JPH10805A - 静電式インクジェット記録装置 - Google Patents
静電式インクジェット記録装置Info
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- JPH10805A JPH10805A JP15589496A JP15589496A JPH10805A JP H10805 A JPH10805 A JP H10805A JP 15589496 A JP15589496 A JP 15589496A JP 15589496 A JP15589496 A JP 15589496A JP H10805 A JPH10805 A JP H10805A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 静電界中でインク中の帯電したトナーを吐出
させる静電式インクジェット記録装置について、全スペ
ーシングエリアについて吐出性能を等しくし、記録品質
を向上させる。 【解決手段】 記録ヘッド1の吐出電極3並びの両端に
記録媒体5までの記録ギャップを測定する記録ギャップ
測定手段7をそれぞれ設けてなる。
させる静電式インクジェット記録装置について、全スペ
ーシングエリアについて吐出性能を等しくし、記録品質
を向上させる。 【解決手段】 記録ヘッド1の吐出電極3並びの両端に
記録媒体5までの記録ギャップを測定する記録ギャップ
測定手段7をそれぞれ設けてなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナーを記録媒体
に付着させ記録を行う記録装置に関し、特に静電式イン
クジェット記録方式を利用した記録装置の記録ギャップ
の制御に関するものである。
に付着させ記録を行う記録装置に関し、特に静電式イン
クジェット記録方式を利用した記録装置の記録ギャップ
の制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からあるインクジェット記録装置に
おいても記録ギャップを一定に保つことは重要であり、
その手段としては大きく分けて2通りある。1つは機械
構造により補正する手段で、もう一つは電気信号により
補正する手段である。例えば機械構造により補正する例
として特開昭61−280941号公報に記載されたも
のがある。これは記録へッドと同一部材上の近傍に構成
した静電吸着板に記録紙を吸着させたままスペーシング
して記録を行うもので、これにより、給紙された記録用
紙とヘッドのギャップが如何様であっても、記録部にお
ける記録ヘッドと記録用紙のギャップは相対的に一定に
保たれるというものである。また電気信号による補正手
段例としては特開平4−110170号公報に記載され
たものがある。これはメッシュシートと記録紙を、イン
ク供給部材で圧接した状態で導電性インクと電極との間
に電圧を加えて電界を発生させ、インクに静電力を加え
たときのみ、メッシュ穴にインクが侵入し、記録紙にイ
ンクを付着させる方式において、吐出部と制御部間の記
録ギャップを検知して印加電圧を制御することで記録品
質を一定に保つものである。
おいても記録ギャップを一定に保つことは重要であり、
その手段としては大きく分けて2通りある。1つは機械
構造により補正する手段で、もう一つは電気信号により
補正する手段である。例えば機械構造により補正する例
として特開昭61−280941号公報に記載されたも
のがある。これは記録へッドと同一部材上の近傍に構成
した静電吸着板に記録紙を吸着させたままスペーシング
して記録を行うもので、これにより、給紙された記録用
紙とヘッドのギャップが如何様であっても、記録部にお
ける記録ヘッドと記録用紙のギャップは相対的に一定に
保たれるというものである。また電気信号による補正手
段例としては特開平4−110170号公報に記載され
たものがある。これはメッシュシートと記録紙を、イン
ク供給部材で圧接した状態で導電性インクと電極との間
に電圧を加えて電界を発生させ、インクに静電力を加え
たときのみ、メッシュ穴にインクが侵入し、記録紙にイ
ンクを付着させる方式において、吐出部と制御部間の記
録ギャップを検知して印加電圧を制御することで記録品
質を一定に保つものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、静電式イン
クジェット記録方式では、静電界中において帯電したト
ナー粒子が絶縁性溶媒中に分布した状態で、吐出電極に
帯電したトナーと同極性のパルス状の高電圧を印加する
ことによって、吐出部より一定距離離れた対向電極方向
に向かってトナーを飛翔させる。つまり吐出は吐出電極
と対向電極間の電界強度がある閾値を越えたときに起こ
る。また吐出電極部−対向電極間の電界強度は、概略以
下の式〈l)で表される。 E=△V/d …(l) ただし、E:吐出電極−対向電極間電界 △V:吐出電極−対向電極間電位差 d:吐出電極−対向電極間距離 これは、静電式インクジェット記録方式において、記録
ギャップの変化が吐出特性に影響をおよぼすことを意味
する。例えば吐出電極並びにおいて右端の吐出電極が左
端の吐出電極よりも対向電極に近い時には、右端のドッ
トは左端のドットより大きくなるか、または右端では正
常に吐出していても左端では吐出しなくなるといった事
が起こる。バブルジェット方式やピエゾ方式等の従来の
インクジェット方式でも、このような場合には液滴の着
滴位置ズレ等が起こりはするものの、各吐出部の吐出特
性自体は記録ギャップによって変化することはない。つ
まり静電式インクジェット記録方式では、記録ギャップ
は吐出特性にとっても重要なパラメータとなるため、従
来のインクジェット方式以上に精密に制御する必要があ
る。従来からある技術である例えば特開昭61−280
941号公報に記載のものや特開平4−110170号
公報に記載のものでは、記録ギャップを固定または検知
してはいるものの、検知の精度は低く、検知位置での検
知手段部における記録ギャップは一定であっても、シリ
アルプリンタのスペーシングエリア内における各吐出電
極の記録ギャップは必ずしも一定ではない。
クジェット記録方式では、静電界中において帯電したト
ナー粒子が絶縁性溶媒中に分布した状態で、吐出電極に
帯電したトナーと同極性のパルス状の高電圧を印加する
ことによって、吐出部より一定距離離れた対向電極方向
に向かってトナーを飛翔させる。つまり吐出は吐出電極
と対向電極間の電界強度がある閾値を越えたときに起こ
る。また吐出電極部−対向電極間の電界強度は、概略以
下の式〈l)で表される。 E=△V/d …(l) ただし、E:吐出電極−対向電極間電界 △V:吐出電極−対向電極間電位差 d:吐出電極−対向電極間距離 これは、静電式インクジェット記録方式において、記録
ギャップの変化が吐出特性に影響をおよぼすことを意味
する。例えば吐出電極並びにおいて右端の吐出電極が左
端の吐出電極よりも対向電極に近い時には、右端のドッ
トは左端のドットより大きくなるか、または右端では正
常に吐出していても左端では吐出しなくなるといった事
が起こる。バブルジェット方式やピエゾ方式等の従来の
インクジェット方式でも、このような場合には液滴の着
滴位置ズレ等が起こりはするものの、各吐出部の吐出特
性自体は記録ギャップによって変化することはない。つ
まり静電式インクジェット記録方式では、記録ギャップ
は吐出特性にとっても重要なパラメータとなるため、従
来のインクジェット方式以上に精密に制御する必要があ
る。従来からある技術である例えば特開昭61−280
941号公報に記載のものや特開平4−110170号
公報に記載のものでは、記録ギャップを固定または検知
してはいるものの、検知の精度は低く、検知位置での検
知手段部における記録ギャップは一定であっても、シリ
アルプリンタのスペーシングエリア内における各吐出電
極の記録ギャップは必ずしも一定ではない。
【0004】従って、本発明の目的は、各吐出電極と記
録媒体間の記録ギャップを全スペーシングエリア内につ
いて把握することにより、記録品質を全スペーシングエ
リア内において安定させることを可能とする静電式イン
クジェット記録装置を提供することにある。
録媒体間の記録ギャップを全スペーシングエリア内につ
いて把握することにより、記録品質を全スペーシングエ
リア内において安定させることを可能とする静電式イン
クジェット記録装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の静電式インクジェット記録
装置は、帯電したトナーを含んだ絶縁性のインクを外部
に吐出可能な吐出部を有するヘッドと、該ヘッドの吐出
部に対向配置されるとともに該ヘッド側に記録媒体が配
置される対向電極と、前記ヘッドの対向電極側に複数が
配列状態で設けられパルス電圧をかけて瞬間的に生じる
電位差により前記吐出部から前記インク中の前記トナー
を前記対向電極方向に吐出させることにより記録媒体に
記録を行う吐出電極とを有する静電式インクジェット記
録装置において、前記ヘッドの前記吐出電極並びの両端
に記録媒体までの記録ギャップを測定する記録ギャップ
測定手段をそれぞれ設けてなることを特徴としている。
め、本発明の請求項1記載の静電式インクジェット記録
装置は、帯電したトナーを含んだ絶縁性のインクを外部
に吐出可能な吐出部を有するヘッドと、該ヘッドの吐出
部に対向配置されるとともに該ヘッド側に記録媒体が配
置される対向電極と、前記ヘッドの対向電極側に複数が
配列状態で設けられパルス電圧をかけて瞬間的に生じる
電位差により前記吐出部から前記インク中の前記トナー
を前記対向電極方向に吐出させることにより記録媒体に
記録を行う吐出電極とを有する静電式インクジェット記
録装置において、前記ヘッドの前記吐出電極並びの両端
に記録媒体までの記録ギャップを測定する記録ギャップ
測定手段をそれぞれ設けてなることを特徴としている。
【0006】本発明の請求項2記載の静電式インクジェ
ット記録装置は、請求項1記載のものに関し、記録動作
開始前に前記ヘッドを対向電極に沿って移動させるスペ
ーシング動作を行うことにより、異なる3ケ所以上の位
置で前記記録ギャップ測定手段が記録ギャップを測定す
ることを特徴としている。
ット記録装置は、請求項1記載のものに関し、記録動作
開始前に前記ヘッドを対向電極に沿って移動させるスペ
ーシング動作を行うことにより、異なる3ケ所以上の位
置で前記記録ギャップ測定手段が記録ギャップを測定す
ることを特徴としている。
【0007】本発明の請求項3記載の静電式インクジェ
ット記録装置は、請求項2記載のものに関し、前記両記
録ギャップ測定手段は、スペーシング方向の両端部にお
いて前記記録ギャップをそれぞれ測定することを特徴と
している。
ット記録装置は、請求項2記載のものに関し、前記両記
録ギャップ測定手段は、スペーシング方向の両端部にお
いて前記記録ギャップをそれぞれ測定することを特徴と
している。
【0008】本発明の請求項4記載の静電式インクジェ
ット記録装置は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載
のものに関し、前記記録ギャップ測定手段による測定結
果をもとに、前記対向電極または吐出電極を微動させる
制御部を有することを特徴としている。
ット記録装置は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載
のものに関し、前記記録ギャップ測定手段による測定結
果をもとに、前記対向電極または吐出電極を微動させる
制御部を有することを特徴としている。
【0009】本発明の請求項5記載の静電式インクジェ
ット記録装置は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載
のものに関し、前記記録ギャップ測定手段による測定結
果をもとに、前記吐出電極に印加する電圧を変化させる
制御部を有することを特徴としている。
ット記録装置は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載
のものに関し、前記記録ギャップ測定手段による測定結
果をもとに、前記吐出電極に印加する電圧を変化させる
制御部を有することを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】まず、本発明の構造について図面
を参照して説明する。図1は本発明の静電式インクジェ
ット記録装置の記録部の概略斜視図で、図2は図lの矢
視Fの拡大図である。静電式インクジェット記録装置
は、記録ヘッド1を有しており、該記録ヘッド1には、
帯電したトナーを含んだ絶縁性のインクで内部が満たさ
れている図示せぬインク室と、その一の面側に設けられ
てインク室と外部とを連通する図示せぬ吐出部とが設け
られている。
を参照して説明する。図1は本発明の静電式インクジェ
ット記録装置の記録部の概略斜視図で、図2は図lの矢
視Fの拡大図である。静電式インクジェット記録装置
は、記録ヘッド1を有しており、該記録ヘッド1には、
帯電したトナーを含んだ絶縁性のインクで内部が満たさ
れている図示せぬインク室と、その一の面側に設けられ
てインク室と外部とを連通する図示せぬ吐出部とが設け
られている。
【0011】吐出部の吐出方向(図2に矢印Iで示す)
の前方側には対向電極2が配置されており、記録ヘッド
1の対向電極2側の吐出部付近には、パルス電圧をかけ
て瞬間的に生じる電位差によりインク中のトナーを対向
電極2の方向に吐出させる複数の吐出電極3が、一方向
に配列された状態で設けられている。なお、記録ヘッド
1は、その吐出電極3の配列方向に対し直交する方向で
あって対向電極2に沿う方向(図1に矢印Gで示す方
向)に移動するスペーシングを行うようになっており、
この記録ヘッド1のスペーシングの範囲が図1に破線で
示すスペーシングエリア4である。
の前方側には対向電極2が配置されており、記録ヘッド
1の対向電極2側の吐出部付近には、パルス電圧をかけ
て瞬間的に生じる電位差によりインク中のトナーを対向
電極2の方向に吐出させる複数の吐出電極3が、一方向
に配列された状態で設けられている。なお、記録ヘッド
1は、その吐出電極3の配列方向に対し直交する方向で
あって対向電極2に沿う方向(図1に矢印Gで示す方
向)に移動するスペーシングを行うようになっており、
この記録ヘッド1のスペーシングの範囲が図1に破線で
示すスペーシングエリア4である。
【0012】ここで、図示は略すが、静電式インクジェ
ット記録装置は、インク室中の吐出部と反対側面に位置
しトナーを電気泳動現象により吐出部に集中させる泳動
電極と、インクを貯蔵するインク貯蔵部と、インク室と
インク貯蔵部を管路で連通させ、インクをポンプにより
循環させる循環部とを有している。記録ヘッド1の吐出
電極3並び(配列方向)の両端には吐出方向に位置する
後述する記録用紙(記録媒体)5までの間隔を測定する
ことにより、各端側の吐出電極3から記録用紙5までの
記録ギャップ6を相対的に測定するセンサ(記録ギャッ
プ測定手段)7がそれぞれ備えられている。センサ7は
制御部8(図3参照)とつながっており、測定結果は制
御部8に送られて処理される。
ット記録装置は、インク室中の吐出部と反対側面に位置
しトナーを電気泳動現象により吐出部に集中させる泳動
電極と、インクを貯蔵するインク貯蔵部と、インク室と
インク貯蔵部を管路で連通させ、インクをポンプにより
循環させる循環部とを有している。記録ヘッド1の吐出
電極3並び(配列方向)の両端には吐出方向に位置する
後述する記録用紙(記録媒体)5までの間隔を測定する
ことにより、各端側の吐出電極3から記録用紙5までの
記録ギャップ6を相対的に測定するセンサ(記録ギャッ
プ測定手段)7がそれぞれ備えられている。センサ7は
制御部8(図3参照)とつながっており、測定結果は制
御部8に送られて処理される。
【0013】記録へッド1の吐出方向前方には上述した
対向電極2があり、対向電極2の両側には記録用紙5を
搬送するためのローラ10がある。ローラ10は記録ヘ
ッド1からみて対向電極2よりも遠くに位置しているた
め、対向電極2と記録ヘッド1との間に送られる記録用
紙5に、ローラ10によって張力を加えることで、記録
用紙5を対向電極2に密着させることができる。対向電
極2は、記録ヘッド1のスペーシングの方向に沿う軸回
りすなわちθ回転方向に図示せぬθ回転機構により微動
回転され、吐出電極3の配列方向に沿う軸回りすなわち
φ回転方向に図示せぬφ回転機構により微動回転され
る。対向電極2の横にはトナーを定着させるためのヒー
タ11がある。ヒータ11も記録用紙5と密着している
必要があるため、対向電極2とヒータ11は一体となっ
て各回転方向に微動する。
対向電極2があり、対向電極2の両側には記録用紙5を
搬送するためのローラ10がある。ローラ10は記録ヘ
ッド1からみて対向電極2よりも遠くに位置しているた
め、対向電極2と記録ヘッド1との間に送られる記録用
紙5に、ローラ10によって張力を加えることで、記録
用紙5を対向電極2に密着させることができる。対向電
極2は、記録ヘッド1のスペーシングの方向に沿う軸回
りすなわちθ回転方向に図示せぬθ回転機構により微動
回転され、吐出電極3の配列方向に沿う軸回りすなわち
φ回転方向に図示せぬφ回転機構により微動回転され
る。対向電極2の横にはトナーを定着させるためのヒー
タ11がある。ヒータ11も記録用紙5と密着している
必要があるため、対向電極2とヒータ11は一体となっ
て各回転方向に微動する。
【0014】図3は、本発明の記録ギャップ6の調整に
よる補正動作についての説明図である。この図をもとに
以下に説明する。まず記録用紙5が、記録ヘッド1にお
ける吐出電極3の配列方向に沿う図中矢印H方向に給紙
されると、記録動作開始前において、記録ヘッド1はス
ペーシングエリア4の一端に位置し、そこで両端のセン
サ7によりA地点、B地点の記録ギャップ6を測定す
る。次に記録へッド1はスペーシングエリア4の他端ま
でスペーシングして、そこで再びC地点、D地点の記録
ギャップ6を測定する。以上で測定された4点をもと
に、制御部8は、その後の記録動作において、例えば、
各吐出電極3から記録用紙1までの記録ギャップ6が記
録動作中において常に一定となるように図示せぬθ回転
機構およびφ回転機構を制御して対向電極2を微動させ
θ回転方向およびφ回転方向について補正を行う。ここ
で、A、B、C、Dの各地点の測定値をそれぞれDa,
Db,Dc,Ddとするとθ回転方向の補正角度θ、お
よびφ回転方向の補正角度φは、例えば以下の式
(2)、式(3)で見積もることが出来る。 θ=K1*((Db−Da)/2+(Dd−Dc)/2)/2 (2) φ=K2*((Dc−Da)/2+(Dd−Db)/2)/2 (3) ここでK1、K2は補正値から補正角度への変換係数で
ある。ただし、以上の式は補正量を見積もるための一例
であり、補正量の計算式については特定しない。また測
定点は本文では4点となっているが、最低3点以上の測
定点があれば補正は可能である。なお、以上のように対
向電極2を微動させるのではなく、記録ヘッド1すなわ
ち吐出電極3を微動させてもよい。
よる補正動作についての説明図である。この図をもとに
以下に説明する。まず記録用紙5が、記録ヘッド1にお
ける吐出電極3の配列方向に沿う図中矢印H方向に給紙
されると、記録動作開始前において、記録ヘッド1はス
ペーシングエリア4の一端に位置し、そこで両端のセン
サ7によりA地点、B地点の記録ギャップ6を測定す
る。次に記録へッド1はスペーシングエリア4の他端ま
でスペーシングして、そこで再びC地点、D地点の記録
ギャップ6を測定する。以上で測定された4点をもと
に、制御部8は、その後の記録動作において、例えば、
各吐出電極3から記録用紙1までの記録ギャップ6が記
録動作中において常に一定となるように図示せぬθ回転
機構およびφ回転機構を制御して対向電極2を微動させ
θ回転方向およびφ回転方向について補正を行う。ここ
で、A、B、C、Dの各地点の測定値をそれぞれDa,
Db,Dc,Ddとするとθ回転方向の補正角度θ、お
よびφ回転方向の補正角度φは、例えば以下の式
(2)、式(3)で見積もることが出来る。 θ=K1*((Db−Da)/2+(Dd−Dc)/2)/2 (2) φ=K2*((Dc−Da)/2+(Dd−Db)/2)/2 (3) ここでK1、K2は補正値から補正角度への変換係数で
ある。ただし、以上の式は補正量を見積もるための一例
であり、補正量の計算式については特定しない。また測
定点は本文では4点となっているが、最低3点以上の測
定点があれば補正は可能である。なお、以上のように対
向電極2を微動させるのではなく、記録ヘッド1すなわ
ち吐出電極3を微動させてもよい。
【0015】図4は、本発明の記録電圧変化による補正
動作についての説明図である。この図をもとに以下に説
明する。まず記録用紙5が給紙されると、記録動作開始
前において、記録へッド1はスペーシングエリア4の一
端に位置し、そこで両端のセンサ3により、A地点、B
地点の記録ギャップ6を測定する。次に記録ヘッド1は
スペーシングエリア4の他端までスペーシングして、そ
こで再びC地点、D地点の記録ギャップ6を測定する。
以上で測定された4点をもとに、制御部8は、記録動作
中において最適となるように、吐出電極3に印加する電
圧を記録ギャップ6の大小に応じて変化させる制御を、
その後の記録動作において行う。すなわち、A、B、
C、Dの各地点の記録ギャップ6が測定されると、測定
値をもとに予め用意された変換テーブルまたは変換式に
より各点における記録電圧が決定される。ここでは記録
電圧を仮にぞれぞれ、A地点での記録電圧をVa,B地
点での記録電圧をVb,C地点での記録電圧をVc,D
地点での記録電圧をVdとし、A地点での記録ギャップ
をDa、B地点での記録ギャップをDb、C地点での記
録ギャップをDc、D地点での記録ギャップをDdとす
ると、Va=f1(Da)、Vb=f2(Db)、Vc
=f3(Dc)、Vd=f4(Dd)で表され、このと
き、A地点の座標を(0,0)、B地点の座標を(0,
Y)、C地点の座標を(X,0)、D地点の座標を
(X,Y)とすると、記録動作中の任意の地点(x,
y)における記録電圧V(x,y)は、以下の式(4)
〜式(8)で見積もることができる。
動作についての説明図である。この図をもとに以下に説
明する。まず記録用紙5が給紙されると、記録動作開始
前において、記録へッド1はスペーシングエリア4の一
端に位置し、そこで両端のセンサ3により、A地点、B
地点の記録ギャップ6を測定する。次に記録ヘッド1は
スペーシングエリア4の他端までスペーシングして、そ
こで再びC地点、D地点の記録ギャップ6を測定する。
以上で測定された4点をもとに、制御部8は、記録動作
中において最適となるように、吐出電極3に印加する電
圧を記録ギャップ6の大小に応じて変化させる制御を、
その後の記録動作において行う。すなわち、A、B、
C、Dの各地点の記録ギャップ6が測定されると、測定
値をもとに予め用意された変換テーブルまたは変換式に
より各点における記録電圧が決定される。ここでは記録
電圧を仮にぞれぞれ、A地点での記録電圧をVa,B地
点での記録電圧をVb,C地点での記録電圧をVc,D
地点での記録電圧をVdとし、A地点での記録ギャップ
をDa、B地点での記録ギャップをDb、C地点での記
録ギャップをDc、D地点での記録ギャップをDdとす
ると、Va=f1(Da)、Vb=f2(Db)、Vc
=f3(Dc)、Vd=f4(Dd)で表され、このと
き、A地点の座標を(0,0)、B地点の座標を(0,
Y)、C地点の座標を(X,0)、D地点の座標を
(X,Y)とすると、記録動作中の任意の地点(x,
y)における記録電圧V(x,y)は、以下の式(4)
〜式(8)で見積もることができる。
【0016】 V(x,y)=K3*Va+(α1+(α2−α1)/Y*y)*x+K4* (β1+(β2−β1)/x)*y …(4) α1=(Vc−Va)/X …(5) α2=(Vd−Vb)/X …(6) β1=(Vc−Va)/Y …(7) β2=(Vd−Vb)/Y …(8) ここで、K3,K4は補正係数である。以上の式は記録
電圧を見積もるための一例であり、記録電圧の計算式に
ついては特定しない。また測定点は本文では4点となっ
ているが、最低3点以上の測定点があれば記録電圧の見
積もりは可能である。
電圧を見積もるための一例であり、記録電圧の計算式に
ついては特定しない。また測定点は本文では4点となっ
ているが、最低3点以上の測定点があれば記録電圧の見
積もりは可能である。
【0017】なお、以上において、記録ギャップ6が測
定されると、制御部8は、その測定値をもとに予め用意
された変換テーブルまたは変換式により、記録動作中に
おいて最適となるように泳動電極に印加する電圧を変化
させる制御を記録動作中にさらに行ってもよい。
定されると、制御部8は、その測定値をもとに予め用意
された変換テーブルまたは変換式により、記録動作中に
おいて最適となるように泳動電極に印加する電圧を変化
させる制御を記録動作中にさらに行ってもよい。
【0018】以上の静電式インクジェット記録装置は、
記録ヘッド1の吐出電極3並びの両端に記録用紙5まで
の記録ギャップ6を測定するセンサ7が設けられている
ため、各吐出電極3と記録用紙5と間の記録ギャップ6
を記録動作中において常に一定に保つ、または、記録動
作中に記録ギャップ6の大小に応じて記録電圧を変化さ
せ常に最適な記録電圧を与えることができ、よって、記
録動作中において全記録ポイントにおける吐出性能を等
しくすることができ、記録品質を全スペーシングエリア
4内において安定させることができる。したがって、記
録ムラのない、また長期間使っていても記録ギャップの
ズレによる性能劣化を起こさない高品質、高信頼性の記
録装置となる。
記録ヘッド1の吐出電極3並びの両端に記録用紙5まで
の記録ギャップ6を測定するセンサ7が設けられている
ため、各吐出電極3と記録用紙5と間の記録ギャップ6
を記録動作中において常に一定に保つ、または、記録動
作中に記録ギャップ6の大小に応じて記録電圧を変化さ
せ常に最適な記録電圧を与えることができ、よって、記
録動作中において全記録ポイントにおける吐出性能を等
しくすることができ、記録品質を全スペーシングエリア
4内において安定させることができる。したがって、記
録ムラのない、また長期間使っていても記録ギャップの
ズレによる性能劣化を起こさない高品質、高信頼性の記
録装置となる。
【0019】
【発明の効果】以上のことより、本発明の静電式インク
ジェット記録装置は、ヘッドの吐出電極並びの両端に記
録媒体までの記録ギャップを測定する記録ギャップ測定
手段をそれぞれ設けているため、記録動作中において全
記録ポイントにおける吐出性能を等しくすることがで
き、よって、記録ムラのない、また長期間使っていても
記録ギャップのズレによる性能劣化を起こさない高品
質、高信頼性の記録装置となる。
ジェット記録装置は、ヘッドの吐出電極並びの両端に記
録媒体までの記録ギャップを測定する記録ギャップ測定
手段をそれぞれ設けているため、記録動作中において全
記録ポイントにおける吐出性能を等しくすることがで
き、よって、記録ムラのない、また長期間使っていても
記録ギャップのズレによる性能劣化を起こさない高品
質、高信頼性の記録装置となる。
【図1】本発明の静電式インクジェット記録装置の記録
部の概略斜視図である。
部の概略斜視図である。
【図2】図1の矢視F拡大図である。
【図3】本発明の静電式インクジェット記録装置の記録
ギャップの調整による補正動作についての説明図であ
る。
ギャップの調整による補正動作についての説明図であ
る。
【図4】本発明の静電式インクジェット記録装置の記録
電圧変化による補正動作についての説明図である。
電圧変化による補正動作についての説明図である。
1 記録ヘッド 2 対向電極 3 対向電極 4 スペーシングエリア 5 記録用紙 6 記録ギャップ 7 センサ(記録ギャップ測定手段) 8 制御部 10 ローラ 11 ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 溝口 忠志 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日本 電気株式会社内 (72)発明者 末次 淳一 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日本 電気株式会社内 (72)発明者 竹本 人司 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日本 電気株式会社内 (72)発明者 島 和男 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日本 電気株式会社内 (72)発明者 薬師寺 徹 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日本 電気株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 帯電したトナーを含んだ絶縁性のインク
を外部に吐出可能な吐出部を有するヘッドと、該ヘッド
の吐出部に対向配置されるとともに該ヘッド側に記録媒
体が配置される対向電極と、前記ヘッドの対向電極側に
複数が配列状態で設けられパルス電圧をかけて瞬間的に
生じる電位差により前記吐出部から前記インク中の前記
トナーを前記対向電極方向に吐出させることにより記録
媒体に記録を行う吐出電極とを有する静電式インクジェ
ット記録装置において、 前記ヘッドの前記吐出電極並びの両端に記録媒体までの
記録ギャップを測定する記録ギャップ測定手段をそれぞ
れ設けてなることを特徴とする静電式インクジェット記
録装置。 - 【請求項2】 記録動作開始前に前記ヘッドを対向電極
に沿って移動させるスペーシング動作を行うことによ
り、異なる3ケ所以上の位置で前記記録ギャップ測定手
段が記録ギャップを測定することを特徴とする請求項1
記載の静電式インクジェット記録装置。 - 【請求項3】 前記両記録ギャップ測定手段は、スペー
シング方向の両端部において前記記録ギャップをそれぞ
れ測定することを特徴とする請求項2に記載の静電式イ
ンクジェット記録装置。 - 【請求項4】 前記記録ギャップ測定手段による測定結
果をもとに、前記対向電極または吐出電極を微動させる
制御部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいず
れか一項に記載の静電式インクジェット記録装置。 - 【請求項5】 前記記録ギャップ測定手段による測定結
果をもとに、前記吐出電極に印加する電圧を変化させる
制御部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいず
れか一項に記載の静電式インクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15589496A JPH10805A (ja) | 1996-06-17 | 1996-06-17 | 静電式インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15589496A JPH10805A (ja) | 1996-06-17 | 1996-06-17 | 静電式インクジェット記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10805A true JPH10805A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=15615836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15589496A Pending JPH10805A (ja) | 1996-06-17 | 1996-06-17 | 静電式インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10805A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4791799A (en) * | 1986-08-16 | 1988-12-20 | Sms Schloemann-Siemag Aktiengesellschaft | Structrual-shape steel rolling mill and method of operating same |
US6076909A (en) * | 1997-03-04 | 2000-06-20 | Nec Corporation | Gap adjusting device for a print head used in an ink jet recording apparatus and gap adjusting method |
-
1996
- 1996-06-17 JP JP15589496A patent/JPH10805A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4791799A (en) * | 1986-08-16 | 1988-12-20 | Sms Schloemann-Siemag Aktiengesellschaft | Structrual-shape steel rolling mill and method of operating same |
US6076909A (en) * | 1997-03-04 | 2000-06-20 | Nec Corporation | Gap adjusting device for a print head used in an ink jet recording apparatus and gap adjusting method |
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