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JPH11128363A - カテーテル・ガイドワイヤーの製造方法 - Google Patents

カテーテル・ガイドワイヤーの製造方法

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Publication number
JPH11128363A
JPH11128363A JP10241282A JP24128298A JPH11128363A JP H11128363 A JPH11128363 A JP H11128363A JP 10241282 A JP10241282 A JP 10241282A JP 24128298 A JP24128298 A JP 24128298A JP H11128363 A JPH11128363 A JP H11128363A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
guide wire
catheter
core wire
alloy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10241282A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Yamauchi
清 山内
Shoichi Sato
正一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Tokin Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Tokin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from JP59159503A external-priority patent/JPS6053206A/ja
Priority claimed from JP59229280A external-priority patent/JPS61106173A/ja
Application filed by Terumo Corp, Tokin Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP10241282A priority Critical patent/JPH11128363A/ja
Publication of JPH11128363A publication Critical patent/JPH11128363A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 TiNi系合金の高いしなやかさやトルク伝
達性を有する高信頼性に富むカテーテル・ガイドワイヤ
ーの製造方法を提供する。 【解決手段】 カテーテル・ガイドワイヤーは、0℃〜
40℃の温度範囲で超弾性特性を有するTiNi合金線
からなる心線2と、この心線を外側からコーティングし
たコーティング材2とからなる。心線2の先端部分の断
面積は、エッチング処理により、他の部分より細くされ
る。例えば、φ0.6mmTiNi合金線2を先端15
mmだけエッチングし、φ0.2mmとし、テフロン・
コートした。先端部加工方法は、エッチング処理に限定
される訳ではなく、切削研削法やスエージングによって
も実施可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカテーテル・ガイド
ワイヤーの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】TiNi合金は、熱弾性型マルテンサイ
ト変態の逆変態に付随して顕著な形状記憶効果を示すこ
とが知られている。また同時に擬弾性効果も併せて示す
ことが知られている。
【0003】擬弾性効果とは、同合金の逆変態完了温度
(以下Afと略す。)以上の温度下で応力負荷を行なう
と、見掛上数%〜10%の塑性変形を起すが、除荷と同
時に完全に元に戻る性質のことである。ここで、擬弾性
効果とは超弾性効果とも呼ばれる。
【0004】一方、従来のカテーテル・ガイドワイヤー
は、ステンレス若しくはピアノ線のヘリカルバネと、直
線状ワイヤーの組合せによりトルク伝達性、しなやかさ
を保有させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造では、カテーテルとガイドワイヤー・ヘリカル
バネの摩擦が大きい難点があった。更に曲げひずみ限界
が0.2%程度であるために、使用する前に曲がってし
まう難点、および繰り返し使用できないものであった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、ガイド
ワイヤーの構造を簡単にし、高いしなやかさ(特に、先
端の柔軟性)や大きなトルク伝達性を有する、安価で高
い信頼性に富むカテーテル・ガイドワイヤーの製造方法
を提供することにある。
【0007】本発明によれば、0℃〜40℃の温度範囲
で超弾性特性を有するTiNi合金線からなる心線の先
端部分の断面積を、エッチング処理、切削研削法、スエ
ージングからなる群のうち少なくとも1つの方法により
他の部分より細め、得られた心線を外周部材により外側
からコーティングすることを特徴とするカテーテル・ガ
イドワイヤーの製造方法が得られる。
【0008】
【作用】周知のように、カテーテル・ガイドワイヤー
は、血管に挿入する場合、血管に沿って傷付けることな
く挿入する必要がある。この為、本発明に係るカテーテ
ル・ガイドワイヤーは、TiNi合金線からなる心線
と、この心線を外側からコーティングした外周部材とか
らなる。本発明のカテーテル・ガイドワイヤーの製造方
法では、心線の先端部分の断面積をエッチング処理、切
削研削法、スエージングからなる群のうち少なくとも1
つの方法により他の部分より細めている。従って、カテ
ーテル・ガイドワイヤーの先端部はある程度の強度と耐
久性を保つように構成されている。また、本発明では、
上記方法により削ったり溶かしたりする処理によって心
線の先端部分を細くするので、TiNi合金線に歪みが
入らず、歪みをとるための熱処理などの後処理が不要
で、安定して所望の超弾性特性を有するカテ−テル・ガ
イドワイヤ−を得ることができる。また、先端部は老人
用等々のために半円形状に加工されても良い。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明について実施の形態
に基づいて説明する。
【0010】伸線加工後熱処理されたTi−51.0a
t%Ni合金(冷間加工率:40%)の応力−ひずみ曲
線を図2に示す。
【0011】実施例は引張り温度が0℃〜40℃のもの
を示しているが、同合金線は5%の伸びひずみに対して
も、応力の除荷と同時にほぼ完全に元に復している。特
にその効果は10℃〜40℃において顕著である。
【0012】一方、ステンレス線の弾性限が0.2%程
度であることを鑑みても、しなやかさに於いて、同合金
線の方がはるかに優れていることが判かる。
【0013】伸線加工後の熱処理条件は、同合金の変態
温度、冷間加工率、擬弾性効果温度範囲を考慮すること
により決定されるが、本発明に求められる条件を満たす
ものとしては、Ti−51.0at%Ni合金、冷間加
工率40%のφ0.5〜φ0.7ワイヤーであれば37
0℃×1m/10分(炉の均熱帯1m)で前記特性は得
られる。
【0014】熱処理された同合金線は柔軟性を保持させ
るために先端部が細められた。
【0015】加工方法は、本実施例では、HF:HNO
3 :H2 O=1:1:1の溶液に浸してエッチング処理
によった。
【0016】エッチングによって細められる先端部径
は、カテーテルの使用部位、目的(心臓用や脳用等、又
は小児用、老人用等)に応じて決定する必要がある。
【0017】尚、先端部加工方法は、前記エッチング処
理に限定される訳ではなく、切削研削法やスエージング
によっても実施可能である。
【0018】得られた同合金線は、カテーテルとの摩
擦、人体との直接接触および挿入する血管の傷付けを防
止するために、図1に示されるように、テフロン・コー
ティングされた。コーティング材1は、ポリエチレン等
でも可であるが、カテーテルの内径の大きさによりコー
ティング量は決定されなければならない。
【0019】本実施例では、φ0.6mmTiNi合金
線2を先端15mmだけ図1に示すようにエッチング
し、φ0.2mmとし、テフロン・コートした。その結
果、先端部は30℃において5%曲げに対しても完全に
復した。ねじりに対しては1.5mワイヤーの末端をね
じると少なくとも30グラムの力で先端部は動作した。
【0020】このような機能は繰り返しによっても殆ん
ど損なわれることはないことが判った。30℃における
繰り返し測定結果を図3に示す。図3において、Nは繰
り返し回数を示す。
【0021】
【発明の効果】このように本発明は、ガイドワイヤーの
構造を簡単にし、なおかつ、高いしなやかさや大きなト
ルク伝達性を有するため、安価な信頼性の高いカテーテ
ル・ガイドワイヤーを提供することが可能となった。ま
た、本発明では、心線の先端部分をエッチング処理、切
削研削法、スエージングのいずれかの方法を使用して、
他の部分より細くしているので、寸法安定性がよいと共
に、金属線をテーパ処理するために一般に行われると思
われる、金属線を延伸して細くする方法と比較して、T
iNi合金線に歪みが入らず、歪みをとるための熱処理
などの後処理が不要で、安定して所望の超弾性特性を有
するカテーテル・ガイドワイヤーを得ることができる。
【0022】なお、本発明にかかる合金は、Ni:5
0.5〜51.0at%のTiNi合金が好ましいが、
Ni:50.3〜52.0at%のTiNi合金でも可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるカテーテル・ガイ
ドワイヤーの構造を示した斜視図である。
【図2】本発明に用いられるTi−51.0at%Ni
合金線の0〜40℃に於ける応力F−ひずみε曲線図で
ある。
【図3】図1に示したカテーテル・ガイドワイヤーを3
0℃に於いて繰り返した場合の応力σ−ひずみε曲線図
である。
【符号の説明】
1 コーティング材 2 TiNi合金線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0℃〜40℃の温度範囲で超弾性特性を
    有するTiNi合金線からなる心線の先端部分の断面積
    を、エッチング処理、切削研削法、スエージングからな
    る群のうち少なくとも1つの方法により他の部分より細
    め、得られた心線を外周部材により外側からコーティン
    グすることを特徴とするカテーテル・ガイドワイヤーの
    製造方法。
JP10241282A 1984-07-31 1998-08-27 カテーテル・ガイドワイヤーの製造方法 Pending JPH11128363A (ja)

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JP10241282A JPH11128363A (ja) 1984-07-31 1998-08-27 カテーテル・ガイドワイヤーの製造方法

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JP59159503A JPS6053206A (ja) 1983-08-01 1984-07-31 チユ−ブ状パイル継合の為の整合継手
JP59229280A JPS61106173A (ja) 1984-10-31 1984-10-31 カテ−テル・ガイドワイヤ−
JP10241282A JPH11128363A (ja) 1984-07-31 1998-08-27 カテーテル・ガイドワイヤーの製造方法

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JP5159503A Division JPH07102230B2 (ja) 1993-06-29 1993-06-29 カテーテル・ガイドワイヤー

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JPH11128363A true JPH11128363A (ja) 1999-05-18

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ID=17071952

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010101142A1 (ja) 2009-03-04 2010-09-10 株式会社パイオラックスメディカルデバイス ガイドワイヤ用芯線及びその製造方法
US11361790B2 (en) 2016-01-15 2022-06-14 Sony Corporation Magnetic recording medium

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010101142A1 (ja) 2009-03-04 2010-09-10 株式会社パイオラックスメディカルデバイス ガイドワイヤ用芯線及びその製造方法
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20000830