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JPH1051793A - ブロックマッチング装置 - Google Patents

ブロックマッチング装置

Info

Publication number
JPH1051793A
JPH1051793A JP22170096A JP22170096A JPH1051793A JP H1051793 A JPH1051793 A JP H1051793A JP 22170096 A JP22170096 A JP 22170096A JP 22170096 A JP22170096 A JP 22170096A JP H1051793 A JPH1051793 A JP H1051793A
Authority
JP
Japan
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reduced
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pixel
template
block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22170096A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Minami
俊宏 南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP22170096A priority Critical patent/JPH1051793A/ja
Publication of JPH1051793A publication Critical patent/JPH1051793A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の全探索ブロックマッチング法と同程度
の探索精度を維持しつつ、従来の全探索ブロックマッチ
ング法における演算量の1/4に演算量を削減すること
ができ、しかも、メモリからブロックマッチング装置に
転送する探索領域中の画素データの転送量を、従来の全
探索ブロックマッチング法の1/4に抑えることができ
るブロックマッチング装置を提供することを目的とする
ものである。 【解決手段】 探索領域中の画素から水平方向に所定画
素毎、垂直方向に所定ライン毎に、サブサンプリングし
て縮小画像を作成し、テンプレート中の所定の位置に存
在する画素を1画素づつサブサンプリングすることによ
って縮小テンプレートを複数個作成し、各縮小テンプレ
ート毎に、上記縮小画像から切り出した縮小ブロックと
の間で、対応する位置にある画素間の値の違いを評価す
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画像符号化や動
画像認識等において動きベクトルを検出するために用い
られるブロックマッチング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】動きベクトルは、所定の画像において隣
接する複数の画素で構成される画素ブロックが、所定の
画像とは異なる画像中のどの位置から動いてきたかを示
すベクトルである。
【0003】図7は、従来のブロックマッチング装置の
動作を説明する図であり、動き検出の対象となるテンプ
レートT0と探索領域R0との関係を示す図である。
【0004】従来のブロックマッチング装置は、所定画
像中の画素ブロックが他の画像中のどこに移動したかを
探索するものであり、つまり、探索領域R0は、上記他
の画像中の画素ブロックであり、テンプレートT0は、
上記所定の画像中の画素ブロック(現在の画像中の画素
ブロック)である。すなわち、従来のブロックマッチン
グ装置は、上記所定の画像から切り出した画素ブロック
であるテンプレートT0が、上記他の画像における探索
領域R0中のどこから移動したかを探索するものであ
る。また、画素3(△)は、テンプレートT0中の画素
であり、画素4(〇)は、探索領域R0中の画素であ
る。
【0005】図7では、探索領域R0の上にテンプレー
トT0を重ねて示してあるので、探索領域R0中、テン
プレートT0が重なっている部分における画素4(〇)
の表示が省略されている。また、図7において、テンプ
レートT0の矩形領域と探索領域R0の矩形領域の大き
さは、ともに4画素×4ラインであるが、両矩形領域の
大きさは、上記4画素×4ライン以外の大きさであって
もよい。なお、本明細書においては、水平方向の画素数
の単位を画素と呼び、垂直方向の画素数の単位をライン
と呼ぶ。また、1つの画素は、複数ビットで表現されて
いる。
【0006】上記動きベクトルを検出する方法として、
従来、全探索ブロックマッチング法が知られている。こ
の全探索ブロックマッチング法は、まず、探索領域R0
から4画素×4ラインの画素ブロック5を切り出し、こ
の画素ブロック5における4画素×4ラインの各画素の
値と、テンプレートT0中の対応する位置に存在する画
素の値との違いを、画素毎に、差分絶対値または差分二
乗値等で算出し、これら算出値の総和を求め、次に、画
素ブロック5を1画素分左右または上下に移動し、この
移動後の新たな画素ブロック5における4画素×4ライ
ンの各画素の値と、上記テンプレートT0中の対応する
位置に存在する画素の値との違いを、画素毎に、差分絶
対値または差分二乗値等で算出し、これら算出値の総和
を求める。そして、このように、画素ブロック5を1画
素分左右または上下に順次、移動しながら、移動後の新
たな画素ブロック5における4画素×4ラインの各画素
の値と、上記テンプレートT0中の対応する位置に存在
する画素の値との違いを、画素毎に、差分絶対値または
差分二乗値等で算出し、これら算出値の総和である評価
値を求める。
【0007】そして、上記評価値が最も小さい画素ブロ
ックに対応する位置から、テンプレートT0が移動して
きたと判断する。この場合、図7の例では、探索領域R
0が11画素×11ラインで構成されているので、テン
プレートT0が水平方向に8回移動し、垂直方向にも8
回移動する。つまり、テンプレートT0と比較して評価
すべき画素ブロック5の数は、8×8=64組であり、
評価値の数は64個である。
【0008】また、図7に示す例において、動きベクト
ルの範囲を水平、垂直ともに−4〜+3とし、たとえ
ば、図7に示す画素ブロック5における評価値が最小で
あったとすると、その動きベクトルは(2,2)であ
る。
【0009】なお、上記従来例では単画素精度(注目す
る画像が1画素を単位として移動した場合にその移動を
検出する方法)における動きを検出する例を示してある
が、注目画像は、水平方向または垂直方向に整数画素数
分移動するとは限らず、実際には、動きを検出すべき探
索領域R0中のブロックとテンプレートT0との間に、
1画素分以下のずれが存在する場合が多い。また、評価
式として何を用いるかは本発明の本質ではないので、以
下では、便宜上、差分絶対値を評価式として用いる場合
について説明する。
【0010】上記従来の全探索ブロックマッチング法に
おいて、全矩形領域を評価するためには、テンプレート
T0と比較して評価すべき画素ブロック5の組が64組
であり、各画素ブロック5には16画素が含まれるの
で、64×16=1024回、差分絶対値を計算する必
要があり、演算量が多いという問題がある。
【0011】また、上記従来の全探索ブロックマッチン
グ法において、探索領域R0中の画素が、通常、メモリ
に格納され、このメモリから、ブロックマッチング装置
(動きベクトルを評価する装置)に転送されるが、この
場合、探索領域R0が11画素×11ラインで構成され
ているので、11画素×11ライン=121画素を転送
する必要があり、この転送量が多いという問題がある。
【0012】そこで、上記演算量と転送量とを削減する
ために次の方法が知られている。この方法は、第1ステ
ップと第2ステップとで構成され、第1ステップでは、
複数の画素から1つの画素を選択するサブサンプリング
を行い、このようにサブサンプリングすることによって
縮小画像を得、この縮小画像上で動きを評価し、この第
1ステップに続く第2ステップにおいて、上記第1ステ
ップで得られた動きベクトルを初期変移とし、サブサン
プリング前の画像上で狭い範囲のみ探索する方法であ
る。
【0013】図8は、上記従来例において、2画素×2
ラインから1画素をサブサンプリングするときに、取り
出される画素を示す図である。
【0014】この従来例においては、テンプレートT0
からも探索領域R0からもサンプリングされ、画素6
(▲)は、テンプレートT0からサブサンプリングされ
る画素であり、画素7(●)は、探索領域R0からサブ
サンプリングされる画素である。したがって、図8に示
す例において、縮小画像上では、全矩形領域を評価する
ために、テンプレートT0と比較して評価すべき領域の
組が16組であり、この1つの組が2画素×2ラインで
構成されているので、16×4=64回の差分絶対値計
算を行う必要があり、また、転送する場合には、画素7
の数である5画素×5ライン=25画素の探索領域画素
7(●)を転送する必要がある。さらに、上記第2ステ
ップとして、サブサンプリング前の画像上で上記初期変
移の周り−1〜+1を探索する場合、テンプレートT0
に含まれる16画素について差分絶対値を計算し、この
テンプレートT0を水平方向に3画素分移動し、垂直方
向に3ライン分の合計9回移動させて差分絶対値を計算
するので、16×9=144回の差分絶対値計算が必要
であり、また、探索すべき6画素×6ライン=36画素
について探索領域画素の転送が必要である。演算量と転
送量との合計は、64+144=208回であり、ま
た、25+36=61画素であるので、上記2画素×2
ラインから1画素をサブサンプリングするサブサンプリ
ング法は、上記従来の全探索ブロックマッチング法より
も、演算量と転送量との合計が大幅に削減される。
【0015】ただし、上記縮小画像で動きベクトルを求
める方法において、画像にノイズが含まれる場合には、
検出精度が劣化するという欠点がある。
【0016】図9は、画像にノイズが含まれる場合に検
出精度が劣化するという欠点を排除するために提案され
た従来の方法であり、2画素×2ライン=4画素の平均
値を計算して縮小画像を作成する方法を示す図である。
【0017】上記縮小画像を使用して動きベクトルを求
める場合、画像にノイズが含まれているときに検出精度
の劣化を防止するには、図9に示すように2画素×2ラ
イン=4画素の平均値を計算し、これに基づいて、縮小
画像を作ればよい。画素8(▼)は、テンプレートT0
の上で2画素×2ライン=4画素のそれぞれの値を平均
値を計算して得られた値を有する画素であり、画素9
(◎)は、探索領域R0の上で2画素×2ライン=4画
素の平均値を計算して得られた値を有する画素である。
【0018】上記動きベクトル検出方法については、た
とえば、N.Hayashi, T.Kitsuki, I.Tamitani, H.Honma,
Y.Ooi, T.Miyazaki, K.Oobuchi, "A bidirectional mo
tioncompensation LSI with a compact motion estimat
or"IEICE Trans. Electron,E78-C, 12, pp. 1682-1690,
Dec.1995.に記載されている。
【0019】上記従来例は、4画素の平均値を計算して
得られた縮小画像上で、2画素精度の動きベクトルを求
めた後、単画素精度の動きベクトルを求める例である
が、上記文献では、2画素精度の動きベクトルを求めた
後、半画素精度の動きベクトルを求める例が記載されて
いる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の全探索ブロ
ックマッチング法は、上記のように、演算量が多いとい
う問題があり、また、メモリと動きベクトルを評価する
装置との間で、探索領域中の画素データの転送量が多い
という問題がある。
【0021】図10は、従来のサブサンプリング法にお
いて、動きベクトルを検出する対象である探索領域R0
中の縮小ブロックBLとテンプレートT0との間に、水
平方向に最大1画素、垂直方向に最大1ラインのずれが
存在していることを示す図である。
【0022】従来の全探索ブロックマッチング法では、
最大でも水平方向0.5画素、垂直方向0.5ラインの
ずれしか存在しないが、サブサンプリング法では、2画
素精度で探索するので、画像が水平方向に奇数画素、垂
直方向に奇数ライン動いた場合、図10に示すように、
動きベクトルを検出する対象である探索領域R0内の縮
小ブロックBLとテンプレートT0との間に、水平方向
1画素、垂直方向1ラインのずれが存在する可能性があ
る。このために、従来の全探索ブロックマッチング法と
比べると、従来のサブサンプリング法は、誤った動きベ
クトルを検出しやすいという問題がある。
【0023】さらに、従来のサブサンプリング法では、
単画素精度の動きベクトルを求めるステップが別途必要
になるという問題がある。
【0024】本発明は、従来の全探索ブロックマッチン
グ法と同程度の探索精度を維持しつつ、従来の全探索ブ
ロックマッチング法における演算量の1/4に演算量を
削減することができ、しかも、メモリからブロックマッ
チング装置に転送する探索領域中の画素データの転送量
を、従来の全探索ブロックマッチング法の1/4に抑え
ることができるブロックマッチング装置を提供すること
を目的とするものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は、探索領域中の
画素から水平方向に所定画素毎、垂直方向に所定ライン
毎に、サブサンプリングして縮小画像を作成し、テンプ
レート中の所定の位置に存在する画素を1画素づつサブ
サンプリングすることによって縮小テンプレートを複数
個作成し、各縮小テンプレート毎に、縮小画像から切り
出した縮小ブロックとの間で、対応する位置にある画素
間の値の違いを評価するものである。
【0026】
【発明の実施の形態および実施例】図1は、本発明の一
実施例であるブロックマッチング装置BM1を示す図で
ある。図2は、ブロックマッチング装置BM1の動作を
示すフローチャートである。図3は、ブロックマッチン
グ装置BM1において、探索領域R1とテンプレートT
1との関係を示す図である。
【0027】ブロックマッチング装置BM1は、縮小画
像生成部30と、メモリMと、縮小テンプレート作成手
段40と、縮小ブロック評価手段50と、縮小テンプレ
ート選択手段60とを有する。
【0028】縮小画像作成手段30は、11画素×11
ラインの探索領域R1中の画素から水平方向に2画素
毎、垂直方向に2ライン毎にサンプリングすることによ
ってサブサンプリングし、これによって5画素×5ライ
ンの縮小画像SR1を作成する手段である。
【0029】メモリMは、探索領域R1中の画素のデー
タを格納するメモリであり、動きベクトルを評価する縮
小ブロック評価手段50にその画素のデータを転送する
メモリである。
【0030】縮小テンプレート作成手段40は、4画素
×4ラインのテンプレートを2画素×2ラインの小ブロ
ックに分割し、その小ブロックの中の所定位置に存在す
る画素を1画素づつサンプリングすることによってサブ
サンプリングし、これによって2画素×2ラインの縮小
テンプレートST1、ST2、ST3、ST4を作成す
る手段であり、縮小テンプレート作成部41、42、4
3、44を有する。縮小テンプレート作成部41、4
2、43、44は、それぞれ、縮小テンプレートST
1、ST2、ST3、ST4を作成する。
【0031】縮小ブロック評価手段50は、縮小テンプ
レート作成手段40によって作成された各縮小テンプレ
ートST1、ST2、ST3、ST4毎に、縮小画像作
成手段30によって作成された5画素×5ラインの縮小
画像SR1内から切り出した2画素×2ラインの縮小ブ
ロックとの間で、対応する位置にある画素間の値の違い
を評価する手段であり、縮小テンプレートによる縮小ブ
ロック評価部51、52、53、54を有する。縮小ブ
ロック評価部51、52、53、54は、それぞれ、縮
小テンプレートST1、ST2、ST3、ST4によっ
て上記縮小ブロックを評価するものである。
【0032】縮小テンプレート選択手段60は、縮小テ
ンプレート作成手段40によって作成された4個の縮小
テンプレートST1、ST2、ST3、ST4の中か
ら、縮小ブロック評価手段50によって得られた評価値
が最小である縮小テンプレートを選択する手段である。
【0033】一般的に表現すれば、ブロックマッチング
装置BM1は、所定画像中のa画素×bラインの画素ブ
ロックで構成されるテンプレートと、上記所定画像以外
の画像中におけるc画素×dライン(c≧a、d≧b)
で構成される探索領域の画像データから切り出されたa
画素×bラインの画素ブロックとの間で、対応する位置
に存在する画素間の値の違いを評価するブロックマッチ
ング装置である。
【0034】そして、縮小画像作成手段30は、上記探
索領域の画像データから水平方向にm画素毎、垂直方向
にnライン毎にサンプリングすることによってサブサン
プリングし、(c/m)画素×(d/n)ラインの縮小
画像を作成する縮小画像作成手段の例である。
【0035】縮小テンプレート作成手段40は、上記テ
ンプレートをm画素×nラインの小ブロックに分割し、
上記小ブロック中の所定の位置に存在する画素を1画素
づつサンプリングすることによってサブサンプリング
し、(a/m)画素×(b/n)ラインの縮小テンプレ
ートをm×n個作成する縮小テンプレート作成手段の例
である。
【0036】縮小ブロック評価手段50は、上記縮小テ
ンプレート作成手段によって作成された上記縮小テンプ
レート毎に、上記縮小画像作成手段によって作成された
上記縮小画像内から切り出した(a/m)画素×(b/
n)ラインの画素ブロックとの間で、対応する位置にあ
る画素間の値の違いを評価する縮小ブロック評価手段の
例である。
【0037】次に、ブロックマッチング装置BM1の動
作について説明する。
【0038】図2に示すフローチャートにおいて、ま
ず、探索領域R1を構成する画素から所定の画素をサブ
サンプリングすることによって、縮小画像SR1を作成
する。つまり、探索領域R1の画像データを入力し(S
1)、探索領域R1を構成する画素のうちで、図3に示
す画素E11を選択し、この選択された画素E11をサ
ブサンプリングすることによって、縮小画像SR1を作
成する。
【0039】次に、縮小テンプレートST1、ST2、
ST3、ST4を作成する。つまり、テンプレートT1
の画素データを入力し(S11)、テンプレートT1を
構成する画素から画素E1をサブサンプリングすること
によって、1個目の縮小テンプレートST1を作成し
(S12)、テンプレートT1を構成する画素から画素
E2をサブサンプリングすることによって、2個目の縮
小テンプレートST2を作成し(S13)、テンプレー
トT1を構成する画素から画素E3をサブサンプリング
することによって、3個目の縮小テンプレートST3を
作成し(S14)、テンプレートT1を構成する画素か
ら画素E4をサブサンプリングすることによって、4個
目の縮小テンプレートST4を作成する(S15)。そ
して、評価の回数を示す関数nを1にセットする(S1
6)。
【0040】図4は、ブロックマッチング装置BM1に
おいて、4個の縮小テンプレートST1〜ST4を作成
する一例を示す図である。
【0041】ブロックマッチング装置BM1において、
探索領域R1中の画素から上記従来例におけるサブサン
プリング法と同様に、画素7(●)をサブサンプリング
することによって、縮小画像SR1を作成する。つま
り、11画素×11ラインの探索領域R1中の画素から
水平方向に2画素毎、垂直方向に2ライン毎に、サブサ
ンプリングして5画素×5ラインの縮小画像SR1を作
成する。
【0042】一方、テンプレートT1中の画素は、図3
に示すように、まず、互いに隣接する2画素×2ライン
=4画素を構成する画素E1(▲)、E2(▽)、E3
(★)、E4(☆)のうちで、左上の画素E1(▲)を
サブサンプリングし、縮小テンプレートST1を作成す
る。これと同様に、右上の画素E2(▽)、左下の画素
E3(★)、右下の画素E4(☆)をサブサンプリング
し、それぞれ、縮小テンプレートST2、ST3、ST
4を作成する。
【0043】次に、縮小テンプレートST1〜ST4に
よって、縮小画像SR1を評価する。つまり、縮小画像
SR1から2画素×2ラインの縮小ブロックSI1を作
成し(S20)、縮小テンプレートST1によって縮小
ブロックSI1を評価し、その評価値EV11を得(S2
1)、縮小テンプレートST2によって縮小ブロックS
I1を評価し、その評価値EV12を得(S22)、縮小
テンプレートST3によって縮小ブロックSI1を評価
し、その評価値EV13を得(S23)、縮小テンプレー
トST4によって縮小ブロックSI1を評価し、その評
価値EV14を得る(S24)。そしてnを1インクリメ
ントし(S25)、ステップS20に戻り、縮小画像S
R1から2画素×2ラインの縮小ブロックSI2を作成
し、評価値EV21、EV22、EV23、EV24を得る。そ
して、ステップS20〜S25の動作を、所定回数繰り
返し、評価値EV31、EV32、EV33、EV34〜E
n1、EVn2、EVn3、EVn4を得る(S26)。
【0044】上記実施例においては、4個の縮小テンプ
レートST1〜ST4のそれぞれによって、縮小ブロッ
クSI1〜SInを順次、評価し、評価値を得るように
しているが、縮小ブロックSI1〜SInの1つについ
て、4個の縮小テンプレートST1〜ST4による評価
を同時に実行するようにしてもよい。
【0045】そして、縮小テンプレート選択手段60
が、評価値EV11〜EVn4のうちで最小の評価値を選択
し(S31)、この最小の評価値に対応する縮小ブロッ
ク(画素ブロック)を出力し(S32)、上記最小の評
価値に対応する縮小テンプレートの動きベクトルを選択
する。なお、縮小テンプレートST1、ST2、ST
3、ST4の動きベクトルは、それぞれ、(2x,2
y)、(2x+1,2y)、(2x,2y+1)、(2
x+1,2y+1)である。なお、xとyとの範囲は、
それぞれ−2〜+1である。
【0046】上記実施例において、縮小テンプレートS
T1、ST2、ST3、ST4を作成する動作(S11
〜S15)を、縮小画像SR1を作成する動作(S1、
S2)よりも先に実行してもよく、また、縮小テンプレ
ートST1、ST2、ST3、ST4を作成する動作
(S11〜S15)と縮小画像SR1を作成する動作
(S1、S2)とを同時に実行するようにしてもよい。
【0047】図5は、ブロックマッチング装置BM1に
おいて、4個の縮小テンプレートST1、ST2、ST
3、ST4の中の1個が、全探索ブロックマッチング法
と同じ大きさのずれを持つことを説明する図である。
【0048】図5では、動きを検出されるべき探索領域
R1における縮小ブロックBL1と、縮小テンプレート
ST4との間に、水平方向、垂直方向共に0.3画素の
ずれがある場合を示してある。全探索ブロックマッチン
グ法に比べて、上記実施例は、評価画素数は1/4に減
少しているものの、縮小ブロックSI1と縮小テンプレ
ートST4との間におけるずれの大きさは、全探索ブロ
ックマッチング法で探索した場合のテンプレートと画素
ブロックとの間におけるずれの大きさと同じである。
【0049】上記実施例では、縮小画像を縮小テンプレ
ート毎に評価するが、この場合、上記実施例では、探索
領域R1における画素のうち、水平方向の画素数を1/
2にし、ライン数を1/2したものが縮小画像であるの
で、縮小画像についてブロックマッチングする場合、探
索領域R1についてブロックマッチングするよりも、1
/4の画素数で評価することになる。つまり、上記実施
例は、従来の全探索ブロックマッチング法の1/4画素
数で評価するできることになる。
【0050】また、上記実施例において、4個の縮小テ
ンプレートST1〜ST4のうちの1個と縮小ブロック
SInとの間のずれの大きさは、必ず、全探索ブロック
マッチング法におけるテンプレートT0と画素ブロック
5との間のずれの大きさと同じである。したがって、上
記実施例は、従来の全探索ブロックマッチング法と同程
度の精度を得ることができる。
【0051】上記従来例では、画像にノイズが含まれる
場合、2画素×2ライン=4画素の平均値を計算して縮
小画像を作ることによって、低周波通過フィルタを構成
し、これによって、ノイズによる探索精度の劣化を防止
している。上記実施例においても、画像にノイズが含ま
れると、探索領域R1中のサブサンプリング画素E11
(●)にノイズが含まれる場合、探索精度が劣化する。
【0052】図6は、上記実施例においては、隣接4画
素のデータを平均した値をデータとして有する画素を使
用して、上記と同様の方法によって、ブロックマッチン
グする方法の説明図である。
【0053】つまり、探索領域R1では、隣接4画素の
データを平均することによって得られる画素22と、同
様に隣接4画素のデータを平均することによって得られ
る画素23とのうちで、画素23をサブサンプリングし
て縮小画像を作成する。
【0054】一方、テンプレートT1は、2画素×2ラ
イン=4画素のうちで、左上の画素24(▼)、右上の
画素25(▽)、左下の画素26(★)、右下の画素2
7(☆27)をサブサンプリングし、4個の縮小テンプ
レートを作成する。これら4個の縮小テンプレートで同
時に縮小画像を評価し(同時に縮小画像を評価しなくて
もよい)、評価値を得、これらの評価値のうちで、最小
の評価値を得た縮小テンプレートを選択し、画素ブロッ
クを特定し、その動きベクトルを求める。
【0055】上記実施例によれば、ブロックマッチング
によって動きベクトルを求める場合、ブロックマッチン
グにおける探索精度を、従来の全探索ブロックマッチン
グ法と同程度に維持しつつ、ブロックマッチングにおけ
る演算量を、従来の全探索ブロックマッチング法の1/
4に削減できる。しかも、メモリMから探索領域中画素
を転送する量を、従来の全探索ブロックマッチング法の
1/4に抑えて、単画素精度の動きベクトルを直接求め
ることができる。
【0056】なお、上記実施例においては、隣接する複
数の画素のデータを平均することによって、低域通過フ
ィルタを構成するようにしているが、ノイズ除去のため
の平滑化処理であれば、他の方法を採用するようにして
もよい。
【0057】また、上記各実施例では、4:1にサブサ
ンプリングする場合のみを説明したが、2:1、8:
1、16:1等の他の比率でサブサンプリングを行うこ
とによって縮小画像、縮小ブロックを作成するようにし
てもよい。この場合にも、上記と同様の効果を得ること
ができる。また、上記実施例では、隣接4画素のデータ
を平均した値を有する画素で構成される画像上で探索す
ることによって、精度の劣化を防止する例を示したが、
上記低域通過フィルタ以外の任意の低域通過フィルタを
かけることによって探索するようにしてもよく、これに
よって、精度の劣化を防止することができる。
【0058】
【発明の効果】請求項1、2記載の発明によれば、ブロ
ックマッチングによって、動きベクトルを求める装置に
おいて、従来の全探索ブロックマッチング法における探
索精度と同程度の探索精度を維持しつつ、ブロックマッ
チングにおける演算量を、従来の全探索ブロックマッチ
ング法の1/4に削減することができ、しかも、探索領
域中画素の転送量を、従来の全探索ブロックマッチング
法の1/4に抑えて、単画素精度の動きベクトルを直接
求めることができるという効果を奏する。
【0059】請求項3記載の発明によれば、画像にノイ
ズが含まれる場合でも、探索精度の劣化を起こさないと
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるブロックマッチング装
置BM1を示す図である。
【図2】ブロックマッチング装置BM1の動作を示すフ
ローチャートである。
【図3】ブロックマッチング装置BM1において、探索
領域R1とテンプレートT1との関係を示す図である。
【図4】ブロックマッチング装置BM1において、4個
の縮小テンプレートST1〜ST4を作成する一例を示
す図である。
【図5】ブロックマッチング装置BM1において、4個
の縮小テンプレートST1、ST2、ST3、ST4の
中の1個が、全探索ブロックマッチング法と同じ大きさ
のずれを持つことを説明する図である。
【図6】上記実施例において、隣接4画素のデータを平
均した値をデータとして有する画素を使用して、ブロッ
クマッチングする方法の説明図である。
【図7】従来のブロックマッチング装置の動作を説明す
る図であり、動き検出の対象となるテンプレートT0と
探索領域R0との関係を示す図である。
【図8】上記従来例において、2画素×2ラインから1
画素をサブサンプリングするときに、取り出される画素
を示す図である。
【図9】画像にノイズが含まれる場合に検出精度が劣化
するという欠点を排除するために提案された従来の方法
であり、2画素×2ライン=4画素の平均値を計算して
縮小画像を作成する方法を示す図である。
【図10】従来のサブサンプリング法において、動きベ
クトルを検出する対象である探索領域R0中の縮小ブロ
ックBLとテンプレートT0との間に、水平方向に最大
1画素、垂直方向に最大1ラインのずれが存在している
ことを示す図である。
【符号の説明】
BM1…ブロックマッチング装置、 30…縮小画像生成部、 M…メモリ、 40…縮小テンプレート作成手段、 41〜44…縮小テンプレート作成部、 ST1〜ST4…縮小テンプレート、 50…縮小ブロック評価手段、 51〜54…縮小ブロック評価部、 60…縮小テンプレート選択手段。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定画像中のa画素×bラインの画素ブ
    ロックで構成されるテンプレートと、上記所定画像以外
    の画像中におけるc画素×dライン(c≧a、d≧b)
    で構成される探索領域の画像データから切り出されたa
    画素×bラインの画素ブロックとの間で、対応する位置
    に存在する画素間の値の違いを評価するブロックマッチ
    ング装置において、 上記探索領域の画像データから水平方向にm画素毎、垂
    直方向にnライン毎にサンプリングすることによってサ
    ブサンプリングし、(c/m)画素×(d/n)ライン
    の縮小画像を作成する縮小画像作成手段と;上記テンプ
    レートをm画素×nラインの小ブロックに分割し、上記
    小ブロック中の所定の位置に存在する画素を1画素づつ
    サンプリングすることによってサブサンプリングし、
    (a/m)画素×(b/n)ラインの縮小テンプレート
    をm×n個作成する縮小テンプレート作成手段と;上記
    縮小テンプレート作成手段によって作成された上記縮小
    テンプレート毎に、上記縮小画像作成手段によって作成
    された上記縮小画像内から切り出した(a/m)画素×
    (b/n)ラインの画素ブロックとの間で、対応する位
    置にある画素間の値の違いを評価する縮小ブロック評価
    手段と;を有することを特徴とするブロックマッチング
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記縮小テンプレート作成手段によって作成された上記
    m×n個の縮小テンプレートの中から、上記縮小ブロッ
    ク評価手段によって得られた評価値が最小である縮小テ
    ンプレートを選択する縮小テンプレート選択手段を有す
    ることを特徴とするブロックマッチング装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 上記探索領域画像に含まれる各画素について、低域通過
    フィルタによって高周波成分が低減された探索領域画像
    と、上記低域通過フィルタと同じ低域通過フィルタによ
    って高周波成分が低減されたテンプレートとを上記ブロ
    ックマッチング装置に入力することを特徴とするブロッ
    クマッチング装置。
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