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JPH109172A - 密閉形圧縮機 - Google Patents

密閉形圧縮機

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Publication number
JPH109172A
JPH109172A JP15788296A JP15788296A JPH109172A JP H109172 A JPH109172 A JP H109172A JP 15788296 A JP15788296 A JP 15788296A JP 15788296 A JP15788296 A JP 15788296A JP H109172 A JPH109172 A JP H109172A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge silencer
cup
discharge
frequency
hermetic compressor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15788296A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatoshi Mishina
将利 三品
Yasuhiro Oshima
靖浩 大嶋
Hiromitsu Masuda
広光 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP15788296A priority Critical patent/JPH109172A/ja
Publication of JPH109172A publication Critical patent/JPH109172A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】密閉形圧縮機の圧縮要素部のサイレンサー室を
形成する吐出サイレンサカップは量産性を考慮して板厚
1mmほどの薄い板金プレス品で出来ており、剛性が弱
く800〜1000Hz帯域など低周波の固有振動数を
有している。そのため強い圧縮脈動を伴った冷媒ガス
が、吐出サイレンサカップ内に流入してきたとき共振が
発生し、聴感上不快な低周波音を発するといった問題が
あった。 【解決手段】吐出サイレンサカップ14の表面に塑性加
工によって細かな凹凸部を設け剛性強化して、その固有
振動数を問題とならない周波数帯域に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば冷蔵庫,空
気調和機等の冷凍装置に組み込まれる密閉形圧縮機に係
り、特に圧縮機の低騒音化構造の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の技術の一例として密閉形2シリン
ダロータリ圧縮機を用いて説明する。
【0003】従来の密閉形2シリンダロータリ圧縮機の
構造は、例えば特開平6−42484号公報等に示され
ている。
【0004】従来の密閉形2シリンダロータリ圧縮機を
図6および図7を用いて説明する。
【0005】図6は、密閉形2シリンダロータリ圧縮機
の縦断面図を示す。
【0006】図7は、従来の吐出サイレンサカップの構
造図を示す。
【0007】図6において1は密閉容器であって、この
密閉容器1内に電動要素と圧縮要素とが収納され、かつ
冷凍機油4が貯溜されている。電動要素は回転子3、固
定子2から成り、回転子3には互いに反対方向に偏心し
た2個の偏心部を有するクランク軸5が装着されてい
る。圧縮要素は第1シリンダ6aおよび第2シリンダ6
b、この第1シリンダ6aと第2シリンダ6bに挾まれ
る仕切る仕切り板7、クランク軸5、このクランク軸5
の軸受と第1シリンダ6a、第2シリンダ6bの側壁を
兼ね、この第1シリンダ6a、仕切り板7、第2シリン
ダ6bをはさむように配設されている主軸受8と副軸受
9、クランク軸5の互いに反対方向に偏心した2個の偏
心部に嵌められ第1シリンダ6a、第2シリンダ6bの
内側に沿って偏心回転する第1ローラ10aおよび第2
ローラ10b、この第1ローラ10aと第2ローラ10
bに先端が当接し、他端を第1ばね12a、第2ばね1
2bに押され、第1シリンダ6a、第2シリンダ6bの
溝内を往復運動し、第1シリンダ6a、第2シリンダ6
b内を吸込室と圧縮室とに仕切る第1ベーン11a、第
2ベーン11bから成っている。
【0008】上記の如く構成されたものにおいて、密閉
形2シリンダロータリ圧縮機を運転しクランク軸5が回
転すると、それに追従して第1ローラ10aおよび第2
ローラ10bが偏心回転して、冷媒吸入管17から流入
した冷媒ガスを第1シリンダ6aと第2シリンダ6b内
でそれぞれ圧縮する。その時第1シリンダ6aと第2シ
リンダ6bの冷媒流入口(図示せず)は連通しており、
クランク軸5の2個の偏心部が互いに反対方向に偏心し
ているため、第1シリンダ6aと第2シリンダ6bは交
互に冷媒吸入を行う。そして、第1シリンダ6a内で圧
縮された冷媒ガスは主軸受8に配設した第1吐出孔19
a、第1吐出弁20aを通過し、主軸受8に装着された
吐出サイレンサカップ14内に吐出され、一方第2シリ
ンダ6b内で圧縮された冷媒ガスは副軸受9に配設した
第2吐出孔19b、第2吐出弁20bを通過し、副軸受
9に覆うように固定された吐出カバー13により形成し
た吐出サイレンサ室21にそれぞれ吐出される。さら
に、吐出サイレンサ室21に吐出された冷媒ガスは、副
軸受9、第2シリンダ6b、仕切り板7、第1シリンダ
6a、主軸受8に連通して設けられた連通孔16を経
て、主軸受8に装着された吐出サイレンサカップ14内
に吐出され、ここで第1シリンダ6aから吐出された冷
媒ガスと合流する。合流した冷媒ガスは吐出サイレンサ
カップ14に設けた出口孔23より密閉容器1内に放出
され、その後密閉容器1に固定された吐出接続管18を
経て密閉容器1外へ導出される。
【0009】ここで図7より、吐出サイレンサカップ1
4の構成をより詳しく説明する。吐出サイレンサカップ
14は吐出サイレンサカップ固定ボルト(図示せず)で
主軸受8に固定され、かつ吐出サイレンサカップ14外
周は主軸受8の段差部に圧入されガス漏れを防ぎ、サイ
レンサとしての効果を維持しつつ組立て性を考慮した形
状となっている。第1シリンダ6a内で圧縮された冷媒
ガスは主軸受8に配設した第1吐出孔19a、第1吐出
弁20aを通過した後、吐出サイレンサカップ14の第
1拡張室24に吐出される。さらに吐出サイレンサカッ
プ14と主軸受8のボス部で形成される絞り通路25を
通過し、吐出サイレンサカップ14の第2拡張室26に
吐出され、ここで第2シリンダ6bから吐出された冷媒
ガスと合流し、最終的に吐出サイレンサカップ出口孔2
3より密閉容器1内に放出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では吐出
サイレンサカップ14は量産性を考慮して板厚1mmほ
どの薄い板金プレス品で出来ており、比較的剛性が弱く
800〜1000Hz帯域など低周波の固有振動数を有
している。そのため圧縮機を運転して、強い圧縮脈動を
伴った冷媒ガスが吐出サイレンサカップ14内に流入し
てきた際に、吐出サイレンサカップ14を共振させ、聴
感上不快な低周波音を発するといった問題があった。そ
こで本発明の目的は、吐出サイレンサカップ14の共振
を防ぐべく改良し、より低騒音化を図った密閉形圧縮機
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、吐出サイレンサカップ14の表面に塑性加
工によって細かな凹凸部を設け剛性を高め、吐出サイレ
ンサカップ14の固有振動数を問題とならない周波数帯
域に移動させることで、聴感上不快な低周波音の発生を
抑制したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態
を図1ないし図2,図3,図4,図5を用いて説明す
る。
【0013】図1は、本発明の一実施例を示す吐出サイ
レンサカップ14の構造図であり、吐出サイレンサカッ
プ14の表面に設けた剛性強化凹凸部28の具体的な形
状について示す。
【0014】密閉容器1内に回転子2と固定子3からな
る電動要素部と、前記電動要素部に連結し冷媒ガスを圧
縮する圧縮要素部とを収納し、前記圧縮要素部にはサイ
レンサ室を形成するカバー体を装着した密閉形圧縮機に
おいて、圧縮機を運転した場合、吐出された冷媒ガスが
吐出サイレンサカップ14内で低周波の共鳴を起したと
しても、吐出サイレンサカップ14の表面に塑性加工に
よって、R1〜R3のディンプル状の凹凸部を多数設け
たことにより剛性が高まり、低周波の振動と共振するこ
となく、聴感上不快な低周波音の発生を抑制した密閉形
圧縮機を提供できる。
【0015】図2,図3および図4は、本発明の他の実
施例を示す吐出サイレンサカップ14の構造図であり、
吐出サイレンサカップ14の表面に設けた剛性強化凹凸
部28の具体的な形状について示す。
【0016】図2において本形状は、吐出サイレンサカ
ップ14に塑性加工によって、幅1mm〜3mmの格子
状の凹凸部を設けたことにより剛性が高まり、ディンプ
ル状の凹凸部を設けた場合よりさらに剛性を高めること
ができ、聴感上不快な低周波音の発生を抑制した密閉形
圧縮機を提供できる。
【0017】図3,図4において本形状は、吐出サイレ
ンサカップ14の表面に塑性加工によって、幅1mm〜
3mmの直線部ないし曲線部あるいはこれらを組み合わ
せた形状の凹凸部を設けたことにより剛性が高まり、吐
出サイレンサカップ14の構造上、特に剛性の足りない
部分の剛性を効果的に高めることができ、聴感上不快な
低周波音の発生を抑制した密閉形圧縮機を提供できる。
【0018】また、上記の如く吐出サイレンサカップ1
4の表面に塑性加工によって剛性強化凹凸部28を設け
たことにより剛性が高まるので、従来の板厚から薄肉化
が図れ、原価低減,軽量化といった効果も期待できる。
【0019】図5は本発明の密閉形圧縮機を搭載した冷
蔵庫やルームエアコンなどの冷凍・空調システムの一実
施形態を模式的に示す構成図であって、29は本発明に
よる密閉形圧縮機、30は凝縮器、31は絞り機構、3
2は蒸発器、33a,33bはファンである。
【0020】同図において、密閉形圧縮器29の吐出側
に凝縮器30、絞り機構31、蒸発器32の順に接続さ
れ、この蒸発器32が密閉形圧縮器29の吸込側に接続
されており、これらで冷凍サイクルが形成されている。
【0021】密閉形圧縮器29は、この冷凍サイクル内
に封入された冷媒ガスを圧縮し、圧力,温度を高めて循
環させる働きをする。圧縮された高温の冷媒ガスは凝縮
器30で周囲に熱を放出して液冷媒となり、さらに、絞
り機構31で圧力を減じられて低圧・低温の液冷媒とな
り、蒸発器32で周囲の熱を奪って再び冷媒ガスとなっ
て密閉形圧縮器29に戻される。かかるサイクルが繰り
返される。なお、これら凝縮器30や蒸発器32の熱交
換を促進するために、ファン33a,33bが用いられ
ることがある。
【0022】このような冷凍・空調システムの心臓部と
いえるものが密閉形圧縮機であり、ファン33a,33
bとともに冷凍・空調システムでの主要な騒音発生源と
なる。本発明では、上記のように、聴感上不快な低周波
音の発生を抑制して騒音の低い密閉形圧縮機を用いるこ
とにより、低騒音の静かな冷凍・空調システムを提供す
ることができる。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明は、密閉形圧縮機の
騒音特性に関与する吐出サイレンサカップ14に、塑性
加工による剛性強化凹凸部28を設け、吐出サイレンサ
カップ14の固有振動数を問題とならない周波数帯域に
移動させることで、聴感上不快な低周波音の発生を抑制
でき、また従来の板厚から薄肉化を図り、原価低減,軽
量化が図れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す密閉形圧縮機の吐出サ
イレンサカップ図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す密閉形圧縮機の吐出
サイレンサカップ図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す密閉形圧縮機の吐出
サイレンサカップ図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す密閉形圧縮機の吐出
サイレンサカップ図である。
【図5】本発明の密閉形圧縮機を用いた冷凍・空調シス
テムの一実施形態を模式的に示す構成図である。
【図6】密閉形2シリンダロータリ圧縮機の縦断面図で
ある。
【図7】従来の密閉形圧縮機の吐出サイレンサカップの
構造説明図である。
【符号の説明】
1…密閉容器、 2…固定子、 3…回転子、 4…冷凍機油、 5…クランク軸、 6a…第1シリンダ、 6b…第2シリンダ、 7…シキリ板、 8…主軸受、 9…副軸受、 10a…第1ローラ、 10b…第2ローラ、 11a…第1ベーン、 11b…第2ベーン、 12a…第1ばね、 12b…第2ばね、 13…吐出カバー、 14…吐出サイレンサカップ、 15…ノズル形流体ダイオード、 16…連通孔、 17…冷媒吸入管、 18…吐出接続管、 19a…第1吐出孔、 19b…第2吐出孔、 20a…第1吐出弁、 20b…第2吐出弁、 21…サイレンサ室、 22…吐出サイレンサカップ固定ボルト孔、 23…出口孔、 24…第1拡張室、 25…絞り通路、 26…第2拡張室、 27…封止部、 28…剛性強化凹凸部、 29…密閉形圧縮機、 30…凝縮器、 31…絞り機構、 32…蒸発器、 33a…ファン、 33b…ファン。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密閉容器内に回転子と固定子からなる電動
    要素部と、前記電動要素部に連結し、冷媒ガスを圧縮す
    る圧縮要素部とを収納し、前記圧縮要素部にカバー体を
    装着してサイレンサ室を形成した密閉形圧縮機におい
    て、前記サイレンサ室を形成するカバー体の表面に凹凸
    部を設けたことを特徴とする密閉形圧縮機。
  2. 【請求項2】凹凸部を塑性加工によって設けることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の密閉形圧縮機。
  3. 【請求項3】凹凸部の形状をディンプル状としたことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の密閉形圧縮機。
  4. 【請求項4】凹凸部の形状を格子状としたことを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の密閉形圧縮機。
  5. 【請求項5】凹凸部の形状を直線ないし曲線あるいは2
    つを組合せたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の密閉形圧縮機。
  6. 【請求項6】凹凸部の形状を、請求項3〜5に記載の少
    なくとも2つ以上の組合せで形成し、剛性を高めたこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の圧縮機。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲第1項ないし第6項記載の
    圧縮機を搭載した冷凍・空調システム。
JP15788296A 1996-06-19 1996-06-19 密閉形圧縮機 Pending JPH109172A (ja)

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