JPH111699A - 水洗浄用収縮防止剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 天然の植物に由来し環境汚染の問題が全くな
く、衣類を着色することがない、ドライ指定洗濯物を水
洗浄しても洗濯物が収縮しない水洗浄用収縮防止剤及び
かかる水洗浄用収縮防止剤を用いたドライ指定洗濯物の
水洗浄方法を提供すること。 【解決手段】 ヨモギ、シソ、熊笹、茶、オオバコ、ア
ロエ、菊、松、杉、桧等から選ばれる２種以上の植物の
水蒸気蒸留液の処理物や真空乾留液の処理物からなる水
洗浄用収縮防止剤を用いて、毛、絹等のドライ指定洗濯
物を水洗浄する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、毛、絹、レーヨ
ン、獣毛・獣皮、異種混紡素材等からなる繊維、布、衣
類等のドライ指定洗濯物を水洗浄しても洗濯物が収縮し
ない水洗浄用収縮防止剤及びかかる水洗浄用収縮防止剤
を用いたドライ指定洗濯物等の水洗浄方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、クリーニング業界における洗浄
は、ドライクリーニングと水洗浄とに大別できる。この
うち、毛、絹、レーヨン、獣毛・獣皮、異種混紡素材等
からなる繊維、布、衣類等のドライ指定洗濯物は、水洗
浄した場合収縮することから、通常ドライクリーニング
が実施されているのが現状である。ドライクリーニング
においては、パークロルエチレン、１，１，１−トリク
ロルエタン、１，１，２−トリクロロ−１，２，２−ト
リフルオロエタン などの溶剤を用いて洗浄されてい
る。しかし、近年のオゾン層の破壊、地下水の汚染など
公害上の問題、発ガン性物質の問題など、フロン系やハ
ロゲン系の溶剤の使用は制限され、困難になりつつあ
る。

【０００３】上記ドライクリーニング用溶剤に代えて、
撥水性を有するジメチルポリシロキサンオイル、アミノ
変性シリコンオイル等のシリコン系エマルジョンを含有
する水洗いクリーニング用縮み防止剤及びこれを用いた
水洗いによるドライ指定洗濯物の洗浄方法が知られてい
る（特開平７−２６８７６６号公報）。

【０００４】また、天然の植物を利用した脱脂洗浄剤と
しては、茶の水乃至は熱水抽出物を有効成分とする精密
機械等の脱脂洗浄剤が知られている（特開平６−３４０
８９７号公報）。

【０００５】

【発明が解決すべき課題】上記のように、従来のドライ
クリーニング用溶剤は環境汚染等の問題があり、また、
上記特開平７−２６８７６６号公報に記載された水洗い
クリーニング用縮み防止剤であるシリコン系エマルジョ
ンは不燃性合成化学物質であり、程度の差はあれ地下水
の汚染など環境汚染の問題は避けられない。このシリコ
ン系エマルジョンからなる不燃性溶剤の代わりに、石油
系可燃性溶剤を用いた場合、取り扱いによっては発火、
爆発等の危険性があり、安全上の問題があった。また、
収縮防止の目的からやむなく使用されていた各種溶剤に
よるドライクリーニングは、油分の除去には有効であっ
ても、塩分を含む汗等の水溶性の汚れの洗浄には元来適
していなかった。

【０００６】他方、特開平６−３４０８９７号公報記載
の脱脂洗浄剤は、いわゆるお茶であり、環境汚染の問題
はないが、衣類の洗濯に使用すると含有されるタンニン
により衣類を着色することから、精密機械等の特定分野
の洗浄に優れていたとしても、水洗浄用収縮防止剤とし
て衣類の洗濯には使用することができない。

【０００７】本発明の課題は、天然の植物に由来し環境
汚染の問題が全くなく、衣類を着色することがない、ド
ライ指定洗濯物を水洗浄しても洗濯物が収縮しない水洗
浄用収縮防止剤及びかかる水洗浄用収縮防止剤を用いた
ドライ指定洗濯物の水洗浄方法を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究し、植物、特に複数の植物の
水蒸気蒸留や真空乾留から得られる成分を用いると、ド
ライ指定洗濯物を水洗浄しても洗濯物が収縮しないとい
うことを見出し、本発明を完成するに至った。

【０００９】すなわち、本発明は、ヨモギ、シソ、熊
笹、茶、オオバコ、アロエ、菊、松、杉、桧等から選ば
れる２種以上の植物の水蒸気蒸留液の処理物及び／又は
真空乾留液の処理物の混合物からなる、有機酸類、テル
ペン類及びフェノール類を少なくとも有効成分として含
有してなる水洗浄用収縮防止剤に関する。

【００１０】また本発明は、上記水蒸気蒸留液から浮遊
する油成分が除去されている水蒸気蒸留液の処理物及び
／又は上記真空乾留液から低級アルコール、アセトン等
を豊富に含む初留分が除去されている真空乾留液の処理
物の混合物からなる水洗浄用収縮防止剤に関する。

【００１１】さらに本発明は、上記の植物由来の有機酸
類、テルペン類及びフェノール類を少なくとも有効成分
として含有してなる水洗浄用収縮防止剤を用いて、毛、
絹、レーヨン、獣毛・獣皮、異種混紡素材等からなる繊
維、布、衣類等のドライ指定洗濯物等の洗濯物を水洗浄
することを特徴とする水洗浄方法に関する。

【００１２】

【発明の実施の形態】本発明において水洗浄用収縮防止
剤とは、毛、絹、レーヨン、獣毛・獣皮、異種混紡素材
等からなる繊維、布、衣類等の洗濯物を水洗いしたとき
に、洗濯物の縮みを防止することができる有効成分を含
有するものをいう。そして、本発明の水洗浄用収縮防止
剤は、上記のような収縮防止作用の他に、油溶性及び水
溶性の汚れを除去する作用も有する。かかる汚れ除去作
用は、本発明の水洗浄用収縮防止剤中に界面活性作用を
有する成分が含まれることにより、汚れ成分よりも繊維
との親和性が強いことに起因すると考えられる。

【００１３】本発明の水洗浄用収縮防止剤が得られる植
物としては、ヨモギ、シソ、熊笹、茶、オオバコ、アロ
エ、菊、赤松、黒松、えぞ松、杉、桧、オレンジ、蜜柑
等を例示することができ、これら植物の樹皮、幹、葉、
茎、花、根のいずれの部分をも使用することができる。
また、本発明においては、これら植物の少なくとも２種
以上を用いることが必要であり、１種類の植物の水蒸気
蒸留液の処理物又は真空乾留液の処理物からでは、繊維
の種類や部位による汚れの種類によって収縮防止効果や
洗浄効果にむらが生じることから、本発明の水洗浄用収
縮防止剤を得るには少なくとも２種以上の植物を用いる
ことが必要である。

【００１４】このように、収縮防止効果等の観点からは
多種類の植物を用いることが望ましい。多くの植物種を
使用すると、水洗浄用収縮防止剤に含まれる有効成分の
種類が多くなると同時にその含有割合が平準化されるこ
とになる。そして、洗濯対象物の繊維の種類によって
も、また洗濯対象物の汚れの種類によっても、水洗浄用
収縮防止剤に含まれる有効成分のうち、最も水洗浄用収
縮防止作用を発揮する成分が異なることから、上記のよ
うに他種類の植物を用いることが収縮防止効果の観点か
ら有利である。

【００１５】植物由来の有機酸類、テルペン類及びフェ
ノール類を少なくとも有効成分として含有してなる本発
明の水洗浄用収縮防止剤は、植物を水蒸気蒸留又は真空
乾留することにより得ることができる。本発明の水洗浄
用収縮防止剤は植物由来の有機酸類、テルペン類及びフ
ェノール類を少なくとも有効成分として含有するもので
あり、それらの含有割合及びその他の微量成分は由来す
る植物の種類、植物の使用部分（葉、花、根等）、採取
時期、採取場所等によっても異なる。本発明の水洗浄用
収縮防止剤中には、酢酸、シクロテン、２−シクロペン
テノン、パラクレゾール、メタクレゾール、オルトクレ
ゾール、フルフリルアルコール、グアヤコール、エチル
グアヤコールの他、微量成分としてプロピオン酸、クロ
トン酸、イソカプロン酸、カテコール、フェノール、ク
ロトンアルデヒド、アリルアルコール、プロパノール、
レボグルコ酸、アセトール、マルトール、リキリチン、
イソフラボン、プランタギン、リモネン、シネオール等
が含まれる。

【００１６】水蒸気蒸留又は真空乾留を行う場合、ヨモ
ギ、シソ、熊笹、茶、オオバコ、菊、松、杉、桧等の２
種以上の植物の樹皮、葉、茎、花のいずれかの部分をま
ず用意する。葉、茎、花は、乾燥したものであっても採
取直後のものであってもよいが、成分が変質しているお
それのない採取直後のものが好ましい。松、桧、杉等の
木部を用いる場合は、採取直後のものであっても乾燥し
ているものであってもよい。

【００１７】水蒸気蒸留は、植物の樹皮、葉、茎、花、
根のいずれかの部分又はこれら部分の混合物を収容した
反応器内に水蒸気を直接吹き込んで留出を行ってもよ
く、また水蒸気を吹き込む代わりに該反応器内に水を加
えて加熱してもよい。水蒸気蒸留は、使用する植物の量
にもよるが、通常３０分間程度実施し、集められた水蒸
気蒸留液から浮遊する油成分を除去し、植物由来の有機
酸類、テルペン類及びフェノール類を少なくとも有効成
分として含有する本発明の水洗浄用収縮防止剤を得るこ
とができる。浮遊する油成分を除去しないと、洗濯物を
乾燥したときに白く粉を吹くことがあり、また部位によ
り洗浄効果に差がでることがある。さらに、この油成分
により有効成分が希釈され、水洗浄時の添加使用量にバ
ラツキがでる点でも望ましくない。

【００１８】真空乾留は、植物の樹皮、葉、茎、花、根
のいずれかの部分を収容した反応器内を、例えば５０〜
２００ｍｍＨｇ程度まで減圧していくと同時に、４０〜
２５０℃、好ましくは２００℃まで加熱して行う。この
場合、減圧と加熱は徐々に行うことが好ましい。反応器
内を減圧にすることにより、空気を遮断するとともに、
有効成分の常圧加熱による分解を防止することができ
る。次に、発生する気体成分を冷却し、有効成分を含有
する真空乾留液を得ることができるが、この真空乾留液
の内低級アルコール、アセトン等を豊富に含む初留分を
除去することが望ましい。このようにして、真空乾留に
よっても植物由来の有機酸類、テルペン類及びフェノー
ル類を少なくとも有効成分として含有する本発明の水洗
浄用収縮防止剤を得ることができる。そして、この真空
乾留は松、杉、桧等の木質系植物の葉や幹等の木部への
適用が特に好ましい。また、真空乾留において、低級ア
ルコール、アセトン等を豊富に含む初留分を除去してい
ないと、真空乾留液が刺激臭を有するばかりでなく、保
存時に容器が膨張する恐れがある点で望ましくない。

【００１９】２種以上の植物を用いる場合、あらかじめ
それらをそれぞれ３部〜２０部ずつ混合し、まとめて水
蒸気蒸留又は真空乾留処理を行うことができる。このよ
うに複数の植物を一緒に合わせて処理すると処理効率は
高まるが、植物の採取時期による成分の変動や偏りが生
じる。これらの変動や偏りを調整する意味から、個別に
水蒸気蒸留又は真空乾留を行い、各々の有効成分含有液
を混合する方が望ましい。また、水蒸気蒸留において除
去することが好ましい上記水蒸気蒸留液から浮遊する油
成分や、真空乾留において除去することが好ましい上記
初留分に含まれる低級アルコール、アセトン等の成分
が、他種の植物由来の成分によって溶解され、混入する
ことがあることからしても、個別に水蒸気蒸留又は真空
乾留を行い、各々の有効成分含有液を混合する方が望ま
しい。加えて、個別に水蒸気蒸留又は真空乾留を行う場
合は、含有される有効成分を確認しながら混合調整をす
ることができるという利点がある。そして、水蒸気蒸留
や真空乾留によって植物中のタンニンや葉緑素等の着色
成分は通常除かれるが、水蒸気蒸留液や真空乾留液が着
色している場合には、活性炭による着色成分の吸着除去
処理を行ってもよい。

【００２０】本発明における水洗浄方法は、上記植物由
来の有機酸類、テルペン類及びフェノール類を少なくと
も有効成分として含有する本発明の水洗浄用収縮防止剤
を用いる他は、水を使用する通常の洗濯方法と特に変わ
るところはない。そして、水洗浄用収縮防止剤は、洗濯
物の種類にもよるが、通常水１００容量部に対し、０．
０１〜０．０５容量部の割合で用いることが好ましい。

【００２１】本発明において、ドライ指定洗濯物とは、
毛、絹、レーヨン、獣毛・獣皮、異種混紡素材等からな
る繊維、布、衣類等をいい、これらドライ指定洗濯物に
本発明の水洗浄収縮防止剤を用いた場合の作用は明らか
ではないが、その中の有効成分が、毛、絹、レーヨン、
獣毛・獣皮、異種混紡素材等からなる布、衣類等の繊維
にそれぞれによく馴染み、繊維表面を覆うことにより、
結果として、水との直接の接触がなくなることにより繊
維の収縮を抑えるものと考えられる。また、ドライクリ
ーニング用溶剤を用いて洗濯した場合や家庭での漬けお
き洗いの場合には適用できなかった回転式乾燥機（タン
ブラー）による乾燥が、本発明の水洗浄収縮防止剤を用
いて洗濯した場合には適用できることが確認されてい
る。

【００２２】本発明の水洗浄用収縮防止剤を用いて、
毛、絹、レーヨン、獣毛・獣皮、異種混紡素材等からな
る繊維、布、衣類等のドライ指定洗濯物等の洗濯物を水
洗浄する場合、水洗浄する間に、洗濯槽に超音波照射処
理を施したり、洗濯槽に超微細気泡流体を導入すること
により、より一層収縮防止効果及び洗浄効果を上げるこ
とができる。

【００２３】

【実施例】以下に本発明について実施例を挙げて説明す
るが、本発明の技術的範囲はこれら実施例に限定される
ものではない。 実施例１（収縮防止剤の調製） シソ葉、茶葉、ヨモギ及びアロエの各１０ｋｇにそれぞ
れ水５０Ｌ（リットル）を加え、水蒸気蒸留処理を３０
分間実施し、集められた水蒸気蒸留液から浮遊する油成
分を除去し、水蒸気蒸留液の処理物各５Ｌを得た。ま
た、松葉、桧葉、杉葉の各５ｋｇを真空乾留処理（最終
真空度２０ｍｍＨｇ；最終加熱温度２００℃まで加熱）
し、低級アルコール、アセトン等を豊富に含む初留分は
捨て、水分を含む真空乾留液の処理物各１Ｌを得た。

【００２４】上記水蒸気蒸留液の処理物及び真空乾留液
の処理物各５００ｍｌを混合したものを収縮防止剤原液
とした。この収縮防止剤原液をガスクロマトグラフィー
により分析した結果、その主要成分は以下のとおりであ
った。 酢酸 １．４０ 重量％ シクロテン ０．１２ 重量％ ２−シクロペンテノン ０．０３ 重量％ パラクレゾール ０．０３ 重量％ メタクレゾール ０．０４ 重量％ オルトクレゾール ０．０７ 重量％ フルフリルアルコール ０．０２ 重量％ グアヤコール ０．０４ 重量％ エチルグアヤコール ０．０１ 重量％

【００２５】実施例２（収縮防止剤を用いた水洗浄） ７０Ｌの水に浸漬されたドライ指定洗濯物１６ｋｇに収
縮防止剤原液１０ｍｌを添加したものに、他の洗剤を用
いることなく、通常の水洗い洗濯を実施した。洗濯・乾
燥後、ドライ指定洗濯物の縮み具合を調べてみたが、全
く縮むことなくソフトな感じの洗濯物になっていた。ま
た、油溶性の汚れ成分、水溶性の汚れ成分ともきれいに
除去されていた。

【００２６】実施例３ シソ葉、熊笹、緑茶葉、オオバコ、菊葉の各１０ｋｇに
それぞれ水５０Ｌを加え、水蒸気蒸留処理を３０分間実
施し、集められた水蒸気蒸留液から浮遊する油成分を除
去し、水蒸気蒸留液の処理物各５Ｌを得た。これら水蒸
気蒸留液の処理物各５００ｍｌを混合して収縮防止剤原
液とし、実施例２記載のように、他の洗剤を用いること
なく、通常の水洗い洗濯を実施し、乾燥後のドライ指定
洗濯物の縮み具合を調べてみたが、全く縮むことなくソ
フトな感じの洗濯物になっていた。また、油溶性の汚れ
成分、水溶性の汚れ成分とも除去されていた。

【００２７】実施例４ 松葉、桧葉、杉葉の各５ｋｇを真空乾留処理（最終真空
度２０ｍｍＨｇ；最終加熱温度２００℃まで加熱）し、
低級アルコール、アセトン等を豊富に含む初留分は捨
て、水分を含む真空乾留液の処理物各１Ｌを得た。これ
ら真空乾留液の処理物各５００ｍｌを混合したものを収
縮防止剤原液とし、実施例２記載のように、他の洗剤を
用いることなく、通常の水洗い洗濯を実施し、乾燥後の
ドライ指定洗濯物の縮み具合を調べてみたが、全く縮む
ことなくソフトな感じの洗濯物になっていた。また、油
溶性の汚れ成分、水溶性の汚れ成分とも除去されてい
た。

【００２８】

【発明の効果】本発明の水洗浄収縮防止剤を用いること
により、毛、絹、レーヨン、獣毛・獣皮、異種混紡素材
等からなる繊維、布、衣類等のドライ指定洗濯物が水洗
いによっても収縮することなく洗濯できる。また、本発
明の水洗浄収縮防止剤は天然物であり環境を汚染する恐
れが全くない。さらに、本発明の水洗浄収縮防止剤を用
いると、収縮防止剤中の界面活性化成分の働きにより、
油溶性の汚れ成分、水溶性の汚れ成分とも除去すること
ができる上、回転式乾燥機による乾燥を行うこともでき
る。

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ２種以上の植物の水蒸気蒸留液の処理物
   からなり、有機酸類、テルペン類及びフェノール類を少
   なくとも有効成分として含有することを特徴とする水洗
   浄用収縮防止剤。
2. 【請求項２】 ２種以上の植物の真空乾留液の処理物か
   らなり、有機酸類、テルペン類及びフェノール類を少な
   くとも有効成分として含有することを特徴とする水洗浄
   用収縮防止剤。
3. 【請求項３】 １種又は２種以上の植物の水蒸気蒸留液
   の処理物と１種又は２種以上の植物の真空乾留液の処理
   物とからなり、有機酸類、テルペン類及びフェノール類
   を少なくとも有効成分として含有することを特徴とする
   水洗浄用収縮防止剤。
4. 【請求項４】 個々の植物の水蒸気蒸留液の処理物又は
   真空乾留液の処理物を混合することを特徴とする請求項
   １〜３のいずれか記載の水洗浄用収縮防止剤。
5. 【請求項５】 水蒸気蒸留液の処理物が、水蒸気蒸留液
   から浮遊する油成分を除去したものであることを特徴と
   する請求項１、３又は４のいずれか記載の水洗浄用収縮
   防止剤。
6. 【請求項６】 真空乾留液の処理物が、真空乾留液から
   低級アルコール、アセトン等を豊富に含む初留分を除去
   したものであることを特徴とする請求項２〜５のいずれ
   か記載の水洗浄用収縮防止剤。
7. 【請求項７】 植物が、ヨモギ、シソ、熊笹、茶、オオ
   バコ、アロエ、菊、松、杉、桧から選ばれる２種以上の
   植物であることを特徴とする請求項１〜６のいずれか記
   載の水洗浄用収縮防止剤。
8. 【請求項８】 請求項１〜７のいずれか記載の水洗浄用
   収縮防止剤を用い洗濯物を水洗浄することを特徴とする
   水洗浄方法。
9. 【請求項９】 洗濯物が、毛、絹、レーヨン、獣毛・獣
   皮、異種混紡素材等からなるドライ指定洗濯物であるこ
   とを特徴とする請求項８記載の水洗浄方法。