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JPH11140405A - 粘着剤用樹脂 - Google Patents

粘着剤用樹脂

Info

Publication number
JPH11140405A
JPH11140405A JP9301695A JP30169597A JPH11140405A JP H11140405 A JPH11140405 A JP H11140405A JP 9301695 A JP9301695 A JP 9301695A JP 30169597 A JP30169597 A JP 30169597A JP H11140405 A JPH11140405 A JP H11140405A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meth
acrylate
parts
adhesive
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9301695A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Nagai
陽一 永井
Takuya Furukawa
琢也 古川
Mitsugi Kiyota
貢 清田
Yukihiro Ikegami
幸弘 池上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP9301695A priority Critical patent/JPH11140405A/ja
Publication of JPH11140405A publication Critical patent/JPH11140405A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間での養生でも優れた粘着性能を発現
し、特に経時粘着力の安定性に優れ、さらに保持力等の
粘着特性に優れた粘着剤の提供。 【解決手段】 アルキル基の炭素数が2〜18の範囲で
ある(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a)と、炭
素数が5〜18の範囲であるアルキレングリコールの
(メタ)アクリル酸モノエステル(b)を重合して得ら
れる粘着剤用樹脂。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着テープ、粘着
シートや粘着ラベル等に使用される粘着剤用樹脂に関す
るものであり、詳しくは、経時粘着力の上昇が僅かであ
り、かつ各種基材で用いたとき被着体に対する糊残りの
ない粘着剤を提供する樹脂に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、粘着ラベル、粘着テープ、粘着シ
ートなどの粘着製品用粘着剤としてはアクリル系共重合
体樹脂を主成分とするアクリル系粘着剤や天然ゴム、合
成ゴムなどを主成分とするゴム系粘着剤が使用されてい
る。特に、アクリル系粘着剤は、アクリル系粘着剤用樹
脂のモノマー成分を選択することによって、粘着性能を
容易に調整できる利点を有しており多用されている。例
えば、特開平8−34965号公報には、ヒドロキシル
基を有するアクリル系ポリマー、ヒドロキシル基を有す
る粘着付与樹脂、およびポリイソシアネート化合物から
なる組成物から得られるアクリル系粘着剤が開示されて
いる。このようなアクリル系粘着剤は、接着力、粘着
力、保持力等の特性のバランスに優れるという特徴を有
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなポ
リイソシアネート化合物により架橋されたアクリル系粘
着剤は、一般的に架橋反応速度が遅いため、基材に塗工
した後、通常、常温で5〜7日、もしくは40〜80℃
で8時間から72時間程度の養生(エージング)を行う
必要があり、生産性に劣るという問題点を有する。ま
た、養生を行わないと、粘着剤の粘着力が張り付け後に
おいても経時的に上昇し、場合によっては被着体に糊残
りが発生し、これを汚染することがあるという問題点が
あった。
【0004】本発明の目的は、ポリイソシアネート化合
物との反応性に富み、短時間での養生でも優れた粘着性
能を発現し、特に経時粘着力の安定性に優れた粘着剤用
樹脂を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
について鋭意検討した結果、特定の長鎖ヒドロキシル基
を含有する粘着剤用樹脂が、上記課題を解決することを
見いだし本発明を完成させた。
【0006】すなわち、本発明は、アルキル基の炭素数
が2〜18の範囲である(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステル(a)と、炭素数が5〜18の範囲であるアルキ
レングリコールの(メタ)アクリル酸モノエステル
(b)を重合して得られる粘着剤用樹脂に関するもので
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の粘着剤用樹脂に使用され
る、アルキル基の炭素数が2〜18の範囲である(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル(a)としては、例え
ば、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)
アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−
ブチル(メタ)アクリレート、アミル(メタ)アクリレ
ート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メ
タ)アクリレート、2ーエチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオク
チル(メタ)アクリレート、n−ノニル(メタ)アクリ
レート、イソノニル(メタ)アクリレート、デシル(メ
タ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ト
リデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)ア
クリレート等を挙げることができる。これら(a)成分
は、必要に応じて、単独、あるいは二種以上を適宜選択
して使用することができるがアルキル基の炭素数が2〜
18の範囲内のものを使用することによって、粘着剤の
粘着性能、特に粘着力、保持力とタック性のバランスが
良好になる傾向にある。中でも、粘着力、保持力とタッ
ク性のバランスとコストの点で、n−ブチル(メタ)ア
クリレートや2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート
を使用することが特に好ましい。
【0008】また、(a)成分の共重合比率は、特に限
定されるものではないが、50〜99.9重量%の範囲
であることが好ましい。これは、(a)成分の共重合比
率を50重量%以上とすることによって、粘着剤の安定
性や粘着力、保持力とタック性のバランスが良好になる
傾向にあり、99.9重量%以下とすることによって、
得られる粘着剤の架橋密度が十分に高くなり、優れた凝
集力が得られる傾向にあるためである。さらに好ましく
は、60〜95重量%の範囲である。
【0009】本発明の粘着剤用樹脂においては、共重合
成分として、炭素数が5〜18の範囲であるアルキレン
グリコールの(メタ)アクリル酸モノエステル(b)を
使用することが必要である。この(b)成分を使用する
ことによって、得られる粘着剤に優れた経時粘着力の安
定性を付与することが可能となる。
【0010】これは、(b)成分を使用して得られる本
発明の粘着剤用樹脂中のOH基と、架橋剤として使用さ
れるポリイソシアネート化合物との反応性が高いため
に、粘着剤製造時に必要な養生時間が短くてすむためで
あると考えられる。
【0011】本発明で使用される炭素数が5〜18の範
囲であるアルキレングリコールの(メタ)アクリル酸モ
ノエステル(b)としては、例えば、5−ヒドロキシア
ミル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル
(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールモ
ノ(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシ−2−メチル
ヘキシル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシ−3−
メチルヘキシル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシ
−4−メチルヘキシル(メタ)アクリレート、6−ヒド
ロキシ−5−メチルヘキシル(メタ)アクリレート、6
−ヒドロキシ−2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、7−ヒドロキシヘプチル(メタ)アクリレート、8
−ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレート、9−ヒド
ロキシノニル(メタ)アクリレート、10−ヒドロキシ
デシル(メタ)アクリレート、12−ヒドロキシラウリ
ル(メタ)アクリレート、13−ヒドロキシトリデシル
(メタ)アクリレート、18−ヒドロキシステアリル
(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、テトラプロピレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレート、オクトエチレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
【0012】これら(b)成分は、必要に応じて、単
独、あるいは二種以上を適宜選択して使用することがで
きるが、中でも、ポリイソシアネート化合物との反応性
と、コスト及び品質とのバランスに優れた、6−ヒドロ
キシヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジ
メタノールモノ(メタ)アクリレート、10−ヒドロキ
シデシル(メタ)アクリレートが好ましい。
【0013】また、(b)成分の共重合比率は、特に限
定されるものではないが、0.1〜10重量%が好まし
い。これは、(b)成分の共重合比率を0.1重量%以
上とすることによって、得られる粘着剤の架橋密度が十
分となり、優れた凝集力が得られる傾向にあり、10重
量%以下とすることによって、得られる粘着剤の安定性
が優れ、基材への塗工性が良好となる傾向にあるためで
ある。さらに好ましくは、0.5〜7重量%の範囲であ
る。
【0014】本発明の粘着剤用樹脂には、さらに必要に
応じて、その他の共重合可能な化合物(c)を構成成分
として使用することができる。
【0015】本発明の粘着剤用樹脂に使用されるその他
の共重合可能な化合物(c)としては、例えば、メチル
(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、2−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アク
リレート、N−ビニル2−ピロリドン、N−メチロール
(メタ)アクリルアミド、アクリロニトリル、スチレ
ン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリル酸、メタク
リル酸、イタコン酸、フマル酸、無水マレイン酸、コハ
ク酸2−(メタ)アクリロイルオキシエチル、マレイン
酸2−(メタ)アクリロイルオキシエチル、フタル酸2
−(メタ)アクリロイルオキシエチル、ヘキサヒドロフ
タル酸2−(メタ)アクリロイルオキシエチル、メトキ
シエチル(メタ)アクリレート、メトキシ(iso)プ
ロピル(メタ)アクリレート、メトキシ(iso)ブチ
ル(メタ)アクリレート、メトキシ(iso)ペンチル
(メタ)アクリレート、メトキシヘキシル(メタ)アク
リレート、メトキシオクチル(メタ)アクリレート、メ
トキシドデシル(メタ)アクリレート等のメトキシアル
キレングリコールの(メタ)アクリル酸エステル、エト
キシエチル(メタ)アクリレート、エトキシ(iso)
プロピル(メタ)アクリレート、エトキシ(iso)ブ
チル(メタ)アクリレート、エトキシ(iso)ペンチ
ル(メタ)アクリレート、エトキシヘキシル(メタ)ア
クリレート、エトキシオクチル(メタ)アクリレート、
エトキシドデシル(メタ)アクリレート等のエトキシア
ルキレングリコールの(メタ)アクリル酸エステル、プ
ロポキシエチル(メタ)アクリレート、プロポキシ(i
so)プロピル(メタ)アクリレート、プロポキシ(i
so)ブチル(メタ)アクリレート、プロポキシ(is
o)ペンチル(メタ)アクリレート、プロポキシヘキシ
ル(メタ)アクリレート、プロポキシオクチル(メタ)
アクリレート、プロポキシドデシル(メタ)アクリレー
ト等のプロポキシアルキレングリコールの(メタ)アク
リル酸エステル、ブトキシエチル(メタ)アクリレー
ト、ブトキシ(iso)プロピル(メタ)アクリレー
ト、ブトキシ(iso)ブチル(メタ)アクリレート、
ブトキシ(iso)ペンチル(メタ)アクリレート、ブ
トキシヘキシル(メタ)アクリレート、ブトキシオクチ
ル(メタ)アクリレート、ブトキシドデシル(メタ)ア
クリレート等のブトキシアルキレングリコールの(メ
タ)アクリル酸エステル、ペンチロキシエチル(メタ)
アクリレート、ペンチロキシ(iso)プロピル(メ
タ)アクリレート、ペンチロキシ(iso)ブチル(メ
タ)アクリレート、ペンチロキシ(iso)ペンチル
(メタ)アクリレート、ペンチロキシヘキシル(メタ)
アクリレート、ペンチロキシオクチル(メタ)アクリレ
ート、ペンチロキシドデシル(メタ)アクリレート等の
ペンチロキシアルキレングリコールの(メタ)アクリル
酸エステル、ヘキシロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、ヘキシロキシ(iso)プロピル(メタ)アクリレ
ート、ヘキシロキシ(iso)ブチル(メタ)アクリレ
ート、ヘキシロキシ(iso)ペンチル(メタ)アクリ
レート、ヘキシロキシヘキシル(メタ)アクリレート、
ヘキシロキシオクチル(メタ)アクリレート、ヘキシロ
キシドデシル(メタ)アクリレート等の、ヘキシロキシ
アルキレングリコールの(メタ)アクリル酸エステル、
2−エチルヘキシロキシエチル(メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシロキシ(iso)プロピル(メタ)ア
クリレート、2−エチルヘキシロキシ(iso)ブチル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシロキシ(is
o)ペンチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシ
ロキシヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキ
シロキシオクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘ
キシロキシドデシル(メタ)アクリレート等の2−エチ
ルヘキシロキシアルキレングリコールの(メタ)アクリ
ル酸エステル、オクチロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、オクチロキシ(iso)プロピル(メタ)アクリレ
ート、オクチロキシ(iso)ブチル(メタ)アクリレ
ート、オクチロキシ(iso)ペンチル(メタ)アクリ
レート、オクチロキシヘキシル(メタ)アクリレート、
オクチロキシオクチル(メタ)アクリレート、オクチロ
キシドデシル(メタ)アクリレート等のオクチロキシア
ルキレングリコールの(メタ)アクリル酸エステル、ド
デシロキシエチル(メタ)アクリレート、ドデシロキシ
(iso)プロピル(メタ)アクリレート、ドデシロキ
シ(iso)ブチル(メタ)アクリレート、ドデシロキ
シ(iso)ペンチル(メタ)アクリレート、ドデシロ
キシヘキシル(メタ)アクリレート、ドデシロキシオク
チル(メタ)アクリレート、ドデシロキシドデシル(メ
タ)アクリレート等のドデシロキシアルキレングリコー
ルの(メタ)アクリル酸エステル等を挙げることができ
る。これらは、必要に応じて単独あるいは二種以上を適
宜選択して使用することができる。
【0016】また、(c)成分の共重合比率は、特に限
定されるものではないが、0〜40重量%の範囲である
ことが好ましい。これは、(c)成分の共重合比率を4
0重量%以下とすることによって、粘着力、保持力とタ
ック性のバランスが良好となる傾向にあるためである。
より好ましくは、5〜30重量%の範囲である。
【0017】本発明の粘着剤用樹脂の製造方法は、特に
限定されるものではなく、通常の溶液重合法、塊状重合
法、乳化重合法、懸濁重合法等の重合法により製造する
ことができるが、一般的には溶液重合法が簡便で好適で
ある。重合開始方法も、過酸化物やアゾ化合物などの熱
重合開始剤による方法、光重合開始剤と紫外線照射によ
る方法、電子線照射による方法等から任意に選ぶことが
できる。また、必要に応じて重合時に連鎖移動剤、可塑
剤等を添加しても良い。
【0018】本発明の粘着剤用樹脂を含有する粘着剤に
は、架橋剤としてポリイソシアネート化合物が使用され
る。使用されるポリイソシアネート化合物としては、例
えば、トリレンジイソシアネートもしくはその水素化
物、又はトリレンジイソシアネートのトリメチロールプ
ロパンとの付加物、トリフェニルメタントリイソシアネ
ート、メチレンビス−ジ−フェニルイソシアネートもし
くはその水素化物、ヘキサメチレンジイソシアネート、
キシリレンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキ
シルメタンジイソシアネートあるいはこれらの重合物の
ように分子内に2個以上のイソシアネート基を有するも
の等を挙げることができる。
【0019】本発明の粘着剤用樹脂は粘着剤として用い
る際には、本発明の目的を阻害しない範囲で、さらに、
石油樹脂、テルペン樹脂、ロジン樹脂、クマロンインデ
ン樹脂もしくはフェノール樹脂等の粘着付与樹脂又は各
種安定剤、もしくは各種充填剤等の添加剤を適宜配合し
ても良い。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げて具体的に説明
する。例中の部及び%は、特に記載のない場合は、すべ
て重量基準である。
【0021】・粘着剤の特性 粘着力:JIS Z 0237に準じ、#280の耐水
研磨紙であらかじめ研磨したステンレス板(SUS30
4)上に幅25mm、長さ250mmの粘着剤試験片を
のせ、2kgゴムローラーを1往復させ圧着し、室温で
30分放置後に180°方向に速度300mm/min
で剥離したときの強度を初期粘着力とした。また、上記
試験片を80℃で8時間放置後室温に戻し、30分放置
後に測定した値を経時粘着力とした。 保持力:JIS Z 0237に準じ、#280の耐水
研磨紙であらかじめ研磨したステンレス板(SUS30
4)上に粘着剤試験片をのせ、2kgゴムローラーを1
往復させて被着面積が25×25mm2となるように圧
着し、80℃の雰囲気下に30分放置した後、もう一方
の端に1kgの荷重をかけ、接着面に対して剪断方向に
力がかかるようにしてステンレス板を設置し、落下する
までの時間を測定した。 タック:JIS Z 0237に準じ、温度23±2℃
で転球法により測定した。
【0022】(1)粘着剤用樹脂(A−1)の製造例 還流装置、温度計、攪拌機、滴下装置、窒素導入管を備
えた反応装置に、酢酸エチル64部、トルエン36部、
メチルアクリレート10部、n−ブチルアクリレート6
8部、2−エチルヘキシルアクリレート20部、6−ヒ
ドロキシヘキシルアクリレート1部、アクリル酸1部、
過酸化物系重合開始剤(日本油脂(株)製、ナイパーB
MT−K40)0.03部からなる混合物を仕込み、攪
拌しながら窒素雰囲気下還流温度まで加熱し、2時間反
応させた。次いでアゾビスイソブチロニトリルの酢酸エ
チル溶液(5%)2部を1時間毎に4回加え、さらに2
時間熟成させた後反応を終了させ、粘着剤用樹脂(A−
1)溶液を得た。
【0023】(2)粘着剤用樹脂(A−2)の製造例 上記製造例(1)における溶剤組成及びモノマー組成を
酢酸エチル60部、トルエン40部、n−ブチルアクリ
レート50部、2−エチルヘキシルアクリレート47
部、シクロヘキサンジメタノールモノアクリレート1
部、アクリル酸2部に変更した以外は上記製造例(1)
と同様にして製造を行い、粘着剤用樹脂(A−2)溶液
を得た。
【0024】(3)粘着剤用樹脂(A−3)の製造例 上記製造例(1)における溶剤組成及びモノマー組成を
酢酸エチル56部、トルエン44部、メチルアクリレー
ト20部、n−ブチルアクリレート20部、2−エチル
ヘキシルアクリレート55部、10−ヒドロキシデシル
アクリレート2部、アクリル酸3部に変更した以外は上
記製造例(1)と同様にして製造を行い、粘着剤用樹脂
(A−3)溶液を得た。
【0025】(4)粘着剤用樹脂(A−4)の製造例 上記製造例(1)における溶剤組成及びモノマー組成を
酢酸エチル80部、トルエン20部、メチルアクリレー
ト10部、2−エチルヘキシルアクリレート70部、n
−ブチルアクリレート16部、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート3部、6−ヒドロキシヘキシルアクリレー
ト1部に変更した以外は上記製造例(1)と同様にして
製造を行い、粘着剤用樹脂(A−4)溶液を得た。
【0026】(5)粘着剤用樹脂(A−5)の製造例 上記製造例(1)における溶剤組成及びモノマー組成を
酢酸エチル52部、トルエン48部、アクリロニトリル
10部、2−エチルヘキシルアクリレート20部、n−
ブチルアクリレート67部、6−ヒドロキシヘキシルア
クリレート1部、アクリル酸2部に変更した以外は上記
製造例(1)と同様にして製造を行い、粘着剤用樹脂
(A−5)溶液を得た。
【0027】(6)粘着剤用樹脂(A−6)の製造例 上記製造例(1)における溶剤組成及びモノマー組成を
酢酸エチル60部、トルエン40部、メチルアクリレー
ト20部、n−ブチルアクリレート50部、2−エチル
ヘキシルアクリレート24部、4−ヒドロキシブチルア
クリレート3部、6−ヒドロキシヘキシルアクリレート
1部、アクリル酸2部に変更した以外は上記製造例
(1)と同様にして製造を行い、粘着剤用樹脂(A−
6)溶液を得た。
【0028】(7)アクリル系重合体溶液(A−7)の
製造例 上記製造例(1)における溶剤組成及びモノマー組成を
酢酸エチルを60部、トルエン40部、メチルアクリレ
ート15部、2−エチルヘキシルアクリレート10部、
2−エチルへキシロキシエチルメタアクリレート70
部、6−ヒドロキシヘキシルアクリレート1部、アクリ
ルアミド1部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート1
部、アクリル酸2部に変更した以外は上記製造例(1)
と同様にして製造を行い、粘着剤用樹脂(A−7)溶液
を得た。
【0029】(8)粘着剤用樹脂(A−8)の製造例 上記製造例(1)における溶剤組成及びモノマー組成を
酢酸エチル60部、トルエン40部、メチルアクリレー
ト20部、n−ブチルアクリレート5部、2−エチルヘ
キシルアクリレート70部、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート2部、アクリル酸3部に変更した以外は上記
製造例(1)と同様に製造を行い、粘着剤用樹脂(A−
8)溶液を得た。
【0030】(9)粘着剤用樹脂(A−9)の製造例 上記製造例(1)における溶剤組成及びモノマー組成を
酢酸エチル60部、トルエン40部、メチルアクリレー
ト98部、アクリル酸2部に変更した以外は上記製造例
(1)と同様にして製造を行い、粘着剤用樹脂(A−
9)溶液を得た。
【0031】(10)粘着剤用樹脂(A−10)の製造
例 上記製造例(1)における溶剤組成及びモノマー組成を
酢酸エチルを60部、トルエン40部、メチルメタクリ
レート81部、メチルアクリレート15部、6−ヒドロ
キシヘキシルアクリレート1部、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート1部、アクリル酸2部に変更した以外は
上記製造例(1)と同様にして製造を行い、粘着剤用樹
脂(A−10)溶液を得た。
【0032】[実施例1〜7、比較例1〜3]製造例
(1)〜(10)で得られた粘着剤用樹脂(A−1)〜
(A−10)溶液に対し、架橋剤としてトリレンジイソ
シアネートと多官能アルコールより得られるポリイソシ
アネートの酢酸エチル溶液(固形分55%)(日本ポリ
ウレタン工業(株)製、コロネートL55E)を樹脂固
形分に対して1%になるように配合し粘着剤を得た。
【0033】得られた粘着剤を厚さ25μmのポリエチ
レンテレフタレート樹脂フィルムの片方の面に乾燥後の
膜厚が15μmになるように塗工し、100℃で2分間
乾燥して、粘着テープを得た。得られた粘着テープを4
0℃で3日間養生した。該粘着テープの各種粘着性能を
評価した結果を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】・×:SUS板に糊残り 本発明の粘着剤用樹脂から得られる粘着剤は、実施例1
〜7に示されているように、優れた特性を有していた。
これに対して、本発明が規定する条件を満たさない粘着
剤は、比較例1〜3に示されているように満足な特性を
示さなかった。
【0036】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、本
発明の粘着剤用樹脂を用いることにより、短時間での養
生でも優れた粘着性能を発現し、特に経時粘着力の安定
性に優れ、さらに保持力等の粘着特性に優れた粘着剤を
提供することが可能となり、工業上非常に有益なもので
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池上 幸弘 愛知県名古屋市東区砂田橋四丁目1番60号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルキル基の炭素数が2〜18の範囲で
    ある(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a)と、炭
    素数が5〜18の範囲であるアルキレングリコールの
    (メタ)アクリル酸モノエステル(b)を重合して得ら
    れる粘着剤用樹脂。
  2. 【請求項2】 (a)成分50〜99.9重量%、
    (b)成分0.1〜10重量%、および、その他の共重
    合可能な化合物(c)0〜40重量%を重合して得られ
    る請求項1記載の粘着剤用樹脂。
  3. 【請求項3】 (b)成分が6−ヒドロキシヘキシル
    (メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールモ
    ノ(メタ)アクリレート、10−ヒドロキシデシル(メ
    タ)アクリレートから選ばれる少なくとも一種類である
    ことを特徴とする、請求項1記載の粘着剤用樹脂。
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