JPH11115451A - 車両用空調装置 - Google Patents
車両用空調装置Info
- Publication number
- JPH11115451A JPH11115451A JP28567297A JP28567297A JPH11115451A JP H11115451 A JPH11115451 A JP H11115451A JP 28567297 A JP28567297 A JP 28567297A JP 28567297 A JP28567297 A JP 28567297A JP H11115451 A JPH11115451 A JP H11115451A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- outside air
- vehicle
- blower fan
- fan
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- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ファン駆動用モータ5への外気中の水分侵入
を防止する。 【解決手段】 内外気2層流モード時に内気を送風する
第1ファン6を車両上側に配置し、この第1ファン6の
吸入口6aを車両上側に向かって開口する。内外気2層
流モード時に外気を送風する第2ファン7を車両下側に
配置し、この第2ファン7の吸入口7aを車両下側に向
かって開口する。第2ファン7の径を第1ファン6より
大きくし、モータ5を第2ファン7の吸入口7aを貫通
して車両上下方向に配置し、モータ5の回転軸5aをモ
ータ本体部5bから車両上側に突出させ、この回転軸5
aにファンボス部7bを介して両ファン6、7を連結し
た。
を防止する。 【解決手段】 内外気2層流モード時に内気を送風する
第1ファン6を車両上側に配置し、この第1ファン6の
吸入口6aを車両上側に向かって開口する。内外気2層
流モード時に外気を送風する第2ファン7を車両下側に
配置し、この第2ファン7の吸入口7aを車両下側に向
かって開口する。第2ファン7の径を第1ファン6より
大きくし、モータ5を第2ファン7の吸入口7aを貫通
して車両上下方向に配置し、モータ5の回転軸5aをモ
ータ本体部5bから車両上側に突出させ、この回転軸5
aにファンボス部7bを介して両ファン6、7を連結し
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調ケース内通路
を内気側の第1空気通路と外気側の第2空気通路とに区
画形成することにより、フット開口部からは暖められた
高温内気を再循環して吹き出し、一方、デフロスタ開口
部からは低湿度の外気を吹き出す、いわゆる内外気2層
流モードが設定可能な車両用空調装置に関する。
を内気側の第1空気通路と外気側の第2空気通路とに区
画形成することにより、フット開口部からは暖められた
高温内気を再循環して吹き出し、一方、デフロスタ開口
部からは低湿度の外気を吹き出す、いわゆる内外気2層
流モードが設定可能な車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に、特願平9−1340
22号において、この種の内外気2層流モードが設定可
能な車両用空調装置を提案している。この先願の装置で
は、空調ケース内の内気側の第1空気通路を車両下側に
配置し、外気側の第2空気通路を車両上側に配置してい
る。この配置は、内気側の第1空気通路を車両下側に配
置されるフット開口部と連通し、また、外気側の第2空
気通路を車両上側に配置されるデフロスタ開口部と連通
させるために好都合である。
22号において、この種の内外気2層流モードが設定可
能な車両用空調装置を提案している。この先願の装置で
は、空調ケース内の内気側の第1空気通路を車両下側に
配置し、外気側の第2空気通路を車両上側に配置してい
る。この配置は、内気側の第1空気通路を車両下側に配
置されるフット開口部と連通し、また、外気側の第2空
気通路を車両上側に配置されるデフロスタ開口部と連通
させるために好都合である。
【0003】そして、空調ケース内の第1、第2空気通
路に送風するための送風ユニットにおいても、車両下側
に内気側の第1送風ファンと第1空気通路を配置し、車
両上側に外気側の第2送風ファンと第2空気通路を配置
している。
路に送風するための送風ユニットにおいても、車両下側
に内気側の第1送風ファンと第1空気通路を配置し、車
両上側に外気側の第2送風ファンと第2空気通路を配置
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本発明者ら
は、上記先願の装置について、具体的に試作、検討した
ところ、送風ユニットにおいて次のごとき不具合が発生
することが判明した。図3は本発明者らが実際に試作検
討した送風ユニットであり、スクロール状のファンケー
シング10のうち、下側の第1ケーシング10a内に、
内気側の第1送風ファン6と第1空気通路8を配置し、
上側の第2ケーシング10b内に、外気側の第2送風フ
ァン7と第2空気通路9を配置している。第1送風ファ
ン6と第2送風ファン7は遠心多翼ファンであって、フ
ァンボス部7bにて駆動用モータ5の回転軸5aに連結
されている。
は、上記先願の装置について、具体的に試作、検討した
ところ、送風ユニットにおいて次のごとき不具合が発生
することが判明した。図3は本発明者らが実際に試作検
討した送風ユニットであり、スクロール状のファンケー
シング10のうち、下側の第1ケーシング10a内に、
内気側の第1送風ファン6と第1空気通路8を配置し、
上側の第2ケーシング10b内に、外気側の第2送風フ
ァン7と第2空気通路9を配置している。第1送風ファ
ン6と第2送風ファン7は遠心多翼ファンであって、フ
ァンボス部7bにて駆動用モータ5の回転軸5aに連結
されている。
【0005】ここで、内気側の第1空気通路8と外気側
の第2空気通路9との間は、ファンボス部7bとファン
ケーシング10の内壁面から径方向内側へ突出する仕切
り壁10cにて仕切られている。冬期の暖房時に内外気
2層流モードが設定されたときに、第1空気通路8を送
風される内気がファンボス部7cと仕切り壁10cとの
隙間を通って外気側の第2空気通路9に混入すると、内
気は湿度が高いため、車両窓ガラスを曇らせる原因とな
る。
の第2空気通路9との間は、ファンボス部7bとファン
ケーシング10の内壁面から径方向内側へ突出する仕切
り壁10cにて仕切られている。冬期の暖房時に内外気
2層流モードが設定されたときに、第1空気通路8を送
風される内気がファンボス部7cと仕切り壁10cとの
隙間を通って外気側の第2空気通路9に混入すると、内
気は湿度が高いため、車両窓ガラスを曇らせる原因とな
る。
【0006】そこで、外気側の第2送風ファン7の径を
内気側の第1送風ファン6より大きくして、外気側の第
2空気通路9の送風静圧が内気側の第1空気通路8の送
風静圧より高くなるようにして、外気側第2空気通路9
への内気の混入を防止するようにしている。このよう
に、外気側の第2送風ファン7の径を内気側の第1送風
ファン6より大きくすることに伴って、駆動用モータ5
を外気側第2送風ファン7の吸入口7aを貫通して、車
両上下方向に配置する必要が生じる。
内気側の第1送風ファン6より大きくして、外気側の第
2空気通路9の送風静圧が内気側の第1空気通路8の送
風静圧より高くなるようにして、外気側第2空気通路9
への内気の混入を防止するようにしている。このよう
に、外気側の第2送風ファン7の径を内気側の第1送風
ファン6より大きくすることに伴って、駆動用モータ5
を外気側第2送風ファン7の吸入口7aを貫通して、車
両上下方向に配置する必要が生じる。
【0007】このような配置レイアウトであると、雨天
時とか降雪時に外気中に含まれる雨水や雪が重力にて水
滴Wとなって下方へ落下し、ファンボス部7bの内周部
7cに水が溜まるので、駆動用モータ5の回転軸5aに
水が付着したり、あるいは回転軸5a付近に形成される
ロータとステータとの隙間部に水が侵入するといった現
象が生じて、モータ5の作動不良、耐久性低下等の不具
合を引き起こすことが判明した。
時とか降雪時に外気中に含まれる雨水や雪が重力にて水
滴Wとなって下方へ落下し、ファンボス部7bの内周部
7cに水が溜まるので、駆動用モータ5の回転軸5aに
水が付着したり、あるいは回転軸5a付近に形成される
ロータとステータとの隙間部に水が侵入するといった現
象が生じて、モータ5の作動不良、耐久性低下等の不具
合を引き起こすことが判明した。
【0008】そこで、本発明は上記点に鑑みて、ファン
駆動用モータへの外気中の水分侵入を防止することを目
的とする。
駆動用モータへの外気中の水分侵入を防止することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1〜4記載の発明では、内外気2層流モード
時に、内気を送風する第1送風ファン(6)を車両上側
に配置するとともに、この第1送風ファン(6)の吸入
口(6a)を車両上側に向かって開口し、一方、内外気
2層流モード時に、外気を送風する第2送風ファン
(7)を車両下側に配置するとともに、この第2送風フ
ァン(7)の吸入口(7a)を車両下側に向かって開口
し、第2送風ファン(7)の径を第1送風ファン(6)
の径より大きくし、両ファン(6、7)を駆動するモー
タ(5)を第2送風ファン(7)の吸入口(7a)を貫
通して車両上下方向に配置し、モータ(5)の回転軸
(5a)をモータ本体部(5b)から車両上側に突出さ
せ、この回転軸(5a)にファンボス部(7b)を介し
て両ファン(6、7)を一体に連結したことを特徴とし
ている。
に、請求項1〜4記載の発明では、内外気2層流モード
時に、内気を送風する第1送風ファン(6)を車両上側
に配置するとともに、この第1送風ファン(6)の吸入
口(6a)を車両上側に向かって開口し、一方、内外気
2層流モード時に、外気を送風する第2送風ファン
(7)を車両下側に配置するとともに、この第2送風フ
ァン(7)の吸入口(7a)を車両下側に向かって開口
し、第2送風ファン(7)の径を第1送風ファン(6)
の径より大きくし、両ファン(6、7)を駆動するモー
タ(5)を第2送風ファン(7)の吸入口(7a)を貫
通して車両上下方向に配置し、モータ(5)の回転軸
(5a)をモータ本体部(5b)から車両上側に突出さ
せ、この回転軸(5a)にファンボス部(7b)を介し
て両ファン(6、7)を一体に連結したことを特徴とし
ている。
【0010】これによると、外気側の吸入口(7a)か
ら外気とともに水分が外気用の第2送風ファン(7)に
吸い込まれても、この水分は重力にて下方側に分離され
る。それ故、外気中の水分がモータ(5)の上方側へ突
出している回転軸(5a)側に付着したり、この回転軸
(5a)側の隙間部からモータ(5)内部へ水が侵入す
ることがない。その結果、外気中の水分によるモータ
(5)の作動不良、耐久性低下等の不具合を防止でき
る。
ら外気とともに水分が外気用の第2送風ファン(7)に
吸い込まれても、この水分は重力にて下方側に分離され
る。それ故、外気中の水分がモータ(5)の上方側へ突
出している回転軸(5a)側に付着したり、この回転軸
(5a)側の隙間部からモータ(5)内部へ水が侵入す
ることがない。その結果、外気中の水分によるモータ
(5)の作動不良、耐久性低下等の不具合を防止でき
る。
【0011】また、外気側の第2送風ファン(7)の径
を内気側の第1送風ファン(6)より大きくしているの
で、外気側の第2空気通路(9)の送風静圧を内気側の
第1空気通路(8)の送風静圧より高くすることができ
る。そのため、外気側第2空気通路(9)への内気の混
入を防止することができ、窓ガラスの防曇性を良好に確
保できる。
を内気側の第1送風ファン(6)より大きくしているの
で、外気側の第2空気通路(9)の送風静圧を内気側の
第1空気通路(8)の送風静圧より高くすることができ
る。そのため、外気側第2空気通路(9)への内気の混
入を防止することができ、窓ガラスの防曇性を良好に確
保できる。
【0012】なお、上記各手段に付した括弧内の符号
は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を
示す。
は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を
示す。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。図1、2は本発明の一実施形態を示
すものであり、ディーゼルエンジン車、ハイブリッド車
のように、温水(エンジン冷却水)温度が比較的低い温
度となる低熱源車に適用したものである。
について説明する。図1、2は本発明の一実施形態を示
すものであり、ディーゼルエンジン車、ハイブリッド車
のように、温水(エンジン冷却水)温度が比較的低い温
度となる低熱源車に適用したものである。
【0014】空調装置通風系は、大別して、送風ユニッ
ト1と空調ユニット100の2つの部分に分かれてい
る。空調ユニット100部は、車室内の計器盤下方部の
うち、車両左右方向の略中央部に配置されるものであ
り、一方、送風ユニット1は図1の図示形態では、空調
ユニット100の車両前方側に配置する状態を図示して
いる。すなわち、空調ユニット100を車室内に配置
し、送風ユニット1はエンジンルーム内において空調ユ
ニット100の前方位置に配置するレイアウトとしてい
る。
ト1と空調ユニット100の2つの部分に分かれてい
る。空調ユニット100部は、車室内の計器盤下方部の
うち、車両左右方向の略中央部に配置されるものであ
り、一方、送風ユニット1は図1の図示形態では、空調
ユニット100の車両前方側に配置する状態を図示して
いる。すなわち、空調ユニット100を車室内に配置
し、送風ユニット1はエンジンルーム内において空調ユ
ニット100の前方位置に配置するレイアウトとしてい
る。
【0015】ここで、送風ユニット1を車室内において
空調ユニット100の側方(助手席側)にオフセット配
置するレイアウトとすることもできる。まず、最初に、
送風ユニット1部を具体的に説明すると、送風ユニット
1には内気(車室内空気)を導入する第1、第2の2つ
の内気導入口2、2aと、外気(車室外空気)を導入す
る1つの外気導入口3が備えられている。これらの導入
口2、2a、3はそれぞれ第1、第2の2つの内外気切
替ドア4a、4bによって開閉可能になっている。
空調ユニット100の側方(助手席側)にオフセット配
置するレイアウトとすることもできる。まず、最初に、
送風ユニット1部を具体的に説明すると、送風ユニット
1には内気(車室内空気)を導入する第1、第2の2つ
の内気導入口2、2aと、外気(車室外空気)を導入す
る1つの外気導入口3が備えられている。これらの導入
口2、2a、3はそれぞれ第1、第2の2つの内外気切
替ドア4a、4bによって開閉可能になっている。
【0016】この両内外気切替ドア4a、4bは、それ
ぞれ回転軸を中心として回動操作される平板状のもので
あって、図示しないリンク機構を介してサーボモータを
用いた内外気切替用アクチュエータ機構により連動操作
する。なお、両内外気切替ドア4a、4bをリンク機
構、ケーブル等を介して、空調操作パネル(図示せず)
の内外気切替用手動操作機構(レバーやダイヤルを用い
た機構)に連結して、連動操作するようにしてもよい。
ぞれ回転軸を中心として回動操作される平板状のもので
あって、図示しないリンク機構を介してサーボモータを
用いた内外気切替用アクチュエータ機構により連動操作
する。なお、両内外気切替ドア4a、4bをリンク機
構、ケーブル等を介して、空調操作パネル(図示せず)
の内外気切替用手動操作機構(レバーやダイヤルを用い
た機構)に連結して、連動操作するようにしてもよい。
【0017】本例では、内気導入口2、2aと外気導入
口3と内外気切替ドア4a、4bと上記手動操作機構ま
たはアクチュエータ機構とにより内外気切替手段が構成
されている。そして、上記導入口2、2a、3からの導
入空気を送風する第1(内気側)送風ファン6および第
2(外気側)送風ファン7が、送風ユニット1内に配置
されている。この両送風ファン6、7は周知の遠心多翼
送風ファン(シロッコファン)からなるものであって、
軸方向から空気を吸込み、径方向の外方へ空気を送風す
る。この両送風ファン6、7は1つの共通のモータ5に
て同時に回転駆動される。
口3と内外気切替ドア4a、4bと上記手動操作機構ま
たはアクチュエータ機構とにより内外気切替手段が構成
されている。そして、上記導入口2、2a、3からの導
入空気を送風する第1(内気側)送風ファン6および第
2(外気側)送風ファン7が、送風ユニット1内に配置
されている。この両送風ファン6、7は周知の遠心多翼
送風ファン(シロッコファン)からなるものであって、
軸方向から空気を吸込み、径方向の外方へ空気を送風す
る。この両送風ファン6、7は1つの共通のモータ5に
て同時に回転駆動される。
【0018】図1は後述する2層流モードの状態を示し
ており、第1内外気切替ドア4aは第1内気導入口2を
開放して外気導入口3との第1連通路3aを閉塞してい
るので、第1(内気側)送風ファン6の吸入口6aに内
気が吸入される。これに対し、第2内外気切替ドア4b
は第2内気導入口2aを閉塞して外気導入口3との第2
連通路3bを開放しているので、第2(外気側)送風フ
ァン7の吸入口7aに外気が吸入される。
ており、第1内外気切替ドア4aは第1内気導入口2を
開放して外気導入口3との第1連通路3aを閉塞してい
るので、第1(内気側)送風ファン6の吸入口6aに内
気が吸入される。これに対し、第2内外気切替ドア4b
は第2内気導入口2aを閉塞して外気導入口3との第2
連通路3bを開放しているので、第2(外気側)送風フ
ァン7の吸入口7aに外気が吸入される。
【0019】従って、この状態では、第1送風ファン6
は、内気導入口2からの内気を第1空気通路(内気側通
路)8に送風し、第2送風ファン7は、外気導入口3か
らの外気を第2空気通路(外気側通路)9に送風するよ
うになっている。図2は上記送風ユニット1における送
風機部分の拡大断面図であり、内気側の第1送風ファン
6を車両上側に配置し、第1送風ファン6の吸入口6a
は上側に向かって開口している。一方、外気側の第2送
風ファン7は、第1送風ファン6の車両下側に配置し、
第2送風ファン7の吸入口7aは下側に向かって開口し
ている。
は、内気導入口2からの内気を第1空気通路(内気側通
路)8に送風し、第2送風ファン7は、外気導入口3か
らの外気を第2空気通路(外気側通路)9に送風するよ
うになっている。図2は上記送風ユニット1における送
風機部分の拡大断面図であり、内気側の第1送風ファン
6を車両上側に配置し、第1送風ファン6の吸入口6a
は上側に向かって開口している。一方、外気側の第2送
風ファン7は、第1送風ファン6の車両下側に配置し、
第2送風ファン7の吸入口7aは下側に向かって開口し
ている。
【0020】ここで、外気側の第2送風ファン7の径を
内気側の第1送風ファン6より大きくして、外気側の第
2空気通路9の送風静圧が内気側の第1空気通路8の送
風静圧より高くなるようにして、外気側第2空気通路9
への内気の混入を防止するようになっている。樹脂製の
ファンケーシング10は、第1、第2送風ファン6、7
に対応して、スクロール状に成形された第1、第2ケー
シング10a、10bを有し、この第1、第2ケーシン
グ10a、10b内に、それぞれ第1、第2空気通路
8、9を形成している。
内気側の第1送風ファン6より大きくして、外気側の第
2空気通路9の送風静圧が内気側の第1空気通路8の送
風静圧より高くなるようにして、外気側第2空気通路9
への内気の混入を防止するようになっている。樹脂製の
ファンケーシング10は、第1、第2送風ファン6、7
に対応して、スクロール状に成形された第1、第2ケー
シング10a、10bを有し、この第1、第2ケーシン
グ10a、10b内に、それぞれ第1、第2空気通路
8、9を形成している。
【0021】上記のごとく外気側の第2送風ファン7の
径を大きくするに伴って、駆動用モータ5は、第2送風
ファン7の吸入口7aを貫通して上下方向に配置されて
いる。駆動用モータ5の回転軸5aはモータ本体部5b
から上方へ突出しており、この回転軸5aにファンボス
部7bの内周中心部が回り止めして一体に連結される。
このファンボス部7bは円板状であり、ファンボス部7
bの外周側には第1、第2送風ファン6、7の断面円弧
状の多数の羽根部6′、7′が樹脂の一体成形で連結さ
れている。
径を大きくするに伴って、駆動用モータ5は、第2送風
ファン7の吸入口7aを貫通して上下方向に配置されて
いる。駆動用モータ5の回転軸5aはモータ本体部5b
から上方へ突出しており、この回転軸5aにファンボス
部7bの内周中心部が回り止めして一体に連結される。
このファンボス部7bは円板状であり、ファンボス部7
bの外周側には第1、第2送風ファン6、7の断面円弧
状の多数の羽根部6′、7′が樹脂の一体成形で連結さ
れている。
【0022】駆動用モータ5のモータ本体部5bは樹脂
製ケース5b′を有し、この樹脂製ケース5b′には取
付ステー5cが一体成形されている。この取付ステー5
cの形状は公知であるので、正面形状を図示してない
が、取付ステー5cは、モータ5のモータ本体部5bの
樹脂製ケース5b′の外周面から放射状に延びる複数
(例えば、3本)のアーム部5dを有し、このアーム部
5dの外周端を外周リング部5eで連結している。
製ケース5b′を有し、この樹脂製ケース5b′には取
付ステー5cが一体成形されている。この取付ステー5
cの形状は公知であるので、正面形状を図示してない
が、取付ステー5cは、モータ5のモータ本体部5bの
樹脂製ケース5b′の外周面から放射状に延びる複数
(例えば、3本)のアーム部5dを有し、このアーム部
5dの外周端を外周リング部5eで連結している。
【0023】取付ステー5cの外周リング部5eはネジ
止め等の締結手段にて第2ケーシング10bに取付けら
れる。そして、複数本の放射状アーム部5dの間に第2
送風ファン7の吸入口7aが形成されている。この吸入
口7aへの空気流れを円滑に案内するために、外周リン
グ部5eには、ベルマウス状の断面形状を持つガイド面
5fが形成されている。
止め等の締結手段にて第2ケーシング10bに取付けら
れる。そして、複数本の放射状アーム部5dの間に第2
送風ファン7の吸入口7aが形成されている。この吸入
口7aへの空気流れを円滑に案内するために、外周リン
グ部5eには、ベルマウス状の断面形状を持つガイド面
5fが形成されている。
【0024】内気側の第1空気通路8と外気側の第2空
気通路9との間は、ファンケーシング10の内壁面から
径方向内側へ突出する仕切り壁10cと、ファンボス部
7bとにより仕切られている。この仕切り板10cは樹
脂製のファンケーシング10に一体成形できる。次に、
再び図1に基づいて、空調ユニット100部を説明する
と、空調ユニット100部は空調ケース11内に蒸発器
(冷房用熱交換器)12とヒータコア(暖房用熱交換
器)13を両方とも一体的に内蔵するタイプのものであ
る。空調ケース11はポリプロピレンのような、ある程
度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂の成形品からな
り、図1の上下方向(車両上下方向)に分割面を有する
複数の分割ケースからなる。この複数の分割ケース内
に、上記熱交換器12、13、後述するドア等の機器を
収納した後に、この複数の分割ケースを金属バネクリッ
プ、ネジ等の締結手段により一体に結合することによ
り、空調ユニット100部が組み立てられる。
気通路9との間は、ファンケーシング10の内壁面から
径方向内側へ突出する仕切り壁10cと、ファンボス部
7bとにより仕切られている。この仕切り板10cは樹
脂製のファンケーシング10に一体成形できる。次に、
再び図1に基づいて、空調ユニット100部を説明する
と、空調ユニット100部は空調ケース11内に蒸発器
(冷房用熱交換器)12とヒータコア(暖房用熱交換
器)13を両方とも一体的に内蔵するタイプのものであ
る。空調ケース11はポリプロピレンのような、ある程
度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂の成形品からな
り、図1の上下方向(車両上下方向)に分割面を有する
複数の分割ケースからなる。この複数の分割ケース内
に、上記熱交換器12、13、後述するドア等の機器を
収納した後に、この複数の分割ケースを金属バネクリッ
プ、ネジ等の締結手段により一体に結合することによ
り、空調ユニット100部が組み立てられる。
【0025】空調ケース11内において、最も車両前方
側の部位に蒸発器12が設置され、空調ケース11内の
第1、第2空気通路80、90の全域を横切るように蒸
発器12が配置されている。この蒸発器12は周知のご
とく冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調空気から吸熱
して、空調空気を冷却する冷房用熱交換器であって、車
両前後方向には薄型の形態で配置されている。
側の部位に蒸発器12が設置され、空調ケース11内の
第1、第2空気通路80、90の全域を横切るように蒸
発器12が配置されている。この蒸発器12は周知のご
とく冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調空気から吸熱
して、空調空気を冷却する冷房用熱交換器であって、車
両前後方向には薄型の形態で配置されている。
【0026】また、空調ケース11内部の空気通路は、
蒸発器12の上流部からヒータコア13の下流部に至る
まで、仕切り板15a、15b、15c、15dにより
車両上方側の第1空気通路(内気側通路)80と車両下
方側の第2空気通路(外気側通路)90とに仕切られて
いる。この仕切り板15a〜15dは空調ケース11に
樹脂にて一体成形され、車両左右方向に略水平に延びる
固定仕切り部材である。
蒸発器12の上流部からヒータコア13の下流部に至る
まで、仕切り板15a、15b、15c、15dにより
車両上方側の第1空気通路(内気側通路)80と車両下
方側の第2空気通路(外気側通路)90とに仕切られて
いる。この仕切り板15a〜15dは空調ケース11に
樹脂にて一体成形され、車両左右方向に略水平に延びる
固定仕切り部材である。
【0027】ヒータコア13は、蒸発器12の空気流れ
下流側(車両後方側)に、所定の間隔を開けて隣接配置
されている。このヒータコア13は、蒸発器12を通過
した冷風を再加熱するものであって、その内部に高温の
温水(エンジン冷却水)が流れ、この温水を熱源として
空気を加熱するものである。このヒータコア13も蒸発
器12と同様に、車両前後方向には薄型の形態で空調ケ
ース11内に設置されている。
下流側(車両後方側)に、所定の間隔を開けて隣接配置
されている。このヒータコア13は、蒸発器12を通過
した冷風を再加熱するものであって、その内部に高温の
温水(エンジン冷却水)が流れ、この温水を熱源として
空気を加熱するものである。このヒータコア13も蒸発
器12と同様に、車両前後方向には薄型の形態で空調ケ
ース11内に設置されている。
【0028】より具体的に述べると、ヒータコア13
は、仕切り板15bと15cの間において、第1空気通
路80と第2空気通路90の両方に跨がって配置されて
いる。しかも、ヒータコア13のうち、第1空気通路8
0側の部分はこの第1空気通路80の全域を横切るよう
に設置され、一方、ヒータコア13のうち、第2空気通
路90側の部分はこの第2空気通路90の最下方部に後
述の冷風バイパス通路17を形成するように設置されて
いる。
は、仕切り板15bと15cの間において、第1空気通
路80と第2空気通路90の両方に跨がって配置されて
いる。しかも、ヒータコア13のうち、第1空気通路8
0側の部分はこの第1空気通路80の全域を横切るよう
に設置され、一方、ヒータコア13のうち、第2空気通
路90側の部分はこの第2空気通路90の最下方部に後
述の冷風バイパス通路17を形成するように設置されて
いる。
【0029】本例では、ヒータコア13に流入する温水
の流量(または温水の温度)を調整する温水弁14を設
けて、この温水弁14の温水流量(または温水温度)の
調整作用により車室内への吹出空気温度を調整できるよ
うにしてある。ヒータコア13の空気下流側の直後の部
位には補助電気ヒータ16が配置されている。この補助
電気ヒータ16は、仕切り板15c、15dの間で、第
1空気通路80と第2空気通路90の両方に跨がって配
置されている。また、補助電気ヒータ16は図1の紙面
垂直方向には第1空気通路80と第2空気通路90の幅
方向全長にわたって配置されている。
の流量(または温水の温度)を調整する温水弁14を設
けて、この温水弁14の温水流量(または温水温度)の
調整作用により車室内への吹出空気温度を調整できるよ
うにしてある。ヒータコア13の空気下流側の直後の部
位には補助電気ヒータ16が配置されている。この補助
電気ヒータ16は、仕切り板15c、15dの間で、第
1空気通路80と第2空気通路90の両方に跨がって配
置されている。また、補助電気ヒータ16は図1の紙面
垂直方向には第1空気通路80と第2空気通路90の幅
方向全長にわたって配置されている。
【0030】この補助電気ヒータ16は、温水弁14を
全開する最大暖房時において、温水温度が所定温度(例
えば、75°C)以下のとき(エンジン始動直後のよう
に温水温度の低いとき、あるいはエンジン暖機終了後で
も温水温度が十分上昇しないとき)に車載電源から通電
されて、その発熱作用により空調空気を即効的に加熱す
るための補助暖房装置である。
全開する最大暖房時において、温水温度が所定温度(例
えば、75°C)以下のとき(エンジン始動直後のよう
に温水温度の低いとき、あるいはエンジン暖機終了後で
も温水温度が十分上昇しないとき)に車載電源から通電
されて、その発熱作用により空調空気を即効的に加熱す
るための補助暖房装置である。
【0031】この補助電気ヒータ16は所定温度にて抵
抗値が急激に増加する正の抵抗温度特性を有する正特性
サーミスタ(PTCヒータ)で構成することが安全性等
の点で好ましい。この補助電気ヒータ16は、具体的に
は、チタン酸バリウムのようなセラミック材料からなる
PTCヒータを空気通過用の多数の穴部を有するハニカ
ム状に成形したものである。
抗値が急激に増加する正の抵抗温度特性を有する正特性
サーミスタ(PTCヒータ)で構成することが安全性等
の点で好ましい。この補助電気ヒータ16は、具体的に
は、チタン酸バリウムのようなセラミック材料からなる
PTCヒータを空気通過用の多数の穴部を有するハニカ
ム状に成形したものである。
【0032】次に、空調ケース11内の第2空気通路9
0において、ヒータコア13の下方側には、ヒータコア
13をバイパスして空気(冷風)が流れる冷風バイパス
通路17が形成され、この冷風バイパス通路17は最大
冷房時にマックスクールドア18により開放される。ま
た、空調ケース11の下面部には、ヒータコア13直後
の第2空気通路90に連通するデフロスタ開口部19が
開口している。このデフロスタ開口部19は図示しない
デフロスタダクトおよびデフロスタ吹出口を介して、車
両窓ガラス内面に向けて風を吹き出すためのものであ
る。このデフロスタ開口部19は回動自在なバタフライ
状のデフロスタドア20により開閉される。
0において、ヒータコア13の下方側には、ヒータコア
13をバイパスして空気(冷風)が流れる冷風バイパス
通路17が形成され、この冷風バイパス通路17は最大
冷房時にマックスクールドア18により開放される。ま
た、空調ケース11の下面部には、ヒータコア13直後
の第2空気通路90に連通するデフロスタ開口部19が
開口している。このデフロスタ開口部19は図示しない
デフロスタダクトおよびデフロスタ吹出口を介して、車
両窓ガラス内面に向けて風を吹き出すためのものであ
る。このデフロスタ開口部19は回動自在なバタフライ
状のデフロスタドア20により開閉される。
【0033】空調ケース11の最も車両後方側(乗員寄
り)の部位には、第2空気通路90と直接連通するフェ
イス開口部21が開口している。このフェイス開口部2
1は図示しないフェイスダクトを介して車両計器盤上方
部のフェイス吹出口より乗員頭部に向けて風を吹き出す
ためのものである。このフェイス開口部21は回動自在
なバタフライ状のフェイスドア22により開閉される。
り)の部位には、第2空気通路90と直接連通するフェ
イス開口部21が開口している。このフェイス開口部2
1は図示しないフェイスダクトを介して車両計器盤上方
部のフェイス吹出口より乗員頭部に向けて風を吹き出す
ためのものである。このフェイス開口部21は回動自在
なバタフライ状のフェイスドア22により開閉される。
【0034】前述した仕切り板15dの最も空気下流側
の端部と、フェイス開口部21の入口部との間に、第
1、第2空気通路80、90の間を連通する連通路23
が設けてられており、この連通路23は回動自在な平板
状の連通ドア24により開閉される。また、空調ケース
11の上面のうち、車両後方側の部位にはフット開口部
25が開口しており、このフット開口部25は第1空気
通路80においてヒータコア13および補助電気ヒータ
16の空気下流側の部位と連通している。このフット開
口部25は図示しないフットダクトを介してフット吹出
口から車室内の乗員足元に温風を吹き出すためのもので
ある。このフット開口部25は回動自在なバタフライ状
のフットドア26により開閉される。
の端部と、フェイス開口部21の入口部との間に、第
1、第2空気通路80、90の間を連通する連通路23
が設けてられており、この連通路23は回動自在な平板
状の連通ドア24により開閉される。また、空調ケース
11の上面のうち、車両後方側の部位にはフット開口部
25が開口しており、このフット開口部25は第1空気
通路80においてヒータコア13および補助電気ヒータ
16の空気下流側の部位と連通している。このフット開
口部25は図示しないフットダクトを介してフット吹出
口から車室内の乗員足元に温風を吹き出すためのもので
ある。このフット開口部25は回動自在なバタフライ状
のフットドア26により開閉される。
【0035】なお、デフロスタドア20、フェイスドア
22、およびフットドア26は吹出モード切替用のドア
手段であって、図示しないリンク機構、ケーブル等を介
して空調操作パネルの吹出モード切替用手動操作機構に
連結されて、連動操作するか、あるいは、吹出モード切
替用のドア手段をサーボモータを用いたモード切替用ア
クチュエータ機構により連動操作する。
22、およびフットドア26は吹出モード切替用のドア
手段であって、図示しないリンク機構、ケーブル等を介
して空調操作パネルの吹出モード切替用手動操作機構に
連結されて、連動操作するか、あるいは、吹出モード切
替用のドア手段をサーボモータを用いたモード切替用ア
クチュエータ機構により連動操作する。
【0036】また、温水弁14およびマックスクールド
ア18は温度調整手段であって、図示しないリンク機
構、ケーブル等を介して空調操作パネルの温度調整用手
動操作機構に連結されて、連動操作するか、あるいは、
これら温度調整手段をサーボモータを用いた温度調整用
アクチュエータ機構により連動操作する。次に、上記構
成において本実施形態の作動を吹出モード別に説明す
る。
ア18は温度調整手段であって、図示しないリンク機
構、ケーブル等を介して空調操作パネルの温度調整用手
動操作機構に連結されて、連動操作するか、あるいは、
これら温度調整手段をサーボモータを用いた温度調整用
アクチュエータ機構により連動操作する。次に、上記構
成において本実施形態の作動を吹出モード別に説明す
る。
【0037】(1)フット吹出モード 吹出モード切替用操作機構が操作されて、フットドア2
6はフット開口部25を開放し、フェイスドア22はフ
ェイス開口部21を閉塞する。デフロスタドア20はデ
フロスタ開口部19を少量開放する。また、連通ドア2
4は後述の理由から連通路23を全開または少量開く小
開度の位置に操作される。
6はフット開口部25を開放し、フェイスドア22はフ
ェイス開口部21を閉塞する。デフロスタドア20はデ
フロスタ開口部19を少量開放する。また、連通ドア2
4は後述の理由から連通路23を全開または少量開く小
開度の位置に操作される。
【0038】冬期の暖房始動時のごとく、最大暖房状態
を設定するときには、温度調整用操作機構により温水弁
14を全開させることにより、ヒータコア13に最大流
量の温水が流れるとともに、マックスクールドア18は
冷風バイパス路17を閉塞するので、送風空気がすべて
ヒータコア13を通過して加熱され、最大暖房状態とな
る。。
を設定するときには、温度調整用操作機構により温水弁
14を全開させることにより、ヒータコア13に最大流
量の温水が流れるとともに、マックスクールドア18は
冷風バイパス路17を閉塞するので、送風空気がすべて
ヒータコア13を通過して加熱され、最大暖房状態とな
る。。
【0039】そして、このように最大暖房状態を設定す
るときは、内外気切替用操作機構が操作されて、2層流
モードが設定される。すなわち、送風ユニット1におい
て、第1内外気切替ドア4aが第1内気導入口2を開放
し、外気導入口3からの第1連通路3aを閉塞する。ま
た、第2内外気切替ドア4bが第2内気導入口2aを閉
塞し、外気導入口3からの第2連通路3bを開放する。
るときは、内外気切替用操作機構が操作されて、2層流
モードが設定される。すなわち、送風ユニット1におい
て、第1内外気切替ドア4aが第1内気導入口2を開放
し、外気導入口3からの第1連通路3aを閉塞する。ま
た、第2内外気切替ドア4bが第2内気導入口2aを閉
塞し、外気導入口3からの第2連通路3bを開放する。
【0040】これにより、モータ5が回転すると、第1
送風ファン6は、内気を第1内気導入口2から吸入口6
aを経て吸入する。これと同時に、第2送風ファン7
は、外気を外気導入口3から第2連通路3b、吸入口7
aを経て吸入する。そして、第1送風ファン6により送
風される内気は、第1空気通路8を通って、空調ユニッ
ト100の第1空気通路80を流れる。また、第2送風
ファン7により送風される外気は、第2空気通路9を通
って、空調ユニット100の第2空気通路90を流れ
る。
送風ファン6は、内気を第1内気導入口2から吸入口6
aを経て吸入する。これと同時に、第2送風ファン7
は、外気を外気導入口3から第2連通路3b、吸入口7
aを経て吸入する。そして、第1送風ファン6により送
風される内気は、第1空気通路8を通って、空調ユニッ
ト100の第1空気通路80を流れる。また、第2送風
ファン7により送風される外気は、第2空気通路9を通
って、空調ユニット100の第2空気通路90を流れ
る。
【0041】そして、第1空気通路80を流れる内気
は、蒸発器12を通過した後、ヒータコア13にて加熱
されて、温風となり、フット開口部25を経て車室内の
乗員足元に吹き出す。これと同時に、第2空気通路90
を流れる外気は、蒸発器12を通過した後、ヒータコア
13にて加熱されて、温風となり、デフロスタ開口部1
9を経て車両窓ガラス内面に吹き出す。
は、蒸発器12を通過した後、ヒータコア13にて加熱
されて、温風となり、フット開口部25を経て車室内の
乗員足元に吹き出す。これと同時に、第2空気通路90
を流れる外気は、蒸発器12を通過した後、ヒータコア
13にて加熱されて、温風となり、デフロスタ開口部1
9を経て車両窓ガラス内面に吹き出す。
【0042】この場合、第1空気通路8、80側では、
外気に比して高温の内気を再循環してヒータコア13で
加熱しているので、乗員足元への吹出温風温度が高くな
り、暖房効果を向上できる。一方、デフロスタ開口部1
9からは、内気に比して低湿度の外気を加熱して吹き出
しているので、窓ガラスの曇り止めを良好に行うことが
できる。
外気に比して高温の内気を再循環してヒータコア13で
加熱しているので、乗員足元への吹出温風温度が高くな
り、暖房効果を向上できる。一方、デフロスタ開口部1
9からは、内気に比して低湿度の外気を加熱して吹き出
しているので、窓ガラスの曇り止めを良好に行うことが
できる。
【0043】また、フット吹出モードでは、通常、デフ
ロスタ開口部19からの吹出風量を20%程度、フット
開口部25からの吹出風量を80%程度の風量割合に設
定するので、第2空気通路90側の外気温風を全開また
は小開度の連通路23を通して第1空気通路80側の内
気温風の中に混入することにより、上記風量割合を達成
することができる。
ロスタ開口部19からの吹出風量を20%程度、フット
開口部25からの吹出風量を80%程度の風量割合に設
定するので、第2空気通路90側の外気温風を全開また
は小開度の連通路23を通して第1空気通路80側の内
気温風の中に混入することにより、上記風量割合を達成
することができる。
【0044】次に、車室内温度が上昇して、暖房負荷が
減少すると、吹出空気温度制御のため、温水弁14を全
開位置(最大暖房状態)から中間開度位置に操作し、ヒ
ータコア13に流入する温水流量を減少させる。このと
き、連通ドア24は上記した全開または小開度の位置に
維持されたままであり、また、マックスクールドア18
も冷風バイパス通路17を閉塞したままである。
減少すると、吹出空気温度制御のため、温水弁14を全
開位置(最大暖房状態)から中間開度位置に操作し、ヒ
ータコア13に流入する温水流量を減少させる。このと
き、連通ドア24は上記した全開または小開度の位置に
維持されたままであり、また、マックスクールドア18
も冷風バイパス通路17を閉塞したままである。
【0045】中間温度制御域では、最大暖房能力を必要
としていないため、内外気吸入モードは、通常、第1、
第2の内気導入口2、2aをともに閉塞し、外気導入口
3のみを開放する全外気モードに設定するのがよい。し
かし、乗員の手動操作よる設定にて、外気導入口3を閉
塞して、第1、第2の内気導入口2、2aをともに開放
する全内気モードとしたり、前述のように内気と外気と
を同時に導入する内外気2層流モードとすることもでき
る。
としていないため、内外気吸入モードは、通常、第1、
第2の内気導入口2、2aをともに閉塞し、外気導入口
3のみを開放する全外気モードに設定するのがよい。し
かし、乗員の手動操作よる設定にて、外気導入口3を閉
塞して、第1、第2の内気導入口2、2aをともに開放
する全内気モードとしたり、前述のように内気と外気と
を同時に導入する内外気2層流モードとすることもでき
る。
【0046】上記のフット吹出モードにおいて、最大暖
房時にヒータコア13を循環する温水温度が所定温度以
下のときには、この温水温度を検知して図示しない制御
回路にて補助電気ヒータ16に通電する。これにより、
補助電気ヒータ16が発熱するので、第1、第2空気通
路80、90の両方において、ヒータコア13の吹出空
気をさらに加熱できる。そのため、温水の低温時におけ
る暖房能力不足、およひ窓ガラスの防曇能力不足を解消
できる。ここで、補助電気ヒータ16の発熱量を温水温
度の低下に応じて増大させるようにしてもよい。
房時にヒータコア13を循環する温水温度が所定温度以
下のときには、この温水温度を検知して図示しない制御
回路にて補助電気ヒータ16に通電する。これにより、
補助電気ヒータ16が発熱するので、第1、第2空気通
路80、90の両方において、ヒータコア13の吹出空
気をさらに加熱できる。そのため、温水の低温時におけ
る暖房能力不足、およひ窓ガラスの防曇能力不足を解消
できる。ここで、補助電気ヒータ16の発熱量を温水温
度の低下に応じて増大させるようにしてもよい。
【0047】(2)フットデフロスタ吹出モード フットデフロスタ吹出モードでは、フット開口部25か
らの吹出風量と、デフロスタ開口部19からの吹出風量
とを略同等(50%づつ)とするため、フットドア26
によりフット開口部25を全開するとともに、デフロス
タドア20によりデフロスタ開口部19を全開する。そ
して、連通ドア24を連通路23の全閉位置に操作す
る。
らの吹出風量と、デフロスタ開口部19からの吹出風量
とを略同等(50%づつ)とするため、フットドア26
によりフット開口部25を全開するとともに、デフロス
タドア20によりデフロスタ開口部19を全開する。そ
して、連通ドア24を連通路23の全閉位置に操作す
る。
【0048】これにより、連通路23からフット開口部
25側へ流入する外気温風の流れがなくなるので、フッ
ト開口部25には第1空気通路80の内気温風が全量流
入し、また、デフロスタ開口部19には第2空気通路9
0の外気温風が全量流入する。その結果、フット開口部
25からの吹出風量と、デフロスタ開口部19からの吹
出風量とを略同等にすることが可能となる。
25側へ流入する外気温風の流れがなくなるので、フッ
ト開口部25には第1空気通路80の内気温風が全量流
入し、また、デフロスタ開口部19には第2空気通路9
0の外気温風が全量流入する。その結果、フット開口部
25からの吹出風量と、デフロスタ開口部19からの吹
出風量とを略同等にすることが可能となる。
【0049】温水弁14を全開する最大暖房時には、内
外気の2層流モードを設定し、暖房効果の向上と窓ガラ
スの防曇性の確保との両立を図ることができるという点
はフット吹出モードと同じである。また、温水弁14の
開度調整により所望の中間温度制御が可能であり、ま
た、中間温度制御域では、通常、全外気モードに設定す
るが、乗員の手動操作よる設定にて、全内気モードとし
たり、内外気2層流モードとすることもできる。
外気の2層流モードを設定し、暖房効果の向上と窓ガラ
スの防曇性の確保との両立を図ることができるという点
はフット吹出モードと同じである。また、温水弁14の
開度調整により所望の中間温度制御が可能であり、ま
た、中間温度制御域では、通常、全外気モードに設定す
るが、乗員の手動操作よる設定にて、全内気モードとし
たり、内外気2層流モードとすることもできる。
【0050】また、フットデフロスタ吹出モードにおい
ても、補助電気ヒータ16は上述のフット吹出モード時
と同様に補助暖房熱源の役割を果たすことができる。 (3)デフロスタ吹出モード デフロスタ吹出モードにおいては、フェイスドア22が
フェイス開口部21を、また、フットドア26がフット
開口部25をそれぞれ全閉する。また、デフロスタドア
20がデフロスタ開口部19を全開し、連通ドア24が
連通路23を全開する。従って、第1、第2空気通路8
0、90からの空調空気をデフロスタ開口部19を通し
て窓ガラス内面のみに吹き出して、曇り止めを行う。こ
のときは、窓ガラスの防曇性確保のために、通常、全外
気吸入モードとする。
ても、補助電気ヒータ16は上述のフット吹出モード時
と同様に補助暖房熱源の役割を果たすことができる。 (3)デフロスタ吹出モード デフロスタ吹出モードにおいては、フェイスドア22が
フェイス開口部21を、また、フットドア26がフット
開口部25をそれぞれ全閉する。また、デフロスタドア
20がデフロスタ開口部19を全開し、連通ドア24が
連通路23を全開する。従って、第1、第2空気通路8
0、90からの空調空気をデフロスタ開口部19を通し
て窓ガラス内面のみに吹き出して、曇り止めを行う。こ
のときは、窓ガラスの防曇性確保のために、通常、全外
気吸入モードとする。
【0051】また、デフロスタ吹出モードにおいても補
助電気ヒータ16は補助暖房熱源の役割を果たすことが
できる。 (4)フェイス吹出モード フェイス吹出モードにおいては、フェイスドア22がフ
ェイス開口部21を全開し、デフロスタドア20がデフ
ロスタ開口部19を、またフットドア26がフット開口
部25をそれぞれ全閉する。連通ドア24は連通路23
を全開する。従って、第1、第2空気通路80、90の
下流部はいずれもフェイス開口部21に連通する。
助電気ヒータ16は補助暖房熱源の役割を果たすことが
できる。 (4)フェイス吹出モード フェイス吹出モードにおいては、フェイスドア22がフ
ェイス開口部21を全開し、デフロスタドア20がデフ
ロスタ開口部19を、またフットドア26がフット開口
部25をそれぞれ全閉する。連通ドア24は連通路23
を全開する。従って、第1、第2空気通路80、90の
下流部はいずれもフェイス開口部21に連通する。
【0052】そのため、蒸発器12により冷却された冷
風がヒータコア13により再加熱されて、温度調整され
た後、すべてフェイス開口部21側へ吹き出す。このと
きも、内外気吸入モードは第1、第2内外気切替ドア4
a、4bにより、全内気、全外気、内外気2層流のいず
れも選択可能となる。なお、最大冷房状態では、全内気
吸入モードとし、また、温水弁14が全閉状態となり、
ヒータコア13への温水循環が遮断されるとともに、マ
ックスクールドア18が冷風バイパス通路17を開くの
で、冷風の送風量を増加でき、冷房能力が最大となる。
また、フェイス吹出モードでは補助電気ヒータ16に通
電することはない。
風がヒータコア13により再加熱されて、温度調整され
た後、すべてフェイス開口部21側へ吹き出す。このと
きも、内外気吸入モードは第1、第2内外気切替ドア4
a、4bにより、全内気、全外気、内外気2層流のいず
れも選択可能となる。なお、最大冷房状態では、全内気
吸入モードとし、また、温水弁14が全閉状態となり、
ヒータコア13への温水循環が遮断されるとともに、マ
ックスクールドア18が冷風バイパス通路17を開くの
で、冷風の送風量を増加でき、冷房能力が最大となる。
また、フェイス吹出モードでは補助電気ヒータ16に通
電することはない。
【0053】(5)バイレベル吹出モード バイレベル吹出モードにおいては、フェイスドア22が
フェイス開口部21を全開するとともに、フットドア2
6がフット開口部25を全開する。デフロスタドア20
はデフロスタ開口部19を全閉する。また、連通ドア2
4が連通路23を全開する。従って、フェイス開口部2
1とフット開口部25を通して、車室の上下両方から同
時に風を吹き出すことができる。
フェイス開口部21を全開するとともに、フットドア2
6がフット開口部25を全開する。デフロスタドア20
はデフロスタ開口部19を全閉する。また、連通ドア2
4が連通路23を全開する。従って、フェイス開口部2
1とフット開口部25を通して、車室の上下両方から同
時に風を吹き出すことができる。
【0054】ところで、上記した作動において、内外気
2層流モード、および全外気モードの際には、外気中に
雨水や雪が混入してくる場合がある。しかし、本実施形
態によると、この外気中の水分によるファン駆動用モー
タ5への弊害を良好に回避できる。すなわち、本実施形
態では、送風ユニット1において外気用の第2送風ファ
ン7を車両下側に配置し、内気用の第1送風ファン6を
車両上側に配置しており、そして、ファン駆動用モータ
5が外気側の吸入口7aを貫通して上下方向に配置され
ているため、外気側の吸入口7aから外気とともに水分
が外気用の第2送風ファン7に吸い込まれても、この水
分は重力にて第2ケーシング10bの下方側に分離され
る。
2層流モード、および全外気モードの際には、外気中に
雨水や雪が混入してくる場合がある。しかし、本実施形
態によると、この外気中の水分によるファン駆動用モー
タ5への弊害を良好に回避できる。すなわち、本実施形
態では、送風ユニット1において外気用の第2送風ファ
ン7を車両下側に配置し、内気用の第1送風ファン6を
車両上側に配置しており、そして、ファン駆動用モータ
5が外気側の吸入口7aを貫通して上下方向に配置され
ているため、外気側の吸入口7aから外気とともに水分
が外気用の第2送風ファン7に吸い込まれても、この水
分は重力にて第2ケーシング10bの下方側に分離され
る。
【0055】それ故、外気中の水分がモータ5の上方側
へ突出している回転軸5a側に付着する等の不具合は発
生しない。また、全外気モードの際には内気側の吸入口
6aからも外気が吸入されるが、この外気中の水分は第
1送風ファン6の回転による遠心力およびファンボス部
7bの傾斜(中心部が高くて、外周側が低くなる傾斜)
に沿って第1送風ファン6の外周側へ移行した後に下方
へ落下するので、吸入口6aからの水分が回転軸5aに
付着したり、モータ5内部へ侵入することもない。
へ突出している回転軸5a側に付着する等の不具合は発
生しない。また、全外気モードの際には内気側の吸入口
6aからも外気が吸入されるが、この外気中の水分は第
1送風ファン6の回転による遠心力およびファンボス部
7bの傾斜(中心部が高くて、外周側が低くなる傾斜)
に沿って第1送風ファン6の外周側へ移行した後に下方
へ落下するので、吸入口6aからの水分が回転軸5aに
付着したり、モータ5内部へ侵入することもない。
【0056】(他の実施形態)なお、上記の実施形態に
限らず、本発明は種々な形態で実施可能である。例え
ば、上記の実施形態では、第1、第2内気導入口2、2
aおよび外気導入口3を車両上下方向に配置している
が、第1、第2内気導入口2、2aおよび外気導入口3
を車両前後方向に配置したり、車両左右方向に配置する
ことも可能である。
限らず、本発明は種々な形態で実施可能である。例え
ば、上記の実施形態では、第1、第2内気導入口2、2
aおよび外気導入口3を車両上下方向に配置している
が、第1、第2内気導入口2、2aおよび外気導入口3
を車両前後方向に配置したり、車両左右方向に配置する
ことも可能である。
【0057】また、上記の実施形態における蒸発器(冷
房用熱交換器)12や補助電気ヒータ16を配設しない
タイプの空調装置にも本発明は適用できる。また、上記
の実施形態では、車室内への吹出空気温度を調整する温
度調整手段として、ヒータコア(暖房用熱交換器)13
への温水流量(温水温度)を調整する温水弁14を用い
ているが、ヒータコア13を通過する温風とヒータコア
13をバイパスする冷風との風量割合を調整するエアミ
ックスドアを温度調整手段として使用してもよいことは
もちろんである。
房用熱交換器)12や補助電気ヒータ16を配設しない
タイプの空調装置にも本発明は適用できる。また、上記
の実施形態では、車室内への吹出空気温度を調整する温
度調整手段として、ヒータコア(暖房用熱交換器)13
への温水流量(温水温度)を調整する温水弁14を用い
ているが、ヒータコア13を通過する温風とヒータコア
13をバイパスする冷風との風量割合を調整するエアミ
ックスドアを温度調整手段として使用してもよいことは
もちろんである。
【図1】本発明の一実施形態の通風系の全体構成図であ
る。
る。
【図2】図1の送風ユニットにおける送風機部の詳細を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図3】本発明者らの試作品における送風機部の詳細を
示す断面図である。
示す断面図である。
1…送風ユニット、2、2a…内気導入口、3…外気導
入口、4a、4b…第1、第2内外気切替ドア、5…フ
ァン駆動用モータ、5a…回転軸、5b…モータ本体
部、6、7…第1、第2送風ファン、8、80…第1空
気通路、9、90…第2空気通路、11…空調ケース、
13…ヒータコア、19…デフロスタ開口部、20…デ
フロスタドア、21…フェイス開口部、22…フェイス
ドア、25…フット開口部、26…フットドア、100
…空調ユニット。
入口、4a、4b…第1、第2内外気切替ドア、5…フ
ァン駆動用モータ、5a…回転軸、5b…モータ本体
部、6、7…第1、第2送風ファン、8、80…第1空
気通路、9、90…第2空気通路、11…空調ケース、
13…ヒータコア、19…デフロスタ開口部、20…デ
フロスタドア、21…フェイス開口部、22…フェイス
ドア、25…フット開口部、26…フットドア、100
…空調ユニット。
Claims (4)
- 【請求項1】 空調空気の吸入モードとして、内気と外
気の両方を区分して同時に吸入する内外気2層流モード
を選択可能な内外気切替手段(2、2a、3、4a、4
b)と、 この内外気切替手段(2、2a、3、4a、4b)を通
して吸入された空調空気を温水を熱源として加熱する暖
房用熱交換器(13)と、 この暖房用熱交換器(13)を通過した空調空気を車室
内乗員の足元に向けて吹き出すフット開口部(25)
と、 前記暖房用熱交換器(13)を通過した空調空気を車両
窓ガラス内面に向けて吹き出すデフロスタ開口部(1
9)と、 前記内外気切替手段(2、2a、3、4a、4b)から
前記フット開口部(25)に向かって前記内気が流れる
第1空気通路(8、80)と、 この第1空気通路(8、80)と区画形成され、前記内
外気切替手段(2、2a、3、4a、4b)から前記デ
フロスタ開口部(19)に向かって前記外気が流れる第
2空気通路(9、90)とを備える車両用空調装置にお
いて、 前記内外気2層流モード時に、前記内外気切替手段
(2、2a、3、4a、4b)からの内気を送風する第
1送風ファン(6)を車両上側に配置するとともに、こ
の第1送風ファン(6)の吸入口(6a)を車両上側に
向かって開口し、 前記内外気2層流モード時に、前記内外気切替手段
(2、2a、3、4a、4b)からの外気を送風する第
2送風ファン(7)を車両下側に配置するとともに、こ
の第2送風ファン(7)の吸入口(7a)を車両下側に
向かって開口し、 前記第2送風ファン(7)の径を前記第1送風ファン
(6)の径より大きくし、 前記両ファン(6、7)を駆動するモータ(5)を前記
第2送風ファン(7)の吸入口(7a)を貫通して車両
上下方向に配置し、 前記モータ(5)の回転軸(5a)をモータ本体部(5
b)から車両上側に突出させ、この回転軸(5a)にフ
ァンボス部(7b)を介して前記両ファン(6、7)を
一体に連結したことを特徴とする車両用空調装置。 - 【請求項2】 空調空気の吸入モードとして、内気と外
気の両方を区分して同時に吸入する内外気2層流モード
を選択可能な内外気切替手段(2、2a、3、4a、4
b)と、 前記内外気2層流モード時に、前記内外気切替手段
(2、2a、3、4a、4b)からの内気が流れる第1
空気通路(8、80)と、 前記第1空気通路(8、80)と区画形成され、前記内
外気2層流モード時に、前記内外気切替手段(2、2
a、3、4a、4b)からの外気が流れる第2空気通路
(9、90)と、 前記内外気2層流モード時に、前記内外気切替手段
(2、2a、3、4a、4b)からの内気を送風する第
1送風ファン(6)と、 前記内外気2層流モード時に、前記内外気切替手段
(2、2a、3、4a、4b)からの外気を送風する第
2送風ファン(7)とを備え、 前記第1送風ファン(6)を車両上側に配置するととも
に、前記第1送風ファン(6)の吸入口(6a)を車両
上側に向かって開口し、 前記第2送風ファン(7)を車両下側に配置するととも
に、前記第2送風ファン(7)の吸入口(7a)を車両
下側に向かって開口し、 前記第2送風ファン(7)の径を前記第1送風ファン
(6)の径より大きくし、 前記両ファン(6、7)を駆動するモータ(5)を前記
第2送風ファン(7)の吸入口(7a)を貫通して車両
上下方向に配置し、 前記モータ(5)の回転軸(5a)をモータ本体部(5
b)から車両上側に突出させ、この回転軸(5a)にフ
ァンボス部(7b)を介して前記両ファン(6、7)を
一体に連結したことを特徴とする車両用空調装置。 - 【請求項3】 前記第1送風ファン(6)を収容して前
記第1空気通路(8)を形成する第1ケーシング(10
a)と、 前記第2送風ファン(7)を収容して前記第2空気通路
(9)を形成する第2ケーシング(10b)とを備え、 前記ファンボス部(7b)は、前記第1空気通路(8)
と前記第2空気通路(9)との間を区画する仕切り部材
であることを特徴とする請求項1または2に記載の車両
用空調装置。 - 【請求項4】 前記第1送風ファン(6)および前記第
2送風ファン(7)は、軸方向から空気を吸込み、径方
向の外方へ送風する遠心ファンであることを特徴とする
請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28567297A JPH11115451A (ja) | 1997-10-17 | 1997-10-17 | 車両用空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28567297A JPH11115451A (ja) | 1997-10-17 | 1997-10-17 | 車両用空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11115451A true JPH11115451A (ja) | 1999-04-27 |
Family
ID=17694565
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28567297A Pending JPH11115451A (ja) | 1997-10-17 | 1997-10-17 | 車両用空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11115451A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100734934B1 (ko) * | 2001-07-12 | 2007-07-03 | 한라공조주식회사 | 자동차용 공조장치의 블로어 유니트 |
JP2011230589A (ja) * | 2010-04-26 | 2011-11-17 | Denso Corp | 車両用空調装置の送風ユニット |
DE102012201712A1 (de) | 2011-02-14 | 2012-08-16 | Denso Corporation | Gebläseeinheit |
WO2015040787A1 (ja) * | 2013-09-20 | 2015-03-26 | 株式会社デンソー | 空調ユニット |
CN108778791A (zh) * | 2016-03-10 | 2018-11-09 | 日本空调系统股份有限公司 | 车辆空调用送风装置 |
-
1997
- 1997-10-17 JP JP28567297A patent/JPH11115451A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100734934B1 (ko) * | 2001-07-12 | 2007-07-03 | 한라공조주식회사 | 자동차용 공조장치의 블로어 유니트 |
JP2011230589A (ja) * | 2010-04-26 | 2011-11-17 | Denso Corp | 車両用空調装置の送風ユニット |
DE102012201712A1 (de) | 2011-02-14 | 2012-08-16 | Denso Corporation | Gebläseeinheit |
JP2012166658A (ja) * | 2011-02-14 | 2012-09-06 | Denso Corp | 送風機ユニット |
US9186954B2 (en) | 2011-02-14 | 2015-11-17 | Denso Corporation | Blower unit |
DE102012201712B4 (de) | 2011-02-14 | 2019-01-10 | Denso Corporation | Gebläseeinheit |
WO2015040787A1 (ja) * | 2013-09-20 | 2015-03-26 | 株式会社デンソー | 空調ユニット |
CN105517822A (zh) * | 2013-09-20 | 2016-04-20 | 株式会社电装 | 空调单元 |
CN108778791A (zh) * | 2016-03-10 | 2018-11-09 | 日本空调系统股份有限公司 | 车辆空调用送风装置 |
CN108778791B (zh) * | 2016-03-10 | 2021-06-22 | 日本空调系统股份有限公司 | 车辆空调用送风装置 |
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