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JPH11147993A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JPH11147993A
JPH11147993A JP9315218A JP31521897A JPH11147993A JP H11147993 A JPH11147993 A JP H11147993A JP 9315218 A JP9315218 A JP 9315218A JP 31521897 A JP31521897 A JP 31521897A JP H11147993 A JPH11147993 A JP H11147993A
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JP
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copolymer
particles
number average
dispersed
styrene
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JP9315218A
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Tetsuya Niimura
哲也 新村
Takeshi Yamada
毅 山田
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Denka Co Ltd
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Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性、衝撃強度、表面硬度の物性バランス
に優れたスチレン系−(メタ)アクリル酸エステル系共
重合樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 スチレン系−(メタ)アクリル酸エステ
ル系共重合体とゴム状物質を含有してなる熱可塑性樹脂
組成物であって、スチレン系−(メタ)アクリル酸エス
テル系共重合体の連続相中にゴム状物質が粒子状の分散
相を形成しており、その分散粒子が数平均粒子径1.0
〜2.0μmの分散粒子(I)及び0.1〜0.5μm
の分散粒子(II)からなり、該分散粒子(I)のゴム
成分量が0.2〜1.5重量%、該分散粒子(II)の
ゴム成分量が4〜13重量%であり、そして熱可塑性樹
脂組成物の重量平均分子量と数平均分子量の比が2.5
以下であることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衝撃強度、表面硬
度、透明性に優れた熱可塑性樹脂組成物に関するもので
ある。
【0002】
【産業上の利用分野】衝撃強度、表面硬度、透明性に優
れていることより、特にフレネルレンズやレンチキュラ
ーレンズ等の光学用途に好適に用いることができる。
【0003】
【従来の技術】従来、平均粒径0.1〜0.5μmのゴ
ム粒子にスチレン、メチルメタクリレート、アルキルア
クリレートをグラフトした共重合体と、メチルメタクリ
レートとスチレンの共重合体を混合することにより、耐
衝撃性と透明性に優れた熱可塑性樹脂が得られることが
知られている(特公昭63−47745号公報)。しか
しながら、これらの熱可塑性樹脂をレンズ等の光学用途
に用いようとした場合、表面硬度は十分だが、衝撃強度
と透明性の両者を同時に満足させるものではなかった。
さらに、スチレン系単量体と(メタ)アクリル酸エステ
ル系単量体の共重合体を連続相とし、二峰性を有するゴ
ム粒子を分散相としたゴム変性スチレン系樹脂組成物が
知られている(特開平8−269142号公報)。しか
しながら、これらの樹脂組成物をレンズ等の光学用途に
用いようとした場合、衝撃強度は十分だが、曇度が高
く、透明性において必ずしも満足させるものではなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、衝撃
強度、表面硬度及び透明性のいずれもがバランス良く高
いスチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体を
含有する熱可塑性樹脂組成物を提供しようとするもので
ある。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、スチレン系単量体
単位及び(メタ)アクリル酸エステル系単量体単位から
なる共重合体とゴム状物質を含有する熱可塑性樹脂組成
物であって、該共重合体の連続相中にゴム状物質が粒子
状の分散相を形成しており、この粒子状の分散相が2種
類の特定の粒子径を有し、ゴム成分を特定量含有するも
ので、かつその重量平均分子量と数平均分子量の比が特
定された熱可塑性樹脂組成物がこの課題にかなうことを
見い出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明
は、スチレン系単量体単位及び(メタ)アクリル酸エス
テル系単量体単位からなる共重合体(イ)とゴム状物質
(ロ)を含有してなる熱可塑性樹脂組成物であって、共
重合体(イ)は連続相を、ゴム状物質(ロ)は粒子状の
分散相を形成しており、該粒子状の分散相[以下、分散
粒子という]が数平均粒子径が1.0〜2.0μmであ
る分散粒子(I)、及び数平均粒子径が0.1〜0.5
μmである分散粒子(II)からなり、分散粒子(I)
に含まれるゴム成分量が0.2〜1.5重量%、分散粒
子(II)に含まれるゴム成分量が4〜13重量%であ
って、かつその熱可塑性樹脂組成物の重量平均分子量と
数平均分子量の比が2.5以下であることを特徴とする
熱可塑性樹脂組成物に関する。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
用いられるスチレン系単量体としては、スチレン、α−
メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−t−ブチル
スチレン等が挙げられるが、好ましくはスチレンであ
る。これらは、単独で使用するかあるいは2種類以上併
用してもよい。
【0007】本発明に用いられる(メタ)アクリル酸エ
ステル系単量体としては、メチルメタクリレート、エチ
ルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリ
レート、n−ブチルアクリレート、2−メチルヘキシル
アクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、オク
チルアクリレート等が挙げられる。これらは、単独で使
用するかあるいは2種類以上併用してもよい。好ましく
は、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、n−
ブチルアクリレートまたはこれらの混合物である。
【0008】また、必要に応じてアクリロニトリル等の
その他共重合性単量体を用いることもできる。
【0009】分散相を形成するゴム状物質としては、ポ
リブタジエン、スチレン−ブタジエンランダム共重合
体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体等を用いる
ことができる。連続相の共重合体と屈折率を一致させや
すいという意味において、スチレン−ブタジエンランダ
ム共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体を
好適に用いることができる。これらは、単独で使用する
かあるいは2種類以上併用しても良い。
【0010】本発明の熱可塑性樹脂組成物に含有される
分散粒子は、数平均粒子径が1.0〜2.0μmである
分散粒子(I)、及び数平均粒子径0.1〜0.5μm
である分散粒子(II)とからなる。
【0011】数平均粒子径が1.0〜2.0μmである
分散粒子(I)の形態は、連続相成分を粒子内部に取り
込んだサラミ状であり、数平均粒子径0.1〜0.5μ
mである分散粒子(II)の形態は、連続相成分を粒子
内部に取り込んでいないドロップレット状であること
が、物性バランスを制御する上で好ましい。
【0012】分散粒子(I)の数平均粒子径は1.0〜
2.0μmである。好ましくは1.2〜1.8μmであ
る。1.0μmより小さいと、衝撃強度が低下する。
2.0μmより大きいと、透明性及び表面硬度が低下す
る。
【0013】分散粒子(II)の数平均粒子径は0.1
〜0.5μmである。好ましくは0.15〜0.45μ
mである。0.1μmより小さいと、衝撃強度が低下す
る。0.5μmより大きいと、透明性及び表面硬度が低
下する。
【0014】本発明の熱可塑性樹脂組成物中の分散粒子
(I)に含有されるゴム成分量は、0.2〜1.5重量
%である。好ましくは0.3〜1.0重量%である。
0.2重量%より少ないと、衝撃強度が低下する。1.
5重量%より多いと、透明性及び表面硬度が低下する。
【0015】本発明の熱可塑性樹脂組成物中の分散粒子
(II)に含有されるゴム成分量は、4〜13重量%で
ある。好ましくは6〜10重量%である。4重量%より
少ないと衝撃強度が低下する。13重量%より多いと透
明性及び表面硬度が低下する。
【0016】なお、数平均粒子径は、コールターカウン
ターによる測定値である。ゴム成分量は、ハロゲン付加
法により測定したポリブタジエン量を示す。
【0017】本発明の熱可塑性樹脂組成物の重量平均分
子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/M
n)は2.5以下であることが必要である。2.5を越
えると衝撃強度が低下し、衝撃強度と透明性のバランス
の良さが失われる。重量平均分子量、数平均分子量とも
ゲルパーミエ−ションクロマトグラフィ(GPC)法に
より、ポリスチレン換算値として測定する。
【0018】本発明の熱可塑性樹脂組成物の製造方法に
特に制限はないが、スチレン系単量体単位及び(メタ)
アクリル酸エステル系単量体単位からなる共重合体で分
散粒子を含まないもの[以下、共重合体(A)と記
す]、スチレン系単量体単位及び(メタ)アクリル酸エ
ステル系単量体単位からなる共重合体であって数平均粒
子径1.0〜2.0μmの分散粒子(I)を含むもの
[以下、共重合体(B)と記す]、及びスチレン系単量
体単位及び(メタ)アクリル酸エステル系単量体単位か
らなる共重合体であって数平均粒子径0.1〜0.5μ
mの分散粒子(II)を含むもの[以下、共重合体
(C)と記す]を別々に製造しておき、これらを混合す
る方法は分散粒子を均一に分布させ易い利点があり、好
ましい製造方法である。
【0019】共重合体(A)、共重合体(B)、共重合
体(C)の各連続相、分散粒子(I)を形成するゴム状
物質、分散粒子(II)を形成するゴム状物質の各屈折
率は互いに近接していることが好ましく、透明性の観点
からそれぞれの屈折率差は、0.02以内であることが
好ましい。
【0020】共重合体(A)、(B)、(C)の製造方
法に特に制限はないが、共重合体(A)の製造には塊状
重合法、懸濁重合法を、共重合体(B)の製造には塊状
重合法、塊状−懸濁重合法を、共重合体(C)の製造に
は乳化重合法を好適に採用できる。
【0021】共重合体(A)、(B)、(C)の混合方
法については特に制限はないが、例えば、ヘンシェルミ
キサーやタンブラーミキサー等の公知の混合装置にて予
備混合した後、単軸押出機または二軸押出機等の押出機
を用いて溶融混練を行うことにより、均一に混合するこ
とができる。
【0022】本発明の熱可塑性樹脂組成物には、必要に
応じて添加剤を配合することができる。例えば、流動性
や離型性を向上させるために、可塑剤、滑剤、シリコン
オイル等を配合することができる。また、成形品の防塵
のために帯電防止剤を配合することができる。また、光
拡散性を付与するために、ガラスビーズを配合すること
ができる。また、耐光性を付与するため、光安定剤や紫
外線吸収剤を配合することができるが、成形品の表面に
紫外線硬化剤を塗布して紫外線硬化する場合は、硬化に
影響を及ぼすので注意が必要である。その他、酸化防止
剤、着色剤等を配合することもできる。
【0023】以下、実施例によって本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例によって限定される
ものではない。なお、実施例中の部、%はいずれも重量
基準で表した。
【0024】共重合体(A)の製造 撹拌機付きオートクレーブにスチレン42.5部及びメ
チルメタクリレート(MMA)57.5部、重合開始剤
として、ベンゾイルパーオキサイド0.2部、分子量調
整剤としてt−ドデシルメルカプタン0.1部、懸濁安
定剤としてドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.
001部及び第三リン酸カルシウム0.5部、純水20
0部を仕込み、温度95℃にて6時間、さらに温度13
0℃にて2時間重合した。反応終了後、洗浄、脱水、乾
燥を行い、ビーズ状の共重合体(A)−1を得た。共重
合体(A)−1のGPC法にて測定したポリスチレン換
算重量平均分子量は、145,000であった。また、
組成はスチレン/MMA=43.0/57.0であっ
た。
【0025】共重合体(A)−1の製造と、分子量調整
剤を用いなかった以外は同様の方法にて重合を行い、共
重合体(A)−2を得た。共重合体(A)−2の重量平
均分子量は、167,000であった。
【0026】共重合体(B)の製造 撹拌機付きオートクレーブにスチレン42.5部及びメ
チルメタクリレート57.5部、スチレン−ブタジエン
共重合ゴム(スチレン含量25%、旭化成工業社製「タ
フデン2000」(商品名))5部を仕込み、3時間室
温にて撹拌後、重合開始剤としてベンゾイルパーオキサ
イド0.04部、分子量調整剤としてt−ドデシルメル
カプタン0.2部を添加し、撹拌数200rpmにて撹
拌しながら、温度90℃にて、重合転化率30%まで塊
状重合した。次いで、重合開始剤としてジクミルパーオ
キサイド0.2部、懸濁安定剤としてドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム0.001部及び第三リン酸カル
シウム0.5部、純水200部を加え、温度100℃で
2時間、115℃で1.5時間、130℃で2.5時間
重合した。反応終了後、洗浄、脱水、乾燥を行い、ビー
ズ状の共重合体(B)−1を得た。共重合体(B)−1
のゴム成分量は3.7%であった。該ゴム状物質は粒子
状の分散相を形成し、その分散粒子の数平均粒子径は
1.4μmであった。重量平均分子量は129,000
であった。また、共重合体(B)−1を四酸化オスミウ
ムにて染色し、透過型電子顕微鏡にて分散粒子を観察す
ると、連続相成分を粒子内部に取り込んだサラミ状形態
を有していた。
【0027】共重合体(B)−1の製造と同様の方法に
て、塊状重合時の攪拌数のみを変化させることにより、
数平均粒子径0.8μmの分散粒子を有する共重合体
(B)−2及び2.5μmの分散粒子を有する共重合体
(B)−3を得た。
【0028】共重合体(B)−1の製造と、分子量調整
剤としてt−ドデシルメルカプタン0.3部を添加した
以外は同様の方法にて重合を行い共重合体(B)−4を
得た。共重合体(B)−4の重量平均分子量は103,
000であった。また、その分散粒子の数平均粒子径は
1.4μmであった。
【0029】共重合体(C)の製造 攪拌機付きオートクレーブにブタジエン49部、スチレ
ン16部、純水150部、オレイン酸カリウム0.5
部、t−ブチルハイドロパーオキサイド0.13部、ロ
ンガリット0.03部、硫酸第一鉄0.002部、エチ
レンジアミンテトラ酢酸ナトリウム塩0.003部、ピ
ロリン酸ナトリウム0.1部、t−ドデシルメルカプタ
ン1.0部を仕込み、温度45℃にて17時間重合し
た。得られたスチレン−ブタジエンゴムラテックスの数
平均粒子径は0.08μmであった。ラテックスに、ナ
トリウムスルホサクシネート0.005部を加えて安定
化させた。このラテックスに、攪拌下にて、塩化水素水
溶液を加えることにより、ラテックス粒子を凝集肥大化
させ、数平均粒子径0.2μmのゴムラテックスを得
た。このラテックスにスチレン16部、MMA17部、
n−ブチルアクリレート2部、ジビニルベンゼン0.0
4部、t−ブチルハイドロパーオキサイド0.08部を
加え、温度60℃で6時間重合した。このラテックスに
t−ブチルフェノール0.5部、ジラウリルチオプロピ
オネート0.5部を添加した後、塩酸により共重合体を
析出し、中和洗浄、脱水乾燥して、粉末状の共重合体
(C)−1を得た。共重合体(C)−1のゴム成分量は
48.0%であった。また、共重合体(C)−1を四酸
化オスミウムにて染色し、透過型電子顕微鏡にて粒子状
態を観察すると、分散粒子は連続相成分を粒子内部に取
り込んでいないドロップレット状の形態を有していた。
【0030】共重合体(C)−1の製造と同様の方法に
て、ゴムラテックスの凝集条件のみを変化させることに
より、数平均粒子径0.08μmの分散粒子を有する共
重合体(C)−2及び0.6μmの分散粒子を有する共
重合体(C)−3を得た。
【0031】実施例1〜3、比較例1〜9 共重合体(A)、(B)、(C)を表1に示す配合比に
て混合し、40mm径の単軸押出機にて、温度240
℃、スクリュー回転数100rpmにて混練し、ペレッ
ト化を行い、ペレットを得た。このペレットを用いて組
成物のGPCを測定した。また、このペレットを用いて
温度220℃にて射出成形し、試験片を得た。この試験
片を用いて各種物性測定を行った。結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】各物性値の測定方法は次の通りである。 (1)曇度:2mm厚の試験片を用いて、ASTM D
−1003に準じて測定した。 (2)アイゾット衝撃強度:1/4インチ厚のノッチ付
き試験片を用いて、ASTM D−256に準じて測定
した。 (3)表面硬度:1/4インチ厚の試験片を用いて、A
STM D−785に準じて測定した(Mスケール)。
【0034】
【発明の効果】本発明は、スチレン系単量体単位及び
(メタ)アクリル酸エステル系単量体単位からなる共重
合体とゴム状物質を含有する熱可塑性樹脂組成物に関す
るもので、該共重合体の連続相中に、ゴム状物質が粒子
状に分散して分散相を形成しており、この分散粒子の粒
子径およびゴム成分量を特定し、かつ、その重量平均分
子量と数平均分子量の比を特定することにより従来にな
い透明性、衝撃強度、表面硬度の物性バランスに優れた
熱可塑性樹脂組成物を提供するものである。本発明の熱
可塑性樹脂組成物は、この様な特性を生かし、フレネル
レンズやレンチキュラーレンズ等の光学用途素材として
好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G02B 3/08 G02B 1/10 Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スチレン系単量体単位及び(メタ)アクリ
    ル酸エステル系単量体単位からなる共重合体(イ)とゴ
    ム状物質(ロ)を含有してなる熱可塑性樹脂組成物であ
    って、共重合体(イ)は連続相を、ゴム状物質(ロ)は
    粒子状の分散相を形成しており、該粒子状の分散相[以
    下、分散粒子という]は数平均粒子径が1.0〜2.0
    μmである分散粒子(I)、及び数平均粒子径が0.1
    〜0.5μmである分散粒子(II)からなり、分散粒
    子(I)に含まれるゴム成分量が0.2〜1.5重量
    %、分散粒子(II)に含まれるゴム成分量が4〜13
    重量%であって、かつその熱可塑性樹脂組成物の重量平
    均分子量と数平均分子量の比が2.5以下であることを
    特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】数平均粒子径1.0〜2.0μmである分
    散粒子(I)がサラミ状の形態を有し、数平均粒子径
    0.1〜0.5μmである分散粒子(II)がドロップ
    レット状の形態を有している請求項1記載の熱可塑性樹
    脂組成物。
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