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JPH11109053A - 封止装置、封止装置を有する時計及び封止装置を有する電子機器 - Google Patents

封止装置、封止装置を有する時計及び封止装置を有する電子機器

Info

Publication number
JPH11109053A
JPH11109053A JP26907697A JP26907697A JPH11109053A JP H11109053 A JPH11109053 A JP H11109053A JP 26907697 A JP26907697 A JP 26907697A JP 26907697 A JP26907697 A JP 26907697A JP H11109053 A JPH11109053 A JP H11109053A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealing device
sealing
sealing portion
case
timepiece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP26907697A
Other languages
English (en)
Inventor
Takumi Oshio
匠 大塩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP26907697A priority Critical patent/JPH11109053A/ja
Publication of JPH11109053A publication Critical patent/JPH11109053A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Electric Clocks (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防水及びゆるみ止めが可能であり、回転する
側の第2部材を正しい位置に位置決めすることができる
封止装置、封止装置を有する時計及び封止装置を有する
電子機器を提供する。 【解決手段】 第1部材2とこの第1部材2に対して回
転する第2部材3との間に設けられている収容部11に
配置される封止装置10であり、第2部材3側に突出し
て水平方向に形成され、第1部材2と第2部材3の間の
防水を行う第1封止部分21と、第2部材3側に垂直方
向に突出して形成されて第1部材2に対して第2部材3
を回転することで固定する際に弾性変形することで第1
部材2と第2部材3の間のゆるみ止めを行う第2封止部
分22と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1部材とこの第
1部材に対して回転する第2部材との間に設けられてい
る収容部に配置される封止装置、その封止装置を有する
時計及び封止装置を有する電子機器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】時計あるいは電子機器の一例として一般
的な腕時計を例にして説明する。腕時計(ウォッチ)
は、常時携帯して使用するために、水圧・気圧・温度変
化及び衝撃・振動・磁気・光等の様々な環境条件に耐え
ることが要求されている。この中で例えば腕時計の場合
において、防水処理をすることが内部のムーブメント等
を保護するために極めて重要であるが、図15〜図18
は、従来の腕時計のケース1000と、このケース10
00に対して取り付けられる裏ぶた1002のねじ止め
例を示している。
【0003】図15の従来の腕時計では、ケース100
0と裏ぶた1002の間には、リング状のパッキン10
04が配置されている。このパッキン1004の断面形
状は矩形になっている。
【0004】裏ぶた1002のおねじ1006はケース
1000のめねじ1008にかみ合わせて、しかも裏ぶ
た1002を回転の中心軸CLを中心として回転するこ
とにより、パッキン1004が図16に示すように弾性
変形する。これにより、ケース1000と裏ぶた100
2の間に形成された収容部1010にはパッキン100
4で満たされるので、ケース1000と裏ぶた1002
の間の防水を図るようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図17に示
すように、パッキン1004の厚みが製造上の都合で所
定の値よりも小さいと、ケース1000と裏ぶた100
2の間に設けられている収容部1010の間に、充分パ
ッキン1004を満たすことができず矢印Wで示すよう
に外部から水がパッキン1004のすき間を通りケース
1000の中に入っていってしまうことから、防水不良
を起こすという問題がある。
【0006】また、パッキンの厚みが所定の値よりも逆
に厚過ぎると、図18に示すように裏ぶた1002を回
転して締め込む時に、パッキン1004に切れ目101
2が生じるとともに、パッキン1004と裏ぶた100
2の間にはすき間1014が残ってしまう。このため
に、やはり水が外部から矢印Wで示すようにパッキン1
004のすき間1014に入り込んでしまうので、パッ
キン1004の耐久性の低下を起こしパッキン1004
が固くなってしまう。
【0007】もし腕時計の修理のために、裏ぶた100
2をケース1000から取り外して、修理後に再び裏ぶ
た1002をケース1000に対してパッキン1004
を用いて取り付ける場合には、このパッキン1004が
固くなってしまっているのでそのままでは使用できず、
新しいパッキンを使用しなければならない。
【0008】しかも、上述したように裏ぶた1002を
ケース1000の間にすき間1014が形成されてしま
うので、外観的な見た目が悪くなるという問題もある。
【0009】また、パッキンが所定の厚みであっても、
ケースとパッキンの収容部の寸法がバラツイても上記と
同様の問題がある。
【0010】裏ぶた1002の外面にマーク等が記載さ
れている場合に、裏ぶた1002はケース1000に対
しておねじ1006とめねじ1008を用いて単にねじ
止めしているだけなので、パッキン1004による防水
効果を高めるために裏ぶた1002をしっかりと閉める
とそのマークが正しい位置に上手く位置決めできず、裏
ぶた1002を閉めた状態ではそのマークの姿勢が傾い
てしまうという実用上の問題もある。
【0011】そこで本発明は上記課題を解消し、防水及
びゆるみ止めが可能であり、回転する側の第2部材を第
1部材に対して正しい位置に位置決めすることができる
封止装置、封止装置を有する時計及び封止装置を有する
電子機器を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、第1
部材とこの第1部材に対して回転する第2部材との間に
設けられている収容部に封止部材が配置される封止装置
において、前記封止部材は、第2部材側に水平方向に突
出して形成され、第1部材と第2部材の間の防水を行う
第1封止部分と、第2部材側に垂直方向に突出して形成
され、第1部材に対して第2部材を回転することで固定
する際に弾性変形することで第1部材と第2部材の間の
ゆるみ止めを行う第2封止部分と、を備えることを特徴
とする封止装置である。
【0013】この請求項1の発明では、この封止装置は
第1部材とこの第1部材に回転する第2部材との間に設
けられている収容部内に配置するものである。第1封止
部分は、第2部材側に水平方向に突出して形成され、第
1部材と第2部材の間の防水を行う。
【0014】第2封止部分は、第2部材側に垂直方向に
突出して形成されており、第1部材に対して第2部材を
回転することで固定する際に、弾性変形することで第1
部材と第2部材の間のゆるみ止めを行う。
【0015】これにより、第1封止部分は、第1部材と
第2部材の間の防水機能を発揮すると同時に、第2封止
部分は、第1部材と第2部材の間のゆるみ止め機能を発
揮する。
【0016】第2部材が第1部材に対して回転すること
で固定する際に、第2部材の回転による最終的な回転方
向の位置決めを正しく設定することができる。なぜな
ら、第2封止部分は第1部材と第2部材のゆるみ止めの
みの機能を発揮すればよく、第1封止部分にのみ防水機
能があればよいことから、第1部材に対して第2部材を
回転する量が防水機能に影響を与えないからである。
【0017】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
かに記載の封止装置において、第1封止部分が第1部材
に当接する面部分と、第1封止部分が第2部材の内面に
当接する部分は、鏡面仕上が施されているか又は潤滑剤
が付与されており、第2封止部分が第1部材に当接する
面部分と、第2封止部分が第2部材に当接する部分は、
粗面になっている。
【0018】この請求項5の発明では、第1封止部分が
第1部材に当接する面部分と、第1封止部分が第2部材
の内面に当接する部分が、鏡面仕上又は潤滑剤が付与さ
れているので、密着性能が向上しさらに防水効果を上げ
ることができる。また第2封止部分が第1部材に当接す
る面部分と、第2封止部分が第2部材に当接する部分が
粗面になっていれば、第2封止部分が第1部材や第2部
材に対してずれることもなく、確実に第1封止部分が第
1部材及び第2部材の間のゆるみ止めを発揮することが
できる。
【0019】請求項6は、請求項1〜5のいずれかに記
載の封止装置を有することを特徴とする時計である。
【0020】この請求項6の発明では、第1封止部分
は、第1部材と第2部材の間の防水機能を発揮すると同
時に、第2封止部分は、第1部材と第2部材の間のゆる
み止め機能を発揮する。
【0021】第2部材が第1部材に対して回転すること
で固定する際に、第2部材の回転による最終的な回転方
向の位置決めを正しく設定することができる。なぜな
ら、第2封止部分は第1部材と第2部材のゆるみ止めの
みの機能を発揮すればよく、第1封止部分にのみ防水機
能があればよいことから、第1部材に対して第2部材を
回転する量が防水機能に影響を与えないからである。
【0022】請求項7の発明は、請求項6に記載の封止
装置を有する時計において、第1部材は携帯時計のケー
スであり、第2部材は第1部材の裏側において回転する
ことでねじ止め、又はバヨネット止めされる裏ぶたであ
る。
【0023】この請求項7の発明では、携帯時計のケー
スと裏ぶたの間の防水機能及びゆるみ止めの機能と、裏
ぶたを回転方向の正しい姿勢で位置決めすることができ
る。
【0024】請求項8は、請求項6に記載の封止装置を
有する時計において、携帯時計のケースと、回転ベゼル
の間における防水機能とゆるみ止め機能を発揮できる。
【0025】請求項9及び請求項10の発明は、請求項
6に記載の封止装置を有する時計において、携帯時計の
ねじ部と外部操作部材の間の防水機能及びゆるみ止め機
能を発揮することができる。
【0026】請求項11の発明は、請求項1〜5のいず
れかに記載の封止装置を有することを特徴とする電子機
器である。
【0027】この請求項11の発明では、第1封止部分
は、第1部材と第2部材の間の防水機能を発揮すると同
時に、第2封止部分は、第1部材と第2部材の間のゆる
み止め機能を発揮する。第2部材が第1部材に対して回
転することで固定する際に、第2部材の回転による最終
的な回転方向の位置決めを正しく設定することができ
る。なぜなら、第2封止部分は第1部材と第2部材のゆ
るみ止めのみの機能を発揮すればよく、第1封止部分に
のみ防水機能があればよいことから、第1部材に対して
第2部材を回転する量が防水機能に影響を与えないから
である。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の封止装置を有す
る電子機器、あるいは封止装置を有する時計の好ましい
実施の形態を示している。
【0029】図1に示すのは腕時計の構造の一例を示す
断面図であり、この時計は、携帯型の時計もしくは腕時
計である。この腕時計1は、概略的にはケース2、裏ぶ
た3、ガラス4、ムーブメント5、文字板6、巻真7、
りゅうず8、中枠9及び本発明の封止装置(封止部材と
もいう)10を備えている。
【0030】腕時計1のケース2の材質としては、例え
ば一般的にはステンレスや銅系合金にメッキを施したも
のや、プラスチックあるいはアルミニウム合金、さらに
はプラチナ、金のむく材等、チタン、チタン合金あるい
は超硬合金等を採用することができる。
【0031】このケース2は、表面側にガラス4を固定
しており、このガラス4の材質としては、例えばサファ
アガラス、一般の無機ガラス、アクリル樹脂やホウケイ
酸ガラス等を採用することができる。
【0032】ケース2の中にはムーブメント5が配置さ
れており、ムーブメント5はムーブメント地板5aを有
し、このムーブメント5に対しては巻真7が設けられて
いる。この巻真7に対しては、りゅうず8が連結されて
いる。ムーブメント5の上には、文字板6が配置されて
おり、さらに長針6aや短針6bがムーブメント5の軸
に対して設けられている。
【0033】ケース2の裏側には、裏ぶた3が回転の中
心軸CLを中心として回転することで固定できるように
なっている。
【0034】本発明の実施の形態の封止装置10は、こ
のケース2の下端部2aと裏ぶた3のねじ止め連結部分
を封止することで、防水機能及び、裏ぶた3のゆるみ止
め等の機能を発揮させるものである。
【0035】図2は、図1の封止装置10の部分Pを拡
大して示している。
【0036】この部分Pは、図2(A)に示すようにケ
ース2の下端部2aと、裏ぶた3の間に配置されるもの
である。この封止装置10は、ケース2の下端部2a
と、裏ぶた3の間に形成されている収容部(空間)11
に配置されるものである。
【0037】封止装置10は、図3に示すように好まし
くはリング状になっており、概略的には第1封止部分2
1と第2封止部分22を有している。図3に示す封止装
置10では、第1封止部分21と第2封止部分22は、
図2(A)、(B)にも示すようにリング状に一体成形
されている。
【0038】図2(A)に示すように、第1封止部分2
1は、断面でみて矩形状部21aと、突出部21bを有
している。この突出部21bは、断面で見てほぼ三角形
状である。これに対して封止部分22は、矩形状になっ
ている。
【0039】ケース2は回転しない第1部材に相当し、
裏ぶた3はこのケース2に対して回転してねじ止めで締
め付ける第2部材である。
【0040】第1封止部分21の突出部21bは、裏ぶ
た3の外周面3aに対して突き当てて弾性変形するよう
になっている。第1封止部分21の上端面21cは、ケ
ース2の下端部2aの下面に対して当接する部分であ
る。第1封止部分21の下端面21dは開放された面で
ある。
【0041】第2封止部分22の上端面22cは、ケー
ス2の下端部2aの下面に当接する部分である。第2封
止部分22の下端面22dは、裏ぶた3の受面3bに当
接する部分である。第2封止部分22の内周面22e
と、第1封止部分21の内周面21eは、それぞれケー
ス2の下端部2aの内周囲面に当接する部分である。
【0042】図2(A)の状態では、裏ぶた3のおねじ
3fがケース2のめねじ2fに対してかみ合わせた状態
であっても、まだ裏ぶた3が完全には締め付けられてい
ない状態を示しており、図2(B)はこの裏ぶた3が所
定の位置まで締め付けられた状態を示している。
【0043】図2(B)のように裏ぶた3を図1及び図
2に示す中心軸CLを中心としてT方向にねじ込んでい
くと、突出部21bが裏ぶた3の外周面3aに対して弾
性変形して密着しているとともに、第2封止部分の下端
面22dが裏ぶた3の受面3bにより押されて弾性変形
する。
【0044】このように、封止装置10の第1封止部分
21は、裏ぶた3の外周面3aに対して弾性変形するこ
とで密着する。これにより、第1封止部分21は、ケー
ス2と裏ぶた3の間の収容部11における防水機能を果
たしている。これと同時に、第2封止部分22は、裏ぶ
た3のケース2の下端部2aに対する回り止めの役割を
果たしている。
【0045】このような封止装置10の第1封止部分2
1と第2封止部分22は、例えばニトリルゴム(NB
R)、ブチルゴム(IIR)、フッ素ゴム(FKM)、
エチレンプロピレンゴム(EPT)、スチレンブタジエ
ンゴム(SBR)、シリコンゴム(Si)、クロロプレ
ンゴム(CR)等が、同じ種類の組み合わせで、あるい
は異なる種類の組み合わせで用いられる。尚、一般的に
は、ニトリルゴム(NBR)が用いられ、耐水性が要求
されるときは、ブチルゴム(IIR)が用いられ、品質
が要求されるときは、フッ素ゴム(FKM)が用いられ
る。
【0046】しかも封止装置10の第1封止部分21の
防水機能を高め、かつ第2封止部分22の回り止め機能
を高めるために、次のような処理を行うのがより望まし
い。
【0047】すなわち、第1封止部分21に関しては、
突出部21bと裏ぶた3の外周面3aの一方又は両方、
及び/または上端面21cとケース2の下面の一方又は
両方に鏡面仕上を施したりあるいは潤滑剤等を塗布する
ことにより、第1封止部分21の弾性変形した突出部2
1bと裏ぶた3の外周面3aとの密着性や上端面21c
とケース2の下面との密着性をより高めて、この位置に
おける防水機能をより効果的にするのである。
【0048】これに対して、図2(B)の第2封止部分
22の下端面22dと裏ぶた3の受面3bの間及び/又
は上端面22cとケース2の下面の間には、図2(B)
に示すように粗面40にしておくのが望ましい。この粗
面40の形状の作り方としては、例えばひき目、すじ目
あるいは溝形状を形成したりあるいはホーニング処理を
行う等の方式がある。
【0049】図2(B)のようにして裏ぶた3がしっか
りとケース2の下端部2aに対して締め付けられた状態
では、たとえば封止装置10の寸法aは、寸法bよりも
小さく、寸法cは寸法dよりも小さい状態であるのが一
例として示すことができる。
【0050】図2(B)のように裏ぶた3を下端部2a
に締め付けた状態では、図4に示すように、下端部2a
と裏ぶた3の間においては、対向力F,Fが生じ、かつ
下端部2aと裏ぶた3の受面2bの間にも対向力F1,
F1が生じている。対向力F,Fは防水機能を果たし、
対向力F1,F1は裏ぶた3のゆるみ止め機能を果た
す。
【0051】ところで、このように、封止装置10が、
防水を担当する第1封止部分21と、裏ぶた3のゆるみ
止めを担当する第2封止部分22に担当分けをしている
ことから、図11のように裏ぶた3の回転方向の位置決
め機能を発揮することができる。すなわち、裏ぶた3の
表面3gにマークMが記載されている場合に、従来のパ
ッキンを用いている場合には裏ぶた3をしっかりとケー
ス側に締め付けないと防水効果が得られなかったため
に、製造又は組立時には図11(A)のように所定のラ
インPLに沿っては、マークMを配置することができな
かった場合が多かった。これに対して、図11(B)に
示すように本発明の封止装置10を用いれば、回転方向
Tに沿って正確に位置合わせすることができる。なぜな
らば、図2(A)、(B)に示す第1封止部分21が防
水機能を果たし、第2封止部分22は単に裏ぶた3の回
り止め機能を発揮すればよいので、裏ぶた3をあまり強
くケース2側に対して締め付けなくても防水機能は第1
封止部分21で達成されているからである。従って製造
又は組み立てる際あるいは修理の際に、裏ぶた3はケー
ス2側に対して図11(B)に示すようにマークMが所
定のラインPLに沿うように回して止めるだけで済むの
である。
【0052】次に、図5及び図6を参照して、本発明の
封止装置の別の実施の形態を説明する。
【0053】図5と図6は、図2と対応して示す本発明
のそれぞれ別の実施の形態を示している。
【0054】まず図5の実施の形態の封止装置110
は、第1封止部分21と第2封止部分22を有している
が、これらの第1封止部分21及び第2封止部分22
は、図2の例とは異なりリング状ではあるが別部材によ
り作られている。
【0055】このようにしても図2の実施の形態と同様
に第1封止部分21は防水機能を発揮し、第2封止部分
22は裏ぶた3のゆるみ止め機能や、裏ぶた3の位置合
わせ機能を発揮する。
【0056】図6の封止装置210は図2の封止装置1
0に比べると、第2封止部分22に対して平面的に複数
箇所の通し穴22hが形成されている。このように第2
封止部分22に対して空洞部分である通し穴22hを形
成することで、第2封止部分22が裏ぶた3とケース2
の下端部2aの間で弾性変形させやすくして、より裏ぶ
た3のゆるみ止め機能を強化している。さらに平面的に
複数箇所に均等に形成することにより、バランスよく弾
性変形させることが可能となる。
【0057】次に、図7〜図9は、さらに本発明の封止
装置の別の実施の形態を示している。図7(A)、
(B)と図8では、第1封止部分21の突出部21bが
断面でみて三角形状ではなく半円形状になっている。図
7の実施の形態の封止装置310のその他の点について
は、図2の実施の形態と同様である。
【0058】次に図9(A)の封止装置410は、図5
の封止装置110に対応して示しているが、第1封止部
分21と第2封止部分22はリング状で別部材であると
ともに、第1封止部分21の突出部21bが断面でみて
半円形状になっている。
【0059】図9(B)では、第2封止部分22に通し
穴22hが形成されているとともに、第1封止部分21
の突出部21bが断面でみて三角形状でなく半円形状に
なっている。
【0060】図10の封止装置610は、裏ぶた503
とケース502の間の収容部611に配置されている。
裏ぶた503のねじ径Aは、第1封止部分21の突出部
21bの内径C及び裏ぶた3の外周面(接触面)3aの
内径Bよりも小さく設定している。このようにすること
で、組み立て性を向上することができる。なぜならば、
裏ぶた503にパッキンを装着する際にねじ径Aとパッ
キン内径Cが同じ又はCが小さい場合、ねじ部に干渉
し、組み込み性が悪くなる。そこで内径Bの部分をねじ
径Aより大として、上記問題を解決した。このことはバ
ヨネット方式でも同じである。
【0061】図12は、電子機器、例えば上述したよう
な腕時計1のりゅうず8が、ねじ部700にかみ合って
いる。りゅうず8の軸8aは、ねじ700の中心を通っ
ている。りゅうず8とねじ700の間には、本発明の封
止装置800が配置されている。この封止装置800
は、上述した封止装置と同様に第1封止部分21と第2
封止部分22を有している。
【0062】第1封止部分21の突出部21bは、りゅ
うず8の軸8aの外周面に突き当たって弾性変形してお
り、りゅうず8とねじ700の間の防水機能を発揮して
いる。また第2封止部分22は、りゅうず8がねじ70
0に対して容易にゆるむのを止めるゆるみ止め機能を発
揮している。
【0063】このように、封止装置800はりゅうず8
とねじ700の間における防水機能及びゆるみ止め機能
を発揮している。
【0064】しかも、図13に示すように、りゅうず8
の端面8cに図13に示すようなマークM1が形成され
ている場合においても、図13(A)のようにマークM
1が所定の線PLに対して傾かないように、図13
(B)に示すように所定の線PLに沿ってマークM1を
正しく位置させることができる。このようにできるの
は、第1封止部分21が防水機能を単独で発揮してお
り、第2封止部分22はりゅうず8とねじ700の間の
ゆるみ止めを果たすだけでよいので、このゆるみ止めを
発揮できる程度の位置にりゅうず8を任意に位置決めす
ることができるからである。
【0065】図14は本発明の封止装置の別の実施の形
態を示している。この封止装置900は、ケース902
と回転ベゼル910の間の防水機能及び回り止め機能を
発揮している。回転ベゼル910は、たとえば接着剤9
30を用いてガラス904と一体になっている。封止装
置900の第1部分921は、回転ベゼル910とケー
ス902の間の防水機能を発揮し、封止装置900の第
2部分922は、ケース902に対して回転ベゼル91
0がゆるむのを防止している。ガラス904が接着剤9
30を用いて回転ベゼル910と共回りし、第2部分9
22では回転ベゼルを回す時に回転トルクを生じさせ
る。
【0066】以上のようにして本発明の封止装置は、腕
時計の裏ぶたとケースの間、りゅうずあるいはボタンと
ねじ部分の間、回転ベゼルとケースの間における防水及
びゆるみ止めの機能を発揮するとともに、必要に応じて
第2部分に相当する部材に対してマークが記載されてい
る場合には、防水機能は第1封止部分に任せて第2封止
部分を用いることによりゆるみ止め機能を発揮する適度
な回転方向の位置に位置決めすることが可能である。
【0067】上述したように本発明の実施の形態の封止
装置は、ほぼL字型の弾性部材のようなパッキンを用
い、第1部分においてケース(胴)と、裏ぶた3の防水
性を確保し、その第2封止部分22により裏ぶた3の回
転止めの機能を果たしている。上述したように、回転す
る第2部材としては、裏ぶたの他に、ガラス縁部あるい
はパイプ部分であってもよい。
【0068】図14の例では、第1部分921が防水機
能を果たし、第2部分922が回り止め機能を果たして
いる。これに対して図19に比較して示す従来の回転ベ
ゼル1200は、ケース1210に対してゆるみ止め用
のパッキン1240を用いているだけであるので、回転
ベゼル1200とガラス1270とは一体化できない。
もし回転ベゼル1200とガラス1270を一体化して
しまうと、外部からの水がパッキン1240の付近を通
りガラス1270とケース1210の間を通って内部に
浸入してしまうからである。このために従来ではガラス
1270はケース1210に対してパッキン1290で
防水していた。図14のように本発明の実施の形態の封
止装置900を用いることによりこのようなことが必要
ではなく、図14に示すように回転ベゼル910とガラ
ス904はパッキンあるいは接着剤930を介して一体
的に中心軸CL1を中心としてT1方向に回転すること
ができるというメリットがある。
【0069】本発明は、上記実施の形態に限定されず、
本発明の特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変形
を行うことができる。
【0070】上述した腕時計は、例えば水晶発振式の時
計であり、電池式あるいは手巻発電式、あるいは自動巻
発電式、あるいは太陽電池発電式等の形式のものを採用
できる。このようないわゆる電子腕時計は、本発明の意
図する時計の一種であり、しかも電子機器の一種であ
る。
【0071】本発明における時計の概念としては、腕時
計に限らず置き時計や掛け時計等も含むものであり、固
定部分である第1部材と回転部分である第2部材を備え
るものであればよい。
【0072】また、本発明における電子機器の概念とし
ては、時計に限らず、固定部分である第1部材と、回転
部分である第2部材を含むものであれば時計に限らず、
他の分野あるいは他の領域のものにも本発明が適用でき
る。例えば電子機器は、電子手帳、電子卓上計算機、携
帯型のパーソナルコンピュータ、携帯電話、ポケットベ
ル等のページャである。
【0073】さらに腕時計の概念においては、いわゆる
上述した電子式の腕時計に限らず手巻時計あるいは自動
巻時計のような機械式の時計をも含むものである。裏ぶ
たの止め方は、ネジ止めの他にバヨネット止めであって
もよい。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、防水及びゆるみ止めが
可能であり、回転する側の第2部材を正しい位置に位置
決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の封止装置を備える腕時計の一例を示す
断面図。
【図2】図1の部分Pを拡大して示す図。
【図3】図1及び図2に使用されている封止装置を示す
斜視図。
【図4】封止装置による力の加わる例を示す図。
【図5】本発明の封止装置の別の実施の形態を説明する
図。
【図6】本発明の封止装置のさらに別の実施の形態を示
す図。
【図7】本発明の封止装置のさらに別の実施の形態を示
す図。
【図8】図7の実施の形態を示す斜視図。
【図9】本発明の封止装置のさらに別の実施の形態を示
す斜視図。
【図10】本発明の封止装置のさらに別の実施の形態を
示す図。
【図11】本発明の実施の形態において裏ぶたの回転方
向における位置合わせを示す図。
【図12】本発明の封止装置が適用されているさらに別
の実施の形態を示す図。
【図13】図12におけるりゅうずのマークの位置合わ
せの例を示す図。
【図14】本発明の封止装置のさらに別の適用例を示す
図。
【図15】従来の時計における裏ぶたとケース間のパッ
キンの一例を示す図。
【図16】図15のパッキンが締め付けられた状態を示
す図。
【図17】図15及び図16のパッキンが小さく防水機
能を果たしていない状態を示す図。
【図18】図15と図16のパッキンが大き過ぎて、す
き間ができたり亀裂が入ったりしている様子を示す図。
【図19】従来の回転ベゼルとケース間におけるパッキ
ンの一例を示す図。
【符号の説明】
1 腕時計(時計、電子機器) 2 ケース(第1部材) 3 裏ぶた(第2部材) 10 封止装置 11 収容部 21 第1封止部分 22 第2封止部分 21b 突出部 40 粗面

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1部材とこの第1部材に対して回転す
    る第2部材との間に設けられている収容部に封止部材が
    配置される封止装置において、 前記封止部材は、第2部材側に水平方向に突出して形成
    され、第1部材と第2部材の間の防水を行う第1封止部
    分と、 第2部材側に垂直方向に突出して形成され、第1部材に
    対して第2部材を回転することで固定する際に弾性変形
    することで第1部材と第2部材の間のゆるみ止めを行う
    第2封止部分と、を備えることを特徴とする封止装置。
  2. 【請求項2】 第1封止部分と第2封止部分は、リング
    状に一体成形されている請求項1に記載の封止装置。
  3. 【請求項3】 第1封止部分と第2封止部分は、リング
    状であり、しかも別部材である請求項1に記載の封止装
    置。
  4. 【請求項4】 第1封止部分と第2封止部分は、リング
    状であり、断面形状がL字状に形成されている請求項1
    に記載の封止装置。
  5. 【請求項5】 第1封止部分が第1部材に当接する面部
    分と、第1封止部分が第2部材の内面に当接する部分
    は、鏡面仕上が施されているか又は潤滑剤が付与されて
    おり、第2封止部分が第1部材に当接する面部分と、第
    2封止部分が第2部材に当接する部分は、粗面になって
    いる請求項1〜4のいずれかに記載の封止装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の封止装
    置を有することを特徴とする時計。
  7. 【請求項7】 第1部材は携帯時計のケースであり、第
    2部材は第1部材の裏側において回転することでネジ止
    め、又はバヨネット止めされる裏ぶたである請求項6に
    記載の封止装置を有する時計。
  8. 【請求項8】 第1部材は携帯時計のケースであり、第
    2部材は第1部材に対して回転可能に配置される回転ベ
    ゼルである請求項6に記載の封止装置を有する時計。
  9. 【請求項9】 第1部材は携帯時計のねじ部であり、第
    2部材は第1部材に対して回転可能に配置される外部操
    作部材である請求項6に記載の封止装置を有する時計。
  10. 【請求項10】 外部操作部材は、ボタン又はりゅうず
    である請求項9に記載の封止装置を有する時計。
  11. 【請求項11】 請求項1〜5のいずれかに記載の封止
    装置を有することを特徴とする電子機器。
JP26907697A 1997-10-01 1997-10-01 封止装置、封止装置を有する時計及び封止装置を有する電子機器 Withdrawn JPH11109053A (ja)

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