JPH11245028A - 半田こてのこて先浄化方法及び装置 - Google Patents
半田こてのこて先浄化方法及び装置Info
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- JPH11245028A JPH11245028A JP10063988A JP6398898A JPH11245028A JP H11245028 A JPH11245028 A JP H11245028A JP 10063988 A JP10063988 A JP 10063988A JP 6398898 A JP6398898 A JP 6398898A JP H11245028 A JPH11245028 A JP H11245028A
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Landscapes
- Cleaning In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 こて先の温度を低下させることなく簡単かつ
確実に、こて先から焦げかすを除去することができる半
田こてのこて先浄化方法及び装置を提供すること。 【解決手段】 半田こてのこて先側面に、該こて先の周
りから半径方向内方に向けて掻き取り片を突き当てつ
つ、半田こてと掻き取り片とを、半田こての長さ方向へ
と相対的に移動させて、こて先側面にこびり着いた焦げ
かすを前記掻き取り片によりそぎ落とすことを特徴とす
る。
確実に、こて先から焦げかすを除去することができる半
田こてのこて先浄化方法及び装置を提供すること。 【解決手段】 半田こてのこて先側面に、該こて先の周
りから半径方向内方に向けて掻き取り片を突き当てつ
つ、半田こてと掻き取り片とを、半田こての長さ方向へ
と相対的に移動させて、こて先側面にこびり着いた焦げ
かすを前記掻き取り片によりそぎ落とすことを特徴とす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半田こてのこて先にこ
びり着いたフラックスの焦げかすを除去し、こて先を浄
化する半田こてのこて先浄化方法及び装置に係り、特
に、こて先の温度を低下させることなく簡単かつ確実
に、こて先から焦げかすを除去することができる半田こ
てのこて先浄化方法及び装置に関する。
びり着いたフラックスの焦げかすを除去し、こて先を浄
化する半田こてのこて先浄化方法及び装置に係り、特
に、こて先の温度を低下させることなく簡単かつ確実
に、こて先から焦げかすを除去することができる半田こ
てのこて先浄化方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の半田こてのこて先浄化方法及び
装置は、例えば、特開平5ー208266号公報に開示
されているような、こて式自動はんだ付け装置に適用さ
れる。
装置は、例えば、特開平5ー208266号公報に開示
されているような、こて式自動はんだ付け装置に適用さ
れる。
【0003】従来は、一般に、図8に示されるように、
一対のスポンジローラ101,102が互いに接触して
いる部分に、こて先103を突っ込むことにより、こて
先103にこびり着いたフラックスの焦げかす104を
除去するスポンジローラ方式、または、図9に示される
ように、こて先103にこびり着いたフラックスの焦げ
かす104に対し、エアーブロー105から噴出するエ
アーを吹き付け、焦げかす104をこて先から吹き飛ば
すエアーブロー方式を採用し、半田こてのこて先を浄化
することを行なっていた。
一対のスポンジローラ101,102が互いに接触して
いる部分に、こて先103を突っ込むことにより、こて
先103にこびり着いたフラックスの焦げかす104を
除去するスポンジローラ方式、または、図9に示される
ように、こて先103にこびり着いたフラックスの焦げ
かす104に対し、エアーブロー105から噴出するエ
アーを吹き付け、焦げかす104をこて先から吹き飛ば
すエアーブロー方式を採用し、半田こてのこて先を浄化
することを行なっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スポン
ジローラ方式を採用した場合においては、スポンジロー
ラ101,102がこて先103の熱により焦げないよ
うにするため、スポンジローラ101,102に水分を
含浸させておかねばならない。この場合、スポンジロー
ラ101,102からこて先103へと冷熱伝達され
て、こて先103の温度が半田付け作業に不適格な温度
まで降下され、この温度低下は、半田付け不良の発生要
因となる。また、こて先103が急速に冷却されてしま
うため、こて先組織を硬化させて脆くさせることにな
り、こて先103の摩耗を促進させることになる。ま
た、スポンジローラ101,102は、焦げかす104
の形状に追従してその焦げかす104との接触部位が弾
性変形されてしまうため、焦げかす104をそぎ落とす
応力が不足し、焦げかす104を完全除去することがで
きなかった。
ジローラ方式を採用した場合においては、スポンジロー
ラ101,102がこて先103の熱により焦げないよ
うにするため、スポンジローラ101,102に水分を
含浸させておかねばならない。この場合、スポンジロー
ラ101,102からこて先103へと冷熱伝達され
て、こて先103の温度が半田付け作業に不適格な温度
まで降下され、この温度低下は、半田付け不良の発生要
因となる。また、こて先103が急速に冷却されてしま
うため、こて先組織を硬化させて脆くさせることにな
り、こて先103の摩耗を促進させることになる。ま
た、スポンジローラ101,102は、焦げかす104
の形状に追従してその焦げかす104との接触部位が弾
性変形されてしまうため、焦げかす104をそぎ落とす
応力が不足し、焦げかす104を完全除去することがで
きなかった。
【0005】他方、エアーブロー方式を採用した場合に
おいては、スポンジローラ方式のような温度低下がこて
先103に招来されないものの、こて先103から焦げ
かす104を剥離できる程度までエアー噴射能力を上げ
ることが現状では不可能であるため、結果的に焦げかす
104を完全除去することができなかった。
おいては、スポンジローラ方式のような温度低下がこて
先103に招来されないものの、こて先103から焦げ
かす104を剥離できる程度までエアー噴射能力を上げ
ることが現状では不可能であるため、結果的に焦げかす
104を完全除去することができなかった。
【0006】本発明は、このような問題点に着目してな
されたものであり、その目的とするところは、こて先の
温度を低下させることなく簡単かつ確実に、こて先から
焦げかすを除去することができる半田こてのこて先浄化
方法及び装置を提供することにある。
されたものであり、その目的とするところは、こて先の
温度を低下させることなく簡単かつ確実に、こて先から
焦げかすを除去することができる半田こてのこて先浄化
方法及び装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1に記
載の発明は、半田こてのこて先側面に、該こて先の周り
から半径方向内方に向けて掻き取り片を突き当てつつ、
半田こてと掻き取り片とを、半田こての長さ方向へと相
対的に移動させて、こて先側面にこびり着いた焦げかす
を前記掻き取り片によりそぎ落とすことを特徴とする半
田こてのこて先浄化方法にある。
載の発明は、半田こてのこて先側面に、該こて先の周り
から半径方向内方に向けて掻き取り片を突き当てつつ、
半田こてと掻き取り片とを、半田こての長さ方向へと相
対的に移動させて、こて先側面にこびり着いた焦げかす
を前記掻き取り片によりそぎ落とすことを特徴とする半
田こてのこて先浄化方法にある。
【0008】そして、この出願の請求項1に記載の発明
によれば、半田こてと掻き取り片とを、半田こての長さ
方向へと相対的に移動させるとき、掻き取り片は、こて
先にこびり着いた焦げかすの付着力を越える半田こての
長さ方向への力を、その焦げかすに加えることになる、
このため、こて先にこびり着いた焦げかすを完全にそぎ
落とすことが掻き取り片によってなされ、こて先の浄化
が達成されよう。また、掻き取り片からこて先への冷熱
伝達のおそれは少ないため、こて先の温度が半田付け作
業に適した温度に保持することができ、また、こて先の
組織を保護する観点からも有利であろう。
によれば、半田こてと掻き取り片とを、半田こての長さ
方向へと相対的に移動させるとき、掻き取り片は、こて
先にこびり着いた焦げかすの付着力を越える半田こての
長さ方向への力を、その焦げかすに加えることになる、
このため、こて先にこびり着いた焦げかすを完全にそぎ
落とすことが掻き取り片によってなされ、こて先の浄化
が達成されよう。また、掻き取り片からこて先への冷熱
伝達のおそれは少ないため、こて先の温度が半田付け作
業に適した温度に保持することができ、また、こて先の
組織を保護する観点からも有利であろう。
【0009】この出願の請求項2に記載の発明は、チャ
ック機構と、ハンドリング機構と、制御手段とを具備
し、前記制御手段は、チャックを開いた状態で、ハンド
リング機構を制御して、半田こてのこて先先端が所定位
置に到達するまで、半田こてを移動させる第1の制御手
段と、半田こての移動完了でチャックを閉じさせる第2
の制御手段と、チャックを閉じた状態のまま、半田こて
を前記移動方向とは逆向きに移動させる第3の制御手段
と、を備え、半田こてを前記逆向き方向へと移動させる
過程で、こて先にこびり着いた焦げかすを前記チャック
機構でそぎ落とすことを特徴とする半田こてのこて先浄
化装置にある。
ック機構と、ハンドリング機構と、制御手段とを具備
し、前記制御手段は、チャックを開いた状態で、ハンド
リング機構を制御して、半田こてのこて先先端が所定位
置に到達するまで、半田こてを移動させる第1の制御手
段と、半田こての移動完了でチャックを閉じさせる第2
の制御手段と、チャックを閉じた状態のまま、半田こて
を前記移動方向とは逆向きに移動させる第3の制御手段
と、を備え、半田こてを前記逆向き方向へと移動させる
過程で、こて先にこびり着いた焦げかすを前記チャック
機構でそぎ落とすことを特徴とする半田こてのこて先浄
化装置にある。
【0010】そして、この出願の請求項2に記載の発明
によれば、チャック機構によりこて先がチャックされた
後、こて先をハンドリング機構により移動させるとき、
チャック機構は、こて先にこびり着いた焦げかすの付着
力を越える力を、その焦げかすに加えることになる、こ
のため、こて先にこびり着いた焦げかすを完全にそぎ落
とすことがチャック機構によってなされ、こて先の浄化
が達成されよう。また、チャック機構からこて先への冷
熱伝達のおそれは少ないため、こて先の温度が半田付け
作業に適した温度に保持することができ、また、こて先
の組織を保護する観点からも有利であろう。
によれば、チャック機構によりこて先がチャックされた
後、こて先をハンドリング機構により移動させるとき、
チャック機構は、こて先にこびり着いた焦げかすの付着
力を越える力を、その焦げかすに加えることになる、こ
のため、こて先にこびり着いた焦げかすを完全にそぎ落
とすことがチャック機構によってなされ、こて先の浄化
が達成されよう。また、チャック機構からこて先への冷
熱伝達のおそれは少ないため、こて先の温度が半田付け
作業に適した温度に保持することができ、また、こて先
の組織を保護する観点からも有利であろう。
【0011】この出願の請求項3に記載の発明は、前記
チャック機構は、チャックに付勢する力を流体圧力で得
ることを特徴とする請求項2に記載の半田こてのこて先
浄化装置にある。
チャック機構は、チャックに付勢する力を流体圧力で得
ることを特徴とする請求項2に記載の半田こてのこて先
浄化装置にある。
【0012】そして、この出願の請求項3に記載の発明
によれば、チャックに付勢する力を、こて先を傷つける
ことがないように、適度に調整することを精度良く行え
よう。
によれば、チャックに付勢する力を、こて先を傷つける
ことがないように、適度に調整することを精度良く行え
よう。
【0013】この出願の請求項4に記載の発明は、前記
チャック機構は、チャックに付勢する力をバネ圧力で得
ることを特徴とする請求項2に記載の半田こてのこて先
浄化装置にある。
チャック機構は、チャックに付勢する力をバネ圧力で得
ることを特徴とする請求項2に記載の半田こてのこて先
浄化装置にある。
【0014】そして、この出願の請求項4に記載の発明
によれば、チャックに付勢する力を、こて先を傷つける
ことがないように、適度に調整することを簡単な構成で
実現できよう。
によれば、チャックに付勢する力を、こて先を傷つける
ことがないように、適度に調整することを簡単な構成で
実現できよう。
【0015】
【発明の実施形態】以下、本発明の好ましい実施形態に
つき、図面に基づいて詳細に説明する。
つき、図面に基づいて詳細に説明する。
【0016】本発明にかかる、半田こてのこて先浄化装
置の実施形態の全体構成を図1に示す。同図において、
1は半田こて、2はチャック機構、3はチャック、4は
掻き取り片となるチャックの爪、5はハンドリング機構
としてのロボット、6はロボットアーム、7はバルブ、
8は第1,第2,第3の制御手段として機能されるコン
トローラ、9は半田こてのこて先である。
置の実施形態の全体構成を図1に示す。同図において、
1は半田こて、2はチャック機構、3はチャック、4は
掻き取り片となるチャックの爪、5はハンドリング機構
としてのロボット、6はロボットアーム、7はバルブ、
8は第1,第2,第3の制御手段として機能されるコン
トローラ、9は半田こてのこて先である。
【0017】同図に示されるように、この実施形態で
は、コントローラ8をシステム全体の制御中枢として、
ロボット5、バルブ7等の各部が制御動作するようにな
されている。また、ロボット5により駆動されるロボッ
トアーム6は、アーム先端に半田こて1を取り付けてお
り、チャック機構2に対し半田こて1を前進させ、また
は、チャック機構2から半田こて1を後退させることが
できる。
は、コントローラ8をシステム全体の制御中枢として、
ロボット5、バルブ7等の各部が制御動作するようにな
されている。また、ロボット5により駆動されるロボッ
トアーム6は、アーム先端に半田こて1を取り付けてお
り、チャック機構2に対し半田こて1を前進させ、また
は、チャック機構2から半田こて1を後退させることが
できる。
【0018】チャック機構2は、2本爪のエアチャック
方式のもので、左右のチャック3を閉じると、半田こて
1のこて先9全周を、チャックの爪4で掴めるように、
バルブ5によりチャック3の開閉駆動が行われる。
方式のもので、左右のチャック3を閉じると、半田こて
1のこて先9全周を、チャックの爪4で掴めるように、
バルブ5によりチャック3の開閉駆動が行われる。
【0019】これに対し、半田こて1のこて先9は、先
端部分が半田付けに係わるメッキエリア9aであり、こ
のメッキエリア9aは、傷つくと半田付けに支障を来す
ため、チャックの爪4等と常に非接触状態にすることが
要求される。このため、図2(a),(b)に示される
関係で開閉動作されるチャック3を閉じた状態では、左
右のチャックの爪4により形成される空間の直径を、こ
て先9のメッキエリア9aの外径よりも若干大きくして
いる。
端部分が半田付けに係わるメッキエリア9aであり、こ
のメッキエリア9aは、傷つくと半田付けに支障を来す
ため、チャックの爪4等と常に非接触状態にすることが
要求される。このため、図2(a),(b)に示される
関係で開閉動作されるチャック3を閉じた状態では、左
右のチャックの爪4により形成される空間の直径を、こ
て先9のメッキエリア9aの外径よりも若干大きくして
いる。
【0020】一方、半田こて1のこて先9には、半田付
けの繰り返しによりメッキエリア9a基端の上方箇所、
即ち、こて先9の半田非付着部が、図3に示されるよう
に、焦げかす10の付着部分となる。この焦げかす10
を除去するため、本実施形態では図4(a)〜(f)に
示されるように処理過程が変遷される。なお、同図は、
図1のAーA線に沿った断面で示している。
けの繰り返しによりメッキエリア9a基端の上方箇所、
即ち、こて先9の半田非付着部が、図3に示されるよう
に、焦げかす10の付着部分となる。この焦げかす10
を除去するため、本実施形態では図4(a)〜(f)に
示されるように処理過程が変遷される。なお、同図は、
図1のAーA線に沿った断面で示している。
【0021】同図(a)に示されるように、チャック3
(チャックの爪4)を開いた状態下で、チャック3に向
かってこて先9を前進させ、同図(b)に示されるよう
に、こて先9の半田非付着部におけるメッキエリア9a
との境界に付着される焦げかす10の付着部分が、チャ
ックの爪4が水平方向へスライドされるチャック位置よ
りも深い所定位置に到達するまで、こて先9を更に前進
させる。
(チャックの爪4)を開いた状態下で、チャック3に向
かってこて先9を前進させ、同図(b)に示されるよう
に、こて先9の半田非付着部におけるメッキエリア9a
との境界に付着される焦げかす10の付着部分が、チャ
ックの爪4が水平方向へスライドされるチャック位置よ
りも深い所定位置に到達するまで、こて先9を更に前進
させる。
【0022】同図(c)に示されるように、こて先9の
前進完了(焦げかす10の付着部分が所定位置に到達し
た状態)でチャック3を閉じる。この状態で、こて先8
を引き抜く作業をゆっくり実施することにより、同図
(d),(e)に示されるように、こて先9を後退(上
昇)させる過程で、こて先9の側面に沿ってチャック3
の口径が狭まり、こて先9にこびり着いた焦げかす10
をチャックの爪4でそぎ落とすことができる。その結
果、同図(f)に示されるように、チャック3から引き
抜かれたこて先9は、焦げかす10が除去されたものと
なる。
前進完了(焦げかす10の付着部分が所定位置に到達し
た状態)でチャック3を閉じる。この状態で、こて先8
を引き抜く作業をゆっくり実施することにより、同図
(d),(e)に示されるように、こて先9を後退(上
昇)させる過程で、こて先9の側面に沿ってチャック3
の口径が狭まり、こて先9にこびり着いた焦げかす10
をチャックの爪4でそぎ落とすことができる。その結
果、同図(f)に示されるように、チャック3から引き
抜かれたこて先9は、焦げかす10が除去されたものと
なる。
【0023】前述の如く、チャック機構2によりチャッ
クされたこて先9を、ゆっくり引き抜く作業が行なわれ
たとき、チャックの爪4は、こて先9にこびり着いた焦
げかす10の付着力を越えるこて先後退方向への力を、
ロボットアーム6の後退動作によってその焦げかす10
に加えることになる、このため、こて先9にこびり着い
た焦げかす10を完全にそぎ落とすことがチャックの爪
4によってなされ、こて先9の浄化が達成されることに
なる。この際、チャックの爪4からこて先9への冷熱伝
達のおそれは少ないため、こて先9の温度が半田付け作
業に適した温度に保持することを容易に達成することが
でき、また、こて先9の組織を保護する観点からも有利
となる。なお、本実施形態では、焦げかす除去のため、
チャック機構として、チャックを閉じると、半田こての
こて先全周を爪で掴めるものを用いたが、半田こてのこ
て先断面が異形の場合や、焦げかすの付着状態に対応さ
せて、こて先を掴めるように構成されたチャック機構を
適用することができる。
クされたこて先9を、ゆっくり引き抜く作業が行なわれ
たとき、チャックの爪4は、こて先9にこびり着いた焦
げかす10の付着力を越えるこて先後退方向への力を、
ロボットアーム6の後退動作によってその焦げかす10
に加えることになる、このため、こて先9にこびり着い
た焦げかす10を完全にそぎ落とすことがチャックの爪
4によってなされ、こて先9の浄化が達成されることに
なる。この際、チャックの爪4からこて先9への冷熱伝
達のおそれは少ないため、こて先9の温度が半田付け作
業に適した温度に保持することを容易に達成することが
でき、また、こて先9の組織を保護する観点からも有利
となる。なお、本実施形態では、焦げかす除去のため、
チャック機構として、チャックを閉じると、半田こての
こて先全周を爪で掴めるものを用いたが、半田こてのこ
て先断面が異形の場合や、焦げかすの付着状態に対応さ
せて、こて先を掴めるように構成されたチャック機構を
適用することができる。
【0024】また、チャック機構2は、チャック3に付
勢する力を流体圧力で得るエアチャック方式のものであ
るため、チャック3に付勢する力を、チャックの爪4で
こて先9を傷つけることがないように、適度に調整する
ことをバルブ7により精度良く行えることになる。
勢する力を流体圧力で得るエアチャック方式のものであ
るため、チャック3に付勢する力を、チャックの爪4で
こて先9を傷つけることがないように、適度に調整する
ことをバルブ7により精度良く行えることになる。
【0025】次に、本発明にかかる、他の実施形態につ
いて、図5及び図6に基づいて各々説明する。図5に示
される実施形態では、チャック機構2Aは、3本爪のエ
アチャック方式のもので、チャック中心位置から各方位
に等分間隔で位置するように3つのチャック3Aが配置
されており、この3つのチャック3Aを閉じると、半田
こて1のこて先9全周を、チャックの爪4で掴める構成
のものである。なお、この実施形態おいても、コントロ
ーラ8をシステム全体の制御中枢として、ロボット5、
バルブ7等の各部が制御動作するようになされている。
また、ロボット5により駆動されるロボットアーム6
は、アーム先端に半田こて1を取り付けており、チャッ
ク機構2Aに対し半田こて1を前進させ、または、チャ
ック機構2Aから半田こて1を後退させることができ
る。このような構成であることから、この実施形態にお
いても、前記実施形態に準じた作用・効果が得られるこ
とになる。
いて、図5及び図6に基づいて各々説明する。図5に示
される実施形態では、チャック機構2Aは、3本爪のエ
アチャック方式のもので、チャック中心位置から各方位
に等分間隔で位置するように3つのチャック3Aが配置
されており、この3つのチャック3Aを閉じると、半田
こて1のこて先9全周を、チャックの爪4で掴める構成
のものである。なお、この実施形態おいても、コントロ
ーラ8をシステム全体の制御中枢として、ロボット5、
バルブ7等の各部が制御動作するようになされている。
また、ロボット5により駆動されるロボットアーム6
は、アーム先端に半田こて1を取り付けており、チャッ
ク機構2Aに対し半田こて1を前進させ、または、チャ
ック機構2Aから半田こて1を後退させることができ
る。このような構成であることから、この実施形態にお
いても、前記実施形態に準じた作用・効果が得られるこ
とになる。
【0026】図6に示される実施形態では、チャック機
構2Bは、チャック3Bを閉じると、半田こてのこて先
9全周をチャックの爪4Bで掴めると共に、チャック3
Bを閉じた状態にあっては、チャック3Bに付勢する応
力をバネ11の圧力で得る構成のものである。この構成
のチャック機構2Bには、チャック3Bの開閉動作に簡
素な開閉操作手段(不図示)を適用することができる。
構2Bは、チャック3Bを閉じると、半田こてのこて先
9全周をチャックの爪4Bで掴めると共に、チャック3
Bを閉じた状態にあっては、チャック3Bに付勢する応
力をバネ11の圧力で得る構成のものである。この構成
のチャック機構2Bには、チャック3Bの開閉動作に簡
素な開閉操作手段(不図示)を適用することができる。
【0027】この実施形態では、前記開閉操作手段によ
りチャック3Bを開いた状態下で、こて先9の焦げかす
付着部分がチャック位置よりも深い所定位置に到達する
まで、こて先9を前進させる。次に、こて先9の前進完
了でチャック3Bを閉じる。このチャック3Bを閉じた
状態下においては、バネ11の逃げにより、こて先9に
対するチャックの爪4Bの押圧力が適度に弱まるため、
こて先9を傷付けないで済む。次に、チャック3Bを閉
じた状態のまま、こて先9を引き抜く作業をゆっくり実
施して、こて先9を後退させる過程で、こて先9にこび
り着いた焦げかす10をチャックの爪4Bでそぎ落とす
ことができる。
りチャック3Bを開いた状態下で、こて先9の焦げかす
付着部分がチャック位置よりも深い所定位置に到達する
まで、こて先9を前進させる。次に、こて先9の前進完
了でチャック3Bを閉じる。このチャック3Bを閉じた
状態下においては、バネ11の逃げにより、こて先9に
対するチャックの爪4Bの押圧力が適度に弱まるため、
こて先9を傷付けないで済む。次に、チャック3Bを閉
じた状態のまま、こて先9を引き抜く作業をゆっくり実
施して、こて先9を後退させる過程で、こて先9にこび
り着いた焦げかす10をチャックの爪4Bでそぎ落とす
ことができる。
【0028】このように、本実施形態によれば、チャッ
ク3Bに付勢する力を、チャックの爪4Bでこて先9を
傷つけることがないように、適度に調整することを簡単
な構成で実現できることになる。
ク3Bに付勢する力を、チャックの爪4Bでこて先9を
傷つけることがないように、適度に調整することを簡単
な構成で実現できることになる。
【0029】なお、以上説明した各実施形態において、
こて先9の温度が低下する傾向にある場合、チャックの
爪4,4A,4Bの厚みを薄くしたり、例えば、図7に
示されるように、チャック3,3A,3Bの本体部分に
ヒータ12を搭載し、温度補償用のヒータ回路を形成し
ておくことにより、こて先9の温度低下を抑制できるよ
うになる。
こて先9の温度が低下する傾向にある場合、チャックの
爪4,4A,4Bの厚みを薄くしたり、例えば、図7に
示されるように、チャック3,3A,3Bの本体部分に
ヒータ12を搭載し、温度補償用のヒータ回路を形成し
ておくことにより、こて先9の温度低下を抑制できるよ
うになる。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明かなように、本発明に
よれば、こて先の温度を低下させることなく簡単かつ確
実に、こて先から焦げかすを除去することができる半田
こてのこて先浄化方法及び装置を提供することができ
る。
よれば、こて先の温度を低下させることなく簡単かつ確
実に、こて先から焦げかすを除去することができる半田
こてのこて先浄化方法及び装置を提供することができ
る。
【図1】本発明にかかる、こて先浄化装置の実施形態構
成を示すシステム構成図である。
成を示すシステム構成図である。
【図2】チャックの詳細説明図である。
【図3】こて先の焦げかす付着状態を示す図である。
【図4】本発明にかかる、こて先浄化装置の実施形態の
処理過程を示す図である。
処理過程を示す図である。
【図5】本発明にかかる、こて先浄化装置の他の実施形
態構成の第1例を示すシステム構成図である。
態構成の第1例を示すシステム構成図である。
【図6】本発明にかかる、こて先浄化装置の他の実施形
態の第2例の要部を示す構成図である。
態の第2例の要部を示す構成図である。
【図7】本発明にかかる、各実施形態に適用可能な温度
補償例を示す構成図である。
補償例を示す構成図である。
【図8】従来のこて先浄化方式の第1例の説明図であ
る。
る。
【図9】従来のこて先浄化方式の第2例の説明図であ
る。
る。
1 半田こて 2,2A,2B チャック機構 3,3A,3B チャック 4,4A,4B チャックの爪 5 ロボット 6 ロボットアーム 7 バルブ 8 コントローラ 9 半田こてのこて先 9a メッキエリア 10 焦げかす 11 バネ 12 ヒータ
Claims (4)
- 【請求項1】 半田こてのこて先側面に、該こて先の周
りから半径方向内方に向けて掻き取り片を突き当てつ
つ、半田こてと掻き取り片とを、半田こての長さ方向へ
と相対的に移動させて、こて先側面にこびり着いた焦げ
かすを前記掻き取り片によりそぎ落とすことを特徴とす
る半田こてのこて先浄化方法。 - 【請求項2】 チャック機構と、ハンドリング機構と、
制御手段とを具備し、前記制御手段は、チャックを開い
た状態で、ハンドリング機構を制御して、半田こてのこ
て先先端が所定位置に到達するまで、半田こてを移動さ
せる第1の制御手段と、 半田こての移動完了でチャックを閉じさせる第2の制御
手段と、 チャックを閉じた状態のまま、半田こてを前記移動方向
とは逆向きに移動させる第3の制御手段と、を備え、 半田こてを前記逆向き方向へと移動させる過程で、こて
先にこびり着いた焦げかすを前記チャック機構でそぎ落
とすことを特徴とする半田こてのこて先浄化装置。 - 【請求項3】 前記チャック機構は、チャックに付勢す
る力を流体圧力で得ることを特徴とする請求項2に記載
の半田こてのこて先浄化装置。 - 【請求項4】 前記チャック機構は、チャックに付勢す
る力をバネ圧力で得ることを特徴とする請求項2に記載
の半田こてのこて先浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10063988A JPH11245028A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 半田こてのこて先浄化方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10063988A JPH11245028A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 半田こてのこて先浄化方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11245028A true JPH11245028A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=13245185
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10063988A Pending JPH11245028A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 半田こてのこて先浄化方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11245028A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011200929A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Senju Metal Ind Co Ltd | はんだ付け装置及びフューム回収装置 |
JP2015221449A (ja) * | 2014-05-22 | 2015-12-10 | 株式会社アンド | クリーニング装置及び半田付けシステム |
CN115922016A (zh) * | 2023-01-10 | 2023-04-07 | 菏泽牡丹区宇林网络科技有限责任公司 | 一种可以擦拭焊头的电子元件焊接治具 |
-
1998
- 1998-02-27 JP JP10063988A patent/JPH11245028A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011200929A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Senju Metal Ind Co Ltd | はんだ付け装置及びフューム回収装置 |
JP2015221449A (ja) * | 2014-05-22 | 2015-12-10 | 株式会社アンド | クリーニング装置及び半田付けシステム |
CN115922016A (zh) * | 2023-01-10 | 2023-04-07 | 菏泽牡丹区宇林网络科技有限责任公司 | 一种可以擦拭焊头的电子元件焊接治具 |
CN115922016B (zh) * | 2023-01-10 | 2023-11-14 | 爱信(佛山)电子有限公司 | 一种可以擦拭焊头的电子元件焊接治具 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050610 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050615 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051013 |