JPH11135860A - パルスレーザ励起制御方法およびパルスレーザ励起用電源装置 - Google Patents
パルスレーザ励起制御方法およびパルスレーザ励起用電源装置Info
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- JPH11135860A JPH11135860A JP9301153A JP30115397A JPH11135860A JP H11135860 A JPH11135860 A JP H11135860A JP 9301153 A JP9301153 A JP 9301153A JP 30115397 A JP30115397 A JP 30115397A JP H11135860 A JPH11135860 A JP H11135860A
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- H01S3/09—Processes or apparatus for excitation, e.g. pumping
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 レーザ出力信号に対して立ち上がりの遅れが
なく、定常出力に速く達し、パルス出力の応答が速くて
効率の高いパルスレーザ励起用電源装置を得ること。 【解決手段】 第1励起強度を出力し基準発信器104
が出力する基準パルス信号の立ち上がりから基準パルス
信号に対して時間遅れを有する第1時間遅れ信号の立ち
上がりまで動作する第1電源装置1と、第2励起強度を
出力し第1時間遅れ信号の立ち上がりから第1時間遅れ
信号に対して時間遅れを有する第2時間遅れ信号の立ち
上がりまで動作する第2電源装置3と、第3励起強度を
出力し第2時間遅れ信号の立ち上がりから第1時間遅れ
信号の立ち下がりまで動作する第3電源装置5とを設
け、第1電源装置1と第2電源装置3と第3電源装置5
の合成出力を励起手段であるレーザダイオード106に
供給する。
なく、定常出力に速く達し、パルス出力の応答が速くて
効率の高いパルスレーザ励起用電源装置を得ること。 【解決手段】 第1励起強度を出力し基準発信器104
が出力する基準パルス信号の立ち上がりから基準パルス
信号に対して時間遅れを有する第1時間遅れ信号の立ち
上がりまで動作する第1電源装置1と、第2励起強度を
出力し第1時間遅れ信号の立ち上がりから第1時間遅れ
信号に対して時間遅れを有する第2時間遅れ信号の立ち
上がりまで動作する第2電源装置3と、第3励起強度を
出力し第2時間遅れ信号の立ち上がりから第1時間遅れ
信号の立ち下がりまで動作する第3電源装置5とを設
け、第1電源装置1と第2電源装置3と第3電源装置5
の合成出力を励起手段であるレーザダイオード106に
供給する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パルスレーザ励
起制御方法およびパルスレーザ励起用電源装置に関し、
特に、放電、ランプ、レーザダイオード等の励起手段に
よりレーザ媒質を励起してレーザ光を発振するレーザ装
置におけるパルスレーザ励起制御方法およびパルスレー
ザ励起用電源装置に関するものである。
起制御方法およびパルスレーザ励起用電源装置に関し、
特に、放電、ランプ、レーザダイオード等の励起手段に
よりレーザ媒質を励起してレーザ光を発振するレーザ装
置におけるパルスレーザ励起制御方法およびパルスレー
ザ励起用電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16は、従来のレーザ励起用電源装置
によるレーザダイオード励起固体レーザ装置を示してい
る。レーザ励起用電源装置100は、電流設定器102
によって設定された電流値の電流を、基準発信器104
が出力する基準パルス信号(レーザ電源出力信号)に同
調して励起手段であるレーザダイオード106に出力す
る。
によるレーザダイオード励起固体レーザ装置を示してい
る。レーザ励起用電源装置100は、電流設定器102
によって設定された電流値の電流を、基準発信器104
が出力する基準パルス信号(レーザ電源出力信号)に同
調して励起手段であるレーザダイオード106に出力す
る。
【0003】レーザダイオード106は通電により励起
光を出力してYAGロッド等による固体レーザ媒質10
8を励起し、固体レーザ媒質108は後方配置の全反射
鏡112と前方(出力側)配置の半反射鏡114とによ
る光共振器116よりレーザをパルス出力する。
光を出力してYAGロッド等による固体レーザ媒質10
8を励起し、固体レーザ媒質108は後方配置の全反射
鏡112と前方(出力側)配置の半反射鏡114とによ
る光共振器116よりレーザをパルス出力する。
【0004】図17(a)〜(c)は、図16に示され
ているような従来の電源装置による電源出力波形とレー
ザ出力波形を示している。図17(a)は電流設定器1
02による電流設定値PIが低い場合の電源出力波形
を、図17(b)は電流設定器102による電流設定値
PIが高い場合の電源出力波形をそれぞれ示しており、
図17(c)の符号Laは電流設定値PIが低い場合の
レーザ出力波形を、符号Lbは電流設定値PIが高い場
合のレーザ出力波形をそれぞれ示している。
ているような従来の電源装置による電源出力波形とレー
ザ出力波形を示している。図17(a)は電流設定器1
02による電流設定値PIが低い場合の電源出力波形
を、図17(b)は電流設定器102による電流設定値
PIが高い場合の電源出力波形をそれぞれ示しており、
図17(c)の符号Laは電流設定値PIが低い場合の
レーザ出力波形を、符号Lbは電流設定値PIが高い場
合のレーザ出力波形をそれぞれ示している。
【0005】従来のレーザ励起用電源装置では、電源出
力波形は、図17(a)、(b)に示されているよう
に、電流設定値PIの大きさに拘わらず単純な一つの矩
形波形、すなわち1パルスで電流設定値PIが一定な波
形である。
力波形は、図17(a)、(b)に示されているよう
に、電流設定値PIの大きさに拘わらず単純な一つの矩
形波形、すなわち1パルスで電流設定値PIが一定な波
形である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーザ励起用電
源装置は、単純な一つの矩形波形(1パルスで電流設定
値PIが一定)をもって電流をパルス出力するため、電
流設定値PIが低いと、レーザ出力は、図17(c)に
おいて符号Laにより示されているようになり、電源出
力(レーザ出力信号)に対するレーザ出力の立ち上がり
の遅れDaは大きく、50〜70μsを必要とする。
源装置は、単純な一つの矩形波形(1パルスで電流設定
値PIが一定)をもって電流をパルス出力するため、電
流設定値PIが低いと、レーザ出力は、図17(c)に
おいて符号Laにより示されているようになり、電源出
力(レーザ出力信号)に対するレーザ出力の立ち上がり
の遅れDaは大きく、50〜70μsを必要とする。
【0007】この遅れは、電流設定値を高くすること
で、その設定値に応じて小さくなるが、かなり高い電流
(2〜3倍)に設定しても、レーザ出力は、図17
(c)において符号Lbにより示されているように、遅
れDbを20〜30μs以下には短縮することができな
い。
で、その設定値に応じて小さくなるが、かなり高い電流
(2〜3倍)に設定しても、レーザ出力は、図17
(c)において符号Lbにより示されているように、遅
れDbを20〜30μs以下には短縮することができな
い。
【0008】また、電流設定値の如何に拘わらず、レー
ザ出力が安定状態に達するまで立ち上がり時間Ta、T
bは、図17(c)に示されているように、一次遅れ的
に増加し、100〜200μsの時間を必要とすること
が避けられない。
ザ出力が安定状態に達するまで立ち上がり時間Ta、T
bは、図17(c)に示されているように、一次遅れ的
に増加し、100〜200μsの時間を必要とすること
が避けられない。
【0009】レーザ加工用として、パルスレーザ出力を
使用する場合、代表的な加工条件として、パルス周波数
を1kHz、デューティを10%に選んだ場合、パルス
幅は100μsになり、このパルス幅は図17(c)の
時間tに相当する。この加工条件では、電流設定値PI
が低い場合には、レーザ出力Laはほとんど得られず、
電流設定値PIが高い場合でも、安定状態のレーザ出力
Lbは得られず、出力波形は三角波のような波形になっ
てしまう。このため、従来の電源装置では、パルス周波
数を高く、デューティを低く設定すると、切断加工等の
加工特性が悪化する。
使用する場合、代表的な加工条件として、パルス周波数
を1kHz、デューティを10%に選んだ場合、パルス
幅は100μsになり、このパルス幅は図17(c)の
時間tに相当する。この加工条件では、電流設定値PI
が低い場合には、レーザ出力Laはほとんど得られず、
電流設定値PIが高い場合でも、安定状態のレーザ出力
Lbは得られず、出力波形は三角波のような波形になっ
てしまう。このため、従来の電源装置では、パルス周波
数を高く、デューティを低く設定すると、切断加工等の
加工特性が悪化する。
【0010】上述のようなことから、従来のレーザ励起
用電源装置では、レーザ出力の高速応答ができず、短パ
ルス加工の場合には正確なパルスレーザ出力を出力する
ことができないという問題点があった。
用電源装置では、レーザ出力の高速応答ができず、短パ
ルス加工の場合には正確なパルスレーザ出力を出力する
ことができないという問題点があった。
【0011】この発明は、上述の如き問題点を解消する
ためになされたもので、レーザ電源出力信号に対してレ
ーザ出力の立ち上がりの遅れがなく、定常出力に速く達
し、パルス出力の応答性を改善するパルスレーザ励起制
御方法およびパルスレーザ励起用電源装置を得ることを
目的とする。
ためになされたもので、レーザ電源出力信号に対してレ
ーザ出力の立ち上がりの遅れがなく、定常出力に速く達
し、パルス出力の応答性を改善するパルスレーザ励起制
御方法およびパルスレーザ励起用電源装置を得ることを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、この発明によるパルスレーザ励起制御方法は、放
電またはランプ、またはレーザダイオード等の励起手段
によりレーザ媒質を励起してレーザ光を発振するレーザ
装置のパルスレーザ励起制御方法において、レーザ出力
信号がオンする直前にレーザ出力信号がオンするまで第
1励起強度による励起を前記励起手段に対して行い、レ
ーザ出力信号がオンした直後からレーザ出力信号がオフ
する以前の所定時点まで第2励起強度による励起を前記
励起手段に対して行い、第2励起強度による通電の終了
時点からレーザ出力信号がオフするまで第3励起強度に
よる励起を前記励起手段に対して行うものである。
めに、この発明によるパルスレーザ励起制御方法は、放
電またはランプ、またはレーザダイオード等の励起手段
によりレーザ媒質を励起してレーザ光を発振するレーザ
装置のパルスレーザ励起制御方法において、レーザ出力
信号がオンする直前にレーザ出力信号がオンするまで第
1励起強度による励起を前記励起手段に対して行い、レ
ーザ出力信号がオンした直後からレーザ出力信号がオフ
する以前の所定時点まで第2励起強度による励起を前記
励起手段に対して行い、第2励起強度による通電の終了
時点からレーザ出力信号がオフするまで第3励起強度に
よる励起を前記励起手段に対して行うものである。
【0013】つぎの発明によるパルスレーザ励起制御方
法は、前記第1励起強度がレーザ出力信号と同時にレー
ザ出力が立ち上がるに必要とするエネルギ量であるもの
である。
法は、前記第1励起強度がレーザ出力信号と同時にレー
ザ出力が立ち上がるに必要とするエネルギ量であるもの
である。
【0014】つぎの発明によるパルスレーザ励起制御方
法は、前記第2励起強度が前記第3励起強度に比べ高い
励起強度であり、前記第2励起強度によるレーザ出力は
前記第3励起強度によるレーザ出力の安定値と同一にな
るまでの期間出力するものである。
法は、前記第2励起強度が前記第3励起強度に比べ高い
励起強度であり、前記第2励起強度によるレーザ出力は
前記第3励起強度によるレーザ出力の安定値と同一にな
るまでの期間出力するものである。
【0015】つぎの発明によるパルスレーザ励起制御方
法は、前記第1励起強度がレーザ発振を始める強度より
わずかに低い値であるものである。
法は、前記第1励起強度がレーザ発振を始める強度より
わずかに低い値であるものである。
【0016】また上述の目的を達成するために、この発
明によるパルスレーザ励起用電源装置は、放電またはラ
ンプ、またはレーザダイオード等の励起手段によりレー
ザ媒質を励起してレーザ光を発振するレーザ装置のパル
スレーザ励起用電源装置において、第1励起強度を出力
する第1電源装置と、第2励起強度を出力する第2電源
装置と、第3励起強度を出力する第3電源装置とを有
し、前記第1電源装置は基準発信器が出力する基準パル
ス信号の立ち上がりから基準パルス信号に対して時間遅
れを有する第1時間遅れ信号の立ち上がりまで動作し、
前記第2電源装置は前記第1時間遅れ信号の立ち上がり
から当該第1時間遅れ信号に対して時間遅れを有する第
2時間遅れ信号の立ち上がりまで動作し、前記第3電源
装置は前記第2時間遅れ信号の立ち上がりから前記第1
時間遅れ信号の立ち下がりまで動作し 前記第1電源装
置と前記第2電源装置と前記第3電源装置の合成出力を
前記励起手段に供給するものである。
明によるパルスレーザ励起用電源装置は、放電またはラ
ンプ、またはレーザダイオード等の励起手段によりレー
ザ媒質を励起してレーザ光を発振するレーザ装置のパル
スレーザ励起用電源装置において、第1励起強度を出力
する第1電源装置と、第2励起強度を出力する第2電源
装置と、第3励起強度を出力する第3電源装置とを有
し、前記第1電源装置は基準発信器が出力する基準パル
ス信号の立ち上がりから基準パルス信号に対して時間遅
れを有する第1時間遅れ信号の立ち上がりまで動作し、
前記第2電源装置は前記第1時間遅れ信号の立ち上がり
から当該第1時間遅れ信号に対して時間遅れを有する第
2時間遅れ信号の立ち上がりまで動作し、前記第3電源
装置は前記第2時間遅れ信号の立ち上がりから前記第1
時間遅れ信号の立ち下がりまで動作し 前記第1電源装
置と前記第2電源装置と前記第3電源装置の合成出力を
前記励起手段に供給するものである。
【0017】つぎの発明によるパルスレーザ励起用電源
装置は、前記第1電源装置と前記第2電源装置と前記第
3電源装置がそれぞれ電流設定器の設定値に対し直流電
源に並列に接続され、前記第1電源装置と前記第2電源
装置と前記第3電源装置は、それぞれ、直流電源の正極
側に接続された定電流供給用のスイッチング素子とダイ
オードの直列体を含み当該スイッチング素子と当該ダイ
オードとの接続点に接続されたリアクトルの電流を一定
に制御する定電流供給部と、直流電源の正極側に接続さ
れたダイオードと出力遮断制御用のスイッチング素子と
直列体を含み当該スイッチング素子と当該ダイオードと
の接続点に前記リアクトルを接続された出力遮断部とを
有し、前記出力遮断部より励起手段としてのレーザダイ
オードに励起エネルギを供給するものである。
装置は、前記第1電源装置と前記第2電源装置と前記第
3電源装置がそれぞれ電流設定器の設定値に対し直流電
源に並列に接続され、前記第1電源装置と前記第2電源
装置と前記第3電源装置は、それぞれ、直流電源の正極
側に接続された定電流供給用のスイッチング素子とダイ
オードの直列体を含み当該スイッチング素子と当該ダイ
オードとの接続点に接続されたリアクトルの電流を一定
に制御する定電流供給部と、直流電源の正極側に接続さ
れたダイオードと出力遮断制御用のスイッチング素子と
直列体を含み当該スイッチング素子と当該ダイオードと
の接続点に前記リアクトルを接続された出力遮断部とを
有し、前記出力遮断部より励起手段としてのレーザダイ
オードに励起エネルギを供給するものである。
【0018】また上述の目的を達成するために、この発
明によるパルスレーザ励起用電源装置は、放電またはラ
ンプ、またはレーザダイオード等の励起手段によりレー
ザ媒質を励起してレーザ光を発振するレーザ装置のパル
スレーザ励起用電源装置において、一つの電源装置と、
第1励起強度を設定する第1電流設定器と、第2励起強
度を設定する第2電流設定器と、第3励起強度を設定す
る第3電流設定器と、前記第1〜第3の電流設定器のう
ちの一つを択一的に前記電源装置に接続するスイッチと
を有し、前記スイッチの切換動作により、前記第1電流
設定器は基準発信器が出力する基準パルス信号の立ち上
がりから基準パルス信号に対して時間遅れを有する第1
時間遅れ信号の立ち上がりまで前記電源装置に接続さ
れ、前記第2電流設定器は前記第1時間遅れ信号の立ち
上がりから当該第1時間遅れ信号に対して時間遅れを有
する第2時間遅れ信号の立ち上がりまで前記電源装置に
接続され、前記第3電流設定器は前記第2時間遅れ信号
の立ち上がりから前記第1時間遅れ信号の立ち下がりま
で前記電源装置に接続されるものである。
明によるパルスレーザ励起用電源装置は、放電またはラ
ンプ、またはレーザダイオード等の励起手段によりレー
ザ媒質を励起してレーザ光を発振するレーザ装置のパル
スレーザ励起用電源装置において、一つの電源装置と、
第1励起強度を設定する第1電流設定器と、第2励起強
度を設定する第2電流設定器と、第3励起強度を設定す
る第3電流設定器と、前記第1〜第3の電流設定器のう
ちの一つを択一的に前記電源装置に接続するスイッチと
を有し、前記スイッチの切換動作により、前記第1電流
設定器は基準発信器が出力する基準パルス信号の立ち上
がりから基準パルス信号に対して時間遅れを有する第1
時間遅れ信号の立ち上がりまで前記電源装置に接続さ
れ、前記第2電流設定器は前記第1時間遅れ信号の立ち
上がりから当該第1時間遅れ信号に対して時間遅れを有
する第2時間遅れ信号の立ち上がりまで前記電源装置に
接続され、前記第3電流設定器は前記第2時間遅れ信号
の立ち上がりから前記第1時間遅れ信号の立ち下がりま
で前記電源装置に接続されるものである。
【0019】また上述の目的を達成するために、この発
明によるパルスレーザ励起用電源装置は、放電またはラ
ンプ、またはレーザダイオード等の励起手段によりレー
ザ媒質を励起してレーザ光を発振するレーザ装置のパル
スレーザ励起用電源装置において、第1励起強度を出力
する第1電源装置と、第3励起強度を出力する第3電源
装置とを有し、前記第1電源装置は基準発信器が出力す
る基準パルス信号の立ち上がりから基準パルス信号に対
して時間遅れを有する第1時間遅れ信号に対してさらに
時間遅れを有する第2時間遅れ信号の立ち上がりまで動
作し、前記第3電源装置は前記第1時間遅れ信号の立ち
上がりから前記第1時間遅れ信号の立ち下がりまで動作
し、前記第1電源装置と前記第3電源装置の合成出力を
前記励起手段に供給するものである。
明によるパルスレーザ励起用電源装置は、放電またはラ
ンプ、またはレーザダイオード等の励起手段によりレー
ザ媒質を励起してレーザ光を発振するレーザ装置のパル
スレーザ励起用電源装置において、第1励起強度を出力
する第1電源装置と、第3励起強度を出力する第3電源
装置とを有し、前記第1電源装置は基準発信器が出力す
る基準パルス信号の立ち上がりから基準パルス信号に対
して時間遅れを有する第1時間遅れ信号に対してさらに
時間遅れを有する第2時間遅れ信号の立ち上がりまで動
作し、前記第3電源装置は前記第1時間遅れ信号の立ち
上がりから前記第1時間遅れ信号の立ち下がりまで動作
し、前記第1電源装置と前記第3電源装置の合成出力を
前記励起手段に供給するものである。
【0020】また上述の目的を達成するために、この発
明によるパルスレーザ励起用電源装置は、放電またはラ
ンプ、またはレーザダイオード等の励起手段によりレー
ザ媒質を励起してレーザ光を発振するレーザ装置のパル
スレーザ励起用電源装置において、第1励起強度を出力
する第1電源装置と、第3励起強度を出力する第3電源
装置とを有し、前記第1電源装置は、直流電源の正極側
に設けられたスイッチング素子と前記直流電源の正極側
に設けられたダイオードとの直列体を有し、前記スイッ
チング素子と前記ダイオードとの接続点にリアクトルを
接続され、スイッチング素子は基準発信器が出力する基
準パルス信号の立ち上がりから基準パルス信号に対して
時間遅れを有する時間遅れ信号の立ち上がりまでオン
し、前記第3電源装置は前記時間遅れ信号の立ち上がり
から当該時間遅れ信号の立ち下がりまで動作し、前記リ
アクトルと前記第3電源装置の出力の合成出力を前記励
起手段に供給するものである。
明によるパルスレーザ励起用電源装置は、放電またはラ
ンプ、またはレーザダイオード等の励起手段によりレー
ザ媒質を励起してレーザ光を発振するレーザ装置のパル
スレーザ励起用電源装置において、第1励起強度を出力
する第1電源装置と、第3励起強度を出力する第3電源
装置とを有し、前記第1電源装置は、直流電源の正極側
に設けられたスイッチング素子と前記直流電源の正極側
に設けられたダイオードとの直列体を有し、前記スイッ
チング素子と前記ダイオードとの接続点にリアクトルを
接続され、スイッチング素子は基準発信器が出力する基
準パルス信号の立ち上がりから基準パルス信号に対して
時間遅れを有する時間遅れ信号の立ち上がりまでオン
し、前記第3電源装置は前記時間遅れ信号の立ち上がり
から当該時間遅れ信号の立ち下がりまで動作し、前記リ
アクトルと前記第3電源装置の出力の合成出力を前記励
起手段に供給するものである。
【0021】つぎの発明によるパルスレーザ励起用電源
装置は、前記第1励起強度がレーザ出力信号と同時にレ
ーザ出力が立ち上がるに必要とするエネルギ量であるも
のである。
装置は、前記第1励起強度がレーザ出力信号と同時にレ
ーザ出力が立ち上がるに必要とするエネルギ量であるも
のである。
【0022】つぎの発明によるパルスレーザ励起用電源
装置は、前記第2励起強度が前記第3励起強度に比べ高
い励起強度であり、前記第2励起強度によるレーザ出力
は前記第3励起強度によるレーザ出力の安定値と同一に
なるまでの期間出力するものである。
装置は、前記第2励起強度が前記第3励起強度に比べ高
い励起強度であり、前記第2励起強度によるレーザ出力
は前記第3励起強度によるレーザ出力の安定値と同一に
なるまでの期間出力するものである。
【0023】つぎの発明によるパルスレーザ励起用電源
装置は、前記第1励起強度がレーザ発振を始める強度よ
りわずかに低い値であるものである。
装置は、前記第1励起強度がレーザ発振を始める強度よ
りわずかに低い値であるものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照してこの発
明に係るパルスレーザ励起制御方法およびパルスレーザ
励起用電源装置の実施の形態を詳細に説明する。なお、
以下に説明するこの発明の実施の形態において上述の従
来例と同一構成の部分は、上述の従来例に付した符号と
同一の符号を付してその説明を省略する。
明に係るパルスレーザ励起制御方法およびパルスレーザ
励起用電源装置の実施の形態を詳細に説明する。なお、
以下に説明するこの発明の実施の形態において上述の従
来例と同一構成の部分は、上述の従来例に付した符号と
同一の符号を付してその説明を省略する。
【0025】実施の形態1.図1は、この発明によるレ
ーザ励起用電源装置の実施の形態1を示している。この
レーザ励起用電源装置は、第1電源装置1と第2電源装
置3と第3電源装置5とを有し、各電源装置1、3、5
が出力する電流を並列に合成したもの(i)をレーザダ
イオード106に供給する。
ーザ励起用電源装置の実施の形態1を示している。この
レーザ励起用電源装置は、第1電源装置1と第2電源装
置3と第3電源装置5とを有し、各電源装置1、3、5
が出力する電流を並列に合成したもの(i)をレーザダ
イオード106に供給する。
【0026】第1電源装置1、第2電源装置3、第3電
源装置5には、電流設定器7、9、11がそれぞれ個別
に接続されており、第1電源装置1、第2電源装置3、
第3電源装置5は電流設定器7、9、11によりそれぞ
れ個別にピーク電流値を設定される。
源装置5には、電流設定器7、9、11がそれぞれ個別
に接続されており、第1電源装置1、第2電源装置3、
第3電源装置5は電流設定器7、9、11によりそれぞ
れ個別にピーク電流値を設定される。
【0027】第1電源装置1は電流設定器7によりピー
ク電流値を設定されて第1励起強度I1 を出力し、第2
電源装置3は電流設定器9によりピーク電流値を設定さ
れて第2励起強度I2 を出力し、第3電源装置5は電流
設定器11によりピーク電流値を設定されて第3励起強
度I3 を出力する。
ク電流値を設定されて第1励起強度I1 を出力し、第2
電源装置3は電流設定器9によりピーク電流値を設定さ
れて第2励起強度I2 を出力し、第3電源装置5は電流
設定器11によりピーク電流値を設定されて第3励起強
度I3 を出力する。
【0028】基準発信器104は、従来のものと同等の
ものであり、基準発信器104が出力する所定周波数、
所定デューティの基準パルス信号は、第1遅れ要素1
3、第2遅れ要素15、インバータ要素17、19、第
1〜第3ANDゲート要素21、23、25によるロジ
ック回路27に入力され、ロジック回路27より各電源
装置1、3、5に与えられる。
ものであり、基準発信器104が出力する所定周波数、
所定デューティの基準パルス信号は、第1遅れ要素1
3、第2遅れ要素15、インバータ要素17、19、第
1〜第3ANDゲート要素21、23、25によるロジ
ック回路27に入力され、ロジック回路27より各電源
装置1、3、5に与えられる。
【0029】第1ANDゲート要素21は、第1電源装
置1のための電源出力信号を出力するものであり、基準
発信器104の出力信号(基準パルス信号)aと第1遅
れ要素13を通った後の第1時間遅れ信号bの反転信号
cとの論理積信号dを電源出力信号として第1電源装置
1に出力する。第1時間遅れ信号bは基準パルス信号a
に対して第1遅れ要素13により決まる時間遅れを有す
る信号である。
置1のための電源出力信号を出力するものであり、基準
発信器104の出力信号(基準パルス信号)aと第1遅
れ要素13を通った後の第1時間遅れ信号bの反転信号
cとの論理積信号dを電源出力信号として第1電源装置
1に出力する。第1時間遅れ信号bは基準パルス信号a
に対して第1遅れ要素13により決まる時間遅れを有す
る信号である。
【0030】第2ANDゲート要素23は、第2電源装
置3のための電源出力信号を電源装置1に出力するもの
であり、第1遅れ要素13を通った後の第1時間遅れ信
号bと第2遅れ要素15を通った後の第2時間遅れ信号
eの反転信号fとの論理積信号gを電源出力信号として
第2電源装置3に出力する。第2時間遅れ信号eは第1
時間遅れ信号bに対してさらに第2遅れ要素15により
決まる時間遅れを有する信号である。
置3のための電源出力信号を電源装置1に出力するもの
であり、第1遅れ要素13を通った後の第1時間遅れ信
号bと第2遅れ要素15を通った後の第2時間遅れ信号
eの反転信号fとの論理積信号gを電源出力信号として
第2電源装置3に出力する。第2時間遅れ信号eは第1
時間遅れ信号bに対してさらに第2遅れ要素15により
決まる時間遅れを有する信号である。
【0031】第3ANDゲート要素25は、第3電源装
置5のための電源出力信号を電源装置1に出力するもの
であり、第1遅れ要素13を通った後の第1時間遅れ信
号bと第1遅れ要素13を通った後の第2時間遅れ信号
eとの論理積信号hを電源出力信号として第3電源装置
5に出力する。
置5のための電源出力信号を電源装置1に出力するもの
であり、第1遅れ要素13を通った後の第1時間遅れ信
号bと第1遅れ要素13を通った後の第2時間遅れ信号
eとの論理積信号hを電源出力信号として第3電源装置
5に出力する。
【0032】つぎに、図2(a)〜(j)に示されてい
るタイミングチャートを参照して上述の構成によるレー
ザ励起用電源装置の動作について説明する。なお、図2
において、(a)は基準発信器104の出力信号aを、
(b)は第1遅れ要素13を通った後の第1時間遅れ信
号bを、(c)は第1時間遅れ信号bの反転信号cを、
(d)は第1電源装置1のための電源出力信号dを、
(e)は第2遅れ要素15を通った後の第2時間遅れ信
号eを、(f)は第2時間遅れ信号eの反転信号fを、
(g)は第2電源装置3のための電源出力信号gを、
(h)は第3電源装置5のための電源出力信号hを、
(i)は第1〜第3電源装置1、3、5よりレーザダイ
オード106に与える合成電流iを、(j)はレーザ出
力波形をそれぞれ示している。
るタイミングチャートを参照して上述の構成によるレー
ザ励起用電源装置の動作について説明する。なお、図2
において、(a)は基準発信器104の出力信号aを、
(b)は第1遅れ要素13を通った後の第1時間遅れ信
号bを、(c)は第1時間遅れ信号bの反転信号cを、
(d)は第1電源装置1のための電源出力信号dを、
(e)は第2遅れ要素15を通った後の第2時間遅れ信
号eを、(f)は第2時間遅れ信号eの反転信号fを、
(g)は第2電源装置3のための電源出力信号gを、
(h)は第3電源装置5のための電源出力信号hを、
(i)は第1〜第3電源装置1、3、5よりレーザダイ
オード106に与える合成電流iを、(j)はレーザ出
力波形をそれぞれ示している。
【0033】第1電源装置1の電源出力信号dは、基準
発信器104の出力信号aの立ち上がりから、第1時間
遅れ信号bの立ち上がりまでの時間、ハイレベルになる
信号であり、この信号による第1電源装置1の動作時間
T1 は第1遅れ要素13による遅れ時間D1 により決ま
る。
発信器104の出力信号aの立ち上がりから、第1時間
遅れ信号bの立ち上がりまでの時間、ハイレベルになる
信号であり、この信号による第1電源装置1の動作時間
T1 は第1遅れ要素13による遅れ時間D1 により決ま
る。
【0034】第2電源装置3の電源出力信号gは、時間
遅れ信号dの立ち上がりから、もう一つの第2時間遅れ
信号eの立ち上がりまでの時間、ハイレベルになる信号
であり、この信号による第2電源装置3の動作時間T2
は第2遅れ要素15による遅れ時間D2 により決まる。
遅れ信号dの立ち上がりから、もう一つの第2時間遅れ
信号eの立ち上がりまでの時間、ハイレベルになる信号
であり、この信号による第2電源装置3の動作時間T2
は第2遅れ要素15による遅れ時間D2 により決まる。
【0035】第3電源装置5の電源出力信号(h)は、
第2時間遅れ信号eの立ち上がりから、時間遅れ信号
(b)の立ち下がりまでの時間、ハイレベルになる信号
であり、この信号による第3電源装置5の動作時間T3
は電源出力信号dのオン時間と第1遅れ要素13および
第2遅れ要素15による遅れ時間D1 、 D2 により決ま
る。
第2時間遅れ信号eの立ち上がりから、時間遅れ信号
(b)の立ち下がりまでの時間、ハイレベルになる信号
であり、この信号による第3電源装置5の動作時間T3
は電源出力信号dのオン時間と第1遅れ要素13および
第2遅れ要素15による遅れ時間D1 、 D2 により決ま
る。
【0036】第1〜第3電源装置1、3、5のそれぞれ
の電流設定器7、9、11で設定される励起強度(電流
値)を合成すると、レーザダイオード106に供給する
電流はiとなり、第1時間遅れ信号bをパルス信号の基
準とした場合、すなわち、第1時間遅れ信号bをレーザ
出力信号として取り扱えば、レーザ出力の立ち上がり遅
れは、第1電源装置1の動作時間T1 と第1励起強度I
1 、 すなわち第1電源装置1の励起エネルギを調整する
ことによりゼロにすることができる。動作としては、第
1励起強度I1 を高くすれば、遅れは少なくなる傾向に
ある。
の電流設定器7、9、11で設定される励起強度(電流
値)を合成すると、レーザダイオード106に供給する
電流はiとなり、第1時間遅れ信号bをパルス信号の基
準とした場合、すなわち、第1時間遅れ信号bをレーザ
出力信号として取り扱えば、レーザ出力の立ち上がり遅
れは、第1電源装置1の動作時間T1 と第1励起強度I
1 、 すなわち第1電源装置1の励起エネルギを調整する
ことによりゼロにすることができる。動作としては、第
1励起強度I1 を高くすれば、遅れは少なくなる傾向に
ある。
【0037】レーザ出力の最初の急峻な立ち上がりL1
は第1励起強度I1 を高くすれば高くなる傾向にある。
従って、最初の急峻な立ち上がりL1 を高くするために
は、第1励起強度I1 を高くし、第1電源装置1の動作
時間T1 はそれに従って短く設定することにより、第1
時間遅れ信号bの立ち上がりと同時に高いレーザ出力の
立ち上がりL1 を得ることができる。
は第1励起強度I1 を高くすれば高くなる傾向にある。
従って、最初の急峻な立ち上がりL1 を高くするために
は、第1励起強度I1 を高くし、第1電源装置1の動作
時間T1 はそれに従って短く設定することにより、第1
時間遅れ信号bの立ち上がりと同時に高いレーザ出力の
立ち上がりL1 を得ることができる。
【0038】第1励起強度I1 の高さと動作時間T1 (
遅れ時間D1 ) は、互いに相反する関係にあり、第1励
起強度I1 を高くすると、遅れ時間D1 は短くなる。最
初の急峻な立ち上がりL1 は、第1励起強度I1 の高さ
にほぼ比例し、レーザ発振器の構成にもよるが、第1励
起強度I1 におけるレーザ出力の安定値の1/3程度の
出力が得られる。
遅れ時間D1 ) は、互いに相反する関係にあり、第1励
起強度I1 を高くすると、遅れ時間D1 は短くなる。最
初の急峻な立ち上がりL1 は、第1励起強度I1 の高さ
にほぼ比例し、レーザ発振器の構成にもよるが、第1励
起強度I1 におけるレーザ出力の安定値の1/3程度の
出力が得られる。
【0039】最初の急峻な立ち上がりの後は、第2電源
装置3によって第2励起強度I2 をもって励起すること
によって緩やかなレーザ出力の立ち上がりL2 が得ら
れ、第3励起強度I3 による安定出力値L3 に達した時
点で、励起強度I2 から第3励起強度I3 に切り換える
ことにより、換言すれば、第3電源装置5によって第3
励起強度I3 をもって励起することにより、図2(j)
に示されているような波形によりレーザ出力を得ること
ができる。すなわち、第3励起強度I3 による安定出力
値L3 に最も速く到達し、矩形出力に近い波形にするこ
とができるものである。緩やかなレーザ出力の立ち上が
りL2 は第2励起強度I2 を高くすることにより速める
ことができる。
装置3によって第2励起強度I2 をもって励起すること
によって緩やかなレーザ出力の立ち上がりL2 が得ら
れ、第3励起強度I3 による安定出力値L3 に達した時
点で、励起強度I2 から第3励起強度I3 に切り換える
ことにより、換言すれば、第3電源装置5によって第3
励起強度I3 をもって励起することにより、図2(j)
に示されているような波形によりレーザ出力を得ること
ができる。すなわち、第3励起強度I3 による安定出力
値L3 に最も速く到達し、矩形出力に近い波形にするこ
とができるものである。緩やかなレーザ出力の立ち上が
りL2 は第2励起強度I2 を高くすることにより速める
ことができる。
【0040】つぎに、図3(a)〜(c)を参照してレ
ーザ出力の評価を行う。なお、(a)は第1遅れ要素1
3を通った後の第1時間遅れ信号bを、(b)は第1〜
第3電源装置1、3、5よりレーザダイオード106に
与える合成電流iを、(c)はレーザ出力波形をそれぞ
れ示している。
ーザ出力の評価を行う。なお、(a)は第1遅れ要素1
3を通った後の第1時間遅れ信号bを、(b)は第1〜
第3電源装置1、3、5よりレーザダイオード106に
与える合成電流iを、(c)はレーザ出力波形をそれぞ
れ示している。
【0041】従来のレーザ励起用電源では、レーザ出力
は、図3(c)において破線により示されているような
出力波形であったが、この発明によるレーザ励起用電源
によれば、図3(c)において実線により示されている
ような出力波形に改善される。特に、第1励起強度
I1 、 第2励起強度I2 を第3励起強度I3 に対して2
〜3倍高く設定すると、最初の急峻な立ち上がりL1 が
高く、緩やかなレーザ出力の立ち上がりL2 の立ち上が
り速度の速い、すなわち、安定出力値に達する時間T
が、従来のそれTaに比べて非常に短くできるので、レ
ーザ加工時に高い周波数、低いデューティで加工しても
レーザ出力が低下することはなく、加工性能の高いレー
ザ出力波形が得られる。
は、図3(c)において破線により示されているような
出力波形であったが、この発明によるレーザ励起用電源
によれば、図3(c)において実線により示されている
ような出力波形に改善される。特に、第1励起強度
I1 、 第2励起強度I2 を第3励起強度I3 に対して2
〜3倍高く設定すると、最初の急峻な立ち上がりL1 が
高く、緩やかなレーザ出力の立ち上がりL2 の立ち上が
り速度の速い、すなわち、安定出力値に達する時間T
が、従来のそれTaに比べて非常に短くできるので、レ
ーザ加工時に高い周波数、低いデューティで加工しても
レーザ出力が低下することはなく、加工性能の高いレー
ザ出力波形が得られる。
【0042】図4は、この発明によるレーザ励起用電源
によるレーザ出力波形と、従来のレーザ励起用電源装置
によるレーザ出力波形とを比較したものである。第3励
起強度I3 が低い場合の出力波形はLaからL1 に改善
され、第3励起強度I3 が高く、デューティが低い場合
の出力波形はLbからLhに改善される。どちらの波形
も、レーザダイオードへ供給する平均電力は同等であっ
ても、高い出力で、デューティが低い時のレーザ出力波
形の改善度は非常に高い。
によるレーザ出力波形と、従来のレーザ励起用電源装置
によるレーザ出力波形とを比較したものである。第3励
起強度I3 が低い場合の出力波形はLaからL1 に改善
され、第3励起強度I3 が高く、デューティが低い場合
の出力波形はLbからLhに改善される。どちらの波形
も、レーザダイオードへ供給する平均電力は同等であっ
ても、高い出力で、デューティが低い時のレーザ出力波
形の改善度は非常に高い。
【0043】図5(a)〜(c)はさらなるレーザ出力
の立ち上がり波形の改善に注力した場合の制御特性を示
している。なお、図5においても、(a)は第1遅れ要
素13を通った後の第1時間遅れ信号bを、(b)は第
1〜第3電源装置1、3、5よりレーザダイオード10
6に与える合成電流iを、(c)はレーザ出力波形をそ
れぞれ示している。
の立ち上がり波形の改善に注力した場合の制御特性を示
している。なお、図5においても、(a)は第1遅れ要
素13を通った後の第1時間遅れ信号bを、(b)は第
1〜第3電源装置1、3、5よりレーザダイオード10
6に与える合成電流iを、(c)はレーザ出力波形をそ
れぞれ示している。
【0044】図5(a)〜(c)に示されている制御特
性では、最初の立ち上がりL3 が励起強度I3 による安
定出力値L3 とほぼ等しくなるように第1励起強度I1
を設定(第3励起強度I3 の3倍程度)にしたもので、
立ち上がりはほぼ完全な矩形状にすることができ、高い
周波数の低いデューティにおいても加工能力の高いレー
ザ出力を供給できる。この場合、第2励起強度I2 はゼ
ロか非常に短期間になる。
性では、最初の立ち上がりL3 が励起強度I3 による安
定出力値L3 とほぼ等しくなるように第1励起強度I1
を設定(第3励起強度I3 の3倍程度)にしたもので、
立ち上がりはほぼ完全な矩形状にすることができ、高い
周波数の低いデューティにおいても加工能力の高いレー
ザ出力を供給できる。この場合、第2励起強度I2 はゼ
ロか非常に短期間になる。
【0045】図6(a)〜(c)はレーザ出力波形の立
ち上がり波形の改善に注力した場合の制御特性を示して
いる。図6(a)〜(c)に示されている制御特性で
は、第3励起強度I3 による安定出力値L3 より高い出
力Lpが出るように、第2励起強度I2 を高く、第2励
起強度I2 による通電時間T2 を長めにしたもので、波
形立ち上がり時のピーク値を高く設定することができ
る。このような波形によるレーザ出力は、高反射材のレ
ーザ加工に有用であり、加工性能の高いレーザ出力波形
を提供できる。
ち上がり波形の改善に注力した場合の制御特性を示して
いる。図6(a)〜(c)に示されている制御特性で
は、第3励起強度I3 による安定出力値L3 より高い出
力Lpが出るように、第2励起強度I2 を高く、第2励
起強度I2 による通電時間T2 を長めにしたもので、波
形立ち上がり時のピーク値を高く設定することができ
る。このような波形によるレーザ出力は、高反射材のレ
ーザ加工に有用であり、加工性能の高いレーザ出力波形
を提供できる。
【0046】図7(a)〜(c)は他の制御特性を示し
ている。この例は第1励起強度I1をスレッシュホール
ド(レーザ発振が始まる励起強度)強度よりわずかに低
く設定している。この場合、第1励起強度I1 による通
電時間T1 の期間はレーザ出力がないので、時間的な制
限がなく、スレッシュホールドレベルに励起するための
安定時間は200μs程度以上あれば、特に制御するこ
となく第2励起強度I 2 を立ち上げるとほぼ同時にレー
ザ出力を立ち上げることができる。この制御は制御要素
が少ないので、回路が簡単になり、安価になることが特
徴である。
ている。この例は第1励起強度I1をスレッシュホール
ド(レーザ発振が始まる励起強度)強度よりわずかに低
く設定している。この場合、第1励起強度I1 による通
電時間T1 の期間はレーザ出力がないので、時間的な制
限がなく、スレッシュホールドレベルに励起するための
安定時間は200μs程度以上あれば、特に制御するこ
となく第2励起強度I 2 を立ち上げるとほぼ同時にレー
ザ出力を立ち上げることができる。この制御は制御要素
が少ないので、回路が簡単になり、安価になることが特
徴である。
【0047】実施の形態2.図8は、この発明によるパ
ルスレーザ励起用電源装置の実施の形態2を示してい
る。なお、図8において、図1に示されているものと同
等あるいは同一の構成要素には、図1に付けた符号と同
一の符号を付けて、その説明を省略する。
ルスレーザ励起用電源装置の実施の形態2を示してい
る。なお、図8において、図1に示されているものと同
等あるいは同一の構成要素には、図1に付けた符号と同
一の符号を付けて、その説明を省略する。
【0048】第1〜第3電源装置1、3、5は、それぞ
れ定電流供給部31と、定電流供給部31の出力側に接
続された出力遮断部51とを有している。
れ定電流供給部31と、定電流供給部31の出力側に接
続された出力遮断部51とを有している。
【0049】定電流供給部31は、リアクトル33と、
電流設定器7、9あるいは11により設定された電流値
と電流検出器35により検出されるリアクトル電流値と
を比較する比較器37と、直流電源39の正極側に接続
されて比較器37の出力信号によりオンオフする定電流
供給用のスイッチング素子41と、スイッチング素子4
1に直列接続されたダイオード43とを有し、スイッチ
ング素子41とダイオード43との接続点に接続された
リアクトル33の電流が電流設定器7、9あるいは11
により設定された電流値になるように制御する。
電流設定器7、9あるいは11により設定された電流値
と電流検出器35により検出されるリアクトル電流値と
を比較する比較器37と、直流電源39の正極側に接続
されて比較器37の出力信号によりオンオフする定電流
供給用のスイッチング素子41と、スイッチング素子4
1に直列接続されたダイオード43とを有し、スイッチ
ング素子41とダイオード43との接続点に接続された
リアクトル33の電流が電流設定器7、9あるいは11
により設定された電流値になるように制御する。
【0050】出力遮断部51は、直流電源39の正極側
に接続されたダイオード53と、ダイオード53と直列
に接続され、インバータ55を介してロジック回路27
の第1ANDゲート要素21、第2ANDゲート要素2
3あるいは第3ANDゲート要素25によりの論理積信
号d、gあるいはhを与えられてオンオフする出力遮断
制御用のスイッチング素子57とを有し、スイッチング
素子57のオンオフによりレーザダイオード106に対
する通電を制御する。
に接続されたダイオード53と、ダイオード53と直列
に接続され、インバータ55を介してロジック回路27
の第1ANDゲート要素21、第2ANDゲート要素2
3あるいは第3ANDゲート要素25によりの論理積信
号d、gあるいはhを与えられてオンオフする出力遮断
制御用のスイッチング素子57とを有し、スイッチング
素子57のオンオフによりレーザダイオード106に対
する通電を制御する。
【0051】この実施の形態でも、第1〜第3電源装置
1、3、5のそれぞれの出力遮断部51に、実施の形態
1における場合と同様の論理積信号d、g、hに与える
ことにより、実施の形態1における場合と同様に、第1
励起強度I1 、 第2励起強度I2 、 第3励起強度I3 に
よる電流を順次発生することができ、それをダイオード
61、63、65により合成してレーザダイオード10
6に供給することができる。
1、3、5のそれぞれの出力遮断部51に、実施の形態
1における場合と同様の論理積信号d、g、hに与える
ことにより、実施の形態1における場合と同様に、第1
励起強度I1 、 第2励起強度I2 、 第3励起強度I3 に
よる電流を順次発生することができ、それをダイオード
61、63、65により合成してレーザダイオード10
6に供給することができる。
【0052】従って、この実施の形態でも、実施の形態
1における場合と同様の効果が得られる。
1における場合と同様の効果が得られる。
【0053】実施の形態3.図9は、この発明によるパ
ルスレーザ励起用電源装置の実施の形態3を示してい
る。なお、図9において、図1に示されているものと同
等あるいは同一の構成要素には、図1に付けた符号と同
一の符号を付けて、その説明を省略する。
ルスレーザ励起用電源装置の実施の形態3を示してい
る。なお、図9において、図1に示されているものと同
等あるいは同一の構成要素には、図1に付けた符号と同
一の符号を付けて、その説明を省略する。
【0054】この実施の形態では、高速応答型の一つの
電源装置71が設けられ、電源装置71に接続する電流
設定器をスイッチ73、75、77により切り換えるよ
うになっている。
電源装置71が設けられ、電源装置71に接続する電流
設定器をスイッチ73、75、77により切り換えるよ
うになっている。
【0055】電源装置71は、スイッチ73の閉成によ
り電流設定器(第1電流設定器)7により設定される電
流値(第1励起強度I1 ) の電流を出力し、スイッチ7
5の閉成により電流設定器(第2電流設定器)9により
設定される電流値(第2励起強度I2 ) の電流を出力
し、スイッチ77の閉成により電流設定器(第3電流設
定器)11により設定される電流値(第3励起強度
I3 ) の電流を出力する。
り電流設定器(第1電流設定器)7により設定される電
流値(第1励起強度I1 ) の電流を出力し、スイッチ7
5の閉成により電流設定器(第2電流設定器)9により
設定される電流値(第2励起強度I2 ) の電流を出力
し、スイッチ77の閉成により電流設定器(第3電流設
定器)11により設定される電流値(第3励起強度
I3 ) の電流を出力する。
【0056】この実施の形態でも、スイッチ73、7
5、77を、実施の形態1における場合と同様の論理積
信号d、g、hによって開閉することにより、実施の形
態1における場合と同様に、第1励起強度I1 、 第2励
起強度I2 、 第3励起強度I3による電流を順次発生す
ることができ、それをレーザダイオード106に供給す
ることができる。
5、77を、実施の形態1における場合と同様の論理積
信号d、g、hによって開閉することにより、実施の形
態1における場合と同様に、第1励起強度I1 、 第2励
起強度I2 、 第3励起強度I3による電流を順次発生す
ることができ、それをレーザダイオード106に供給す
ることができる。
【0057】従って、この実施の形態でも、実施の形態
1における場合と同様の効果が得られ、しかも、電源装
置は1台でよく、回路が簡単で、安価になる。
1における場合と同様の効果が得られ、しかも、電源装
置は1台でよく、回路が簡単で、安価になる。
【0058】実施の形態4.図10は、この発明による
パルスレーザ励起用電源装置の実施の形態4を示してい
る。なお、図10においても、図1に示されているもの
と同等あるいは同一の構成要素には、図1に付けた符号
と同一の符号を付けてその説明を省略する。
パルスレーザ励起用電源装置の実施の形態4を示してい
る。なお、図10においても、図1に示されているもの
と同等あるいは同一の構成要素には、図1に付けた符号
と同一の符号を付けてその説明を省略する。
【0059】この実施の形態では、実施の形態1におけ
る第1電源装置1と、第3電源装置5に相当する二つの
電源装置が設けられ、実施の形態1において第2電源装
置3により期間T2 に亙って第2励起強度I2 の電流を
供給することを、第1電源装置1と第3電源装置5との
重複動作により第1励起強度I1 + 第3励起強度I3で
第2励起強度I2 を得るようになっている。
る第1電源装置1と、第3電源装置5に相当する二つの
電源装置が設けられ、実施の形態1において第2電源装
置3により期間T2 に亙って第2励起強度I2 の電流を
供給することを、第1電源装置1と第3電源装置5との
重複動作により第1励起強度I1 + 第3励起強度I3で
第2励起強度I2 を得るようになっている。
【0060】上述のような動作が得られるよう、ロジッ
ク回路27は、第1遅れ要素13、第2遅れ要素15、
インバータ要素19、ANDゲート要素29を備え、A
NDゲート要素29による基準発信器104の出力信号
aと第2遅れ要素15を通った後の第2時間遅れ信号e
の反転信号fとの論理積信号jを電源出力信号として第
1電源装置1に出力し、第1遅れ要素13を通った後の
第1時間遅れ信号bを電源出力信号として第3電源装置
5に出力する。
ク回路27は、第1遅れ要素13、第2遅れ要素15、
インバータ要素19、ANDゲート要素29を備え、A
NDゲート要素29による基準発信器104の出力信号
aと第2遅れ要素15を通った後の第2時間遅れ信号e
の反転信号fとの論理積信号jを電源出力信号として第
1電源装置1に出力し、第1遅れ要素13を通った後の
第1時間遅れ信号bを電源出力信号として第3電源装置
5に出力する。
【0061】つぎに、図11(a)〜(j)に示されて
いるタイミングチャートを参照して上述の構成によるレ
ーザ励起用電源装置の動作について説明する。なお、図
11において、(a)は基準発信器104の出力信号a
を、(b)は第1遅れ要素13を通った後の時間遅れ信
号(第3電源装置5のための電源出力信号)bを、
(c)は第2遅れ要素15を通った後の第2時間遅れ信
号eを、(d)は第2時間遅れ信号eの反転信号fを、
(e)は第1電源装置1のための電源出力信号jを、
(f)は第1、第3電源装置1、5よりレーザダイオー
ド106に与える合成電流iを、(g)はレーザ出力波
形をそれぞれ示している。
いるタイミングチャートを参照して上述の構成によるレ
ーザ励起用電源装置の動作について説明する。なお、図
11において、(a)は基準発信器104の出力信号a
を、(b)は第1遅れ要素13を通った後の時間遅れ信
号(第3電源装置5のための電源出力信号)bを、
(c)は第2遅れ要素15を通った後の第2時間遅れ信
号eを、(d)は第2時間遅れ信号eの反転信号fを、
(e)は第1電源装置1のための電源出力信号jを、
(f)は第1、第3電源装置1、5よりレーザダイオー
ド106に与える合成電流iを、(g)はレーザ出力波
形をそれぞれ示している。
【0062】第1電源装置1の電源出力信号jは、基準
発信器104の出力信号aの立ち上がりから、第2時間
遅れ信号eの立ち上がりまでの時間、ハイレベルになる
信号であり、この信号による第1電源装置1の動作時間
はT1 + T2 となる。
発信器104の出力信号aの立ち上がりから、第2時間
遅れ信号eの立ち上がりまでの時間、ハイレベルになる
信号であり、この信号による第1電源装置1の動作時間
はT1 + T2 となる。
【0063】第3電源装置5の電源出力信号bは、第1
時間遅れ信号bの立ち上がりから、第1時間遅れ信号b
の立ち下がりまでの時間、ハイレベルになる信号であ
り、この信号による第3電源装置5の動作時間T2 + T
3 となる。これにより、動作時間T2 において第1電源
装置1と第3電源装置7との重複動作し、実施の形態1
における場合と同等に、第2励起強度I2 が第1励起強
度I1 と第3励起強度I 3 との間に得られる。
時間遅れ信号bの立ち上がりから、第1時間遅れ信号b
の立ち下がりまでの時間、ハイレベルになる信号であ
り、この信号による第3電源装置5の動作時間T2 + T
3 となる。これにより、動作時間T2 において第1電源
装置1と第3電源装置7との重複動作し、実施の形態1
における場合と同等に、第2励起強度I2 が第1励起強
度I1 と第3励起強度I 3 との間に得られる。
【0064】従って、この実施の形態でも、実施の形態
1における場合と同様の効果が得られ、しかも、電源装
置は2台でよく、回路が簡単で、安価になる。
1における場合と同様の効果が得られ、しかも、電源装
置は2台でよく、回路が簡単で、安価になる。
【0065】図12は、実施の形態4によるパルスレー
ザ励起用電源装置の具体的回路構成を示している。な
お、図12において、図8、図11に示されているもの
と同等あるいは同一の構成要素には、図8、図11に付
けた符号と同一の符号を付けてその説明を省略する。
ザ励起用電源装置の具体的回路構成を示している。な
お、図12において、図8、図11に示されているもの
と同等あるいは同一の構成要素には、図8、図11に付
けた符号と同一の符号を付けてその説明を省略する。
【0066】実施の形態5.図13は、この発明による
パルスレーザ励起用電源装置の実施の形態5を示してい
る。なお、図13において、図12に示されているもの
と同等あるいは同一の構成要素には、図12に付けた符
号と同一の符号を付けてその説明を省略する。
パルスレーザ励起用電源装置の実施の形態5を示してい
る。なお、図13において、図12に示されているもの
と同等あるいは同一の構成要素には、図12に付けた符
号と同一の符号を付けてその説明を省略する。
【0067】この実施の形態では、第1電源装置1と第
3電源装置5の二つの電源装置が設けられている。第1
電源装置1は、直流電源81の正極側に接続されたスイ
ッチング素子83と直流電源85の正極側に接続された
ダイオード87との直列体と、スイッチング素子83と
ダイオード87との接続点に接続されたリアクトル89
を有しており、スイッチング素子83がオンすることに
より、直流電源81の電圧によりリアクトル89の電流
をレーザダイオード106に供給する。
3電源装置5の二つの電源装置が設けられている。第1
電源装置1は、直流電源81の正極側に接続されたスイ
ッチング素子83と直流電源85の正極側に接続された
ダイオード87との直列体と、スイッチング素子83と
ダイオード87との接続点に接続されたリアクトル89
を有しており、スイッチング素子83がオンすることに
より、直流電源81の電圧によりリアクトル89の電流
をレーザダイオード106に供給する。
【0068】第3電源装置5は、図12に示されている
ものと同等のものであり、スイッチング素子83のオフ
によるダイオード87のオンとスイッチング素子57の
オンにより、第1電源装置1のリアクトル89の電流と
直流電源39が出力する電流とをレーザダイオード10
6に供給する。
ものと同等のものであり、スイッチング素子83のオフ
によるダイオード87のオンとスイッチング素子57の
オンにより、第1電源装置1のリアクトル89の電流と
直流電源39が出力する電流とをレーザダイオード10
6に供給する。
【0069】ロジック回路27は、第1遅れ要素13、
インバータ要素17、ANDゲート要素28を備え、A
NDゲート要素28による基準発信器104の出力信号
aと第1遅れ要素13を通った後の第1時間遅れ信号b
の反転信号との論理積信号kを電源出力信号として第1
電源装置1に出力し、第1遅れ要素13を通った後の第
1時間遅れ信号bを電源出力信号として第3電源装置5
に出力する。
インバータ要素17、ANDゲート要素28を備え、A
NDゲート要素28による基準発信器104の出力信号
aと第1遅れ要素13を通った後の第1時間遅れ信号b
の反転信号との論理積信号kを電源出力信号として第1
電源装置1に出力し、第1遅れ要素13を通った後の第
1時間遅れ信号bを電源出力信号として第3電源装置5
に出力する。
【0070】つぎに、図14(a)〜(f)に示されて
いるタイミングチャートを参照して上述の構成によるレ
ーザ励起用電源装置の動作について説明する。なお、図
14において、(a)は基準発信器104の出力信号a
を、(b)は第1遅れ要素13を通った後の時間遅れ信
号(第3電源装置5のための電源出力信号)bを、
(c)第1時間遅れ信号bの反転信号cを、(d)は第
1電源装置1のための電源出力信号kを、(e)は第
1、第3電源装置1、5よりレーザダイオード106に
与える合成電流iを、(f)はレーザ出力波形をそれぞ
れ示している。
いるタイミングチャートを参照して上述の構成によるレ
ーザ励起用電源装置の動作について説明する。なお、図
14において、(a)は基準発信器104の出力信号a
を、(b)は第1遅れ要素13を通った後の時間遅れ信
号(第3電源装置5のための電源出力信号)bを、
(c)第1時間遅れ信号bの反転信号cを、(d)は第
1電源装置1のための電源出力信号kを、(e)は第
1、第3電源装置1、5よりレーザダイオード106に
与える合成電流iを、(f)はレーザ出力波形をそれぞ
れ示している。
【0071】電源出力信号kによってスイッチング素子
83がオンし、直流電源81の電圧によりリアクトル8
9からレーザダイオード106に到る回路の電流iが符
号Iaにより示されているように増加し、期間T1 後に
第1時間遅れ信号bが立ち上がることによってスイッチ
ング素子83がオフする。
83がオンし、直流電源81の電圧によりリアクトル8
9からレーザダイオード106に到る回路の電流iが符
号Iaにより示されているように増加し、期間T1 後に
第1時間遅れ信号bが立ち上がることによってスイッチ
ング素子83がオフする。
【0072】第1時間遅れ信号bが立ち上がると、この
信号によって第3電源装置7がオンし、第1電源装置1
のリアクトル89の電流と、第3電源装置7が出力する
電流の合計値Ibによる電流Ibがレーザダイオード1
06に供給される。これにより、レーザダイオード10
6に高いピーク電流が流れる。
信号によって第3電源装置7がオンし、第1電源装置1
のリアクトル89の電流と、第3電源装置7が出力する
電流の合計値Ibによる電流Ibがレーザダイオード1
06に供給される。これにより、レーザダイオード10
6に高いピーク電流が流れる。
【0073】第1電源装置1のリアクトル89は、比較
的小さなインダクタンスを持ち、直流電源81により増
加する電流Iaによる第1励起強度によって第1時間遅
れ信号bの立ち上がりと同時に最初のレーザ出力の立ち
上がりが得られるように、リアクトル89のインダクタ
ンス値と期間T1 および直流電源81の電圧を選ぶ。
的小さなインダクタンスを持ち、直流電源81により増
加する電流Iaによる第1励起強度によって第1時間遅
れ信号bの立ち上がりと同時に最初のレーザ出力の立ち
上がりが得られるように、リアクトル89のインダクタ
ンス値と期間T1 および直流電源81の電圧を選ぶ。
【0074】第1時間遅れ信号bが立ち上がると、スイ
ッチング素子83はオフするので、ダイオード87がオ
ンし、直流電源85とリアクトル87のインダクタンス
で決まる電流Ibが、ゼロになるまでの期間は第2励起
強度の期間T2 に相当し、それ以後は第3励起強度I3
に相当する。電流Ibの傾き、すなわち期間T2 を変更
するには、直流電源85の電圧、またはリアクトル89
のインダクタンス値を期間T1 所望の値となるように選
ぶ。
ッチング素子83はオフするので、ダイオード87がオ
ンし、直流電源85とリアクトル87のインダクタンス
で決まる電流Ibが、ゼロになるまでの期間は第2励起
強度の期間T2 に相当し、それ以後は第3励起強度I3
に相当する。電流Ibの傾き、すなわち期間T2 を変更
するには、直流電源85の電圧、またはリアクトル89
のインダクタンス値を期間T1 所望の値となるように選
ぶ。
【0075】第3電源装置5は、第1時間遅れ信号bと
同時にオンし、電流Ibのピークは高い電流であるが、
時間が短く一定の勾配で減少するので、レーザダイオー
ド106に対する無理な電流負担度が小さい。
同時にオンし、電流Ibのピークは高い電流であるが、
時間が短く一定の勾配で減少するので、レーザダイオー
ド106に対する無理な電流負担度が小さい。
【0076】この実施の形態は、上述のように、第1電
源装置1の電流を1度オンオフするだけの簡単な構成で
あるので、回路が簡単で、安価である特徴がある。
源装置1の電流を1度オンオフするだけの簡単な構成で
あるので、回路が簡単で、安価である特徴がある。
【0077】図15はレーザダイオードに流す電流に対
するレーザ出力特性を示している。レーザダイオードは
半導体であるので、連続電流を流した場合には、35A
程度が限界であり、その時のレーザ出力は116Wであ
る。
するレーザ出力特性を示している。レーザダイオードは
半導体であるので、連続電流を流した場合には、35A
程度が限界であり、その時のレーザ出力は116Wであ
る。
【0078】レーザダイオードに入力した電力に対する
レーザ出力は、レーザダイオードのオン電圧が2Vで、
16個直列の場合電流効率は10.4%である。一方、
パルス的に電流を流すと、平均電流を一定とすれば、何
倍か流してもレーザダイオードは破壊することはない。
2.5倍の88Aの電流を流すと、レーザ出力は454
W、効率は16.1%と、はるかに連続電流で励起する
より効率が高い。
レーザ出力は、レーザダイオードのオン電圧が2Vで、
16個直列の場合電流効率は10.4%である。一方、
パルス的に電流を流すと、平均電流を一定とすれば、何
倍か流してもレーザダイオードは破壊することはない。
2.5倍の88Aの電流を流すと、レーザ出力は454
W、効率は16.1%と、はるかに連続電流で励起する
より効率が高い。
【0079】しかも、2.5倍の電流ではあるが、レー
ザ出力は3.9倍になり、高ピークパルスでレーザ発振
させることにより、電流効率が高く、同一のレーザダイ
オードで高い出力が得られ、パルスレーザ出力がレーザ
加工性能に与える改善度は非常に高い。特に、パルスに
よる加工性能の向上は、低いデューティになるほど顕著
であり、電力効率、ダイオードの使用率、加工性能をす
べて改善できる効果は大である。
ザ出力は3.9倍になり、高ピークパルスでレーザ発振
させることにより、電流効率が高く、同一のレーザダイ
オードで高い出力が得られ、パルスレーザ出力がレーザ
加工性能に与える改善度は非常に高い。特に、パルスに
よる加工性能の向上は、低いデューティになるほど顕著
であり、電力効率、ダイオードの使用率、加工性能をす
べて改善できる効果は大である。
【0080】なお、第1、2、3励起強度という3つの
強度をそれぞれ出力する電源の出力を合成するように実
施の形態で説明したが、メモリ等でこの強度パターンを
記憶させ、コンピュータ等のプログラムで出力波形を指
令し、少なくとも1つの電源を動作させるようにして
も、同様の効果が得られる。
強度をそれぞれ出力する電源の出力を合成するように実
施の形態で説明したが、メモリ等でこの強度パターンを
記憶させ、コンピュータ等のプログラムで出力波形を指
令し、少なくとも1つの電源を動作させるようにして
も、同様の効果が得られる。
【0081】また、この発明によるパルスレーザ励起制
御方法およびパルスレーザ励起用電源装置は、レーザダ
イオード励起の固体レーザ以外に、他の方式のレーザ、
例えば、放電励起式のガスレーザであるCO2 レーザ、
ランプ励起式の固体レーザでも同等の効果を奏する。
御方法およびパルスレーザ励起用電源装置は、レーザダ
イオード励起の固体レーザ以外に、他の方式のレーザ、
例えば、放電励起式のガスレーザであるCO2 レーザ、
ランプ励起式の固体レーザでも同等の効果を奏する。
【0082】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、この発
明によるパルスレーザ励起制御方法によれば、レーザ出
力信号がオンする直前にレーザ出力信号がオンするまで
第1励起強度による励起を励起手段に対して行い、レー
ザ出力信号がオンした直後からレーザ出力信号がオフす
る以前の所定時点まで第2励起強度による励起を励起手
段に対して行い、第2励起強度による通電の終了時点か
らレーザ出力信号がオフするまで第3励起強度による励
起を励起手段に対して行うから、レーザ出力の立ち上が
り部分の遅れをゼロまたは非常に少なくでき、定常出力
に速く達し、パルス出力の応答性がよく、従来の電源で
は不可能であった高周波数、低デューティでの加工が可
能となる。
明によるパルスレーザ励起制御方法によれば、レーザ出
力信号がオンする直前にレーザ出力信号がオンするまで
第1励起強度による励起を励起手段に対して行い、レー
ザ出力信号がオンした直後からレーザ出力信号がオフす
る以前の所定時点まで第2励起強度による励起を励起手
段に対して行い、第2励起強度による通電の終了時点か
らレーザ出力信号がオフするまで第3励起強度による励
起を励起手段に対して行うから、レーザ出力の立ち上が
り部分の遅れをゼロまたは非常に少なくでき、定常出力
に速く達し、パルス出力の応答性がよく、従来の電源で
は不可能であった高周波数、低デューティでの加工が可
能となる。
【0083】つぎの発明によるパルスレーザ励起制御方
法によれば、第1励起強度がレーザ出力信号と同時にレ
ーザ出力が立ち上がるに必要とするエネルギ量であるこ
とにより、レーザ出力の立ち上がり部分の遅れをゼロに
することができ、従来の電源では不可能であった高周波
数、低デューティでの加工が可能となる。
法によれば、第1励起強度がレーザ出力信号と同時にレ
ーザ出力が立ち上がるに必要とするエネルギ量であるこ
とにより、レーザ出力の立ち上がり部分の遅れをゼロに
することができ、従来の電源では不可能であった高周波
数、低デューティでの加工が可能となる。
【0084】つぎの発明によるパルスレーザ励起制御方
法によれば、第2励起強度が第3励起強度に比べ高い励
起強度であり、第2励起強度によるレーザ出力は第3励
起強度によるレーザ出力の安定値と同一になるまでの期
間出力するから、定常出力に速く達し、パルス出力の応
答性がよく、従来の電源では不可能であった高周波数、
低デューティでの加工が可能となる。
法によれば、第2励起強度が第3励起強度に比べ高い励
起強度であり、第2励起強度によるレーザ出力は第3励
起強度によるレーザ出力の安定値と同一になるまでの期
間出力するから、定常出力に速く達し、パルス出力の応
答性がよく、従来の電源では不可能であった高周波数、
低デューティでの加工が可能となる。
【0085】つぎの発明によるパルスレーザ励起制御方
法によれば、第1励起強度がレーザ発振を始める強度よ
りわずかに低い値であるから、時間的な制限がなく、特
に制御することなく第2励起強度を立ち上げるとほぼ同
時にレーザ出力を立ち上げることができるようになり、
従来の電源では不可能であった高周波数、低デューティ
での加工が可能となる。
法によれば、第1励起強度がレーザ発振を始める強度よ
りわずかに低い値であるから、時間的な制限がなく、特
に制御することなく第2励起強度を立ち上げるとほぼ同
時にレーザ出力を立ち上げることができるようになり、
従来の電源では不可能であった高周波数、低デューティ
での加工が可能となる。
【0086】つぎの発明によるパルスレーザ励起用電源
装置によれば、第1電源装置が基準パルス信号の立ち上
がりから基準パルス信号に対して時間遅れを有する第1
時間遅れ信号の立ち上がりまで動作し、第2電源装置が
第1時間遅れ信号の立ち上がりから第1時間遅れ信号に
対して時間遅れを有する第2時間遅れ信号の立ち上がり
まで動作し、第3電源装置が第2時間遅れ信号の立ち上
がりから第1時間遅れ信号の立ち下がりまで動作し、第
1電源装置と第2電源装置と第3電源装置の合成出力を
励起手段に供給するから、レーザ出力の立ち上がり部分
の遅れをゼロまたは非常に少なくでき、定常出力に速く
達し、パルス出力の応答性がよく、従来の電源では不可
能であった高周波数、低デューティでの加工が可能とな
る。
装置によれば、第1電源装置が基準パルス信号の立ち上
がりから基準パルス信号に対して時間遅れを有する第1
時間遅れ信号の立ち上がりまで動作し、第2電源装置が
第1時間遅れ信号の立ち上がりから第1時間遅れ信号に
対して時間遅れを有する第2時間遅れ信号の立ち上がり
まで動作し、第3電源装置が第2時間遅れ信号の立ち上
がりから第1時間遅れ信号の立ち下がりまで動作し、第
1電源装置と第2電源装置と第3電源装置の合成出力を
励起手段に供給するから、レーザ出力の立ち上がり部分
の遅れをゼロまたは非常に少なくでき、定常出力に速く
達し、パルス出力の応答性がよく、従来の電源では不可
能であった高周波数、低デューティでの加工が可能とな
る。
【0087】つぎの発明によるパルスレーザ励起用電源
装置によれば、前記第1電源装置と前記第2電源装置と
前記第3電源装置のそれぞれのリアクトルに各電流設定
器で設定した電流が流れ、各電源装置の出力遮断部の制
御により、第1電源装置が基準パルス信号の立ち上がり
から基準パルス信号に対して時間遅れを有する第1時間
遅れ信号の立ち上がりまで動作し、第2電源装置が第1
時間遅れ信号の立ち上がりから第1時間遅れ信号に対し
て時間遅れを有する第2時間遅れ信号の立ち上がりまで
動作し、第3電源装置が第2時間遅れ信号の立ち上がり
から第1時間遅れ信号の立ち下がりまで動作し、第1電
源装置と第2電源装置と第3電源装置の合成出力を励起
手段に供給するから、レーザ出力の立ち上がり部分の遅
れをゼロまたは非常に少なくでき、定常出力に速く達
し、パルス出力の応答性がよく、従来の電源では不可能
であった高周波数、低デューティでの加工が可能とな
る。
装置によれば、前記第1電源装置と前記第2電源装置と
前記第3電源装置のそれぞれのリアクトルに各電流設定
器で設定した電流が流れ、各電源装置の出力遮断部の制
御により、第1電源装置が基準パルス信号の立ち上がり
から基準パルス信号に対して時間遅れを有する第1時間
遅れ信号の立ち上がりまで動作し、第2電源装置が第1
時間遅れ信号の立ち上がりから第1時間遅れ信号に対し
て時間遅れを有する第2時間遅れ信号の立ち上がりまで
動作し、第3電源装置が第2時間遅れ信号の立ち上がり
から第1時間遅れ信号の立ち下がりまで動作し、第1電
源装置と第2電源装置と第3電源装置の合成出力を励起
手段に供給するから、レーザ出力の立ち上がり部分の遅
れをゼロまたは非常に少なくでき、定常出力に速く達
し、パルス出力の応答性がよく、従来の電源では不可能
であった高周波数、低デューティでの加工が可能とな
る。
【0088】つぎの発明によるパルスレーザ励起用電源
装置によれば、スイッチの切換動作により、第1電流設
定器が基準パルス信号の立ち上がりから基準パルス信号
に対して時間遅れを有する第1時間遅れ信号の立ち上が
りまで電源装置に接続され、第2電流設定器が第1時間
遅れ信号の立ち上がりから第1時間遅れ信号に対して時
間遅れを有する第2時間遅れ信号の立ち上がりまで電源
装置に接続され、第3電流設定器が第2時間遅れ信号の
立ち上がりから第1時間遅れ信号の立ち下がりまで電源
装置に接続されるから、レーザ出力信号がオンする直前
にレーザ出力信号がオンするまで第1励起強度による励
起を励起手段に対して行い、レーザ出力信号がオンした
直後からレーザ出力信号がオフする以前の所定時点まで
第2励起強度による励起を励起手段に対して行い、第2
励起強度による通電の終了時点からレーザ出力信号がオ
フするまで第3励起強度による励起を励起手段に対して
行うことができ、このことによってレーザ出力の立ち上
がり部分の遅れをゼロまたは非常に少なくでき、定常出
力に速く達し、パルス出力の応答性がよく、従来の電源
では不可能であった高周波数、低デューティでの加工が
可能となる。
装置によれば、スイッチの切換動作により、第1電流設
定器が基準パルス信号の立ち上がりから基準パルス信号
に対して時間遅れを有する第1時間遅れ信号の立ち上が
りまで電源装置に接続され、第2電流設定器が第1時間
遅れ信号の立ち上がりから第1時間遅れ信号に対して時
間遅れを有する第2時間遅れ信号の立ち上がりまで電源
装置に接続され、第3電流設定器が第2時間遅れ信号の
立ち上がりから第1時間遅れ信号の立ち下がりまで電源
装置に接続されるから、レーザ出力信号がオンする直前
にレーザ出力信号がオンするまで第1励起強度による励
起を励起手段に対して行い、レーザ出力信号がオンした
直後からレーザ出力信号がオフする以前の所定時点まで
第2励起強度による励起を励起手段に対して行い、第2
励起強度による通電の終了時点からレーザ出力信号がオ
フするまで第3励起強度による励起を励起手段に対して
行うことができ、このことによってレーザ出力の立ち上
がり部分の遅れをゼロまたは非常に少なくでき、定常出
力に速く達し、パルス出力の応答性がよく、従来の電源
では不可能であった高周波数、低デューティでの加工が
可能となる。
【0089】つぎの発明によるパルスレーザ励起用電源
装置によれば、第1電源装置が基準パルス信号の立ち上
がりから基準パルス信号に対して時間遅れを有する第1
時間遅れ信号に対してさらに時間遅れを有する第2時間
遅れ信号の立ち上がりまで動作し、第3電源装置が第1
時間遅れ信号の立ち上がりから第1時間遅れ信号の立ち
下がりまで動作し、第1電源装置と第3電源装置の合成
出力を励起手段に供給するから、レーザ出力信号がオン
する直前にレーザ出力信号がオンするまで第1励起強度
による励起を励起手段に対して行い、レーザ出力信号が
オンした直後からレーザ出力信号がオフする以前の所定
時点まで第2励起強度による励起を励起手段に対して行
い、第2励起強度による通電の終了時点からレーザ出力
信号がオフするまで第3励起強度による励起を励起手段
に対して行うことができ、このことによりレーザ出力の
立ち上がり部分の遅れをゼロまたは非常に少なくでき、
定常出力に速く達し、パルス出力の応答性がよく、従来
の電源では不可能であった高周波数、低デューティでの
加工が可能となる。
装置によれば、第1電源装置が基準パルス信号の立ち上
がりから基準パルス信号に対して時間遅れを有する第1
時間遅れ信号に対してさらに時間遅れを有する第2時間
遅れ信号の立ち上がりまで動作し、第3電源装置が第1
時間遅れ信号の立ち上がりから第1時間遅れ信号の立ち
下がりまで動作し、第1電源装置と第3電源装置の合成
出力を励起手段に供給するから、レーザ出力信号がオン
する直前にレーザ出力信号がオンするまで第1励起強度
による励起を励起手段に対して行い、レーザ出力信号が
オンした直後からレーザ出力信号がオフする以前の所定
時点まで第2励起強度による励起を励起手段に対して行
い、第2励起強度による通電の終了時点からレーザ出力
信号がオフするまで第3励起強度による励起を励起手段
に対して行うことができ、このことによりレーザ出力の
立ち上がり部分の遅れをゼロまたは非常に少なくでき、
定常出力に速く達し、パルス出力の応答性がよく、従来
の電源では不可能であった高周波数、低デューティでの
加工が可能となる。
【0090】つぎの発明によるパルスレーザ励起用電源
装置によれば、第1電源装置のスイッチング素子が基準
パルス信号の立ち上がりから基準パルス信号に対して時
間遅れを有する時間遅れ信号の立ち上がりまでオンし、
第3電源装置が時間遅れ信号の立ち上がりから時間遅れ
信号の立ち下がりまで動作し、リアクトルと第3電源装
置の出力の合成出力を励起手段に供給するから、レーザ
出力信号がオンする直前にレーザ出力信号がオンするま
で第1励起強度による励起を励起手段に対して行い、レ
ーザ出力信号がオンした直後からレーザ出力信号がオフ
する以前の所定時点まで第2励起強度による励起を励起
手段に対して行い、第2励起強度による通電の終了時点
からレーザ出力信号がオフするまで第3励起強度による
励起を励起手段に対して行うことができ、このことによ
りレーザ出力の立ち上がり部分の遅れをゼロまたは非常
に少なくでき、定常出力に速く達し、パルス出力の応答
性がよく、従来の電源では不可能であった高周波数、低
デューティでの加工が可能となる。
装置によれば、第1電源装置のスイッチング素子が基準
パルス信号の立ち上がりから基準パルス信号に対して時
間遅れを有する時間遅れ信号の立ち上がりまでオンし、
第3電源装置が時間遅れ信号の立ち上がりから時間遅れ
信号の立ち下がりまで動作し、リアクトルと第3電源装
置の出力の合成出力を励起手段に供給するから、レーザ
出力信号がオンする直前にレーザ出力信号がオンするま
で第1励起強度による励起を励起手段に対して行い、レ
ーザ出力信号がオンした直後からレーザ出力信号がオフ
する以前の所定時点まで第2励起強度による励起を励起
手段に対して行い、第2励起強度による通電の終了時点
からレーザ出力信号がオフするまで第3励起強度による
励起を励起手段に対して行うことができ、このことによ
りレーザ出力の立ち上がり部分の遅れをゼロまたは非常
に少なくでき、定常出力に速く達し、パルス出力の応答
性がよく、従来の電源では不可能であった高周波数、低
デューティでの加工が可能となる。
【0091】つぎの発明によるパルスレーザ励起用電源
装置によれば、第1励起強度がレーザ出力信号と同時に
レーザ出力が立ち上がるに必要とするエネルギ量である
ことにより、レーザ出力の立ち上がり部分の遅れをゼロ
とすることができ、従来の電源では不可能であった高周
波数、低デューティでの加工が可能となる。
装置によれば、第1励起強度がレーザ出力信号と同時に
レーザ出力が立ち上がるに必要とするエネルギ量である
ことにより、レーザ出力の立ち上がり部分の遅れをゼロ
とすることができ、従来の電源では不可能であった高周
波数、低デューティでの加工が可能となる。
【0092】つぎの発明によるパルスレーザ励起用電源
装置によれば、第2励起強度が第3励起強度に比べ高い
励起強度であり、第2励起強度によるレーザ出力が第3
励起強度によるレーザ出力の安定値と同一になるまでの
期間出力するから、定常出力に速く達し、パルス出力の
応答性がよく、従来の電源では不可能であった高周波
数、低デューティでの加工が可能となる。
装置によれば、第2励起強度が第3励起強度に比べ高い
励起強度であり、第2励起強度によるレーザ出力が第3
励起強度によるレーザ出力の安定値と同一になるまでの
期間出力するから、定常出力に速く達し、パルス出力の
応答性がよく、従来の電源では不可能であった高周波
数、低デューティでの加工が可能となる。
【0093】つぎの発明によるパルスレーザ励起用電源
装置によれば、第1励起強度がレーザ発振を始める強度
よりわずかに低い値であることにより、時間的な制限が
なく、特に制御することなく第2励起強度を立ち上げる
とほぼ同時にレーザ出力を立ち上げることができるよう
になり、従来の電源では不可能であった高周波数、低デ
ューティでの加工が可能となる。
装置によれば、第1励起強度がレーザ発振を始める強度
よりわずかに低い値であることにより、時間的な制限が
なく、特に制御することなく第2励起強度を立ち上げる
とほぼ同時にレーザ出力を立ち上げることができるよう
になり、従来の電源では不可能であった高周波数、低デ
ューティでの加工が可能となる。
【図1】 この発明によるパルスレーザ励起用電源装置
の実施の形態1を示すブロック線図である。
の実施の形態1を示すブロック線図である。
【図2】 実施の形態1によるパルスレーザ励起用電源
装置の動作を示すタイミングチャートである。
装置の動作を示すタイミングチャートである。
【図3】 実施の形態1によるパルスレーザ励起用電源
装置における制御特性を示すタイミングチャートであ
る。
装置における制御特性を示すタイミングチャートであ
る。
【図4】 実施の形態1によるパルスレーザ励起用電源
装置における他の制御特性を示すタイミングチャートで
ある。
装置における他の制御特性を示すタイミングチャートで
ある。
【図5】 実施の形態1によるパルスレーザ励起用電源
装置における他の制御特性を示すタイミングチャートで
ある。
装置における他の制御特性を示すタイミングチャートで
ある。
【図6】 実施の形態1によるパルスレーザ励起用電源
装置における他の制御特性を示すタイミングチャートで
ある。
装置における他の制御特性を示すタイミングチャートで
ある。
【図7】 実施の形態1によるパルスレーザ励起用電源
装置における他の制御特性を示すタイミングチャートで
ある。
装置における他の制御特性を示すタイミングチャートで
ある。
【図8】 この発明によるパルスレーザ励起用電源装置
の実施の形態2を示す回路図である。
の実施の形態2を示す回路図である。
【図9】 この発明によるパルスレーザ励起用電源装置
の実施の形態3を示すブロック線図である。
の実施の形態3を示すブロック線図である。
【図10】 この発明によるパルスレーザ励起用電源装
置の実施の形態4を示すブロック線図である。
置の実施の形態4を示すブロック線図である。
【図11】 実施の形態4によるパルスレーザ励起用電
源装置の動作を示すタイミングチャートである。
源装置の動作を示すタイミングチャートである。
【図12】 この発明によるパルスレーザ励起用電源装
置の実施の形態4を示す回路図である。
置の実施の形態4を示す回路図である。
【図13】 この発明によるパルスレーザ励起用電源装
置の実施の形態5を示すブロック線図である。
置の実施の形態5を示すブロック線図である。
【図14】 実施の形態5によるパルスレーザ励起用電
源装置の動作を示すタイミングチャートである。
源装置の動作を示すタイミングチャートである。
【図15】 レーザダイオード電流とレーザ出力との関
係を示すグラフである。
係を示すグラフである。
【図16】 パルスレーザ励起用電源装置の従来例を示
すブロック線図である。
すブロック線図である。
【図17】 従来のパルスレーザ励起用電源装置の動作
を示すタイミングチャートである。
を示すタイミングチャートである。
1 第1電源装置,3 第2電源装置,5 第3電源装
置,7,9,11 電流設定器,27 ロジック回路,
31 定電流供給部,33 リアクトル,37比較器,
39 直流電源,41 スイッチング素子,43 ダイ
オード,51出力遮断部,53 ダイオード,57 ス
イッチング素子,71 電源装置,73,75,77
スイッチ,81 直流電源,83 スイッチング素子,
85直流電源,87 ダイオード,89 リアクトル,
104 基準発信器,106 レーザダイオード,10
8 固体レーザ媒質。
置,7,9,11 電流設定器,27 ロジック回路,
31 定電流供給部,33 リアクトル,37比較器,
39 直流電源,41 スイッチング素子,43 ダイ
オード,51出力遮断部,53 ダイオード,57 ス
イッチング素子,71 電源装置,73,75,77
スイッチ,81 直流電源,83 スイッチング素子,
85直流電源,87 ダイオード,89 リアクトル,
104 基準発信器,106 レーザダイオード,10
8 固体レーザ媒質。
Claims (12)
- 【請求項1】 放電またはランプ、またはレーザダイオ
ード等の励起手段によりレーザ媒質を励起してレーザ光
を発振するレーザ装置のパルスレーザ励起制御方法にお
いて、 レーザ出力信号がオンする直前にレーザ出力信号がオン
するまで第1励起強度による励起を前記励起手段に対し
て行い、レーザ出力信号がオンした直後からレーザ出力
信号がオフする以前の所定時点まで第2励起強度による
励起を前記励起手段に対して行い、第2励起強度による
通電の終了時点からレーザ出力信号がオフするまで第3
励起強度による励起を前記励起手段に対して行うことを
特徴とするパルスレーザ励起制御方法。 - 【請求項2】 前記第1励起強度は、レーザ出力信号と
同時にレーザ出力が立ち上がるに必要とするエネルギ量
であることを特徴とする請求項1に記載のパルスレーザ
励起制御方法。 - 【請求項3】 前記第2励起強度は、前記第3励起強度
に比べ高い励起強度であり、前記第2励起強度によるレ
ーザ出力は前記第3励起強度によるレーザ出力の安定値
と同一になるまでの期間出力することを特徴とする請求
項1または2に記載のパルスレーザ励起制御方法。 - 【請求項4】 前記第1励起強度は、レーザ発振を始め
る強度よりわずかに低い値であることを特徴とする請求
項1〜3のいずれか一つに記載のパルスレーザ励起制御
方法。 - 【請求項5】 放電またはランプ、またはレーザダイオ
ード等の励起手段によりレーザ媒質を励起してレーザ光
を発振するレーザ装置のパルスレーザ励起用電源装置に
おいて、 第1励起強度を出力する第1電源装置と、 第2励起強度を出力する第2電源装置と、 第3励起強度を出力する第3電源装置と、 を有し、 前記第1電源装置は基準発信器が出力する基準パルス信
号の立ち上がりから基準パルス信号に対して時間遅れを
有する第1時間遅れ信号の立ち上がりまで動作し、前記
第2電源装置は前記第1時間遅れ信号の立ち上がりから
当該第1時間遅れ信号に対して時間遅れを有する第2時
間遅れ信号の立ち上がりまで動作し、前記第3電源装置
は前記第2時間遅れ信号の立ち上がりから前記第1時間
遅れ信号の立ち下がりまで動作し、 前記第1電源装置と前記第2電源装置と前記第3電源装
置の合成出力を前記励起手段に供給することを特徴とす
るパルスレーザ励起用電源装置。 - 【請求項6】 前記第1電源装置と前記第2電源装置と
前記第3電源装置は、それぞれ電流設定器の設定値に対
し直流電源に並列に接続され、前記第1電源装置と前記
第2電源装置と前記第3電源装置は、それぞれ、直流電
源の正極側に接続された定電流供給用のスイッチング素
子とダイオードの直列体を含み当該スイッチング素子と
当該ダイオードとの接続点に接続されたリアクトルの電
流を一定に制御する定電流供給部と、直流電源の正極側
に接続されたダイオードと出力遮断制御用のスイッチン
グ素子と直列体を含み当該スイッチング素子と当該ダイ
オードとの接続点に前記リアクトルを接続された出力遮
断部とを有し、前記出力遮断部より励起手段としてのレ
ーザダイオードに励起エネルギを供給することを特徴と
する請求項5に記載のパルスレーザ励起用電源装置。 - 【請求項7】 放電またはランプ、またはレーザダイオ
ード等の励起手段によりレーザ媒質を励起してレーザ光
を発振するレーザ装置のパルスレーザ励起用電源装置に
おいて、 一つの電源装置と、 第1励起強度を設定する第1電流設定器と、 第2励起強度を設定する第2電流設定器と、 第3励起強度を設定する第3電流設定器と、 前記第1〜第3の電流設定器のうちの一つを択一的に前
記電源装置に接続するスイッチと、 を有し、 前記スイッチの切換動作により、前記第1電流設定器は
基準発信器が出力する基準パルス信号の立ち上がりから
基準パルス信号に対して時間遅れを有する第1時間遅れ
信号の立ち上がりまで前記電源装置に接続され、前記第
2電流設定器は前記第1時間遅れ信号の立ち上がりから
当該第1時間遅れ信号に対して時間遅れを有する第2時
間遅れ信号の立ち上がりまで前記電源装置に接続され、
前記第3電流設定器は前記第2時間遅れ信号の立ち上が
りから前記第1時間遅れ信号の立ち下がりまで前記電源
装置に接続されることを特徴とするパルスレーザ励起用
電源装置。 - 【請求項8】 放電またはランプ、またはレーザダイオ
ード等の励起手段によりレーザ媒質を励起してレーザ光
を発振するレーザ装置のパルスレーザ励起用電源装置に
おいて、 第1励起強度を出力する第1電源装置と、 第3励起強度を出力する第3電源装置と、 を有し、 前記第1電源装置は基準発信器が出力する基準パルス信
号の立ち上がりから基準パルス信号に対して時間遅れを
有する第1時間遅れ信号に対してさらに時間遅れを有す
る第2時間遅れ信号の立ち上がりまで動作し、前記第3
電源装置は前記第1時間遅れ信号の立ち上がりから前記
第1時間遅れ信号の立ち下がりまで動作し、 前記第1電源装置と前記第3電源装置の合成出力を前記
励起手段に供給することを特徴とするパルスレーザ励起
用電源装置。 - 【請求項9】 放電またはランプ、またはレーザダイオ
ード等の励起手段によりレーザ媒質を励起してレーザ光
を発振するレーザ装置のパルスレーザ励起用電源装置に
おいて、 第1励起強度を出力する第1電源装置と、 第3励起強度を出力する第3電源装置と、 を有し、 前記第1電源装置は、直流電源の正極側に設けられたス
イッチング素子と前記直流電源の正極側に設けられたダ
イオードとの直列体を有し、前記スイッチング素子と前
記ダイオードとの接続点にリアクトルを接続され、スイ
ッチング素子は基準発信器が出力する基準パルス信号の
立ち上がりから基準パルス信号に対して時間遅れを有す
る時間遅れ信号の立ち上がりまでオンし、前記第3電源
装置は前記時間遅れ信号の立ち上がりから当該時間遅れ
信号の立ち下がりまで動作し、前記リアクトルと前記第
3電源装置の出力の合成出力を前記励起手段に供給する
ことを特徴とするパルスレーザ励起用電源装置。 - 【請求項10】 前記第1励起強度は、レーザ出力信号
と同時にレーザ出力が立ち上がるに必要とするエネルギ
量であることを特徴とする請求項5〜9のいずれか一つ
に記載のパルスレーザ励起用電源装置。 - 【請求項11】 前記第2励起強度は、前記第3励起強
度に比べ高い励起強度であり、前記第2励起強度による
レーザ出力は前記第3励起強度によるレーザ出力の安定
値と同一になるまでの期間出力することを特徴とする請
求項5〜7のいずれか一つに記載のパルスレーザ励起用
電源装置。 - 【請求項12】 前記第1励起強度は、レーザ発振を始
める強度よりわずかに低い値であることを特徴とする請
求項5〜10のいずれか一つに記載のパルスレーザ励起
用電源装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9301153A JPH11135860A (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | パルスレーザ励起制御方法およびパルスレーザ励起用電源装置 |
CA002243176A CA2243176C (en) | 1997-10-31 | 1998-07-14 | Control method of exciting a pulse laser and power supply unit for exciting a pulse laser |
US09/119,940 US6222862B1 (en) | 1997-10-31 | 1998-07-21 | Control method of exciting a pulse laser and power supply unit for exciting a pulse laser |
TW087112090A TW381365B (en) | 1997-10-31 | 1998-07-24 | Control method of exciting a pulse laser and power supply unit for exciting a pulse laser |
DE19839082A DE19839082A1 (de) | 1997-10-31 | 1998-08-27 | Steuerverfahren zur Erregung eines gepulsten Lasers und Stromversorgungseinheit zur Erregung eines gepulsten Lasers |
FR9812368A FR2770692A1 (fr) | 1997-10-31 | 1998-10-02 | Procede de commande d'excitation d'un laser pulse et unite d'alimentation pour exciter un laser pulse |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9301153A JPH11135860A (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | パルスレーザ励起制御方法およびパルスレーザ励起用電源装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11135860A true JPH11135860A (ja) | 1999-05-21 |
Family
ID=17893430
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9301153A Pending JPH11135860A (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | パルスレーザ励起制御方法およびパルスレーザ励起用電源装置 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6222862B1 (ja) |
JP (1) | JPH11135860A (ja) |
CA (1) | CA2243176C (ja) |
DE (1) | DE19839082A1 (ja) |
FR (1) | FR2770692A1 (ja) |
TW (1) | TW381365B (ja) |
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