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JPH11183794A - 光学レンズ - Google Patents

光学レンズ

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Publication number
JPH11183794A
JPH11183794A JP35115697A JP35115697A JPH11183794A JP H11183794 A JPH11183794 A JP H11183794A JP 35115697 A JP35115697 A JP 35115697A JP 35115697 A JP35115697 A JP 35115697A JP H11183794 A JPH11183794 A JP H11183794A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
optical lens
optical
diffraction
aspherical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35115697A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisatake Kitagawa
寿丈 北川
Yuzuru Takashima
譲 高島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP35115697A priority Critical patent/JPH11183794A/ja
Publication of JPH11183794A publication Critical patent/JPH11183794A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、単レンズであっても色収差を補正す
る。 【解決手段】両面2、3に非球面を形成するとともに、
このうちの片面に回折面4を形成した光学レンズ1であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば小型カメラ
等の撮像機器の撮像用に用いられる光学レンズに関す
る。
【0002】
【従来の技術】このような撮像用に用いられる光学レン
ズ系は、収差を補正するために複数枚のレンズを組み合
わせて用いている。又、効率よく収差を補正するために
レンズは、非球面に形成し、レンズの組み合わせの枚数
を減らしている。
【0003】このように撮像用の光学レンズ系は、コン
パクトに構成し、小型の撮像機器に収めることが多く行
われている。例えば、特公平8−20595号公報に記
載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように複数枚のレ
ンズを組み合わせる必要があるのは、屈折レンズの単体
では、理論的に色収差が補正できないからであり、この
ために小型の撮像機器等においてレンズの実装スペース
が狭い場合に不利である。そこで本発明は、少なくとも
単レンズであっても色収差を補正できる省スペースで短
焦点の光学レンズを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、両面
に非球面を形成するとともに片面に回折面を形成した光
学レンズである。請求項2によれば、両面に非球面を形
成したレンズと、片面に回折面が形成され、かつこの回
折面をレンズの片面に接した配置された平板と、を備え
た光学レンズである。
【0006】請求項3によれば、請求項1又は2記載の
光学レンズにおいて、非球面の形状は、光軸をx軸と
し、この光軸に垂直でレンズ面頂点を通る軸をy軸とす
ると、y座標rに対するx座標の値xが、基準球面の曲
率をCo 、コーニック定数をk、非球面係数をAとした
とき、
【0007】
【数2】 により表される。
【0008】請求項4によれば、請求項1又は2記載の
光学レンズにおいて、回折面のパワーをφ1 、非球面の
パワーをφ2 、φ3 、全系のパワーをφ、レンズ厚をd
とすると、 0.075≦φ1 /φ≦0.095 0.4≦φ2 /φ≦0.5 0.55≦φ3 /φ≦0.72 6.4≦φd≦9.6 の条件を満足する。
【0009】請求項5によれば、請求項1又は2記載の
光学レンズにおいて、回折面をブレーズの形状に形成
し、かつレンズ材の屈折率をn、主要波長をλo 、自然
数をmとすると、ブレーズの深さは、 mλo /(n−1) により表される。
【0010】
【発明の実施の形態】(1) 以下、本発明の第1の実施の
形態について図面を参照して説明する。図1は単体の光
学レンズの構成図である。この光学レンズ1は、両面
2、3が非球面に形成されるとともに、このうちの片面
が回折面4に形成されている。なお、両面2、3は、そ
れぞれ屈折面として作用する。
【0011】なお、同図は光学レンズ1が例えば小型カ
メラに用いられた場合の絞り5から光学レンズ1を経て
CCDイメージセンサ6に至る光路が示されている。こ
の非球面レンズの非球面2、3の形状は、光軸をx軸と
し、この光軸に垂直でレンズ面頂点を通る軸をy軸とす
ると、y座標rに対するx座標の値xが、基準球面の曲
率をCo 、コーニック定数をk、非球面係数をAとした
とき、
【0012】
【数3】 により表される。
【0013】又、この単体の光学レンズ1の諸元を図2
及び図3に示す。そして、全系のFナンバーは4、焦点
距離fは5mm、画角2ωは48deg としている。しか
るに、この光学レンズ1において、回折面のパワーをφ
1 、非球面のパワーをφ2 、φ3 、全系のパワーをφ、
レンズ厚をdとし、これら回折面のパワーφ1 、非球面
のパワーφ2 、φ3 、全系のパワーφを求めると、そも
そも焦点距離の逆数をパワーと呼ぶことから、回折面の
パワーφ1 は、 φ1 =0.01737 …(2) となり、非球面のパワーφ2 は非球面2のみの凸平レン
ズをモデルとして、 φ2 ={(1.49115-1)/1}×{(1/5.43899)−(1/ ∞)} …(3) となる。
【0014】非球面のパワーφ3 は非球面3のみの平凸
レンズをモデルとして、 φ3 ={(1.49115-1)/1}×{(1/∞) −(1/3.78315)} …(4)
となる。
【0015】そして、全系のパワーφは、 φ=1/f =1/5=0.2 …(5)
となる。
【0016】そして、この単体の光学レンズ1は、 0.075≦φ1 /φ≦0.095 0.4≦φ2 /φ≦0.5 0.55≦φ3 /φ≦0.72 6.4≦φd≦9.6 …(6) の条件を満足するものとなっている。
【0017】一方、光学レンズ1の片面に形成されてい
る回折面4は、図4に示すように輪帯の回折溝すなわち
ブレーズの形状に形成されている。輪帯数NOは、次式
により決定される。ここで、開口径をD、主要波長をλ
o、ブレーズのみに起因する焦点距離をfb とすると、 NO=D2 /8λob …(7) により表される。
【0018】本実施の形態の単体の光学レンズ1に関し
ては、D=5.4mm、λo =500nm、fb =5
7.57mmであるので、輪帯数NOは126となる。
又、図4に示すようにブレーズとその中心からの距離と
の関係は、次式により表される。Nは輪帯の数である。
【0019】
【数4】
【0020】又、本実施の形態の単体の光学レンズ1の
場合、r1 =0.240umとなる。そして、ブレーズ
の深さdmax は、 dmax =λo /(n−1) …(10) により表される。ここで、nは硝材の屈折率である。
【0021】本実施の形態の場合、n=1.49115
であるからdmax は0.00102となる。このような
単体の光学レンズ1であれば、両面2、3に非球面を形
成するとともに、このうちの片面に回折面4を形成した
ので、歪曲収差をはじめとする諸収差を補正でき、屈折
単レンズでは不可能であった像位置の色収差を補正でき
る。これにより、小型カメラ等の焦点距離が極めて短い
光学系からなる撮像機器に撮像用の光学レンズ1として
用いることができる。
【0022】図5はバックフォーカスの波長依存を示
す。この図から分かるように波長400〜650nmに
おいてバックフォーカスの変動は、0.02mm以内に
納まっている。
【0023】又、このときの回折面4による回折効率ε
は、波長をλ、ブレーズの設計波長をλo とすると、 ε=sin c2 [π(λo /λ−1)] …(11) により表される。
【0024】図6は回折効率εの波長依存を示す。この
図から分かるように波長400〜650nmの全域にお
いて0.81以上の良好な回折効率εを得ている。さら
に、回折面4を設計する以前に、2つの非球面2、3を
調整することにより、球面収差、非点収差、歪曲収差、
コマ収差などを低減することができる。図7は球面収
差、図8は非点収差、図9は歪曲収差をそれぞれ示す。
【0025】以上のように光学レンズ1は、単レンズで
ありながら像位置の色収差を補正し、他の諸収差を低減
でき、このレンズ単独で小型カメラ等に用い、可視光線
の領域の像を撮像することができる。 (2) 次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参
照して説明する。
【0026】この第2の実施の形態は、上記図1に示す
ように両面2、3に非球面を形成するとともに、このう
ちの片面に回折面4を形成した光学レンズ1であって、
上記第1の実施の形態と相違するところは、ブレーズの
深さdmax を次式により表すように形成したところであ
る。
【0027】 dmax =mλo /(n−1) …(12) ここで、mは自然数である。このようなブレーズによる
回折効率εは、 ε=sin c2 [π{m(λo /λ)−k}] …(13) により表される。ここで、kは回折次数である。
【0028】図10はかかる回折面4による回折効率ε
を示す。但し、自然数mは15としている。 (3) 次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参
照して説明する。
【0029】図11は光学レンズの構成図である。この
光学レンズ10は、両面11、12を非球面に形成した
非球面単レンズ13と、片面に回折面14が形成された
平板15とから構成されている。なお、両面11、12
は、それぞれ屈折面として作用する。
【0030】平板15は、回折面14を非球面単レンズ
13側に向け、この回折面14を非球面単レンズ13の
片面11に接して配置されている。非球面単レンズ13
の全系のFナンバー、焦点距離f、画角2ω、その他の
諸元は上記第1の実施の形態と同一である。
【0031】又、回折面14は、輪帯の回折溝のブレー
ズ形状に形成されている。そして、ブレーズとその中心
からの距離との関係は、上記式(8)(9)と同様に表され、
かつブレーズの深さdmax も上記式(10)と同様に表され
る。
【0032】従って、光学レンズ10は、上記式(6) と
同様に、 0.075≦φ1 /φ≦0.095 0.4≦φ2 /φ≦0.5 0.55≦φ3 /φ≦0.72 6.4≦φd≦9.6 …(14) の条件を満足するものとなる。
【0033】このように光学レンズ10であれば、両面
11、12を非球面に形成した非球面単レンズ13と、
片面に回折面14が形成された平板15とから構成した
ので、上記第1の実施の形態と同様に、歪曲収差をはじ
めとする諸収差を補正でき、屈折単レンズでは不可能で
あった像位置の色収差を補正できる。これにより、小型
カメラ等の撮像機器に撮像用の光学レンズ10として用
いて撮像ができる。
【0034】又、回折面14を形成した平板15を用い
るので、例えば非球面単レンズ13に回折面を形成する
ことが困難である場合に有用である。さらに、回折面1
4を形成した平板15は、例えば光学レンズ10に対す
るカバーガラスとしての役割を持たせることもできる。
【0035】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、少
なくとも単レンズであっても色収差を補正できる省スペ
ースで短焦点の光学レンズを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる単体の光学レンズの第1の実施
の形態を示す構成図。
【図2】同単体の光学レンズの諸元を示す図。
【図3】同単体の光学レンズの諸元を示す図。
【図4】同単体の光学レンズにおける回折面のブレーズ
形状を示す図。
【図5】バックフォーカスの波長依存を示す図。
【図6】回折効率の波長依存を示す図。
【図7】球面収差を示す図。
【図8】非点収差を示す図。
【図9】歪曲収差を示す図。
【図10】本発明に係わる光学レンズの第2の実施の形
態の回折効率を示す図。
【図11】本発明に係わる光学レンズの第3の実施の形
態を示す構成図。
【符号の説明】
1…光学レンズ、 2,3…両面(屈折面)、 4…回折面、 10…光学レンズ、 11,12…両面(屈折面)、 13…非球面単レンズ、 14…回折面、 15…平板。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両面に非球面を形成するとともに片面に
    回折面を形成したことを特徴とする光学レンズ。
  2. 【請求項2】 両面に非球面を形成したレンズと、 片面に回折面が形成され、かつこの回折面を前記レンズ
    の片面に接した配置された平板と、を具備したことを特
    徴とする光学レンズ。
  3. 【請求項3】 前記非球面の形状は、光軸をx軸とし、
    この光軸に垂直でレンズ面頂点を通る軸をy軸とする
    と、y座標rに対するx座標の値xが、基準球面の曲率
    をCo 、コーニック定数をk、非球面係数をAとしたと
    き、 【数1】 により表されることを特徴とする請求項1又は2記載の
    光学レンズ。
  4. 【請求項4】 前記回折面のパワーをφ1 、前記非球面
    のパワーをφ2 、φ3 、全系のパワーをφ、レンズ厚を
    dとすると、 0.075≦φ1 /φ≦0.095 0.4≦φ2 /φ≦0.5 0.55≦φ3 /φ≦0.72 6.4≦φd≦9.6 の条件を満足することを特徴とする請求項1又は2記載
    の光学レンズ。
  5. 【請求項5】 前記回折面をブレーズの形状に形成し、
    かつレンズ材の屈折率をn、主要波長をλo 、自然数を
    mとすると、ブレーズの深さは、 mλo /(n−1) により表されることを特徴とする請求項1又は2記載の
    光学レンズ。
JP35115697A 1997-12-19 1997-12-19 光学レンズ Pending JPH11183794A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100468855B1 (ko) * 2002-11-11 2005-01-29 삼성전자주식회사 고 개구수를 가지는 하이브리드 렌즈
US6888687B2 (en) 2002-05-10 2005-05-03 Seiko Epson Corporation Photographic lens and camera module
JP2006047343A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Sumitomo Electric Ind Ltd 赤外線レンズ
US7102826B2 (en) * 2002-03-01 2006-09-05 Avago Technologies Sensor Ip Pte. Ltd. Telecentric singlet having a small height requirement
JP2008026440A (ja) * 2006-07-19 2008-02-07 Nikon Corp プロジェクタ光学系
JP2008051941A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Hitachi Maxell Ltd 回折型光学素子を有するレンズ系

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