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JPH11151437A - 微粒子の製造方法と装置 - Google Patents

微粒子の製造方法と装置

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Publication number
JPH11151437A
JPH11151437A JP22862498A JP22862498A JPH11151437A JP H11151437 A JPH11151437 A JP H11151437A JP 22862498 A JP22862498 A JP 22862498A JP 22862498 A JP22862498 A JP 22862498A JP H11151437 A JPH11151437 A JP H11151437A
Authority
JP
Japan
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fine particles
water
scale
present
coil
Prior art date
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Pending
Application number
JP22862498A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinpei Fukamachi
進平 深町
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SKA KK
Original Assignee
SKA KK
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Filing date
Publication date
Application filed by SKA KK filed Critical SKA KK
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Publication of JPH11151437A publication Critical patent/JPH11151437A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な方法で、かつ低コストで微粒子を製造
する(スケールを除去する)方法と装置を提供するこ
と。 【解決手段】 上水、水溶液または水懸濁液の流路系に
設けたコイルに20Hz〜1MHzの周波数を時間の経
過と共に変化させた方形波の交流電流を流して、渦電流
と磁場を形成させて水溶液または水懸濁液中の微粒子生
成用原料から微粒子を生成させる。このとき、微粒子生
成用原料がスケールであると、微粒子化により付着壁面
から剥離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微粒子の製造方法
または装置あるいは水溶液または水懸濁液から微粒子を
析出させる方法および装置、スケール生成用原料を含む
水溶液または水懸濁液からのスケール除去方法と装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から微粒子の製造方法としては、物
理的に固形物を粉砕し、さらにこの粉砕された固形物を
さらに物理的に粉砕することで、径がミクロンメータ単
位の微粒子を製造していた。
【0003】また、各種産業分野で、水、水溶液または
水懸濁液を用いる部材または装置において、長い使用期
間の間に前記部材または装置の壁面などにスケールなど
が付着することまたは目詰まりすることで、前記部材ま
たは装置の性能が劣化することは避けられなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記物理的処
理法は各種プラントの配管などの内部に処理設備を取り
付けるインラインタイプであり、これらの装置を取付る
時の費用や維持に多大の出費がかかり、また、その処理
効果にも多くは期待できないことが多かった。
【0005】そこで、本発明の課題は、簡単な方法で、
かつ低コストで微粒子を製造する方法と装置を提供する
ことである。
【0006】また、水、水溶液または水懸濁液に接する
部材または当該液を収納する貯留装置において、長い使
用期間の間に前記部材または装置の壁面などに付着した
スケールなどを取り除くためには、定期的に当該部材を
取り出し、または装置の運転を中止して、スケール、目
詰まりなどの除去作業をする必要があり、当該部材の取
り出し、または装置の運転中止により時間的ロスだけで
なく、目的とする作業中止に伴う各種のロスが発生し、
さらに清掃作業のためのコストなどが必要であった。
【0007】本発明の課題は、簡単な方法で、かつ低コ
ストでスケールを除去する方法と装置を提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記微粒子製造
のための課題は次の構成によって解決される。 (1)水溶液または水懸濁液の流路系に設けたコイルに
20Hz〜1MHzの周波数を時間の経過と共に変化さ
せた方形波の交流電流を流して、渦電流と磁場を形成さ
せて、水溶液または水懸濁液中の微粒子生成用原料から
微粒子を生成させる微粒子の製造方法。 (2)コイルに20Hz〜1MHzの帯域で周波数が時
間的に変化する方形波の交流電流を流し、コイル内の電
流により誘起される電磁界により予め水を処理し、当該
処理済みの水を微粒子生成用原料または当該微粒子生成
用原料を含む水溶液または水懸濁液に加えて微粒子を生
成させる微粒子の製造方法。
【0009】(3)水、微粒子生成用原料を含む水溶液
または水懸濁液を流す流路と、20Hz〜1MHzの帯
域で周波数が時間的に変化する方形波の交流電流を流す
前記流路に巻き付けられたコイルと、該コイル内に前記
電流を流すための制御系統を備えた電源装置とを備えた
微粒子の製造装置。本発明のスケール除去のための課題
は次の構成により解決される。 (4)コイルに20Hz〜1MHzの帯域で周波数が時
間的に変化する方形波の交流電流を流し、コイル内の電
流により誘起される電磁界により予め水を処理し、当該
処理済みの水をスケール生成用原料を含む水溶液または
水懸濁液と混合し、当該混合液から析出して前記液に接
する部材または当該液を収納する貯留装置の壁面にスケ
ールが付着することを防止または前記壁面に付着したた
スケールを剥離するスケール除去方法。 (5)水を流す流路と、20Hz〜1MHzの帯域で周
波数が時間的に変化する方形波の交流電流を流す前記流
路に巻き付けられたコイルと、当該コイル内に前記電流
を流すための制御系統を備えた電源装置と、前記流路を
出た電磁界処理水をスケール形成用原料または当該原料
を含む液に接する部材または当該液を収納する貯留装置
へ供給する装置とを備えたスケール除去装置。
【0010】本発明で言う微粒子とは球形、方形に限ら
ず、その径が、例えば50μm以下の結晶を含む粒子を
言う。また、微粒子状にしたスケールを配管などから流
下しやすくするためには、20μm以下の粒径の結晶を
含む粒子とすることが望ましい。
【0011】具体的には、例えば図1のラボテスト用の
装置に示すように液体移送配管1に設けたコイル2に2
0〜1MHzの帯域で、周波数を時間的に変化させた方
形波の交流電流を流す。前記周波数帯域は電離したイオ
ンの追従性が高い500〜5000Hzとすること望ま
しい。
【0012】電源装置3からは上記コイル2に20〜1
MHzの間の帯域で、例えば500、5,000及び
2,500Hzなどの周波数で、それぞれ2m秒間、
0.2m秒間、0.4m秒の間、印加する。電流値は液
体移送配管1の配管径、その他の因子により0.05〜
10Aの間の特定の電流を流す。電圧は商用電源の10
0または200Vが一般的ある。
【0013】また、図1に示す液体移送配管(金属管、
ガラス管、樹脂管など)1内部には図2に示すような渦
電流と磁場が形成される。図2(a)に示す時間の経過
と共に高周波から低周波にわたる広範囲の周波数に変化
させた方形の交流電流を配管1内部の上水(水道水)、
水溶液または水懸濁液などに与える。この配管1内の渦
電流の波形モデルを図2(b)に示し、該渦電流により
形成される磁場モデルを図2(c)に示す。
【0014】本発明の方形の交流電流は、高周波から低
周波にわたる広範囲にランダムに周波数を時間の経過と
共に変化させることが特徴の一つであるが、微粒子の種
類によりその値は異なり、電流値0.1〜10Aの範囲
で行う。
【0015】本発明によるコイルに20〜1MHzの帯
域で、周波数を時間的に変化させた方形波交流電流が水
中(上水、水溶液または水懸濁液)に与える電子エネル
ギー及び磁場により、図3に示すように、水中の塩類の
イオン化を促す。図3では縦軸を導電率比として表して
いるが初期値と比べ増加している。
【0016】曲線aは前記方形波電流の印加を続けると
導電率が増加しており、これは水中塩類がイオン化して
いるか、または溶解性塩類のそのイオン強度を増加して
いるためと考えられる。また前記方形波電流の印加を解
除すると、曲線bに示すように導電率が低下している。
曲線cは水中に方形波電流の印加をしていない場合の導
電率比に比べて低下している領域があるが、これは、こ
の間に前記水中の塩類のイオン化物質が結晶化して微粒
子となるものと考えられる。
【0017】このように、水中の塩類のイオン強度の増
加及び局部的なイオン濃縮部の形成によって飽和条件及
びその他イオン結合が満たされる場合、結晶という形で
水に対して不溶解性物質を生成するものと考えられる。
【0018】非常にイオン結合性の強い条件で結晶化粒
子は表面電荷的に中性となり、球体状の小粒子の結晶を
形成する。結晶化粒子の表面電荷の偏りが大きい程、結
晶体の大きさは小さく、集合性も弱い。図4に本発明の
処理をしない場合(図4(a)、(b))と処理をした
場合(図4(c)、(d))の水中の塩類のイオン化の
過程とその結合による結晶化の過程のモデルをそれぞれ
示す。
【0019】液体移送配管1に巻き付けたコイル2を流
れる電流は方形波であって、電流の方向が毎秒数百から
数千の割合いで瞬時に変化するため、磁界の方向も瞬時
に変化し、その結果、液体移送配管1内に大きな電磁界
力が生じて配管1内を流れる液中の正負イオン溶質に強
く働きかける。このように、大きな電磁界力を受けた正
負イオン溶質は、液体中に存在する金属微粒子を核とし
て積極的に結晶化される。この液体中での積極的な結晶
化により、液体移送配管1の壁面内でのスケールの生成
が回避される。
【0020】ところで、結晶を構成する正負のイオン溶
質や金属微粒子や結晶分子等は、一般に固有の振動数を
有する。この固有振動数は、液体の粘度・圧力・温度・
濃度等の影響により変化する。
【0021】そこで、上記方形波電流の周波数を所定の
帯域で変調(時間の経過と共に周波数を変える)させる
と、上記固有振動数と一致する周波数のところで共振が
生じる。共振を受けた結晶は、その強い微震動パワーに
より小粒子になる。このように、周波数変調を行うこと
により、流体の流速や粘度・圧力・温度・濃度等の影響
に左右されることなく、安定した小粒子の結晶を得るこ
とができる。また、結晶の粒子径は、電流の強さや流す
時間等を変えることによりコントロールすることが可能
である。
【0022】次に本発明による微粒子(球体小粒子結
晶)の製造方法の実例について述べる。 (方法1)液体移送配管に巻設したコイルに20〜1M
Hzの帯域で、周波数を時間的に変化させた方形波電流
を流す。
【0023】このときの微粒子の生成条件は.陽イオ
ン、陰イオン濃度及び溶解度積、生成粒子数〜結晶子表
面積、液のpH、温度などに影響され、また電磁界処理
条件は、液の流速、電流値、処理回数などにより異な
る。
【0024】水(上水、水溶液または水懸濁液)の液体
移送配管1内の液体に与えられるエネルギーは磁界を通
過する液体の流速に比例する。
【0025】水中内での水及び塩類のイオンの分極効果
は管壁に形成される境膜の厚さに依存する。水(上水、
水溶液または水懸濁液)が液体移送配管1内を低速で流
れると、前記境膜が厚くなり、イオンの移動が阻害さ
れ、高速過ぎると前記境膜が破壊され、イオンの分極性
が失われるしたがって液体移送配管1内の乱流条件(高
流速時)では微粒子生成効果が低下する。
【0026】したがって、微粒子生成率は渦電流(出力
電流)に依存するが、水(上水、水溶液または水懸濁
液)の液体移送配管1内の流速は0.3〜10m/秒と
することが望ましい。
【0027】電磁界処理回数とは、渦電流(出力電流)
が印加される領域に水((上水、水溶液または水懸濁
液))を通す回数のことであるが、処理回数を上げるこ
とにより生成粒子の微粒子(球体小粒子、または結晶な
ど)化が促進される。したがって、前記処理回数は多い
ほど良いが、求める微粒子化の程度とコストとの兼ね合
いからそれぞれ適切な処理回数が求められる。
【0028】(方法2)20〜1MHzの帯域で、周波
数を時間的に変化させた方形波の交流電流を液体流路
(液体移送配管)に巻設したコイルに流しながら、当該
液体移送配管を通過させて得た電磁界処理済みの上水
(処理水)に微粒子生成用の原料と混合して微粒子を製
造する。
【0029】上水(水道水)に予め与えた渦電流と磁場
の効果は、上水に対して次のような影響を与えているも
のと考えられる。
【0030】すなわち、磁気エネルギーによる水分子及
び微粒子(結晶粒子)への影響として、水分子への分極
効果を与え、H−O−H結合の成す角度が104°2
7’より大きくなり、双極子マーメントが大きくなる。
このため、水の表面張力が下がり、水の透過性が増す
(固体、気体に対する水の親和性が増加する)。
【0031】また、水分子が次の反応式に従ってイオン
化されて被処理用の微粒子生成原料である物質から得ら
れる陽イオン成分の水和力が増大し、電解質の溶解量が
増し、導電率が増加する。この導電率の増加で、粒子が
生成し、スケールの場合はそれが微粒子化して管壁から
分離する。
【0032】また、本発明の電磁界を印加する方法で、
粒子表面の電位(ゼータ電位)が下がることにより粒子
相互の反発性が大きくなるだけでなく、当該粒子とその
他の物質(気体、液体、固体)との境界部分での反発性
も増大する。そのため水(上水、水溶液、水懸濁液)に
接する部材、または水の貯留装置の界面、例えば貯留液
面と装置壁面の接触部分での微粒子の集積が無くなり、
この界面部分でのスケール付着の防止、スケールの除去
が行われる。
【0033】なお、後述するようにFe系スケール試料
を用いて、電解処理のみを行ったが、一部粒子の分散性
は認められるが、界面付近は逆に集合性を示したのに対
して、本発明の処理は、粒子の分散性及び界面付近での
反発性が見られる点で異なっていることが分かる。
【0034】また、固体と液体と気体のそれぞれのいず
れか2つの相の界面付近における微粒子の反発力に加え
て、得られた微粒子が球形になることにより、例えば装
置壁面に形成されやすいスケール成分(固体が主成分)
が付着され難くなり、また付着しているスケールは剥離
しやすくなるものと考えられる。
【0035】本発明の微粒子(球体小粒子、結晶などを
含む)製造技術はスケール付着防止と付着スケールの除
去技術に適用することができる。
【0036】酸化鉄などの金属酸化物、水酸化物、炭酸
塩、硫酸塩、リン酸塩、塩化物、硫化物など、またはカ
ルシウム、マグネシウム、ケイ素、マンガン、アルミニ
ウム、ナトリウム、亜鉛などの化合物に代表される無機
化合物からなるスケールが管壁、各種装置壁面に付着す
ることを防止し、前記壁面に付着したスケールの除去す
ることに効果がある。
【0037】また、上記スケールとして前記無機化合物
のスケールにさらに付着性を有する物質を含むスケール
も、本発明の処理で共に除去される。
【0038】水中(上水、水溶液または水懸濁液)に含
まれるカルシウム成分やマグネシウム成分、ケイ素成分
などの無機化合物またはこれらのイオン成分が流体移送
用の鉄製などの金属製などの配管、各種用途に用いられ
る上水、水溶液または水懸濁液を貯留する金属製などの
装置の壁面に析出するスケール、または流体移送用配
管、上水、水溶液または水懸濁液の金属製などの貯留装
置の壁面から溶出する酸化鉄などを成分とするスケール
の発生防止及び一旦析出した前記スケールの除去に効果
がある。
【0039】これは本発明の処理により、前記無機化合
物の微粒子(球体小粒子結晶など)の生成が促進され、
微粒子であるために粒子の分散性が高まり、前記管壁な
どへの付着を防止することができるものと考えられる。
【0040】また、一旦生成したスケールが剥離しやす
くなるためであると考えられる。一旦管壁などに付着し
たスケールの除去は、水分子の分極化によりスケール成
分中の陽イオン成分の水和力が増し、電解質の溶解量が
増加するためであると考えられる。一度、イオンとして
溶解した電解質イオンは、スケールの凹凸表面の凹部に
入り込み、局部的に、そのイオン濃度が高まり、再結合
して粒径の小さい球形の結晶を生じやすくなるものと考
えられる。
【0041】なお、一般的に水は上記電磁界力を一定時
間(約4日間)記憶する能力を有するので、上記コイル
2(図1)を通過した液体移送配管1の部分においても
小粒子の結晶化が行われる。従って、コイル2は配管1
の上流側に設置すると効果的である。
【0042】本発明の方法により、次のような利点があ
る。 1)各種装置の上水、水溶液または水懸濁液などの移送
用配管または上水、水溶液または水懸濁液などの貯留タ
ンクを含むラインを止めずに、スケールの発生防止及び
スケールの除去が行える。 2)前記移送用配管ではコイルを巻くことができるパイ
プ径4〜2000mm程度のあらゆる材質の配管に適用
可能であり、または前記液貯留タンクにコイルを巻くこ
とができる径を有する部分があれば、コイルを巻いて、
本発明の方形波の交流電流を流すことができるが、その
ような構成を備えていない貯留装置では予め本発明の電
磁界を印加した上水(水道水)を用いることで、スケー
ルの発生防止及びスケールの除去が行える。
【0043】3)さらに、本発明の方形電流を流す方法
は、当該方法を適用する装置の稼働中に行えるので液体
移送用配管が熱交換器または冷却塔等である場合にはそ
の熱移動効率の低下を防止できる。 4)したがって、液体移送用配管または液体貯留タンク
の清掃等のメンテナンス費用が低減でき、また、メンテ
ナンスのための停止期間を低減することができる。
【0044】本発明の処理により、例えば、球体小粒子
化した結晶は、結晶体としての成長性を失い低流速部に
ヘドロ状として堆積する。粒子径の小さい程、次のスト
ークス式も明らかなように、より低速条件で排出可能で
あることより、水洗浄程度での排出で充分である。 Vt={(ρp−ρ)Dp 2g}/18μ Vt:沈降速度 ρ:液体の速度 ρp:固体の密度 Dp:粒径 μ:液体の粘度
【0045】このように、本発明の電磁界処理方法を用
いることで、あらゆる産業または民生の分野において、
水溶液または水懸濁液から、配管内壁面などにスケール
が析出することを防止でき、また一旦析出したスケール
の除去が可能となる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1にはラボテスト用
の装置を示し、被処理液体を流す直径25mm、長さ3
00mmの塩化ビニール樹脂製の液体移送配管1はその
周囲にコイル2が巻き付けられている。電源装置3から
は上記コイル2に、500Hz〜5000Hzの帯域で
例えば500、5000及び2500Hzをそれぞれ2
mS、0.2mS、0.4mSの間、印加する。以下の
実施例におけるコイル2に流す電流値は被処理液体を流
す配管1の径、その他の因子により0.05〜10Aの
間の特定の電流を流した。電圧は商用電源の100また
は200Vが一般的である。
【0047】次に各産業分野における実施例について説
明する。 実施例1 鹿島北共同火力発電所における硫酸製造ラインにおける
硫酸ナトリウム回収用の150mm径の配管(ステンレ
ススチールSUS316L)にコイルを巻き付けて、N
2SO4の微粒子の製造を行った。
【0048】ここで、Na2SO4水はNa2SO4を5.
5重量%含有し、その温度は60℃であり、前記配管内
を10m3/hの流速で循環流を形成しており、前記配
管に巻き付けたコイルに0.01〜1.0Aの電流を5
00〜5000Hzの範囲で周波数を時間と経過と共に
ランダムに変化させて流した。したがって、配管内のN
2SO4水には、繰り返し本発明の電磁界処理がなされ
ている。
【0049】その結果、得られたNa2SO4微粒子の微
粒子の顕微鏡写真(100倍:1目盛15μm)を図5
に示すが、直径約100μm程度の粒子の中に所々小径
粒子が見られる。
【0050】また、得られたNa2SO4微粒子の粒径と
電流値との関係を図6に示すが、0.5〜0.6A程度
の電流値で粒径が約75μmのNa2SO4微粒子が得ら
れた。これ以上電流値を上げても、前記濃度のNa2
4水からは粒径約75μmより小さいNa2SO4を得
ることはできなかった。
【0051】また、こうして微粒子のNa2SO4が得ら
れるため、硫酸ナトリウム回収用配管にはNa2SO4
含むスケールの付着が生じなかった。また配管に付着し
ていたスケールが剥離した。
【0052】実施例2 終末下水処理場の下水余剰汚泥を脱水機で処理する前の
配管内の約88wt%有機分を含む汚泥に37wt%の
FeCl3と10wt%Ca(OH)2を加えて、得られ
たpH6.5〜7.5、14〜16℃の懸濁液(SS成
分(懸濁浮遊物質)濃度9,000〜10,000pp
m)を流す汚泥配管に本発明のコイルを11回巻き付
け、下記の条件で処理して得られた微粒子の性状と汚泥
配管のスケールの付着状況を調べた。 配管径:150mm、 流量:60m3/h 流速:0.94m/s 電流値:0.1〜0.4A(最小粒径製造時) 試験期間:約6ケ月
【0053】得られたNa2SO4微粒子の粒径と電流値
との関係を図7に示すが、0.14〜0.32A程度の
電流値で約35μmの粒径汚泥粒子が10μm程度にな
った。これ以上電流値を上げても、前記濃度の汚泥水か
らは粒径約10μmより小さい汚泥粒子を得ることはで
きなかった。実機では0.22Aの電流値で処理を行っ
た。
【0054】また、こうして微粒子の汚泥粒子が得られ
るため、配管にはスケールの付着が生じなかった。これ
を顕微鏡写真(1目盛が15μm)で示すと、図8
(a)に示すとおりであり、本発明の処理をしない対照
装置の配管内のスケールの顕微鏡写真(図8(b))に
比較して粒径が小さくなっていることが判明した。
【0055】また、配管に既に硬化した状態で付着して
いたスケールが軟化して、その除去作業が従来に比して
た容易になった。
【0056】実施例3 ごみ焼却炉の炉壁の外部に設ける炉壁冷却用のウオータ
ジャケットの冷却水の循環配管にコイルを巻き付け、本
発明の処理を行った。
【0057】冷却水の性状と、処理条件は次のとおりで
ある。 冷却水 pH:7〜7.3、 温度:45℃ 主成分(SiO2)濃度:80ppm、SS濃度:12ppm 処理条件 処理回数:3回/h、 配管(亜鉛メッキ鋼管(SGP))径:25mm 流量:3.0m3/h、 流速:1.7m/s 電流値:0.01〜1.0A
【0058】得られたSiO2微粒子の粒径と電流値と
の関係を図9に示すが、0.60〜0.95A程度の電
流値で本発明の処理をしていない未処理の約200〜3
00μmの粒径のSiO2微粒子が20〜10μm程度
の粒子になった。これ以上電流値を上げても、前記濃度
の汚泥水からは粒径約10μmより小さい汚泥粒子を得
ることはできなかった。実機では0.76Aの電流値で
処理を行った。
【0059】また、こうしてSiO2微粒子が得られる
ため、配管にはスケールの付着が生じなかった。これを
顕微鏡写真(1目盛が15μm)で示すと、図10
(a)に示すとおりであり、本発明の処理をしない対照
装置の配管内のスケールの顕微鏡写真(図10(b))
に比較して粒径が小さくなっていることが判明した。
本発明の処理をしていない冷却水中の単斜結晶のSiO
2は本発明の処理により消滅し、粒径が小さくなってい
る。
【0060】実施例4 成分不明の温泉水(武雄温泉で採取)を図1に示す装置
を用いて、前記ラボテスト方法に準じて実験を行った。
【0061】得られた微粒子の顕微鏡写真(1目盛が
7.5μm)を示すと、図11(a)に示すとおりであ
り、本発明の処理をしない温泉水含有粒子の顕微鏡写真
(図11(b))の針状結晶が本発明の処理により一つ
一つが分離した微粒子になっていることが良く分かる。
【0062】実施例5 製鉄所の鉄精錬時の排ガスの流路に設けられる集塵機の
洗浄水を図1に示す装置を用いて、前記ラボテスト方法
に準じて実験を行った。集塵機の洗浄水(集塵水)の性
状と、処理条件は次のとおりである。 集塵水 pH:7.9、 温度:23℃ 主成分(SiO2+Ca成分、Fe粉など)濃度: Ca:76ppm、Fe:9.1ppm、SiO2:93ppm SS濃度:14ppm、 導電率:1100μS/cm 処理条件 処理回数:1回 配管(塩化ビニル樹脂(VP)管)径:25mm 流量:1.1m3/h、 流速:0.6m/s 電流値:0.01〜1.0A
【0063】得られた微粒子の粒径と電流値との関係を
図12に示すが、0.60〜0.8A程度の電流値で本
発明の処理をしていない未処理の約10μmの粒径の微
粒子が1μm以下の粒子になった。これ以上電流値を上
げても、粒径の小さい粒子を得ることはできなかった。
【0064】得られた微粒子の顕微鏡写真(1目盛が3
μm)を示すと、図13(a)に示すとおりであり、本
発明の処理をしない集塵水含有粒子の顕微鏡写真(図1
3(b))の粒子本発明の処理により一つ一つが分離し
た微粒子になっていることが良く分かる。
【0065】実施例6 火力発電所のボイラ復水器の冷却水を図1に示す装置を
用いて、前記ラボテスト方法に準じて実験を行った。ボ
イラ復水器の冷却水の性状と、処理条件は次のとおりで
ある。
【0066】 冷却水 pH:8.1、 温度:21℃ 主成分濃度(Cl-17300ppm、SO4 2-2700ppm、全硬度5500ppm)、 導電率:32500μS/cm 処理条件 処理回数:1回 配管(VP管)径:25mm 流量:1.1m3/h、 流速:0.6m/s 電流値:0.01〜1.0A
【0067】得られた微粒子の粒径と電流値との関係を
図14に示すが、0.3〜0.8A程度の電流値で本発
明の処理をしていない未処理の約100μmの粒径のN
aClを主成分とする微粒子が30μm以下の粒子にな
った。これ以上電流値を上げても、粒径の小さい粒子を
得ることはできなかった。
【0068】0.76Aと0.036Aで処理して得ら
れた微粒子の顕微鏡写真(1目盛が15μm)を示す
と、それぞれ図15(a)と図15(b)に示すとおり
であり、本発明の処理をしない冷却水含有粒子の顕微鏡
写真(図16)の約100μmの粒径のNaClに比較
して微粒子になっていることが良く分かる。
【0069】また、実機テストを行ったが、ラボテスト
と同様の結果が得られ、復水器の冷却水配管に既に硬化
した状態で付着していたスケールが軟化して、その除去
作業が従来に比してた容易になった。
【0070】実施例7 火力発電所のボイラ排ガス中の硫黄酸化物を脱硫処理装
置で石灰石スラリーに吸収させて得られる石膏を含む水
懸濁液から固体を分離した後の上澄み液配管を図1に示
す装置を用いて、前記ラボテスト方法に準じて実験を行
った。
【0071】上澄み液の性状と、処理条件は次のとおり
である。 上澄み液 pH:3.2、 温度:24℃ 主成分濃度(CaSO4) 導電率:5800μS/cm SS:55000ppm 処理条件 処理回数:1回 配管(VP管)径:25mm 流量:1.1m3/h、 流速:0.6m/s 電流値:0.01〜1.0A
【0072】得られた微粒子の粒径と電流値との関係を
図17に示すが、0.4〜0.8A程度の電流値で本発
明の処理をしていない未処理の約400μmの粒径の微
粒子が10μm以下の粒子になった。これ以上電流値を
上げても、粒径の小さい粒子を得ることはできなかっ
た。
【0073】0.60Aで処理して得られた微粒子の顕
微鏡写真(1目盛が7.5μm)を示すと、図18
(a)に示すとおりであり、本発明の処理をしないクレ
ー上澄み液中の粒子の顕微鏡写真(図18(b))の約
400μmの粒径に比較して分散した微粒子になってい
ることが良く分かる。
【0074】図19には出力0.22Aで前記上澄み液
を1回と2回の処理をした場合の微粒子の顕微鏡写真を
示す。図19(a)に示すとおり2回パスは図19
(b)に示す1回パスより微粒子化が進んでいることが
良く分かる。
【0075】実施例8 実施例7の火力発電所のボイラ排ガスの脱硫処理で得ら
れる配管に付着した石膏スケール(394g)を板状に
分離し、図20に示すように、当該板状石膏スケールに
本発明の次の処理条件の電磁界処理を施した常温(22
〜25℃)の水道水を循環させながら、連続的に当てて
石膏スケールの状態を観察した。 処理条件 処理回数(循環回数):12回/h 配管(VP管)径:10mm 循環流量:4リットル/分、 流速:0.85m/s 電流値:0.6A
【0076】図20に示すポリタンク11中には20リ
ットルの水道水12が保有されている。これに前記した
ようにポンプ13により直径10mmの配管(VP)1
4に常温の水を4リットル/分で循環させながら、電源
装置15から方形波電流を配管14に巻き付けたコイル
16に印加する。
【0077】その結果、石膏スケール17の減量は図2
1に示すように37g(11日間)で除去できることが
明らかになった。また、本発明の処理をしないと逆に石
膏スケール17が増量した。
【0078】これは、本発明の処理中に水道水中に溶解
したスケール成分が再析出したためと推定される。
【0079】図22には得られた微粒子の顕微鏡写真
(1目盛が15μm)を示すが、微粒子になっているこ
とが良く分かる。
【0080】また、前記板状石膏スケールの0、5
g、1.0g、2.0g、3.0g、4.0
g、5.0gに次の処理条件 処理回数:1回のみ、 配管(VP管)径:25mm 流速:0.6m/s、 電流値:0.6A で電磁界処理を施した常温(22〜25℃)の500ミ
リリットルの水道水を加えて、得られる石膏微粒子のサ
イズを測定した。その結果を図23に示すが、本発明の
微粒子の製造方法では所定の濃度以下で初めて微粒子が
得られることが判明した。
【0081】また、前記板状石膏スケールの0、5gに
次の処理条件 処理回数:1回のみ、 配管(VP管)径:25mm 流速:0.6m/s 電流:0.01〜1.0A で電磁界処理を施した常温の500ミリリットルの水道
水を加えて、印加する電流値を変化させた時に得られる
石膏微粒子のサイズを測定した。その結果を図24に示
すが、電流値は0.5〜1.0A程度が微粒子製造には
適当であることが分かる。
【0082】実施例9 転炉の排ガスの流路に設けられる集塵機の洗浄水(Fe
スラッジを含む)を図1に示す装置を用いて、前記ラボ
テスト方法に準じて実験を行った。
【0083】集塵機の洗浄水(集塵水)の性状と、処理
条件は次のとおりである。 集塵水 pH:7.25、 温度:22℃ 主成分:Fe粉 SS濃度:15000ppm、 導電率:253μS/cm 処理条件 処理回数:1回 配管(塩化ビニル樹脂(VP)管)径:25mm 流量:1.1m3/h、 流速:0.05〜0.6m/s 電流値:0.01〜1.0A
【0084】SS濃度を15000、7500、500
0、2500ppmに変化させるために、水道水を加
え、濃度調整し、前記処理条件で電磁界処理を施した。
得られた微粒子の粒径とSS濃度との関係を図25に示
すが、SS濃度は2500ppm程度に希釈することで
初めて微粒子が得られることが判明した。図26に得ら
れた微粒子の顕微鏡写真(1目盛が7.5μm)は図2
6(a)に示すとおりであり、本発明の処理をしない集
塵水含有粒子の顕微鏡写真(図26(b))の粒子に比
べ微粒子になっていることが良く分かる。
【0085】また、粒径と電流値との関係を図27に示
すが、0.2〜1.0A程度の電流値で本発明の処理を
していない未処理の約50μmの粒径の微粒子が1.0
μm程度の粒子になった。
【0086】流速を変化させたときの粒径を見ると図2
8に示すように、流速は0.4m/s以上にしないと微
粒子が得られないことが判明した。
【0087】また、本発明の電磁界処理の効果の残留性
(持続性)について調べた結果を示す。洗浄水(集塵
水)の性状と、処理条件は次のとおりである。 集塵水 pH:7.25、 温度:22℃ 主成分:Fe粉 SS濃度:2500ppm、 導電率:253μS/cm 処理条件 処理回数:1回 配管(塩化ビニル樹脂(VP)管)径:25mm 流量:1.1m3/h、 流速:0.6m/s 電流値:0.40A
【0088】図29には、微粒子がフロック化した時の
粒径の時間的変化を示しているが、本発明の処理をして
いない粒径50μmのSSはそのままの粒径を保つが、
本発明の処理をした粒径が10μmのものは分散性を有
していたが、処理後の日数が増えると共にフロック径が
大きくなる傾向を示した。
【0089】これは、前記SS成分が配管にスケールと
して付着していた場合には、本発明の処理の後に微粒子
となり配管壁面から剥離して分散状態にあるものが、フ
ロックとして沈降分離して配管内から除去し易くなるこ
とを示している。
【0090】また、図30(a)には本発明の電磁界処
理を施した洗浄水(集塵水)内の界面(装置壁面部の洗
浄水面付近、すなわち、気体、液体、固体の境界部付
近)近傍には微粒子濃度が希釈されていることが、図3
0(b)の本発明の電磁界処理を施していない洗浄水
(集塵水)内の前記界面近傍の粒子の分散を示す写真と
比較して分かる。これは本発明の電磁界処理により微粒
子が固体境界部、気体の境界部で反発性が増加したこと
によるものと考えられる。
【0091】実施例9の作用を確認するために次の比較
例1の実験を行った。 比較例1 実施例9で得られたFe系のスケール試料500mlを
用いて、次の様な電界処理を実施した。
【0092】図32に示すように、陰極と陽極間に電圧
18V、DC電流0.76Aを用いて5分間、電気分解
を行い、還元雰囲気部分の液を採取して顕微鏡写真で観
察すると、図33に示すように粒子は一部分散性を示す
が、界面付近の粒子が凝集(集合)性を示すことが分か
った。したがって、本発明の電磁界処理と電解処理とは
異なる作用が働いているものと考えられる。
【0093】実施例10 シリカ製造業におけるシリカ母液循環水の配管内に付着
して形成されるシリカスケール0.5gに予め本発明の
電磁界処理を行った水道水(22〜25℃)500ml
を加えて(1000ppm)、図1に示すラボテストを
行い、シリカスケールの微粒子化処理を行った。
【0094】得られたSiO2微粒子の粒径と電流値と
の関係を図31に示すが、0.4〜0.90A程度の電
流値で本発明の処理をしていない未処理の約100μm
の粒径のSiO2粒子が10μm程度の粒子になった。
【0095】
【発明の効果】本発明によれば、微粒子の製造ができ、
同時にその微粒子生成用の原料が壁面に付着している場
合は、それからの剥離が容易になる。
【0096】また本発明の処理を行うことで、壁面への
スケール付着が防止できるので、パイプ等の設備の寿命
が延びるだけでなく、スケール除去等のメンテナンスが
不要あるいは低減できて、コストを大幅に低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のラボテスト用の装置を示す図であ
る。
【図2】 本発明の電界と磁界のモデルを示す図であ
る。
【図3】 本発明の電磁界を印加した場合の液の導電率
比と時間との関係を示す図である。
【図4】 本発明の電磁界を印加した液からの結晶化粒
子の結合モデルを示す図である。
【図5】 本発明の実施例1の処理で得られた微粒子の
顕微鏡写真(図面の代用)である。
【図6】 本発明の実施例1の処理で得られた微粒子の
粒径と電流値の関係を示す図である。
【図7】 本発明の実施例2の処理で得られた微粒子の
粒径と電流値の関係を示す図である。
【図8】 本発明の実施例2の処理済みと未処理の微粒
子の顕微鏡写真(図面の代用)である。
【図9】 本発明の実施例3の処理で得られた微粒子の
粒径と電流値の関係を示す図である。
【図10】 本発明の実施例3の処理済みと未処理の微
粒子の顕微鏡写真(図面の代用)である。
【図12】 本発明の実施例5の処理で得られた微粒子
の粒径と電流値の関係を示す図である。
【図13】 本発明の実施例5の処理済みと未処理の微
粒子の顕微鏡写真(図面の代用)である。
【図14】 本発明の実施例6の処理で得られた微粒子
の粒径と電流値の関係を示す図である。
【図15】 本発明の実施例6の処理で得られた微粒子
の顕微鏡写真(図面の代用)である。
【図16】 本発明の実施例6の未処理の微粒子の顕微
鏡写真(図面の代用)である。
【図17】 本発明の実施例7の処理で得られた微粒子
の粒径と電流値の関係を示す図である。
【図18】 本発明の実施例7の処理済みと未処理の微
粒子の顕微鏡写真(図面の代用)である。
【図19】 本発明の実施例7の処理回数が1回と2回
とで得られた微粒子の顕微鏡写真(図面の代用)であ
る。
【図20】 本発明の実施例8の予め電磁界処理した水
を用いて微粒子を製造する(スケールを除去する)装置
を示す図である。
【図21】 本発明の実施例8の予め電磁界処理した水
を用いて微粒子を製造する(スケールを除去する)場合
の粒径と処理日数の関係を示す図である。
【図22】 本発明の実施例8の処理で得られた微粒子
の顕微鏡写真(図面の代用)である。
【図23】 本発明の実施例8の予め電磁界処理した水
を用いてスケールを処理する際のスケール濃度と処理さ
れた後の粒径との関係を示す図である。
【図24】 本発明の実施例8の処理で得られた微粒子
の粒径と電流値の関係を示す図である。
【図25】 本発明の実施例9の微粒子の粒径とSS濃
度の関係を示す図である。
【図26】 本発明の実施例9の処理済みと未処理の微
粒子の顕微鏡写真(図面の代用)である。
【図27】 本発明の実施例9の処理で得られて微粒子
の粒径と電流値の関係を示す図である。
【図28】 本発明の実施例9の処理で得られた微粒子
の粒径と流速との関係を示す図である。
【図29】 本発明の実施例9で処理した後の微粒子の
フロック化の傾向を未処理の微粒子と比較して示す図で
ある。
【図26】 本発明の実施例9の処理済みと未処理の微
粒子の顕微鏡写真(図面の代用)である。
【図31】 本発明の実施例10の処理で得られて微粒
子の粒径と電流値の関係を示す図である。
【図32】 Feスケールを含む液を電気分解処理する
装置の図である。
【図33】 Feスケールを含む液を電気分解処理で得
られる微粒子の顕微鏡写真(図面の代用)である。
【符号の説明】
1 液体流路配管 2 コイル 3 電源装置 11 ポリタンク 12 水道
水 13 ポンプ 14 配管 15 電源装置 16 コイ
ル 17 石膏スケール
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年12月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のラボテスト用の装置を示す図であ
る。
【図2】 本発明の電界と磁界のモデルを示す図であ
る。
【図3】 本発明の電磁界を印加した場合の液の導電率
比と時間との関係を示す図である。
【図4】 本発明の電磁界を印加した液からの結晶化粒
子の結合モデルを示す図である。
【図5】 本発明の実施例1の処理で得られた微粒子の
顕微鏡写真(図面の代用)である。
【図6】 本発明の実施例1の処理で得られた微粒子の
粒径と電流値の関係を示す図である。
【図7】 本発明の実施例2の処理で得られた微粒子の
粒径と電流値の関係を示す図である。
【図8】 本発明の実施例2の処理済みと未処理の微粒
子の顕微鏡写真(図面の代用)である。
【図9】 本発明の実施例3の処理で得られた微粒子の
粒径と電流値の関係を示す図である。
【図10】 本発明の実施例3の処理済みと未処理の微
粒子の顕微鏡写真(図面の代用)である。
【図11】 本発明の実施例4の処理済みと未処理の微
粒子の顕微鏡写真(図面の代用)である。
【図12】 本発明の実施例5の処理で得られた微粒子
の粒径と電流値の関係を示す図である。
【図13】 本発明の実施例5の処理済みと未処理の微
粒子の顕微鏡写真(図面の代用)である。
【図14】 本発明の実施例6の処理で得られた微粒子
の粒径と電流値の関係を示す図である。
【図15】 本発明の実施例6の処理で得られた微粒子
の顕微鏡写真(図面の代用)である。
【図16】 本発明の実施例6の未処理の微粒子の顕微
鏡写真(図面の代用)である。
【図17】 本発明の実施例7の処理で得られた微粒子
の粒径と電流値の関係を示す図である。
【図18】 本発明の実施例7の処理済みと未処理の微
粒子の顕微鏡写真(図面の代用)である。
【図19】 本発明の実施例7の処理回数が1回と2回
とで得られた微粒子の顕微鏡写真(図面の代用)であ
る。
【図20】 本発明の実施例8の予め電磁界処理した水
を用いて微粒子を製造する(スケールを除去する)装置
を示す図である。
【図21】 本発明の実施例8の予め電磁界処理した水
を用いて微粒子を製造する(スケールを除去する)場合
の粒径と処理日数の関係を示す図である。
【図22】 本発明の実施例8の処理で得られた微粒子
の顕微鏡写真(図面の代用)である。
【図23】 本発明の実施例8の予め電磁界処理した水
を用いてスケールを処理する際のスケール濃度と処理さ
れた後の粒径との関係を示す図である。
【図24】 本発明の実施例8の処理で得られた微粒子
の粒径と電流値の関係を示す図である。
【図25】 本発明の実施例9の微粒子の粒径とSS濃
度の関係を示す図である。
【図26】 本発明の実施例9の処理済みと未処理の微
粒子の顕微鏡写真(図面の代用)である。
【図27】 本発明の実施例9の処理で得られて微粒子
の粒径と電流値の関係を示す図である。
【図28】 本発明の実施例9の処理で得られた微粒子
の粒径と流速との関係を示す図である。
【図29】 本発明の実施例9で処理した後の微粒子の
フロック化の傾向を未処理の微粒子と比較して示す図で
ある。
【図30】 本発明の実施例9の処理済みと未処理の微
粒子の顕微鏡写真(図面の代用)である。
【図31】 本発明の実施例10の処理で得られて微粒
子の粒径と電流値の関係を示す図である。
【図32】 Feスケールを含む液を電気分解処理する
装置の図である。
【図33】 Feスケールを含む液を電気分解処理で得
られる微粒子の顕微鏡写真(図面の代用)である。
【符号の説明】 1 液体流路配管 2 コイル 3 電源装置 11 ポリタンク 12 水道
水 13 ポンプ 14 配管 15 電源装置 16 コイ
ル 17 石膏スケール

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルに20Hz〜1MHzの帯域で周
    波数が時間的に変化する方形波の交流電流を流し、コイ
    ルに流れる電流により誘起される電磁界により水溶液ま
    たは水懸濁液中の微粒子生成用原料から微粒子を生成さ
    せることを特徴とする微粒子の製造方法。
  2. 【請求項2】 コイルに20Hz〜1MHzの帯域で周
    波数が時間的に変化する方形波の交流電流を流し、コイ
    ル内の電流により誘起される電磁界により予め水を処理
    し、当該処理済みの水を微粒子生成用原料または当該微
    粒子生成用原料を含む水溶液または水懸濁液に加えて微
    粒子を生成させることを特徴とする微粒子の製造方法。
  3. 【請求項3】 水、微粒子生成用原料を含む水溶液また
    は水懸濁液を流す流路と、 20Hz〜1MHzの帯域で周波数が時間的に変化する
    方形波の交流電流を流す前記流路に巻き付けられたコイ
    ルと、 当該コイル内に前記電流を流すための制御系統を備えた
    電源装置とを備えたことを特徴とする微粒子の製造装
    置。
  4. 【請求項4】 コイルに20Hz〜1MHzの帯域で周
    波数が時間的に変化する方形波の交流電流を流し、コイ
    ル内の電流により誘起される電磁界により予め水を処理
    し、当該処理済みの水をスケール生成用原料を含む水溶
    液または水懸濁液に混合し、当該混合液から析出して前
    記液に接する部材または当該液を収納する貯留装置の壁
    面にスケールが付着することを防止または前記壁面に付
    着したスケールを剥離することを特徴とするスケール除
    去方法。
  5. 【請求項5】 水を流す流路と、20Hz〜1MHzの
    帯域で周波数が時間的に変化する方形波の交流電流を流
    す前記流路に巻き付けられたコイルと、 当該コイル内に前記電流を流すための制御系統を備えた
    電源装置と、 前記流路を出た電磁界処理水をスケール形成用原料また
    は当該原料を含む液に接する部材または当該液を収納す
    る貯留装置へ供給する装置とを備えたことを特徴とする
    スケール除去装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7384560B2 (en) 2002-02-26 2008-06-10 K.U. Leuven Research & Development Method for reducing the size of metallic compound particles
US7666307B2 (en) 2003-08-26 2010-02-23 K.U. Leuven Research & Development Particle size reduction of bioactive compounds
WO2012090426A1 (ja) * 2010-12-27 2012-07-05 コニカミノルタオプト株式会社 ハードディスク用ガラス基板の製造方法
JP2013070019A (ja) * 2011-09-23 2013-04-18 Asml Netherlands Bv 放射源
JP2013198836A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Ihi Corp 排煙脱硫装置及び排煙脱硫装置の脱硫吸収液供給方法

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