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JPH1060395A - マスキングテープ - Google Patents

マスキングテープ

Info

Publication number
JPH1060395A
JPH1060395A JP8218433A JP21843396A JPH1060395A JP H1060395 A JPH1060395 A JP H1060395A JP 8218433 A JP8218433 A JP 8218433A JP 21843396 A JP21843396 A JP 21843396A JP H1060395 A JPH1060395 A JP H1060395A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
soluble
dispersible
sensitive adhesive
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8218433A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Eguchi
明生 江口
Hirotoshi Miyazaki
弘年 宮崎
Takeshi Yuki
健 結城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP8218433A priority Critical patent/JPH1060395A/ja
Publication of JPH1060395A publication Critical patent/JPH1060395A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 水溶性あるいは水分散性のポリビニルア
ルコール系フィルム基材および水溶性あるいは水分散性
の粘着剤層からなるマスキングテープ。 【効果】 本発明のマスキングテープは、塗装後、水洗
することによって力を加えることなくマスキング部分を
取り除くことができるので器材の表面を痛めることがな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水溶性あるいは水
分散性のマスキングテープに関する。
【0002】
【従来の技術】マスキングテープは、自動車および家具
などの各種の物体に塗装する場合に、塗装すべきでない
部分または塗装すべきでない部分の端に張り付け、塗装
完了後、剥離されるものである。従来、耐溶剤性の紙テ
ープやプラスチックテープの裏面に粘着剤を塗布したマ
スキングテープが知られている。しかしながら、従来の
マスキングテープは、塗装後、マスキングテープを剥離
する必要があることから、対象物の強度が弱い場合には
剥離時に対象物が傷いたり、家の壁などの場合には塗装
後のテープ剥離が難しいなどの問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、使用
時には耐溶剤性および機械的物性に優れると共に、塗装
後には水で洗浄するか一定時間そのまま放置することに
より自然に溶解したり、剥離するため、塗装後の強制的
な剥離が不要なマスキングテープを提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、水溶性あ
るいは水分散性のポリビニルアルコール(以下、PVA
と略記する)系フィルム基材および水溶性あるいは水分
散性の粘着剤層からなるマスキングテープを見出し、本
発明を完成させるに至った。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。水溶性あるいは水分散性のPVA系フィルム基材
は、水に溶解または分散する性質を有していることが必
要である。水への溶解時間または分散時間としては、水
をかけると直ちに溶解または分散するものから、数ヶ月
後に溶解または分散するものが含まれる。PVAとして
は、酢酸ビニルなどのビニルエステルの重合体のけん化
物であり、通常PVA水溶液を熱ロールへ流延して製膜
される。また、本発明のフィルム基材は、PVAと可塑
剤との混合物を熱溶融し、Tダイから押出し製膜した
り、インフレーション製膜することによっても得ること
ができる。フィルム基材となるPVAは、けん化度を変
更することによって、水への溶解性をコントロールする
ことが可能である。すなわち、溶解速度の速いフィル
ム、冷水中での溶解速度の遅いフィルム、数ヶ月経過後
に溶解あるいは生分解するフィルムなど各種のレベルの
水溶性あるいは水分散性にコントロールすることが可能
である。PVAのけん化度としては50〜100モル%
好ましく、70〜99.5モル%がより好ましい。PV
Aの粘度平均重合度(以下、重合度と略記する)は、フ
ィルムの強度やタフネスに関係しており、通常重合度5
00〜8000、好ましくは1000〜4000であ
る。また、水への溶解性あるいは分散性を調整するため
に、PVAにカルボキシル基またはその塩、スルホン酸
基またはその塩、ポリオキシエチレン基、第4級アンモ
ニウム塩基などを導入した変性PVAも使用することが
できる。
【0006】PVAには、フィルム基材の保湿性や低温
での柔軟性を保つために可塑剤を添加することができ
る。可塑剤としては、グリセリン、ポリエチレングリコ
ール、ジグリセリン、ジエチレングリコール、グリセリ
ン、ソルビトールにエチレンオキシドを付加した化合物
などが挙げられる。可塑剤の添加量としては、PVAに
対して5〜50重量%が好ましい。さらに、フィルム基
材の形態安定性を付与するために、クレー、タルク、炭
酸カルシウム、マイカなどの無機充填剤、ガラス繊維、
セルロース繊維、ビニロン繊維などの補強繊維を添加し
たフィルムも使用することができる。フィルム基材の厚
みは、テープの強度、タフネス、水への溶解速度などを
考慮すると、通常10〜500μmである。また、フィ
ルム基材フィルムはエンボスやマット加工したものでも
よい。
【0007】本発明に使用される水溶性または水分散性
の粘着剤は、各種のものが知られている。具体的には、
アクリル酸エステルとカルボキシル基あるいは水酸基を
有する単量体との共重合体であって、ポリアクリル酸エ
ステルの粘着成分に、カルボキシル基(その塩)または
水酸基などの親水基を付与し、水溶性あるいは水分散性
としたものである。
【0008】本発明のマスキングテープは、フィルム基
材の片面に、粘着剤を塗布することにより製造される。
粘着剤の塗布量としては片面当たり3〜50g/m2
好ましく、5〜20g/m2 がより好ましい。通常、粘
着剤はフィルム基材の片面に、全面にわたって塗布する
が、場合によっては溶解速度を上げたり柔軟性を向上さ
せるためフィルム上に点状またはブロック状に塗布して
使用することもできる。
【0009】本発明のマスキングテープを使用して作業
する場合、水溶性あるいは水分散性の粘着剤層の外側
に、粘着剤層を保護する被覆層を設けることができる。
被覆層としては、粘着剤層を保護し、使用時に剥離して
接着できるようにする剥離紙または剥離フィルムが挙げ
られる。本発明のマスキングテープは、テープ状のもの
であり、その幅や長さには特に制限はなく、必要に応じ
て適正な幅および長さに設定される。通常は、幅0.5
〜50cmが適当であり、好ましくは1〜10cmであ
る。
【0010】本発明のマスキングテープは柔軟である方
が好ましいが、伸度は必要でないことが多い。伸度が大
きすぎると一定の部分に精密に固定することが難しくな
る場合があるからである。そのため、本発明のマスキン
グテープに水溶解性または水分散性の紙や不織布などを
ラミネートしたり、マスキングフィルム中にガラス繊維
やビニロン繊維などを添加して伸度を適度に押さえても
よい。また、本発明のマスキングテープは通常、透明ま
たは半透明であるが、場合によっては着色や不透明テー
プにすることが可能であり、その一例として染料や顔料
をPVA水溶液へ添加して製膜する方法がある。すなわ
ち、酸化チタンや炭酸カルシウムなどの白色顔料を添加
して不透明な着色テープを作ることができる。これらの
処理を施しても本発明のテープの水溶性または水分散性
を有する性質は損なわれない。
【0011】本発明のマスキングテープは、塗装した
後、力を加えて剥離する必要がなく、水で洗浄したり、
一定期間放置することにより風雨で溶解し除去される。
なお、本発明のマスキングテープは、従来の一般的なマ
スキングテープのように、塗装した後、手などで力を加
えて剥離してもよい。
【0012】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれによって限定されるものでは
ない。特に断りのない限り、「%」および「部」は、そ
れぞれ「重量%」および「重量部」を意味する。
【0013】実施例1 図1は本発明の水溶性マスキングテープの構造を示す縦
断面図であり、基材である水溶性フィルム1および該フ
ィルム1の片面に水溶性または水分散性の粘着剤2を全
面に塗布した構造からなる。ここで、水溶性フイルム
は、重合度1700、けん化度88モル%のPVAを主
剤とし、PVAに対して可塑剤としてグリセリンを8%
添加したフィルムである。水溶性粘着剤はアクリル酸ブ
チル、アクリル酸オクチル、アクリル酸メチル、メタア
クリル酸のナトリウム塩およびアクリル酸のナトリウム
塩を共重合して得られた水溶性粘着剤である。基材の水
溶性フィルムの厚みは50μm、水溶性粘着剤の塗布量
は15g/m2 である。家庭の塀を装飾するために、横
に2本の幅10cmの線を入れるため、本発明のマスキ
ングテープを用いて塗装しない部分をマスキングし、上
から吹き付け塗装した。2日後、塗料が硬化した後、水
でシャワーをかけると約1〜2分でマスキングテープは
溶解し、完全に取り除くことができ、きれいな2本の線
が現れた。
【0014】実施例2 実施例1のPVAに代えて、重合度1700、けん化度
96モル%、無水マレイン酸2モル%含有変性したPV
Aを用いたこと以外は、実施例1と同様にしてフィルム
を作成し、幅30mmのテープを作成した。このマスキ
ングテープを用いて窓枠の部分を塗装するため、ガラス
の部分の端一面をマスキングした。刷毛で塗装した後、
完全に塗料が硬化した後、水をかけ洗浄するとマスキン
グテープは溶解し、完全に除去することができた。
【0015】
【発明の効果】本発明のマスキングテープは、基材およ
び粘着剤層が水溶性または水分散性であるため、従来の
マスキングテープにない機能を有している。例えば、家
屋の壁や塀にマスキングして塗装した後、そのまま放置
するか放水することにより、力を加えることなくマスキ
ングテープを剥離することができる。また、塗装対象物
の強度が非常に弱い表面にマスキングして塗装した後、
水洗することにより、力を加えることなくマスキングテ
ープを剥離することができる。本発明のマスキングテー
プにおけるPVA系フィルム基材は、優れた強度とタフ
ネスを有しており、さらに耐候性にも優れていることか
ら、農薬包装用フィルム、刺繍用基布、シードテープな
ど種々の用途に使用される。また、耐溶剤性にも優れて
いることから、塗料、絵の具、シンナーなどに塗装する
場合であっても、マスキングテープが膨潤したり、破れ
たり、塗料がテープに浸透することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接ぎ木止め用水溶性粘着テープの縦断
面図を示す。
【符号の説明】
1: 水溶性フィルム基材 2: 粘着剤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性あるいは水分散性のポリビニルア
    ルコール系フィルム基材および水溶性あるいは水分散性
    の粘着剤層からなるマスキングテープ。
JP8218433A 1996-08-20 1996-08-20 マスキングテープ Pending JPH1060395A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8218433A JPH1060395A (ja) 1996-08-20 1996-08-20 マスキングテープ

Applications Claiming Priority (1)

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JP8218433A JPH1060395A (ja) 1996-08-20 1996-08-20 マスキングテープ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1060395A true JPH1060395A (ja) 1998-03-03

Family

ID=16719842

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8218433A Pending JPH1060395A (ja) 1996-08-20 1996-08-20 マスキングテープ

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JP (1) JPH1060395A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002050208A1 (de) * 2000-12-18 2002-06-27 Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien Selbstauflösendes laminat
US6534618B1 (en) 2000-11-27 2003-03-18 Corning Incorporated Methods of drying optical fiber coatings
JP2013100398A (ja) * 2011-11-08 2013-05-23 Aicello Chemical Co Ltd 被覆対象物への貼付用成形体
JP2013245255A (ja) * 2012-05-24 2013-12-09 Goo Chemical Co Ltd マスキング材
JP2014080482A (ja) * 2012-10-15 2014-05-08 Oji Holdings Corp 粘着シート

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