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JPH1112910A - 医療用貼付材基布およびその製造方法 - Google Patents

医療用貼付材基布およびその製造方法

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Publication number
JPH1112910A
JPH1112910A JP9154804A JP15480497A JPH1112910A JP H1112910 A JPH1112910 A JP H1112910A JP 9154804 A JP9154804 A JP 9154804A JP 15480497 A JP15480497 A JP 15480497A JP H1112910 A JPH1112910 A JP H1112910A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elastic
nonwoven fabric
elastomer
pressure
polyester
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9154804A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Morishima
一博 森島
Makoto Yoshida
吉田  誠
Yukikage Matsui
亨景 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP9154804A priority Critical patent/JPH1112910A/ja
Publication of JPH1112910A publication Critical patent/JPH1112910A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄くて軟らかく、耐摩耗性に優れ、粘着材の
滲み出しも少なく、伸縮性を有し、蒸れにくい医療用貼
付材基布を提供する。 【解決手段】 (i)エラストマーから構成された平均
直径が0.1〜20μmの弾性短繊維がランダムに配列
された弾性不織布からなり、(ii)該弾性短繊維は少な
くとも1ヶ所で互いに融着しており、かつ(iii)該弾
性不織布は0.02〜1mmの厚みであり、500g/
2・24hr以上の透湿度を有し、そして90cc/
cm2/sec以下の通気度を有することを特徴とする
医療用貼付材基布。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医療用貼付材基布に
関し、更に詳しくは、エラストマーより構成された弾性
短繊維からなる、貼付容易性、皮膚追従性、皮膚密着
性、剥離容易性に優れた、適度な透湿性を有しながらも
粘着剤の表面への滲み出しのない、例えば経皮吸収製
剤、粘着性包帯、絆創膏などに好適に使用される医療用
貼付材の基布およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、経皮吸収製剤や絆創膏などと
して、伸縮性を有する基布に薬剤を含ませた粘着剤やあ
るいは粘着剤と薬剤の積層体を塗布した医療用貼付材が
知られている。
【0003】これらの貼付材は、皮膚に貼り付けた際に
違和感なく身体の動きに追従する様、できる限り薄くか
つ十分な伸縮性を有している必要がある。粘着剤の裏打
ち材としての基布やシートは、フィルムや不織布などが
提案されてきたが、通気性があり摩擦も少なく、貼り付
けたときの粘着剤層塗布面の裏側の面の触感に優れる不
織布が好ましい。繊維質シートからなるものとしては例
えば特公平1−48019号公報に示されているよう
に、従来のカードウェブからなるものに比べて伸びや伸
長回復率を一定の範囲とし、より皮膚へのフィット感や
柔軟性を高めたものが提案されている。しかしさらに皮
膚との違和感をより低減させるためには貼付材の厚みを
低減させることが不可欠であり、そのため従来のもので
は長期間貼り付けて使用しているうちに、基布の伸縮に
伴い粘着剤が裏側の面へ滲み出してしまうという欠点は
避けられないものであった。
【0004】かかる欠点を解決するために、特開平4−
1126号公報においてはシート基材を構成する繊維の
直径を細くして、風合いを柔らかくするだけでなく粘着
剤の滲み出しも改善したものが提案されている。繊維を
極細化するとそれに伴って繊維強度も低下する為、貼り
付けて使用している間に粘着剤層塗布面の裏面が摩擦に
より毛羽立ち、外観上好ましくないという問題が生じて
くる。上記公報では不織シートを部分接着する方法も開
示されているが接着されていない部分は残されており、
粘着剤の滲み出しと摩耗性の問題を両立することは困難
である。
【0005】一方、極細繊維からなり、さらに耐摩耗性
を改善する方法として特開平7−16257号公報に極
細繊維からなる不織布シートに印刷面を融着する方法が
提案されているものの、強度が大きく伸ばしたときに抵
抗感が生じ装着時の違和感が大きくなり、厚みも増すた
めに装着中にシートの端が引っ掛かるなどして剥がれや
すくなるという問題を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、粘着剤の裏
面への滲み出しと耐摩耗性を低減させるのみならず、薄
く、柔軟性、伸縮性に優れた皮膚へ貼り付けたときの違
和感の少ない極細繊維からなる医療用貼付材基布および
その製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記医療
用貼付材基布のもつ欠点を改善するために、エラストマ
ーから構成され、特定の繊維径を持つ弾性短繊維からな
る不織布を特定の方法で熱融着させることにより、上記
目的を達成しうる基布が得られることが見いだされた。
【0008】すなわち、本発明によれば、(i)エラス
トマーから構成された平均直径が0.1〜20μmの弾
性短繊維がランダムに配列された弾性不織布からなり、
(ii)該弾性短繊維は少なくとも1ヶ所で互いに融着し
ており、かつ(iii)該弾性不織布は0.02〜1mmの
厚みであり、500g/m2・24hr以上の透湿度を
有し、そして90cc/cm2/sec以下の通気度を
有することを特徴とする医療用貼付材基布が提供され
る。
【0009】また、本発明によれば、弾性不織布が、エ
ラストマーのメルトブロー法によって製造され、かつ得
られた不織布を加熱ローラーにより熱圧着させることを
特徴とする前記記載の医療用貼付材基布の製造方法が提
供される。以下、本発明の医療用貼付材基布およびその
製造方法についてさらに詳細に説明する。
【0010】本発明に用いられる弾性不織布を構成する
弾性繊維はエラストマーより構成され、そのエラストマ
ーとしては、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタ
ン系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポ
リアミド系エラストマー、ポリスチレン系エラストマー
などゴム弾性を有する熱可塑性エラストマーであればそ
の種類を問わないが、弾性繊維の溶融成形時および布帛
の熱処理時の熱安定性から、ポリエステル系エラストマ
ーであることが好ましい。
【0011】ポリエステル系エラストマーとしては、結
晶性を有するポリエステルハードセグメントと、ポリエ
ーテルまたはポリエステルから選ばれた少なくとも一種
類からなる、柔軟なソフトセグメントからなるブロック
共重合体が一般的である。ハードセグメントを構成する
ポリエステルとしては、酸成分の50モル%以上、好ま
しくは70モル%以上がテレフタル酸またはそのエステ
ル形成誘導体、もしくは2,6−ナフタレンジカルボン
酸またはそのエステル形成誘導体であり、ジオール成分
の50モル%以上好ましくは70モル%以上が1,4−
ブタンジオールまたはそのエステル形成誘導体である成
分単位を重縮合して得られる、ポリブチレンテレフタレ
ート系ポリエステルもしくはポリブチレンナフタレート
系ポリエステルが結晶化速度が速いことから好適に用い
られる。すなわちハードセグメントは結晶性芳香族ポリ
エステルセグメントであることが好ましい。
【0012】ここで、テレフタル酸または2,6−ナフ
タレンジカルボン酸以外のジカルボン酸としては、イソ
フタル酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナ
フタレンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルジカルボ
ン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ジフェノキシ
エタンジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン
酸、メチルテレフタル酸、メチルイソフタル酸などの芳
香族ジカルボン酸;コハク酸、アジピン酸、セバチン
酸、デカンジカルボン酸、ドデカンジカルボン酸などの
脂肪族ジカルボン酸およびシクロヘキサンジカルボン酸
などの脂環族ジカルボン酸などを挙げることができ、こ
れらは1種のみを使用してもよく2種以上を併用しても
よい。
【0013】1,4−ブタンジオール以外のジオールと
しては、エチレングリコール、トリメチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサン
ジメタノール等を挙げることができ、これらは1種のみ
を使用してもよく2種以上を併用してもよい。また、上
記結晶性ポリエステルは、ポリマーの結晶性を損なわな
い範囲(例えば20モル%以下、好ましくは10モル%
以下)で、これらの一部を、例えばε−オキシカプロン
酸、オキシ安息香酸、ヒドロキシエトキシ安息香酸など
のオキシカルボン酸などの他種カルボン酸から構成され
るポリエステルで置き換えてもよい。
【0014】このような酸成分およびジオール成分は、
それぞれ単独あるいは併用して用いてもよいが、そのと
きハードセグメントを構成する結晶性ポリエステル単独
での固有粘度が0.6〜2.0、かつ融点が120℃以上
(好ましくは150℃以上)で280℃以下(好ましく
は220℃以下)であることが望ましい。固有粘度が
0.6未満であると得られる共重合ポリエステルの溶融
成形性が大幅に低下し、更に不織布としての性能も劣る
ものとなる。逆に固有粘度が2.0を越えると共重合ポ
リエステル製造時に溶融混練温度を高く設定しなければ
ならず、該ポリエステルの熱劣化の面から好ましくな
い。
【0015】これに対して、ソフトセグメントは、ジオ
ール成分がポリアルキレングリコールからなるポリエー
テルエステルまたは、後述するポリエステルからなるも
のが好ましい。ポリアルキレングリコールとしては、ポ
リオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレング
リコール、ポリオキシトリメチレングリコール、ポリオ
キシテトラメチレングリコール及びこれらの共重合体が
例示され、これらのうち特にポリオキシテトラメチレン
グリコールが好ましい。これらのポリアルキレングリコ
ールの分子量(数平均)は、300〜10,000の範
囲にあればよいが、繊維の弾性性能、成形時の耐熱性の
面から好ましくは、500〜5,000のものが好まし
い。
【0016】上記ポリエーテルエステルの酸成分として
は、前述のハードセグメントの形成に用いられるジカル
ボン酸を用いればよい。その際、最終的に得られるポリ
エーテルエステル型ブロック共重合体エラストマーに占
めるポリアルキレングリコールの割合が、全体の30〜
90重量%、好ましくは40〜80重量%、より好まし
くは50〜70重量%の範囲にあるとき、不織布の伸
度、弾性回復率、50%伸長応力、のバランスと、成型
加工性とが両立される。
【0017】上記ポリエーテルエステル型ブロック共重
合体エラストマーは、それ自体で良く知られた方法、す
なわち、ジカルボン酸誘導体、アルキレンジオール、ポ
リアルキレンジオールをエステル交換させた後、重合反
応させることによって得ることができる。
【0018】一方、不織布原料ポリマーとして、ソフト
セグメントに柔軟なポリエステルを用いた、ポリエステ
ルエステルブロック共重合体を用いる場合、ソフト成分
を構成するポリエステルとしては、ポリカプロラクトン
系脂肪族ポリエステルまたは以下の(I)〜(III)の
要件を同時に満足するポリエステルが好適に用いられ
る。 (I)炭素数4〜20の脂肪族ジカルボン酸成分が、ソ
フトセグメントを構成するポリエステルの全酸成分を基
準として0〜50モル%を占めること。 (II)炭素数8〜16の芳香族ジカルボン酸成分が、ソ
フトセグメントを構成するポリエステルの全酸成分を基
準として50〜100モル%を占めること。 (III)炭素数3〜20の脂肪族ジオール化合物が、ソ
フトセグメントを構成するポリエステルの全ジオール成
分を基準として50〜100モル%を占めること。 ここで、(I)の脂肪族ジカルボン酸成分の炭素数が4
未満では、カルボキシル基間に存在する炭素原子の数が
少ないので、得られるブロック共重合ポリエステルは加
水分解を受けやすく、また溶融紡糸時の熱安定性に劣
る。逆に該炭素数が20を越えると該脂肪族ジカルボン
酸が高価、入手困難などの問題があり、好ましくない。
好ましい該炭素数は、7〜15である。好ましく用いる
ことのできる脂肪族ジカルボン酸としては、例えばコハ
ク酸、アジピン酸、スペリン酸、セバシン酸、デカンジ
カルボン酸、ドデカンジカルボン酸、ダイマー酸、シク
ロヘキサンジカルボン酸、イソフタル酸、これらのエス
テル形成性誘導体等を挙げることができ、これらは単独
で用いても2種類以上を併用してもよい。
【0019】上述(I)の脂肪族ジカルボン酸の共重合
割合は、ソフトセグメントを構成するポリエステルの全
酸成分を基準として0〜50モル%であるが、得られる
ブロック共重合ポリエステルの耐熱性の面から共重合割
合が5〜30モル%であることが好ましい。
【0020】次に、(II)の炭素数8〜16の芳香族ジ
カルボン酸成分は、ソフトセグメントを構成するポリエ
ステルの全酸成分を基準として50〜100モル%、好
ましくは70から95モル%占めていることが好まし
い。この芳香族ジカルボン酸成分は、ソフトセグメント
ポリエステルの耐加水分解性、耐熱性を低下させること
なく、得られるブロック共重合ポリエステル内でソフト
セグメントとして機能させるために、結晶性を低下させ
る目的で上述の割合を占めている必要がある。この種の
芳香族ジカルボン酸成分としては、テレフタル酸、イソ
フタル酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン
酸、ジフェニルジカルボン酸などが好ましい。
【0021】また、(III)の炭素数3〜20の脂肪族
ジオール化合物は、ソフトセグメントを構成するポリエ
ステルの全ジオール成分を基準として50〜100モル
%を占めることが好ましい。炭素数が3未満では、単位
重量当りの反復構造単位数が増えてしまい、耐加水分解
性が劣る。逆に該炭素数が20を越えると反応性に欠け
る。また、脂肪族ジオール成分が50モル%未満になる
と、共重合ポリエステルの柔軟性が不足してくる。
【0022】このようなジオール化合物としては、プロ
ピレングリコール、テトラメチレングリコール、1,5
−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジ
オール、ネオペンチルグリコール、トリメチルペンタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘ
キサンジメタノール、1,9−ノナンジオール、3,3−
ジメチル−1,5−ペンタンジオール、オクタメチレン
グリコール、デカメチレングリコール、ドデカメチレン
グリコール、これらのエステル形成性誘導体などを挙げ
ることができる。その中でも、ソフトセグメントの結晶
性を低下させるために、特に側鎖にアルキル基を有する
ものが好ましい。勿論、上記のジオール化合物は単独で
用いても2種以上を併用してもよい。また、柔軟性を上
げるため、必要に応じて上述のポリアルキレングリコー
ルが混合されていても良い。
【0023】さらにソフトセグメントを構成するポリエ
ステル単独での固有粘度は0.6〜1.0の範囲であるこ
とが好ましい。この固有粘度が0.6未満の場合には、
得られるブロック共重合ポリエステルの溶融成形性が大
幅に低下し、更に不織布としての性能も劣るものとな
る。逆に固有粘度が1.0を越えると、ブロック共重合
ポリエステル製造時に溶融混練温度を高く設定しなけれ
ばならず、ポリマーの熱劣化の面から好ましくない。
【0024】この種のポリエステルエステル型ブロック
共重合エラストマーは、上述のハードセグメントを構成
するポリエステルと、ソフトセグメントを構成するポリ
エステルとを溶融混練し、ブロック化反応させることに
よって得ることができる。その際、該ブロック化反応に
おけるそれぞれの共重合割合(重量比率)を、(ハード
セグメントを構成するポリエステル):(ソフトセグメ
ントを構成するポリエステル)=(10〜70):(9
0〜30)の範囲とするのが有利である。ハードセグメ
ントを構成するポリエステルの共重合割合が10重量%
未満となると、得られるブロック共重合ポリエステル中
のハードセグメント部が少なすぎて、耐熱性、成型加工
性、不織布製造時の作業性等が低下するばかりか、不織
布の伸長応力が不足してくる。逆に70重量%を越える
とブロック共重合ポリエステルの伸長弾性回復率が不十
分となる。ブロック化反応は、バッチ式、連続式、いず
れの方法を用いてもよく、例えばそれぞれのポリエステ
ル成分を所望とする固有粘度まで個別に重縮合反応させ
てから、混合してブロック化反応させる方法などを挙げ
ることができる。
【0025】本発明のエラストマーは、そのガラス転移
点(Tg)が−70℃〜10℃、好ましくは−20℃〜
10℃であるのが望ましい。Tgの値が−70℃未満、
殊に−20℃より低い場合は、ポリマーのゴム弾性が低
温度で発現するため、基布が伸張された時の応力が高く
なって締め付け感、違和感が増す上、肌に貼付する際、
基布の端部が丸まり易くなるので好ましくない。一方、
Tgが10℃を越える場合は、ゴム弾性が不足し、基布
が硬くなったり充分な伸縮特性を示さなくなる場合があ
る。勿論、上記エラストマーには、難燃剤、および所望
に応じて鎖延長剤、充填剤、酸化防止剤、滑剤などの添
加剤が含まれていてもよい。
【0026】本発明の弾性不織布を構成する弾性繊維の
平均直径は、0.1〜20μmであることが必要であ
る。0.1μmより小さい繊維径のものは得られ難く、
繊維形成時の工程安定性も低い。20μmを越えると繊
維間の空隙が広くなり過ぎ、後述する本発明の布帛の熱
融着処理によっても粘着剤塗布後の滲み出しが起こる原
因となる。なお、ここで言う直径とは、弾性繊維の断面
が異形(例えば、楕円、多葉形、多角形等)の場合は、
それらを相当する太さ(デニール)の丸断面に見なした
場合の直径を意味する。
【0027】かかる範囲内の繊維径の弾性繊維はメルト
ブロー法により得ることができる。メルトブロー法は、
溶融ポリマーを通常、T−ダイのような口金の幅方向に
多数並設した紡糸孔から吐出すると同時に、口金の両側
面に隣接して設けられたスリットから高温高速の気体流
を噴射して吐出されたポリマーを細化することによって
形成される極細繊維群を、移動している空気透過性の補
集面上に堆積してシート状物を得る方法である。この方
法では細径の繊維を容易に得ることが出来るうえ、溶融
ポリマーを直接的にシート化することが可能なため、該
熱可塑性エラストマーの不織布を最も好適に得ることが
できる。
【0028】さらに製糸条件について詳述すると、ポリ
マーの溶融粘度としては、100ポイズ以上3000ポ
イズ以下であり、より好ましくは500ポイズ以上20
00ポイズ以下である。溶融粘度が低すぎると、糸切れ
しやすく同時にポリマー玉も発生しやすくなり、また繊
維径の均一性も悪くなる。一方溶融粘度が高すぎると繊
維径を細かくすることが困難となる。
【0029】ポリマーの紡糸温度は、ポリマーの融点+
[10℃以上100℃以下]が好ましく、ポリマーが熱
分解しない範囲および工程調子が安定な範囲でできるだ
け高い温度で粘度を下げることが好ましい。温度が高す
ぎると溶融粘度が高くなって好ましくなく、高すぎると
熱分解しやすくなるため長時間の操業安定性が低下す
る。
【0030】吐出されたポリマーを牽引細化する高温高
圧気体は空気または水蒸気が好適である。牽引気体の温
度が、ポリマーの紡糸温度とあまり離れていると吐出ポ
リマーの温度に影響を及ぼすため、[ポリマーの紡糸
(溶融)温度−10℃]以上で[ポリマーの融点+10
0℃]以下、より好ましくは[ポリマーの紡糸温度+
(10〜50℃)]である。また、気体流量は目的とす
る繊維径や吐出量、接着状態によって適宜決定すればよ
い。このとき、気体流の噴出スリット幅にもよるが、好
ましい流量は口金幅1cm当たり0.01〜0.2Nm3
/分である。0.01Nm3/分より小さいと細化が十分
進まず、得られる不織布の斑も大きくなり、0.2Nm3
/分を越えるとスリットの幅および吐出量によっては繊
維切れが過大に起こり好ましくない。
【0031】吐出され、高温高圧気体により牽引細化さ
れた繊維群は、サクションを有するネットなどの補集面
上に堆積され、シート状物すなわち不織布として得られ
る。この場合、口金下面〜補集面間の距離は繊維が固化
する位置より下方にすることによって繊維同士が必要以
上に接着せず、不織布風合いが粗硬にならないという点
で好ましい。補集面があまり下方に位置すると、噴出気
体流や随伴流により繊維流が乱されることとなり、繊維
同士が束状に絡まって不織布斑の原因となる。口金下面
と補集面との好ましい距離は10〜80cmが適当であ
る。
【0032】さらに本発明の医療用貼付材基布は、繊維
同士が互いにが少なくとも1ケ所で融着し、かつ該弾性
不織布の厚みが0.02〜1mmであることが必要であ
る。すなわち、メルトブロー法で得られた該弾性不織布
は、そのままでは耐摩耗性が低い他に、粘着剤塗布後、
粘着剤が裏面へ滲み出すことが考えられる。また、皮膚
へ貼り付けた際の違和感を低減させる為には基布厚みを
薄くしなければならない。厚みが0.02mmよりも薄
いと、粘着剤の滲み出しを十分防止することが困難とな
る他に貼付材としての取り扱い性に劣るものとなる。一
方厚みが1mmよりも厚いと、通常の加熱ローラーによ
る熱圧着方法によっても十分該弾性繊維が圧着され、粘
着剤の滲み出しは防止することは容易であるが、伸長時
の強度が大きくなり皮膚へ貼り付けたときの違和感が増
し、装着中にも貼付材の端が引っ掛かるなどして剥がれ
やすくなることは避けられない。好ましい厚みの範囲は
0.05〜0.5mmである。
【0033】本発明においては、耐摩耗性に優れ、粘着
剤の裏側への滲み出しがなく、かつ薄いという性能を兼
備した弾性不織布を得るために、下記の方法で該弾性不
織布を構成する弾性繊維を熱圧着する工程が不可欠であ
る。すなわち、メルトブロー法で得られた弾性不織布を
布帛全面に亘って繊維を融着させるため、圧着ローラー
の片方を加熱されたフラットもしくはエンボスパターン
を有する金属ローラー、それと対をなすローラーにはペ
ーパーやゴムなど弾性を有する材質からなるローラーを
用いる。あるいは、加熱された金属エンボスローラーと
そのエンボスパターンの凸部に対応した凹部を有する金
属または弾性を有するローラーを用いる。共に金属ロー
ラーを用いる場合は、共に加熱されていても片方のみが
加熱されていても良い。エンボスパターンを有する加熱
された金属ローラーと弾性ローラーとの組み合わせによ
り熱圧着させる方法が、布帛に凹凸がつき装着時の摩擦
抵抗が低減されるために好ましく用いられるが、布帛全
面を圧着させ、かつ完全にフィルム化させずに繊維形態
をある程度残しておくことが肝要である。完全にフィル
ム化させてしまうと耐摩耗性は良くなるが、布帛目付に
よっては強度が増加して追従性が劣ることになり、透湿
性も失われてしまうため好ましくない。
【0034】熱圧着された布帛の粘着剤の裏側への滲み
出し防止性能を維持するためには、通気度が90cc/
cm2/sec以下(JIS L1096) であるこ
とが必要であり、その一方で透湿性を確保するには透湿
度が500g/m2・24hr(JIS Z0208)
以上である必要がある。通気度が90cc/cm2/s
ecを越えると薬剤の滲み出しが起こり、透湿度が50
0g/m2・24hr未満であると皮膚に貼り付けた時
に蒸れの原因となる。通気度は1〜50cc/cm2
secの範囲、透湿度は1000〜2000g/m2
24hrの範囲であることが好ましい。エンボスのパタ
ーンはドット、筋状、短矩形などいずれでも良いが、ド
ット状のものが摩擦抵抗が低減しやすく好適である。
【0035】加熱ローラーの温度はローラー間の線圧に
もよるが、該弾性繊維を構成する熱可塑性エラストマー
の融点以下、好ましくは[融点−120]℃〜[融点−
30℃]である。温度が低すぎると十分に繊維同士が融
着せず、温度が高すぎると該布帛のローラーへの融着や
収縮が起こり工程安定性に劣る他、変色が生じ好ましく
ない。線圧は2〜15N/cmが好ましく、加工の際
は、該弾性短繊維同士が融着する範囲で温度をできるだ
け低くし、線圧をできるだけ高くすることが布帛の熱安
定性から好ましい。
【0036】本発明の医療用貼付材基布はまた、その5
0%伸長時の応力が10〜500g/cmであることが
好ましい。50%伸長時の応力が10g/cmより小さ
いと装着時の取り扱い性が劣るものとなり、500g/
cmを越えると伸長時の応力が大きすぎて装着時の違和
感が大きくなる。好ましくは20〜200cmである。
さらに50%弾性回復率は80%以上、好ましくは90
%以上あることが皮膚への追従性を確保するうえで望ま
しい。該基布の伸度は少なくとも200%以上有してい
ることが取り扱い性、貼り付けたときの皮膚追従性の点
から好ましい。好ましい伸度は220〜600%が実用
的である。
【0037】本発明の基布(不織布)の目付は5〜20
0g/m2の範囲であることが好ましい。目付が5g/
2未満の場合は、薄すぎて取り扱いが困難になり、一
方、200g/m2を越える場合は、厚くなりすぎ、ま
た伸張応力も高くなるため、違和感が増す場合がある。
また、不織布の進度は100〜600%であることが好
ましい。伸度が100%未満の場合は、貼付に際し離形
紙をはがす時に破断する場合があり、一方、600%を
越える場合は、必要以上に伸びすぎて、離形紙からはが
し難くなる場合がある。
【0038】本発明の医療用貼付材基布は、少なくとも
片面上に粘着剤層を塗布することにより、医療用貼付材
として使用される。該粘着剤層は、好ましくは気体透過
性に優れた塗工層よりなる。粘着剤層を構成する好まし
い粘着剤としては、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、
シリコーン系粘着剤、およびゲル状粘着剤などが用いら
れ、使用目的によって適時選択される。すなわち、この
貼付材を経皮吸収製剤として用いる場合には、薬物が最
も効果的に皮膚より吸収され、なおかつ皮膚への刺激性
が低くなるように粘着剤を選択すればよい。また、粘着
剤層には、用途に応じて経皮吸収性の薬剤を含有しても
よい。
【0039】貼付材基布上に上記粘着剤層を設ける方法
としては、基材に直接粘着剤を塗布して設けるか、ある
いは、離型紙上に粘着剤層を形成させ、該離型紙を基材
に重ね合わせ該粘着材層を転写する方法など常法手段を
適宜選択して採用することが出来る。塗布する方法で
は、粘着剤層は、貼付材基布の片側の全面に又は部分的
に、例えばスジ状、網目状、点在状などのパターンに塗
工される。かかる基材への粘着剤の塗工は通常はナイフ
オーバーロールコーターが使用されるが、他の方法を採
用してもよい。粘着剤層の厚さは0.01〜2mm、好
ましくは0.015〜1mmである。
【0040】粘着剤を塗布した基布を医療用貼付材とし
て使用する場合、使用時までその粘着剤層表面を保護す
るために通常はその貼付面にセパレータを有している。
セパレータとしてはポリエチレンテレフタレートのフィ
ルムをシリコン処理してなるものがよく用いられるが、
セパレータはこれに限定されない。セパレータの厚みは
0.1mm以下、好ましくは0.005〜0.05mmで
ある。
【0041】
【実施例】以下、本発明を実施例を掲げて更に具体的に
説明するが、本発明はこれにより何等限定されるもので
はない。なお、実施例中の「部」は重量部を示し、また
各物性値は以下の方法を用いて測定を行った。
【0042】(1)平均短繊維径 不織布の断面について、×500倍の電子顕微鏡写真か
ら、100本の短繊維径を求め、平均することにより算
出した。 (2)厚み ピーコック型厚み計を用い、荷重0.012N/cm2
測定した。 (3)50%伸長応力および伸度 不織布の縦方向(補集ネットの流れ方向)並びに横方向
(補集ネットの幅方向)の50%伸長応力、伸度につい
ては以下の通り測定した。不織布から長さ8cm、幅
2.5cmの長方形状の試料片を作成した後、向かい合
う二辺のうち短片をチャックでそれぞれつかんでチャッ
ク間の距離を5cmとし、伸長速度200%/分にて元
のチャック間隔を基準として50%伸長させた時の応力
(g/cm)を求め、さらに伸長して試料片が破断した
時の伸度(%)を求めた。 (4)50%弾性回復率 チャック間隔を5cmとして長辺の方向に伸長速度20
0%/分で試料長に対して50%伸長し、該間隔を試料
長L(7.5cm)とした後、その状態を保持すること
なく伸長速度と同じ速さでもとのチャックつかみ間隔ま
で戻した。その直後に再度不織布を伸長させていき、応
力が0より大きくなりはじめるときの試料長をL’cm
として、次式により算出した。 50%伸長弾性回復率(%)=(L−L’)/(L−
5)×100 (5)通気度 JIS L1096による方法を用いて124Paで測
定した。 (6)透湿度 JIS Z0208による方法を用い、40℃、相対湿
度90%に準じて測定した。 (7)耐摩耗性 手首に貼り付けた状態で2日経過後、毛羽立ちの様子を
目視にて判定し下記のとおり評価した。 ○は毛羽立ちなし △は毛羽立ち若干あり ×は毛羽立ちあり (8)Tgの測定法 ポリマーを加熱溶融プレスして、幅5mm、厚さ0.5
mmの短冊状フィルムとし、該フィルムのTgを、レオ
バイブロン(RHEOVIBRON (株)オリエンテ
ック製 モデルDDV−01125FP)を用いて周波
数10Hzで測定した。)
【0043】実施例1 テレフタル酸ジメチル167重量部、テトラメチレング
リコール105重量部、数平均分子量2000のポリテ
トラメチレングリコール325重量部を反応器でエステ
ル交換反応させた後、内温を245℃に昇温し、20m
maqの弱真空下で60分間反応させ、引き続き0.4
mmaqの高真空下で200分間反応させた。得られ
た、ポリエステルとポリエーテルエステルとのブロック
共重合体の融点は190℃、固有粘度は1.52であっ
た。このエラストマーのガラス転移点(Tg)は、−6
0℃であった。
【0044】該共重合体を1mmHgの減圧下115℃
で16時間乾燥し、メルトブロー法により260℃で溶
融させてから、丸断面で吐出孔が口金幅方向に1mm間
隔で単列で設置された口金を用い、吐出してから引き続
き280℃に加熱された圧空を、口金幅1cm当たりの
流量を0.06Nm3/分として吐出ポリエステルを延伸
細化後、口金より25cm下方に設けられた補集ネット
上に補集した。得られた不織布の平均短繊維径は7μm
であった。さらにこの不織布を、40meshで深さ1
20μmの角型ドット模様のついた150mmφの金属
ローラーと硬度A75度のNBR製ローラーにより、金
属ローラー150℃、線圧5N/cmにて圧着し、目付
20g/m2の弾性不織布を得た。得られた不織布の物
性を表1に示す。
【0045】実施例2〜4、比較例1〜3 実施例1と同様のポリマーを、吐出量を変え同様の方法
でメルトブロー法により種々の繊維経の不織布を得た。
また、実施例1と同一の繊維経で補集ネット速度を変
え、種々の目付の不織布を得た。これらの不織布を実施
例1と同条件で圧着加工を行い、弾性不織布を得た。物
性を表1に示す。
【0046】実施例5 実施例1と同じ条件でメルトブローを行い、得られた不
織布を直径150mmφのフラット金属ローラーと硬度
D73度のペーパーローラーを用いて、金属ローラー8
0℃、線圧12N/cmで圧着して得られた弾性不織布
の物性を表1に示す。
【0047】比較例4 実施例1と同じ条件でメルトブローを行い、得られた不
織布を上下直径200mmφのフラット金属ローラーを
用い、ローラー温度をそれぞれ160℃として線圧3N
/cmで圧着して得られた弾性不織布の物性を表1に示
す。
【0048】実施例6 テレフタル酸ジメチル194重量部、テトラメチレング
リコール162部、およびチタニウムテトラブトキサイ
ド0.15重量部をエステル交換反応釜に仕込み、窒素
ガス雰囲気下で190℃まで昇温し、生成するメタノー
ルを系外に流出させながらエステル交換反応を行った。
エステル交換反応終了後に減圧下、230℃で重縮合反
応させて、固有粘度1.07、融点223℃のポリブチ
レンテレフタレート系ポリエステルポリマーを得た。
【0049】一方で、ジメチルイソフタレート136重
量部、ジメチルセバケート62重量部、1,6−ヘキサ
ンジオール180重量部をジブチルスズアセテート0.
3重量部と共に加熱し、副成するメタノールを反応系か
ら除去した。反応性生物を減圧可能な反応釜に移し、2
55℃で減圧下反応させ、固有粘度0.80の非晶性ポ
リエステルを得た。
【0050】上記ポリブチレンテレフタレート系ポリエ
ステルとこの非晶性ポリエステルを重量比で35:65
となるように添加し、1mmHgの減圧下、内温240
℃で50分間反応させた後、触媒失活剤としてフェニル
ホスホン酸0.2重量部を添加し、更に10分間攪袢
し、完全にブロック反応を停止させた。得られたポリエ
ステルエステルブロック共重合体ポリマーの固有粘度は
1.15で融点は、205℃であった。このエラストマ
ーのガラス転移点(Tg)は−10℃であった。
【0051】該共重合体を1mmHgの減圧下120℃
で16時間乾燥し、メルトブロー法により270℃で溶
融させてから、実施例1同条件で吐出してから引き続き
300℃に加熱された圧空により該ポリエステルを延伸
細化後、補集ネット上に不織布として補集した。得られ
た不織布の平均繊維径は8μmであった。得られた不織
布を金属ローラーの温度を155℃とした以外は実施例
1と同様の条件で圧着加工を行い、弾性不織布を得た。
得られた弾性不織布の物性を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】2−エチルヘキシルアクリレート、ブチル
メタクリレート、及びアクリル酸からなる共重合体(重
量比90/7.5/2.5)10wt%の酢酸エチル溶液
を剥離紙上に乾燥後の粘着剤層の厚みが50μmとなる
ように塗工し、粘着剤層を乾燥させた。
【0054】表1に示されているように、本発明の範囲
内の繊維経で、所定の方法で圧着されたものは、通気度
が低く、耐摩耗性にも優れたものが得られている。比較
例2,3の様に厚みが本発明範囲外のものは、耐摩耗性
はあるものの、および厚みの弾性不織布はこうして得ら
れた粘着剤層を表1の弾性不織布に転写した。そのうえ
で幅1cm、長さ4cmに切り取り、人差指第2関節に
16時間貼り付け、粘着剤の滲み出しがないかテストし
た。表1に示される比較例1、2のように通気度、透湿
度の高いものは粘着剤の滲み出しが確認された。比較例
3は粘着剤の滲み出し、毛羽立ちともに見られなかった
が、伸長時の応力が高く、貼付材としての厚みも大きい
ため貼り付けたときの違和感が大きいものであった。比
較例4は弾性不織布の圧着の際、上下とも金属ローラー
を用いたために繊維間の融着が不十分となり、粘着剤の
滲み出しと共に毛羽立ちも見られた。実施例のものは一
切粘着剤の滲み出しは見られず、皮膚への追随製も良く
貼付材として好適に使用することができた。
【0055】
【発明の効果】本発明の医療用貼付材基布は、基布を構
成する弾性短繊維により発現される伸縮性と、細径およ
び布帛の薄さにより発現される柔らかさを有し、しかも
該弾性短繊維を布帛全面に亘ってある程度融着させてい
るために、耐摩耗性にも優れ、粘着剤層を塗布した際、
透湿性を確保しながらも粘着剤の粘着剤層裏側への滲み
出しも防止されている。そのため、医療用貼付材として
皮膚に貼り付けた際、違和感がなく、装着中の脱落も生
じにくく、外観上にも優れ、蒸れにくいという諸特性を
有し、経皮吸収製剤、粘着性包帯、絆創膏などに好適に
使用される。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)エラストマーから構成された平均
    直径が0.1〜20μmの弾性短繊維がランダムに配列
    された弾性不織布からなり、(ii)該弾性短繊維は少な
    くとも1ヶ所で互いに融着しており、かつ(iii)該弾
    性不織布は0.02〜1mmの厚みであり、500g/
    2・24hr以上の透湿度を有し、そして90cc/
    cm2/sec以下の通気度を有することを特徴とする
    医療用貼付材基布。
  2. 【請求項2】 該エラストマーがポリエステル系エラス
    トマーである請求項1記載の医療用貼付材基布。
  3. 【請求項3】 該エラストマーが−70〜10℃のガラ
    ス転移点を有する請求項1記載の医療用貼付材基布。
  4. 【請求項4】 該弾性不織布が、エラストマーのメルト
    ブロー法によって製造され、かつ得られた不織布を加熱
    ローラーにより熱圧着させることを特徴とする請求項1
    記載の医療用貼付材基布の製造方法。
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