JPH11124313A - 美白用皮膚外用剤 - Google Patents
美白用皮膚外用剤Info
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- JPH11124313A JPH11124313A JP9307829A JP30782997A JPH11124313A JP H11124313 A JPH11124313 A JP H11124313A JP 9307829 A JP9307829 A JP 9307829A JP 30782997 A JP30782997 A JP 30782997A JP H11124313 A JPH11124313 A JP H11124313A
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Abstract
提供する。 【構成】 本発明は、益母草(別名ではメハジキ)の抽
出物を有効成分として含有することを特徴とする美白用
皮膚外用剤である。
Description
を有する益母草(別名ではメハジキ)の抽出物を含有す
ることを特徴とし、日焼後の色素沈着、しみ、そばか
す、肝斑等の予防および改善に有効な新規美白用皮膚外
用剤に関するものである。
れる皮膚の色素沈着は、皮膚内に存在するメラニン色素
生成細胞が、メラニン色素を過剰に生成することが原因
とされている。この色素沈着の改善には、従来よりメラ
ニンを分解するために、ハイドロキノンおよびその誘導
体等が外用され、チロジナーゼ活性阻害剤としてアルブ
チン、グルタチオン、アスコルビン酸等が外用されてき
た。
ンを除いて従来のものでは、この色素沈着を改善するに
はその効果の発現が極めて緩慢であるため、効果が充分
ではない。ハイドロキノンは効果が認められているが、
副作用としてアレルギー性接触皮膚炎が起こるため、日
本では使用が制約されており、製剤上も不安定である。
この様な事情に鑑み、本発明者らは、安全性が高く美白
効果に優れた皮膚外用剤を得るべく研究を重ねた結果、
益母草が、優れた美白効果を発揮し、かつ極めて安全性
に優れていることを見い出し、この知見に基づいて本発
明を完成するに至った。
(別名ではメハジキ)の抽出物を配合することを特徴と
する美白用皮膚外用剤である。本発明でいう益母草と
は、日本、台湾、朝鮮、中国等アジアに広く分布するシ
ソ科の植物で学名を Leonurus sibiricus L. といい、
民間的には、産後の止血、月経不順、めまい、腹痛等に
全草の煎じ液が服用されている。
母草の葉、茎、花、実、根の植物体の一部または全草か
ら抽出して得られるものである。好ましくは、葉もしく
は茎の一方、もしくは両方の混合物から抽出して得られ
るものがよい。その調製方法は特に限定されず、例え
ば、加熱抽出したものであっても良いし、常温抽出した
ものであっても良い。また、抽出する溶媒としては、例
えば、水、低級1価アルコ−ル類(メタノ−ル、エタノ
−ル、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノー
ル、2-ブタノール等)、液状多価アルコール(1,3-ブチ
レングリコール、プロピレングリコール等)、エステル
類(酢酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル)、炭化水
素類(ベンゼン、 ヘキサン、 ペンタン、流動パラフィ
ン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン
等)、エーテル類(エチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、プロピルエーテル等)、アセトニトリル等が挙げら
れる。これらの溶媒は単独で用いても2種以上を混合し
て用いても良い。好ましくは、水もしくは水溶性溶媒
(水と任意の割合で混合可能な溶媒。例えば、エタノー
ル、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール
等)のうち1種または2種以上の溶媒を用いるのがよ
い。
のまま用いても良く、必要に応じて、濃縮、希釈、濾過
等の処理をして用いてもよい。
効果を損なわない範囲内で、通常の皮膚外用剤に用いら
れる成分である油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸
類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、金属石
鹸、pH調整剤、防腐剤、香料、保湿剤、粉体、紫外線吸
収剤、増粘剤、色素、酸化防止剤、美容成分、キレート
剤等の成分を配合することができる。
品、化粧品のいずれにも用いることができ、その剤型と
しては、例えば、ローション、クリ−ム、乳液、ゲル
剤、エアゾール剤、軟膏、パップ剤、ペースト剤、プラ
スター剤、エッセンス、パック、洗浄剤、浴用剤、ファ
ンデ−ション、打粉、口紅等の皮膚に適用されるものが
挙げられる。
は、本発明皮膚外用剤の全量中、乾固物に換算して0.00
05重量%以上、好ましくは、 0.001〜10重量%の配合が
良い。0.001重量%未満では十分な効果は望めない。10
重量%を越えて配合した場合、効果の増強はなく不経済
である。また、添加の方法については、予め加えておい
ても、製造途中で添加しても良く、作業性を考えて適宜
選択すれば良い。
が、本発明はこれに限定されるものではない。なお、実
施例に示す配合量の部とは重量部を、%とは重量%を示
す。
0℃で2時間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し
て、益母草熱水抽出物7.2gを得た。
7日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮して、益母
草エタノール抽出物4.1gを得た。
抽出物 益母草の全草の乾燥物50gに、1,3-ブチレングリコール
と水との混合液(1:1)1000gを加え、常温で10日間
抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮して、益母草1,3-
ブチレングリコール抽出物800gを得た。
均一に溶解し、両者を混合し濾過して製品とする。
保ち油相とする。成分 1、10〜12、14を加熱溶解して混
合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化
して、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分13を加え、更
に30℃まで冷却して製品とする。
保ち油相とする。成分 1、 9〜11、13を加熱溶解して混
合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化
して、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分12を加え、更
に30℃まで冷却して製品とする。
均一に溶解し、両者を混合し濾過して製品とする。
保ち油相とする。成分 1、 6〜 8に加熱溶解して混合
し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化し
て、かき混ぜながら30℃まで冷却して製品とする。
りの成分19に成分13を溶解させたものを加え、続いて、
成分 1、12〜14を加えて均一に混合し水相とする。成分
2〜 9を加熱溶解し、80℃に保ち油相とする。成分15〜
17を粉砕機で粉砕し、水相に加え、ホモミキサーで攪拌
し75℃に保つ。この水相に油相をかき混ぜながら加え、
冷却し、45℃で成分18を加え、かき混ぜながら30℃まで
冷却して製品とする。
ニン生成抑制および美白効果を有する。次に実験例を挙
げて、本発明の皮膚外用剤の効果をさらに詳しく説明す
る。
メラニン生成抑制試験 対数増殖期にあるメラノーマをφ60mm dishに20,000の
細胞を播種し、最終濃度0.01%および0.03%になるよう
に益母草熱水抽出物(製造例1)、同エタノール抽出物
(製造例2)を含むEagles' MEM(10%FCSを含む)を加
え、37℃、5%二酸化炭素条件下にて培養した。培養5日
後に細胞をdishから剥離し、細胞を超音波破砕した後、
2N NaOHを加え60℃で2時間の処理を行い、分光光度計で
O.D.475nmを測定した。なお、超音波処理後の細胞破砕液
をLowryの方法(J.Biol.Chem.,193,265-275,1951)でタ
ンパク定量し、タンパク量当りのメラニン量を比較する
ことによって、メラニン生成抑制効果の指標とした。表
1に示す結果でも明らかなように、益母草は顕著なメラ
ニン生成抑制作用を示した。
母草の抽出物の重量%を各々変化させ使用試験を実施し
た。試験は健康な女性30人(25〜40才)を対象に2ヶ月
間行い、使用後に肌のしみ、そばかすおよび透明感、く
すみに対してアンケ−ト調査を行って美白効果を評価し
た。アンケ−トの評価基準は、有効なものを「優」、や
や有効なものを「良」、わずかに有効なものを「可」、
無効なものを「不可」とした。また、実施例1、2の益
母草の抽出物を精製水に置き換えた無添加品を比較例
1、2として同様に試験した。また、皮膚刺激やアレル
ギーは全例に認められなかった。
から実施例5、6で得た益母草の抽出物を含有すること
を特徴とする皮膚外用剤は、肌のしみ、そばかす、およ
び肌の透明感、くすみに対し優れた美白効果を有してい
ることが認められた。また、実施例3〜8についても同
様な使用試験を行ったところ、同様な結果が得られた。
した被験者30名の上腕内側部に対して、5日後より実施
例5に示した油性軟膏を1日2回照射部に塗布し、最高
2カ月まで観察した。評価基準は、有効なものを
「優」、やや有効なものを「良」、わずかに有効なもの
を「可」、無効なものを「不可」とした。また、実施例
5の益母草の抽出物を精製水に置き換えた無添加品を比
較例3として、同様に試験した。また、皮膚刺激やアレ
ルギーは全例に認められなかった。
実施例5で得た益母草の抽出物を含有することを特徴と
する皮膚外用剤は、サンタンに対して優れた美白効果を
有していることが認められた。また、実施例1〜4、6
〜8についても同様な使用試験を行ったところ、同様な
結果が得られた。
たメラニン生成抑制作用を示し、また、本発明の益母草
を配合した皮膚外用剤は優れた美白効果を示した。
Claims (2)
- 【請求項1】 益母草の抽出物を含有することを特徴
とする美白用皮膚外用剤。 - 【請求項2】 益母草の水溶性溶媒抽出物を含有する
ことを特徴とする前項1の美白用皮膚外用剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30782997A JP3217741B2 (ja) | 1997-10-21 | 1997-10-21 | 美白剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30782997A JP3217741B2 (ja) | 1997-10-21 | 1997-10-21 | 美白剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11124313A true JPH11124313A (ja) | 1999-05-11 |
JP3217741B2 JP3217741B2 (ja) | 2001-10-15 |
Family
ID=17973714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30782997A Expired - Lifetime JP3217741B2 (ja) | 1997-10-21 | 1997-10-21 | 美白剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3217741B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006111545A (ja) * | 2004-10-13 | 2006-04-27 | Nippon Menaade Keshohin Kk | グルタチオンレダクターゼ活性増強剤 |
KR20200073851A (ko) * | 2018-12-14 | 2020-06-24 | (주) 아마란스 | 아마란스 추출물을 유효성분으로 포함하는 피부 미백용 조성물 |
CN112245320A (zh) * | 2020-10-23 | 2021-01-22 | 冯登敏 | 一种携带美颜焕肤因子的美容油及其制备方法 |
-
1997
- 1997-10-21 JP JP30782997A patent/JP3217741B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006111545A (ja) * | 2004-10-13 | 2006-04-27 | Nippon Menaade Keshohin Kk | グルタチオンレダクターゼ活性増強剤 |
KR20200073851A (ko) * | 2018-12-14 | 2020-06-24 | (주) 아마란스 | 아마란스 추출물을 유효성분으로 포함하는 피부 미백용 조성물 |
CN112245320A (zh) * | 2020-10-23 | 2021-01-22 | 冯登敏 | 一种携带美颜焕肤因子的美容油及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3217741B2 (ja) | 2001-10-15 |
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