JPH1092092A - ディスク装置 - Google Patents
ディスク装置Info
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- JPH1092092A JPH1092092A JP8236300A JP23630096A JPH1092092A JP H1092092 A JPH1092092 A JP H1092092A JP 8236300 A JP8236300 A JP 8236300A JP 23630096 A JP23630096 A JP 23630096A JP H1092092 A JPH1092092 A JP H1092092A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hub
- shaft
- disk
- bearing cartridge
- diameter
- Prior art date
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-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K5/00—Casings; Enclosures; Supports
- H02K5/04—Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof
- H02K5/16—Means for supporting bearings, e.g. insulating supports or means for fitting bearings in the bearing-shields
- H02K5/173—Means for supporting bearings, e.g. insulating supports or means for fitting bearings in the bearing-shields using bearings with rolling contact, e.g. ball bearings
- H02K5/1735—Means for supporting bearings, e.g. insulating supports or means for fitting bearings in the bearing-shields using bearings with rolling contact, e.g. ball bearings radially supporting the rotary shaft at only one end of the rotor
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/52—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with devices affected by abnormal or undesired conditions
- F16C19/525—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with devices affected by abnormal or undesired conditions related to temperature and heat, e.g. insulation
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C35/00—Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers
- F16C35/04—Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers in the case of ball or roller bearings
- F16C35/06—Mounting or dismounting of ball or roller bearings; Fixing them onto shaft or in housing
- F16C35/063—Fixing them on the shaft
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/04—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
- F16C19/08—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with two or more rows of balls
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2370/00—Apparatus relating to physics, e.g. instruments
- F16C2370/12—Hard disk drives or the like
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Rotational Drive Of Disk (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】小型デイスク装置に適するハブ取付け構造
【解決手段】デイスク装置におけるスピンドル・モータ
のベアリング・カートリッジとハブの取付け構造におい
て、ベアリング・ボールのピッチを狭くすることなくハ
ブの安定取付けが可能な構成である。ベアリング・カー
トリッジのシャフトの中心に中空部を設け、この中空部
にハブに構成した円柱状凸部を挿入し、シャフトとハブ
との固定構造を構成する。従来のシャフトにあったハブ
取付け用の突起が取り除かれ、ベアリング・カートリッ
ジのボール間ピッチを狭くすることなく、安定したハブ
とシャフトとの固定を可能にした。
のベアリング・カートリッジとハブの取付け構造におい
て、ベアリング・ボールのピッチを狭くすることなくハ
ブの安定取付けが可能な構成である。ベアリング・カー
トリッジのシャフトの中心に中空部を設け、この中空部
にハブに構成した円柱状凸部を挿入し、シャフトとハブ
との固定構造を構成する。従来のシャフトにあったハブ
取付け用の突起が取り除かれ、ベアリング・カートリッ
ジのボール間ピッチを狭くすることなく、安定したハブ
とシャフトとの固定を可能にした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク装置に関
し、特にスピンドル・モータへのハブの取付け構造に関
する。
し、特にスピンドル・モータへのハブの取付け構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般的なディスク装置において、ディス
クを回転させる駆動機構としてスピンドル・モータが使
用される。ディスクを一体的に保持したハブをスピンド
ル・モータに固定し、モータの回転をハブに伝達するこ
とでディスクの高速回転(例えば5400rpm)を達
成する。ディスク上にはヘッドが所定の間隔を保持して
浮上し、所望のトラックに位置決め後トラックに記録さ
れたデータの読み取りまたは書き込みが実行される。デ
ィスクの回転が規則正しく実行されないとヘッドによる
トラック追従が困難となり、データの読み取り、または
書き込み時にエラーが発生する。従って、ディスク駆動
機構に要求される基本性能の一つはディスク面の回転振
れのない規則正しい高速回転を達成することである。
クを回転させる駆動機構としてスピンドル・モータが使
用される。ディスクを一体的に保持したハブをスピンド
ル・モータに固定し、モータの回転をハブに伝達するこ
とでディスクの高速回転(例えば5400rpm)を達
成する。ディスク上にはヘッドが所定の間隔を保持して
浮上し、所望のトラックに位置決め後トラックに記録さ
れたデータの読み取りまたは書き込みが実行される。デ
ィスクの回転が規則正しく実行されないとヘッドによる
トラック追従が困難となり、データの読み取り、または
書き込み時にエラーが発生する。従って、ディスク駆動
機構に要求される基本性能の一つはディスク面の回転振
れのない規則正しい高速回転を達成することである。
【0003】ところで、近年のハード・ディスクにおい
てはその記録容量の増加の要請から複数枚のディスクを
組み込んだものが多く見受けられるようになってきてい
る。ディスク枚数の増加により、ディスクを装着するハ
ブにはより広いディスク固定面が必要となっている。ま
た、ディスク装置全体の小型化に伴いディスク装置の厚
さ、すなわち高さの小さいものが望まれている。このよ
うな傾向の中でディスクの駆動機構であるスピンドル・
モータにはより安定した耐衝撃性の高い構成が求められ
ている。
てはその記録容量の増加の要請から複数枚のディスクを
組み込んだものが多く見受けられるようになってきてい
る。ディスク枚数の増加により、ディスクを装着するハ
ブにはより広いディスク固定面が必要となっている。ま
た、ディスク装置全体の小型化に伴いディスク装置の厚
さ、すなわち高さの小さいものが望まれている。このよ
うな傾向の中でディスクの駆動機構であるスピンドル・
モータにはより安定した耐衝撃性の高い構成が求められ
ている。
【0004】ディスク装置にはスピンドル・モータの回
転をディスクに伝達する部材としてディスクを装着する
ハブが使用される。ハブはスピンドル・モータの回転部
材に取付けられディスクに回転を伝達する。ハブの取付
けを容易にかつ正確に行うため様々な工夫が加えられて
いる。一つの例がシャフト、ベアリング・ボール、およ
びスリーブを一体化したベアリング・カートリッジであ
る。図1に示すものが従来のベアリング・カートリッジ
の一例である。ベアリング・カートリッジ20は、シャ
フト13、スリーブ11、複数のベアリング・ボール1
2、およびベアリング・ボール12を円周上に等間隔に
保持するためのリテーナ10から構成されている。シャ
フト13及びスリーブ11にはベアリング・ボール12
の固定位置を決めるための溝が形成されており、この溝
にベアリング・ボール12が保持されている。
転をディスクに伝達する部材としてディスクを装着する
ハブが使用される。ハブはスピンドル・モータの回転部
材に取付けられディスクに回転を伝達する。ハブの取付
けを容易にかつ正確に行うため様々な工夫が加えられて
いる。一つの例がシャフト、ベアリング・ボール、およ
びスリーブを一体化したベアリング・カートリッジであ
る。図1に示すものが従来のベアリング・カートリッジ
の一例である。ベアリング・カートリッジ20は、シャ
フト13、スリーブ11、複数のベアリング・ボール1
2、およびベアリング・ボール12を円周上に等間隔に
保持するためのリテーナ10から構成されている。シャ
フト13及びスリーブ11にはベアリング・ボール12
の固定位置を決めるための溝が形成されており、この溝
にベアリング・ボール12が保持されている。
【0005】このベアリング・カートリッジを、ディス
クを装着するハブ、モータの構成要素となるステータ、
マグネット等とともに組みつけた例を図2に示す。ハブ
14にはマグネット15が固定されている。ハブ14は
ベアリング・カートリッジのシャフト13の上部に形成
されたハブ取付け部21に固定される。フランジ16に
はステータ17が固定されている。ステータ17はスリ
ーブ11とマグネット15との間に配置される。ディス
クの中心孔をハブ14の外周に挿入することによってデ
ィスクはハブ14に対して固定される。ハブ14はシャ
フト13と一体となり回転する。
クを装着するハブ、モータの構成要素となるステータ、
マグネット等とともに組みつけた例を図2に示す。ハブ
14にはマグネット15が固定されている。ハブ14は
ベアリング・カートリッジのシャフト13の上部に形成
されたハブ取付け部21に固定される。フランジ16に
はステータ17が固定されている。ステータ17はスリ
ーブ11とマグネット15との間に配置される。ディス
クの中心孔をハブ14の外周に挿入することによってデ
ィスクはハブ14に対して固定される。ハブ14はシャ
フト13と一体となり回転する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図1に示すようなベア
リング・カートリッジの使用により、ハブの取付け作業
の困難性は改善された。しかし、図1に示すような従来
のベアリング・カートリッジとハブとの組み付けはベア
リング・カートリッジの上部のハブ取付け部21にハブ
を取付ける構成であるため、高さが大きくなってしまう
という欠点があった。全体高さを減少させるためハブ取
付け部21を薄くすると、ハブとシャフト13との固定
が不安定となりディスクの安定した回転を阻害すること
となる。
リング・カートリッジの使用により、ハブの取付け作業
の困難性は改善された。しかし、図1に示すような従来
のベアリング・カートリッジとハブとの組み付けはベア
リング・カートリッジの上部のハブ取付け部21にハブ
を取付ける構成であるため、高さが大きくなってしまう
という欠点があった。全体高さを減少させるためハブ取
付け部21を薄くすると、ハブとシャフト13との固定
が不安定となりディスクの安定した回転を阻害すること
となる。
【0007】一方、ハブとシャフトとの安定した固定を
達成するため所定高さのハブ取付け部21を確保し、カ
ートリッジに保持された上下のベアリング・ボール12
のピッチを狭くすることも考えられるが、このようにベ
アリング・ボールのピッチを狭くすると、外乱等の衝撃
に弱くなり、安定したディスクの回転が確保されないと
いう問題が発生する。
達成するため所定高さのハブ取付け部21を確保し、カ
ートリッジに保持された上下のベアリング・ボール12
のピッチを狭くすることも考えられるが、このようにベ
アリング・ボールのピッチを狭くすると、外乱等の衝撃
に弱くなり、安定したディスクの回転が確保されないと
いう問題が発生する。
【0008】本発明は、このような問題に鑑み、ベアリ
ング・ボールのピッチを狭くすることなくベアリング・
カートリッジとハブとの安定固定が可能な構成を提供す
る。
ング・ボールのピッチを狭くすることなくベアリング・
カートリッジとハブとの安定固定が可能な構成を提供す
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明によるディスク
装置におけるモータは、ベアリング・カートリッジを使
用し、ベアリング・カートリッジのシャフトの中心に中
空部を設け、この中空部にハブに構成した円柱状凸部を
挿入し、シャフトとハブとの安定した固定構造を達成す
る。
装置におけるモータは、ベアリング・カートリッジを使
用し、ベアリング・カートリッジのシャフトの中心に中
空部を設け、この中空部にハブに構成した円柱状凸部を
挿入し、シャフトとハブとの安定した固定構造を達成す
る。
【0010】本発明のディスク装置におけるモータはシ
ャフトにあったハブ取付け用の凸部(図1における1
4)が取り除かれている。また、ベアリング・カートリ
ッジのボール間ピッチを狭くすることなく、安定したハ
ブとシャフトとの固定を可能にした。
ャフトにあったハブ取付け用の凸部(図1における1
4)が取り除かれている。また、ベアリング・カートリ
ッジのボール間ピッチを狭くすることなく、安定したハ
ブとシャフトとの固定を可能にした。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明によるベアリング・カート
リッジの例を図3に示す。図3はベアリング・カートリ
ッジの一部切り欠き断面図である。ベアリング・カート
リッジは、シャフト22、スリーブ11、複数のベアリ
ング・ボール12、およびベアリング・ボール12を円
周上に等間隔に保持するためのリテーナ10から構成さ
れている。シャフト22及びスリーブ11にはベアリン
グ・ボール12の固定位置を決めるための溝が形成され
ており、この溝にベアリング・ボール12が保持されて
いる。シャフト22にはハブ固定用の中空部24が形成
されている。
リッジの例を図3に示す。図3はベアリング・カートリ
ッジの一部切り欠き断面図である。ベアリング・カート
リッジは、シャフト22、スリーブ11、複数のベアリ
ング・ボール12、およびベアリング・ボール12を円
周上に等間隔に保持するためのリテーナ10から構成さ
れている。シャフト22及びスリーブ11にはベアリン
グ・ボール12の固定位置を決めるための溝が形成され
ており、この溝にベアリング・ボール12が保持されて
いる。シャフト22にはハブ固定用の中空部24が形成
されている。
【0012】図4にベアリング・カートリッジとハブと
を組み付けた構成を断面図で示す。ベアリング・カート
リッジのシャフト22の中央に形成された中空部24に
ハブ52の円柱状凸部54が挿入され、ハブ52はシャ
フト22に対して固定される。ハブ52の円柱状凸部5
4とシャフト22の中空部24は焼きばめ、あるいは接
着等の方法で相互のずれが発生しないように固定され
る。ハブ52の中央部にはディスク60固定用のクラン
プ62を固定するためのねじ64が挿入される。ディス
ク60は間にスペーサ66をはさみ、所定間隔を保持し
てクランプ62によって押厚されてハブ52の外周に固
定される。
を組み付けた構成を断面図で示す。ベアリング・カート
リッジのシャフト22の中央に形成された中空部24に
ハブ52の円柱状凸部54が挿入され、ハブ52はシャ
フト22に対して固定される。ハブ52の円柱状凸部5
4とシャフト22の中空部24は焼きばめ、あるいは接
着等の方法で相互のずれが発生しないように固定され
る。ハブ52の中央部にはディスク60固定用のクラン
プ62を固定するためのねじ64が挿入される。ディス
ク60は間にスペーサ66をはさみ、所定間隔を保持し
てクランプ62によって押厚されてハブ52の外周に固
定される。
【0013】ベアリング・カートリッジの外周部である
スリーブ11はフランジ16に固定されている。フラン
ジ16にはステータ17が固定される。ハブ52にはマ
グネット15が固定される。ディスク60、ディスクが
固定されたハブ52、およびシャフト22は一体に回転
する。
スリーブ11はフランジ16に固定されている。フラン
ジ16にはステータ17が固定される。ハブ52にはマ
グネット15が固定される。ディスク60、ディスクが
固定されたハブ52、およびシャフト22は一体に回転
する。
【0014】ハブ52とベアリング・カートリッジとが
同一の材料、例えばステンレス製であるときは、相互の
熱膨張率に差が生じないため、ディスク装置の一般的使
用温度範囲においてひずみ等の発生の問題は生じない。
しかし、軽量化のためにアルミニウム製のハブを使用す
るような場合、すなわち熱膨張率の異なる材料でハブと
ベアリング・カートリッジを構成した場合には、熱膨張
の差によるひずみを防止するためにハブとベアリング・
カートリッジの接合部分に以下に説明するような構成を
採用することが望ましい。
同一の材料、例えばステンレス製であるときは、相互の
熱膨張率に差が生じないため、ディスク装置の一般的使
用温度範囲においてひずみ等の発生の問題は生じない。
しかし、軽量化のためにアルミニウム製のハブを使用す
るような場合、すなわち熱膨張率の異なる材料でハブと
ベアリング・カートリッジを構成した場合には、熱膨張
の差によるひずみを防止するためにハブとベアリング・
カートリッジの接合部分に以下に説明するような構成を
採用することが望ましい。
【0015】ハブ52の円柱状凸部54には、ベアリン
グ・カートリッジのシャフト22の中空部24との接合
領域中に温度変化によって生じる応力を緩和するための
領域として、直径を他の円柱上凸部領域よりも小さくし
た小径部を形成する。一般に使用されるシャフトはステ
ンレス製であり、その線膨張係数は、α=17×10-6
(/℃)、アルミニウム製のハブの場合、その線膨張係
数は、α=23×10-6(/℃)である。ハブの円柱状
凸部54の直径をシャフト22との接合領域において均
一にすると、ハブとシャフトの熱膨張率の差によって、
温度変化によりハブとシャフトとの接合部において応力
が発生する。この応力によって、ディスクの回転振れが
発生する可能性がある。この応力を緩和するためにハブ
52の円柱状凸部54の直径をやや小さくした小径部5
6を円柱状凸部54中に形成してある。この小径部56
は円柱状凸部54とシャフト22との接合に使用される
接着材たまり部としても使用され得る。
グ・カートリッジのシャフト22の中空部24との接合
領域中に温度変化によって生じる応力を緩和するための
領域として、直径を他の円柱上凸部領域よりも小さくし
た小径部を形成する。一般に使用されるシャフトはステ
ンレス製であり、その線膨張係数は、α=17×10-6
(/℃)、アルミニウム製のハブの場合、その線膨張係
数は、α=23×10-6(/℃)である。ハブの円柱状
凸部54の直径をシャフト22との接合領域において均
一にすると、ハブとシャフトの熱膨張率の差によって、
温度変化によりハブとシャフトとの接合部において応力
が発生する。この応力によって、ディスクの回転振れが
発生する可能性がある。この応力を緩和するためにハブ
52の円柱状凸部54の直径をやや小さくした小径部5
6を円柱状凸部54中に形成してある。この小径部56
は円柱状凸部54とシャフト22との接合に使用される
接着材たまり部としても使用され得る。
【0016】小径部56は図4に示すようにハブ52の
円柱状凸部54中に複数箇所離間して設けることが好ま
しい。これはハブおよびシャフト間の熱膨張率の差によ
って生ずる応力を分散させ、効果的に緩和することが可
能となるからである。このように小径部56を円柱状凸
部54中に設けることにより、ディスク装置の一般的な
使用温度範囲である約5℃乃至60℃の範囲において、
ベアリングの回転振れを防止し安定した回転を達成する
ことができる。
円柱状凸部54中に複数箇所離間して設けることが好ま
しい。これはハブおよびシャフト間の熱膨張率の差によ
って生ずる応力を分散させ、効果的に緩和することが可
能となるからである。このように小径部56を円柱状凸
部54中に設けることにより、ディスク装置の一般的な
使用温度範囲である約5℃乃至60℃の範囲において、
ベアリングの回転振れを防止し安定した回転を達成する
ことができる。
【0017】ハブの円柱状凸部の直径を決定する際、小
径部とその他の部分との直径の差は、各材料の線膨張係
数、使用するモータの動作範囲温度等を考慮して設定す
る必要がある。例えば以下の様な条件設定があるとす
る。 ハ ブ : アルミニウム αH=23×10-6(/℃) シャフト : ステンレス αS=17×10-6(/℃) シャフト内径 : 3.5mm 動作範囲温度 : 5〜55 ℃ (温度変化:50℃) このとき、動作範囲温度でのハブ直径の膨張、シャフト
内径の膨張は以下のように計算される。 ハブ直径膨張 : 3.5×(23×10-6)×50=4.02 (μm) シャフト内径膨張 : 3.5×(17×10-6)×50=2.98 (μm) 上記動作温度範囲においてハブとシャフトとの接合状態
を維持するためには、4.02−2.98=1.04
(μm)であるから、接合部においては、ハブの円柱状
凸部の直径は3.5mm−1.04μm以上とすること
が要求される。同様に小径部が動作温度範囲においてル
ーズ状態を維持するためには、小径部におけるハブの円
柱状凸部直径は3.5mm−1.04μm以下とするこ
とが要求される。この結果、ハブにおける小径部と他の
領域の直径差は1.04+1.04=2.08μmであ
るので、少なくても2.08μmを直径差として設定す
る必要がある。
径部とその他の部分との直径の差は、各材料の線膨張係
数、使用するモータの動作範囲温度等を考慮して設定す
る必要がある。例えば以下の様な条件設定があるとす
る。 ハ ブ : アルミニウム αH=23×10-6(/℃) シャフト : ステンレス αS=17×10-6(/℃) シャフト内径 : 3.5mm 動作範囲温度 : 5〜55 ℃ (温度変化:50℃) このとき、動作範囲温度でのハブ直径の膨張、シャフト
内径の膨張は以下のように計算される。 ハブ直径膨張 : 3.5×(23×10-6)×50=4.02 (μm) シャフト内径膨張 : 3.5×(17×10-6)×50=2.98 (μm) 上記動作温度範囲においてハブとシャフトとの接合状態
を維持するためには、4.02−2.98=1.04
(μm)であるから、接合部においては、ハブの円柱状
凸部の直径は3.5mm−1.04μm以上とすること
が要求される。同様に小径部が動作温度範囲においてル
ーズ状態を維持するためには、小径部におけるハブの円
柱状凸部直径は3.5mm−1.04μm以下とするこ
とが要求される。この結果、ハブにおける小径部と他の
領域の直径差は1.04+1.04=2.08μmであ
るので、少なくても2.08μmを直径差として設定す
る必要がある。
【0018】ハブの円柱状凸部領域における小径部とそ
れ以外の領域との直径差を設定する際に、その最小値X
を算出する一般式は次のようになる。モータ動作温度範
囲をT、シャフト内径をL、ハブの線膨張係数をαH、
シャフトの線膨張係数をαSとしたとき、X=2×(α
H−αS)×L×Tである。実際のハブとシャフトの設
計に際しては、加工精度等を考慮してその寸法を決定す
る。
れ以外の領域との直径差を設定する際に、その最小値X
を算出する一般式は次のようになる。モータ動作温度範
囲をT、シャフト内径をL、ハブの線膨張係数をαH、
シャフトの線膨張係数をαSとしたとき、X=2×(α
H−αS)×L×Tである。実際のハブとシャフトの設
計に際しては、加工精度等を考慮してその寸法を決定す
る。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明の構成によれば、デ
ィスクを装着するハブとベアリング・カートリッジのシ
ャフトとの固定構造を小型でかつ安定したものにする。
また、温度変化に対してひずみの発生が少なく、安定度
の高いモータが提供され、ディスク装置の信頼性を高め
ることができる。
ィスクを装着するハブとベアリング・カートリッジのシ
ャフトとの固定構造を小型でかつ安定したものにする。
また、温度変化に対してひずみの発生が少なく、安定度
の高いモータが提供され、ディスク装置の信頼性を高め
ることができる。
【図1】従来のベアリング・カートリッジの断面図であ
る。
る。
【図2】従来のベアリング・カートリッジを使用したモ
ータ構造を示す断面図である。
ータ構造を示す断面図である。
【図3】本発明のベアリング・カートリッジの断面図で
ある。
ある。
【図4】本発明のベアリング・カートリッジを使用した
モータ構造を示す断面図である。
モータ構造を示す断面図である。
11 スリーブ 12 ベアリング・ボール 13,22 シャフト 15 マグネット 17 ステータ 24 中空部 52 ハブ 54 円柱状凸部 56 小径部 60 ディスク 62 クランパ 66 スペーサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 浩 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 高橋 啓史 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内
Claims (5)
- 【請求項1】中空のシャフトとスリーブと、該シャフト
の外周と該スリーブの内周との間に保持されたベアリン
グ・ボールとを有するベアリング・カートリッジと、 ディスクの取付け固定面を外周に有するとともに、上記
ベアリング・カートリッジの上記シャフトの中空部に挿
入固定される円柱状凸部を中心位置に有するハブを有
し、 上記シャフトの中空部に上記ハブの円柱状凸部を挿入固
定することによりシャフトとハブがスリーブに対して一
体に回転する構成を有することを特徴とするディスク装
置。 - 【請求項2】上記シャフトの中空部に挿入される上記ハ
ブの円柱状凸部にはディスク・クランプ固定用のねじ穴
が構成されていることを特徴とする請求項1記載のディ
スク装置。 - 【請求項3】上記シャフトの中空部に挿入される上記ハ
ブの円柱状凸部にはその領域中に直径を他の円柱状凸部
領域よりも小さく構成した小径部を有することを特徴と
する請求項1記載のディスク装置。 - 【請求項4】上記ハブの円柱状凸部の小径部と該小径部
以外の部分の直径差Xは、モータ動作温度範囲をT、シ
ャフト内径をL、ハブの線膨張係数をαH、シャフトの
線膨張係数をαSとしたとき、X=2×(αH−αS)
×L×Tで規定される値以上であることを特徴とする請
求項3に記載のディスク装置。 - 【請求項5】中空のシャフトとスリーブと、該シャフト
の外周と該スリーブの内周との間に保持されたベアリン
グ・ボールとを有するベアリング・カートリッジに対し
て、 ディスクの取付け固定面を外周に有するとともに、上記
ベアリング・カートリッジの上記シャフトの中空部に挿
入固定される円柱状凸部を中心位置に有するハブを、 上記シャフトの中空部に上記ハブの円柱状凸部を挿入し
固定することによりシャフトとハブがスリーブに対して
一体に回転する構成を形成するステップを有することを
特徴とするディスク装置の製造方法。
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