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JPH11232001A - プリンタ制御装置 - Google Patents

プリンタ制御装置

Info

Publication number
JPH11232001A
JPH11232001A JP3526398A JP3526398A JPH11232001A JP H11232001 A JPH11232001 A JP H11232001A JP 3526398 A JP3526398 A JP 3526398A JP 3526398 A JP3526398 A JP 3526398A JP H11232001 A JPH11232001 A JP H11232001A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
page
print job
file
print
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3526398A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Nakajima
正 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP3526398A priority Critical patent/JPH11232001A/ja
Publication of JPH11232001A publication Critical patent/JPH11232001A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のデータをとりまとめて出力予定のIO
Tに適したデータ形式を有する印刷ジョブを容易に生成
することのできるプリンタ制御装置を提供する。 【解決手段】 オペレータの操作入力に従ってオリジナ
ル原稿データから印刷ジョブデータを合成するプリンタ
制御装置において、オリジナル原稿ブラウザ28をディ
スプレイ上に表示し、オリジナル原稿データがビットマ
ップデータを含むページデータを含む場合に、該ページ
データの用紙方向とスキャン方向とを表す画像をアイコ
ン化してそこに表示し、オペレータのジョブ合成作業を
容易化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタ制御装置に
関し、特に、複数のドキュメントから一つの印刷ジョブ
を構成する処理及びその際のユーザインタフェース技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、製本印刷等のプロダクション・プ
リンティングの分野では、異なるファイル形式、用紙サ
イズ、及び向きで作成された複数のオリジナル原稿デー
タを用いて一つの印刷ジョブを構成し、それをプリンタ
等のIOT(Image Output Terminal)により印刷出力
する技術(1ジョブマルチドキュメント)が普及しつつ
ある。こうした機能を具備した従来一般の印刷システム
では、ネットワーク上の複数のクライアントから送信さ
れる各種オリジナル原稿データがプリンタ制御装置にて
一旦受信され、それらが該端末上のUI(ユーザインタ
ーフェース)を用いて一つの印刷ジョブに取りまとめら
れる。そして、オペレータの手作業によりとりまとめら
れた印刷ジョブは所定タイミングでIOTに送信され、
IOTでの印刷出力の対象となる。かかる1ジョブマル
チドキュメントによれば、印刷目的物の元データをネッ
トワークを介して接続された複数のクライアントで分担
して作成することができ、出版作業等を効率化すること
ができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記技
術によれば各クライアントから送信されるオリジナル原
稿データは、それぞれファイル形式等が異なる場合が一
般的であるため、印刷ジョブを合成する際にプリンタ制
御装置にてそれらを出力予定のIOTに適したものに予
め揃えておくことが望ましい。
【0004】すなわち、ビットマップイメージを受け付
けてそれを出力するIOTでは、その種類や型式により
取扱可能な用紙幅やフィード方向が異なる。また、IO
Tにはそれぞれ得意とするデータ入力の態様がある。こ
のため、IOTの出力性能を十分に発揮させるためには
予め印刷ジョブを所定のデータ形式に統一的に変換して
おくことが好ましい。
【0005】具体的には、有効幅が300mmの感光ド
ラムを備えたレーザプリンタでA4(297mm×21
0mm)サイズ用紙を印刷しようとした場合、用紙の長
辺又は短辺のいずれを先頭にして紙送りしたとしても印
刷自体は可能である。しかし、感光ドラムの回転数は通
常一定であるから、用紙の長辺を先頭にして紙送りした
方が単位時間当たりの印刷枚数を多くすることができ
る。このため、プリンタ制御装置で印刷ジョブのデータ
形式をかかる紙送り方向に対応したものに予め変換して
おくことが望ましい。具体的には、印刷ジョブをビット
マップイメージデータで作成する場合、IOTでの高速
読み出しが可能なスキャン方向を有するよう該データを
作成しておくことが望ましい。
【0006】もちろん、近年の一部のIOTには高機能
なESS(Electric Sub System)が備えられており、
そのままの形式では印刷ジョブデータとして使えないデ
ータがIOTに受信された場合であっても、該ESSに
より逐次適正なデータ形式に変換して印刷出力を実行す
ることができるようになっている。しかし、ESSでこ
うしたデータ変換処理を施す場合、その処理負担によっ
ては印刷スループットの低下、或いはFPOT(First
Print Out Time;データ入力後一枚目のプリントアウト
までに要する時間)の遅れを招く虞がある。
【0007】さらに、IOTを複数台数備える印刷所や
印刷システムでは、IOTの稼働状況や印刷出力形態の
バリエーション(例えば70%縮小印刷、両面印刷、製
本など)、各IOTの特性を総合勘案して適宜具体的な
印刷ジョブのキューイングを決定する必要がある。その
ため、こうした印刷所や印刷システムでは、印刷ジョブ
のデータを単にあるIOTに適した形式に変換しておく
よりも、プリンタ制御装置で随時状況に応じて適切な形
式の印刷ジョブを生成する方が効率的であり望ましい。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、複数のデータをとりまとめて出
力予定のIOTに適したデータ形式を有する印刷ジョブ
を容易に生成することのできるプリンタ制御装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1)上記課題を解決す
るために、本発明は、オペレータの操作入力に従ってオ
リジナル原稿データから印刷ジョブデータを合成するプ
リンタ制御装置において、前記オリジナル原稿データが
ビットマップデータを含むページデータを含む場合に、
該ページデータの用紙方向とスキャン方向とを表す画像
をディスプレイ上に表示することを特徴とする。
【0010】本発明によれば、プリンタ制御装置のディ
スプレイ上に前記画像が表示されるので、オペレータ
は、オリジナル原稿データに含まれるページデータがビ
ットマップデータを含む場合、そのページの用紙方向と
ともにビットマップデータの作成されたスキャン方向を
知得することができる。このため、この情報を元にオリ
ジナル原稿データに含まれるビットマップデータのスキ
ャン方向や用紙方向を適宜変更することができ、IOT
の性能に適合的な印刷ジョブを容易に作成することがで
きる。
【0011】(2)また、本発明の一態様は、前記画像
が、前記ページデータの表す用紙形状に対応する図形を
含むことを特徴とする。こうすれば、本プリンタ制御装
置のオペレータは、ディスプレイ上に表示された画像か
ら一見して用紙方向を判読することができ、上述のスキ
ャン方向を表す画像と併せて、迅速かつ的確にオリジナ
ル原稿データのデータ形式や用紙方向を知得することが
できる。この結果、IOTの性能に適合的な印刷ジョブ
をさらに容易に作成することができる。
【0012】(3)また、本発明の一態様は、前記画像
が、前記ページデータの表すページの少なくとも一部を
表す画像を含むことを特徴とする。こうすれば、本プリ
ンタ制御装置のオペレータは、ページデータがビットマ
ップデータを含むページデータについて、その用紙方向
とスキャン方向とともにそのページの出力イメージ等を
把握することができる。ここで、ページデータの表すペ
ージに関する画像は、例えばオリジナル原稿データに基
づいて公知技術により容易に生成することができる。こ
うして、本態様によれば、オペレータは、オリジナル原
稿に含まれるページデータについて、出力イメージ等と
用紙方向及びスキャン方向の関係を把握することがで
き、さらに効率的にIOTの性能に適合的な印刷ジョブ
を作成することができる。本態様による効果の一例につ
いては以下の実施の形態においても詳しく触れる。
【0013】(4)また、本発明の一態様は、前記画像
が、グラフィックユーザインターフェース(GUI)用
のアイコン上に表されることを特徴とする。こうすれ
ば、既存のGUI技術により、前記画像により把握され
る情報を活用してオペレータが容易に印刷ジョブを合成
することができる。
【0014】(5)また、本発明は、オペレータの操作
入力に従ってオリジナル原稿データから印刷ジョブデー
タを合成するプリンタ制御装置において、前記オリジナ
ル原稿データに含まれる各ページデータに対応するアイ
コンを、それらページデータがビットマップデータを含
む場合には該ページデータの用紙方向とスキャン方向と
を表す画像とともに、ディスプレイ上に表示するアイコ
ン表示手段と、オペレータがグラフィックユーザインタ
ーフェースを用いて前記アイコンを指定する場合に、所
与のタイミングで、その指定されたアイコンに対応する
ページデータを所与のスキャン方向を有するビットマッ
プデータに変換するデータ変換手段と、を含むことを特
徴とする。
【0015】本発明によれば、オリジナル原稿データに
含まれるページデータに対応するアイコンがディスプレ
イ上に表示される。この際、ページデータがビットマッ
プデータを含む場合にはそのページの用紙方向とスキャ
ン方向とを表す画像がアイコンの少なくとも一部として
表示される。そして、オペレータがGUIを用いてアイ
コンを指定する場合に、所与のタイミング、例えば「変
換」や「実行」といった文字を表すボタン押下のタイミ
ングで、指定されたアイコンに対応するページデータを
所与のスキャン方向、例えばオペレータが別途IOTの
性能に適合するように指定する方向を有するビットマッ
プデータに変換する。こうすれば、オペレータはGUI
により容易にIOTの性能に適合的なデータ形式を有す
る印刷ジョブを作成することができる。
【0016】(6)また、本発明は、オペレータの操作
入力に従ってオリジナル原稿データから印刷ジョブデー
タを合成するプリンタ制御装置において、所与のタイミ
ングで、印刷ジョブデータに含められるべき前記オリジ
ナル原稿データ中のページデータを所与のスキャン方向
を有するビットマップデータに変換するデータ変換手段
を含むことを特徴とする。
【0017】本発明によれば、オリジナル原稿データに
含まれるページデータのうち、印刷ジョブデータに含め
られてIOTでの出力の対象となるものについて、それ
が所与のタイミングで所与のスキャン方向を有するビッ
トマップデータに変換される。こうすれば、オペレータ
はより簡易にIOTに適合的なデータ形式の印刷ジョブ
を作成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態につ
いて図面に基づき詳細に説明する。
【0019】第1の実施の形態 図1は、本発明の第1の実施の形態に係る印刷システム
の全体構成を示す図である。同図に示す印刷システム1
0は、クライアント12、プリントサーバ(プリンタ制
御装置)14、プリンタ16を含んで構成されており、
それらはネットワーク18により相互に通信可能に接続
されている。プリンタ16は、ESS(Electoric Sub
System)20とIOT22とを含んで構成されている。
そして、プリントサーバ14から送信され、ネットワー
ク18を介してプリンタ16に入力される印刷ジョブデ
ータはESS20により所定のデータ変換処理が施さ
れ、その後図中矢印Cに示すようにしてラスタデータが
IOT22に送信され、そこで最終印刷物が出力され
る。
【0020】クライアント12は、最終印刷物の元デー
タとなるオリジナル原稿データを生成するための端末で
あり、ローカルにイメージスキャナ24が接続されてい
る。イメージスキャナ24は、既存の印刷物等をスキャ
ンして最終印刷物に含められるビットマップイメージデ
ータを生成する装置であり、クライアント12のオペレ
ータはここで生成されたイメージデータを用いてオリジ
ナル原稿データを作成することができる。なお、イメー
ジスキャナ24で生成されるビットマップイメージデー
タには、主走査方向と副走査方向とを判別するためのデ
ータに加え、走査始点位置を表すデータが含められる。
クライアント12で作成されたオリジナル原稿データ
は、図中矢印Aに示すようにしてネットワーク18を介
してプリントサーバ14に入力される。同図では特に図
示しないが、クライアント12及びイメージスキャナ2
4はネットワーク18上に複数接続されており、それら
で生成されるオリジナル原稿データも同様にネットワー
ク18を介してプリントサーバ14に入力されるように
なっている。
【0021】プリントサーバ14は、図示しないディス
プレイ装置とポインティングデバイス(マウスなど)と
を含んで構成されており、これらディスプレイ装置とポ
インティングデバイス等を用いたGUIにより該プリン
トサーバ14のオペレータが受信したオリジナル原稿デ
ータを元にプリンタ16に送出する印刷ジョブデータを
合成することができるようになっている。なお、以下で
はオペレータがプリントサーバ14を直接操作して印刷
ジョブデータを合成する例について説明するが、ネット
ワーク18上に別途接続された端末26などから、間接
的にプリントサーバ14上で印刷ジョブデータを合成し
てもよい。また、プリンタ16はネットワーク18に接
続されるものに限らず、例えばプリントサーバ14のロ
ーカルに接続されるものであってもよい。プリントサー
バ14で生成された印刷ジョブデータは、図中矢印Bに
示すようにして、ネットワーク18を介してプリンタ1
6に入力される。
【0022】図2は、プリントサーバ14のディスプレ
イ表示の一例を示す図である。同図には、プリントサー
バ14にインストールされたオリジナル原稿ブラウザ2
8のウィンドウ画面が示されており、ここには印刷ジョ
ブへの合成対象である登録ファイル30a〜30c等に
関するデータが表示されている。たとえば同図には、登
録ファイル30aが「Sample1.ps」のファイル名を有
し、その容量が213KBであり、計6ページ分のペー
ジデータを含む旨が表されている。なお、登録ファイル
30a〜30cに関する情報として、それらのファイル
を作成したアプリケーション名なども含めるようにして
もよい。また、同図に示すオリジナル原稿ブラウザ28
のウィンドウ画面右方には、各登録ファイル30a〜3
0cに含まれるページデータに対応するページアイコン
(以下、「ページアイコン」という。)が表示されてい
る。たとえば登録ファイル30bでは、そこに含まれる
3ページ分のページデータに対応して3つのページアイ
コンが表示されており、それらが縦方向のスキャン方向
により生成されたビットマップイメージデータであるこ
とが示されている。すなわち同図に示すオリジナル原稿
ブラウザ28では、各登録ファイル30a〜30cに含
まれるページデータに対応してページアイコンが表示さ
れているが、それらのページデータがビットマップイメ
ージデータを含むものについてはスキャン方向に応じた
縦平行線又は横平行線が内部に表されるようになってい
る。たとえば登録ファイル30aの一枚目のページデー
タはビットマップイメージデータを含まないページデー
タであり、ページアイコンは単に白色の矩形として表さ
れている。一方、登録ファイル30aの三枚目のページ
データは横方向にスキャンされて生成されたビットマッ
プイメージデータを含んで構成されており、そのページ
アイコンには横方向の平行線が表されている。また、こ
れら縦又は横の平行線が表されたページアイコンにおい
ては、その四隅の何れかに切り欠き模様が表されてお
り、スキャンの始点が各ページのどこに存在するかが表
されている。
【0023】図3は、プリントサーバ14のディスプレ
イ上にオリジナル原稿ブラウザ28とともに表示される
印刷ジョブブラウザのウインドウ画面を示している。同
図に示すウインドウは左右二つの領域に分割されてお
り、左側領域には最終印刷物の左ページに位置すべきペ
ージデータに対応するページアイコンが整列して表示さ
れている。一方、右側領域には最終印刷物の右ページに
位置すべきページデータに対応するページアイコンが整
列して表示されている。以下では、各ページアイコンの
表示された領域をページ枠と呼ぶことにする。同図に示
す印刷ジョブブラウザ32のウインドウには、「Sample
3.jpg」(登録ファイル30c)の1ページ目のページ
データが最終印刷物の第1ページとして用いられること
が示されている。同図に示す印刷ジョブブラウザ32の
ウインドウに表された各ページアイコンは、オリジナル
原稿ブラウザ28のウインドウ上に表されたページアイ
コンをオペレータがマウス等を用いて転記したものであ
り、例えばドラッグアンドドロップ操作などにより、オ
リジナル原稿ブラウザ28のウインドウ上に表されたペ
ージアイコンのうち所望の一つを選択し、それを印刷ジ
ョブブラウザ32の何れか所望のページ枠上にコピーす
ることにより、印刷ジョブブラウザ32のウインドウ表
示が随時更新される。また、各ページ枠にはページデー
タを表すページアイコンとともに、そのページデータが
含まれている登録ファイルの名称、ページ、サイズ変換
情報が表されている。さらに、ページ枠にはそのページ
枠が最終印刷物の何ページ目に関するものであるかを表
す数値がカッコ([ ])内に表されている。たとえば
同図に示す例では、最終印刷物の第8ページ目には、
「Sample2.tif」(登録ファイル30b)の1ページ目
及び2ページ目のページデータを2UPしてA4サイズ
に縮小したものが用いられることが示されている。
【0024】また、印刷ジョブブラウザ32のウインド
ウにおいては、オペレータが各ページ枠内にページアイ
コンを転記し終えると、オペレータ所望のページ枠内の
ページデータ(以下、「参照ページ」という。)につい
てスキャン方向を変換し、さらにスキャンの始点位置を
変更することができるようになっている。図4は、各ペ
ージ枠内のページデータの属性を変更するための属性変
更メニューを示す図である。同図に示すように、属性変
更メニュー34にはスキャン方向を変更するための案内
表示36と、スキャンの始点位置を変更するための案内
表示38と、が表されており、オペレータはマウス等を
用いて所望の参照ページについてスキャン方向とスキャ
ンの始点位置を指定することができるようになってい
る。そして、同図に示す属性変更メニュー34にはさら
に実行ボタン40が設けられており、スキャン方向とス
キャンの始点位置を案内表示36,38に従って指定し
た後、該実行ボタン40を押下することにより、その内
容を印刷ジョブデータのデータ形式に反映させることが
できるようになっている。
【0025】また、本発明に係る印刷システム10にお
いては、上述のようにして印刷ジョブブラウザ32のウ
インドウにて最終印刷物を構成すべき各ページデータを
指定し終えると、それらを一括してラスタ変換しビット
マップイメージデータだけからなる印刷ジョブデータを
合成することができるようになっている。すなわちプリ
ントサーバ14においては、図5に示すような属性変更
メニュー34aが表示され、このメニュー表示に従って
オペレータが印刷ジョブの全ページについて所望の形式
にラスタ処理を施すことができるようになっている。同
図に示す属性変更メニュー34aは、スキャン方向を指
定する案内表示36aとスキャンの始点位置を指定する
ための案内表示38aと全ページラスタ変換するか元フ
ァイル形式のままビットマップイメージデータについて
のみスキャン方向及び始点を変換するかを選択するため
の案内表示40と、解像度変換をするかしないかを選択
するための案内表示42と実行ボタン40aとを含んで
いる。ここでプリントサーバ14のオペレータが、案内
表示36a及び38aを用いて所望のスキャン方向と始
点位置の位置を指定し、案内表示40にて全面ラスタ変
換を指定し、案内表示42にて解像度の変換をする旨を
指示し、実行ボタン40aを押下すれば、印刷ジョブブ
ラウザ32のウインドウに示されたページに係るページ
データが一括してラスタ処理される。
【0026】図6は、図5に示した属性変更メニュー3
4aの実行ボタン40a押下後における、印刷ジョブブ
ラウザ32を示す図である。同図に示す印刷ジョブブラ
ウザ32のウインドウには、実行ボタン40a押下前と
同様、各ページ枠に最終印刷物を構成する各ページを表
すページアイコンが表示されているが、それらは全てビ
ットマップイメージを含むものになっており、スキャン
方向及びスキャン始点位置が全て統一されている。さら
にページ枠内には「Ripped」の文字が表示されており、
それらがオリジナル原稿データに対してRIP(Raster
Image Processing)処理されて生成されたものである
ことが示されている。また、同図に示す印刷ジョブブラ
ウザ32は、図5に既に示した属性変更メニュー34a
の案内表示42において解像度変換をする旨を指示して
から実行ボタン40aを押下することによりディスプレ
イ表示されたものであるため、ここではすべて600d
piでビットマップイメージデータが生成されている。
【0027】以下、上述の機能を有する印刷システム1
0の構成及び作用について、さらに詳細に説明する。
【0028】図7は、プリントサーバ14の構成を示す
機能ブロック図である。同図に示すようにプリントサー
バ14は、データおよびコマンド送受信部44と、ファ
イル管理部46と、受信ファイル格納部48と、登録フ
ァイル格納部50と、印刷ジョブ出力キュー部52と、
ページデータ格納部54と、を含んで構成されている。
ファイル管理部46は、受信ファイル管理部56と、登
録ファイル管理部58と、印刷ジョブファイル管理部6
0と、を含んで構成されている。
【0029】データおよびコマンド送受信部44は、ネ
ットワーク18を介してクライアント12からオリジナ
ル原稿データを受け取り、またプリンタ16に向けて印
刷ジョブデータを送出するためのインターフェースであ
る。このデータおよびコマンド送受信部44を介して受
信されたオリジナル原稿データは受信ファイル格納部4
8にいったん格納される。この際、オリジナル原稿デー
タに関する管理情報が受信ファイル管理部56に格納さ
れる。また、こうして受信ファイル格納部48に格納さ
れたオリジナル原稿データのうちオペレータがGUIに
より指定した一部のものは登録ファイルとして登録ファ
イル格納部50にコピーされる。そして登録ファイル格
納部50に格納された登録ファイルについては登録ファ
イル管理部58に登録ファイル管理情報が記録される。
そして、この登録ファイル管理情報に基づいて既に述べ
たオリジナル原稿ブラウザ28のウインドウが生成され
表示される。
【0030】さらに、オペレータが既に説明した印刷ジ
ョブブラウザ32を起動し、マウス等によるドラッグア
ンドドロップ操作により、最終印刷物を構成する各ペー
ジとして、登録ファイル格納部に格納されたファイルに
含まれるページデータから所望のものを指定すると、そ
れら指定されたページデータについて印刷ジョブファイ
ル管理部60に印刷ジョブファイル管理情報が記憶され
る。そして、このうちプリントサーバ14でラスタ処理
を終えたものについてはその生成されたページデータが
ページデータ格納部54に格納される。こうして印刷ジ
ョブの構成がオペレータにより指定され、印刷実行ボタ
ン(図示せず)等の押下によりオペレータが印刷出力を
指示すると、印刷ジョブファイル管理部60はページデ
ータ格納部54に格納されたデータや登録ファイル格納
部に格納された登録ファイルの内容を用いて印刷ジョブ
データを生成し、それを印刷ジョブ出力キュー部52に
送出する。印刷ジョブ出力キュー部52は受信した印刷
ジョブデータをデータおよびコマンド送受信部44を介
してネットワーク18に送出し、その印刷ジョブデータ
はプリンタ16のESS20により受信されて所定のデ
ータ変換処理等が施された後、IOT22に供給され
る。
【0031】図8は、本印刷システム10におけるデー
タ処理の概要を説明する図である。同図において、クラ
イアント12からオリジナル原稿データが送信される
と、プリンタサーバ14ではファイルの受信が行われる
(S1)。こうして受信されたオリジナル原稿データは
受信ファイルとして受信ファイル格納部48に格納され
る。この際、受信ファイル格納部48ではオリジナル原
稿データが受信ファイル単位で格納される。次にプリン
トサーバ14では、受信ファイルの選択及び登録処理が
行われる(S2)。この処理は、特に図示しないが受信
ファイルをリスト状にディスプレイ上に表示し、その中
からオペレータが所望のファイルを印刷ジョブデータ合
成用として登録することにより行われる。この処理にお
いて、オペレータにより選択されたファイルは登録ファ
イルとして登録ファイル格納部50に格納される。登録
ファイル格納部50では、これら登録ファイルをファイ
ル単位で格納する。登録ファイル格納部50に格納され
たファイルは、オリジナル原稿ブラウザ28上にて、フ
ァイル毎にそこに含まれているページデータを表すペー
ジデータやデータ容量などが表示され、オペレータがG
UIを用いてその中から所望のデータを印刷ジョブを構
成するページデータとして選択することができるように
なっている。この選択作業は、ドラッグアンドドロップ
操作等による印刷ジョブブラウザ32へのオペレータの
転記作業により行われる。この転記作業により印刷ジョ
ブが生成されれば(S4)、印刷ジョブに含まれるべき
ページを表すページデータは登録ファイル格納部50か
らページデータ格納部54に転送される。このページデ
ータ格納部54に格納されたページ単位のデータは、属
性変更処理(S5)やRIP処理(S6)が施され、適
宜データ形式がオペレータ操作により変更されるように
なっている。その後、オペレータがプリンタ16での印
刷出力を指示する操作を行えば(S7)、ページデータ
格納部54に格納されたページ単位のデータは一つの印
刷ジョブデータとしてとりまとめられ印刷ジョブ出力キ
ュー部52に転送される。そして、この印刷ジョブデー
タは所定タイミングでデータおよびコマンド送受信部4
4からネットワーク18を介してプリンタ16に送信さ
れる。
【0032】以下、図8に示すS1〜S7の各処理につ
いてフロー図に基づきさらに詳細に説明する。
【0033】図9は、図8に示されるファイル受信(S
1)を詳細に説明するフロー図である。同図に示すよう
に、クライアント12から発信されたオリジナル原稿を
表すファイルがデータおよびコマンド送受信部44によ
り受信されると、それに関する受信ファイル管理情報を
記録するため、受信ファイル管理部56に備えられた図
示しないメモリ中の位置(パスやアドレスなど)が受信
ファイルテーブルに登録される(101)。すなわち、
図10に示すようにプリントサーバ14では、受信ファ
イルを受信ファイルテーブル62と受信ファイル管理情
報64とにより管理するようになっている。そして、こ
れらは受信ファイル管理部56内の図示しないメモリに
記録される。上述したS101での処理においては、ク
ライアント12からファイルが受信されると、それに対
応する受信ファイル管理情報を生成するため、まずその
受信ファイル管理情報を記録すべきメモリ中の位置が受
信ファイルテーブル62に記憶される。次に、プリント
サーバ14では受信ファイル本体を格納する位置(パス
やアドレスなど)を受信ファイル管理情報64に記録し
(S102)、受信ファイル格納部48のうちS102
で記録した位置に受信ファイルを格納する(S10
3)。その後、受信ファイル格納部48に格納した受信
ファイルを解析し、ファイル名、ファイルの容量、受信
日時を取得し、受信ファイル管理情報64の一部として
記録する。この際、受信ファイル内に、印刷や保存等を
指示するコマンド、ジョブホールドの指定の有無、登録
の有無、処理時刻の指定、処理部数等が含まれていれ
ば、受信ファイル管理情報64の一部に同様に記録する
(S104)。以上がプリントサーバ14のファイル受
信処理である。
【0034】次に示す図11は、受信ファイルの登録ル
ーチンを説明するフロー図であり、既に説明した図8に
おけるS2の処理を詳細に説明するものである。同図に
示すように、この受信ファイルの登録ルーチンにおいて
は、まずオペレータがオリジナル原稿ブラウザ28を起
動する。これによりプリントサーバ14のディスプレイ
上に図2に示したオリジナル原稿ブラウザ28のウイン
ドウが表示される。そして、オペレータは別途案内表示
された受信ファイルのリスト(図示せず)から所望の受
信ファイルをマウス等により指定する(S201)。こ
の指定を受けてプリントサーバ14では登録ファイルテ
ーブルに登録ファイル管理情報の位置(パスやアドレ
ス)を記録する(S202)。すなわち、図12に示す
ように、登録ファイル管理部58では、図示しないメモ
リに記録された登録ファイルテーブル66と登録ファイ
ル管理情報68とにより登録ファイルを管理するように
なっており、S202では、S201で指定されたファ
イルに関する管理情報を記録するためのメモリ上の位置
が登録ファイルテーブル66に記録される。
【0035】さらにプリントサーバ14では、S202
で記録されたメモリ上の位置に登録ファイル管理情報の
一部として登録ファイル格納部50内の位置(パスやア
ドレスなど)が記録される(S203)。そしてS20
3で記録された登録ファイル格納部50内の位置にS2
01で指定された受信ファイルが登録ファイルとして格
納される(S204)。次に、プリントサーバ14では
登録ファイル格納部50に格納された登録ファイルか
ら、ファイル名、ファイル容量、受信時刻等が取得さ
れ、登録ファイル管理部58の図示しないメモリに登録
ファイル管理情報68の一部として記録される(S20
5)。なお、登録ファイル管理情報68に記録される
「管理情報の大きさ」は、登録ファイルテーブル66に
記録される登録ファイル管理情報の位置とともに登録フ
ァイル管理情報68の読み出しの際に利用される。次に
プリントサーバ14では登録ファイル格納部50に格納
された登録ファイルをさらに解析し、残りの管理情報、
すなわちアプリケーション名並びにバージョン情報、ペ
ージ数、デフォールト原稿サイズ、デフォールト原稿向
き、デフォールトの用紙の種類、および各ページについ
てのビットマップイメージデータの有無、原稿サイズ、
原稿向き、イメージのスキャン方向、イメージのスキャ
ン始点位置、イメージの解像度を取得し、それを登録フ
ァイル管理情報68の残りの部分に記録させる(S20
6)。以上がプリントサーバ14における受信ファイル
登録ルーチンの処理である。以上の処理により、登録フ
ァイルに含まれる各ページデータについて、矢印70に
示すように、その内容にビットマップイメージデータが
含まれるか、含まれる場合にはイメージのスキャン方
向、スキャンの始点位置が記録される。
【0036】次にオリジナル原稿ブラウザ28や印刷ジ
ョブブラウザ32においてページアイコン上にスキャン
方向やスキャン始点位置を表示するためのアイコン表示
ルーチンについて説明する。図13は、このアイコン表
示ルーチンを説明するフロー図であり、この処理は既に
示した図8におけるS3の処理をさらに詳細に説明する
ものである。
【0037】同図に示すように、このアイコン表示ルー
チンでは、まず表示しようとするページアイコンについ
ての登録ファイル管理情報にアクセスがなされる(S3
01)。具体的には、プリントサーバ14では、登録フ
ァイルテーブル66に記録された登録ファイル管理情報
の位置及びその情報に基づいて読み出される登録ファイ
ル管理情報68の管理情報の大きさを用い、その登録フ
ァイル管理情報にアクセスがなされる。その後、その登
録ファイルの第1ページ目に関する登録ファイル管理情
報にアクセスがなされる(S302)。すなわち、ここ
では図12の矢印70に示される情報にアクセスがなさ
れる。そして、この情報からそのページについての「原
稿向き」が取得される(S303)。そしてそのページ
について「原稿向き」がランドスケープ、すなわち横方
向であればページアイコンを横長表示する(S30
4)。一方、図12の矢印70に示される情報からその
ページの「原稿向き」がポートレート、すなわち縦方向
であると判断される場合にはページアイコンを縦長表示
する(S305)。
【0038】さらにプリントサーバ14は、「原稿向
き」とともに登録ファイル管理情報68に記録されてい
た「原稿サイズ」を読み取り、それをページアイコンの
下に表示する(S306)。次に、図12の矢印70に
示される情報に基づいてそのページがビットマップイメ
ージデータを含むか否かを判断し、含まれる場合にはさ
らに併せて記録されている「イメージの走査方向」に従
って、スキャン方向が水平方向(横方向)であるか垂直
方向(縦方向)であるかを判断する(S308)。スキ
ャン方向が水平であれば、S304又はS305で既に
表示したページアイコン内に水平の平行線を等間隔に3
本描く(S309)。さらにプリントサーバ14では、
ページアイコンのバックグラウンドの色を赤色に表示す
る(S310)。一方、S308においてそのページに
ついてのページデータに含まれるビットマップイメージ
データが垂直方向のスキャン方向で作成されたと判断さ
れる場合には、S304又はS305において既に表示
したページアイコン内に垂直な3本の平行線を等間隔に
描くとともに(S311)、そのページアイコンのバッ
クグラウンドに緑色を表示する(S312)。続けて、
プリントサーバ14では図12の矢印70に示される情
報から「イメージの始点位置」を取得し、現在処理中の
ページアイコンのコーナーの一つに三角形、すなわち切
り欠き模様を描く(S313)。その後、現在処理中の
登録ファイルに含まれる全てのページデータについてア
イコン表示を終えたか否かを判断し(S314)、終え
ていればこのアイコン表示ルーチンを終了する。そし
て、必要で有れば次の登録ファイルに関してアイコン表
示を行う。一方、全てのアイコン表示を終えていないと
判断される場合には、登録ファイル管理情報68に記録
されたさらに次のページに関する情報にアクセスし、そ
こから「原稿向き」、「イメージの走査方向」、及び
「イメージの始点位置」を取得し、S303〜S313
の処理を同様に繰り返す。以上がプリントサーバ14に
おけるアイコン表示処理である。
【0039】次に、プリントサーバ14における印刷ジ
ョブ生成ルーチンについて説明する。図14はプリント
サーバ14における印刷ジョブ生成ルーチンを説明する
フロー図であり、既に示した図8におけるS4の処理を
詳細に説明するものである。
【0040】同図に示すように、この処理では、まずオ
ペレータがオリジナル原稿ブラウザ28から受信ファイ
ル登録ルーチンにおいて既に登録された登録ファイルの
中から所望のものを指定する。これによりプリントサー
バ14では指定された登録ファイルについて、そこに含
まれるページデータのページアイコンがオリジナル原稿
ブラウザ28のウィンドウ内に展開表示される。続いて
オペレータは印刷ジョブブラウザ32を起動する(S4
01)。そしてオペレータは、オリジナル原稿ブラウザ
28内に表示されたページアイコンをマウス等を用いて
ドラックアンドドロップ操作することにより印刷ジョブ
ブラウザ32の所望のページ枠の中にコピーする(S4
02)。この際、もしオペレータが最終印刷物のあるペ
ージにつき2UPさせたい場合は、既に一つの原稿ペー
ジが入っているページ枠の中にさらに別の原稿ページを
追加するよう、オリジナル原稿ブラウザ28に表示され
たページアイコンを追加コピーする。なお、印刷ジョブ
ブラウザ32において複数のページ枠を反転表示等によ
り指定し、2UPボタン(図示せず)等をマウス等で押
下することにより、それらを印刷ジョブ内で2UPとし
て取り扱うようにしてもよい。また、印刷ジョブ内に空
白ページを挿入したい場合、ディスプレイ上に別途ブラ
ンク挿入ボタン(図示せず)を表示させ、そのボタン押
下によりオペレータ所望のページ枠に空白ページに対応
する白色のページアイコンを対応するページ枠に表示さ
せればよい。
【0041】次に、こうしてオペレータがオリジナル原
稿ブラウザ28に表示されたページアイコンのうち所望
のページアイコンを印刷ジョブブラウザ32の各ページ
枠に転記し、最終印刷物の全てのページにつきページデ
ータを指定されれば、オペレータは続いてプリントサー
バ14のディスプレイ上に表示された図示しない保存ボ
タンを選択する(S403)。このボタン押下を受け
て、プリントサーバ14では登録ファイル管理情報68
の内容を参照しつつ、印刷ジョブブラウザ32の各ペー
ジ枠内のオリジナル原稿の状態を示す管理情報をページ
管理情報として生成する(S404)。すなわち、図1
5に示すように、プリントサーバ14の印刷ジョブファ
イル管理部60では、印刷ジョブファイルテーブル72
と、印刷ジョブファイル管理情報74と、ページ管理情
報76と、を適宜記録することにより印刷ジョブデータ
に含めるデータを管理するようになっており、プリント
サーバ14では保存ボタンの押下を受けて、最終原稿の
各ページについてページ管理情報76を生成する。この
ページ管理情報76には、そのページがブランクページ
であるか否かを示す「ブランクフラグ」、そのページに
含まれるページの数、すなわち「参照ページの数」、
「縮尺」、「N−up指定」、「ページ配列情報」が含
められるとともに、各参照ページについての情報が含め
られる。各参照ページの情報は、同図の矢印78に示さ
れるように、それら各参照ページについてそれがブラン
クページであるか否かを示す「ブランクフラグ」や、R
IP処理が既に終えているか否かを示す「RIP済みフ
ラグ」や、「登録ファイルの名前」、「登録ファイルの
位置」、「登録ファイルのページ番号」、「イメージの
走査方向」、「イメージの始点位置」、「イメージの解
像度」、「イメージデータの位置」が含められている。
ここで「イメージデータの位置」は、ページデータ格納
部54におけるイメージデータの位置を意味するが、後
述するようにイメージデータはプリントサーバ14にお
いて原稿データに基づくRIP処理がなされた後に生成
されるものであり、矢印78に示される情報において
「RIP済みフラグ」がオフの状態では意味をなさな
い。また矢印78に示される情報において「ブランクフ
ラグ」がオンになっていれば、それ以降の情報は意味を
なさない。
【0042】次にプリントサーバ14では、印刷ジョブ
内で共通するジョブ属性及びジョブ全体に関する管理情
報、すなわち「管理対象ファイル名」、「ファイルの容
量」、「ページ数」、「時刻情報」、「ステータス」、
「印刷出力形態」、「用紙サイズ」、「用紙向き」、
「デフォールトの用紙の種類」、「デフォールトの解像
度」を登録ファイル管理情報68に基づいて取得し、そ
れらを印刷ジョブファイル管理情報74の一部として記
録する(S405)。そして、その印刷ジョブファイル
管理情報74のメモリ上での位置は印刷ジョブファイル
テーブル72に記録される。以上がプリントサーバ14
における印刷ジョブ生成処理である。
【0043】既に述べたように本印刷システム10にお
いては、印刷ジョブを構成する各ページについてその属
性を元の原稿データから変更することができるようにな
っている。図16は、このページ属性変更ルーチンを説
明するフロー図である。このフロー図は、既に示した図
8においてS5の処理をさらに詳細に説明するものであ
る。
【0044】この処理においては、オペレータがまず印
刷ジョブブラウザ32上で原稿ページをマウス等で指定
し属性変更ボタン(図示せず)を選択する。これにより
プリントサーバ14はその指定されたページについての
ページ管理情報76にアクセスする(S502)。続い
てプリントサーバ14はディスプレイ上に図4に示す属
性変更メニュー34を表示する。この際、S502でア
クセスしたページ管理情報76から所定情報を取得し、
S501で指定されたページについてのスキャン方向及
びスキャンの始点位置の情報を取得し、案内表示36、
38の内容に反映させる。たとえば図15の矢印78に
示される情報でスキャン方向が水平である旨の情報が記
されている場合、属性変更メニュー34の案内表示36
においては「水平」の文字の横に配置されたボタンに選
択済みの旨が表示される。また図15の矢印78に示さ
れる情報においてスキャンの始点位置が左上である場
合、属性変更メニュー34の案内表示38において「左
上」の文字の横に配置されたボタンに選択済みの旨が表
示される(S502)。
【0045】続いてオペレータはこの属性変更メニュー
34の案内表示36,38に表示されているボタンをマ
ウス等で押下し、プリンタ16のIOT22で求められ
るスキャン方向及びスキャン始点位置をマウス等により
選択する(S503)。この設定の内容は、プリントサ
ーバ14内の図示しないテンポラリメモリに一時保存さ
れる(S504)。その後属性変更メニュー34の右上
に示される×ボタンが押下されればこのページ属性変更
ルーチンの処理を終了する(S505)。また属性変更
メニュー34の実行ボタン40が押下されるまでは、S
502〜S505の処理が継続される(S506)。そ
してオペレータが属性変更メニュー34内の実行ボタン
40を押下すれば、次にプリントサーバ14は属性変更
メニュー34の案内表示36、38において設定変更が
なされたか否かを判断する(S507)。そして設定が
変更されていなければ、このページ属性変更ルーチンを
終了する。一方、S507において設定変更がなされて
いると判断される場合、S504においてテンポラリメ
モリに一時保存した設定の変更内容に応じて、登録ファ
イル格納部50に格納された登録ファイルをデータ変換
し再格納する(S508)。続いてプリントサーバ14
はS504においてテンポラリメモリに一時保存した設
定値をページ管理情報76の内容に反映させる(S50
9)。以上が本印刷システム10におけるページ属性変
更処理である。
【0046】次に本印刷システム10における印刷ジョ
ブRIP処理について説明する。図17は、この印刷ジ
ョブRIP処理ルーチンを説明するフロー図である。こ
の処理は既に示した図8におけるS6の処理をさらに詳
細に説明するものである。
【0047】同図に示すようにこの処理においてはオペ
レータが印刷ジョブブラウザ32においてマウス等を用
いてページ枠あるいは原稿ページ(参照ページ)を指定
し属性変更ボタンを選択する(S601)。これによ
り、プリントサーバ14においてはディスプレイ上に既
に示した図5の属性変更メニュー34aが表示される。
次にオペレータはこの属性変更メニュー34aにおい
て、案内表示40,42に各々表示されるボタンを選択
的に押下することにより「全面ラスタに変換」又は「元
ファイル形式のまま」、「解像度変換する」又は「解像
度変換しない」を選択し、続けて実行ボタン40aを押
下する(S602)。次にプリントサーバ14ではS6
01で指定されたページ枠あるいは原稿ページのうち一
番最初のものに関するページ管理情報76にアクセスす
る(S603)。この時、S602において「全面ラス
タに変換」が指定されていれば(S604)、次に「解
像度変換する」がS602で指定されていたか否かを判
断する(S605)。そしてS604,S605でいず
れもYESの旨判断されれば、プリントサーバ14では
印刷ジョブファイル管理情報74に示される「デフォー
ルトの解像度」でS601で指定されたページをRIP
処理する(S606)。そして同一ページ枠内に参照が
複数ある場合にはそれらを単一のファイルにとりまとめ
る(S607)。そして全ての指定されたページ枠ある
いは原稿ページについてRIP処理が終わったか否かを
判断し(S608)、処理を終えるまで、次のページに
関するページ管理情報76にアクセスし(S609)、
S604〜S607の処理を繰り返す。なお、S604
において「全面ラスタに変換」が指定されていないと判
断された場合、S605〜S607の処理をスキップす
る。またS605において「解像度変換しない」が選択
されたと判断される場合には、S606をスキップしS
607の処理へ移行する。以上がプリントサーバ14に
おける印刷ジョブのRIP処理である。
【0048】次にプリントサーバ14の印刷出力時の処
理について説明する。図18はプリントサーバ14の印
刷指示ルーチンを説明するフロー図であり、図8におけ
るS7の処理を詳細に説明するものである。
【0049】同図に示すようにこの処理では、まずオペ
レータがプリントサーバ14のディスプレイ上に表示さ
れる印刷ジョブリスト(図示せず)からマウス等により
所望のジョブを指定する(S701)。次にプリントサ
ーバ14はS701で指定されたジョブについての印刷
ジョブファイル管理情報74にアクセスする(S70
2)。そして、その中のページ管理情報76に対する位
置情報を読み出し、印刷ジョブ内の第1ページ目のペー
ジ管理情報76にアクセスをする(S703)。そして
そのページがブランクページであるか否かをページ管理
情報76の最初のレコード(「ブランクフラグ」)から
判断し、ブランクページでないと判断される場合には次
に第1参照ページについての矢印78に示される情報に
アクセスする(S705)。そして参照ページがブラン
クページであるか否かを「ブランクフラグ」に基づいて
判断し(S706)、ブランクページでなければ次に
「RIP済みフラグ」を参照してその参照ページがRI
P処理を既に施してあるか否かを判断する(S70
7)。RIP処理を終えていると判断される場合には、
矢印78に示される情報に基づいてページデータ格納部
54からイメージデータを取得する(S708)。一
方、RIP処理をまだ終えていないと判断される場合に
は、矢印78に示される情報から登録ファイルの位置と
そのページ番号の情報を読み出し、登録ファイル格納部
50から登録ファイルを読み出す。そしてその登録ファ
イルをRIP処理し、イメージデータを取得する(S7
09)。次にプリントサーバ14ではそれが最後の参照
ページであるか否かを判断し最後の参照ページでないと
判断される場合には、次の参照ページについての管理情
報にアクセスする(S711)。またS710において
最終参照ページまで処理を終えたと判断される場合に
は、次にそれが印刷対象となっている最終ページである
か否かを判断する(S712)。そして最終ページでな
い場合には次のページに関するページ管理情報76にア
クセスしS704〜S711までの処理を繰り返す。こ
こにおいて、処理対象となるページがブランクページで
ある旨がS704で判断される場合には、S705〜S
710までの処理をスキップし、現在処理中のページが
最終ページでなければ(S712)、次ページの処理に
移行する。またS706において参照ページがブランク
ページであると判断される場合には、S707〜S70
9の処理をスキップし、S710の処理へ移行する。こ
うして全ページにつき、それらに含まれるすべての参照
ページのイメージデータを取得すれば、次にプリントサ
ーバ14はそれらイメージファイルを連結しページ記述
言語内に埋め込むことにより、一つの印刷ジョブファイ
ルを生成する。そしてその印刷ジョブファイルを印刷ジ
ョブ出力キュー部52に送信する(S714)。印刷ジ
ョブ出力キュー部52では、受信した印刷ジョブファイ
ルを図18に示すようにして管理している。すなわち、
同図に示すように、印刷ジョブ出力キュー部52では、
印刷ジョブキューテーブル80と、最終印刷ジョブファ
イル管理情報82と、が記憶されている。印刷ジョブキ
ューテーブルは図18に示すフローに基づいて生成され
出力された最終印刷ジョブファイルについての管理情報
の位置が記憶されている。そして最終印刷ジョブファイ
ル管理情報82には、その「管理情報の大きさ」、「管
理対象ファイル名」、「管理対象ファイルの容量」、
「ページ数」、「時刻情報」、「ステータス」、「ジョ
ブデータの位置」が含められている。「ジョブデータの
位置」は、印刷ジョブファイル管理部60から送出さ
れ、印刷ジョブ出力キュー部内の記録装置に格納された
最終印刷ジョブファイルの位置(パスやアドレスなど)
を記録するものである。そうして、印刷ジョブ出力キュ
ー部52では、これら印刷ジョブキューテーブル80及
び最終印刷ジョブファイル管理情報82を参照しつつ、
最終印刷ジョブデータを所定タイミングでデータおよび
コマンド送受信部44を介してプリンタ16に送信す
る。以上が本印刷システム10における印刷出力時の処
理である。
【0050】以上説明した第1の実施の形態に係る印刷
システム10によれば、オペレータはプリントサーバ1
4のディスプレイ上にオリジナル原稿ブラウザ28と印
刷ジョブブラウザ32の各ウインドウを表示し、そこに
印刷の対象となる各ページを表すページアイコンを表示
させることができる。そして、このページアイコンに
は、対応するページデータにビットマップデータが含ま
れる場合、そのスキャン方向及びスキャン始点位置が合
わせて表示されるようになっている。このため、オペレ
ータはこのページアイコンの表示を参照して、それらに
対応するページデータがプリンタ16での高速印刷に適
した形式であるか否かを迅速且つ確実に判断することが
できる。或いは、印刷所等においてプリンタが複数設置
されている場合には、それらページデータがいずれのプ
リンタでの出力に適しているかを容易に判断することで
きる。また、クライアント12から送信されるオリジナ
ル原稿のスキャン方向やスキャン始点位置をページアイ
コンから読み取ることができるため、プリントサーバ1
4のオペレータはクライアント12のオペレータに対し
てスキャンの方向を換えるよう指示することが容易とな
り、1ジョブマルチドキュメントを採用する印刷システ
ム10において、さらに作業効率を向上させることがで
きる。
【0051】なお、以上説明した印刷システム10にお
いては、図20(a)に示すように、プリントサーバ1
4のディスプレイに表示するページアイコンに赤又は緑
の着色と平行線表示83aとを施してスキャン方向を表
し、ページアイコンのコーナーに識別領域83bを表示
することによりスキャンの始点位置を表すようにした
が、種々の変形実施が可能である。たとえば図20
(b)に示すように、ページアイコンの一辺に沿って他
のアイコン表示領域とは異なる着色の直線表示領域83
cを設け、その一端にスキャン開始位置を示す識別表示
領域83dを設けてもよい。また、図20(c)に示す
ようにページアイコン内においてスキャン方向及びスキ
ャン始点位置に従って高輝度表示部分83eを移動させ
るアニメーション表示により、ページデータのスキャン
開始位置及びスキャン方向を表すことにしてもよい。或
いは図20(d)に示すようにページアイコンに影表示
83fを付すことによりスキャン方向とスキャン開始位
置を表示することも可能である。同図(d)のページア
イコンは他のものと異なり、平行四辺形に形成されてお
り、主走査と一致する方向の辺がディスプレイ上で水平
又は垂直になるよう表示される。そして、陰表示83f
はスキャン始点位置の反対側周辺に付される。
【0052】なお、ページアイコンに各ページの出力イ
メージを縮小して合成表示する場合には、同図(b)〜
(d)に示すページアイコンのようにその大部分にスキ
ャンに関する情報を表示しないようにすることが望まし
い。こうすれば、オペレータはページアイコン内に表さ
れた出力イメージとスキャンに関する情報とを混同する
ことなく的確に把握することができる。
【0053】すなわち、以上の説明においてはページア
イコンにより、ページ形状及び方向(「A4縦」や「B
4横」等)とスキャン方向及び始点位置を表したが、各
ページの出力イメージを縮小し、それを対応するページ
アイコン上に表すようにしてもよい。たとえば、図21
に示すようにページアイコン上に出力イメージ図が表示
されれば、プリントサーバ14のオペレータは、それが
誤った方向のものであるか正しい方向のものかを即座に
判断することができる。そして誤っていると考えられる
場合には、図22に示される回転メニュー84を用いて
オペレータがそのデータに適正な方向に回転するデータ
変換処理を施すことができる。同図に示す回転メニュー
84には、「走査属性を固定」するか「走査属性を連動
回転」するかを指定するボタンを含む案内表示86と、
回転角度を指定するボタンを含む案内表示88とが含め
られており、オペレータがマウス等でこれらを指定する
ことができるようになっている。たとえば図21(a)
に示されるページアイコンをオペレータが発見した場合
には、スキャンの方向及びスキャン始点位置が特に他の
ページとの関係で問題がないと思われれば、案内表示8
6において「走査属性を固定」の文字の横に配置された
ボタンを押下するとともに、案内表示86において「1
80度」の横に配置されたボタンを押下し、さらに実行
ボタン90を押下すればよい。こうすれば図21(b)
に示されるようにスキャンに関しては図21(a)に示
されるページアイコンと同一であり、その内容のみが1
80度回転されたデータを得ることができる。
【0054】図23は、このプリントサーバ14におけ
る回転処理ルーチンを説明するフロー図である。同図に
示すようにこの処理ではまずオペレータが印刷ジョブブ
ラウザ32においてページ枠あるいは原稿ページを指定
し、図22に示される回転メニュー84をディスプレイ
上に表示させる(S801)。さらにオペレータは案内
表示86,88に従って、走査属性に関する指定と回転
角度についての指定を行い、実行ボタン90を押下する
(S802)。そしてプリントサーバ14では、回転メ
ニュー84において「走査属性を固定」する旨が指定さ
れているか否かを判断し(S803)、「走査属性を固
定」する旨が選択されている場合にはS801で指定さ
れたページに関して、ページデータ格納部54からイメ
ージデータを読み出し、回転メニュー84内での指定内
容に従って回転処理を施す。この際、スキャンの方向と
始点位置については変換前と同じものに維持する(S8
04)。一方、S803において「走査属性を連動回
転」する旨が指定されていると判断される場合には、ペ
ージ管理情報76のページ配列情報を再記録させること
により、当該ページを回転させる(S805)。
【0055】この変形例によれば、オペレータはディス
プレイ上のページアイコンを見ることで、そのページの
内容(縮小イメージ)とスキャン状態(方向及び始点位
置)を把握することができる。このため、ページ内容の
向きが適正でない場合には特にデータ変換処理を効率的
に行うことができる。すなわち、回転メニュー84にお
いて「走査属性を連動回転」を選択してイメージの向き
を最適化すれば結果的にプリンタ16での出力が高速と
なるスキャン状態になる場合、わざわざイメージデータ
を読み出して回転変換処理を施さずに済む。これに比し
て、例えば先に1)主走査の向きの最適化を行った後
に、2)縮小イメージを見ながらイメージ方向の最適化
を行うと、2)イメージ回転処理が必要となるのみなら
ず、再度1)の処理が必要となる場合も生じる。この変
形例によればかかる無駄を排してジョブ合成作業を効率
化することができる。
【0056】第2の実施の形態 次に本発明の第2の実施の形態に係る印刷システムにつ
いて説明する。本実施の形態に係る印刷システムは図1
に既に示した印刷システム10と同様の構成によって実
現するものであり、ここでは同図で示した符号を用い、
全体構成に関する説明を省略する。
【0057】本実施の形態に係る印刷システム10にお
いては、図24に示されるジョブリストがプリントサー
バ14のディスプレイ上に表示される。このジョブリス
トは印刷ジョブ出力キュー部52に含まれるファイルを
リスト状に示すものであり、各ファイルについて、ファ
イル名92a、サイズ92b、ページ数92c、ステー
タス92dがリスト状に表示されるとともに、それら各
ファイルのスキャン方向及びスキャン始点位置を表すペ
ージアイコン92eが表示される。同図に示すジョブリ
スト92の例においては、奇数番目に位置する「Sample
1.ps」、「Sample3.jpg」、「Sample5.tif」と、偶数番
目に位置する「Sample2.tif」、「Sample4.jpg」、「Sa
mple6.tif」と、でスキャン方向及びスキャン始点位置
が異なっている。本実施の形態に係る印刷システム10
では、この状態でプリントサーバ14のディスプレイに
図25に示す特別の印刷指示メニュー94をさらに表示
させ、オペレータがそこに含まれる案内表示96,98
に従って、印刷処理を効率化することができる。印刷指
示メニュー94の案内表示96は現在設定されているプ
リンタ16にとって高速印刷可能なデータのスキャン方
向が水平方向であるか或いは垂直方向かを示すものであ
り、同図に示す例では、図24に示すジョブリスト92
において偶数番目に位置する「Sample2.tif」、「Sampl
e4.jpg」、「Sample6.tif」をプリンタ16に供給すれ
ば高速に印刷が可能であるが、奇数番目に位置する「Sa
mple1.ps」、「Sample3.jpg」、「Sample5.tif」をプリ
ンタ16に供給すれば、それらをESS20においてい
ったん回転処理を施さなければならず印刷出力が若干遅
くなるということを、オペレータが印刷指示メニュー9
4とジョブリスト92とから把握することができる。
【0058】印刷指示メニュー94には案内表示98が
さらに含められており、プリンタ16において高速印刷
可能な向きのスキャン方向で作成されたファイルを先に
印刷するか、あるいはジョブリスト92に示されるその
ままの順でプリンタ16に供給するかを指定することが
できるようになっている。ここでオペレータがプリンタ
16の高速印刷可能な向きをスキャン方向として有する
ファイルから先にプリンタ16に供給し、それらの印刷
出力をまず行いたいと考える場合には、案内表示98に
おいて上側のボタンを選択し、実行ボタン99を押下す
る。そうすれば、プリントサーバ14においては図26
に示すジョブリスト92が再表示され、図24において
偶数番目に位置していたファイルが全て上側に移行する
とともに奇数番目に位置していたファイルが全て下側に
位置するようソーティングがなされる。そしてこのソー
ティング後の順番に従って印刷ジョブ出力キュー部に含
まれる各ファイルがプリンタ16に供給され印刷出力が
なされる。
【0059】なお、この際ステータス92dが「waiti
g」あるいは「holding」のジョブがソーティングの対象
となり、「sending」のジョブつまりプリンタ16へ供
給されはじめたジョブは対象とならない。
【0060】図27は、この処理による利点を説明する
図である。同図(a)は図24のジョブリスト92に従
って印刷指示を出した場合における、プリンタ16での
処理を説明する図である。一方、同図(b)は図26に
示すジョブリスト92に従って印刷指示がなされた場合
におけるプリンタ16での処理を説明する図である。各
図上方に示されるi−1〜i−6までの文字が記された
矩形はプリントサーバ14からプリンタ16への印刷デ
ータの送信処理を表している。一方、i−1〜i−6、
r−1〜r−6、o−1〜o−6が付された各図下方に
示される帯状図形はプリンタ16での処理内容を表して
いる。すなわちi−Nはプリンタ16でのN番目のファ
イルの受信処理を表しており、r−NはN番目のファイ
ルのESS20での回転処理を表している。またo−N
はN番目のファイルに対するIOT22での印刷出力処
理を表している。同図(a)に示されるように、スキャ
ン方向が水平であるファイルと垂直であるファイルとが
交互にプリンタ16に供給される場合は、矢印Xにより
示される点線の時間までに二つのファイルについての出
力処理しか完了しない。一方、同図(b)に示されるよ
うに、プリンタ16での出力に最も適した垂直方向のス
キャン方向で作成されたビットマップイメージファイル
を含むファイルを優先的にプリンタ16に供給した場合
には、同図に示す矢印Xにより示される点線の時刻まで
に3つのファイルについての印刷出力が完了する。
【0061】たとえば、製本工程等の印刷工程の次行程
の稼働状況に応じて、印刷工程のアウトプットを早めた
り逆に遅らせたい場合がある。具体的には、次行程に空
きが出そうな状況ではなるべく早く印刷を行い、印刷物
をなるたけ早く次行程に届けることが望ましい。このた
め、プリンタ16の性能に応じて適切なスキャン方向で
作成されたファイルを優先的に印刷出力することで、印
刷目的物の一部のページにつき優先的に出力を完了させ
ることができる。
【0062】図28は、図24〜図26までの画面表示
を行う本実施の形態に係る優先順位変更処理ルーチンを
説明するフロー図である。この処理では、まずオペレー
タがディスプレイ上のボタン(図示せず)を押下し、図
25に示す印刷指示メニュー94をディスプレイ上に表
示させる(S901)。そしてプリントサーバ14では
予めコンフィギュレーションファイル等に登録されてい
るプリンタ16にとっての高速印刷可能なスキャン方向
を印刷指示メニュー94内の案内表示96により表示す
る(S902)。次にオペレータは案内表示98に従っ
て印刷物の一部について優先的に印刷するか否かを指定
し、実行ボタン99を押下する。プリンタサーバ14で
はS903において、プリンタ16の高速印刷可能な向
きとスキャン方向が一致するジョブを先に印刷するか否
かを判断し(S904)、その旨指定されている場合に
は向きが整合するジョブをジョブリスト92の上位へ移
動する(S905)。一方、S903においてページ順
に印刷する旨が選択されている場合にはそのまま処理を
終了する。
【0063】本実施の形態に係る印刷システムにおいて
は、ディスプレイ上にジョブリスト92を表示し、各ジ
ョブつまり各ファイルについてスキャン方向を表示する
ようにしたので、経験の浅いオペレータにとっても容易
に印刷ジョブの完了の早さを調節することが可能とな
る。すなわち、経験をつんだオペレータにとっては、ど
のファイルが早く印刷可能かはページ数やファイル形式
やファイルサイズを総合勘案することにより、おおむね
判断が可能であるが、経験の浅いオペレータにとっては
かかる判断は容易ではない。そのような場合最も簡便に
印刷完了までの時刻を判断することのできるパラメータ
が主走査の方向である。本実施の形態に係る印刷システ
ムにおいては、ディスプレイ上に各ファイルの主走査の
方向を表示することができるため、経験の浅いオペレー
タにとっても容易に印刷ジョブの完了の早さを調節する
ことができる。
【0064】本実施の形態に係る印刷システム10は種
々の変形実施が可能である。たとえば、印刷指示メニュ
ー94の案内表示98内にスキャン方向が合っていない
ファイルを先に印刷することを指示するボタンをさらに
設け、このボタンが押下された場合、プリンタ16にと
って高速印刷が可能なスキャン方向とは反対方向のスキ
ャンによって生成されたファイルを先にプリンタ16で
印刷することもできる。こうすれば、オペレータが意図
的にプリンタ16での印刷出力を遅らせることが可能と
なる。
【0065】また、上記説明ではスキャン方向の向きで
プリンタ16へのファイルの供給順を入れ換えるように
したが、これとは別に或いはこれと併せてスキャン始点
位置に従ってプリンタ16へのファイルの供給順を入れ
換えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る印刷システムの全
体構成を示す図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態に係るオリジナル
原稿ブラウザのウインドウ表示を示す図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態に係る印刷ジョブ
ブラウザのウインドウ表示を示す図である。
【図4】 属性変更メニューの表示例を示す図である。
【図5】 RIP処理のための属性変更メニューを示す
図である。
【図6】 RIP処理を終えた後の印刷ジョブブラウザ
のウインドウ表示を示す図である。
【図7】 プリントサーバの構成を示す図である。
【図8】 本印刷システムにおけるデータ処理の概要を
説明する図である。
【図9】 ファイル受信ルーチンを説明するフロー図で
ある。
【図10】 受信ファイル管理部に記憶される管理用デ
ータを示す図である。
【図11】 受信ファイルの登録ルーチンを説明する図
である。
【図12】 登録ファイル管理部に格納される管理用デ
ータを示す図である。
【図13】 ページアイコンを表示させるルーチンを説
明するフロー図である。
【図14】 印刷ジョブ生成ルーチンを説明するフロー
図である。
【図15】 印刷ジョブファイル管理部に記録される管
理用データを説明する図である。
【図16】 ページ属性変更ルーチンを説明するフロー
図である。
【図17】 印刷ジョブに対するRIP処理ルーチンを
説明するフロー図である。
【図18】 印刷指示処理ルーチンを説明するフロー図
である。
【図19】 印刷ジョブ出力キュー部に格納される管理
用データを説明する図である。
【図20】 ページアイコンの変形例を示す図である。
【図21】 ページアイコンにさらに出力イメージを合
成表示する変形例を示す図である。
【図22】 回転メニューを示す図である。
【図23】 回転処理ルーチンを説明するフロー図であ
る。
【図24】 第2の実施の形態に係る印刷システムで表
示されるジョブリストを示す図である。
【図25】 印刷指示メニューを示す図である。
【図26】 印刷順変更後のジョブリストを示す図であ
る。
【図27】 第2の実施の形態に係る印刷システムの利
点を説明する図である。
【図28】 第2の実施の形態に係る印刷システムの処
理を説明するフロー図である。
【符号の説明】
10 印刷システム、12 クライアント、14 プリ
ントサーバ、16 プリンタ、18 ネットワーク、2
0 ESS、22 IOT、24 イメージスキャナ、
26 端末、28 オリジナル原稿ブラウザ、32 印
刷ジョブブラウザ、34 属性変更メニュー、44 デ
ータおよびコマンド送受信部、48 受信ファイル格納
部、50 登録ファイル格納部、52 印刷ジョブ出力
キュー部、54 ページデータ格納部、56 受信ファ
イル管理部、58 登録ファイル管理部、60 印刷ジ
ョブファイル管理部、84 回転メニュー、92 ジョ
ブリスト、94 印刷指示メニュー。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オペレータの操作入力に従ってオリジナ
    ル原稿データから印刷ジョブデータを合成するプリンタ
    制御装置において、 前記オリジナル原稿データがビットマップデータを含む
    ページデータを含む場合に、該ページデータの用紙方向
    とスキャン方向とを表す画像をディスプレイ上に表示す
    ることを特徴とするプリンタ制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプリンタ制御装置にお
    いて、 前記画像は、前記ページデータの表す用紙形状に対応す
    る図形を含むことを特徴とするプリンタ制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のプリンタ制御装
    置において、 前記画像は、前記ページデータの表すページの少なくと
    も一部を表す画像を含むことを特徴とするプリンタ制御
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のプリン
    タ制御装置において、 前記画像は、グラフィックユーザインターフェース用の
    アイコン上に表されることを特徴とするプリンタ制御装
    置。
  5. 【請求項5】 オペレータの操作入力に従ってオリジナ
    ル原稿データから印刷ジョブデータを合成するプリンタ
    制御装置において、 前記オリジナル原稿データに含まれる各ページデータに
    対応するアイコンを、それらページデータがビットマッ
    プデータを含む場合には該ページデータの用紙方向とス
    キャン方向とを表す画像とともに、ディスプレイ上に表
    示するアイコン表示手段と、 オペレータがグラフィックユーザインターフェースを用
    いて前記アイコンを指定する場合に、所与のタイミング
    で、その指定されたアイコンに対応するページデータを
    所与のスキャン方向を有するビットマップデータに変換
    するデータ変換手段と、 を含むことを特徴とするプリンタ制御装置。
  6. 【請求項6】 オペレータの操作入力に従ってオリジナ
    ル原稿データから印刷ジョブデータを合成するプリンタ
    制御装置において、 所与のタイミングで、印刷ジョブデータに含められるべ
    き前記オリジナル原稿データ中のページデータを、所与
    のスキャン方向を有するビットマップデータに変換する
    データ変換手段を含むことを特徴とするプリンタ制御装
    置。
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