壁１
５が順次設けられ、また、上記すくい面１４の前横端側
には、窪部１６が設けられている。
示し、図５は上面図、図６は図５の領域Ｄの拡大図、図
７は前面図、図８は図７の領域Ｅの拡大図である。な
お、上記先端チップ５は、その中心軸５ａに対して対象
形状であるので、上下どちらから見ても、同じ図とな
る。したがって、上面図＝下面図である。これらの図に
示すように、先端チップ５は前端縁が円弧形状で前側に
突き出た板状体をなし、左右の対象位置には一対のボル
ト固定用の貫通孔１２、１２が形成され、また、後側に
係合位置決め用の凹部１３が設けられている。さらに、
先端チップ５は、左右、どちから一方側の前端縁に切刃
９が形成され、その後側にすくい面１４とブレーカ壁１
５が順次設けられ、また、上記すくい面１４の前横端側
には、窪部１６が設けられている。
【００２１】この先端チップ５の切刃９、９は、概ね図
７、８に示すように中央部を除いて芯高水平状であり、
中央部の切刃９、９が中心軸５ａを通ってこれら水平部
分を連結するよう配置されている。なお、先端チップ５
の中央前側には、排出速度の遅い中心軸５ａ付近からの
切屑を一定方向に排出させるべく、排出溝１７が設けら
れている。また、先端チップ５の前面１８には、被削材
との干渉を避けるのに必要なだけ、逃げ角α°（図７参
照）が付与されている。
７、８に示すように中央部を除いて芯高水平状であり、
中央部の切刃９、９が中心軸５ａを通ってこれら水平部
分を連結するよう配置されている。なお、先端チップ５
の中央前側には、排出速度の遅い中心軸５ａ付近からの
切屑を一定方向に排出させるべく、排出溝１７が設けら
れている。また、先端チップ５の前面１８には、被削材
との干渉を避けるのに必要なだけ、逃げ角α°（図７参
照）が付与されている。
【００２２】以上のように構成される先端チップ５は、
中央部からの切屑を前記排出溝１７により一定方向に排
出させ、また、それに続く部分からの切屑は前記ブレー
カ壁１５で螺旋状に確実にカールさせ、さらに、横端部
分からの切屑も、前記窪部１６とブレーカ壁１５の協働
により螺旋状に確実にカールさせるので、切屑の処理能
力が非常に高い。なお、上記ブレーカ壁１５の傾斜角度
β°としては、１５°〜３０°の範囲内であることが好
ましい。この傾斜角度β°が１５°未満の場合、切屑を
確実にカールさせることが難しくなる恐れがあり、他
方、３０°を超えると、切削抵抗が大きくなり、ビビリ
等の不具合の原因となる恐れがあるためである。
中央部からの切屑を前記排出溝１７により一定方向に排
出させ、また、それに続く部分からの切屑は前記ブレー
カ壁１５で螺旋状に確実にカールさせ、さらに、横端部
分からの切屑も、前記窪部１６とブレーカ壁１５の協働
により螺旋状に確実にカールさせるので、切屑の処理能
力が非常に高い。なお、上記ブレーカ壁１５の傾斜角度
β°としては、１５°〜３０°の範囲内であることが好
ましい。この傾斜角度β°が１５°未満の場合、切屑を
確実にカールさせることが難しくなる恐れがあり、他
方、３０°を超えると、切削抵抗が大きくなり、ビビリ
等の不具合の原因となる恐れがあるためである。
【００２３】以上、本発明のボールエンドミルの実施形
態を詳述したが、本発明が上記実施形態に限定されるも
のでなく、発明の目的を逸脱しない限り任意の形態とす
ることできることは言うまでもない。
態を詳述したが、本発明が上記実施形態に限定されるも
のでなく、発明の目的を逸脱しない限り任意の形態とす
ることできることは言うまでもない。
【００２４】
【発明の効果】叙上のように、本発明によれば、先端チ
ップ、該先端チップの切削領域に続く丸み部分を切削領
域とする一対の側面Ｒチップ及び、該側面Ｒチップの切
削領域に続くストレート部分を切削領域とする一対の補
助チップを備え、且つ、上記側面Ｒチップを先端チップ
に対して周方向略９０°の位置に配置し、さらに、上記
補助チップを同一列に配置したことにより、同時食い込
みする切刃の長さが短く、切削抵抗が小さく、強度、切
削性ともに優れるという効果を奏する。
ップ、該先端チップの切削領域に続く丸み部分を切削領
域とする一対の側面Ｒチップ及び、該側面Ｒチップの切
削領域に続くストレート部分を切削領域とする一対の補
助チップを備え、且つ、上記側面Ｒチップを先端チップ
に対して周方向略９０°の位置に配置し、さらに、上記
補助チップを同一列に配置したことにより、同時食い込
みする切刃の長さが短く、切削抵抗が小さく、強度、切
削性ともに優れるという効果を奏する。
【００２５】また、先端チップが単独でカバーする領域
の長さを４〜６ｍｍとしたことにより、荒加工の場合に
チップの損傷が起こりやすい１〜４ｍｍの範囲でチップ
に損傷があっても、先端チップ５のみを取り換えれば良
く、コスト的に有利であり、さらに、先端チップ５に加
わる切削抵抗を低く押さえることができるという効果が
ある。
の長さを４〜６ｍｍとしたことにより、荒加工の場合に
チップの損傷が起こりやすい１〜４ｍｍの範囲でチップ
に損傷があっても、先端チップ５のみを取り換えれば良
く、コスト的に有利であり、さらに、先端チップ５に加
わる切削抵抗を低く押さえることができるという効果が
ある。
【図１】本発明実施形態のボールエンドミルの側面図で
ある。
ある。
【図２】図１のボールエンドミルの正面図である。
【図３】図１のボールエンドミルの先端部分のみを示す
側面図である。
側面図である。
【図４】図３のＸ方向から見た図である。
【図５】図１のボールエンドミルに装着する先端チップ
の上面図である。
の上面図である。
【図６】図５の領域Ｄの拡大図である。
【図７】図５の先端チップの前面図である。
【図８】図７の領域Ｅの拡大図である。
【図９】従来のボールエンドミルの側面図である。
【図１０】従来のボールエンドミルの側面図である。
１ ボールエンドミル ２ ミル本体 ３ 頭頂 ４ 後端面 ５ 先端チップ ６ 側面Ｒチップ ７ 補助チップ ８、５ａ 中心軸 ９ 切刃 １０ スリット １１、１２ 貫通孔 １３ 凹部 １４ すくい面 １５ ブレーカ壁 １６ 窪部 １７ 排出溝 １８ 前面 Ａ〜Ｅ 領域 α° 逃げ角 β° 傾斜角
Claims (2)
- 【請求項１】エンドミル本体の丸くなった先端部に、先
端チップと該先端チップの切削領域に続く丸み部分を切
削領域とする一対の側面Ｒチップと該側面Ｒチップの切
削領域に続くストレート部分を切削領域とする一対の補
助チップとを備えたエンドミルであって、上記側面Ｒチ
ップを上記先端チップに対して周方向略９０°の位置に
配置し、さらに、上記補助チップを先端チップと同一列
に配置してなるスローアウェイ式ボールエンドミル。 - 【請求項２】前記先端チップのみによる切削領域の長さ
を４〜６ｍｍとしてなる請求項１記載のスローアウェイ
式ボールエンドミル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4835398A JPH11245111A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | スローアウェイ式ボールエンドミル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4835398A JPH11245111A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | スローアウェイ式ボールエンドミル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11245111A true JPH11245111A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=12801017
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4835398A Pending JPH11245111A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | スローアウェイ式ボールエンドミル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11245111A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20130336731A1 (en) * | 2011-03-03 | 2013-12-19 | Hitachi Tool Engineering, Ltd. | Indexable ball end mill |
| JP2014042981A (ja) * | 2012-08-01 | 2014-03-13 | Hitachi Tool Engineering Ltd | 刃先交換式ボールエンドミル |
-
1998
- 1998-02-27 JP JP4835398A patent/JPH11245111A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20130336731A1 (en) * | 2011-03-03 | 2013-12-19 | Hitachi Tool Engineering, Ltd. | Indexable ball end mill |
| US9352401B2 (en) * | 2011-03-03 | 2016-05-31 | Mitsubishi Hitachi Tool Engineering, Ltd. | Indexable ball end mill |
| JP2014042981A (ja) * | 2012-08-01 | 2014-03-13 | Hitachi Tool Engineering Ltd | 刃先交換式ボールエンドミル |
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