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JPH1099372A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品

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Publication number
JPH1099372A
JPH1099372A JP8256966A JP25696696A JPH1099372A JP H1099372 A JPH1099372 A JP H1099372A JP 8256966 A JP8256966 A JP 8256966A JP 25696696 A JP25696696 A JP 25696696A JP H1099372 A JPH1099372 A JP H1099372A
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JP
Japan
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absorbent article
flexible shaft
skin
sanitary napkin
contact surface
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JP8256966A
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Yoshiji Hamashima
美次 濱島
Masahito Tanaka
雅仁 田中
Yoji Kameo
洋司 亀尾
Minoru Nakanishi
稔 中西
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 股間に装着されたときに、フィット性に優れ
た所定の形状となり、よれにくく、フィット性に優れ、
使用感が良く、漏れ防止性に優れた吸収性物品を提供す
ること。 【構成】 液透過性の肌当接面2と、液不透過性の非肌
当接面3と、該肌当接面2及び該非肌当接面3の間に介
在された吸収部4とを備え、実質的に縦長に形成されて
なり、生理用ナプキンの長手方向側方より応力を加えた
際に、該生理用ナプキンをその幅方向において肌当接面
2側に屈曲させる第1可撓軸5と、生理用ナプキンをそ
の幅方向において非肌当接面3側に屈曲させる第2可撓
軸6とを有し、上記吸収部4は、厚みが0.3〜5mmの
熱可塑性繊維を含有する吸収シート40を含んでなるこ
とを特徴とする生理用ナプキン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生理用ナプキンや
失禁パッド等の吸収性物品に関し、更に詳細には、防漏
性に優れた吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】生理用
ナプキン、失禁用パッド、パンティーライナー、紙オム
ツ等、人間の股間に装着され体液を吸収する吸収性物品
は、従来より種々提案されて用いられている。このよう
な吸収性物品の横幅は、人間の股間のサイズが、年齢、
体型等、人により種々であるがだいたい20〜30mm
であるのに対し、その要求される吸収性値から最も幅の
狭いパンティーライナーでも幅50mm以上であり、生
理用ナプキンが70〜100mmである等、股間のサイ
ズの2〜3倍の幅を有している。
【0003】これらの従来の吸収性物品、即ち股間のサ
イズより幅広の吸収性物品は、股間に装着された時、種
々の形態となる。即ち、従来の吸収性物品は、製品の幅
方向に対して平面的になされており、幅方向で剛性が均
一な事から、股間に装着された時に種々の装着形態をと
る。このため、その装着形態によっては、排泄部と吸収
性物品端部との間の距離が減少し、横モレし易くなると
いう問題があった。また、吸収体をフラップパルプ等で
形成した時、該フラップパルプは液を吸収すると回復力
がなくなり、装着状態のまま、更にはヨレた形状のまま
となってしまい、より横モレし易くなってしまうという
問題があった。また、装着形態によっては、フィット性
が悪くなったり、また違和感/異物感を生じ使用者にお
いて快適な使用感が得られないという問題もあった。
【0004】そこで、装着形態によるヨレを防止すべ
く、ポリウレタン等の発泡体や、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリエステル等の熱可塑性繊維からなる不織
布を用いて形成した吸収体を具備した吸収性物品が提案
されている。このような吸収性物品は、確かに弾性回復
性を有する吸収体を具備するので非常にヨレ難いもので
あるが、この吸収性物品も幅方向で均一な構造をとって
いるがゆえに、股間に装着された時種々の装着形状をと
り、その結果、身体とのフィット性が悪くなったり、そ
の装着形態によっては、逆に身体に圧迫感を感じさせ、
違和感となる等、上述の問題が未だ十分に解決されてい
なかった。
【0005】また、実公平5−39691号公報におい
ては、肌当接面側及び非肌当接面側の両面側に溝が設け
られた生理用ナプキンが提案されているが、この提案に
おいては、構成部材に何ら工夫がなく、単に溝を設けた
だけのものであったため、所定の理想的な装着状態をと
れず、使用感の優れないものであった。
【0006】従って、本発明の目的は、股間に装着され
たときに、フィット性に優れた所定の形状となり、よれ
にくく、フィット性に優れ、使用感が良く、漏れ防止性
に優れた吸収性物品を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解消するために鋭意検討した結果、特定の吸収体を有
し、且つ肌当接面側及び非肌当接面側のそれぞれに曲り
易くする2種の可撓軸を設けてなる、吸収性物品が上記
目的を達成しうることを知見した(第1の知見)。
【0008】本発明は、上記の第1の知見に基づきなさ
れたもので、液透過性の肌当接面と、液不透過性の非肌
当接面と、該肌当接面及び該非肌当接面の間に介在され
た吸収部とを備え、実質的に縦長に形成されてなる吸収
性物品において、吸収性物品の長手方向側方より応力を
加えた際に、該吸収性物品をその幅方向において肌当接
面側に屈曲させる第1可撓軸と、該吸収性物品をその幅
方向において非肌当接面側に屈曲させる第2可撓軸とを
有し、上記吸収部は、厚みが0.3〜5mmの熱可塑性繊
維を含有する吸収シートを含んでなる、ことを特徴とす
る吸収性物品(以下、「第1発明」という場合にはこの
発明を指す)を提供するものである。
【0009】また、本発明は、上記第1可撓軸と上記第
2可撓軸とを、それぞれ2本以上有する上記吸収性物品
(上記第1発明としての吸収性物品)を提供するもので
ある。また、本発明は、上記第1可撓軸が、肌当接面側
から溝加工されて形成された立体溝からなり、上記第2
可撓軸が、非肌当接面側から溝加工されて形成された立
体溝からなる上記吸収性物品、及び上記立体溝が、非連
続に且つ複数形成されている該吸収性物品(上記第1発
明としての吸収性物品)を提供するものである。また、
本発明は、上記第1可撓軸が、肌当接面側に形成された
立体溝からなり、上記第2可撓軸が、非肌当接面側に形
成された立体溝からなり、該第1及び第2可撓軸が、2
本づつ設けられており、2本の該第1可撓軸が、何れ
も、2本の第2可撓軸よりも外方に設けられている上記
吸収性物品(上記第1発明としての吸収性物品)を提供
するものである。
【0010】また、本発明者等は、上記課題を解消する
ために鋭意検討した結果、肌当接面側及び非肌当接面側
のそれぞれに曲り易くする2種の可撓軸を設けてなり、
非肌当接面側に設けられた可撓軸を特定の形状としてな
る、吸収性物品が上記目的を達成しうることを知見した
(第2の知見)。
【0011】本発明は、上記の第2の知見に基づきなさ
れたもので、液透過性の肌当接面と、液不透過性の非肌
当接面と、該肌当接面及び該非肌当接面の間に介在され
た吸収部とを備え、実質的に縦長に形成されてなる吸収
性物品において、肌当接面側に形成された第1立体溝か
らなる第1可撓軸と、非肌当接面側に形成された第2立
体溝からなる第2可撓軸とを有し、上記第2可撓軸は、
吸収性物品の長手方向及び幅方向に向けて形成されてい
るか、又は吸収性物品の長手方向に対して斜めの方向に
向けて形成されていることを特徴とする吸収性物品(以
下、「第2発明という場合にはこの発明を指す)を提供
するものである。
【0012】また、本発明は、上記吸収部は、厚みが
0.3〜5mmの熱可塑性繊維を含有する吸収シートを
含んでなる上記吸収性物品(上記第2発明としての吸収
性物品)を提供するものである。また、本発明は、上記
第2可撓軸は、吸収性物品の長手方向中央部において該
吸収性物品の長手方向に沿って形成された1本の直線部
と、該直線部の前端及び/又は後端から吸収性物品の幅
方向外方に向けて分岐して延設された分岐部とからなる
上記吸収性物品(上記第2発明としての吸収性物品)を
提供するものである。また、本発明は、上記第2可撓軸
は、吸収性物品の長手方向に長い楕円形状である上記吸
収性物品(上記第2発明としての吸収性物品)を提供す
るものである。また、本発明は、上記第2可撓軸は、対
向する斜めの方向に向けて且つ吸収性物品の幅方向略中
央で交差するように2本形成されており、略X線字状に
なされている上記吸収性物品(上記第2発明としての吸
収性物品)を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を更
に詳細に説明する。先ず、上記の第1発明について図1
〜図6を参照して説明する。ここで、図1は、本発明の
吸収性物品の第1の形態としての生理用ナプキンを肌当
接面側から示す斜視図であり、図2は、図1に示す生理
用ナプキンを非肌当接面側から示す斜視図であり、図3
は、図1のIII-III 断面図であり、図4は、図3のIV部
拡大図である。また、図5は、図1に示す生理用ナプキ
ンの幅方向断面を示す模式図であり、図6は、その装着
状態を示す模式図である。
【0014】図1〜図3に示す本形態の吸収性物品とし
ての生理用ナプキン1は、液透過性の肌当接面2と、液
不透過性の非肌当接面3と、該肌当接面2及び該非肌当
接面3の間に介在された吸収部4とを備え、実質的に縦
長に形成されてなる。
【0015】更に詳述すると、上記肌当接面2は液体透
過性の表面シート20により形成されており、上記非肌
当接面3は液体不透過性の裏面シート30により形成さ
れている。また、上記表面シート20は、図3に示すよ
うに、上記吸収部4の表面及び長手方向左右両側縁を覆
って配されており、上記裏面シート30は、上記吸収部
4の裏面を覆って設けられており、吸収性物品の長手方
向左右両側縁において、表面シート20の上面に位置し
ている。また、上記裏面シート30の表面には、通常、
粘着剤が塗布されてズレ止め部が形成されてる(図示せ
ず)。ここで、上記表面シート20及び上記裏面シート
30の形成材料としては、通常公知の材料を特に制限な
く用いることができる。
【0016】而して、本形態の生理用ナプキンは、図1
〜図3に示すように、生理用ナプキンの長手方向側方よ
り応力を加えた際に、該生理用ナプキンをその幅方向に
おいて肌当接面2側に屈曲させる第1可撓軸5と、生理
用ナプキンをその幅方向において非肌当接面3側に屈曲
させる第2可撓軸6とを有し、上記吸収部4は、厚みが
0.3〜5mm、好ましくは0.3〜3mmの熱可塑性繊維
を含有する吸収シート40を含んでなる。上記吸収シー
ト40の厚みが0.3mm未満であると、シート自体の剛
性がなさすぎて、生理用ナプキン(吸収性物品)が装着
時に良好にフィットする好ましい形態を維持することが
できず、また、5mmを超えると、シート剛性が高くなり
すぎたり吸収性物品の厚みが厚くなりすぎたりして、装
着時における違和感となる。
【0017】更に詳述すると、図1〜3に示すように、
本形態の生理用ナプキン1は、上記第1可撓軸5及び第
2可撓軸6とを、それぞれ2本有している。即ち、図1
に示すように、上記第1可撓軸5は、肌当接面2側から
溝加工されて肌当接面2側に形成された立体溝50から
なり、上記肌当接面2側において左右両側縁側に1本づ
つ、計2本設けられている。また、図2に示すように、
上記第2可撓軸6は、非肌当接面3側から溝加工されて
非肌当接面3側に形成された立体溝60からなり、上記
非肌当接面3側の略中央部において左右両側縁側に1本
づつ、計2本設けられている。また、上記第1及び第2
可撓軸5,6は、何れも生理用ナプキン1の内方に向け
て弓状に湾曲している。そして、上記第1及び第2可撓
軸5,6は、何れもその長手方向中央部が幅太であり、
長手方向両端に向かうに従って幅細になされている。
【0018】また、図1〜3に示すように、2本の上記
第1可撓軸5は、何れも2本の上記第2可撓軸6よりも
外方(即ち、生理用ナプキンの長手方向左右両側縁側)
に設けられている。要するに、本形態の生理用ナプキン
は、上記第1可撓軸5が、肌当接面2側に形成された立
体溝50からなり、上記第2可撓軸6が、非肌当接面3
側に形成された立体溝60からなり、該第1及び第2可
撓軸5、6が、2本づつ設けられており、2本の該第1
可撓軸5が、何れも、2本の第2可撓軸6よりも外方に
設けられている。
【0019】上記第1可撓軸5及び上記第2可撓軸6を
形成している上記立体溝50、60は、何れも非連続で
且つ複数形成されている。即ち、上記第1可撓軸5及び
上記第2可撓軸6は、何れも、複数の立体溝50、60
を、所定の形状の可撓軸が形成されるように、所定位置
に形成することにより、設けられている。
【0020】また、図3に示すように、上記第1可撓軸
5を設ける位置は、その長手方向中央部(最も生理用ナ
プキンの内方に位置する部分)における生理用ナプキン
両端部からの距離L1 が10〜40mmとなる位置とする
のが好ましい。また、上記第1可撓軸5と上記第2可撓
軸6との間の距離L2 は、両者の長手方向中央部(両者
ともに最も生理用ナプキン1の内方に位置する部分)間
の距離で5〜40mmとするのが好ましい。また、上記第
1可撓軸5及び第2可撓軸6は、その溝パターンとして
吸収性物品の長手方向において、直線でも曲線でもかま
わないが、より股間にフィットさせ理想的な形態をとる
ためには、本形態の如く、互いに長手方向の中央部が幅
狭になる様に湾曲させるものが好ましい。ここで、上記
第1可撓軸の湾曲は、曲率半径r1 として50〜250
mmとするのが好ましく、上記第2可撓軸の湾曲も、曲率
半径r2 として50〜250mmとするのが好ましい。こ
のような位置に、このような湾曲率の上記第1及び第2
可撓軸5、6を形成することにより、より理想的な装着
形態をとることができ、フィット性をより向上させるこ
とができる。
【0021】本発明の吸収性物品における上記第1可撓
軸及び第2可撓軸は、連続した立体溝で形成しても、ま
た長手方向において分割された非連続複数の立体溝で形
成してもよく、立体溝の形状等は特に限定されない。し
かし、この様な生理用ナプキン等の吸収性物品は、使用
時に、その長手方向においても身体の形状に沿って湾曲
するものであるため、図1及び図2に示す本形態の生理
用ナプキンのように、立体溝50、60を非連続に分割
して形成してなるものが、生理用ナプキンの長手方向に
おいても複数の可撓軸を与えることができ、フィット性
が向上するのでより好ましい。
【0022】好ましい溝の一例として示される本形態の
生理用ナプキンにおける上記立体溝50、60は、図1
及び2に示すように、それぞれ菱形状の形状を有してお
り、弓状に湾曲した上記第1及び第2可撓軸5、6が形
成されるように所定間隔を開けて、複数個非連続に形成
されている。尚、本形態においては、上記第1及び第2
可撓軸5、6の所望の形状に沿って溝加工を施して、複
数の上記立体溝50、60を形成しているため、第1及
び第2可撓軸50、60全体が肌当接面2又は非肌当接
面3よりも窪んでおり、このため、図1及び2において
各立体溝50、60が連結されているように図示してい
る。また、上記立体溝50、60は、第1及び第2可撓
軸5、6の形状(幅の太さ)に合わせて、第1及び第2
可撓軸5、6の長手方向中央部においては大きく、また
長手方向両端に向かうに従って小さくなるように、形成
されている。尚、上記立体溝の大きさは、1〜100mm
2 とするのが好ましく、各立体溝の間隔は、0.5〜5
mmとするのが好ましい。
【0023】また、上記吸収部4は、少なくとも上記吸
収性シート40を含んでなる。用いられる吸収性シート
40の厚みは、上述の通りであり、また、該吸収シート
40は、熱可塑性繊維を含む。そして、該熱可塑性繊維
は、吸収シート40中において相互に結合しているの
が、液を吸収した際に熱可塑性繊維が吸収シートの形状
を安定に保ち、生理用ナプキンの好ましい装着形態を維
持し、また圧力が開放された時にもとの状態に回復し、
ヨレずに吸収性物品を安定に保つため、好ましい。
【0024】上記熱可塑性繊維としては、加熱する事に
より互いに繊維どうしが接着するものであれば特に制限
されないが、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル繊維やポリエチレン−ポリエステル複
合繊維、ポリプロピレン−ポリエステル複合繊維等が好
ましく使用される。また、熱水に溶解し乾燥させること
により互いに繊維が結合するポリビニルアルコール繊維
等も好ましく使用することができる。上記熱可塑性繊維
は、繊維の長さ方向に対し、通常の直線状の繊維でも良
いが、上記吸収シートの柔軟性をより高めるため、上記
熱可塑性繊維として、ジグザク形状やクリンプ捲縮形状
を有するものを用いても良い。また、上記吸収シート
は、上記熱可塑性繊維のみにより形成されたものでもよ
いが、フラップパルプ、レーヨンなどの親水性繊維、公
知の高吸水性ポリマー等を混合するのが好ましい。これ
らを混合して用いる際の上記熱可塑性繊維の配合量は、
吸収シート全体に対して、1〜30重量%とするのが好
ましい。
【0025】上記吸収シートは、下記のようにして製造
することができる。即ち、乾式法及び湿式法等の方法に
より、熱可塑性繊維を混合し、結合させることにより製
造できる。具体的には、例えば、フラップパルプと熱可
塑性繊維とを空気中で積繊混合し、熱風で熱可塑性繊維
を溶解させて結合させる方法、及び熱可塑性繊維と親水
性繊維とを混合しカード法により不織布ウェブを形成し
た後、熱風により熱可塑性繊維を結合させる方法等の乾
式法、並びにフラップパルプや親水性繊維と熱可塑性繊
維とを水中で分散/混合して抄紙し、次いでヤンキード
ライヤー等で加熱して熱可塑性繊維を結合させる湿式抄
紙法等を行うことにより、上記吸収シートを製造するこ
とができる。また、必要に応じて高吸収性ポリマーを用
いる場合には、上述したそれぞれの方法において、高吸
収性ポリマーをシート中に分散固定してポリマーシート
化したり、上記方法で得られたシートを2枚以上用い、
各シート間に、高吸収性ポリマー等をホットメルト等の
接着剤で固定し、ポリマーシート化する等して、高吸収
性ポリマーを含む上記吸収シートを得ることができる。
【0026】また、上記吸収シート40は、それのみに
より上記吸収部4を構成してもよいが、通常吸収性物品
に用いられる、他の吸収シートや高吸収性ポリマーや他
の吸収部材と併用して用いることもできる。尚、他の吸
収シート等を併用して用いる場合、上記吸収部4の厚み
は、1〜10mmとするのが好ましい。
【0027】また、図4に示すように、溝加工が施され
る面の反対側の面にも溝51(以下、単に「溝」という
場合にはこの溝を指す)が形成されていてもよい。この
場合上記立体溝50の深さD1 は、0.3〜5mmである
のが好ましく、また、上記溝51の深さD2 は、0.2
〜2mmであるのが好ましい。また、生理用ナプキンの側
方からの応力がかかった時の屈曲する方向を安定させる
ためには、深さD1 をときの深さD2 の1.5倍以上と
するのが好ましい。
【0028】本形態の生理用ナプキン1は、通常の生理
用ナプキンと同様にして使用することができる。そし
て、本形態の生理用ナプキン1は、上記の特定の吸収部
4を有し、且つ上記第1可撓軸及び第2可撓軸5、6を
有しているので、所定の理想的な装着形態で生理用ナプ
キンの装着ができる。即ち、図5及び図6に示すよう
に、生理用ナプキン1の使用時においては、生理用ナプ
キン1の長手方向側方より応力が加わるため、該生理用
ナプキン1が上記第1可撓軸5により幅方向において肌
当接面側に屈曲され、上記第2可撓軸6により幅方向に
おいて非肌当接面3側に屈曲される。これにより、図6
に示すように、中央部及び両側縁部が隆起した形状、即
ち装着形状として理想的な形状となる。更に、この形状
は、上記第1及び第2可撓軸5、6により形成されてい
るため、装着状態に左右されず、この形状が良好に維持
される。従って、本形態の生理用ナプキンは、装着中に
装着形態が種々の形状に変化してヨレたりすることがな
く、横方向から体液が漏れることが抑制される。また、
上述の構成において上記の吸収シートを有しているた
め、使用感に優れ、使用者に不快感を与えることがな
い。また、上記立体溝50、60、特に非連続で複数の
上記立体溝50、60により上記第1及び第2可撓軸
5、6が形成されているので、幅方向のみならず、長手
方向においても、屈曲しやすい可撓軸を与え、長手方向
も身体に屈曲しやすく、前部や後部側がオシリによりフ
ィットし後モレ、前モレを防止可能である。
【0029】上記の本形態の生理用ナプキン1は、通常
公知の方法で溝のない生理用ナプキンを製造した後、エ
ンボスロール等により、生理用ナプキンの長手方向に沿
って生理用ナプキンを圧縮(必要により加熱圧縮)して
上記立体溝を形成することにより上記第1及び第2可撓
軸を形成する等して容易に製造することができる。
【0030】次いで、本発明の吸収性物品の他の形態に
ついて、図7〜図12を参照して説明する。ここで、図
7は、本発明の吸収性物品としての生理用ナプキンの第
2の形態を模式的に示す幅方向断面図(図5相当図)で
あり、図8は、その装着時の状態を模式的に示す幅方向
断面図(図6相当図)である。また、図9は、本発明の
吸収性物品としての生理用ナプキンの第3の形態を模式
的に示す幅方向断面図(図5相当図)であり、図10
は、その装着時の状態を模式的に示す幅方向断面図(図
6相当図)である。更に、図11は、本発明の吸収性物
品としての生理用ナプキンの第4の形態を模式的に示す
幅方向断面図(図5相当図)であり、図12は、その装
着時の状態を模式的に示す幅方向断面図(図6相当図)
である。尚、ここでは、特に第1の形態の生理用ナプキ
ンと相違する点について説明する。特に説明しない点に
ついては第1の形態の生理用ナプキンについてした説明
が適宜適用される。
【0031】図7に示す第2の形態の生理用ナプキン1
は、肌当接面2側に2本の第1可撓軸5が設けられてお
り、非肌当接面3側に2本の第2可撓軸6が設けられて
いる。また、第1可撓軸5は、第2可撓軸6よりも生理
用ナプキン1の内方に設けられている。尚、上記第2可
撓軸6と側縁との距離、及び第2可撓軸6と第1可撓軸
5との距離などは、上記の第1の形態における第1可撓
軸と側縁との距離、及び第1可撓軸と第2可撓軸との距
離と同様である。そして、上記生理用ナプキン1は、図
8に示すように、生理用ナプキン1の使用時において、
生理用ナプキン1の長手方向側方より応力が加わるた
め、該生理用ナプキン1が上記第1可撓軸5により幅方
向において肌当接面2側に屈曲され、上記第2可撓軸6
により幅方向において非肌当接面3側に屈曲される。こ
れにより、図8に示すように、中央部が皿状に窪んだ状
態となる。
【0032】図9に示す第3の形態の生理用ナプキン1
は、肌当接面2側に3本の第1可撓軸5が設けられてお
り、非肌当接面3側に2本の第2可撓軸6が設けられて
いる。また、第1可撓軸5のうち中央に位置する可撓軸
は、2本の第2可撓軸6,6のほぼ中間に位置するよう
に設けられている。この点以外の可撓軸の位置関係など
は上述した第1の形態と同様である。そして、上記生理
用ナプキン1は、図10に示すように、生理用ナプキン
1の使用時において、生理用ナプキン1の長手方向側方
より応力が加わるため、該生理用ナプキン1が上記第1
可撓軸5により幅方向において肌当接面2側に屈曲さ
れ、上記第2可撓軸6により幅方向において非肌当接面
3側に屈曲される。これにより、図10に示すように、
左右両側縁が肌当接面2側に隆起した状態で且つ波状の
状態となる。
【0033】図11に示す第4の形態の生理用ナプキン
1は、肌当接面2側に2本の第1可撓軸5が設けられて
おり、非肌当接面3側に3本の第2可撓軸6が設けられ
ている。また、第2可撓軸6のうち中央に位置する可撓
軸は、2本の第1可撓軸5,5のほぼ中間に位置するよ
うに設けられている。この点以外の可撓軸の位置関係な
どは上述した第2の形態と同様である。そして、上記生
理用ナプキン1は、図12に示すように、生理用ナプキ
ン1の使用時において、生理用ナプキン1の長手方向側
方より応力が加わるため、該生理用ナプキン1が上記第
1可撓軸5により幅方向において肌当接面2側に屈曲さ
れ、上記第2可撓軸6により幅方向において非肌当接面
3側に屈曲される。これにより、図12に示すように、
左右両側縁が非肌当接面3側に向いた状態で且つ波状の
状態となる。
【0034】尚、本発明の吸収性物品は、上述の形態に
は何ら制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々変更が可能である。例えば、図13及び14に示すよ
うに、後方部B(使用時において着用者の後方に位置す
る部分)が長くなされたいわゆる長時間用や夜用タイプ
の生理用ナプキン1に適用することもできる。この場合
には図13及び14に示すように、上記第1可撓軸5及
び上記第2可撓軸6は、前方部A(使用時に着用者の前
方に位置する部分)にのみ設ければよい(即ち、排泄部
に当接する部分に設けられていればよい)。また、上記
の第1及び第2可撓軸は、それぞれ2本以上設けた例を
例示して説明したが、それぞれ1本づつとしてもよい。
具体的には、上記第1可撓軸を吸収性物品の左右両側縁
側に2本設け、また、上記第2可撓軸を両第1可撓軸間
の略中央部に1本設けてもよい。
【0035】次に、第2発明について、図15〜19を
参照して説明する。尚、以下の説明においては、特に上
記第1発明と異なる点について説明する。特に詳述しな
い点については上記第1発明においてした説明が適宜適
用される。また、図15〜19においては、第2発明の
特徴部分の理解が容易になるように、その要部のみを図
示する。ここで、図15は、本発明(第2発明)の吸収
性物品としての生理用ナプキンの第1の形態の要部を示
す平面図であり、図16は、本発明(第2発明)の吸収
性物品としての生理用ナプキンの第2の形態の要部を示
す平面図であり、図17は、本発明(第2発明)の吸収
性物品としての生理用ナプキンの第3の形態の要部を示
す平面図であり、図18は、本発明(第2発明)の吸収
性物品としての生理用ナプキンの第4の形態の要部を示
す平面図であり、図19は、本発明(第2発明)の吸収
性物品としての生理用ナプキンの第5の形態の要部を示
す平面図である。
【0036】図15に示す本形態(第2発明の第1の形
態)の生理用ナプキン101は、液透過性の肌当接面1
02と、液不透過性の非肌当接面(図示せず)と、該肌
当接面2及び該非肌当接面の間に介在された吸収部(図
示せず)とを備え、実質的に縦長に形成されてなる。本
形態の生理用ナプキンにおけるこのような構成は、図1
〜6に示す第1発明の第1形態の生理用ナプキンと同様
であり、用いる形成材料も同様のものである。例えば、
肌当接面102は上記表面シートにより形成されてお
り、非肌当接面は上記表面シートにより形成されてい
る。
【0037】而して、図15に示す生理用ナプキン10
1は、肌当接面102側に形成された第1立体溝からな
る第1可撓軸105と、非肌当接面側に形成された第2
立体溝からなる第2可撓軸106とを有し、上記第2可
撓軸106は、生理用ナプキン101の長手方向及び幅
方向に向けて形成されている。ここで、「長手方向及び
幅方向に向けて形成されている」とは、上記第2可撓軸
が、生理用ナプキンの長手方向に向けて形成された部分
と幅方向に向けて形成された部分とを有していることを
意味する。
【0038】更に詳述すると、上記第2可撓軸106
は、生理用ナプキン101の長手方向中央部において該
生理用ナプキンの長手方向に沿って形成された1本の直
線部161と、該直線部161の前端及び後端から生理
用ナプキンの幅方向(左右両方向)に向けて分岐して延
設された分岐部162とからなる。即ち、本形態の生理
用ナプキン101においては、上記直線部161が長手
方向に向けて形成された部分であり、上記分岐部162
が幅方向に向けて形成された部分である。尚、図15に
おいては本形態の特徴をより明瞭に説明するために上記
第1及び第2可撓軸を線状に記載しているが、上記第1
可撓軸105及び上記第2可撓軸106を形成する上記
第1立体溝及び上記第2立体溝は、上記第1発明の第1
形態の説明において詳述した上記立体溝と同様にして形
成されるものである。具体的には、本形態においても、
上記第1発明の第1形態の立体溝と同様に、菱形状の形
状としたり、複数個非連続に設けることができる。
【0039】また、本形態において、上記吸収部は、厚
みが好ましくは0.3〜5mm、更に好ましくは0.3
〜3mmの熱可塑性繊維を含有する吸収シートを含んでな
る。即ち、上記吸収部は、上述の第1発明の第1の形態
と同じ吸収シートにより、または該吸収シートと他のシ
ートとを組み合わせて形成されているのが好ましい。ま
た、この組み合わせて形成した場合の吸収部の厚みは上
述の第1発明の第1形態と同様である。上記吸収シート
の厚みが0.3mm未満であると、シート自体の剛性がな
さすぎて、生理用ナプキン(吸収性物品)が装着時に良
好にフィットする好ましい形態を維持することができ
ず、また、5mmを超えると、シート剛性が高くなりすぎ
たり吸収性物品の厚みが厚くなりすぎたりして、装着時
における違和感となるので、好ましくない。このように
上記吸収部を、上記吸収シートを含んでなるものとする
ことにより、装着時におけるフィット性及びフィット性
が良好な形態の保持性がより向上する。
【0040】本形態の生理用ナプキンは、装着時により
股間にフィットしやすい山型の隆起を形成してフィット
性が向上する共に、過度のヨレを効果的に抑制すること
ができる。即ち、幅方向に延びる分岐部162が、ナプ
キンの幅方向にかかる力を受け止めて直線部161を稜
線にする山型の凸形状を形成する。また、分岐部162
がこのような方向性をもって設けられているので、ナプ
キンが幅方向にランダムに縮む、即ちヨレることに対し
て抵抗するため、ナプキン全体の過度のヨレを効果的に
防ぐことができる。
【0041】以下に、図16〜19を参照して第2〜5
の形態について説明するが、これらの形態の生理用ナプ
キンも第1の形態の生理用ナプキンと同様に、肌当接面
は上記表面シートにより形成されており、非肌当接面は
上記表面シートにより形成されている。このため、特に
図15に示す上記第1形態の生理用ナプキンと異なる点
について説明する。
【0042】図16に示す第2の形態の生理用ナプキン
201は、半円形状の2つの第2可撓軸206、20
6’が、生理用ナプキンの前方側及び後方側に形成され
ている。ここで、「前方」とは、生理用ナプキンの製造
時に流れ方向前方に位置する部分を指し、「後方」とは
生理用ナプキンの製造時に流れ方向後方に位置する部分
を指す。そして、それぞれの第2可撓軸106は、それ
ぞれの頂部262が互いに向き合うように形成されてい
る。本形態における上記第2可撓軸206においては、
側方部261が長手方向に向けて形成された部分であ
り、頂部262が幅方向に向けて形成された部分であ
る。
【0043】図17に示す第3の形態の生理用ナプキン
301は、第2可撓軸306が、生理用ナプキン301
の長手方向に長い楕円形状となされている。本形態にお
ける上記第2可撓軸306は、側方部361が長手方向
に向けて形成された部分であり、頂部362が幅方向に
向けて形成された部分である。
【0044】図18に示す第4の形態の生理用ナプキン
401は、第2可撓軸406が、生理用ナプキン401
の長手方向に対して斜めの方向に形成されている。更に
詳述すると、上記第2可撓軸406は、それぞれが対向
する斜めの方向に向けて形成された2本発の可撓軸46
1、462からなり、且つそれぞれ461、462は、
生理用ナプキン401の幅方向略中央で交差しており、
略X線字状になされている。
【0045】図19に示す第5の形態の生理用ナプキン
501は、上記第1可撓軸505が、生理用ナプキンの
前方及び後方に設けられいる。また、第2可撓軸506
が、それぞれが対向する斜めの方向に向けて形成された
2本の可撓軸561、562からなり、且つそれぞれ5
61、562は、生理用ナプキンの幅方向略中央で交差
しており、略X線字状になされている。そして、第2可
撓軸506は、第1可撓軸505、505間に位置する
ように設けられている。
【0046】上述の第2〜5の形態の生理用ナプキンに
おいても、上述した第1の形態の生理用ナプキンと同様
の効果を奏する。即ち、これらも、フィット性及びヨレ
防止性に優れるものである。
【0047】また、本発明(第2発明)の吸収性物品も
上述の形態に制限されるものではなく、本発明の趣旨を
逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0048】
【発明の効果】本発明の吸収性物品は、股間に装着され
たときに、フィット性に優れた所定の形状となり、よれ
にくく、フィット性に優れ、使用感が良く、漏れ防止性
に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の吸収性物品としての生理用ナ
プキンの一形態を肌当接面側から示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示す生理用ナプキンを非肌当接
面側から示す斜視図である。
【図3】図3は、図1のIII-III 断面図である。
【図4】図4は、図3のIV部拡大図である。
【図5】図5は、図1に示す生理用ナプキンの幅方向断
面を示す模式図である。
【図6】図6は、その装着状態を示す模式図である。
【図7】図7は、本発明の吸収性物品としての生理用ナ
プキンの第2の形態を模式的に示す幅方向断面図(図5
相当図)である。
【図8】図8は、その装着時の状態を模式的に示す幅方
向断面図(図6相当図)である。
【図9】図9は、本発明の吸収性物品としての生理用ナ
プキンの第3の形態を模式的に示す幅方向断面図(図5
相当図)である。
【図10】図10は、その装着時の状態を模式的に示す
幅方向断面図(図6相当図)である。
【図11】図11は、本発明の吸収性物品としての生理
用ナプキンの第4の形態を模式的に示す幅方向断面図
(図5相当図)である。
【図12】図12は、その装着時の状態を模式的に示す
幅方向断面図(図6相当図)である。
【図13】図13は、本発明の吸収性物品としての生理
用ナプキンの他の形態を示す斜視図である。
【図14】図14は、図13に示す生理用ナプキンの非
肌当接面側を示す斜視図である。
【図15】図15は、本発明(第2発明)の吸収性物品
としての生理用ナプキンの第1の形態の要部を示す平面
図である。
【図16】図16は、本発明(第2発明)の吸収性物品
としての生理用ナプキンの第2の形態の要部を示す平面
図である。
【図17】図17は、本発明(第2発明)の吸収性物品
としての生理用ナプキンの第3の形態の要部を示す平面
図である。
【図18】図18は、本発明(第2発明)の吸収性物品
としての生理用ナプキンの第4の形態の要部を示す平面
図である。
【図19】図19は、本発明(第2発明)の吸収性物品
としての生理用ナプキンの第5の形態の要部を示す平面
図である。
【符号の説明】
1 吸収性物品(生理用ナプキン) 2 肌当接面 3 非肌当接面 4 吸収部 5 第1可撓軸 6 第2可撓軸 50 立体溝 60 立体溝
フロントページの続き (72)発明者 中西 稔 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液透過性の肌当接面と、液不透過性の非
    肌当接面と、該肌当接面及び該非肌当接面の間に介在さ
    れた吸収部とを備え、実質的に縦長に形成されてなる吸
    収性物品において、 吸収性物品の長手方向側方より応力を加えた際に、該吸
    収性物品をその幅方向において肌当接面側に屈曲させる
    第1可撓軸と、該吸収性物品をその幅方向において非肌
    当接面側に屈曲させる第2可撓軸とを有し、 上記吸収部は、厚みが0.3〜5mmの熱可塑性繊維を含
    有する吸収シートを含んでなる、 ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 【請求項2】 上記第1可撓軸と上記第2可撓軸とを、
    それぞれ2本以上有することを特徴とする請求項1記載
    の吸収性物品。
  3. 【請求項3】 上記第1可撓軸は、肌当接面側から溝加
    工されて形成された立体溝からなり、上記第2可撓軸
    は、非肌当接面側から溝加工されて形成された立体溝か
    らなることを特徴とする請求項1記載の吸収性物品。
  4. 【請求項4】 上記立体溝は、非連続に且つ複数形成さ
    れていることを特徴とする請求項3記載の吸収性物品。
  5. 【請求項5】 上記第1可撓軸は、肌当接面側に形成さ
    れた立体溝からなり、上記第2可撓軸は、非肌当接面側
    に形成された立体溝からなり、該第1及び第2可撓軸
    は、2本づつ設けられており、2本の該第1可撓軸は、
    何れも、2本の第2可撓軸よりも外方に設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の吸収性物品。
  6. 【請求項6】 液透過性の肌当接面と、液不透過性の非
    肌当接面と、該肌当接面及び該非肌当接面の間に介在さ
    れた吸収部とを備え、実質的に縦長に形成されてなる吸
    収性物品において、 肌当接面側に形成された第1立体溝からなる第1可撓軸
    と、非肌当接面側に形成された第2立体溝からなる第2
    可撓軸とを有し、 上記第2可撓軸は、吸収性物品の長手方向及び幅方向に
    向けて形成されているか、又は吸収性物品の長手方向に
    対して斜めの方向に向けて形成されていることを特徴と
    する吸収性物品。
  7. 【請求項7】 上記吸収部は、厚みが0.3〜5mmの
    熱可塑性繊維を含有する吸収シートを含んでなることを
    特徴とする請求項6記載の吸収性物品。
  8. 【請求項8】 上記第2可撓軸は、吸収性物品の長手方
    向中央部において該吸収性物品の長手方向に沿って形成
    された1本の直線部と、該直線部の前端及び/又は後端
    から吸収性物品の幅方向外方に向けて分岐して延設され
    た分岐部とからなることを特徴とする請求項6記載の吸
    収性物品。
  9. 【請求項9】 上記第2可撓軸は、吸収性物品の長手方
    向に長い楕円形状であることを特徴とする請求項6記載
    の吸収性物品。
  10. 【請求項10】 上記第2可撓軸は、対向する斜めの方
    向に向けて且つ吸収性物品の幅方向略中央で交差するよ
    うに2本形成されており、略X線字状になされているこ
    とを特徴とする請求項6記載の吸収性物品。
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