JPH11157091A - インクカートリッジ - Google Patents
インクカートリッジInfo
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- JPH11157091A JPH11157091A JP9322959A JP32295997A JPH11157091A JP H11157091 A JPH11157091 A JP H11157091A JP 9322959 A JP9322959 A JP 9322959A JP 32295997 A JP32295997 A JP 32295997A JP H11157091 A JPH11157091 A JP H11157091A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- filler
- ink cartridge
- chamber
- partition plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/17—Ink jet characterised by ink handling
- B41J2/175—Ink supply systems ; Circuit parts therefor
- B41J2/17503—Ink cartridges
- B41J2/17513—Inner structure
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 インクカートリッジ内のインクを無駄なく使
用できるようにする。 【解決手段】 インクを収容するインク室12と、この
インク室12に隣接して設けられ、内部に吸水性の充填
材14を収容する充填材室16と、上記インク室12と
上記充填材室16とを連通させる連通口18と、この連
通口18を残して上記インク室12と上記充填材室16
との間を仕切る仕切り板20と、上記充填材14に臨ん
で開口するインク排出口22とを有するインクカートリ
ッジ10において、インク残量が少なくなるにつれて上
記仕切り板20が上記充填材14を押圧するようにし
た。
用できるようにする。 【解決手段】 インクを収容するインク室12と、この
インク室12に隣接して設けられ、内部に吸水性の充填
材14を収容する充填材室16と、上記インク室12と
上記充填材室16とを連通させる連通口18と、この連
通口18を残して上記インク室12と上記充填材室16
との間を仕切る仕切り板20と、上記充填材14に臨ん
で開口するインク排出口22とを有するインクカートリ
ッジ10において、インク残量が少なくなるにつれて上
記仕切り板20が上記充填材14を押圧するようにし
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット方
式の記録装置に用いるインクカートリッジに関する。
式の記録装置に用いるインクカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェットプリンタ等に用い
られるインクカートリッジは、図11に示す構成を有し
ているものが一般的である。このインクカートリッジ1
10は、インクを収容するインク室12と、このインク
室12に隣接して設けられ、内部に吸水性の充填材14
を収容する充填材室16と、インク室12と充填材室1
6とを連通させる連通口18と、この連通口18を残し
てインク室12と充填材室16との間を仕切る仕切り板
20と、充填材14に臨んで開口するインク排出口22
とを有している。充填材室16の上部壁面には、上記充
填材14を押さえるリブ24と、インクカートリッジ1
10内部に空気を取り入れるための大気連通口26とが
形成されている。
られるインクカートリッジは、図11に示す構成を有し
ているものが一般的である。このインクカートリッジ1
10は、インクを収容するインク室12と、このインク
室12に隣接して設けられ、内部に吸水性の充填材14
を収容する充填材室16と、インク室12と充填材室1
6とを連通させる連通口18と、この連通口18を残し
てインク室12と充填材室16との間を仕切る仕切り板
20と、充填材14に臨んで開口するインク排出口22
とを有している。充填材室16の上部壁面には、上記充
填材14を押さえるリブ24と、インクカートリッジ1
10内部に空気を取り入れるための大気連通口26とが
形成されている。
【0003】このインクカートリッジ110では、イン
ク室12に収容されたインクが連通口18を介して充填
材14に十分に染み込んでいる。このインクカートリッ
ジ110がキャリッジの取付部に装着されると、その取
付部に突出している接続端子部が上記インク排出口22
に挿入され、接続端子部の先端が上記充填材14に押し
込まれる。すると、充填材14に含まれているインクが
接続端子部先端の孔からキャリッジ内部の導入路に流れ
出し、そこからインクジェットヘッドに供給されるよう
になっている。
ク室12に収容されたインクが連通口18を介して充填
材14に十分に染み込んでいる。このインクカートリッ
ジ110がキャリッジの取付部に装着されると、その取
付部に突出している接続端子部が上記インク排出口22
に挿入され、接続端子部の先端が上記充填材14に押し
込まれる。すると、充填材14に含まれているインクが
接続端子部先端の孔からキャリッジ内部の導入路に流れ
出し、そこからインクジェットヘッドに供給されるよう
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記インクカートリッ
ジ110は、インク漏れが少なく、インク排出量が安定
しているという点では良好である。しかしながら、イン
クの残量が少なくなると、充填材に多量のインクを含ん
だままでインクの排出が止まってしまうため、その状態
でインクカートリッジを交換しなければならならず、イ
ンクおよびインクカートリッジの無駄が生じるという問
題があった。
ジ110は、インク漏れが少なく、インク排出量が安定
しているという点では良好である。しかしながら、イン
クの残量が少なくなると、充填材に多量のインクを含ん
だままでインクの排出が止まってしまうため、その状態
でインクカートリッジを交換しなければならならず、イ
ンクおよびインクカートリッジの無駄が生じるという問
題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記問
題点を解決するため、インクを収容するインク室と、こ
のインク室に隣接して設けられ、内部に吸水性の充填材
を収容する充填材室と、上記インク室と上記充填材室と
を連通させる連通口と、この連通口を残して上記インク
室と上記充填材室との間を仕切る仕切り板と、上記充填
材に臨んで開口するインク排出口とを有するインクカー
トリッジにおいて、インク残量が少なくなるにつれて上
記仕切り板が上記充填材を押圧するようにしたものであ
る。
題点を解決するため、インクを収容するインク室と、こ
のインク室に隣接して設けられ、内部に吸水性の充填材
を収容する充填材室と、上記インク室と上記充填材室と
を連通させる連通口と、この連通口を残して上記インク
室と上記充填材室との間を仕切る仕切り板と、上記充填
材に臨んで開口するインク排出口とを有するインクカー
トリッジにおいて、インク残量が少なくなるにつれて上
記仕切り板が上記充填材を押圧するようにしたものであ
る。
【0006】このインクカートリッジでは、上記仕切り
板が付勢手段によって押圧されるようにしてもよいし、
その付勢手段がばね部材であってもよい。
板が付勢手段によって押圧されるようにしてもよいし、
その付勢手段がばね部材であってもよい。
【0007】
【発明の効果】本発明のインクカートリッジでは、イン
ク残量が少なくなるにつれて仕切り板がインクを含んだ
充填材を押圧するようにしてため、充填材から絞り出す
ようにインクをほぼ完全にインク排出口から排出するこ
とができ、インクおよびインクカートリッジの無駄を省
くことができる。また、従来からある仕切り板で充填材
を押圧する構成としてあり、充填材を押圧する特別の押
圧部材を設ける必要がないため、コンパクトでコスト上
昇が少ないインクカートリッジを提供できる。
ク残量が少なくなるにつれて仕切り板がインクを含んだ
充填材を押圧するようにしてため、充填材から絞り出す
ようにインクをほぼ完全にインク排出口から排出するこ
とができ、インクおよびインクカートリッジの無駄を省
くことができる。また、従来からある仕切り板で充填材
を押圧する構成としてあり、充填材を押圧する特別の押
圧部材を設ける必要がないため、コンパクトでコスト上
昇が少ないインクカートリッジを提供できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態について説明する。図1はインクジェット
プリンタにインクカートリッジ10を装着した状態を示
す。インクカートリッジ10は、キャリッジ50の取付
部に装着され、カートリッジホルダ52によって保持さ
れている。キャリッジ50は、それぞれ矢印方向に回転
する給紙ローラ56および排紙ローラ58によって搬送
される記録紙Pに対して、ガイドシャフト54でガイド
されながらスキャンするようになっている。
の実施の形態について説明する。図1はインクジェット
プリンタにインクカートリッジ10を装着した状態を示
す。インクカートリッジ10は、キャリッジ50の取付
部に装着され、カートリッジホルダ52によって保持さ
れている。キャリッジ50は、それぞれ矢印方向に回転
する給紙ローラ56および排紙ローラ58によって搬送
される記録紙Pに対して、ガイドシャフト54でガイド
されながらスキャンするようになっている。
【0009】キャリッジ50の下部にはインクジェット
ヘッド60が取り付けられている。インクカートリッジ
10のインク排出口22から排出されたインクは、キャ
リッジ50内部のインク導入路51を介してインクジェ
ットヘッド60に供給される。インクジェットヘッド6
0に供給されたインクは、画像情報に応じてノズル62
からインク滴64として吐出され、これが記録紙Pに付
着して画像が記録されることになる。
ヘッド60が取り付けられている。インクカートリッジ
10のインク排出口22から排出されたインクは、キャ
リッジ50内部のインク導入路51を介してインクジェ
ットヘッド60に供給される。インクジェットヘッド6
0に供給されたインクは、画像情報に応じてノズル62
からインク滴64として吐出され、これが記録紙Pに付
着して画像が記録されることになる。
【0010】次に、図2を参照して第1実施形態のイン
クカートリッジ10について説明する。このインクカー
トリッジ10は、上述した従来からのインクカートリッ
ジ110とほぼ同様の構成を有している。すなわち、例
えばポリウレタン等の樹脂製の筺体からなるインクカー
トリッジ10は、その内部に、インクを収容するインク
室12と、このインク室12に隣接して設けられ、内部
に吸水性のある例えばウレタンフォームからなる充填材
14を収容する充填材室16と、インク室12と充填材
室16とを連通させる連通口18と、この連通口18を
残してインク室12と充填材室16との間を仕切る仕切
り板20と、充填材14に臨んで開口するインク排出口
22とを有している。また、充填材室16の上部壁面に
は、上記充填材14を押さえるリブ24と、インクカー
トリッジ110内部に空気を取り入れるための大気連通
口26とが形成されている。
クカートリッジ10について説明する。このインクカー
トリッジ10は、上述した従来からのインクカートリッ
ジ110とほぼ同様の構成を有している。すなわち、例
えばポリウレタン等の樹脂製の筺体からなるインクカー
トリッジ10は、その内部に、インクを収容するインク
室12と、このインク室12に隣接して設けられ、内部
に吸水性のある例えばウレタンフォームからなる充填材
14を収容する充填材室16と、インク室12と充填材
室16とを連通させる連通口18と、この連通口18を
残してインク室12と充填材室16との間を仕切る仕切
り板20と、充填材14に臨んで開口するインク排出口
22とを有している。また、充填材室16の上部壁面に
は、上記充填材14を押さえるリブ24と、インクカー
トリッジ110内部に空気を取り入れるための大気連通
口26とが形成されている。
【0011】インクカートリッジ10が上述のインクカ
ートリッジ110と構成上相違する点は、仕切り板20
がその上部において回動自在に支持されており、かつね
じりばね(付勢手段)30によって矢印a方向に付勢さ
れている点である。ねじりばね30は、図3に示すよう
に、その一端30aが仕切り板20の表面に固定されて
いてもよいし、または、その他端30bが上記インク室
12の上部壁面に固定されていてもよいし、あるいは、
その両端がそれぞれ固定されていてもよい。また、ねじ
りばね30は1本でもよいし、複数設けてもよい。
ートリッジ110と構成上相違する点は、仕切り板20
がその上部において回動自在に支持されており、かつね
じりばね(付勢手段)30によって矢印a方向に付勢さ
れている点である。ねじりばね30は、図3に示すよう
に、その一端30aが仕切り板20の表面に固定されて
いてもよいし、または、その他端30bが上記インク室
12の上部壁面に固定されていてもよいし、あるいは、
その両端がそれぞれ固定されていてもよい。また、ねじ
りばね30は1本でもよいし、複数設けてもよい。
【0012】以上の構成からなるインクカートリッジ1
0では、キャリッジ50に装着された当初はインク室1
2にインクがほぼ充満しているとともに、連通口18を
介して充填材14にはその上部までインクが十分に染み
込んでいる。この状態では、ねじりばね30による仕切
り板20の付勢力と、充填材14の弾性力および染み込
んだインクの液圧とが均衡しており、仕切り板20はほ
ぼ垂直な状態にある。
0では、キャリッジ50に装着された当初はインク室1
2にインクがほぼ充満しているとともに、連通口18を
介して充填材14にはその上部までインクが十分に染み
込んでいる。この状態では、ねじりばね30による仕切
り板20の付勢力と、充填材14の弾性力および染み込
んだインクの液圧とが均衡しており、仕切り板20はほ
ぼ垂直な状態にある。
【0013】インクカートリッジ10からインクジェッ
トヘッド60にインクが供給されてゆくにしたがってイ
ンク室12内のインク面が徐々に低下してくる。それに
つれて充填材14の上部にインクが染み込んでいない部
分が次第に生じてきて、充填材14内部のインクによる
液圧が小さくなってくる。すると、ねじりばね30によ
る付勢力との均衡がくずれ、その付勢力によって仕切り
板20が次第に回動することで充填材14が押圧され
る。これにより、充填材14に含まれているインクが絞
り出されるようにしてインク排出口22から排出される
ことになる。
トヘッド60にインクが供給されてゆくにしたがってイ
ンク室12内のインク面が徐々に低下してくる。それに
つれて充填材14の上部にインクが染み込んでいない部
分が次第に生じてきて、充填材14内部のインクによる
液圧が小さくなってくる。すると、ねじりばね30によ
る付勢力との均衡がくずれ、その付勢力によって仕切り
板20が次第に回動することで充填材14が押圧され
る。これにより、充填材14に含まれているインクが絞
り出されるようにしてインク排出口22から排出される
ことになる。
【0014】このように、インク残量が少なくなるにつ
れて、仕切り板20が充填材14を少しずつ押圧してゆ
き、インク室12内のインクがなくなる頃には、仕切り
板20が充填材14に含まれていたインクをほぼ完全に
絞り出して排出した状態になる。したがって、上記イン
クカートリッジ10によれば、充填材14にインクが十
分に染み込んだ状態でインク排出が止まってしまうため
にインクカートリッジを交換しなければならないという
ことがなく、インクおよびインクカートリッジの無駄を
省くことができる。また、仕切り板20が充填材14を
徐々に押圧していくことにより、最後まで安定した圧力
でインクを排出することができる。
れて、仕切り板20が充填材14を少しずつ押圧してゆ
き、インク室12内のインクがなくなる頃には、仕切り
板20が充填材14に含まれていたインクをほぼ完全に
絞り出して排出した状態になる。したがって、上記イン
クカートリッジ10によれば、充填材14にインクが十
分に染み込んだ状態でインク排出が止まってしまうため
にインクカートリッジを交換しなければならないという
ことがなく、インクおよびインクカートリッジの無駄を
省くことができる。また、仕切り板20が充填材14を
徐々に押圧していくことにより、最後まで安定した圧力
でインクを排出することができる。
【0015】次に、図4〜7を参照して第2ないし第5
実施形態のインクカートリッジについて説明するが、上
記インクカートリッジ10と同一部材には同一符号を付
すとともに、いずれの実施形態も上記第1実施形態と同
様の作用効果を奏するため説明を省略する。
実施形態のインクカートリッジについて説明するが、上
記インクカートリッジ10と同一部材には同一符号を付
すとともに、いずれの実施形態も上記第1実施形態と同
様の作用効果を奏するため説明を省略する。
【0016】第2実施形態のインクカートリッジ40
は、図4に示すように、充填材14の上部にインク室1
2を配置した横型のものである。排出口22の出口はシ
ール膜42でふさがれており、排出口22の周囲にはパ
ッキン44が設けてある。一方、インクカートリッジ4
0が取り付けられるキャリッジ50の取付部には、上方
に向かって突出する接続端子部53が設けられている。
この接続端子部53は、インクジェットヘッド60に連
絡するインク導入路51とともに、多孔質のアルミナで
一体成形されている。上記インクカートリッジ40をキ
ャリッジ50の取付部に押し込むと、上記接続端子部5
3が上記シール膜42を破ってインク排出口22に挿入
されてその先端が充填材14に押し込まれ、充填材14
から染み出たインクが接続端子部53およびインク導入
路51を形成するアルミナ内部の孔を通ってインクジェ
ットヘッド60に供給される。
は、図4に示すように、充填材14の上部にインク室1
2を配置した横型のものである。排出口22の出口はシ
ール膜42でふさがれており、排出口22の周囲にはパ
ッキン44が設けてある。一方、インクカートリッジ4
0が取り付けられるキャリッジ50の取付部には、上方
に向かって突出する接続端子部53が設けられている。
この接続端子部53は、インクジェットヘッド60に連
絡するインク導入路51とともに、多孔質のアルミナで
一体成形されている。上記インクカートリッジ40をキ
ャリッジ50の取付部に押し込むと、上記接続端子部5
3が上記シール膜42を破ってインク排出口22に挿入
されてその先端が充填材14に押し込まれ、充填材14
から染み出たインクが接続端子部53およびインク導入
路51を形成するアルミナ内部の孔を通ってインクジェ
ットヘッド60に供給される。
【0017】第3実施形態のインクカートリッジ70も
また、図5に示すように、充填材14の上部にインク室
12が配置された横型である。このインクカートリッジ
70では、2つの仕切り板20a,20bがカートリッ
ジ内部の両側に分かれて配置されており、これら仕切り
板20a,20bはねじりばね30c,30dによって
それぞれ矢印a,b方向に付勢されている。また、各仕
切り板20a,20bの間に連通口18が形成されてい
る。インクカートリッジ70のインク排出口22には、
中心部が閉じたリングパッキン44が設けられていると
ともに、インク排出口22の出口はシール膜42でふさ
がれている。このインクカートリッジ70がキャリッジ
50に装着されると、取付部の接続端子部53がシール
膜42を破ってリングパッキン44の中心部を貫通して
充填材14に押し込まれる。すると、充填材14から染
み出したインクが接続端子部53先端の孔から空洞のイ
ンク導入路51を通ってインクジェットヘッド60に供
給される。
また、図5に示すように、充填材14の上部にインク室
12が配置された横型である。このインクカートリッジ
70では、2つの仕切り板20a,20bがカートリッ
ジ内部の両側に分かれて配置されており、これら仕切り
板20a,20bはねじりばね30c,30dによって
それぞれ矢印a,b方向に付勢されている。また、各仕
切り板20a,20bの間に連通口18が形成されてい
る。インクカートリッジ70のインク排出口22には、
中心部が閉じたリングパッキン44が設けられていると
ともに、インク排出口22の出口はシール膜42でふさ
がれている。このインクカートリッジ70がキャリッジ
50に装着されると、取付部の接続端子部53がシール
膜42を破ってリングパッキン44の中心部を貫通して
充填材14に押し込まれる。すると、充填材14から染
み出したインクが接続端子部53先端の孔から空洞のイ
ンク導入路51を通ってインクジェットヘッド60に供
給される。
【0018】第4実施形態のインクカートリッジ80
は、図6に示すように、第1実施形態のインクカートリ
ッジ10と同様に縦型であり、インク室12と充填材室
16とが横方向に配置されている。このインクカートリ
ッジ80では、仕切り板20の押圧機構が上記各実施形
態とは異なる。すなわち、仕切り板20とインク室12
の側壁面とが伸縮自在のシャフト82によって連結され
ており、このシャフト82の周囲に圧縮された弦巻ばね
84が配置されている。インクカートリッジ80の内壁
に連結された仕切り板20の根元部20cは可撓性を有
しており、これにより仕切り板20は弦巻ばね84の付
勢力によって充填材14を押圧する方向に移動可能にな
っている。なお、キャリッジ50の接続端子部53の周
囲には、インクカートリッジ80を装着したときに接続
部からのインク漏れを防止するためにO−リング86が
設けられている。
は、図6に示すように、第1実施形態のインクカートリ
ッジ10と同様に縦型であり、インク室12と充填材室
16とが横方向に配置されている。このインクカートリ
ッジ80では、仕切り板20の押圧機構が上記各実施形
態とは異なる。すなわち、仕切り板20とインク室12
の側壁面とが伸縮自在のシャフト82によって連結され
ており、このシャフト82の周囲に圧縮された弦巻ばね
84が配置されている。インクカートリッジ80の内壁
に連結された仕切り板20の根元部20cは可撓性を有
しており、これにより仕切り板20は弦巻ばね84の付
勢力によって充填材14を押圧する方向に移動可能にな
っている。なお、キャリッジ50の接続端子部53の周
囲には、インクカートリッジ80を装着したときに接続
部からのインク漏れを防止するためにO−リング86が
設けられている。
【0019】第5実施形態のインクカートリッジ90
は、図7に示すように、第1実施形態のインクカートリ
ッジ10の変形例であり、仕切り板20の形状を変えて
いる。すなわち、本実施形態における仕切り板20は、
それが垂直位置にある状態で充填材14の側部を押し込
むように、その先端から中程にかけて板厚が次第に厚く
なっている。このように形成することで、充填材14に
より均一な押圧力を与えることができ、インク排出圧を
より一層安定させることができる。
は、図7に示すように、第1実施形態のインクカートリ
ッジ10の変形例であり、仕切り板20の形状を変えて
いる。すなわち、本実施形態における仕切り板20は、
それが垂直位置にある状態で充填材14の側部を押し込
むように、その先端から中程にかけて板厚が次第に厚く
なっている。このように形成することで、充填材14に
より均一な押圧力を与えることができ、インク排出圧を
より一層安定させることができる。
【0020】図8に示すインクカートリッジ100は、
第3実施形態のインクカートリッジ70をフルライン型
インクジェットヘッド61に対応するように形成したも
のである。フルライン型インクジェットヘッド61は、
記録紙の全幅に対応する長さに形成されているためスキ
ャンさせる必要がなく、キャリッジが不要となる。した
がって、この場合にはインクカートリッジ100がイン
クジェットヘッド61に直接装着されることになる。
第3実施形態のインクカートリッジ70をフルライン型
インクジェットヘッド61に対応するように形成したも
のである。フルライン型インクジェットヘッド61は、
記録紙の全幅に対応する長さに形成されているためスキ
ャンさせる必要がなく、キャリッジが不要となる。した
がって、この場合にはインクカートリッジ100がイン
クジェットヘッド61に直接装着されることになる。
【0021】次に、上記第1〜5実施形態の各インクカ
ートリッジ10,40,70,80,90と従来例のイ
ンクカートリッジ110とを使用して行った比較実験に
ついて説明する。この実験は、図9に示す装置を使用し
て行った。この装置では、インクカートリッジ10等の
インク排出口22がインク導入用パイプ102およびL
形透明パイプ104を介して液送モータMに接続されて
いる。そして、第1の実験では液送モータMにより0.
95気圧の負圧をかけてインクカートリッジ内のインク
を吸引してインク排出状態を調べた。この第1の実験で
は、図10に組成を示す黒インクを用いた。また、第2
の実験では、同装置を用いてインクカートリッジからイ
ンクを吸引し、L形パイプ104の2箇所の直線部分1
06,108でビデオ撮影を行い、排出されるインク中
への気泡混入の状態を調べた。この第2の実験では、図
10の組成のインクから染料を除いた透明インクを使用
した。
ートリッジ10,40,70,80,90と従来例のイ
ンクカートリッジ110とを使用して行った比較実験に
ついて説明する。この実験は、図9に示す装置を使用し
て行った。この装置では、インクカートリッジ10等の
インク排出口22がインク導入用パイプ102およびL
形透明パイプ104を介して液送モータMに接続されて
いる。そして、第1の実験では液送モータMにより0.
95気圧の負圧をかけてインクカートリッジ内のインク
を吸引してインク排出状態を調べた。この第1の実験で
は、図10に組成を示す黒インクを用いた。また、第2
の実験では、同装置を用いてインクカートリッジからイ
ンクを吸引し、L形パイプ104の2箇所の直線部分1
06,108でビデオ撮影を行い、排出されるインク中
への気泡混入の状態を調べた。この第2の実験では、図
10の組成のインクから染料を除いた透明インクを使用
した。
【0022】上記第1の実験は、各インクカートリッジ
の内容積が10cc(その内、インク室の容積が5c
c)のものを用い、内部に5ccのインクを入れておい
た。そして、この実験における評価は次の4段階で行っ
た。最終的にインクカートリッジ内のインク残量がほぼ
0gであったときは◎、1g以内であったときは○、1
〜3gであったときは△、3g以上であったときは×と
した。一方、上記第2の実験における評価は、次の4段
階で行った。気泡の数が0個のときは◎、3個以内のと
きは○、3〜5個のときは△、5個以上のときは×とし
た。
の内容積が10cc(その内、インク室の容積が5c
c)のものを用い、内部に5ccのインクを入れておい
た。そして、この実験における評価は次の4段階で行っ
た。最終的にインクカートリッジ内のインク残量がほぼ
0gであったときは◎、1g以内であったときは○、1
〜3gであったときは△、3g以上であったときは×と
した。一方、上記第2の実験における評価は、次の4段
階で行った。気泡の数が0個のときは◎、3個以内のと
きは○、3〜5個のときは△、5個以上のときは×とし
た。
【0023】下記の表1に第1および第2の実験の結果
を示す。第1の実験の結果として、比較例のインクカー
トリッジ110ではインクが3g以上残ったのに対し、
第1〜5実施形態のインクカートリッジではいずれもイ
ンク残量が1g以内になるまでインクを排出でき、本発
明による効果を確認できた。また、第2の実験の結果と
して、比較例のインクカートリッジ110では気泡が3
ないし5個混入したのに対し、特に第1、第3、第4お
よび第5実施形態のインクカートリッジ10,70,8
0,90では気泡混入がなく、第2実施形態のインクカ
ートリッジ40でも気泡を3個以内に抑えることがで
き、この点においても従来例より優れていることが確認
できた。上記各実施形態のインクカートリッジ10等で
は、インク充填材を仕切り板が初期状態から押圧してお
り、そこにインク導入用のパイプ102が挿入される
と、インクの排出力が強いので、挿入時の空気が溜まり
にくくなる。これに対し、従来のインクカートリッジ1
10は、この効果が無いので挿入時の空気が溜まり排出
力も小さい。これらの理由から第2の実験ではパイプ中
を流れる気泡の数で「気泡混入の状態」に差が出たもの
で、ひいてはヘッドからのインク飛翔の安定性に効くこ
とが分かる。
を示す。第1の実験の結果として、比較例のインクカー
トリッジ110ではインクが3g以上残ったのに対し、
第1〜5実施形態のインクカートリッジではいずれもイ
ンク残量が1g以内になるまでインクを排出でき、本発
明による効果を確認できた。また、第2の実験の結果と
して、比較例のインクカートリッジ110では気泡が3
ないし5個混入したのに対し、特に第1、第3、第4お
よび第5実施形態のインクカートリッジ10,70,8
0,90では気泡混入がなく、第2実施形態のインクカ
ートリッジ40でも気泡を3個以内に抑えることがで
き、この点においても従来例より優れていることが確認
できた。上記各実施形態のインクカートリッジ10等で
は、インク充填材を仕切り板が初期状態から押圧してお
り、そこにインク導入用のパイプ102が挿入される
と、インクの排出力が強いので、挿入時の空気が溜まり
にくくなる。これに対し、従来のインクカートリッジ1
10は、この効果が無いので挿入時の空気が溜まり排出
力も小さい。これらの理由から第2の実験ではパイプ中
を流れる気泡の数で「気泡混入の状態」に差が出たもの
で、ひいてはヘッドからのインク飛翔の安定性に効くこ
とが分かる。
【0024】
【表1】
【0025】なお、上記各実施形態では、仕切り板を押
圧する付勢手段としてねじりばね、および弦巻ばねを用
いたが、これに限定されず、例えば板ばね等の他のばね
部材を用いてもよいし、または、例えばゴム等の弾性部
材をばねに代わる付勢手段として用いてもよし、あるい
は、樹脂製の仕切り板自体が有する弾性を利用して充填
材を押圧するように形成してもよい。
圧する付勢手段としてねじりばね、および弦巻ばねを用
いたが、これに限定されず、例えば板ばね等の他のばね
部材を用いてもよいし、または、例えばゴム等の弾性部
材をばねに代わる付勢手段として用いてもよし、あるい
は、樹脂製の仕切り板自体が有する弾性を利用して充填
材を押圧するように形成してもよい。
【図1】 インクカートリッジをインクジェットプリン
タに装着した状態を示す側面図。
タに装着した状態を示す側面図。
【図2】 第1実施形態のインクカートリッジを示す断
面図。
面図。
【図3】 仕切り板にねじりばねを固定した状態を示す
斜視図。
斜視図。
【図4】 第2実施形態のインクカートリッジを示す断
面図。
面図。
【図5】 第3実施形態のインクカートリッジを示す断
面図。
面図。
【図6】 第4実施形態のインクカートリッジを示す断
面図。
面図。
【図7】 第5実施形態のインクカートリッジを示す断
面図。
面図。
【図8】 フルライン型インクジェットヘッドに対応す
るように形成された第3実施形態のインクカートリッジ
を示す斜視図。
るように形成された第3実施形態のインクカートリッジ
を示す斜視図。
【図9】 比較実験で使用した装置の概略構成図。
【図10】 比較実験で用いたインクの組成を示す図
表。
表。
【図11】 従来のインクカートリッジの一例を示す断
面図。
面図。
10,40,70,80,90,100,110…イン
クカートリッジ、12…インク室、14…充填材、16
…充填材室、18…連通口、20…仕切り板、22…イ
ンク排出口、30…ねじりばね(付勢手段)。
クカートリッジ、12…インク室、14…充填材、16
…充填材室、18…連通口、20…仕切り板、22…イ
ンク排出口、30…ねじりばね(付勢手段)。
Claims (3)
- 【請求項1】 インクを収容するインク室と、このイン
ク室に隣接して設けられ、内部に吸水性の充填材を収容
する充填材室と、上記インク室と上記充填材室とを連通
させる連通口と、この連通口を残して上記インク室と上
記充填材室との間を仕切る仕切り板と、上記充填材に臨
んで開口するインク排出口とを有するインクカートリッ
ジにおいて、 インク残量が少なくなるにつれて上記仕切り板が上記充
填材を押圧するようにしたことを特徴とするインクカー
トリッジ。 - 【請求項2】 上記仕切り板が付勢手段によって押圧さ
れることを特徴とする請求項1に記載のインクカートリ
ッジ。 - 【請求項3】 上記付勢手段がばね部材であることを特
徴とする請求項2に記載のインクカートリッジ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9322959A JPH11157091A (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | インクカートリッジ |
US09/189,604 US6048056A (en) | 1997-11-25 | 1998-11-10 | Ink cartridge |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9322959A JPH11157091A (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | インクカートリッジ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11157091A true JPH11157091A (ja) | 1999-06-15 |
Family
ID=18149562
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9322959A Pending JPH11157091A (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | インクカートリッジ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6048056A (ja) |
JP (1) | JPH11157091A (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1272768A4 (en) * | 2000-02-23 | 2005-09-07 | Zyomyx Inc | MICROFLUIDIC DEVICES AND ASSOCIATED METHODS |
US6742880B2 (en) | 2000-10-06 | 2004-06-01 | Nu-Kote International, Inc. | Dual chamber cartridge |
AU2002214555A1 (en) * | 2000-10-06 | 2002-04-15 | Nu-Kote International, Inc. | A dual chamber cartridge |
US6749293B1 (en) | 2001-06-13 | 2004-06-15 | Nu-Kote International, Inc. | Full liquid version of ink jet cassette for use with ink jet printer |
US6923530B2 (en) * | 2001-06-13 | 2005-08-02 | Nu-Kote International, Inc. | Fused filter screen for use in ink jet cartridge and method of assembling same |
US6682183B2 (en) | 2001-06-13 | 2004-01-27 | Nu-Kote International, Inc. | Seal member for ink jet cartridge |
US6814433B2 (en) * | 2001-06-13 | 2004-11-09 | Nu-Kote International, Inc. | Base aperture in ink jet cartridge with irregular edges for breaking surface tension of the ink |
US20070035596A1 (en) * | 2005-08-10 | 2007-02-15 | Lexmark International, Inc. | Ink jet cartridge |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS588352B2 (ja) * | 1977-11-04 | 1983-02-15 | 株式会社リコー | インクジエツト記録装置 |
CA2100977C (en) * | 1992-07-24 | 2000-02-08 | Noribumi Koitabashi | Ink container, ink and ink jet recording apparatus using ink container |
-
1997
- 1997-11-25 JP JP9322959A patent/JPH11157091A/ja active Pending
-
1998
- 1998-11-10 US US09/189,604 patent/US6048056A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6048056A (en) | 2000-04-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20040423 |