JPH11112657A

JPH11112657A - 交換装置

Info

Publication number: JPH11112657A
Application number: JP9276134A
Authority: JP
Inventors: Toshiyuki Iino; 敏幸飯野; Hiroaki Shirai; 宏明白井
Original assignee: Fujitsu Ltd
Current assignee: Fujitsu Ltd
Priority date: 1997-10-08
Filing date: 1997-10-08
Publication date: 1999-04-23
Also published as: US20020105945A1; US20020057647A1; US6418115B1

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明は、通信情報の伝送経路を接続するス
イッチ網で故障が発生した場合に故障スイッチを回避す
るように伝送経路を切り換える交換装置において、予備
のスイッチを持たないことでシステム全体を軽量化、及
び小型化する交換装置を提供することを目的とする。【解決手段】複数の入力と複数の出力との間に設けられ
たスイッチ網を有し、該スイッチ網で故障が発生した場
合に故障を回避するように通信情報の伝送経路を切り換
える交換装置において、スイッチ網内の故障スイッチを
特定する特定手段と、該特定手段にて特定された故障ス
イッチを迂回するように所定のルーテイング情報に基づ
いて、スイッチ網の入出力関係、及びスイッチ網内の伝
送経路を変更する変更手段とを有する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、通信情報の伝送経
路を接続するスイッチ網において故障が発生した場合
に、故障スイッチを回避するように伝送経路を切り換え
る交換装置に関する。音声、データ、画像等の通信を行
う交換機や伝送装置において、スイッチ網は、複数の入
力と複数の出力を持ち、どの入力からでも全ての出力に
対して任意に切り換え接続が行えるようなスイッチング
機能が必要である。

【０００２】

【従来の技術】以下、スイッチ網を構成するスイッチが
故障した場合の従来の交換装置の故障回避方法を図面に
基づいて説明する。図１６、図１７、図１８は、それぞ
れ第一、第二、第三の従来の交換装置を示す。

【０００３】図１６において、第一の従来の交換装置
は、複数のスイッチで構成され、複数の入力と出力を有
する現用系スイッチ網１０１と、現用系スイッチ網１０
１と同様の回路を有する予備系スイッチ網１０２と、使
用中の現用系スイッチ網１０１内のスイッチが故障した
場合に伝送経路を現用系スイッチ網１０１から予備系ス
イッチ網１０２に切り換える入力側切り換え部１０３、
及び出力側切り換え部１０４で構成される。

【０００４】現用系スイッチ網１０１を構成するスイッ
チが故障した場合、第一の従来の交換装置は、入力側切
り換え部１０３と出力側切り換え部１０４が現在接続さ
れている全ての伝送経路を、予備系スイッチ網１０２に
切り換えることによって故障スイッチを回避している。
尚、切り替え後に接続される伝送経路も予備系スイッチ
網１０２において接続される。

【０００５】図１７において、第二の従来の交換装置
は、複数のスイッチで構成され、複数の入力と出力と予
備入力と予備出力を有するスイッチ網１１１と、使用中
のスイッチ網１１１内のスイッチが故障した場合に伝送
経路を予備入力、及び予備スイッチに切り換える入力側
切り換え部１１２、及び出力側切り換え部１１３と、伝
送する通信情報内の入力アドレス情報を予備の入力アド
レスに変更するヘッダー変換テーブル回路１１４で構成
される。

【０００６】スイッチ網１１１を構成するスイッチが故
障した場合、第二の従来の交換装置は、故障スイッチを
検出し、入力側切り換え部１１２と出力側切り換え部１
１３が、検出された故障スイッチを含む伝送経路を予備
入力、及び予備スイッチに切り換えることによって故障
スイッチを回避している。図１８において、第三の従来
の交換装置は、複数のスイッチで構成され、複数の入力
と出力とを有するスイッチ網１２１で構成される。

【０００７】スイッチ網１２１を構成するスイッチが故
障した場合、第三の従来の交換装置は、故障スイッチを
検出し、スイッチ網１２１が検出された故障スイッチを
含む伝送経路を予備スイッチに切り換えることによって
故障スイッチを回避している。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
交換装置は下記のような問題がある。第一の従来の交換
装置は、使用中のスイッチ網内の故障スイッチを検出し
ないため、故障スイッチを含む伝送経路を認識できず、
正常な伝送経路を含む全ての伝送経路を予備のスイッチ
網に切り換えなければならない。

【０００９】また、第一、第二、第三の従来の交換装置
は、通常は使用しない予備のスイッチ網、または、予備
のスイッチを有することでシステム全体が重量化、及び
大型化するためコストの面で非常に不利となる。本発明
は、通信情報の伝送経路を接続するスイッチ網において
故障が発生した場合に故障スイッチを回避するように伝
送経路を切り換える交換装置において、予備のスイッチ
を持たないことでシステム全体を軽量化、及び小型化す
る交換装置を提供する。

【００１０】

【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するため、本発明は、請求項１に記載のように、複数の
入力と複数の出力との間に設けられたスイッチ網を有
し、該スイッチ網で故障が発生した場合に故障を回避す
るように通信情報の伝送経路を切り換える交換装置にお
いて、スイッチ網内の故障スイッチを特定する特定手段
（後述する実施例の故障スイッチ検出部５に相当）と、
該特定手段にて特定された故障スイッチを迂回するよう
に所定のルーティング情報に基づいて、スイッチ網の入
出力関係、及びスイッチ網内の伝送経路を変更する変更
手段（後述する実施例の制御部２に相当）とを有する構
成とした。

【００１１】上記、本発明の交換装置は、スイッチ網を
構成するスイッチに故障が発生すると、特定手段が故障
しているスイッチを検出し、その故障スイッチのアドレ
ス、及びスイッチ網における故障スイッチが属する場所
の情報、例えば、故障スイッチの最前段、最後段、中間
段という情報を変更手段に通知する。変更手段は、特定
手段から通知される情報と、予め設定されている所定の
ルーティング情報の、例えば、故障スイッチとそのスイ
ッチ迂回する複数の伝送経路の対応関係とからスイッチ
網の入出力関係、及びスイッチ網内の伝送経路を変更す
る。

【００１２】従って、本発明の交換装置は、使用中のス
イッチ網内の故障スイッチが検出できるため、故障して
いる伝送経路が認識でき、故障中の伝送経路を変更する
ことによって故障スイッチを回避できる。更に、本発明
の交換装置は、スイッチ網において、予備入力、予備出
力、予備スイッチを必要としないため、従来の交換装置
と比較してシステム全体が軽量化、及び小型化し、コス
トの面で非常に有利となる。

【００１３】また、本発明の変更手段は、請求項２に記
載のように、スイッチ網を構成する各スイッチと各スイ
ッチを迂回する複数の伝送経路を対応付けて格納する格
納手段（後述する実施例の入力部テーブル７、入力部
テーブル８、出力部テーブル９、出力部テーブル
１０に相当）と、該格納手段にて格納されている情報に
基づいて故障スイッチを迂回するスイッチ網の伝送経路
を選択する経路選択手段（後述する実施例の選択部１１
に相当）とを有する構成とした。

【００１４】本発明の変更手段は、格納手段と選択手段
を有することによって効率良く故障スイッチを回避する
ような伝送経路を選択することができる。また、本発明
の変更手段は、請求項３に記載のように、スイッチ網へ
の入力を切り換える入力側切り換え手段（後述する実施
例の入力側切り換え部３に相当）と、スイッチ網からの
出力を切り換える出力側切り換え手段（後述する実施例
の出力側切り換え部４に相当）とを有し、故障スイッチ
の場所に応じてどちらか一つの切り換え手段を選択し、
選択された切り換え手段にてスイッチ網の入出力関係を
変更することを特徴とする。

【００１５】本発明の変更手段は、入力側切り換え手段
と出力側切り換え手段とを有することによって、例え
ば、請求項４に記載のように入力側切り換え手段と接続
する各スイッチの内、少なくとも一つのスイッチが故障
した場合に入力側切り換え手段を選択することが可能と
なり、請求項５に記載のように出力側切り換え手段と接
続する各スイッチの内、少なくとも一つのスイッチが故
障した場合に出力側切り換え手段を選択することことが
可能となり、請求項６に記載のように入力側切り換え手
段、及び出力側切り換え手段と未接続の各スイッチの
内、少なくとも一つのスイッチが故障した場合に入力側
切り換え手段を選択することが可能となり、請求項７に
記載のように入力側切り換え手段、及び出力側切り換え
手段に未接続の各スイッチの内、少なくとも一つのスイ
ッチが故障した場合に出力側切り換え手段を選択するこ
とが可能となる。

【００１６】従って、本発明の変更手段は、故障スイッ
チの場所に応じて入力側切り換え手段、出力側切り換え
手段のいずれかを選択でき、故障スイッチを回避するよ
うにスイッチ網の入出力関係を変更することができる。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、通信情報の伝送経路を接続
するスイッチ網で故障が発生した場合に、故障スイッチ
を回避するように伝送経路を切り換える交換装置の実施
例を図面に基づいて説明する。図１は、本発明の交換装
置の構成図を示す。

【００１８】図１において、交換装置は、スイッチ網１
と制御部２と入力側切り換え部３と出力側切り換え部４
で構成され、通信情報を伝送するスイッチ網で故障が発
生した場合に、故障スイッチを回避するように伝送経路
を切り換える動作を行っている。本実施例のスイッチ網
１は、例えば、２入力、２出力のスイッチ１２個を使用
して８入力、８出力のスイッチ網を構成している。スイ
ッチ網１の入力アドレスは、例えば、’０００’から’
１１１’までの８入力、出力アドレスは、’０００’か
ら’１１１’までの８出力がそれぞれ配置されている。
また、スイッチ網１を構成する各スイッチは、スイッチ
網１の入力に接続する最前段のスイッチを故障ステージ
ａと定義し、スイッチ網１の出力に接続する最後段のス
イッチを故障ステージｃと定義し、スイッチ網１の入
力、及び出力に未接続の中間段のスイッチを故障ステー
ジｂと定義する。更に、スイッチ網１を構成する各スイ
ッチのアドレスとして、最上段を’００’、２段目を’
０１’、３段目を’１０’、４段目を’１１’と定義す
る。

【００１９】上記のように構成されるスイッチ網１は、
予め設定されている所定のルーティング情報と故障スイ
ッチの場所に基づいて、スイッチ網１内の伝送経路を変
更する機能を有する。尚、本実施例のスイッチ網１は、
便宜的に８入力、８出力、１２個のスイッチでスイッチ
網を構成しているが、入力数、及び出力数、並びにスイ
ッチ網を構成するスイッチの数はこの限りではない。

【００２０】制御部２は、変更手段として、例えば、ス
イッチ網１に故障が発生した場合、スイッチの網の入出
力関係の変更を、スイッチ網１からの故障スイッチのア
ドレス、及び故障ステージに基づいて、入力アドレスを
変更して故障スイッチを回避するか、または、出力アド
レスを変更して故障スイッチを回避するかを選択する情
報として最後段故障フラグを設定し、更に、予め設定さ
れている所定のルーティング情報に基づいて、故障スイ
ッチを迂回するようにスイッチ網１内の伝達経路を変更
するための入出力部変更情報を生成する機能を有する。
尚、制御部２の詳細は後述する。

【００２１】入力側切り換え部３は、変更手段の入力側
切り換え手段として、例えば、スイッチ網１に故障が発
生した場合、制御部２の生成する入出力部変更情報に基
づいて、スイッチ網１への経路を切り換える機能を有す
る。出力側切り換え部４は、変更手段の出力側切り換え
手段として、例えば、スイッチ網１に故障が発生した場
合、制御部２の生成する最終段故障フラグに基づいて、
スイッチ網１からの経路を切り換える機能を有する。

【００２２】図１に示す本発明の交換装置において、制
御部２の詳細な説明を図２の構成図に基づいて説明す
る。図２において、制御部２は、故障スイッチ検出部５
と入出力テーブル６と入力部テーブル７と出力部テー
ブル１０と選択部１１と最終段故障フラグ生成部１２
で構成される。

【００２３】故障スイッチ検出部５は、特定手段とし
て、スイッチ網１を構成する各スイッチの内、少なくと
のも一つのスイッチが故障した場合に、故障スイッチを
検出する機能を有する。入力部テーブル７は、格納手
段として、故障スイッチがスイッチ網１の最前段の場合
に参照され、故障スイッチを迂回するようにスイッチ網
内の伝送経路を変更するための所定のルーティング情報
として、例えば、スイッチ網１を構成する各スイッチと
各スイッチを迂回するスイッチ網１内の伝送経路を対応
付けて格納する機能を有する。

【００２４】出力部テーブル１０は、格納手段とし
て、故障スイッチがスイッチ網１の最後段の場合に参照
され、故障スイッチを迂回するようにスイッチ網内の伝
送経路を変更するための所定のルーティング情報とし
て、例えば、スイッチ網１を構成する各スイッチと各ス
イッチを迂回するスイッチ網１内の伝送経路を対応付け
て格納する機能を有する。

【００２５】入出力部テーブル６は、格納手段として、
入力部テーブル８と出力部テーブル９の内、少なく
とも一つのテーブルで構成され、故障スイッチがスイッ
チ網１の中間段の場合に参照され、入力部テーブル８
と出力部テーブル９は、それぞれ入力部テーブル
７、出力部テーブル１０と同様の機能を有する。選択
部１１は、経路選択手段として、入力部テーブル７と
出力部テーブル１０と入力部テーブル８と出力部テ
ーブル９が格納する情報に基づいて、故障スイッチを
迂回するようなスイッチ網１内の伝送経路を選択する機
能を有する。

【００２６】最終段故障フラグ生成部１２は、出力側切
り換え部４による切り換えが発生する場合、最後段故障
フラグを’ＯＮ’に設定するように入力側切り換え部３
に通知する。ここで、選択部１１が図２で示す制御部２
の入力部テーブル７と出力部テーブル１０と入力部
テーブル８と出力部テーブル９を参照する動作を図
３、図４、図５、図６に基づいて具体的に説明する。
尚、入力部テーブル７と出力部テーブル１０と入力
部テーブル８と出力部テーブル９内のルーティング
情報は予め設定されている。

【００２７】図３（ａ）は、スイッチ網１の最前段のス
イッチが故障した場合として、例えば、ステージａ、ス
イッチアドレス’００’のスイッチが故障した場合の例
である。図３の場合、元のルーティング情報は、’００
０１１１’であり、入力アドレス’０００’から出力ア
ドレス’１１１’までの伝送経路を示す（図３（ａ）の
太線で示す）。尚、スイッチ網を構成するスイッチは、
図３（ｃ）に示すとうり、０入力端子、１入力端子、０
出力端子、１出力端子で構成される。入力アドレス’０
００’は、それぞれステージａ、ステージｂ、ステージ
ｃの入力端子に対応し、出力アドレス’１１１’は、そ
れぞれステージａ、ステージｂ、ステージｃの出力側に
対応する。従って、伝送経路を具体的に説明すると、ス
イッチ網１の入力アドレス’０００’に入力した通信情
報は、ステージａ、スイッチアドレス’００’の０入力
端子に入力して１出力端子から出力し、ステージｂ、ス
イッチアドレス’０１’の０入力端子に入力して１出力
端子から出力し、ステージｃ、スイッチアドレス’１
１’の０入力端子に入力して１出力端子から出力し、ス
イッチ網１の出力アドレス’１１１’から出力する。

【００２８】ここで、故障スイッチ検出部５が故障スイ
ッチを検出すると、故障スイッチの故障ステージが最前
段のため、選択部１１は入力部テーブル７の情報を参
照する。入力部テーブル７は、例えば、図３（ｂ）の
ような情報を提供し、制御部２は、入出力部情報として
入力アドレス’０００’故障スイッチアドレス’００’
の場合の変更後入力部を参照する（図３（ｂ）の斜線で
示す）。変更後入力部を参照した場合、選択部１１は、
通信情報を入力アドレス’０００’と入力アドレス’１
００’以外から通信情報を入力して出力アドレス’１１
１’へ出力するように経路を変更すると、故障スイッチ
を回避できる。従って、選択部１１は、入力側切り換え
部３に対する入出力部変更情報として、例えば、ルーテ
ィング情報を’００１１１１’に変更するように通知す
ると故障スイッチを回避できる。尚、入力側切り換え部
３に対して通知するルーティング情報は、’００１１１
１’に限らない。

【００２９】図４（ａ）は、スイッチ網１の最後段のス
イッチが故障した場合として、例えば、ステージｃ、ス
イッチアドレス’１１’のスイッチが故障した場合の例
である。図４の場合、元のルーティング情報は’０００
１１１’であり、入力アドレス’０００’から出力アド
レス’１１１’までの伝送経路を示す（図４（ａ）の太
線で示す）。

【００３０】ここで、故障スイッチ検出部５が故障スイ
ッチを検出すると、故障スイッチの故障ステージが最後
段のため、選択部１１は出力部テーブル１０の情報を
参照する。出力部テーブル１０は、例えば、図４
（ｂ）のような情報を提供し、選択部１１は、入出力部
情報として出力アドレス’１１１’故障スイッチアドレ
ス’１１’の場合の変更後出力部を参照する（図４
（ｂ）の斜線で示す）。変更後出力部を参照した場合、
選択部１１は、通信情報を出力アドレス’１１１’と出
力アドレス’１１０’以外から通信情報を出力するよう
に経路を変更すると、故障スイッチを回避できる。従っ
て、選択部１１は、入力側切り換え部３に対する入出力
部変更情報として、例えば、ルーティング情報を’００
００１１’に変更するように通知すると故障スイッチを
回避できる。尚、入力側切り換え部３に対して通知する
ルーティング情報は、’００００１１’に限らない。

【００３１】図５（ａ）は、スイッチ網１の中間段のス
イッチが故障した場合として、例えば、ステージｂ、ス
イッチアドレス’０１’のスイッチが故障した場合の例
である。尚、制御部２は、中間段のスイッチが故障した
場合、入力部テーブル８を参照するように予め設定さ
れているものとする。図５の場合、元のルーティング情
報は、’０００１１１’であり、入力アドレス’００
０’から出力アドレス’１１１’までの伝送経路を示す
（図５（ａ）の太線で示す）。

【００３２】ここで、故障スイッチ検出部５が故障スイ
ッチを検出すると、故障スイッチの故障ステージが中間
段のため、選択部１１は入力部テーブル８の情報を参
照する。入力部テーブル８は、例えば、図５（ｂ）の
ような情報を提供し、選択部１１は、入出力部情報とし
て入力アドレス’０００’故障スイッチアドレス’０
１’の場合の変更後入力部を参照する（図５（ｂ）の斜
線で示す）。変更後入力部を参照した場合、制御部２
は、通信情報を入力アドレス’０００’と入力アドレ
ス’０１０’と入力アドレス’１００’と入力アドレ
ス’１１０’以外から通信情報を入力して出力アドレ
ス’１１１’へ出力するように経路を変更すると故障ス
イッチを回避できる。従って、制御部２は、入力側切り
換え部３に対する入出力部変更情報として、例えば、ル
ーティング情報を’００１１１１’に変更するように通
知すると故障スイッチを回避できる。尚、入力側切り換
え部３に対して通知するルーティング情報は、’００１
１１１’に限らない。

【００３３】図６（ａ）は、スイッチ網１の中間段のス
イッチが故障した場合として、例えば、ステージｂ、ス
イッチアドレス’０１’のスイッチが故障した場合の例
である。尚、制御部２は、中間段のスイッチが故障した
場合、出力部テーブル９を参照するように予め設定さ
れているものとする。図６の場合、元のルーティング情
報は’０００１１１’であり、入力アドレス’０００’
から出力アドレス’１１１’までの伝送経路を示す（図
６（ａ）の太線で示す）。

【００３４】ここで、故障スイッチ検出部５が故障スイ
ッチを検出すると、故障スイッチの故障ステージが中間
段のため、選択部１１は出力部テーブル９の情報を参
照する。出力部テーブル９は、例えば、図６（ｂ）の
ような情報を提供し、選択部１１は、入出力部情報とし
て出力アドレス’１１１’故障スイッチアドレス’０
１’の場合の変更後出力部を参照する（図６（ｂ）の斜
線で示す）。変更後出力部を参照した場合、選択部１１
は、通信情報を出力アドレス’１１１’と出力アドレ
ス’１１０’と出力アドレス’１０１’と出力アドレ
ス’１００’以外から通信情報を出力するように経路を
変更すると、故障スイッチを回避できる。従って、選択
部１１は、入力側切り換え部３に対する入出力部変更情
報として、例えば、ルーティング情報を’００００１
１’に変更するように通知すると故障スイッチを回避で
きる。尚、入力側切り換え部３に対して通知するルーテ
ィング情報は、’００００１１’に限らない。

【００３５】図７は、入力側切り換え部３の構成図を示
す。図７において、入力側切り換え部３は、ルーティン
グ情報変更部２１と最終段故障フラグ変更部２２と切り
換えスイッチ２３で構成され、スイッチ網１の故障発生
時、制御部２から通知される入出力部変更情報、及び最
後段故障フラグに基づいて、通信情報のフレームフォー
マット（ヘッダ部分）の内容を変更する。

【００３６】ルーティング情報変更部２１は、スイッチ
網１の故障発生時、制御部２から通知される入出力部変
更情報に基づいて、通信情報のフレームフォーマットの
ルーティング情報の内容を変更する。故障スイッチがス
イッチ網１の最前段の場合は、入力アドレスを変更し、
故障スイッチがスイッチ網１の最後段の場合は、出力ア
ドレスを変更し、故障スイッチがスイッチ網１の中間段
の場合は、入力アドレスと出力アドレスのどちらかを変
更する。

【００３７】最後段故障フラグ変更部２２は、スイッチ
網１の故障発生時、制御部２から通知される最後段故障
フラグに基づいて、通信情報のフレームフォーマットの
最後段故障フラグの内容を変更する。故障スイッチがス
イッチ網１の最後段の場合、及び故障スイッチがスイッ
チ網１の中間段で且つ出力アドレスを変更する場合、最
後段故障フラグを’１’に変更する。

【００３８】切り換えスイッチ２３は、変更された通信
情報のフレームフォーマットに基づいて、故障スイッチ
がスイッチ網１の最前段の場合、及び故障スイッチがス
イッチ網１の中間段で且つ入力アドレスを変更する場合
にスイッチを切り換える。図８は、出力側切り換え部４
の構成図を示す。図８において、出力側切り換え部４
は、最後段故障フラグ判定部３１と切り換えスイッチ３
２で構成され、スイッチ網１の故障発生時、制御部２か
ら通知される入出力部変更情報、及び最後段故障フラグ
に基づいて、通信情報を出力する出力アドレスを切り換
える。

【００３９】最後段故障フラグ判定部３１は、通信情報
のフレームフォーマットの最後段故障フラグを判定す
る。切り換えスイッチ３２は、最後段故障フラグ判定部
３１の判定結果が’ＯＮ’の場合、通信情報のフレーム
フォーマットのルーティング情報に基づいて出力アドレ
スを切り換える。

【００４０】図９は、例えば、図３（ａ）のようにスイ
ッチ網１の最前段のスイッチが故障した場合に、図７の
入力側切り換え部３と図８の出力側切り換え部４によっ
て変更される通信情報のフレームフォーマットの変化を
示す。尚、スイッチ網１の中間段のスイッチが故障した
場合で、且つ入力アドレスを変更する場合のフレームフ
ォーマットの変化は、スイッチ網１の最前段のスイッチ
が故障した場合と同様のため省略する。

【００４１】図９（ａ）は、入力側切り換え部３におけ
るフレームフォーマットの変化を、図９（ｂ）は、出力
側切り換え部４におけるフレームフォーマットの変化を
示す。図９（ａ）において、入力側切り換え部３の入力
アドレス’０００’に通信情報のフレームフォーマット
（変更前のルーティング情報’０００１１１’、最後段
故障フラグ’ＯＦＦ’）が入力されると、ルーティング
情報変更部２１は、図３において制御部２が生成した入
出力部変更情報に基づいて、例えば、変更後のルーティ
ング情報を’００１１１１’に変更する。そのとき、変
更前のルーティング情報は保持する。

【００４２】通信情報のフレームフォーマットは、ルー
ティング情報が’００１１１１’に変更されると、最後
段故障フラグ変更部２２を介して、切り換えスイッチ２
３によってスイッチ網１への入力アドレスを’０００’
から’００１’に切り換えられる。スイッチ網１の入力
アドレス’００１に入力された通信情報は、スイッチ網
１の出力アドレス’１１１’から出力される。

【００４３】図９（ｂ）において、スイッチ網１の出力
アドレス’１１１’から出力された通信情報のフレーム
フォーマットは、現在の情報を保持したまま、最後段故
障フラグ判定部３１、切り換えスイッチ３２を介して出
力側切り換え部４の出力アドレス’１１１’に出力され
る。図１０は、例えば、図４（ａ）のようにスイッチ網
１の最後段のスイッチが故障した場合に、図７の入力側
切り換え部３と図８の出力側切り換え部４によって変更
される通信情報のフレームフォーマットの変化を示す。
尚、スイッチ網１の中間段のスイッチが故障した場合
で、且つ出力アドレスを変更する場合のフレームフォー
マットの変化は、スイッチ網１の最後段のスイッチが故
障した場合と同様のため省略する。

【００４４】図１０（ａ）は、入力側切り換え部３にお
けるフレームフォーマットの変化を、図１０（ｂ）は、
出力側切り換え部４におけるフレームフォーマットの変
化を示す。図１０（ａ）において、入力側切り換え部３
の入力アドレス’０００’に通信情報のフレームフォー
マット（変更前のルーティング情報’０００１１１’、
最後段故障フラグ’ＯＦＦ’）が入力されると、ルーテ
ィング情報変更部２１は、図４において制御部２が生成
した入出力部変更情報に基づいて、例えば、変更後のル
ーティング情報を’００００１１’に変更する。そのと
き、変更前のルーティング情報は保持する。

【００４５】通信情報のフレームフォーマットは、ルー
ティング情報が’００００１１’に変更されると、最後
段故障フラグ変更部２２によって最後段故障フラグが’
ＯＮ’に変更され、切り換えスイッチ２３を介してスイ
ッチ網１へ入力アドレス’０００’が出力される。スイ
ッチ網１の入力アドレス’０００に入力された通信情報
は、スイッチ網１の出力アドレス’０１１’から出力さ
れる。

【００４６】図１０（ｂ）において、スイッチ網１の出
力アドレス’０１１’から出力された通信情報のフレー
ムフォーマットは、現在の情報を保持したまま、最後段
故障フラグ判定部３１によって最後段故障フラグが判定
され、切り換えスイッチ３２によって変更前のルーティ
ング情報’１１１’に切り換えられ、出力側切り換え部
４の出力アドレス’１１１’に出力される。

【００４７】図１１は、本発明の交換装置の正常動作時
及び図１２、図１３、図１４、図１５に示すような故障
発生時の処理フロー図を示す。正常動作時（Ｓ１）、本
発明の交換装置において、フレームフォーマット内にル
ーティング情報’０００１１１’を有する通信情報が入
力側切り換え部３の入力アドレス’０００’に入力され
ると、通信情報は、入力側切り換え部３のルーティング
情報変更部２１、最後段故障フラグ変更部２２、切り換
えスイッチ２３を介して、例えば、図１２（ａ）、図１
３（ａ）、図１４（ａ）、図１５（ａ）に示すようなス
イッチ網１の入力アドレス’０００’に入力される。

【００４８】スイッチ網１では、入力アドレス’００
０’から出力アドレス’１１１’へのルーティングが実
行される（Ｓ２）。スイッチ網内の各スイッチは、例え
ば、図１２（ｃ）のように０入力端子、１入力端子、０
出力端子、１出力端子を有するスイッチで構成される。
入力アドレス’０００’は、それぞれステージａ、ステ
ージｂ、ステージｃの各スイッチの入力端子に一桁ずつ
対応し、出力’１１１’は、それぞれステージａ、ステ
ージｂ、ステージｃの各スイッチの出力端子に対応す
る。従って、伝送経路を具体的に説明すると、スイッチ
網１の入力アドレス’０００’に入力した通信情報は、
ステージａ、スイッチアドレス’００’の０入力端子に
入力して１出力端子から出力し、ステージｂ、スイッチ
アドレス’０１’の０入力端子に入力して１出力端子か
ら出力し、ステージｃ、スイッチアドレス’１１’の０
入力端子に入力して１出力端子から出力し、スイッチ網
１の出力アドレス’１１１’から出力する。

【００４９】スイッチ網１から出力された通信情報は、
出力側切り換え部４の入力アドレス’１１１’に入力さ
れ、出力側切り換え部４内の最後段故障フラグ判定部３
１は、最後段故障フラグの状態を確認する（Ｓ３）。ス
イッチ網１が正常に動作しているため、最後段故障フラ
グはＯＦＦと判定され（Ｓ３、ＯＦＦ）、通信情報は、
切り換えスイッチ３２を介して出力側切り換え部４の出
力アドレス’１１１’へ出力される（Ｓ４）。

【００５０】一方、スイッチ網１を構成するスイッチに
故障が発生した場合（Ｓ１１）、本発明の交換装置は、
制御部２の故障スイッチ検出部５によって故障スイッチ
の特定を行う（Ｓ１２）。故障スイッチ検出部５が、例
えば、図１２（ｂ）に示すように故障スイッチをステー
ジａ、スイッチアドレス’００’のスイッチに特定した
場合（Ｓ１２、最前段）、選択部１１は、入力部テーブ
ル７の情報を参照する（Ｓ１３）。入力部テーブル
７は、例えば、図３（ｂ）のような入出力部情報を提供
し、選択部１１は、入出力部情報としてスイッチ網１の
入力アドレスが’０００’、且つ故障スイッチアドレス
が’００’の場合の変更後入力部を参照する（図３
（ｂ）の斜線で示す）。変更後入力部を参照した場合、
選択部１１は、通信情報を入力アドレス’０００’と入
力アドレス’１００’以外から入力して出力’１１１’
へ出力するように伝送経路を変更すると故障スイッチを
回避できる（Ｓ１４）。

【００５１】そこで、選択部１１は、入力側切り換え部
３に対する入出力部変更情報として、例えば、ルーティ
ング情報を’００１１１１’に変更するように通知す
る。尚、入力側切り換え部３に対して通知する入出力部
変更情報としてのルーティング情報は、’００１１１
１’に限らない。この状態で、フレームフォーマット内
にルーティング情報’０００１１１’を有する通信情報
が入力側切り換え部３の入力アドレス’０００’に入力
されると、入力側切り換え部３内のルーティング情報変
更部２１は、選択部１１が生成した入出力部変更情報に
基づいて、変更後のルーティング情報を’００１１１
１’に変更する（Ｓ１５）。

【００５２】通信情報のフレームフォーマットのルーテ
ィング情報が’００１１１１’に変更後、通信情報は、
最後段故障フラグ変更部２２を介して、切り換えスイッ
チ２３によってスイッチ網１への入力アドレスを’００
０’から’００１’に切り換えられる（Ｓ１６）。スイ
ッチ網１では、入力アドレス’００１’から出力アドレ
ス’１１１’へのルーティングが実行される（Ｓ２）。

【００５３】入力アドレス’００１’は、それぞれステ
ージａ、ステージｂ、ステージｃの各スイッチの入力端
子に一桁ずつ対応し、出力’１１１’は、それぞれステ
ージａ、ステージｂ、ステージｃの各スイッチの出力端
子に対応する。従って、伝送経路を具体的に説明する
と、スイッチ網１の入力アドレス’００１’に入力した
通信情報は、ステージａ、スイッチアドレス’０１’の
０入力端子に入力して１出力端子から出力し、ステージ
ｂ、スイッチアドレス’１１’の０入力端子に入力して
１出力端子から出力し、ステージｃ、スイッチアドレ
ス’１１’の１入力端子に入力して１出力端子から出力
し、スイッチ網１の出力アドレス’１１１’から出力す
る。

【００５４】スイッチ網１から出力された通信情報は、
出力側切り換え部４の入力アドレス’１１１’に入力さ
れ、出力側切り換え部４内の最後段故障フラグ判定部３
１は、最後段故障フラグの状態を確認する（Ｓ３）。ス
イッチ網１の故障箇所が最前段のため、最後段故障フラ
グはＯＦＦと判定され（Ｓ３、ＯＦＦ）、通信情報は、
切り換えスイッチ３２を介して出力側切り換え部４の出
力アドレス’１１１’へ出力される（Ｓ４）。

【００５５】ステップ１２の特定処理において、故障ス
イッチ検出部５が、例えば、図１３（ｂ）に示すように
故障スイッチをステージｃ、スイッチアドレス’１１’
のスイッチに特定した場合（Ｓ１２、最後段）、選択部
１１は、出力部テーブル１０の情報を参照する（Ｓ１
７）。出力部テーブル１０は、例えば、図４（ｂ）の
ような入出力部情報を提供し、選択部１１は、入出力部
情報としてスイッチ網１の入力アドレスが’１１１’、
且つ故障スイッチアドレスが’１１’の場合の変更後入
力部を参照する（図４（ｂ）の斜線で示す）。変更後入
力部を参照した場合、選択部１１は、通信情報を出力ア
ドレス’１１１’と入力アドレス’１１０’以外から出
力するように伝送経路を変更すると故障スイッチを回避
できる（Ｓ１８）。

【００５６】そこで、選択部１１は、入力側切り換え部
３に対する入出力部変更情報として、例えば、ルーティ
ング情報を’００００１１’に変更するように通知す
る。尚、入力側切り換え部３に対して通知する入出力部
変更情報としてのルーティング情報は、’００００１
１’に限らない。この状態で、フレームフォーマット内
にルーティング情報’０００１１１’を有する通信情報
が入力側切り換え部３の入力アドレス’０００’に入力
されると、入力側切り換え部３内のルーティング情報変
更部２１は、選択部１１が生成した入出力部変更情報に
基づいて、変更後のルーティング情報を’００００１
１’に変更する（Ｓ１９）。

【００５７】通信情報のフレームフォーマットのルーテ
ィング情報が’００００１１’に変更後、最後段故障フ
ラグ変更部２２は、最後段故障フラグをＯＮに変更し
（Ｓ１９）、通信情報は、切り換えスイッチ２３を介し
てスイッチ網１の入力アドレス’０００’に出力され
る。スイッチ網１では、入力アドレス’０００’から出
力アドレス’０１１’へのルーティングが実行される
（Ｓ２）。

【００５８】入力アドレス’０００’は、それぞれステ
ージａ、ステージｂ、ステージｃの各スイッチの入力端
子に一桁ずつ対応し、出力’０１１’は、それぞれステ
ージａ、ステージｂ、ステージｃの各スイッチの出力端
子に対応する。従って、伝送経路を具体的に説明する
と、スイッチ網１の入力アドレス’０００’に入力した
通信情報は、ステージａ、スイッチアドレス’００’の
０入力端子に入力して０出力端子から出力し、ステージ
ｂ、スイッチアドレス’００’の０入力端子に入力して
１出力端子から出力し、ステージｃ、スイッチアドレ
ス’０１’の０入力端子に入力して１出力端子から出力
し、スイッチ網１の出力アドレス’０１１’から出力す
る。

【００５９】スイッチ網１から出力された通信情報は、
出力側切り換え部４の入力アドレス’０１１’に入力さ
れ、出力側切り換え部４内の最後段故障フラグ判定部３
１は、最後段故障フラグの状態を確認する（Ｓ３）。ス
イッチ網１の故障箇所が最後段のため、最後段故障フラ
グはＯＮと判定され（Ｓ３、ＯＮ）、切り換えスイッチ
３２は、出力切り換え部４の出力アドレスを’０１１’
から元の出力アドレス’１１１’へ切り換えられ（Ｓ
５）、通信情報は、出力側切り換え部４の出力アドレ
ス’１１１’へ出力される。最後段故障フラグ判定部３
１が最後段故障フラグのＯＮ、及びＯＦＦを判定するこ
とによって出力切り換え部４の切り換えの有無がわかる
ため、出力切り換え部４は、制御部２を介さずに出力ア
ドレスの切り換えを実行できる。

【００６０】ステップ１２の特定処理において、故障ス
イッチ検出部５が、例えば、図１４（ｂ）に示すように
故障スイッチをステージｂ、スイッチアドレス’０１’
のスイッチに特定し（Ｓ１２、中間段）、且つスイッチ
網１の中間段が故障した場合にスイッチ網１の入力アド
レスを変更して故障スイッチを回避するように予め設定
されていた場合、選択部１１は、入力部テーブル８の
情報を参照する（Ｓ２０）。

【００６１】入力部テーブル８は、例えば、図５
（ｂ）のような入出力部情報を提供し、選択部１１は、
入出力部情報としてスイッチ網１の入力アドレスが’０
００’、且つ故障スイッチアドレスが’０１’の場合の
変更後入力部を参照する（図５（ｂ）の斜線で示す）。
変更後入力部を参照した場合、選択部１１は、通信情報
を入力アドレス’０００’と入力アドレス’０１０’と
入力アドレス’１００’と入力アドレス’１１０’以外
から入力して出力’１１１’へ出力するように伝送経路
を変更すると故障スイッチを回避できる（Ｓ２２）。

【００６２】そこで、選択部１１は、入力側切り換え部
３に対する入出力部変更情報として、例えば、ルーティ
ング情報を’００１１１１’に変更するように通知す
る。尚、入力側切り換え部３に対して通知する入出力部
変更情報としてのルーティング情報は、’００１１１
１’に限らない。この状態で、フレームフォーマット内
にルーティング情報’０００１１１’を有する通信情報
が入力側切り換え部３の入力アドレス’０００’に入力
されると、入力側切り換え部３内のルーティング情報変
更部２１は、選択部１１が生成した入出力部変更情報に
基づいて、変更後のルーティング情報を’００１１１
１’に変更する（Ｓ２３）。

【００６３】通信情報のフレームフォーマットのルーテ
ィング情報が’００１１１１’に変更後、通信情報は、
最後段故障フラグ変更部２２を介して、切り換えスイッ
チ２３によってスイッチ網１への入力アドレスを’００
０’から’００１’に切り換えられる（Ｓ２４）。スイ
ッチ網１では、入力アドレス’００１’から出力アドレ
ス’１１１’へのルーティングが実行される（Ｓ２）。

【００６４】入力アドレス’００１’は、それぞれステ
ージａ、ステージｂ、ステージｃの各スイッチの入力端
子に一桁ずつ対応し、出力’１１１’は、それぞれステ
ージａ、ステージｂ、ステージｃの各スイッチの出力端
子に対応する。従って、伝送経路を具体的に説明する
と、スイッチ網１の入力アドレス’００１’に入力した
通信情報は、ステージａ、スイッチアドレス’０１’の
０入力端子に入力して１出力端子から出力し、ステージ
ｂ、スイッチアドレス’１１’の０入力端子に入力して
１出力端子から出力し、ステージｃ、スイッチアドレ
ス’１１’の１入力端子に入力して１出力端子から出力
し、スイッチ網１の出力アドレス’１１１’から出力す
る。

【００６５】スイッチ網１から出力された通信情報は、
出力側切り換え部４の入力アドレス’１１１’に入力さ
れ、出力側切り換え部４内の最後段故障フラグ判定部３
１は、最後段故障フラグの状態を確認する（Ｓ３）。ス
イッチ網１の中間段が故障した場合にスイッチ網１の入
力アドレスを変更して故障スイッチを回避するように予
め設定されているため、最後段故障フラグはＯＦＦと判
定され（Ｓ３、ＯＦＦ）、通信情報は、切り換えスイッ
チ３２を介して出力側切り換え部４の出力アドレス’１
１１’へ出力される（Ｓ４）。

【００６６】ステップ１２の特定処理において、故障ス
イッチ検出部５が、例えば、図１５（ｂ）に示すように
故障スイッチをステージｃ、スイッチアドレス’１１’
のスイッチに特定し（Ｓ１２、中間段）、且つスイッチ
網１の中間段が故障した場合にスイッチ網１の出力アド
レスを変更して故障スイッチを回避するように予め設定
されていた場合、選択部１１は、出力部テーブル９の
情報を参照する（Ｓ２１）。出力部テーブル９は、例
えば、図６（ｂ）のような入出力部情報を提供し、選択
部１１は、入出力部情報としてスイッチ網１の入力アド
レスが’１１１’、且つ故障スイッチアドレスが’０
１’の場合の変更後入力部を参照する（図６（ｂ）の斜
線で示す）。変更後入力部を参照した場合、選択部１１
は、通信情報を出力アドレス’１１１’と入力アドレ
ス’１１０’と入力アドレス’１０１’と入力アドレ
ス’１００’以外から出力するように伝送経路を変更す
ると故障スイッチを回避できる（Ｓ２２）。

【００６７】そこで、選択部１１は、入力側切り換え部
３に対する入出力部変更情報として、例えば、ルーティ
ング情報を’００００１１’に変更するように通知す
る。尚、入力側切り換え部３に対して通知する入出力部
変更情報としてのルーティング情報は、’００００１
１’に限らない。この状態で、フレームフォーマット内
にルーティング情報’０００１１１’を有する通信情報
が入力側切り換え部３の入力アドレス’０００’に入力
されると、入力側切り換え部３内のルーティング情報変
更部２１は、選択部１１が生成した入出力部変更情報に
基づいて、変更後のルーティング情報を’００００１
１’に変更する（Ｓ２３）。

【００６８】通信情報のフレームフォーマットのルーテ
ィング情報が’００００１１’に変更後、最後段故障フ
ラグ変更部２２は、最後段故障フラグをＯＮに変更し
（Ｓ２３）、通信情報は、切り換えスイッチ２３を介し
てスイッチ網１の入力アドレス’０００’に出力され
る。スイッチ網１では、入力アドレス’０００’から出
力アドレス’０１１’へのルーティングが実行される
（Ｓ２）。

【００６９】入力アドレス’０００’は、それぞれステ
ージａ、ステージｂ、ステージｃの各スイッチの入力端
子に一桁ずつ対応し、出力’０１１’は、それぞれステ
ージａ、ステージｂ、ステージｃの各スイッチの出力端
子に対応する。従って、伝送経路を具体的に説明する
と、スイッチ網１の入力アドレス’０００’に入力した
通信情報は、ステージａ、スイッチアドレス’００’の
０入力端子に入力して０出力端子から出力し、ステージ
ｂ、スイッチアドレス’００’の０入力端子に入力して
１出力端子から出力し、ステージｃ、スイッチアドレ
ス’０１’の０入力端子に入力して１出力端子から出力
し、スイッチ網１の出力アドレス’０１１’から出力す
る。

【００７０】スイッチ網１から出力された通信情報は、
出力側切り換え部４の入力アドレス’０１１’に入力さ
れ、出力側切り換え部４内の最後段故障フラグ判定部３
１は、最後段故障フラグの状態を確認する（Ｓ３）。ス
イッチ網１の中間段が故障した場合にスイッチ網１の出
力アドレスを変更して故障スイッチを回避するように予
め設定されているため、最後段故障フラグはＯＮと判定
され（Ｓ３、ＯＮ）、切り換えスイッチ３２は、出力切
り換え部４の出力アドレスを’０１１’から元の出力ア
ドレス’１１１’へ切り換えられ（Ｓ５）、通信情報
は、出力側切り換え部４の出力アドレス’１１１’へ出
力される。最後段故障フラグ判定部３１が最後段故障フ
ラグのＯＮ、及びＯＦＦを判定することによって出力切
り換え部４の切り換えの有無がわかるため、出力切り換
え部４は、制御部２を介さずに出力アドレスの切り換え
を実行できる。

【００７１】本発明の交換装置は、通信情報の伝送経路
を接続するスイッチ網で故障が発生した場合、故障スイ
ッチを含む伝送経路だけを変更し、故障スイッチを回避
するように伝送経路を切り換えることが可能となり、更
に、予備のスイッチを持たないことでシステム全体を軽
量化、及び小型化することが可能となる。

【００７２】

【発明の効果】上述の如く、本発明の交換装置によれ
ば、特定手段がスイッチ網内の故障スイッチを検出して
いるため、故障している伝送経路を認識できる。従っ
て、スイッチ網内の故障スイッチを含む伝送経路を変更
するだけで他の伝送経路を変更することなく故障スイッ
チを回避できる。

【００７３】また、本発明の交換装置は、予備のスイッ
チを持たないことでシステム全体を軽量化、及び小型化
することが可能となり、コストの面で非常に有利とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の交換装置の構成図である。

【図２】制御部の構成図である。

【図３】最前段故障時に参照する入力部テーブルの例で
ある。

【図４】最後段故障時に参照する出力部テーブルの例で
ある。

【図５】中間段故障時に参照する入力部テーブルの例で
ある。

【図６】中間段故障時に参照する出力部テーブルの例で
ある。

【図７】入力側切り換え部の構成図である。

【図８】出力側切り換え部の構成図である。

【図９】最前段故障時のフレームフォーマットの変化で
ある。

【図１０】最後段故障時のフレームフォーマットの変化
である。

【図１１】正常動作時及び故障発生時の処理フロー図で
ある。

【図１２】最前段故障時の例である。

【図１３】最後段故障時の例である。

【図１４】中間段故障時の例である。

【図１５】中間段故障時の例である。

【図１６】従来の故障回避方法である。

【図１７】従来の故障回避方法である。

【図１８】従来の故障回避方法である。

【符号の説明】

１スイッチ網２制御部３入力側切り換え部４出力側切り換え部５故障スイッチ検出部６入出力部テーブル７入力部テーブル８入力部テーブル９出力部テーブル１０出力部テーブル１１選択部１２最後段故障フラグ生成部２１ルーティング情報変更部２２最後段故障フラグ変更部２３切り換えスイッチ３１最後段故障フラグ判定部３２切り換えスイッチ１０１現用系スイッチ網１０２予備系スイッチ網１０３入力側切り換え部１０４出力側切り換え部１１１スイッチ網１１２入力側切り換え部１１３出力側切り換え部１１４ヘッダー変換テーブル回路１２１スイッチ網

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の入力と複数の出力との間に設けられ
たスイッチ網を有し、該スイッチ網で故障が発生した場
合に故障を回避するように通信情報の伝送経路を切り換
える交換装置において、スイッチ網内の故障スイッチを特定する特定手段と、該特定手段にて特定された故障スイッチを迂回するよう
に所定のルーティング情報に基づいて、スイッチ網の入
出力関係、及びスイッチ網内の伝送経路を変更する変更
手段とを有することを特徴とする交換装置。
【請求項２】請求項１記載の交換装置において、該変更手段は、スイッチ網を構成する各スイッチと各スイッチを迂回す
る複数の伝送経路を対応付けて格納する格納手段と、該格納手段にて格納されている情報に基づいて故障スイ
ッチを迂回するスイッチ網の伝送経路を選択する経路選
択手段とを有することを特徴とする交換装置。
【請求項３】請求項１または２記載の交換装置におい
て、該変更手段は、スイッチ網への入力を切り換える入力側切り換え手段
と、スイッチ網からの出力を切り換える出力側切り換え手段
とを有し、故障スイッチの場所に応じてどちらか一つの切り換え手
段を選択し、選択された切り換え手段にてスイッチ網の
入出力関係を変更することを特徴とする交換装置。
【請求項４】請求項３記載の交換装置において、該変更手段は、更に、入力側切り換え手段と接続する各スイッチの内、少なく
とも一つのスイッチが故障した場合に入力側切り換え手
段を選択することを特徴とする交換装置。
【請求項５】請求項３または４記載の交換装置におい
て、該変更手段は、更に、出力側切り換え手段と接続する各スイッチの内、少なく
とも一つのスイッチが故障した場合に出力側切り換え手
段を選択することを特徴とする交換装置。
【請求項６】請求項３乃至５いずれか一項記載の交換装
置において、該変更手段は、更に、入力側切り換え手段、及び出力側切り換え手段と未接続
の各スイッチの内、少なくとも一つのスイッチが故障し
た場合に入力側切り換え手段を選択することを特徴とす
る交換装置。
【請求項７】請求項３乃至５いずれか一項記載の交換装
置において、該変更手段は、更に、入力側切り換え手段、及び出力側切り換え手段に未接続
の各スイッチの内、少なくとも一つのスイッチが故障し
た場合に出力側切り換え手段を選択することを特徴とす
る交換装置。